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キョン「巻き爪いてええええええええええ」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:38:14.40 ID:9XsBTnZuP [1/24]
キョン「はあーはあー」
妹「キョン君何してるのー?」
キョン「巻き爪の治療をしてるんだ。あっちいってなさい」
妹「どれー? …わっ、血がいっぱい出てるよ! 大丈夫!?」
キョン「これぐらいいつものことだ…ぐっ」
妹「痛そう…」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:42:16.07 ID:9XsBTnZuP [2/24]
キョン「…ちっ。爪楊枝のストックが切れた。すまんがそこから爪楊枝をとってくれ。あとピンセットも」
妹「ちょっと待ってね。んと……はい。あっ」ドテッ
キョン「!!!! みぎゃあああああああああああああ!!!!」
妹「ああっ! ごめん…ごめんなさい!!」
キョン「があああああああああ! 早く…早く足からどけええええええ」
妹「ごめんなさい! ごめんなさい!」
キョン「いいからどいてくれえええええええ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:47:08.75 ID:9XsBTnZuP
─────
キーンコーンカーンコーン
キョン「ふぅ」
ぎゅむ
キョン「!!!」
谷口「あ、悪りぃキョン」
キョン「あああああああああああああああ!!!!」
谷口「!! な、なんだ!?」
キョン「てめえ俺を殺す気かぁ!!」
谷口「な、なんだよ足踏んだくらいで…何大騒ぎしてんだ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:50:41.86 ID:9XsBTnZuP
キョン「この馬鹿が…これを見ろ!」ヌギッ
谷口「!? おい…なんだこの親指のとこのドス黒いのは。染みになってんぞ」
キョン「これは…血だ」
谷口「血!?」
キョン「ああ。しかも俺の腐った肉からあふれ出した腐った血さ。靴下も脱いでやろうか? 面白いもんが見れるぞ」
谷口「い…いや、いい。遠慮しとく…」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:53:44.84 ID:9XsBTnZuP
─────
キョン「はあーはあー」
長門「……」
キョン「ふっ、ふっ…」
長門「……」
ガチャッ
古泉「こんにちは。…おや、何をしてらっしゃるんですか? 靴を脱いで」
キョン「見てわからんのか。巻き爪の治療だ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:57:40.73 ID:9XsBTnZuP
古泉「巻き爪…ですか? 初耳ですね。なんですかそれ」
キョン「おまえ巻き爪を知らんのか? 冗談だろ。俺がこんなに苦しんでいるってのに…」
古泉「はぁ。申し訳ありません」
キョン「まあいい。教えてやる。ま、簡単にいうと、爪が巻いて肉に抉り込んでくるっていう、一種の病気みたなもんだ」
古泉「爪が巻いて、ですか…どれ」
古泉「…!? な、なんですかコレ…親指の肉、紫色になってますよ」
キョン「そうさ。爪のせいで肉が腐るんだ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:02:59.29 ID:9XsBTnZuP
古泉「本気ですか?」
キョン「本気だ。現にこうなってるだろ」
古泉「うおわ…痛そうですね。というか大丈夫なんですか? 指がダメになったりしないんですか」
キョン「さあな。知らん。まぁそこまではいかないだろう多分」
古泉「ど、どうやって治療するんですか? 一人で」
キョン「簡単だ。こう…指の肉に爪楊枝を突っ込んで…」ドボドボ
古泉「っちょ、血が出てますよ!」
キョン「しょうがないんだよ。こうしなきゃ取れないんだから」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:08:38.15 ID:9XsBTnZuP
キョン「古泉、おまえの頭が影になって見えづらい。ちょっと移動してくれ」
古泉「あ、すみません…」
キョン「そして…食いこんでいる爪をピンセットでつまみ…ぐおおっ!!」
古泉「…ゴクリ…」
キョン「引き抜く!! そして爪切りで…切るッ!」バチンッ
古泉「おおっ!」
キョン「はあーーっ。はあーーっ……いっちょあがりだ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:12:22.26 ID:9XsBTnZuP
古泉「素晴らしい」パチパチパチ
キョン「見るか? 俺の肉に食いこんでいた忌々しい爪…今日の戦利品だ」
古泉「どれどれ…うわぁ…小振りのナタ見たいですね。こんなもんが指の内側に突き刺さっていたんですか。そりゃ痛いですよ」
キョン「そういうことだな」
キョン「さて…あとはマキロンをして…この作業がまたキツいんだよなぁ…」
バンッ!!
ハルヒ「おっまたせー!! …あら、キョン何してんの?」
キョン「は、ハルヒ…」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:26:35.29 ID:9XsBTnZuP
ハルヒ「何やってんのよ靴下脱いで」
キョン「い、いやちょっと痛みが我慢できなくなったから巻き爪の治療を…」
ハルヒ「はぁ? 何いってんのあんた」
ハルヒ「巻き爪だか深爪だか知らないけど夏場に素足なんて出すんじゃないわよ、もう! 臭いでしょ!」バシッ
キョン「!!!! がッッ…!!! 何しやがんだてめえっ!!!」
バチンッッ!!
ハルヒ「!!!」
古泉「!!!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:34:45.53 ID:9XsBTnZuP
ハルヒ「……」
古泉「ちょ、ちょっと…!!」
キョン「あ…す、すまんハルヒ…つい反射的に手が…ぐうっ…!」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……帰る」ガチャッ
古泉「あ、涼宮さんっ!」
キョン「うう…痛い…いてえええええええ…」
長門「……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:08:28.50 ID:9XsBTnZuP
古泉「…困りましたねぇ」
キョン「……」
古泉「確かに涼宮さんも軽率でしたが、あんなところで足を出していたあなたにも原因はあります」
キョン「悪かったよ…」
古泉「明日ちゃんと涼宮さんに謝ってくださいね」
キョン「ああ」
古泉「僕は閉鎖空間の処理にいってきます。それでは」
キョン「はいはい」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:11:21.13 ID:9XsBTnZuP
キョン「……」
キョン「…ちくしょう。なんで俺が怒られなきゃなんねえんだ」
キョン「あいつはこの痛みがどれほどのものかわかってないからあんなことが言えるんだ」
キョン「なあ、そう思うだろ長門?」
長門「……わからない」
キョン「…あ、そう」
みくる「こんにちはぁ~」ガチャ
みくる「…あれ? お二人だけですかぁ? 何かあったんですか?」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:14:50.11 ID:9XsBTnZuP
─────
キーンコーンカーンコーン
キョン「ふぅ」
国木田「あれ? キョン何やってんの? 早く着替えなきゃ。次体育だよ」
キョン「あ…そうだっけか。今日何するんだっけ」
国木田「今日からサッカーだよ」
キョン「さ…サッカー…?」ゾクッ
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:19:41.05 ID:9XsBTnZuP
「ヘーイ! パスパス!」
キョン「……」
キョン(…なんとかボールに触れないようにしなくては…触れたとしても逆の足で対処するしかない)
谷口「おいキョン! いったぞ!」
キョン「え、あ…」ポスッ
谷口「シュート打てシュート!」
キョン「えっ」ガスッ
キョン「!!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:24:18.16 ID:9XsBTnZuP
ボスッ
谷口「おっしゃーー! ナイスシュートキョ…」
キョン「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!」
谷口「!? な、なんだ!?」
キョン「うあああああああ! ふああああああああ!!」
谷口「な、なんだよ…シュート決めたのがそんなに嬉しいのか?」
キョン「痛てーーーんだよこのクソ野郎!!」
谷口「はぁ?」
キョン「おまえのせいで…おまえのせいで…ぐうっ!! うううう…」
谷口「お、おいキョン?」
キョン「…頭来た。帰る」
国木田「ちょ、ちょっとキョン!?」
谷口「…なんだアイツ?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:27:15.30 ID:9XsBTnZuP
キョン「ぐううう…チクショウ…」
キョン「…なんで俺がこんな思いしなきゃなんないんだ…」
キョン「このクソ爪野郎!!!!」ガスッッ
キョン「ああああああああああ!!!!!!」
プルルルルルルルル
キョン「ぐう……はいもしもし」
キョン「…なんだ古泉か。なんか用か」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:32:03.74 ID:9XsBTnZuP
古泉『なんか用か、じゃありませんよ。今日学校早退したらしいですね。どうしたんですか?』
キョン「…別に。大した理由じゃねえよ」
古泉『大した理由でもなく帰られてしまっては困るんですよ。涼宮さんに謝ってくれました?』
キョン「ああ…そういえばまだだった」
古泉『…何してるんですかあなたは。昨日約束したじゃないですか。ちゃんと謝るって』
キョン「……」
古泉『困りますよ。閉鎖空間は過去最大規模で広がってます。少しはこっちの身にもなってもらわなきゃ…』
キョン「うるせえーーーーッ!!!!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:35:31.66 ID:9XsBTnZuP
古泉『!?』
キョン「こっちの身になってみろだと!? てめえこそ少しは俺の身になりやがれ!」
キョン「俺は毎日歩くのさえ辛いんだ! そんな俺の気持ちがおまえにわかるのか!? あ!」
キョン「何も知らないくせに勝手なことほざくんじゃねえ! 少しは考えろ馬鹿野郎!!」
キョン「じゃあな!! グッバイ!!」
ピッ
キョン「はあー、はあー…」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:39:20.11 ID:9XsBTnZuP
妹「キョンくん、どーしたのぉ…?」キィ…
キョン「うるさい! 入ってくるな!!」
妹「!! ふぁ……うぇええええん!!」ドタドタドタ
キョン「……」
キョン「…くそっ。最低だ、俺ってヤツは…」
キョン「勝手な理由で切れて、みんなに当たりちらして、全部八つ当たりじゃねえか…」
キョン「…それもこれも、この腐った爪が悪いんだ…」
キョン「……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:41:23.22 ID:9XsBTnZuP
プルルルルルルルルル
キョン「……」
キョン「…はい、もしもし…ああ古泉か」
キョン「…さっきはすまんかった。怒鳴り散らしちまって…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:46:25.40 ID:9XsBTnZuP
古泉『いえ、こちらこそあなたが辛いということも考えずに勝手でした』
キョン「……」
古泉『それであなたの巻き爪なんですが…僕なりに色々調べてみたんですよ』
古泉『治療法は色々あるようです。ワイヤーや軟膏を使う方法など』
古泉『しかし、あなたが昨日していた爪を切る、というのはどうやら逆効果みたいです。伸びるのを待たないとダメなようですね』
キョン「ああ…」
古泉『それと…重度の巻き爪を放っておくと、最悪の場合歩行困難になることがあるとかで…』
古泉『ですから早めに最適な治療法を取ったほうが』
キョン「いや、もういいんだ古泉」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:48:08.73 ID:9XsBTnZuP [23/24]
古泉『はい?』
キョン「覚悟を決めたよ」
古泉『覚悟…とは、どういうことですか?』
キョン「……」
キョン「俺、明日医者に行ってくる。もうこんな日常にはうんざりだ」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/14(水) 12:53:16.85 ID:9XsBTnZuP [24/24]
めんどくさいから終わり
だいたい実話です
キョン「…ちっ。爪楊枝のストックが切れた。すまんがそこから爪楊枝をとってくれ。あとピンセットも」
妹「ちょっと待ってね。んと……はい。あっ」ドテッ
キョン「!!!! みぎゃあああああああああああああ!!!!」
妹「ああっ! ごめん…ごめんなさい!!」
キョン「があああああああああ! 早く…早く足からどけええええええ」
妹「ごめんなさい! ごめんなさい!」
キョン「いいからどいてくれえええええええ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:47:08.75 ID:9XsBTnZuP
─────
キーンコーンカーンコーン
キョン「ふぅ」
ぎゅむ
キョン「!!!」
谷口「あ、悪りぃキョン」
キョン「あああああああああああああああ!!!!」
谷口「!! な、なんだ!?」
キョン「てめえ俺を殺す気かぁ!!」
谷口「な、なんだよ足踏んだくらいで…何大騒ぎしてんだ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:50:41.86 ID:9XsBTnZuP
キョン「この馬鹿が…これを見ろ!」ヌギッ
谷口「!? おい…なんだこの親指のとこのドス黒いのは。染みになってんぞ」
キョン「これは…血だ」
谷口「血!?」
キョン「ああ。しかも俺の腐った肉からあふれ出した腐った血さ。靴下も脱いでやろうか? 面白いもんが見れるぞ」
谷口「い…いや、いい。遠慮しとく…」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:53:44.84 ID:9XsBTnZuP
─────
キョン「はあーはあー」
長門「……」
キョン「ふっ、ふっ…」
長門「……」
ガチャッ
古泉「こんにちは。…おや、何をしてらっしゃるんですか? 靴を脱いで」
キョン「見てわからんのか。巻き爪の治療だ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 03:57:40.73 ID:9XsBTnZuP
古泉「巻き爪…ですか? 初耳ですね。なんですかそれ」
キョン「おまえ巻き爪を知らんのか? 冗談だろ。俺がこんなに苦しんでいるってのに…」
古泉「はぁ。申し訳ありません」
キョン「まあいい。教えてやる。ま、簡単にいうと、爪が巻いて肉に抉り込んでくるっていう、一種の病気みたなもんだ」
古泉「爪が巻いて、ですか…どれ」
古泉「…!? な、なんですかコレ…親指の肉、紫色になってますよ」
キョン「そうさ。爪のせいで肉が腐るんだ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:02:59.29 ID:9XsBTnZuP
古泉「本気ですか?」
キョン「本気だ。現にこうなってるだろ」
古泉「うおわ…痛そうですね。というか大丈夫なんですか? 指がダメになったりしないんですか」
キョン「さあな。知らん。まぁそこまではいかないだろう多分」
古泉「ど、どうやって治療するんですか? 一人で」
キョン「簡単だ。こう…指の肉に爪楊枝を突っ込んで…」ドボドボ
古泉「っちょ、血が出てますよ!」
キョン「しょうがないんだよ。こうしなきゃ取れないんだから」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:08:38.15 ID:9XsBTnZuP
キョン「古泉、おまえの頭が影になって見えづらい。ちょっと移動してくれ」
古泉「あ、すみません…」
キョン「そして…食いこんでいる爪をピンセットでつまみ…ぐおおっ!!」
古泉「…ゴクリ…」
キョン「引き抜く!! そして爪切りで…切るッ!」バチンッ
古泉「おおっ!」
キョン「はあーーっ。はあーーっ……いっちょあがりだ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:12:22.26 ID:9XsBTnZuP
古泉「素晴らしい」パチパチパチ
キョン「見るか? 俺の肉に食いこんでいた忌々しい爪…今日の戦利品だ」
古泉「どれどれ…うわぁ…小振りのナタ見たいですね。こんなもんが指の内側に突き刺さっていたんですか。そりゃ痛いですよ」
キョン「そういうことだな」
キョン「さて…あとはマキロンをして…この作業がまたキツいんだよなぁ…」
バンッ!!
ハルヒ「おっまたせー!! …あら、キョン何してんの?」
キョン「は、ハルヒ…」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:26:35.29 ID:9XsBTnZuP
ハルヒ「何やってんのよ靴下脱いで」
キョン「い、いやちょっと痛みが我慢できなくなったから巻き爪の治療を…」
ハルヒ「はぁ? 何いってんのあんた」
ハルヒ「巻き爪だか深爪だか知らないけど夏場に素足なんて出すんじゃないわよ、もう! 臭いでしょ!」バシッ
キョン「!!!! がッッ…!!! 何しやがんだてめえっ!!!」
バチンッッ!!
ハルヒ「!!!」
古泉「!!!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 04:34:45.53 ID:9XsBTnZuP
ハルヒ「……」
古泉「ちょ、ちょっと…!!」
キョン「あ…す、すまんハルヒ…つい反射的に手が…ぐうっ…!」
ハルヒ「……」
ハルヒ「……帰る」ガチャッ
古泉「あ、涼宮さんっ!」
キョン「うう…痛い…いてえええええええ…」
長門「……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:08:28.50 ID:9XsBTnZuP
古泉「…困りましたねぇ」
キョン「……」
古泉「確かに涼宮さんも軽率でしたが、あんなところで足を出していたあなたにも原因はあります」
キョン「悪かったよ…」
古泉「明日ちゃんと涼宮さんに謝ってくださいね」
キョン「ああ」
古泉「僕は閉鎖空間の処理にいってきます。それでは」
キョン「はいはい」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:11:21.13 ID:9XsBTnZuP
キョン「……」
キョン「…ちくしょう。なんで俺が怒られなきゃなんねえんだ」
キョン「あいつはこの痛みがどれほどのものかわかってないからあんなことが言えるんだ」
キョン「なあ、そう思うだろ長門?」
長門「……わからない」
キョン「…あ、そう」
みくる「こんにちはぁ~」ガチャ
みくる「…あれ? お二人だけですかぁ? 何かあったんですか?」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:14:50.11 ID:9XsBTnZuP
─────
キーンコーンカーンコーン
キョン「ふぅ」
国木田「あれ? キョン何やってんの? 早く着替えなきゃ。次体育だよ」
キョン「あ…そうだっけか。今日何するんだっけ」
国木田「今日からサッカーだよ」
キョン「さ…サッカー…?」ゾクッ
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:19:41.05 ID:9XsBTnZuP
「ヘーイ! パスパス!」
キョン「……」
キョン(…なんとかボールに触れないようにしなくては…触れたとしても逆の足で対処するしかない)
谷口「おいキョン! いったぞ!」
キョン「え、あ…」ポスッ
谷口「シュート打てシュート!」
キョン「えっ」ガスッ
キョン「!!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:24:18.16 ID:9XsBTnZuP
ボスッ
谷口「おっしゃーー! ナイスシュートキョ…」
キョン「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!」
谷口「!? な、なんだ!?」
キョン「うあああああああ! ふああああああああ!!」
谷口「な、なんだよ…シュート決めたのがそんなに嬉しいのか?」
キョン「痛てーーーんだよこのクソ野郎!!」
谷口「はぁ?」
キョン「おまえのせいで…おまえのせいで…ぐうっ!! うううう…」
谷口「お、おいキョン?」
キョン「…頭来た。帰る」
国木田「ちょ、ちょっとキョン!?」
谷口「…なんだアイツ?」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:27:15.30 ID:9XsBTnZuP
キョン「ぐううう…チクショウ…」
キョン「…なんで俺がこんな思いしなきゃなんないんだ…」
キョン「このクソ爪野郎!!!!」ガスッッ
キョン「ああああああああああ!!!!!!」
プルルルルルルルル
キョン「ぐう……はいもしもし」
キョン「…なんだ古泉か。なんか用か」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:32:03.74 ID:9XsBTnZuP
古泉『なんか用か、じゃありませんよ。今日学校早退したらしいですね。どうしたんですか?』
キョン「…別に。大した理由じゃねえよ」
古泉『大した理由でもなく帰られてしまっては困るんですよ。涼宮さんに謝ってくれました?』
キョン「ああ…そういえばまだだった」
古泉『…何してるんですかあなたは。昨日約束したじゃないですか。ちゃんと謝るって』
キョン「……」
古泉『困りますよ。閉鎖空間は過去最大規模で広がってます。少しはこっちの身にもなってもらわなきゃ…』
キョン「うるせえーーーーッ!!!!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:35:31.66 ID:9XsBTnZuP
古泉『!?』
キョン「こっちの身になってみろだと!? てめえこそ少しは俺の身になりやがれ!」
キョン「俺は毎日歩くのさえ辛いんだ! そんな俺の気持ちがおまえにわかるのか!? あ!」
キョン「何も知らないくせに勝手なことほざくんじゃねえ! 少しは考えろ馬鹿野郎!!」
キョン「じゃあな!! グッバイ!!」
ピッ
キョン「はあー、はあー…」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:39:20.11 ID:9XsBTnZuP
妹「キョンくん、どーしたのぉ…?」キィ…
キョン「うるさい! 入ってくるな!!」
妹「!! ふぁ……うぇええええん!!」ドタドタドタ
キョン「……」
キョン「…くそっ。最低だ、俺ってヤツは…」
キョン「勝手な理由で切れて、みんなに当たりちらして、全部八つ当たりじゃねえか…」
キョン「…それもこれも、この腐った爪が悪いんだ…」
キョン「……」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:41:23.22 ID:9XsBTnZuP
プルルルルルルルルル
キョン「……」
キョン「…はい、もしもし…ああ古泉か」
キョン「…さっきはすまんかった。怒鳴り散らしちまって…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:46:25.40 ID:9XsBTnZuP
古泉『いえ、こちらこそあなたが辛いということも考えずに勝手でした』
キョン「……」
古泉『それであなたの巻き爪なんですが…僕なりに色々調べてみたんですよ』
古泉『治療法は色々あるようです。ワイヤーや軟膏を使う方法など』
古泉『しかし、あなたが昨日していた爪を切る、というのはどうやら逆効果みたいです。伸びるのを待たないとダメなようですね』
キョン「ああ…」
古泉『それと…重度の巻き爪を放っておくと、最悪の場合歩行困難になることがあるとかで…』
古泉『ですから早めに最適な治療法を取ったほうが』
キョン「いや、もういいんだ古泉」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/14(水) 10:48:08.73 ID:9XsBTnZuP [23/24]
古泉『はい?』
キョン「覚悟を決めたよ」
古泉『覚悟…とは、どういうことですか?』
キョン「……」
キョン「俺、明日医者に行ってくる。もうこんな日常にはうんざりだ」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/14(水) 12:53:16.85 ID:9XsBTnZuP [24/24]
めんどくさいから終わり
だいたい実話です
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