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上条「五和に告白された………」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 22:47:23.74 ID:13qxpTfS0
‐とある学園都市の喫茶店‐
上条「よう、五和」

五和「あ、か、かか上条さんっ!! 今日はわざわざありがとうございますっ!!」

上条「いいですよ、暇だったし で、話って何なんだ? お金以外のことなら何でも相談に乗るぜ」

五和「い、いえ そういうことじゃ……ないんです」

上条「じゃあ、犬か猫を預かってくれとか? あいにくうちにはもう二匹……もとい一人と一匹穀潰しがいてなぁ……残念だけど無理だなあ」

五和「違います!! 上条さん、真面目に聞いてください!!」バンッ

上条「い、いや上条さんはずっと真面目ですよ あ、もしかして新手の魔術師か!」

五和「違います!! もう、いいですか上条さん、私思い切っていいますから、ちゃんと聞いていてください」

上条「は、はぁ……(五和が思い切って言うこと……なんなんだ?…全然分からん)」

五和「………いいですか?」

五和「わたし、上条さんのことが………好き、なんです……」

………

……



上条「はいっ?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 22:51:15.64 ID:13qxpTfS0
私、上条当麻は固まっていた いったいなにが起こっているのか
五和はさっき俺のことを「好き」と言った
どうやら上条当麻は人生初の「告白」を受けているらしい
夢か幻か…だが、俺の右手で消えないってことは、これは「現実」ってことらしい


五和「ずっと、前から好きだったんです……」

上条「………」

五和「自分からこんなこと言ったら、嫌われるかもしれないって思ったけど」

五和「上条さん、全然私の気持ちに気づいてくれないから…だから」

話している最中、五和はずっと俯き肩を震わせている
表情は見えないが顔は真っ赤だ 泣いているかもしれない

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 22:57:50.86 ID:13qxpTfS0
上条「(な、なんて言えばいいんだ)」

五和「ごめんなさい、私、もう行きます」

五和「返事はいつでもいいです でも私……真剣ですから」

上条「あ……」

上条「一人で喋って、いっちまった…」

上条「五和が俺のこと好きだったなんて……」

上条「………」

上条「帰ろう………」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:00:57.22 ID:13qxpTfS0
さっきは突然のことで驚いていたが冷静に考えてみればかなり嬉しい
あらためて考えれば五和はかなりの美人だ
しかも俺の周辺の女性には珍しく、女性的な恥じらいや淑やかさがある
料理の腕も抜群で家庭的だ あんな飯なら毎日でも頂きたい
そして、そんな性格に似つかわしくない、あの胸………

-「とーま!とーま!」-

上条「あ、あぁ どうしたんだ」

インテル「どうしたじゃないんだよ!さっきから一人でニヤニヤして
      と~っても気持ちわるいんだよ!!」

上条「あ、あぁ 悪い悪い!」

どうやら考えてたことが顔に出ちまってたらしい

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:04:14.54 ID:13qxpTfS0
インナーサークル「さてはまた違う女の子のこと考えて鼻の下を伸ばしてたんだね!!
            もう許せないんだよ!!」

上条「ち、違う!断じてちがうぞ!!」

インペリアルクロス「だいたい夕飯が三日連続でもやし炒めって
            どういうことなんだよ!お肉が食べたいんだよ!!」

上条「あ~~分かった分かった、明日は豪華焼肉セットにしてやるよ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:06:07.16 ID:13qxpTfS0
イムラン=ザカエフ「ホントに!?嘘ついたら許さないんだよ!」

上条「男上条、二言はないぜ」

イソデックス「やった~♪」

うぅ、痛い出費だ
だが上条当麻、人生初かもしれん幸福だ
幸せのおすそわけぐらいしてやろう

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:17:41.33 ID:13qxpTfS0
‐次の日の朝‐

あぁ、こんなに清清しい朝は久しぶりだ
あまりの幸せっぷりに昨日はほとんど眠れなかったが
五和は「返事はいつでもいい」と言っていたが今すぐにでも返事したいぐらいだ

もし、五和と付き合ったら……

………

……



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:25:46.13 ID:13qxpTfS0
上条「ただいま~」

五和「あ、当麻さん おかえりなさいっ♪」

五和はご機嫌だ
鼻歌まじりに夕飯を作っている

上条「うまそうな匂いだ 今晩のおかずは焼き魚だな」

五和「もうすぐできますから、もうちょっと待っててくださいね♪」

本当に楽しそうだ
そのかわいらしい後ろ姿が俺の悪戯心をくすぐる

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:27:33.69 ID:13qxpTfS0
上条「いや、待てない」

五和「え?…っちょ、ちょっと当麻さん!?」

いきなり背後から五和に抱きつく
突然の出来事に五和は驚き、手にしていたおたまを床に落とす

五和「だ、駄目ですよ…ひゃうっ!!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:28:28.67 ID:13qxpTfS0
強引に五和の胸を揉みしだく
やや悲鳴まじりの喘ぎ声がなんともいい

五和「はぁ…ん……んぅ……くぅん!!」

上条「やっぱり大きいな」

服の上からでも判る柔らかさと質量はさすがだ
だが、やはり物足りない ボタンを毟るようにブラウスを脱がす

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:30:13.72 ID:13qxpTfS0
五和「さんまぁ…さんまがぁ……焦げちゃいますぅ…はぁっ///」

ジーンズの上から強引に手を突っ込む

上条「確かに焦げちまいそうだ 五和のここ、すごく熱くなってるな」

五和の秘部は下着の上からでも判るほど熱くなっている

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:34:04.67 ID:13qxpTfS0
五和「だ、だめ…や…やさしく……」

上条「聞こえないな……」

五和「もっと、優しく…して…ください……///」

そう言って五和は目を閉じた

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:38:57.19 ID:13qxpTfS0
上条「当たり前だろ、優しくするさ……」

手を止め、ゆっくりと自分の唇を五和の唇に


-「な~に朝っぱらからニヤニヤしてんのよ」-


げっ……この声は………

御坂「ただでさえ締まりのない顔が緩みきってんじゃない だらしないわね」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:44:17.25 ID:13qxpTfS0
上条「なんだ、御坂かぁ……」

俺のおっぱい妄想タイムがこんなぺったんこ中学生に……不幸だ……

御坂「なんだとはなによ!!」ビリビリッ

上条「う、うわっ やめろって!」

御坂「何、なんかいいことでもあったの?まあどうせ
    あんたのいいことなんて近所のスーパーで卵が安売りとかでしょ?」

御坂「まったく、みみっちいったらないわね」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:47:16.37 ID:13qxpTfS0
上条「なっ、なんだとー!!……ふふ、しかしお前のそんな嫌味も笑って許せるぐらい
    今の上条さんは幸せモードなのだよ!!」

御坂「うわ、ますます気持ち悪いわね なにがあったのよ珍しい」

上条「ふふふ、聞いて驚け 上条さんは女の子に告白されたのだ!!」

御坂「………え?」

………

……



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 23:58:26.12 ID:13qxpTfS0
上条「おい、な~に固まってんだよ」

上条「俺が告白されるのがそんなにおかしいかよ……」

御坂「そ、それであんたはもう…返事…したの?」

上条「いや、返事するまえに相手が帰っちまったからな まあでも付き合うつもりだよ」

上条「なんたって優しいし、お淑やかだし、料理上手だし、年上だし、それに……」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:03:58.68 ID:sBwxl5Qv0

御坂「ダメ」


上条「………は?」

御坂「だ、だ、だだだ駄目!!絶対に駄目よ!!!!」

上条「おいおい、な~んでお前にそんなこと言われなきゃならないんですよ?」

御坂「と、とにかく駄目ったらダメッ!!!!」

上条「だぁ~かぁ~らぁ~……はは~ん、分かったぞ さてはお前……」

御坂「………っ!!///」

49 名前:このSSのヒロインは■■さんです(多分)[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:08:15.93 ID:sBwxl5Qv0
上条「上条さんの幸せを妬んでおるのだな~」

御坂「え?」

上条「まあ無理もないよな そんな暴力的な性格では男も寄り付くまい」

上条「それなのにこの超不幸男、上条当麻に彼女ができるのが許せないってわけだ」

上条「まあお前もこの機会に自らを顧みてだな……」

御坂「………」フルフルフル

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:13:56.16 ID:sBwxl5Qv0
上条「お淑やかな女の子になるよう努力をだな……」

御坂「………」ピクピク

上条「お~い 聞いてるか~?」

御坂「………」ワナワナ

上条「あ、あの~…御坂……さん?」

御坂「………」ブルブル

上条「やっば!!」

条件反射で右手を突き出す

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:17:26.86 ID:sBwxl5Qv0
………

……



上条「あ、あれ?」

いつもの電撃が飛んでこない

上条「お、おい御坂」

よく見ると御坂は俯いたまま 拳をギュッと握りプルプルと小刻みに肩を震わせている
表情は分からないが顔が赤い
もしかして………泣いてる?

上条「わ、悪かったよ 言い過ぎた……ごめん」

御坂「………」

上条「そ、その……女の子に告白されるなんて初めてだったからさ、つい浮かれちまって」

御坂「………駄目」

上条「え?」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:21:50.95 ID:sBwxl5Qv0
>>57
ミサカ中尉、コリオリの力も考慮しておけ


ガバッ

一瞬、なにが起きたのか理解できなかった
御坂がいきなり俺の胸にしがみ付いてきて……

上条「お、おいっ!どうしたんだよ!!」

御坂「………すき……なの」

上条「はぁっ!?」

御坂「あんたのことが……好きなの………だからっ!!」

上条「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:31:29.81 ID:sBwxl5Qv0
意味が分からない どうなってんだ 御坂が俺のことを好き?
いや、待て待て待て 何かのドッキリだろ?
こうやって俺を騙して後で笑うつもりなんだろ?
おい御坂、いくらお前でも性質が悪いぜ?

御坂「ずっと、好きだったの………」

いつもとは全くち違う弱々しい声で御坂が呟く
こんな女の子っぽいところもあったのか……

フワッ

上条「(髪からいい匂いがする………って俺は中学生相手になに考えてんだーーー)」

ドックン ドックン

上条「(や、やばい 心臓の音、聞かれる、聞かれるって!!)」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:35:31.61 ID:sBwxl5Qv0
宙に浮かんだ手が震える
俺の胸で泣きじゃくる御坂の姿はいつもの粗暴な姿と違い
とても小さく、とても華奢に見え その肩を強く抱きしめたい願望に駆られる

上条「(でもここで御坂を抱きしめたら、御坂の気持ちに応えたことになるだろ?)」

おいおい、俺は五和の告白に応えるつもりだったんだろ?
それがいきなり御坂に迫られたからってなに軽くなびいてやがんだ?
そもそも俺は五和と御坂、どっちが好きなんだよ?

82 名前:闇上「男ならハーレムだろぅがァ!!」[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:41:56.38 ID:sBwxl5Qv0
上条「(俺は…俺の……気持ちは………)」

御坂「お願い………」

涙目に上目遣い………それは反則だろ………
俺は御坂を抱きしめようとした……

そのとき……

「お、お姉さま な、なにをしていらっしゃいますのーーーー!!!!!」

87 名前:寝る[] 投稿日:2010/02/22(月) 00:54:30.83 ID:sBwxl5Qv0
ヒステリックな叫び声
振り返るとそこに御坂のルームメイト、白井黒子がいた

上条「い、いや……これはだな……」

御坂を抱きしめようとした手がふたたび宙を舞う
次の瞬間……

ドンッ

上条「うわっ」

御坂は俺を跳ね除け走り去っていった

黒子「お姉さま!!」

黒子は俺のほうを一瞥したが、構ってられないと直ぐに御坂を追いテレポートした

俺はといえば……しばらく呆然と立ち尽くしていた

上条「御坂に…告白…されちまった……」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 01:22:09.89 ID:sBwxl5Qv0
御坂が俺を突き飛ばして走り去ってから暫く
俺はあいつを探して街を走り廻っていた
さすがにあのままにはしておけない

上条「駄目だ、見つからない……」

黒子「あら、またあなたですの?」

上条「白井……」

黒子「心配後無用 お姉様は気分が優れないようでしたので私が寮までお送りしましたわ」

上条「………そうか」

上条「なにがあったか、無粋な詮索しませんけども」

黒子「今後このようなことがあれば……お解りですわね?」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 01:34:13.44 ID:sBwxl5Qv0
上条「………わかってるよ」

黒子「それでは」

とりあえずは安心みたいだな

上条「……俺も学校に行こう」

結局、学校に着いたのは三限が終わったころだった

小萌「上条ちゃーん 単位も足らないのに遅刻ですかぁーー居残りで補習ですぅーー♪」

上条「やっぱり不幸だ……」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 01:59:31.13 ID:sBwxl5Qv0
-昼休み‐
上条「昼飯なんて食う気になれっかよ……」

御坂のヤツ、泣いてた アイツの想いは本物だ
クソ、なにしてんだ俺 初めて女の子に告白されて浮かれちまって
調子にのってあんなにアイツのこと傷つけちまった……

上条「応え……出さなきゃいけないんだよな……」

正直、どうしたらいいのか分からない
朝は初めて受けた女の子からの告白に浮かれてたような男だ
それが昼には三角関係になっちまってる……

上条「はぁ~ふこ……」

不幸だ なんて言っちまったら駄目だよな
二人の想いは本物だ その想いを踏みにじるようなこと……

-「上条君、上条君。」-

あぁ~でもどうしたら……

■■「上条君、上条君。」

どうやって断ればいいんだ……

■■「上条君!!」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 02:15:34.48 ID:sBwxl5Qv0
上条「おわぁ!!……なんだ、姫神かぁ…」

姫神「微妙に失礼。」

上条「あぁ、悪い悪い」

姫神「それより、なにか考えごとをしてたようだけど」

上条「あぁ、ちょとな」

姫神「当ててみる……女の子のこと。…でしょう?」

上条「(ギクッ)な、なんで……」

姫神「顔に書いてある。」

上条「えっ」

姫神「……冗談。」

上条「はぁ~……それで、何の用だよ?」

姫神「あなたに話がある。大事な話。」

姫神「残念ながら放課後の予定は子萌に奪われた。だから今。聞いてほしい」

116 名前:今度こそ寝る[] 投稿日:2010/02/22(月) 02:25:00.32 ID:sBwxl5Qv0
そう言って俺は屋上に呼び出された

上条「お~い、こんなとこでなきゃ話せない話ってなんなんだ?」

姫神「黙って。聞いて」

上条「お、おう」

いつになく声を荒げる姫神にふと目をやる
やや俯きがちにこちらを向き、その長い黒髪は震えてるようにもみえる
白い肌はやや赤みがかっている

…あれ

こんな場面、最近どっかで見なかったか?


姫神「私は。上条君のことが。好き」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 09:27:55.57 ID:sBwxl5Qv0
>>99 訂正 ×後無用
        ○御無用


あぁ、やっぱりな なんなんだ、一体これは?
4P?4Pフラグか?いやいや、純情硬派乙女座O型上条当麻、そんなプレイはできん
い、いや たしかに男の夢複数プレイ、憧れはある、しかし、しかしだなぁ……

姫神「上条君。」

上条「のわぁ!!」

姫神「……いきなりの告白で驚いているのね。ごめんなさい。」

上条「い、いやぁ こっちこそ 姫神の思いに気づいてやれなくて……ごめん」

姫神「……!!」

姫神「上条君にもそんなセリフが言えるのね。驚いた。」

上条「おいおい、今のは上条さんちょっとショックですよ」

姫神「ごめんなさい。フフッ」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 09:46:01.64 ID:sBwxl5Qv0
……!!

姫神が笑うところなんて、初めてじゃないか?
その眩しさに胸が締め付けられる

上条「(おいおい、俺はなにを考えてるんだ……)」

さっきまで五和と御坂のことで悩んでただろ……?
この上姫神のことまで好き……なんて言うつもりか?

姫神「応えは。……すぐにでなくていい」

上条「………」

姫神「でも。一つだけ。覚えていて。」

上条「………」

姫神「女の子の口から思いを伝えるということ。それがどんなに勇気のいることか。」

上条「………!!」

そう言って姫神は屋上を後にした
一人残された俺は

上条「どうなってんだ……」

うわ言のように呟くしかなかった…

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 09:57:50.91 ID:sBwxl5Qv0
やった。やった。やった。
完璧よ。姫神秋沙。計画通り。
とくに最後のセリフ。上条君の性格上ああ言われたら。彼は私の告白に応えざるを負えない。
彼の恋人としてメインヒロインに返り咲き。
そして来季には私主演のスピンオフ「とある巫女の吸血鬼殺し」が放送。
もう■■なんて言わせない。
来年の今頃。VIPは 姫神「」 のスレで埋め尽くされる。

姫神「ウフフフフフフフフフフフフフフフ」

吹寄「あ、秋沙………どうしたの?」

しかし、彼女 姫神秋沙は大きなミスを犯していた
彼女は知らなかったのだ
彼女が告白するほんの数十時間前、すでに二人の女性が彼に告白していたことを

137 名前:人、いるのか?[] 投稿日:2010/02/22(月) 10:32:20.82 ID:sBwxl5Qv0
-放課後-

子萌先生の補習はみっちり夕方まで続いた

子萌「はーい 上条ちゃん、これに懲りたらもう遅刻なんてだめですよーー♪」

上条「すっかり遅くなっちまったなぁ……」

空を見ると日はもうすっかり沈みかけている

上条「ん……あれは………?」

校門に見覚えのある人影……常盤台の制服……御坂だ……

御坂「よっ」

上条「………御坂」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 10:44:06.18 ID:sBwxl5Qv0
五和ルート希望者が多いならgdgdでよければヤンデレ五和ルート書くよ


御坂「朝言ったアレだけどさ、私、本気だから」

御坂「今すぐ とは言わないけど、ちゃんと答え出して欲しい」

御坂「それだけ じゃあね」

上条「お、おい……」

御坂は一人で喋っていってしまった

上条「帰るか……」



書き貯めするから暫く消える

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 16:41:27.98 ID:sBwxl5Qv0
-上条宅-

上条「ただいま~」

インデックス「おそいんだよとーま!!インデックスはずっとまってたんだよ!!」

上条「あぁ、悪い悪い」

イン「いいから早く焼肉焼肉♪朝から楽しみだったんだよ♪」

……!!しまった、すっかり忘れてた 
忘れてたっていうより、そんなこと考えてられなかった

上条「ご、ごめんインデックス 忘れてた また今度にしてくれ」

イン「え~!!昨日約束したばっかなんだよ!!どうして忘れるんだよ!!」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/22(月) 16:50:14.14 ID:sBwxl5Qv0
上条「ご、ごめんインデックス 忘れてた また今度にしてくれ」

イン「え~!!昨日約束したばっかなんだよ!!どうして忘れるんだよ!!」

上条「う、うるさいな 俺だっていろいろあるんだよ!!」

イン「………女の子」

上条「へっ?」

イン「また、違う女の子のことなんだね?」

上条「ち、違うぞ 断じて違う!!」

イン「うそだよ!!とうまはいつもいつも女の子のことばっかり」

上条「あ~もう!!うるっせえな!!お前だっていつもいつも食いモンのことばっかり!!俺の事情も知らないで!!」

イン「え……?」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 17:02:33.18 ID:sBwxl5Qv0
上条「そんなに焼肉が食べたいなら子萌先生のうちにでもいけばいいだろ!!」

イン「そ、そんな言い方……」

上条「だいたいお前はなんなんだ!!俺が外で女の子となにかあったからってお前に関係あるのかよ!!」

上条「あれか、俺はお前の奴隷か!?」

慣れないことに悩んでいたストレスの所為か言葉を選べない
正直、自分でもなんでこんなにインデックスに強い言葉を向けてしまうのか理解できない

イン「………」フルフル

上条「だいたいお前が来てからな……」

イン「………」フルフル

上条「なにもしないで大飯ばっかりくらいやがって……」

イン「………」フルフル

上条「おい、聞いてんのか!?」

イン「………」フルフル

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 17:10:20.77 ID:sBwxl5Qv0
上条「や、やばいっ!!」

思わず防御体制を取る

………

……



上条「あ、あれ?」

また噛み付かれるとおもったのに……

上条「い、インデックス?」

よく見るとインデックスは俯いたまま 拳をギュッと握りプルプルと小刻みに肩を震わせている
表情は分からないが顔が赤い もしかして………泣いてる?

上条「わ、悪かったよ 言い過ぎた……ごめん」

あれ?ちょっと待ってくれ?
たしかちょっと前にもこんな場面……デジャヴ……?

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 17:27:58.05 ID:sBwxl5Qv0
イン「じゃあ、私はとうまのなんなの……?」

上条「えっ……?」

イン「どうして、私と一緒に暮らしてるの?」

上条「それは……」

イン「そうだよね、とうまはやさしいから、仕方なく私と暮らしているんだよね」

上条「そ、そんなこと……」

言葉が出ない……インデックスは俺の何?
考えたこともなかった 一緒にいることが当たり前すぎて

イン「とうまのやさしいところも、インデックスは大好きなんだよ」

イン「でもね、やさしいだけじゃダメなんだよ」

イン「やさしさだけじゃ、かえって人を傷つけてしまうんだよ」

そう言ってインデックスは突然外に飛び出して行った

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 17:30:31.55 ID:sBwxl5Qv0
上条「お、おいインデックス!!」

イン「来ないで!!」

上条「………っ!!」

イン「しばらく離れてたほうが、二人のためなんだよ……」

インデックスの飛び出して行った玄関を見つめたまま俺は立ち尽くしていた
乱暴に開け放たれたドアから吹き込んでくる風が冷たい

上条「……インデックス………」

201 名前:俺も焼肉食ってくる[] 投稿日:2010/02/22(月) 17:32:07.83 ID:sBwxl5Qv0
暫くして子萌先生から電話があった
どうやらインデックスは子萌先生のうちに駆け込んだらしい
「女の子を泣かせちゃダメですよーー!」と電話口に叱られたが
あまり深く詮索しない大人の対応には感謝したい

上条「ひとまずは安心か……」

インデックスのいなくなった部屋を見渡す
スフィンクスは何事もなかったように眠っている

上条「……ここはもう教会じゃないんだけどなぁ」

いつもはインデックスが眠るベットに倒れこむ

上条「今日は久しぶりにベットで眠れそうだな」

上条「眠れそうにないけど……」

……五和…御坂……姫神………インデックス……

216 名前:焼肉おいしかったんだよ[] 投稿日:2010/02/22(月) 19:57:28.20 ID:sBwxl5Qv0
>>206
ごめん 上条→黒子 に訂正

-翌日‐
上条「(結局一睡もできなかった……)」

土御門「どうしたぜよ上やん、目の下にクマができてるにゃー」

青ピ「これは深夜まで励んでいたみたいやなぁ」

土御門「まったく羨ましいにゃー」

上条「はぁ~……お前らにはそういう発想しかできんのか」

青ピ「あぁ、なんで上やんにばっかり、神はこの世におらんのかぁ~」

土御門「神が居ようが居まいがお前がもてないことには変わりないにゃー」

そりゃあそうだ
俺の右手は神のご加護も打ち消しちまうっつうんだから
もてるもてないに神様は関係ないって訳だ

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:02:51.87 ID:sBwxl5Qv0
姫神「………」

ふと、姫神のほうに目をやる
昨日の今日だが、彼女に特に変わった様子はない


-「女の子の口から思いを伝えるということ。それがどんなに勇気のいることか。」-


姫神「………」チラッ

上条「!!(やべっ!目が合った!)」

慌てて目を逸らす もう姫神とはまともに顔を合わせられない

土御門「おいおいどうしたにゃー上やん」

青ピ「まさか姫神と……」

上条「ち、違うっ! 断じて違うぞ!!」

姫神「フフフフフフフフフフフフフフフフフフ」

吹寄「あ、あの~、秋沙……その笑いはやめたほうが……」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:28:55.93 ID:sBwxl5Qv0
結局、学校に来ても終業時刻までずっと上の空だ
できれば休みたかったがこれ以上補習は勘弁願いたい

上条「はぁ~」

インデックス、帰ってきてるかな……
いや、昨日の様子じゃ暫くは無理か……

御坂妹「気分が優れないのですか? とミサカはあなたの体調を心配します」

御坂……?いや妹か

上条「よう、どうしたんだこんなとこで」

御坂妹「あなたを捜していました とミサカは素直に質問に答えます」

上条「おれを?どうして?」

御坂妹「あなたに大事な話があるのです とミサカは話を濁します」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:35:03.28 ID:sBwxl5Qv0
上条「大事な話?まさか上条さんに愛の告白とかじゃねえよな~?」

やれやれ、また大事な話か と冗談まじりにヤケになって答えた

御坂妹「どうしてわかったのですか とミサカはいつになく鋭いあなたに驚愕します」

上条「……えっ?」

御坂妹「いつものあなたの鈍さからすれば今日の勘の鋭さはありえません とミサカは再三驚かされます」

上条「ちょ、ちょっとまってくれ!!」

おかしい、ぜったいにおかしい!!
なんなんだこの数日間の出来事は!?もう五人目だぞ、たった三日で、五人……

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:36:01.38 ID:sBwxl5Qv0
御坂妹「御坂妹こと固体番号10032号は上条当麻に異性として好意を抱いています とミサカやや事務的にに話します」

御坂妹「いささかムードに欠けますが、ミサカのクールデレ的キャラクターからも
     こういった告白がベストであろうとミサカは分析します」

上条「お、おい……」

そのときだった
御坂妹の後ろから突然強風が吹き抜け……

フワッ

上条「あ………」

御坂妹のスカートが舞い上がる

上条「(あれはまさか……伝説のレアぱんつ……紐パン!!)」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/22(月) 20:51:26.49 ID:sBwxl5Qv0
御坂妹「ミサカは上条当麻と異性として交友したいと希望します」

御坂妹は意に介さず続ける

御坂妹「返答はいつでもかまいません ですがなるべく早くしてほしいとミサカは高ぶる胸の鼓動を抑えきれません」

御坂妹「それでは とミサカはあなたに別れを告げます」

上条「あ……」

御坂妹「それと最後にもうひとつ とミサカは重要なメッセージを残していきます」

御坂妹「この告白はミサカネットワーク約一万の総意です
    つまりミサカの告白を断ることは一万人の女性を振ることです とミサカは少々意地悪を言います」

御坂妹「それでは とミサカは今度こそ別れを告げます」

上条「おかしい……絶対に……」

約一万と五人……しかもたった三日で
ただのモテ期じゃ説明できないぞ……

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 19:26:31.65 ID:32QIxMuy0
-前回までのあらすじ-

五和・御坂美琴・姫神秋沙
三人の女性からの突然の告白に当麻は困惑する

そんな彼をミサカネットワーク最終兵器「pantira」が襲う
上条当麻の決断は?

そして、未だ沈黙を続ける天草式最強の刺客、堕天使エロメイドの真の狙いとは?


全サーバー規制が解除されるとき、物語ははじまる……


もう落ちたと思ってたから書き溜め少ないけど
やれるとこまでやるわ

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 19:27:41.29 ID:32QIxMuy0
御坂妹「この日の為に世界中からシスターズを徴集した甲斐がありましたね とミサカは肩を下ろします」

そう、あの時御坂妹のスカートを舞い上げた突風はシスターズによるものだったのだ※(一方通行戦参照)

御坂妹「少々卑怯な気もしますが、お姉様があの人に告白した今、手段は選んでいられません」

御坂妹「なにしろ相手は童貞高校生です ぱんつの一つでも見せれば楽勝です とミサカは勝利宣言をします」

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 19:34:35.62 ID:32QIxMuy0
上条「やっぱり、おかしい」

まさか、魔術?そうとしか考えられない
そうと決まれば早速土御門に……

ピンポーン

……

上条「ちっ、土御門のやつ、留守かぁ…」

上条「……異変に気づいて原因を探ってるのかもしれない」

~そのころの土御門~
「おかえりなさいませ ご主人さまだにゃ~♪」

土御門「ふぅ~ やっぱり猫耳メイド喫茶は天国だにゃー 果報者の上やんには絶対教えたくないにゃー」

青ピ「まったく、たまらんでござるな土御門どの ドゥフドゥフwww」

土御門「……やっぱりおめーは一生モテねーにゃー」


上条「仕方ない、こうなったら神裂に相談するしかないな」

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 19:37:06.68 ID:32QIxMuy0
……



上条「よお、わざわざわりーな」

神裂「お久しぶりですね」

   「(わざわざ自宅に呼び出してまで相談したいこととはなんなのでしょう……)ドキドキ」

上条「まぁ上がってくれよ」

神裂「失礼します……(これはあくまで彼の話を聞くため、ただそれだけです!!)」

   「(部屋に上がることにたいした意味はありません、そうです!!)」

神裂「そういえば、あの子はどうしたのです?」

上条「あ、あぁインデックスのことか……ちょっといろいろあってな、いまは子萌先生のとこに厄介になってる」

神裂「そうですか……(ということは、二人っきり……)」

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 19:54:36.80 ID:32QIxMuy0
神裂「(ち、違います あくまで彼の話を聞くだけ、二人きりだということに、他意などありません!!)ドキドキ」

神裂「それで、話とはなんです?」

上条「あぁ、実はな……」

上条「俺、五和に告白されたんだ……」

……

神裂「……はい?」

上条「それだけじゃない、この数日間で大勢の女の子に告白された」

神裂「………」

神裂「それは……よかった……ですね」

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 19:55:42.16 ID:32QIxMuy0
上条「はぁ?よくないだろ なあ神裂、最近学園都市に魔術師が入り込んだりはないのか?」

神裂「………」

上条「どう考えてもおかしいだろ?俺がこんなにもてるはずがない これはやっぱり新手の魔術としか……」

上条「……おい神裂、きいてんのか?」

神裂「……っせえ………」ボソッ

上条「は?」

神裂「うっせえんだよ、朴念仁が!!」

ヒュウ

風を切る音とともに部屋のテーブルが真っ二つになる

ガッシャーーーン!!

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 20:45:20.49 ID:32QIxMuy0
上条「お、おい神裂!!」

神裂は恐ろしい剣幕で睨み付ける
その顔は聖人というより、鬼か悪魔だ

神裂「あなたは……あなたはそれでいいでしょう……」

上条「は?」

神裂「都合の悪いことはいつも不幸で済ませて……自分などが女性から好かれるはずがないと勝手に思い込んで……」

神裂「でも、五和の気持ちはどうなるのです? 五和の想いに嘘偽りがないことは天草式の仲間であるこの私が一番わかっています」

上条「じゃ、じゃあ魔術は……」

神裂「まだ言いますか!? それに五和だけではありません、あなたに思いを寄せる女性たち、そして、そして、」

神裂「私の……気持ちは……」

上条「神裂……」

神裂「もう行きます でも覚えていてください」

神裂 「もし五和を傷つけるようなことがあれば……天草式女教皇として、あなたを許しません」

386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 20:57:46.23 ID:32QIxMuy0
上条「……俺の、はやとちりだったのか……」

上条「五和の……気持ち……」


-「上条さん、全然私の気持ちに気づいてくれないから…だから」-


俺…もしかして五和のこと…すっげえ傷つけてたのか……


-「私の……気持ちは……」-


クソ、いつまで迷ってんだ俺は……
このままじゃ、皆をもっと傷つけちまうだろうが……!!

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 20:58:54.81 ID:32QIxMuy0
建宮「おや、女教皇様が帰ってしまわれたのよな」

建宮「幻想殺しの部屋に二人っきり……これは間違いなく間違いが……と隠しカメラを設置しておいたのが無駄になったのよな」

土御門「まったく、こんなことなら堕天使エロメイドを用意しとくんだったにゃー」

建宮「まったくよなー……ってどっから出てきたよな元春!」

土御門「それよりオモシレーことしてんなぁ斎字 これねーちんにばれたらどうなるかにゃー」

建宮「いや、それはなのよな……」

土御門「しかし、五和が上やんに告白するとは意外だにゃー」

建宮「いつわのwwwいつわざるwwwきもちwwwよなwwwww」

土御門「……つまんないにゃー ボッシュート!!」ポン

建宮「え……アーーーーーッ!!」ヒューーーーー ドンッ

土御門「お前の出番はここで終わりだから、そこでおとなしくしてるにゃー」

建宮「え?これでおわり?五和スレで天草式主要メンバー建宮斎字の出番これだけ?おかしいのよな!!」

土御門「そもそも五和スレかどうかも怪しくなってきてるにゃー」

394 名前:朝早かったから超眠いです[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 21:26:13.41 ID:32QIxMuy0
絹旗「はまずら……超好きです」

浜面「え……ちょ、ちょっとまってくれ!!」

……



土御門「なーんか街中、やな雰囲気だにゃー」

青ピ「そこら中で女子が男子に告白しとるのー」

土御門「これがいま流行の肉食系女子ってやつかにゃー」

青ピ「それなのに…それなのに…なんでわしに告白する女子はおらんのやーー!!」

土御門「……たとえ男に告らないと死ぬウィルスなんてのがあったとしても、お前に告白する女なんかいねーにゃー」

青ピ「もう、わいには二次元しかのこってへんのかーー!!」

土御門「(コレはちょっと異常ぜよ……魔術の影響…あり…かにゃー?)」

414 名前:>>406当初はその予定だった[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 23:45:43.77 ID:32QIxMuy0
………

わたくし上条当麻は休日だというのに部屋に篭っている
神裂が嵐のようにこの部屋を去ってから約二日間、未だに俺に告白してくる女性は後を絶たない
学校にいけばクラスメイトが、コンビニにいけば店員が、公園のベンチで休んでいればいたいけな幼女が
上条も歩けば告白される状態
周りの男たちの嫉妬ややっかみに苛まれもはや街も歩けない

ああ……休みに外出できるリア充がうらやましいっ……!

ピンポーン

「!!」

こ、今度は家にまできやがったーー!!

「上やーーン 俺だ、土御門だにゃー いるんだろ?」

な、なんだ土御門か……いや、ま、まさかついに男からも告白されるように!?


「い、いやだぁぁーーーーー!!」

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 23:49:54.26 ID:32QIxMuy0
名前入れ忘れたので再

上条「!!」

こ、今度は家にまできやがったーー!!

土御門「上やーーン 俺だ、土御門だにゃー いるんだろ?」

な、なんだ土御門か……いや、ま、まさかついに男からも告白されるように!?


上条「い、いやだぁぁーーーーー!!」

418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 23:57:39.05 ID:32QIxMuy0
ピンポーーン
ピンポーーン
ドンドンドンドンッ

布団をかぶってやり過ごそうとする
なるほど、これが借金取りに怯える生活か
しかし、ヤツはその辺の闇金業者よりタチが悪かった

土御門「ち、しゃーないにゃー 強行突破だにゃー」

ガコンッ!! ドスーーン


土御門「おっす上やん……て、なにしてるんだにゃー」

上条「やめてくれ土御門、俺にアーーッ!!な趣味はない!!」

土御門「やれやれ、これは上やん病末期みたいやなあ 目をさますんだぜぇ!!」バキィッ

上条「アーーッ!!」

土御門「ちょっぴり私怨もまじってたが、どうぜよ、目は覚めたかにゃー?」

上条「あ、ああ……」

421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 00:15:33.50 ID:wTLKj52j0
土御門「しっかしメガプレイボーイもびっくりのモテっぷりだにゃー そのうち未来から美少女が暗殺しに来そうぜよ

土御門「もっとも、その子ともフラグを立てんだろうけどにゃー」

上条「俺には女体をみてゲロを吐くような性癖はねえよ 吹寄ENDも御免だ」

土御門「冗談はさておきだ、上やん、今回の騒動も魔術側が一枚噛んでる」

上条「しかし神裂は……」

土御門「ねーちんは上やんのことで冷静さを失ってただけだにゃー」

土御門「さて、上やんも絡んでるこの騒動、どっから話せばいいかにゃー」

上条「ちょ、ちょっと待て、俺も絡んでるって?」

土御門「なに驚いてるんだぜい いつものことだにゃー」

423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 00:38:40.41 ID:wTLKj52j0
土御門「上やんは雑誌やTVのおまじないや占いなんかは信じるタイプかにゃー」

上条「はぁ?」

土御門「ま、幻想殺しがそんなもの信じるわけないよにゃー?」

土御門「でも、ああいう類のオカルトも馬鹿にしたモンじゃないぜよ
     ほとんどは眉唾もんだが魔術師が正しい術式を用いればそれなりの効果がものもあるんだぜい
     当たり前といえばあたりまえだ もともとはきちんとした
     魔術だったものが社会伝承や信仰伝承によって形を変えていったものだからにゃー」

土御門「今回の騒動の発端になった魔術も半ばおまじないみたいなもんぜよ」

土御門「術式も簡単で、ちょっとで魔術の知識があれば楽勝だぜい」

424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 00:39:28.59 ID:wTLKj52j0
土御門「効果その一、自分の気持ちを素直に表現できるようになる 神様お願い☆あの人に告白する勇気をください!!ってヤツだにゃー」

上条「身振りを混ぜて解説すんな!気持ち悪い!!」

土御門「効果その二、意中の相手から承諾を受けやすくする これは上やんには効果なしだにゃー」

土御門「効果その三、意中の相手から異性を遠ざける 恋のライバルに差をつけちゃうぞ☆」

土御門「っていう、一昔前のり○んやマーガ○ットをめくれば出てきそうなこッ恥ずかしい魔術だにゃー」

上条「はぁ~……」

土御門「おい、この土御門様が折角分かり易く解説してんのに、その呆れきった態度はなんだにゃー」

上条「じゃあなにか、その一昔前の少女コミックに出てくる魔術もどきを学園都市中の女子に掛けてるヒマな魔術師がいるってのか?」

上条「なんのためにそんな馬鹿げたことをしてんだよ 少女マンガの読みすぎか?」

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 01:07:14.65 ID:wTLKj52j0
土御門「まさか、そんなふざけた魔術師がいるわけないにゃー」

土御門「さっきも言ったろ、この魔術は今回の騒動の発端だって」

上条「じゃあ……」

土御門「昨日、学園都市の地下で魔術師が捕らえられたんだにゃー 所属や目的は今のところ不明だが、この魔術師、地下に魔方陣を作っていたらしいんだにゃー」

土御門「この魔方陣ってのが曲者で、術式の強化と効果拡大を誘発するものらしい」

土御門「術式強化の魔方陣ってのはもともと互換性がない、つまり術式に応じて作り出すものなんだがにゃー、簡単な術式になら対応できる場合もあるんだにゃー」

上条「あ~……つまり?」

土御門「『あの人に届け この思い☆』ってどこぞの乙女が施した術式がどこぞの胡散臭い魔術師の魔方陣で増強されて、街中に広がっちまったてわけぜよ」

上条「だから身振りを混ぜんな!!声色も使うな!!」

428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 01:32:12.75 ID:wTLKj52j0
>>427 誤字 魔方陣→魔法陣 で

「だけど、その魔法陣、とやらの効力はもう消えたんだろ?」

「だったら、もう問題は……」

「それが、新しい問題が出てきたぜよ というより、こっからが本題なんだにゃー」

「たとえば、この術式の効果で、AとBが同じ人物、Cに告白したとする 仮にAが先に告白したとしよう
するとAの術式の効果により、CにはA以外の異性が近寄り難くなる
しかし、Bもまた自身の術式の効果でCに告白しようと強く引き付けられる
ここでAの術式とBの術式の対立が起こる この対立が術式に「歪み」をおこすんだにゃー」

「まあもっともこの程度の術式の対立で起こる歪みなんてたがが知れてるぜよ」

「だが、AとBが増えたら? 10人…20人…いや100人 そうなれば術式の「歪み」は大きくなる」

「やがて「歪み」は術式の暴走を生む なにが飛び出すかわからないパンドラの箱だにゃー」

429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:35:31.55 ID:wTLKj52j0
名前入れ忘れたんで再登校 つか誤字目立ってきたんでねる

上条「だけど、その魔法陣、とやらの効力はもう消えたんだろ?」

上条「だったら、もう問題は……」

土御門「それが、新しい問題が出てきたぜよ というより、こっからが本題なんだにゃー」

土御門「たとえば、この術式の効果で、AとBが同じ人物、Cに告白したとする 仮にAが先に告白したとしよう
     するとAの術式の効果により、CにはA以外の異性が近寄り難くなる
     しかし、Bもまた自身の術式の効果でCに告白しようと強く引き付けられる
     ここでAの術式とBの術式の対立が起こる この対立が術式に「歪み」をおこすんだにゃー」

土御門「まあもっともこの程度の術式の対立で起こる歪みなんてたがが知れてるぜよ」

「土御門だが、AとBが増えたら? 10人…20人…いや100人 そうなれば術式の「歪み」は大きくなる」

土御門「やがて「歪み」は術式の暴走を生む なにが飛び出すかわからないパンドラの箱だにゃー」

470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 19:30:31.19 ID:wTLKj52j0
「え~と……つまり?」

土御門「上やんの超フラグ能力で乙女の魔法が大暴走☆って感じかニャー」

再び気持ち悪い身振りを交えて話す土御門
もう突っ込むのも嫌だ

土御門「しかし、術式の暴走は術師の 上やんを独占したい という深層意識に従い
     恐らくは上やんの周りの女の子に実害を与えるモノに変化しようとしているぜよ」

土御門「まったく女の情念ってのは恐ろしいにゃー」

上条「ちょ、ちょっと待ってくれ、今、術氏は俺を独占したいっていったよな? つまり…」

土御門「やれやれ、まだ気付いてねーのか、ホントに鈍チンだにゃー」

土御門「思い出してみろ、今回のこの告白ラッシュ、最初に上やんに告白してきたのは誰ぜよ?」

上条「……まさか………」

-「上条当麻!!」バンッ

そのとき、神裂か突然俺の部屋に怒鳴り込んで来た
しかも酷い慌てようだ

土御門「どうしぜよねーちん、珍しく慌てて」

神裂「五和が、五和が行方不明なのです!!」

473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 20:12:58.10 ID:wTLKj52j0
なんかもう疲れた
なんで俺SSなんて書いてんだろう
もう落としてくれ

479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 20:50:15.87 ID:wTLKj52j0
上条「みさかーーーー!!」

御坂「あ、あんた 何よいきなり」

上条「だ、大丈夫か!?」

御坂「は、はぁ?何いってんの、それより……」

上条「おい、どうなってんだ土御門!!」

土御門「おかしいにゃー 上やん、ホントにこの娘が最初に告白してきたのかにゃー?」

上条「そのはずだけど……」

御坂「ちょ、ちょっと!!なんでこいつ私があんたに告ったの知ってんのよ!?」

……



土御門「おそらく危害が及ぶのは五和の次に上やんに告白してきた娘だにゃー」

上条「だとしたら、御坂が危ない!!」

土御門「御坂ってのは、あの常盤台のレールガンかにゃー?」

神裂「五和もその娘のもとに現れる可能性が高い とにかく急ぎましょう!」

ダッダッダッダッ

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 20:52:46.67 ID:wTLKj52j0
神裂「上条当麻、まさかあなた、誰に告白されたかも忘れたのですか?」

御坂「この女の人は誰なのよ?」

上条「おい神裂、俺はそこまで朴念仁じゃねーよ……」

御坂「無視すんなゴルァァァァ!!」

土御門「だとしたら、上やん。五和に告白される前に誰かに告白されたりは?」

上条「おいおい、そんなことあるわけ……まさか……!!」ダッ

土御門「お、おい上やん」

神裂「心当たりがあるのですね!?」

御坂「……もう、一体なんなの?」

-子萌宅-

ピンポーン

禁書「はーーい でもこもえは留守なんだよ」

ガチャ

五和「……お久しぶりです」

禁書「いつわ………」

483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 21:10:14.36 ID:wTLKj52j0
「どうして、どうしてこんなことを?」

五和「……気づいていたのですね」

禁書「自動防御が働いたのかも でも、完璧じゃなかったかもね」

五和「上条さんに一番近いあなたを遠ざけることができたのだから、生兵法もバカにできませんね」

禁書「術式をいますぐ解いて」

五和「もう……手遅れです……術式の暴走は、もう私には止められない……!」

禁書「そんな……」

上条「インデックス!!」ダダッ

禁書「とうま!!」

よかった、間に合った

五和「……当麻さん」

上条「……五和」

神裂「五和、あなた、自分が何をしたか分かっているのですか!?」

神裂「あなたが使ったのは、禁術の一種です! 無害な物とはいえ、言い訳はできませんよ?」

484 名前:なまえ入れ忘れ再[] 投稿日:2010/02/25(木) 21:11:45.50 ID:wTLKj52j0
禁書「どうして、どうしてこんなことを?」

五和「……気づいていたのですね」

禁書「自動防御が働いたのかも でも、完璧じゃなかったかもね」

五和「上条さんに一番近いあなたを遠ざけることができたのだから、生兵法もバカにできませんね」

禁書「術式をいますぐ解いて」

五和「もう……手遅れです……術式の暴走は、もう私には止められない……!」

禁書「そんな……」

上条「インデックス!!」ダダッ

禁書「とうま!!」

よかった、間に合った

五和「……当麻さん」

上条「……五和」

神裂「五和、あなた、自分が何をしたか分かっているのですか!?」

神裂「あなたが使ったのは、禁術の一種です! 無害な物とはいえ、言い訳はできませんよ?」

487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 21:45:27.58 ID:wTLKj52j0
五和「わかっています、女教皇様」

神裂「なら、なぜ……」

五和「彼に……上条さんに気付いて欲しかったから」

五和「上条さん、ちっとも私の気持ちに気付いてくれなかった
   でも、それでもよかったんです 上条さんの護衛をしたり、上条さんにお料理を作ってあげたり、
   上条さんのお役に立てるだけで いえ、上条さんの傍に居れるだけで幸せでした」

五和「だけど、上条さんの周りにはいつも他の女の人がいた それも大勢
   私よりずっとかわいくて、美人で、明るくって、素直で
   怖くなったんです 誰かに上条さんを取られるんじゃないかって……」

神裂「五和…あなた…そこまで彼のことを……」

五和「笑ってください それでも私、上条さんに告白する勇気がなかった 臆病で、卑怯な女なんです」

俺は愕然とした 五和がそこまで思い詰めていたなんて……
そのときだった

土御門「結界!?」

空が一瞬の内に灰色に染まる
気が付くと五和の手には愛用のフリウリスピアが握られていた

490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 22:07:42.36 ID:wTLKj52j0
神裂「五和、何をするつもりです?」

五和「これ以上みなさんを危険な目には合わせられません 術式の暴走は私が止めます」

五和「安心してください 私が死ねば、術式の暴走は止まるはずです」

上条「おいちょっとまて五和、お前なにを……」

そのとき、俺たちの目の前で突如激しい火柱があがった
10mほどはあろうその青白い炎のなかからおぞましい女のシェルエットが浮かび上がる

禁書「嫉妬深き聖女(シスター・レヴィアータ)……!! 嫉妬に狂う魔女の黒魔術……!!」

上条「おい土御門、なんだよあれは!? あんなのがいるなんて聞いてないぞ!!」

土御門「まったく、女の情念はおそろしいにゃー」

五和がインデックスを護るように槍を構える

五和「逃げてください!!」

492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 22:41:04.49 ID:wTLKj52j0
――キシャァァァァ

鋭い炎の爪のがインデックスを襲う

五和「はあっ!!」

――ガキィィン

しかし、五和が槍でその斬撃を打ち払う
だが、その衝撃におもわずバランスを崩してしまう

―― 一瞬の出来事だった 化け物の髪の毛(とおぼしき部分)から無数炎の針が放たれる
   バランスを崩し体制を立て直すのがやっとだった五和に逃れられる術はない――

上条「五和!!」

考えるより先に体が動いた
炎の針を右手で打ち払い、五和と化け物の間に立ちふさがる

――五和、なに勝手に諦めようとしてんだよ

――大丈夫、すぐに元通りになる

――俺が、この右手で、全部、なかったことにしてやる

上条「まず謝っておくぜ五和 お前の気持ち、気付いてやれなくて、ごめんな」

五和「かみじょう……さん…」

494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 23:02:29.04 ID:wTLKj52j0
神裂「五和!!」

神裂が抜刀し、化け物に切りかかろうとする

ガシイッ

神裂「な、なんですかこれは!?」

地面からあらわれた謎の腕に神裂の動きは止められた
自らの足を掴むその腕を切り払う神裂
ふと気付くと、周りの地面から無数の腕が ”生えて” いた

土御門「やつに殺された女の成れの果て、かにゃー」

やがて地面から体中針だらけの化け物が無数に現れる
さっき無数に生えていたのはコイツらの腕だ

神裂「まったく 厄介なモノを呼んでくれましたね、五和」

495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 23:21:03.40 ID:wTLKj52j0
五和「どうして……」

「どうしてだって?そいつはこっちのセリフだぜ五和 どうして魔術なんか使った?」

そのとき、目の前の化け物が口(とおぼしき場所)から
すさまじい勢いの炎を吐きかけてきた

上条「ぐおおおお!!」

とっさに右腕で防ぐ

五和「上条さん!!」

上条「ぐっ……なあ、五和 お前はあんとき、俺がもしこの右手で触っていたら、俺に想いを伝えられなかったのか!?
   違うだろ?だってお前の思いは、幻想じゃねえ そうだろ、五和
   俺な、お前に好きだ、って言われたとき、スッゲエ嬉しかったんだぞ
   そりゃあ、最初はちょっと驚いた 五和みたいに、かわいくて家庭的で、隠れ巨乳で
   そんな子が俺のこと好きだなんて思いもしなかったから」

右手で触れば、あの化け物も消えるだろう
しかし、火の勢い衰えず、奴には近づけそうもない

神裂「土御門!!」

土御門「い~まやってるぜよ、ねーちんはそいつらを抑えてくれ」

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 23:29:07.82 ID:wTLKj52j0
上条「だから、もっと自分に自信持てよ お前ほど魅力的な女の子、どこ探したっていねえぞ
   そして、もう一度、今度は魔術なんかに頼らずにもう一度 お前の気持ち聞かせてほしい
   俺、今度はちゃんと答える 逃げずにちゃんと答えるからさぁ!!
   だって、五和、俺も、お前のことが……」

炎の勢いが強くなる まずい、もう凌ぎきれない……

五和「上条さん!!」

そのときだった

土御門「だから人が命削ってるときに、ラブコメはやめてくれにゃー」

土御門の術式が発動し、化け物から発せられる炎が一瞬和らいだ

今だ!!

上条「うおおおおおぉぉぉぉ!!」

渾身の力を込め化け物に突進する

498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/25(木) 23:47:20.98 ID:wTLKj52j0
炎の柱が消え去り、空から灰色が引いていく
針の化け物たちも地面に沈み、消えていった

土御門「幸せなお二人に俺からのプレゼント、気に入ってくれたかにゃー?」ガクッ

神裂「土御門!!」

土御門「ガフッ…俺は大丈夫ぜよ、それより上やんは?」

……



上条「インデックス……五和……無事か?」

禁書「とーま……わたしは大丈夫だけど……」

五和「上条さんは……」

上条「そっ…か……よか…った…」

バタッ

501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 00:37:05.11 ID:1XbylkHl0
上条「い……つわ?」

五和「上条さん!!よかった、気が付いたんですね!!」

気がつくと俺はいつもの病院のベットの上
横には五和の姿があった

上条「ずっと、診ててくれたのか?」

五和は俺の右手を握ってくれている
おそらくずっと握っていてくれたのだろう

五和「……どうしても上条さん伝えたいことがあって」

五和「本当は今回の件の処分を受けにすぐにイギリスに発たなければならなかったんですが」

五和「女教皇様が「まず今回一番の被害者に謝罪してからです」と時間をくださいました」

上条「ちょっとまって、処分って……」

五和「大丈夫ですよ、向こうで謹慎するだけです」

上条「そっか」

魔術師の世界にもルールってもんがあるんだろう
五和はそっから逸脱した行動をしたってんだから、しょうがない

503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 01:05:39.70 ID:1XbylkHl0
五和「上条さん」

上条「ああ」

五和「まず、ごめんなさい 私…上条さんを騙したも同然ですその上、あんな危ない目にまで合わせて…」

上条「五和の気持ちに気付いてやれなかった俺も悪いんだから同罪さ それにあの化けモンは五和のせいじゃないだろ?」

五和「でも……」

上条「あ~ストップストップ!! 五和、お前の伝えたいことってのはこんなことじゃないだろ?」

五和「……わかりました じゃあ、言いますね」

ふう~ とひとつ大きく息を吐き まっすぐ俺の瞳を見つめてくる五和
俺も彼女をまっすぐ見つめ返す 右手は握ったままだ
不思議な時間が二人の間に流れた

――そして、五和がゆっくりと話し出す

五和「こんどは魔術なんかつかってません 私自身の言葉です」

五和「だから、ちゃんと聞いてくださいね」

五和「私、あなたのことが好きです いつもまっすぐで、優しくて、
   自分のためより人のために一生懸命で そんなあなたが、私には誰より輝いて見えます」

506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 01:26:34.52 ID:1XbylkHl0
上条「俺も五和のことが好きだ 五和といると、なんだかとっても暖かい気持ちになれる 優しい気持ちになれる 幸せな気持ちになれる」

上条「もし、俺でよければ、恋人になって欲しい」

五和「上条さん……」

五和は静かにうなずいた

五和「う…ひっく……ぐすん」

上条「お、おい五和……」

「ごめんなさい、…うぅ……こんな簡単なこと…どうしてあのときできなかったんだろうって……わたし…ほんと……」

五和のことばを遮るようにに強引に彼女を抱き寄せる

五和「え……か、上条さん!?」

上条「もう、自分を責めるのはやめろよ」ギュ

……



上条「おちついたか?」

五和「はい、ありがとうございます……当麻……さん///」

508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 01:50:24.23 ID:1XbylkHl0
上条「それで、どれくらいむこうにいるんだ?」

五和「女教皇様の厚遇で、二、三ヶ月もあれば帰ってこれそうです」

三ヶ月か……折角気持ちを確かめ合えたのにまた離れ離れなんて

五和「寂しくて浮気なんかしちゃダメですよ」

上条「わかってるよ 五和は恐いいからな」

五和「もう……意地悪です」

上条「帰ってきたら、また料理を作ってくれよ ほら、この前作ってくれた……」

五和「……」

不思議と無言になる もうすぐ離れ離れだ 話したいことはいっぱいある
でも…いまはそれよりも……

五和「……ん」

どちらからでもなく、唇を合わせる

五和「好きです……当麻さん」

上条「俺もだ…」

そして誓う もう彼女を悲しませない
優しくて、料理上手で、恥ずかしがりやで、ちょっぴり焼きもち焼きな俺の恋人、五和

509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 02:01:12.19 ID:1XbylkHl0
御坂「あ~あ、なにあれ」

神裂「やはり速攻でイギリス送りにするべきでした」

御坂妹「パンツまで見せたのに、残念です、とミサカは肩を落とします」

神裂「パンツくらいでなんだというのです、わたしなど、わたしなど……」

インフレイムス「さすが痴女は言うことがちがうんだよーー」

神裂「うっせんだよ、ド素人が!!」

■■「聖人。というより性人。」

御坂「あ、あんたいたの?」

御坂妹「さすが空気ですねwwwとミサカは失笑します」

■■「……」

512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/26(金) 02:18:33.31 ID:1XbylkHl0
御坂「つ~か古参ヒロインそろい踏みで、あんなポッと出に負けるとはね~」

■■「旧キャラは。捨てられる運命。」

御坂「あんたは出場巻から空気じゃない!!」

■■「……」

御坂「というかいつまでキスしてるんだよあの二人は!?」

イングウェイ「そのうち本番はじめんじゃね?」


上条「(なんか、外が騒がしいな……)」

五和「(……でも)」

上条・五和「(もうすこし、このままで……)」

513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/26(金) 02:19:22.08 ID:1XbylkHl0
おわり
つっこみは多いだろうが、もう寝る


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