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御坂「上条美琴かぁ・・・」上条「?」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 07:24:15.06 ID:PZG/GsPhO
美琴「上条美琴かぁ……」
上条「……? なんだ、薮から棒に」
美琴「なッ!? あ、ああぁあんた、いつからそこにいたのよ!?」
上条「上条美琴かぁ……のあたりから」
美琴(うあぁ~、よりによって一番聞かれたくない奴に聞かれたぁ)
上条「で、なんなんだ、上条美琴って?」
美琴「上条美琴かぁ……」
上条「……? なんだ、薮から棒に」
美琴「なッ!? あ、ああぁあんた、いつからそこにいたのよ!?」
上条「上条美琴かぁ……のあたりから」
美琴(うあぁ~、よりによって一番聞かれたくない奴に聞かれたぁ)
上条「で、なんなんだ、上条美琴って?」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 07:39:51.35 ID:PZG/GsPhO
美琴「これはあれよ、え~と、えぇ~と……そう、画数占い!」
上条「画数占い? でもあれって自分の名字と名前でやるもんだろ? なんで俺の名字でやってんだ?」
美琴(察しなさいよ、この超絶鈍感男!……って気付かれちゃ駄目だ。何か上手い言い訳は~……!)
美琴「えっと、ん~と……そ、そうそう! 御坂美琴だと結果が悪くてさ、試しに知り合いの名字と組み合わしてやってたのよ!」
上条「…………」
美琴(うあぁ~、なによこの苦しい言い訳! こんなの子供だって信じな……)
上条「そーなのかー」
美琴(信じちゃったぁ!?)
173 名前:続き書いてもいいですか?[] 投稿日:2009/12/23(水) 07:47:54.42 ID:PZG/GsPhO
美琴「そうなのよー」
上条「で、どうだったんだ?」
美琴「どうって……何が?」
上条「占いだよ、占い。結果はどうだったんだ?」
美琴「あ、あぁ~、占い、占いね! もうバッチリばら色の人生よ! もう最高ね、私とあんたの相性!」
上条「…………」
美琴「…………」
美琴(って何言ってんのよ、私はあぁッ!!)
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 07:58:10.53 ID:PZG/GsPhO
上条「うぅ……」
美琴「ちょっ、なに泣いてんのよ!? (そんなに嫌、だったのかな……私と相性がよかったこと……)
上条「いやぁ、この不幸の権化、上条さんでも誰かに幸せを分けてあげられるんだと思ったら、つい涙が……」
美琴「……はぁ」
上条「なんデスカ、そのいろいろと含みありげな溜息は」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:19:31.96 ID:PZG/GsPhO
美琴「もうあんたには十分過ぎるぐらい幸せを貰ったわよ。だからもっと胸を張りなさい」
上条「御坂……」
美琴(ってだから何を言ってるのよ、私はぁ~~!)
上条「それにしても占いが好きとか、ビリビリも女の子らしいところあるんだな」
美琴「あんたは普段、私のことをどう見てんのよ……(さっきといい、今といい、こいつ、私のこと女の子と思ってないわね……? よ~し、それなら……)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:27:26.10 ID:PZG/GsPhO
美琴「うん、占い好きなんだ、私。そこであんたに頼みがあるんだけど」
上条「頼み?」
美琴「最近女の子に人気の占い士のところに行きたいんだけどね、そこって恋占い専門なのよ。だから……」
上条「だから?」
美琴「前みたいにこ、恋人の振りして一緒に行ってくれない……かな?」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:40:39.25 ID:PZG/GsPhO
上条「え、でもそういうのって本当に好きなやつと行った方がいいんじゃないか?」
美琴「ものは試しってやつよ」
上条「なんか試すみたいでどうもなぁ……」
美琴「た、ただとは言わないわ! 一緒に行ってくれたら、一回だけなんでもいうこときいてあげる!」
上条「う~ん……」
美琴「だめ……かな?」
上条「あ~……分かった分かった、行くよ行きます行かせてください。だからそんな目で見るなって」
美琴「やった! じゃあ早速行きましょ」
上条「……ったく、あんな目で見られたら、断るものも断れねーじゃねえか」
美琴「んー? なんか言った?」
上条「何でもございませんよ、美琴センセ」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:52:20.32 ID:PZG/GsPhO
美琴(取り敢えずこいつを誘ったのはいいけど……何言っちゃってんのよ、わたしぃ~! よりにもよって何でもいうこときくとか!もし、もしもあいつが……)
上条『美琴、お前の全てが欲しい……』
美琴『だ、駄目よ、当麻。私達、中学生と高校生なのよ? 世間が許しはしないわ……』
上条『歳の差がなんだってんだ。……いいぜ。そんなもんが俺達の愛を阻むってんなら、まずは……』
『その幻想をぶち殺す!』
美琴『当麻!』
上条『美琴!』
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:59:29.37 ID:PZG/GsPhO
美琴(とか言い出したら……)
美琴「うああぁ~……」
上条「なに悶えてんだ、ビリビリ?」
美琴「なんでもないわよ、ばかっ!」
上条「なんで今、上条さんは怒られたのでせうか……。しかし学園都市で占いってのも、あれなかんじだな」
美琴「ま、まあどれだけ科学が進歩しようとも、女の子の占い好きは変わらないもんよ」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 09:06:29.27 ID:PZG/GsPhO
上条「インデックスなら詳しそうだよなー。こういうのはあいつ専門だし」
美琴「……インデックスってあのシスターの子?」
上条「あぁ、そうだよー……って何ゆえにそんなに不機嫌なのでしょーか? 何かまずいこと言っちゃいましたかね、上条さん?」
美琴「別に……なんでもない。ほら、着いたわよ」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 09:10:27.63 ID:PZG/GsPhO
申し訳ありません、話の流れは頭の中にあるのですが、夜勤明けのため、眠気が限界です……。
スレが残っていたら、続きを書かせて頂きます。
ではお休みなさい……。
228 名前:保守有難うございます。[] 投稿日:2009/12/23(水) 13:27:39.24 ID:PZG/GsPhO
上条「あ、ほら、次だぜ、順番」
美琴「うん……」
上条「しっかし相場は分からんけど、20分で千円とか信じられませんな」
美琴「うん……」
上条「……ほんとどうしたんだよ、御坂。さっきから不機嫌、つーかしょげた顔して」
美琴「……うん、ごめん。大丈夫よ、本当になんでもないから」
美琴(……そうよ、こいつが他の女の子と仲良くしようが、私には関係ないわ……関係、ない……)
「次の方、どうぞー」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 13:38:07.57 ID:PZG/GsPhO
占い士「いらっしゃいませ。どうぞそちらにお掛けになってください」
美琴「は、はい」
占い士「お二人は恋人同士ということでよろしいですね」
美琴「こ、こここ恋人ッ!?」
上条「はい、そうです」
美琴「え、えぇッ!?」
上条「(落ち着け、御坂。恋人の振りをしてくれって言ったのはお前だろうが)」
美琴「(そ、そうだけど……!)」
占い士「では占いを始めますので、手を繋いで楽にしてください」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 13:50:32.14 ID:PZG/GsPhO
美琴「ててて手を、繋ぐぅ……!?」
占い士「はい、恋人繋ぎで」
美琴「こい……!?」
上条「はい」
美琴「……ッ!!?」
あいつの右手が私の左手をしっかりと繋ぎ留める。
私が助けてほしい時、いつだって守ってくれたその右手で。
ぴったりと密着した手からはこいつの温もりがしっかりと伝わってきて―――
美琴「ふにゃー……」
上条「(御坂の手ってこんな柔らかかったっけ……? っていかんいかん! 相手は中学生ですよ!?)」
占い士「では占いを始めます」
244 名前:>>238 /(^o^)\ナンテコッタイ[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:04:13.08 ID:PZG/GsPhO
占い師「むむっ、これは……」
美琴「ど、どうですか!?」
占い師「悪いことは言いません。すぐに別れた方がお二人のためです」
美琴「な……」
占い師「そちらの男性の方。あなた、女性の知り合いが多いでしょう?」
上条「あー、まあ、はい」
占い師「やはり……あなた、女難の相が出てますよ」
上条「えぇ!?」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:18:44.57 ID:PZG/GsPhO
占い師「女性絡みのトラブルで身を持ち崩し、行き着く先は人生のどん底、と占いには出ています」
上条「ふ、不幸だぁー……」
美琴「…………」
占い師「今すぐ全ての女性関係を断って、一人静かにひっそりと余生を過ごすべきです」
上条「そして一人っきりの最期を迎えるんですね……。分かってた、分かってましたよ……。上条さんにはそんな寂しい最期がお似合いだってさ……」
美琴「……によ」
占い師「でも今ならまだ大丈夫です。この幸運の力を込めたお守りを買えば……」
美琴「なによ、そんな未来!」
占い師「ッ!?」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:31:35.89 ID:PZG/GsPhO
美琴「こいつに女の子の知り合いが多いのなんて百も承知よ!
でもしょうがないじゃない。こいつは困ってる人を見ると放っておけない、どうしようもない程のお人よしで!」
上条「御坂……」
美琴「そんなこいつを私はどうしようもない程、好きになっちゃったんだから!」
上条「えっ!?」
美琴「こいつの未来が一人寂しいものだなんて、私は認めない……。
誰よりも優しいこいつが報われないなんて、そんなふざけた未来―――」
「私がぶち壊してみせるんだから!」
上条「…………」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:48:11.65 ID:PZG/GsPhO
美琴「んああぁ~……!」
自分の言った言葉の意味と事の重大さを理解した私は占いの館を飛び出し、いつもの公園のベンチで一人、悶えていた。
美琴「どうしよー、これからどんな顔してあいつに会えばいいのよ~……」
知られた。
知られてしまった。
あいつにだけは知られたくなかったのに。
美琴「答え、聞きたくないな……」
なぜかあいつの周りには綺麗な女の子ばかりいる。
私みたいな女の子として見られてないようなやつじゃ、とても太刀打ちなんか出来ないぐらいの女の子が。
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:57:42.44 ID:PZG/GsPhO
美琴「きっとその中に好きな子、いるんだろうな……」
涙が一滴、頬を伝う。自分の吐いた言葉で、勝手に傷付いていれば世話はない。
さっきは勢いに任せてあんな大きなことを言ったけど、今の私にはそんな自信何処にもない。
美琴「……っく、ふえぇ……」
いろんな感情がないまぜになって、鳴咽が止められない。
上条「怒ったり泣いたり、忙しいなー、美琴センセーは」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:07:04.49 ID:PZG/GsPhO
美琴「ッ!? べ、別に泣いてないもん……」
上条「そか」
美琴「…………」
上条「…………」
気まずい沈黙だけが二人の間を流れる。
あいつもなんて声を掛けていいのか分からないのか、ばつが悪そうに頭を掻いている。
上条「……そうだ、約束」
美琴「……約束?」
上条「ほら、何でも一つだけいうこときいてくれるってやつ」
美琴「あー……」
そういえばそんな約束をしたような気が。
まあこいつのことだから、宿題教えてくれとかだと思うけど。
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:15:11.40 ID:PZG/GsPhO
上条「今、近所のファミレスでさ、デザートバイキングとかやっててさー」
美琴「それが、どうしたのよ……」
上条「たまには甘いものでもドカ食いしたいわけですよ、上条さんとしましては」
美琴「すればいいじゃない……」
上条「それがなぁ、そのバイキング、カップル限定でなぁ。誰か一緒に行ってくれる奴、いないかなぁと思ってたわけですよ」
美琴「…………」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:20:19.87 ID:PZG/GsPhO
上条「一緒に行ってくれないか……上条美琴さん?」
美琴「なッ!? だ、誰が上条、美琴、よ……」
上条「何でもきいてくれるんだったよな?」
美琴「……ふ、ふん。しょうがないから一緒に、い、行ってあげるわ」
上条「サンキュー」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:27:42.75 ID:PZG/GsPhO
美琴「……えい」
上条「ッ!? な、何ゆえ急に手を握るのでせうか?」
美琴「カ、カップルなんだから手を繋ぐのは当たり前、でしょ」
上条「……だな」
変わらぬ風景の中を、少しだけ関係が変わった二人が歩いていく。
恋人にはまだ遠いかもしれないけれど。
きっとこれはその初めの一歩。
美琴「上条美琴、かぁ……」
fin
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:39:11.14 ID:PZG/GsPhO
支援と保守、有難うございました。
即興なので些か急展開なかんじは否めませんが、やはり上条さんと美琴のいちゃいちゃは最高ですな。
誰か 続き 頼む
美琴「これはあれよ、え~と、えぇ~と……そう、画数占い!」
上条「画数占い? でもあれって自分の名字と名前でやるもんだろ? なんで俺の名字でやってんだ?」
美琴(察しなさいよ、この超絶鈍感男!……って気付かれちゃ駄目だ。何か上手い言い訳は~……!)
美琴「えっと、ん~と……そ、そうそう! 御坂美琴だと結果が悪くてさ、試しに知り合いの名字と組み合わしてやってたのよ!」
上条「…………」
美琴(うあぁ~、なによこの苦しい言い訳! こんなの子供だって信じな……)
上条「そーなのかー」
美琴(信じちゃったぁ!?)
173 名前:続き書いてもいいですか?[] 投稿日:2009/12/23(水) 07:47:54.42 ID:PZG/GsPhO
美琴「そうなのよー」
上条「で、どうだったんだ?」
美琴「どうって……何が?」
上条「占いだよ、占い。結果はどうだったんだ?」
美琴「あ、あぁ~、占い、占いね! もうバッチリばら色の人生よ! もう最高ね、私とあんたの相性!」
上条「…………」
美琴「…………」
美琴(って何言ってんのよ、私はあぁッ!!)
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 07:58:10.53 ID:PZG/GsPhO
上条「うぅ……」
美琴「ちょっ、なに泣いてんのよ!? (そんなに嫌、だったのかな……私と相性がよかったこと……)
上条「いやぁ、この不幸の権化、上条さんでも誰かに幸せを分けてあげられるんだと思ったら、つい涙が……」
美琴「……はぁ」
上条「なんデスカ、そのいろいろと含みありげな溜息は」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:19:31.96 ID:PZG/GsPhO
美琴「もうあんたには十分過ぎるぐらい幸せを貰ったわよ。だからもっと胸を張りなさい」
上条「御坂……」
美琴(ってだから何を言ってるのよ、私はぁ~~!)
上条「それにしても占いが好きとか、ビリビリも女の子らしいところあるんだな」
美琴「あんたは普段、私のことをどう見てんのよ……(さっきといい、今といい、こいつ、私のこと女の子と思ってないわね……? よ~し、それなら……)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:27:26.10 ID:PZG/GsPhO
美琴「うん、占い好きなんだ、私。そこであんたに頼みがあるんだけど」
上条「頼み?」
美琴「最近女の子に人気の占い士のところに行きたいんだけどね、そこって恋占い専門なのよ。だから……」
上条「だから?」
美琴「前みたいにこ、恋人の振りして一緒に行ってくれない……かな?」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:40:39.25 ID:PZG/GsPhO
上条「え、でもそういうのって本当に好きなやつと行った方がいいんじゃないか?」
美琴「ものは試しってやつよ」
上条「なんか試すみたいでどうもなぁ……」
美琴「た、ただとは言わないわ! 一緒に行ってくれたら、一回だけなんでもいうこときいてあげる!」
上条「う~ん……」
美琴「だめ……かな?」
上条「あ~……分かった分かった、行くよ行きます行かせてください。だからそんな目で見るなって」
美琴「やった! じゃあ早速行きましょ」
上条「……ったく、あんな目で見られたら、断るものも断れねーじゃねえか」
美琴「んー? なんか言った?」
上条「何でもございませんよ、美琴センセ」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:52:20.32 ID:PZG/GsPhO
美琴(取り敢えずこいつを誘ったのはいいけど……何言っちゃってんのよ、わたしぃ~! よりにもよって何でもいうこときくとか!もし、もしもあいつが……)
上条『美琴、お前の全てが欲しい……』
美琴『だ、駄目よ、当麻。私達、中学生と高校生なのよ? 世間が許しはしないわ……』
上条『歳の差がなんだってんだ。……いいぜ。そんなもんが俺達の愛を阻むってんなら、まずは……』
『その幻想をぶち殺す!』
美琴『当麻!』
上条『美琴!』
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 08:59:29.37 ID:PZG/GsPhO
美琴(とか言い出したら……)
美琴「うああぁ~……」
上条「なに悶えてんだ、ビリビリ?」
美琴「なんでもないわよ、ばかっ!」
上条「なんで今、上条さんは怒られたのでせうか……。しかし学園都市で占いってのも、あれなかんじだな」
美琴「ま、まあどれだけ科学が進歩しようとも、女の子の占い好きは変わらないもんよ」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 09:06:29.27 ID:PZG/GsPhO
上条「インデックスなら詳しそうだよなー。こういうのはあいつ専門だし」
美琴「……インデックスってあのシスターの子?」
上条「あぁ、そうだよー……って何ゆえにそんなに不機嫌なのでしょーか? 何かまずいこと言っちゃいましたかね、上条さん?」
美琴「別に……なんでもない。ほら、着いたわよ」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 09:10:27.63 ID:PZG/GsPhO
申し訳ありません、話の流れは頭の中にあるのですが、夜勤明けのため、眠気が限界です……。
スレが残っていたら、続きを書かせて頂きます。
ではお休みなさい……。
228 名前:保守有難うございます。[] 投稿日:2009/12/23(水) 13:27:39.24 ID:PZG/GsPhO
上条「あ、ほら、次だぜ、順番」
美琴「うん……」
上条「しっかし相場は分からんけど、20分で千円とか信じられませんな」
美琴「うん……」
上条「……ほんとどうしたんだよ、御坂。さっきから不機嫌、つーかしょげた顔して」
美琴「……うん、ごめん。大丈夫よ、本当になんでもないから」
美琴(……そうよ、こいつが他の女の子と仲良くしようが、私には関係ないわ……関係、ない……)
「次の方、どうぞー」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 13:38:07.57 ID:PZG/GsPhO
占い士「いらっしゃいませ。どうぞそちらにお掛けになってください」
美琴「は、はい」
占い士「お二人は恋人同士ということでよろしいですね」
美琴「こ、こここ恋人ッ!?」
上条「はい、そうです」
美琴「え、えぇッ!?」
上条「(落ち着け、御坂。恋人の振りをしてくれって言ったのはお前だろうが)」
美琴「(そ、そうだけど……!)」
占い士「では占いを始めますので、手を繋いで楽にしてください」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 13:50:32.14 ID:PZG/GsPhO
美琴「ててて手を、繋ぐぅ……!?」
占い士「はい、恋人繋ぎで」
美琴「こい……!?」
上条「はい」
美琴「……ッ!!?」
あいつの右手が私の左手をしっかりと繋ぎ留める。
私が助けてほしい時、いつだって守ってくれたその右手で。
ぴったりと密着した手からはこいつの温もりがしっかりと伝わってきて―――
美琴「ふにゃー……」
上条「(御坂の手ってこんな柔らかかったっけ……? っていかんいかん! 相手は中学生ですよ!?)」
占い士「では占いを始めます」
244 名前:>>238 /(^o^)\ナンテコッタイ[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:04:13.08 ID:PZG/GsPhO
占い師「むむっ、これは……」
美琴「ど、どうですか!?」
占い師「悪いことは言いません。すぐに別れた方がお二人のためです」
美琴「な……」
占い師「そちらの男性の方。あなた、女性の知り合いが多いでしょう?」
上条「あー、まあ、はい」
占い師「やはり……あなた、女難の相が出てますよ」
上条「えぇ!?」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:18:44.57 ID:PZG/GsPhO
占い師「女性絡みのトラブルで身を持ち崩し、行き着く先は人生のどん底、と占いには出ています」
上条「ふ、不幸だぁー……」
美琴「…………」
占い師「今すぐ全ての女性関係を断って、一人静かにひっそりと余生を過ごすべきです」
上条「そして一人っきりの最期を迎えるんですね……。分かってた、分かってましたよ……。上条さんにはそんな寂しい最期がお似合いだってさ……」
美琴「……によ」
占い師「でも今ならまだ大丈夫です。この幸運の力を込めたお守りを買えば……」
美琴「なによ、そんな未来!」
占い師「ッ!?」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:31:35.89 ID:PZG/GsPhO
美琴「こいつに女の子の知り合いが多いのなんて百も承知よ!
でもしょうがないじゃない。こいつは困ってる人を見ると放っておけない、どうしようもない程のお人よしで!」
上条「御坂……」
美琴「そんなこいつを私はどうしようもない程、好きになっちゃったんだから!」
上条「えっ!?」
美琴「こいつの未来が一人寂しいものだなんて、私は認めない……。
誰よりも優しいこいつが報われないなんて、そんなふざけた未来―――」
「私がぶち壊してみせるんだから!」
上条「…………」
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:48:11.65 ID:PZG/GsPhO
美琴「んああぁ~……!」
自分の言った言葉の意味と事の重大さを理解した私は占いの館を飛び出し、いつもの公園のベンチで一人、悶えていた。
美琴「どうしよー、これからどんな顔してあいつに会えばいいのよ~……」
知られた。
知られてしまった。
あいつにだけは知られたくなかったのに。
美琴「答え、聞きたくないな……」
なぜかあいつの周りには綺麗な女の子ばかりいる。
私みたいな女の子として見られてないようなやつじゃ、とても太刀打ちなんか出来ないぐらいの女の子が。
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 14:57:42.44 ID:PZG/GsPhO
美琴「きっとその中に好きな子、いるんだろうな……」
涙が一滴、頬を伝う。自分の吐いた言葉で、勝手に傷付いていれば世話はない。
さっきは勢いに任せてあんな大きなことを言ったけど、今の私にはそんな自信何処にもない。
美琴「……っく、ふえぇ……」
いろんな感情がないまぜになって、鳴咽が止められない。
上条「怒ったり泣いたり、忙しいなー、美琴センセーは」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:07:04.49 ID:PZG/GsPhO
美琴「ッ!? べ、別に泣いてないもん……」
上条「そか」
美琴「…………」
上条「…………」
気まずい沈黙だけが二人の間を流れる。
あいつもなんて声を掛けていいのか分からないのか、ばつが悪そうに頭を掻いている。
上条「……そうだ、約束」
美琴「……約束?」
上条「ほら、何でも一つだけいうこときいてくれるってやつ」
美琴「あー……」
そういえばそんな約束をしたような気が。
まあこいつのことだから、宿題教えてくれとかだと思うけど。
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:15:11.40 ID:PZG/GsPhO
上条「今、近所のファミレスでさ、デザートバイキングとかやっててさー」
美琴「それが、どうしたのよ……」
上条「たまには甘いものでもドカ食いしたいわけですよ、上条さんとしましては」
美琴「すればいいじゃない……」
上条「それがなぁ、そのバイキング、カップル限定でなぁ。誰か一緒に行ってくれる奴、いないかなぁと思ってたわけですよ」
美琴「…………」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:20:19.87 ID:PZG/GsPhO
上条「一緒に行ってくれないか……上条美琴さん?」
美琴「なッ!? だ、誰が上条、美琴、よ……」
上条「何でもきいてくれるんだったよな?」
美琴「……ふ、ふん。しょうがないから一緒に、い、行ってあげるわ」
上条「サンキュー」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:27:42.75 ID:PZG/GsPhO
美琴「……えい」
上条「ッ!? な、何ゆえ急に手を握るのでせうか?」
美琴「カ、カップルなんだから手を繋ぐのは当たり前、でしょ」
上条「……だな」
変わらぬ風景の中を、少しだけ関係が変わった二人が歩いていく。
恋人にはまだ遠いかもしれないけれど。
きっとこれはその初めの一歩。
美琴「上条美琴、かぁ……」
fin
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 15:39:11.14 ID:PZG/GsPhO
支援と保守、有難うございました。
即興なので些か急展開なかんじは否めませんが、やはり上条さんと美琴のいちゃいちゃは最高ですな。
誰か 続き 頼む
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