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黒子「新世界の神になりますの」 上条「その幻想をぶち殺します」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 19:48:19.23 ID:q76jiTzq0
(ですのート?)
土曜日の昼下がり、白井黒子は何気なく拾い上げたパステルカラーのノートの表題を目で追うとため息をついた。
(お姉様が読んでいた漫画に似たような物がありましたわね)
(確か、無差別殺人を行える危険な・・・)
何気なく表紙をめくってみると、最初の1ページにだけ記入があった。
(何々・・・、このノートは対象の本名と行動を記述することで、対象の人間の行動を誘導する事が出来る)
(ただし、以下の3つの制約があるので使用には十分注意すべし)
(対象の心を操る事は出来ない)
(対象の生命を奪うことは出来ない)
(対象の能力で物理的不可能な行動は出来ない)
(・・・随分とオリジナルと違いますのね)
黒子「まぁ子供のいたずらですわね。まさか探してるわけもないでしょうし、メモ帳代わりにもらって行きましょう」
そう呟くと『ですのート』と自己主張している物体を鞄に押し込んでその場を後にした。
(ですのート?)
土曜日の昼下がり、白井黒子は何気なく拾い上げたパステルカラーのノートの表題を目で追うとため息をついた。
(お姉様が読んでいた漫画に似たような物がありましたわね)
(確か、無差別殺人を行える危険な・・・)
何気なく表紙をめくってみると、最初の1ページにだけ記入があった。
(何々・・・、このノートは対象の本名と行動を記述することで、対象の人間の行動を誘導する事が出来る)
(ただし、以下の3つの制約があるので使用には十分注意すべし)
(対象の心を操る事は出来ない)
(対象の生命を奪うことは出来ない)
(対象の能力で物理的不可能な行動は出来ない)
(・・・随分とオリジナルと違いますのね)
黒子「まぁ子供のいたずらですわね。まさか探してるわけもないでしょうし、メモ帳代わりにもらって行きましょう」
そう呟くと『ですのート』と自己主張している物体を鞄に押し込んでその場を後にした。
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 19:52:17.85 ID:q76jiTzq0
黒子「ただいまですのー・・・ってまだ帰ってませんのね」
自身が生活する学園寮の自室。
その中にルームメイトの姿が無いことを確認すると、つまらなそうにベッドに横になる。
(暇ですの・・・)
ふと、ベッドに放り出した鞄から『ですのート』が顔を出しているのに気付く。
(・・・・・・)
そのままの体勢でペンケースも引っ張り出すとサラサラと一筆。
―――わたくし白井黒子は今宵、愛しの御坂美琴お姉様と熱いベーゼを交わしたのちに、甘い蜜月な一時を過ごしますの
(・・・・・・)
黒子「ふっ・・・こんな物で実現されては、今までのわたくしの苦労が馬鹿みたいですわね」
自嘲気味に笑うとそのまま枕に顔をうずめて寝息を立て始めた。
・・・ルームメイト、御坂美琴のベッドで。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:01:56.31 ID:q76jiTzq0
土曜日の夕暮れ時、御坂美琴はとあるコンビニで立ち読みをしていた。
しかし土曜日という事もあって、少年週刊誌はあらかた読みつくしており、各誌を手にとっては棚に戻していく。
御坂(暇つぶしにと思ったんだけど・・・どれも読んじゃってるしなぁ・・・)
店を出ようかと思い始めた矢先、一冊の雑誌に目が止る。
少女漫画。彼女とはあまり縁の無いものだった。
御坂(ふつう、同世代のコってこっち読んでるのよね。どれどれ・・・)
ちょっとした好奇心。気まぐれ。適当に一冊を手に取りパラパラとめくり・・・
ばんっ!
勢いよく本を閉じる
御坂(え?え?いまの・・え?)
顔が高潮しているのがわかる。慌てて本棚を確認する。全年齢向け漫画雑誌のコーナ。
御坂(だよね?だよね?)
もう一度、恐る恐る手に取った雑誌を開いてみる
御坂(こここ、これはっ・・・)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:11:59.34 ID:q76jiTzq0
その内容は彼女に対しては「ちょっと」過激すぎた。
純愛、ゆきずり、強姦、輪姦、近親相姦・・・
パラパラパラと読み飛ばしを装いながら、真っ赤な顔をしながら猛スピードでめくられるページを必死に目で追っていく
御坂(ちょっとこれっ何でこんな所に置いてあるのよ!?)
御坂(みんなこんなのフツーに読んでるわけ!?)
御坂(こ、これなんて・・・う、うわぁ・・・)
とりあえず一冊をものの数分で読破して力なく店を出る
御坂(あ、アレが普通なの・・・?)
御坂(みんな、もうああいう事、経験してるから、平気であんなのが読めるの・・・?)
御坂(・・・じゃあ同じ数だけの男子も経験してるってこと?)
御坂(あのバカも・・・いやいやいや!あいつにそんな甲斐性・・・)
ふと。「あのバカ」の周りには不思議と美少女が集まることを思い出し頭を抱える。
御坂(でも別にそんな素振りないし・・・うううぅぅ・・・)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:25:23.54 ID:q76jiTzq0
御坂(とりあえず、後ろ向きに考えるのはよそう・・・)
とりあえず、ポジティブに考える方向に切り替える。
御坂(あのバカがまだ女の子と付き合ったことがないとして、私が最初に付き合っちゃえばいいのよ)
御坂(いやいや、最初とかいらないし。最初で最後でいいのよ・・・)
そこまで考えて何か引っかかる。足を止めて小首をかしげて数瞬熟考・・・
ぼんっ!、と破裂音がするのを確かに聞いた。
御坂(あ、あ、アイツと付き合うってことは・・・「ああいう事」もいつか経験するって事じゃないっ)
ふらふら、とよろけそうになるのを何とか堪える。顔が熱い。2月だというのに、凄く顔が熱い。
御坂(帰ろう・・・とにかく、帰って頭冷やして寝よう・・・)
とにかく。
頭頂部から湯気を出しながらも、力ない足取りで帰路についた。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:35:29.10 ID:q76jiTzq0
御坂「ただいまー・・・」
学園寮の自室。ドアを開けるとルームメイトが眠りこけていた。
ヒトの枕を抱え込んで、ヒトのベッドに寝転んで。
しかし、とりあえず横になりたい欲求から無言で白井黒子のベッドの方に腰をかける。
そのまま倒れこむように横になると、黒子の顔をじっと眺める。
御坂(そういえば、この子も顔悪くないのよね・・・)
御坂(っていうか、ハッキリいって可愛い・・・)
混濁しかける意識の中で何となく思う。
御坂(彼氏、いるのかな・・・?)
御坂(・・・いるわけないか)
普段の彼女の行動を思い出して、くすりと笑う。
御坂「このままじゃ制服のまま寝ちゃいそう・・・」
んしょ、と体を起こして黒子の体を揺する。
御坂「黒子ー、寝るんならせめて着替えてからにしなー」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:45:19.76 ID:q76jiTzq0
黒子「んあ?お、お姉様・・・?」
自分の枕がよだれだらけにされているのが見えたが、
何となく怒る気にもならなかったので優しく言葉を続ける。
御坂「ほらほら、歯も磨いちゃいな」
黒子「んん~・・・」
よろよろと立ち上がり、そのままペタンと座り込んでしまう。
起きたばかりのせいか、少し瞳を潤ませてまどろんでいた。
御坂(うわ、絶対可愛いし)
素直にそう思った。そう思った瞬間、無意識に言葉が出ていた。
御坂「黒子って好きな人とか、いる?」
黒子「はい?・・・だからいつも言ってますように」
御坂「それはもういいから。付き合ってる人とか、いないの?」
黒子(い、一体どういう風の吹き回しですの?)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:57:34.41 ID:q76jiTzq0
黒子(別にそんな殿方いませんけれど・・・)
黒子「実は・・・1人・・・」
御坂「ええええっ!?」
黒子にしてみればちょっとした冗談のつもりだっが、予想外の「真摯」な反応が返ってきたことに息を呑んだ。
お互いに予想外の反応に目を丸くして見詰め合う。
黒子(な、何ですのこの食い付き・・・?)
御坂「え、あ、あの、じゃあ、その」
黒子「な、何ですの?」
バタバタと両手をバタつかせジリジリとにじり寄ってくる御坂に、珍しく身を引きながら答える黒子。
御坂「その・・そのぉ・・・!」
顔を真っ赤にして目を硬く瞑り、意を決したように問いかける
御坂「け、経験した事って・・・あるの?」
黒子「・・・はい?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:06:54.91 ID:q76jiTzq0
御坂の全身に電流が走った。電撃使いの彼女に、全身を貫くような衝撃が走ったのだ。
御坂「あ、あるんだ・・・」
へなへな、とへたり込む。彼女は、黒子が疑問形で返した「はい?」を
肯定の「はい」と捕らえてしまった。つまり、それほど動揺していたのだ。
黒子「あのー?お姉様?」
御坂「そうだー、あるんだー。そりゃそうだよねー、彼氏いるんだもん」
遠い目をしながらブツブツ呟く御坂を眺めながら黒子はある結論に辿りつく
黒子(お姉様・・・まさか・・・ヤキモチを焼いてくださってますの!?)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:17:25.64 ID:q76jiTzq0
黒子「お姉さまのお気持ちはよく分かりましたの・・・」
御坂「・・・え?」
黒子「不治の病!恋煩い・・・答えのない方程式!恋の悩み・・・そうでしょう!?」
御坂「・・・っ」
図星だった。ちなみにいうと、その先の肉体関係まで意識してドツボにはまっているのだが。
御坂「く、くろ・・・っ」
黒子「みなまで!みなまで言わないでおくんなましお姉様!」
しっかりと両肩を掴み、真っ直ぐに見つめる。
黒子「黒子にはわかっております・・・だって!その苦しみは黒子も経験した同じ悩みですもの!」
御坂「く、黒子・・・」
何故だか、じわっと来た。涙腺を直接押しつぶされるような、目の奥でバケツをひっくり返しすような。
御坂「く、黒子っ・・・ひっく・・・わ、私・・・ひっく」
ぽろぽろと溢れ出る涙を必死に拭いながら後輩の名を呼ぶ。
得体の知れない真っ黒な不安が一気に噴出すような、そしてその中から救いの手を差し出す彼女がとても頼もしく思えた。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:30:19.89 ID:q76jiTzq0
そして黒子は御坂に―――軽く口付けをした。
一瞬の接触、幻のようなキス
御坂「?!?」
これにはさすがに御坂も面を喰らう。まさかこの状況で唇を奪われるとは思っていなかった
御坂「ちょっ黒・・!」
黒子「お姉様」
人差し指で御坂の唇を軽く抑える。そこにはいつもの悪戯加減も邪さもない微笑み
黒子「知らないから、不安なのですわよ?」
御坂「へ・・・?」
黒子「不安だから、次に踏み出せないのですわ」
御坂「黒子?」
黒子「そのお姉様の不安、黒子が取り払って差し上げますの」
御坂「・・・黒子」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:43:31.17 ID:q76jiTzq0
御坂は考える。黒子にいつもの邪気がないことを。
黒子にいつもの異様なテンションがないことを。
あるのは黒子の優しい笑顔。
「こんなこと」を何も知らないで好きな人に迫られたら
もし万が一、「こんなこと」をあのバカに求められたら
御坂(私は放電して・・・誤解されて・・・嫌われて・・・後悔する)
黒子の瞳を覗き込んでみる。
少し潤んで、真っ直ぐな瞳。
御坂(本気・・・なんだ)
御坂「キス、教えて・・・」
そのまま目を閉じる。硬く、強く。
そのまま、唇に甘い吐息を感じて
今度は長いキス
自然と肩に力が入る。強張る
黒子「お姉様・・・もっと力を抜かないと、こっちまで緊張してしまいますわよ?」
御坂「ご、ごめん」
慌てて力を抜く。出来るだけ、柔らかい泡をイメージしながらリラックスを心がける。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:57:17.94 ID:q76jiTzq0
御坂「んっ・・・」
再び柔らかな唇が重なる。
黒子が重なり合った唇を少しずらし・・・くすりと笑う。
そのまま頬を擦り合わせるように顔を移動させると、耳元で囁く。
黒子「お姉様。下唇、噛んでますでしょう?」
御坂「えっ?」
慌てて両手の指先を自分の下唇に当ててみる
言われてみれば、少し痺れて、噛んだ跡もあった
御坂「だ、ダメなのかな?」
黒子「フレンチは子供のキスですわよ?」
御坂「え?」
どういうこと?と問う前に。
黒子の唇が、先ほどとは比べ物にならないくらいに、強く深く押し付けられた。
御坂「っんん!?」
そのまま舌をねじ込む。下からすくうように動かし、御坂の舌の側面を這うように自分の舌を絡ませる
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 22:11:39.00 ID:q76jiTzq0
御坂「んふっぅんん!?」
抗議の声を上げようとしても声にならない。
急激に体温が上がるのを感じながら、黒子の両肩に手をかけて押し戻そうと試みる。
御坂「んっぅんっ・・・んっ・・・ぷぁっ!」
黒子「・・・お姉様、そんなに抵抗されると逆に興奮して、乱暴にされてしまいますわよ?」
御坂「え・・・?」
再び軽くフレンチなキス。
御坂「黒子・・・」
黒子「もっとお姉様からも求めてみてくださいまし・・・ただ受身でいることは、無用に不安を募らせるばかりですわよ」
御坂「・・・。・・・うん」
胸の前で両手を組み、2度3度と深呼吸をする。
心臓の鼓動音があり得ないほどの大音量で鳴り響く中、
今度は意を決した御坂の方から唇を近づけた。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 22:38:23.14 ID:q76jiTzq0
黒子「ん・・・んん・・ふぁっん・・・」
御坂「ん・・・っふっ・・・・んんっ・・・ん・・」
くちゅ・・・ちゅる・・・じゅっ・・ちゅく・・・
ほとんど陽が落ち、僅かなオレンジ色の光だけが部屋に僅かな光と大きな影を落とす中
インモラルな吐息と湿っりくぐもった音だけが響いる
御坂も徐々に積極的になっており、されるがままに口内を犯されていた先ほどとは変わり
彼女もまた黒子の口内を自分の舌で犯し返していた
黒子「お姉様・・・んっ・・とっても・・・っ・・初め・・てとは、思えませんわ・・」
かぁっ、と顔を真っ赤にして何の言葉も返さない御坂。
御坂「ひゃぅっ?!」
そのカラダが突然弾かれたように跳ねた。
黒子「でも、ここまで積極的に求められたら・・・もうキスだけでは収まらないのですわよ」
御坂「だ、ちょ!?そ、そこ・・はっ・・っ!?」
そう言った黒子の右手は御坂の上着に潜り込み、ブラを滑り込み、小さな膨らみの頂点を撫でていた。
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 22:57:00.76 ID:q76jiTzq0
御坂「っぁっっ?!」
声にならない。突然の感触に目の前がひっくり返るような錯覚に陥る
上も下もわからずに、御坂はぎゅうぅっと身を屈めた
御坂「い・・くらなんでも・・・これは無理だよぅ・・っ」
涙をためながら懇願する。怖かった。この先を知るのが。
黒子「大丈夫ですの、お姉様」
御坂の胸元から右手を離し、今度は両手で頭を包み込むようにかかえ込む。
黒子「黒子はお姉様の傷付くことは決してしませんの・・・だからお姉様も勇気を出して」
そして髪にキス。
そのまま優しく頬を御坂の頭に撫で付ける
御坂「ほ、ほんとに・・?」
御坂「ほんとに酷いこと、しない・・?」
黒子「黒子はお姉様を、とっても大切に思ってますのよ」
その言葉を聞くと、御坂は自分からベッドに身を預け、仰向けになった。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:12:08.22 ID:q76jiTzq0
まずは上着がめくられた。
胸元まで上げるとラを上にずらし、両手を頭の先へと移動させられ、再びそのまま服をずらしていく。
ひじの辺りまで持って行くとそこで止められた。
御坂「やっ・・これ・・・乱暴されてるみたいで、やだぁ・・・」
泣きそうになりながら懇願する。
その懇願はあっさり受け入れられたようで
そのままずらして完全に脱がされる。
ブラもずらされて「見られている」感覚に身じろぎながら
陽が落ちたことに感謝し、同時に黒子が電気をつけないか気が気ではなかった
黒子「お姉様・・・とっても、とっても綺麗ですわ」
そしてそのまま乳房にキス
やがて乳首を舌で転がすように優しく舐め、何度もキスを繰り返す
御坂「・・・んっぁ・・ふぅっん・・あぁっ・・ふくぅ・・んっ・・」
両手でシーツを握り締め、泳ぐように両足をくねらせる
体感したことのない感覚が次から次へと波のように押し寄せ
御坂は徐々にただ1つの事しか考えられないようになっていった
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:27:19.46 ID:q76jiTzq0
黒子「こういう時は・・・お互いが同じ気持ちになるようにするのが・・・エチケットですわよ?」
そういって自分の上着をめくり上げると、そのままブラを外す
その様子を虚ろな瞳で眺めていた御坂は軽く彼女の乳首をつまむと、何となく親指の腹で擦ってみた
黒子「っくぅん・・・ひゃうっ・・」
びくんと跳ねると彼女も御坂の胸を人差し指の腹で擦り始める。
時々、爪で弾きながらお互いに愛撫し合い、濃厚なキスを繰り返す
黒子「んく・・・んぁっ・・はぁ・・ぁん・・ん・・・」
御坂「ふっ・・ん・・く・・ひあっ・・あぁ・・ひっ・・」
もう分からない。ぐるぐる、ぐるぐると、未体験の快感が押し寄せ
視界は点滅反転、上も下も分からない。
ひたすら愛撫されながら、必死に愛撫し返して
溶けるような感覚のキスを何度も何度も繰り返す
涙は止らずにただ1つの言葉だけが、ぐるぐる、ぐるぐる頭の中を駆け巡る。
黒子「お姉様・・・はぁっ・・お姉様ぁ・・・!」
遂に黒子は御坂のスカートを捲り上げ、下着の下へと右手を滑り込ませた。
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:38:58.06 ID:q76jiTzq0
黒子「お姉様って・・・」
何かに気付いたように悪戯な笑みを浮かべる
黒子「こちらの方もウブなんですわね」
御坂「っ・・ばかぁ・・・っ」
黒子(うわぁ・・・)
黒子(お姉様・・・こんなに・・・)
黒子は熱く火照って、濡れている内股に指を這わせ、
ゆっくりと目的の地点へと向かう。
御坂「っ・・ひゃぅっ・・・!?」
唐突に背中を仰け反らせる・・・目的の地点に指を這われたのだ
黒子(お姉様・・・こんなに・・・こんなに・・・わたくしで感じて下さって・・・!)
そのまま指先を基点として、ゆっくり大きく弧を描き始める。
優しく廻すような愛撫。ゆっくりと、大きく。
それを徐々にリズミカルに、優しく、小さく、早くしていく。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:49:45.13 ID:q76jiTzq0
御坂「ひぎっくひぃぃ・・・っ」
御坂「はっ・・・ふぐ・・ぅあ・・ああぁあ・・・っ」
黒子の指先はさらにリズミカルに速度を上げていく
早く、大胆に、だが御坂がバージンである証を傷付けないように優しく
ちゅくくちゅじゅるぐちゅぬちゅ・・・っ!
御坂「ひあっ・・あぁ・・・くぁっあああ・・・!」
黒子「お姉様・・・!お姉様・・・!」
御坂「きちゃう・・・!きちゃうよぉ・・!ふぁ・・あぁっ!?」
御坂「とうまっ・・!とうまぁっ・・・!!あ、ああぁあぁああーっ・・・!!」
黒子(・・・・・・)
御坂「はぁ・・・っはぁっ・・・はぁ・・・」
黒子(・・・・・・)
黒子「は?」
御坂「・・・あ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:01:19.13 ID:ynMwIFZ20
黒子「お姉・・・様・・・?」
御坂「・・・」
黒子「わたくしは『しらい、くろこ』ですの」
御坂「・・・」
黒子「あいにくミドルネームも持ち合わせてませんので『と』も『う』も『ま』も、名前に含んでいませんの・・・」
御坂「・・・」
黒子「わたくし・・わたくし!やっとお姉様が私の気持ちに気付いてくれたものだと・・・!」
黒子「それなのに・・・こんな・・・!こんな仕打ち!」
御坂「で、でもアンタ彼氏g」
黒子「そんな、おぞましい者いるわけありませんでしょう!?」
黒子「ちょっとした黒子の茶目っ気でしたの!?それなのにぃ!」
御坂「・・・ご、ごめ・・」
黒子「その殿方・・・あの類人猿・・・の、名前ですわよね?」
御坂「え、え・・あの、ちが」
黒子「わたくしという最愛のパートナーに抱かれながら!あんな類人猿の事で頭が一杯でしたのぉぉぉぉっ!?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:11:03.25 ID:ynMwIFZ20
御坂「いや、その、あのね黒子」
黒子「わたくしはただの実験体だった、というわけですのね・・・実戦に向けての!生贄だったと!」
御坂「いや、だからね、黒子」
黒子「う・・・うわぁぁぁぁぁん!」
黒子は『ですのート』をひっ掴むとそのままベッドから飛び降りる
御坂「く、黒子?」
黒子「トイレですの!」
御坂「ノート持って?」
黒子「座ってるだけだと時間の無駄ですの!ついでに今日のフクシュウもしてまいりますわ!」
御坂「そ、そう?い、いってらっしゃい・・・」
黒子「フン!ですの!!」
バタンッ!
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:22:22.56 ID:ynMwIFZ20
御坂(マズった・・・)
御坂は頭を抱えた。
黒子を傷付けたかもしれない。
確かにそれもある・・・が。
御坂(思いっきり名前聞かれたぁ・・・!)
黒子の枕に顔を押し付ける
ぎゅ~~~~っぶはっ
御坂(聞かれたぁ・・・!)
今度は力なくゴロゴロ転がる
御坂(ううぅぅ・・・)
ばたばたばた
枕に顔を埋めながら足をバタバタさせる
眠りに落ちるまで、彼女はこのルーチンワークを繰り返していた
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:33:16.01 ID:ynMwIFZ20
(・・・)
(ですのート・・・)
(確かにわたくしは、愛しのお姉様と熱いベーゼと、蜜月の時を過ごしましたわ・・・!)
(でも、でも、こんな仕打ち・・・!)
「ん・・んぁ・・・んん・・・」
(・・・この『対象の心を操る事は出来ない』という項目・・・)
(これが本当なら・・・私に抱かれながらずっとあの類人猿を想っていたのなら・・・!!)
「ふぁ・・・ん・・・くぅ・・・」
(お姉様はあの類人猿に抱かれる覚悟が出来てるって言うことじゃないですの!?)
(ゆ、許せませんわ!そんな事!!)
「んん・・・あぁ・・あふっ・・・」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:45:57.55 ID:ynMwIFZ20
(・・・葬る・・・確実に!)
ざっと『ですのート』の1ページ目に目を通す
『対象の生命を奪うことは出来ない』
(・・・ちっ)
「ふッ・・ぁっ・・・ん・・んん・・・っ」
(どうにか・・・どうにかあの類人猿に天誅を・・・)
「ひぃんっ・・・ん・・んん・・・ぁ・・・」
(・・・!そうですの!いくら好いていても喧嘩はしますのよ!今のわたくしとお姉様みたいに!)
「・・・っ・・っ・・く・・・んん・・っ」
(・・・って、右手はあけないと、ペンを握れませんわね)
(・・・こうして、こうで・・・こう!)
―――明朝、御坂美琴と上条当麻は些細なことから喧嘩になり、修復不可能なほど気まずい関係になりますの
(か、完璧ですの・・・!これなら心も生死も関係ありませんわ・・・!)
「んん・・・・ふぁっっっ・・あぁっ・・ぅ・・んああ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」
(と、とりあえず今日はもう寝ましょう・・・)
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:56:40.70 ID:ynMwIFZ20
日曜日、早朝。御坂美琴は外出していた。
特に目的があったわけではないが、ルームメイトの白井黒子が
塞ぎ込んだまま動こうとしなかったので、退出するより他はなかっただけだが。
御坂「うぅ・・・ねむ・・・せっかくの日曜日に・・・」
とりあえず目的もなく歩いてみる。
立ち読みしようにも、もう読む習慣少年誌はないし、
昨夜のことを考えると少女漫画に手を出す気分でもなかった。
御坂(どっかのホテルで寝なおすかなぁ・・・)
ふぁっと欠伸をかみ殺し
上条「おう、御坂。おはよ」
そのその声に肝を潰された
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:07:32.85 ID:ynMwIFZ20
上条当麻。御坂美琴の想い人で、神の奇跡すら打ち消す右手のせいで超絶不幸体質の男
御坂「っ・・・」
上条「え、えーと、おはよ!御坂!」
御坂「うっ・・・」
顔を上げることが出来ない。
とりあえず斜め下を見つめてやりすごとにする。
上条「一通りの不幸を体験済みの上条さんも、ガチ無視はさすがに堪えるんですけど・・・」
御坂「お、おは、おはよ、う・・っ」
声が上ずる。体温が急激に上がる
めまいがする。真っ直ぐ立っていられない
そんななか、必死に、決死の覚悟で挨拶を返す
上条「おはよう!いや、嫌われたかと思いましたよ、朝っぱらから」
御坂「ふ、うぅ・・っ」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:14:14.88 ID:ynMwIFZ20
黒子(うふっふっふ・・・)
黒子(やはり遭遇してしまいましたね・・・)
黒子(残念ですが、貴方たちには『破局』の道しか残されていませんの・・・・)
黒子(黒子はその行く末をここから眺めさせてもらいますの・・ほほほほほ!)
物陰から二人を監視する影1つ。
まぁ、言うまでもなく黒子である。
黒子(このミッションで類人猿は分をわきまえ、お姉様はわたくしの大切さを気付いてくれるはずですわ)
黒子(この力を使って・・・わたくしは新世界の神になりますの!)
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:19:50.57 ID:ynMwIFZ20
動悸が止らない
眩暈が止らない
上条「・・・おい、何か、大丈夫か」
耳鳴りが止らない
気持ちが止らない
上条「ちょっと、本当にお前変だぞ?熱あるか?」
そっと右手を額に伸ばしてくる
御坂「やっ!?」
反射的に避ける
手持ちぶさになった上条が、右手をニギニギとしている
上条「えーと、御坂さん?」
御坂「ううぅぅ・・・」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 01:27:48.34 ID:ynMwIFZ20
>>75
ごめんなあああああああorz!
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:32:53.86 ID:ynMwIFZ20
御坂(勇気を貰うためにあんな事したのに・・・)
御坂(もっと近づきたいから決心したのに・・・!)
涙ぐんでくる。顔を上げることも出来ない。
言葉を発することも出来ない。
ただ自分の爪先を見て、そこから逃げ出す勇気もない。
御坂(私は・・・私・・・)
溜まった涙で前が見えなくなる
体の奥底から水分が津波となって溢れ出ようとしたその時
両肩を掴まれる感覚・・・そして、額に硬い感覚
御坂「ひぁっ!?」
上条「おっと逃がしませんよ」
そのまま両肩を掴んだまま、額で体温を測ってくる。
顔が近い
唇が近い
上条「うわっ、滅茶苦茶熱あるじゃねぇかよ!?」
御坂「・・・・・・」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:41:09.78 ID:ynMwIFZ20
上条「お前、これ無理だろ。今日は帰って寝なさい」
御坂「・・・・っ」
上条「こら。そんな涙目になるくらい辛いなら素直に安静にしなさい」
そう言うと上条は自分の鞄を漁り始める
上条「日常的に災厄とお友達な上条さんは・・」
御坂「・・・・」
上条「一般医薬品を常備しているのですよ!」
と、取り出したのは風邪薬
上条「寮まで送るから、ちゃんと寝てろ。な?」
しばらく間を置いて・・・
御坂「・・・そんな余裕ないくせに」
その一言に上条は凍りついた
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:49:16.08 ID:ynMwIFZ20
上条「な、何のことですカー?」
御坂「日曜日のこんな朝早くに、制服着込んで出歩いてるって事は・・・補習でしょ。万年落ちこぼれさん」
上条(ぱくぱくぱく)
上条は酸欠の金魚のように口をパクつかせて立ち尽くす
御坂(・・・ばか・・・ばかぁ!何でこんなこと言っちゃうのよ!)
二人の間に流れる微妙な空気
それを喜んでいる女ひとり・・・
黒子(何か・・・いい雰囲気ですわ!)
黒子(会話は聞き取れませんが・・・スマッシュヒット!会心の一撃に違いありませんわ!)
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:58:39.28 ID:ynMwIFZ20
上条「・・・」
ゆらり、と体を揺らす上条。そのまま右拳を握り締める。
そのまま振りかぶり・・・!
御坂「・・・っ」
・・・彼は親指をつきたてた拳を突き出してきた
上条「ほ、補習なんてありませんよ?制服着用は学生の義務だと上条さんは主張します!」
御坂「アンタ、そんな見え透いた・・・」
ガシッ
再び両肩を掴まれる
御坂「ちょ、ちょっ」
再び額を押し付けられる
上条「やっぱ熱い。普通じゃない」
御坂「・・・」
上条「こんなお前を放っておけるわけないだろ、絶対」
今度こそ・・・今度こそ遂に涙を堪え切れなかった
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:06:20.36 ID:ynMwIFZ20
黒子(泣かし・・・ましたわ・・・)
黒子(遂に泣かしましたわぁ!!)
黒子(天よ地よ神よですのートよ!)
黒子(黒子は・・・黒子は遂に聖戦に勝利しましたわぁぁぁぁ!!!)
黒子(これであの類人猿は金輪際お姉様に・・・)
と、そこで異変に気付く
黒子(・・・な、なにを)
黒子(何をしてるんですの・・・?)
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 02:13:37.74 ID:ynMwIFZ20
(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:23:51.47 ID:ynMwIFZ20
おんぶ。
御坂は上条におんぶされていた
最初はかなり抵抗したが、結局、
上条『無理やりお姫様抱っこしてでも連れて行く』
この一言で折れた。正直、風邪をひいているわけでも熱があるわけでもない
上条を前にしているから極度の変調をきたしているだけで、根っからの健康体なのだ
通行人にはガン見され、なかには彼女の事を知っている人もいるみたいだった。
御坂(・・・・・・)
上条「・・・やっぱ恥ずかしいか?」
自分が恥ずかしいからだろう。
顔も向けずに問いかけてくる彼に、御坂は首を横に振る仕草だけで応える。
上条「・・・そか、ならいいか」
それだけ言うと、また歩き始める
彼女は、少しだけ腕の力を込める
上条の右肩に自分の顎を乗せる
御坂(こっち向いたら・・・キスしてやるんだから・・・)
朦朧とする意識のなかで、その言葉ばかり繰り返していた
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:32:29.85 ID:ynMwIFZ20
黒子「お、おかしいですわ・・・!?」
黒子「ありえませんわ・・・!」
黒子「何でお二人が、かさ、重なり合ってるんですの!?」
わなわなとおののきながら、ですのートを取り出す
黒子「昨夜のアレは偶然・・・?それにしては都合が良すぎますわ・・・!」
黒子「これは神がわたくしに遣わした神の力・・・」
黒子「このままでは・・・このままでは、お姉様が奴の毒牙に・・!」
黒子「あの類人猿、早く何とかしませんと・・・・」
彼女は再びペンをとると、ですのートにある一文を書き殴った
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:46:05.61 ID:ynMwIFZ20
御坂(・・・着いちゃった)
結局、上条は振り向くことなく学園寮の前まで辿りついた
上条「大丈夫か?」
そっと彼女を下ろす。と、
御坂「ふぇ?ふあ!?」
すとんっ
そのまま座り込んでしまう
上条「ほ、ホントに大丈夫か?」
少々狼狽しながら上条。
御坂「だ、大丈夫・・・ちょっと腰が抜けただけ・・・」
相変わらず斜め下を見つめながら応える御坂。
上条「腰が抜けるって・・・ホントに先生のところいくか?」
御坂「だ、大丈夫だってば・・・それより、肩貸して」
上条「あ、ああ」
返事をすると彼は御坂の横に立ち、肩を貸そうとしゃがみこんだ。
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:51:00.97 ID:ynMwIFZ20
御坂「・・・違う」
上条「へ?」
御坂「横じゃない・・・」
いじけたように口先を尖らせながら抗議する
上条「普通、肩を貸すって、この体勢じゃ・・・」
ずりっずりっっと腰を浮かすと上条の正面になるように移動する
上条「・・・向き合って、どうすんの?」
困ったように言う上条に御坂が目を合わせずに応える
御坂「アンタの首に腕まわすから・・・そのまま持ち上げて」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:55:58.06 ID:ynMwIFZ20
黒子「――――――」
黒子「――――――」
黒子「――――――」
黒子「――――――」
黒子「神は死んだ・・・ですの・・・」
それだけ呟くと、彼女はですのートを地面に落とす
掃除ロボが駆けつけてくるのにさほど時間は掛からなかった
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:07:55.92 ID:ynMwIFZ20
ガチャ
黒子「ただいま・・・かえりましたの・・・」
敗走兵の帰還
彼女の戦いは、終わったのだ
御坂「おかえり、一体どこ行ってたの?」
黒子「ちょっと・・・現実の確認を・・・」
ふっ、と自嘲気味のため息をつくとそのまま自分のベッドにどっと倒れこむ
黒子「・・・・・・」
御坂「・・・・・・」
御坂「あ、あのね、黒子」
黒子「・・・・・・」
御坂「昨日の事なんだけど・・・ゴメンね」
黒子「・・・・・・」
御坂「アンタのこと、その、やっぱり恋愛対象としては見れないんだけど・・・」
黒子(ええ、そりゃそうでしょう、そりゃそうでしょうとも)
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:17:53.19 ID:ynMwIFZ20
御坂「でも、それでも掛け替えのない特別な存在っていうか」
黒子「・・・・・・」
御坂「親友とか、パートナーって枠を超えた大切な仲だって思ってる」
黒子「・・・口では」
御坂「・・・・・・」
黒子「・・・口では何とでも・・・」
黒子の言葉はそこで中断される
彼女の唇は御坂の唇でふさがれていた
御坂「・・・・・・ん」
黒子「!?・・・お姉様?」
御坂「情けない話だけど、今の私には黒子になんて声をかければいいかわからないんだ・・・」
御坂「でも、でも、私、黒子にキスするの、嫌じゃないんだよ?いやじゃないの・・・それだけは・・」
御坂「それだけはホントの事だから」
そのまま、ぎゅううううう、ときつく抱きしめる
黒子「お姉様・・・お姉様ぁぁぁぁぁっ!」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:22:17.74 ID:ynMwIFZ20
ぶいいいいいいいん
街中を掃除しまわる自動掃除ロボ
その中に収集されているゴミの中に、パステルカラーのノートがある
ですのート
人を操る異能のノート
そのノートが、真価を発揮されることは遂になかった
ちなみにそのノートに最後に記された最後の一文・・・
―――上条当麻は野良犬に噛まれて怪我してしまえですの
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:29:00.71 ID:ynMwIFZ20
上条「結局、補習出れなかった・・・」
ふらふらと家路に着く。
少し頭がボーっとする。
(御坂・・・ホントに熱で変だったのか?)
自分の唇をさすりながら、「あの出来事」を反芻する。
にへら
(う、いかん。ニヤけてるか、俺?)
ぺたぺたと自分の顔の形を確かめる。
(おし、今日は奮発して野菜炒めに牛肉とニラ使うか!)
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:35:52.45 ID:ynMwIFZ20
上条「ただいまー」
イン「おかえりだよー!」
自室に戻った彼を、シスター姿の少女が出迎える。
色々わけあって共同生活している同居人である。
名前は・・・インテグラ?インスパイヤかも知れない。
とにかくそんな名前だった
上条「今日の夕食はちょっと贅沢してみようかと思いまーす」
イン「ホントに!?やったよー!」
小躍りして喜びを表現するインサイドキック。
ひょこひょこと飛び跳ね、上条の傍でピタリと動きを止める。
イン「・・・・・・」
上条「ん?どうした?」
イン「・・・とうま・・・女の人の匂いがするかも」
上条「え?」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:42:57.17 ID:ynMwIFZ20
イン「しかも・・・今までと比較にならないくらい!腹立たしい匂いかもぉー!!」
上条「ええぇぇ!?あ、あの、ちょ、ちょっと!?インッ・・・」
イン「問答~~~無用かもぉおおおお!!」
がぶっ!
上条「あだー!」
イン「んあーっ!!」
上条「うら若き乙女がそんなに口を開けたらはしたなっぎゃあああああああ!!」
イン「がぶがぶがぶがぶがぶっ!!!」
上条「あだ!いだ!い、一箇所!一箇所を集中的に噛まないで!マジマジ!ああああ!!」
イン「絶ッッッ対に許さないだよぉぉー!!」
上条「アッー!」
おしまい
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 03:45:00.87 ID:ynMwIFZ20
§,; ________§; ,
|| §; / § ヽ ||
|~~~§~ §'~~~~~~~| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ____§/"""ヽ,§_____ | < フレンチキスの件はすまんかった
|__|///(§ §)ノ////|__|///\________
⊆___)///ゝ___§ノ/////(____⊇////
///////////////ジュ~////////////
/////////////////////////////
あし・・今日も仕事なんで寝る
黒子「ただいまですのー・・・ってまだ帰ってませんのね」
自身が生活する学園寮の自室。
その中にルームメイトの姿が無いことを確認すると、つまらなそうにベッドに横になる。
(暇ですの・・・)
ふと、ベッドに放り出した鞄から『ですのート』が顔を出しているのに気付く。
(・・・・・・)
そのままの体勢でペンケースも引っ張り出すとサラサラと一筆。
―――わたくし白井黒子は今宵、愛しの御坂美琴お姉様と熱いベーゼを交わしたのちに、甘い蜜月な一時を過ごしますの
(・・・・・・)
黒子「ふっ・・・こんな物で実現されては、今までのわたくしの苦労が馬鹿みたいですわね」
自嘲気味に笑うとそのまま枕に顔をうずめて寝息を立て始めた。
・・・ルームメイト、御坂美琴のベッドで。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:01:56.31 ID:q76jiTzq0
土曜日の夕暮れ時、御坂美琴はとあるコンビニで立ち読みをしていた。
しかし土曜日という事もあって、少年週刊誌はあらかた読みつくしており、各誌を手にとっては棚に戻していく。
御坂(暇つぶしにと思ったんだけど・・・どれも読んじゃってるしなぁ・・・)
店を出ようかと思い始めた矢先、一冊の雑誌に目が止る。
少女漫画。彼女とはあまり縁の無いものだった。
御坂(ふつう、同世代のコってこっち読んでるのよね。どれどれ・・・)
ちょっとした好奇心。気まぐれ。適当に一冊を手に取りパラパラとめくり・・・
ばんっ!
勢いよく本を閉じる
御坂(え?え?いまの・・え?)
顔が高潮しているのがわかる。慌てて本棚を確認する。全年齢向け漫画雑誌のコーナ。
御坂(だよね?だよね?)
もう一度、恐る恐る手に取った雑誌を開いてみる
御坂(こここ、これはっ・・・)
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:11:59.34 ID:q76jiTzq0
その内容は彼女に対しては「ちょっと」過激すぎた。
純愛、ゆきずり、強姦、輪姦、近親相姦・・・
パラパラパラと読み飛ばしを装いながら、真っ赤な顔をしながら猛スピードでめくられるページを必死に目で追っていく
御坂(ちょっとこれっ何でこんな所に置いてあるのよ!?)
御坂(みんなこんなのフツーに読んでるわけ!?)
御坂(こ、これなんて・・・う、うわぁ・・・)
とりあえず一冊をものの数分で読破して力なく店を出る
御坂(あ、アレが普通なの・・・?)
御坂(みんな、もうああいう事、経験してるから、平気であんなのが読めるの・・・?)
御坂(・・・じゃあ同じ数だけの男子も経験してるってこと?)
御坂(あのバカも・・・いやいやいや!あいつにそんな甲斐性・・・)
ふと。「あのバカ」の周りには不思議と美少女が集まることを思い出し頭を抱える。
御坂(でも別にそんな素振りないし・・・うううぅぅ・・・)
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:25:23.54 ID:q76jiTzq0
御坂(とりあえず、後ろ向きに考えるのはよそう・・・)
とりあえず、ポジティブに考える方向に切り替える。
御坂(あのバカがまだ女の子と付き合ったことがないとして、私が最初に付き合っちゃえばいいのよ)
御坂(いやいや、最初とかいらないし。最初で最後でいいのよ・・・)
そこまで考えて何か引っかかる。足を止めて小首をかしげて数瞬熟考・・・
ぼんっ!、と破裂音がするのを確かに聞いた。
御坂(あ、あ、アイツと付き合うってことは・・・「ああいう事」もいつか経験するって事じゃないっ)
ふらふら、とよろけそうになるのを何とか堪える。顔が熱い。2月だというのに、凄く顔が熱い。
御坂(帰ろう・・・とにかく、帰って頭冷やして寝よう・・・)
とにかく。
頭頂部から湯気を出しながらも、力ない足取りで帰路についた。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:35:29.10 ID:q76jiTzq0
御坂「ただいまー・・・」
学園寮の自室。ドアを開けるとルームメイトが眠りこけていた。
ヒトの枕を抱え込んで、ヒトのベッドに寝転んで。
しかし、とりあえず横になりたい欲求から無言で白井黒子のベッドの方に腰をかける。
そのまま倒れこむように横になると、黒子の顔をじっと眺める。
御坂(そういえば、この子も顔悪くないのよね・・・)
御坂(っていうか、ハッキリいって可愛い・・・)
混濁しかける意識の中で何となく思う。
御坂(彼氏、いるのかな・・・?)
御坂(・・・いるわけないか)
普段の彼女の行動を思い出して、くすりと笑う。
御坂「このままじゃ制服のまま寝ちゃいそう・・・」
んしょ、と体を起こして黒子の体を揺する。
御坂「黒子ー、寝るんならせめて着替えてからにしなー」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:45:19.76 ID:q76jiTzq0
黒子「んあ?お、お姉様・・・?」
自分の枕がよだれだらけにされているのが見えたが、
何となく怒る気にもならなかったので優しく言葉を続ける。
御坂「ほらほら、歯も磨いちゃいな」
黒子「んん~・・・」
よろよろと立ち上がり、そのままペタンと座り込んでしまう。
起きたばかりのせいか、少し瞳を潤ませてまどろんでいた。
御坂(うわ、絶対可愛いし)
素直にそう思った。そう思った瞬間、無意識に言葉が出ていた。
御坂「黒子って好きな人とか、いる?」
黒子「はい?・・・だからいつも言ってますように」
御坂「それはもういいから。付き合ってる人とか、いないの?」
黒子(い、一体どういう風の吹き回しですの?)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 20:57:34.41 ID:q76jiTzq0
黒子(別にそんな殿方いませんけれど・・・)
黒子「実は・・・1人・・・」
御坂「ええええっ!?」
黒子にしてみればちょっとした冗談のつもりだっが、予想外の「真摯」な反応が返ってきたことに息を呑んだ。
お互いに予想外の反応に目を丸くして見詰め合う。
黒子(な、何ですのこの食い付き・・・?)
御坂「え、あ、あの、じゃあ、その」
黒子「な、何ですの?」
バタバタと両手をバタつかせジリジリとにじり寄ってくる御坂に、珍しく身を引きながら答える黒子。
御坂「その・・そのぉ・・・!」
顔を真っ赤にして目を硬く瞑り、意を決したように問いかける
御坂「け、経験した事って・・・あるの?」
黒子「・・・はい?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:06:54.91 ID:q76jiTzq0
御坂の全身に電流が走った。電撃使いの彼女に、全身を貫くような衝撃が走ったのだ。
御坂「あ、あるんだ・・・」
へなへな、とへたり込む。彼女は、黒子が疑問形で返した「はい?」を
肯定の「はい」と捕らえてしまった。つまり、それほど動揺していたのだ。
黒子「あのー?お姉様?」
御坂「そうだー、あるんだー。そりゃそうだよねー、彼氏いるんだもん」
遠い目をしながらブツブツ呟く御坂を眺めながら黒子はある結論に辿りつく
黒子(お姉様・・・まさか・・・ヤキモチを焼いてくださってますの!?)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:17:25.64 ID:q76jiTzq0
黒子「お姉さまのお気持ちはよく分かりましたの・・・」
御坂「・・・え?」
黒子「不治の病!恋煩い・・・答えのない方程式!恋の悩み・・・そうでしょう!?」
御坂「・・・っ」
図星だった。ちなみにいうと、その先の肉体関係まで意識してドツボにはまっているのだが。
御坂「く、くろ・・・っ」
黒子「みなまで!みなまで言わないでおくんなましお姉様!」
しっかりと両肩を掴み、真っ直ぐに見つめる。
黒子「黒子にはわかっております・・・だって!その苦しみは黒子も経験した同じ悩みですもの!」
御坂「く、黒子・・・」
何故だか、じわっと来た。涙腺を直接押しつぶされるような、目の奥でバケツをひっくり返しすような。
御坂「く、黒子っ・・・ひっく・・・わ、私・・・ひっく」
ぽろぽろと溢れ出る涙を必死に拭いながら後輩の名を呼ぶ。
得体の知れない真っ黒な不安が一気に噴出すような、そしてその中から救いの手を差し出す彼女がとても頼もしく思えた。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:30:19.89 ID:q76jiTzq0
そして黒子は御坂に―――軽く口付けをした。
一瞬の接触、幻のようなキス
御坂「?!?」
これにはさすがに御坂も面を喰らう。まさかこの状況で唇を奪われるとは思っていなかった
御坂「ちょっ黒・・!」
黒子「お姉様」
人差し指で御坂の唇を軽く抑える。そこにはいつもの悪戯加減も邪さもない微笑み
黒子「知らないから、不安なのですわよ?」
御坂「へ・・・?」
黒子「不安だから、次に踏み出せないのですわ」
御坂「黒子?」
黒子「そのお姉様の不安、黒子が取り払って差し上げますの」
御坂「・・・黒子」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:43:31.17 ID:q76jiTzq0
御坂は考える。黒子にいつもの邪気がないことを。
黒子にいつもの異様なテンションがないことを。
あるのは黒子の優しい笑顔。
「こんなこと」を何も知らないで好きな人に迫られたら
もし万が一、「こんなこと」をあのバカに求められたら
御坂(私は放電して・・・誤解されて・・・嫌われて・・・後悔する)
黒子の瞳を覗き込んでみる。
少し潤んで、真っ直ぐな瞳。
御坂(本気・・・なんだ)
御坂「キス、教えて・・・」
そのまま目を閉じる。硬く、強く。
そのまま、唇に甘い吐息を感じて
今度は長いキス
自然と肩に力が入る。強張る
黒子「お姉様・・・もっと力を抜かないと、こっちまで緊張してしまいますわよ?」
御坂「ご、ごめん」
慌てて力を抜く。出来るだけ、柔らかい泡をイメージしながらリラックスを心がける。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 21:57:17.94 ID:q76jiTzq0
御坂「んっ・・・」
再び柔らかな唇が重なる。
黒子が重なり合った唇を少しずらし・・・くすりと笑う。
そのまま頬を擦り合わせるように顔を移動させると、耳元で囁く。
黒子「お姉様。下唇、噛んでますでしょう?」
御坂「えっ?」
慌てて両手の指先を自分の下唇に当ててみる
言われてみれば、少し痺れて、噛んだ跡もあった
御坂「だ、ダメなのかな?」
黒子「フレンチは子供のキスですわよ?」
御坂「え?」
どういうこと?と問う前に。
黒子の唇が、先ほどとは比べ物にならないくらいに、強く深く押し付けられた。
御坂「っんん!?」
そのまま舌をねじ込む。下からすくうように動かし、御坂の舌の側面を這うように自分の舌を絡ませる
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 22:11:39.00 ID:q76jiTzq0
御坂「んふっぅんん!?」
抗議の声を上げようとしても声にならない。
急激に体温が上がるのを感じながら、黒子の両肩に手をかけて押し戻そうと試みる。
御坂「んっぅんっ・・・んっ・・・ぷぁっ!」
黒子「・・・お姉様、そんなに抵抗されると逆に興奮して、乱暴にされてしまいますわよ?」
御坂「え・・・?」
再び軽くフレンチなキス。
御坂「黒子・・・」
黒子「もっとお姉様からも求めてみてくださいまし・・・ただ受身でいることは、無用に不安を募らせるばかりですわよ」
御坂「・・・。・・・うん」
胸の前で両手を組み、2度3度と深呼吸をする。
心臓の鼓動音があり得ないほどの大音量で鳴り響く中、
今度は意を決した御坂の方から唇を近づけた。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 22:38:23.14 ID:q76jiTzq0
黒子「ん・・・んん・・ふぁっん・・・」
御坂「ん・・・っふっ・・・・んんっ・・・ん・・」
くちゅ・・・ちゅる・・・じゅっ・・ちゅく・・・
ほとんど陽が落ち、僅かなオレンジ色の光だけが部屋に僅かな光と大きな影を落とす中
インモラルな吐息と湿っりくぐもった音だけが響いる
御坂も徐々に積極的になっており、されるがままに口内を犯されていた先ほどとは変わり
彼女もまた黒子の口内を自分の舌で犯し返していた
黒子「お姉様・・・んっ・・とっても・・・っ・・初め・・てとは、思えませんわ・・」
かぁっ、と顔を真っ赤にして何の言葉も返さない御坂。
御坂「ひゃぅっ?!」
そのカラダが突然弾かれたように跳ねた。
黒子「でも、ここまで積極的に求められたら・・・もうキスだけでは収まらないのですわよ」
御坂「だ、ちょ!?そ、そこ・・はっ・・っ!?」
そう言った黒子の右手は御坂の上着に潜り込み、ブラを滑り込み、小さな膨らみの頂点を撫でていた。
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 22:57:00.76 ID:q76jiTzq0
御坂「っぁっっ?!」
声にならない。突然の感触に目の前がひっくり返るような錯覚に陥る
上も下もわからずに、御坂はぎゅうぅっと身を屈めた
御坂「い・・くらなんでも・・・これは無理だよぅ・・っ」
涙をためながら懇願する。怖かった。この先を知るのが。
黒子「大丈夫ですの、お姉様」
御坂の胸元から右手を離し、今度は両手で頭を包み込むようにかかえ込む。
黒子「黒子はお姉様の傷付くことは決してしませんの・・・だからお姉様も勇気を出して」
そして髪にキス。
そのまま優しく頬を御坂の頭に撫で付ける
御坂「ほ、ほんとに・・?」
御坂「ほんとに酷いこと、しない・・?」
黒子「黒子はお姉様を、とっても大切に思ってますのよ」
その言葉を聞くと、御坂は自分からベッドに身を預け、仰向けになった。
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:12:08.22 ID:q76jiTzq0
まずは上着がめくられた。
胸元まで上げるとラを上にずらし、両手を頭の先へと移動させられ、再びそのまま服をずらしていく。
ひじの辺りまで持って行くとそこで止められた。
御坂「やっ・・これ・・・乱暴されてるみたいで、やだぁ・・・」
泣きそうになりながら懇願する。
その懇願はあっさり受け入れられたようで
そのままずらして完全に脱がされる。
ブラもずらされて「見られている」感覚に身じろぎながら
陽が落ちたことに感謝し、同時に黒子が電気をつけないか気が気ではなかった
黒子「お姉様・・・とっても、とっても綺麗ですわ」
そしてそのまま乳房にキス
やがて乳首を舌で転がすように優しく舐め、何度もキスを繰り返す
御坂「・・・んっぁ・・ふぅっん・・あぁっ・・ふくぅ・・んっ・・」
両手でシーツを握り締め、泳ぐように両足をくねらせる
体感したことのない感覚が次から次へと波のように押し寄せ
御坂は徐々にただ1つの事しか考えられないようになっていった
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:27:19.46 ID:q76jiTzq0
黒子「こういう時は・・・お互いが同じ気持ちになるようにするのが・・・エチケットですわよ?」
そういって自分の上着をめくり上げると、そのままブラを外す
その様子を虚ろな瞳で眺めていた御坂は軽く彼女の乳首をつまむと、何となく親指の腹で擦ってみた
黒子「っくぅん・・・ひゃうっ・・」
びくんと跳ねると彼女も御坂の胸を人差し指の腹で擦り始める。
時々、爪で弾きながらお互いに愛撫し合い、濃厚なキスを繰り返す
黒子「んく・・・んぁっ・・はぁ・・ぁん・・ん・・・」
御坂「ふっ・・ん・・く・・ひあっ・・あぁ・・ひっ・・」
もう分からない。ぐるぐる、ぐるぐると、未体験の快感が押し寄せ
視界は点滅反転、上も下も分からない。
ひたすら愛撫されながら、必死に愛撫し返して
溶けるような感覚のキスを何度も何度も繰り返す
涙は止らずにただ1つの言葉だけが、ぐるぐる、ぐるぐる頭の中を駆け巡る。
黒子「お姉様・・・はぁっ・・お姉様ぁ・・・!」
遂に黒子は御坂のスカートを捲り上げ、下着の下へと右手を滑り込ませた。
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:38:58.06 ID:q76jiTzq0
黒子「お姉様って・・・」
何かに気付いたように悪戯な笑みを浮かべる
黒子「こちらの方もウブなんですわね」
御坂「っ・・ばかぁ・・・っ」
黒子(うわぁ・・・)
黒子(お姉様・・・こんなに・・・)
黒子は熱く火照って、濡れている内股に指を這わせ、
ゆっくりと目的の地点へと向かう。
御坂「っ・・ひゃぅっ・・・!?」
唐突に背中を仰け反らせる・・・目的の地点に指を這われたのだ
黒子(お姉様・・・こんなに・・・こんなに・・・わたくしで感じて下さって・・・!)
そのまま指先を基点として、ゆっくり大きく弧を描き始める。
優しく廻すような愛撫。ゆっくりと、大きく。
それを徐々にリズミカルに、優しく、小さく、早くしていく。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/23(火) 23:49:45.13 ID:q76jiTzq0
御坂「ひぎっくひぃぃ・・・っ」
御坂「はっ・・・ふぐ・・ぅあ・・ああぁあ・・・っ」
黒子の指先はさらにリズミカルに速度を上げていく
早く、大胆に、だが御坂がバージンである証を傷付けないように優しく
ちゅくくちゅじゅるぐちゅぬちゅ・・・っ!
御坂「ひあっ・・あぁ・・・くぁっあああ・・・!」
黒子「お姉様・・・!お姉様・・・!」
御坂「きちゃう・・・!きちゃうよぉ・・!ふぁ・・あぁっ!?」
御坂「とうまっ・・!とうまぁっ・・・!!あ、ああぁあぁああーっ・・・!!」
黒子(・・・・・・)
御坂「はぁ・・・っはぁっ・・・はぁ・・・」
黒子(・・・・・・)
黒子「は?」
御坂「・・・あ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:01:19.13 ID:ynMwIFZ20
黒子「お姉・・・様・・・?」
御坂「・・・」
黒子「わたくしは『しらい、くろこ』ですの」
御坂「・・・」
黒子「あいにくミドルネームも持ち合わせてませんので『と』も『う』も『ま』も、名前に含んでいませんの・・・」
御坂「・・・」
黒子「わたくし・・わたくし!やっとお姉様が私の気持ちに気付いてくれたものだと・・・!」
黒子「それなのに・・・こんな・・・!こんな仕打ち!」
御坂「で、でもアンタ彼氏g」
黒子「そんな、おぞましい者いるわけありませんでしょう!?」
黒子「ちょっとした黒子の茶目っ気でしたの!?それなのにぃ!」
御坂「・・・ご、ごめ・・」
黒子「その殿方・・・あの類人猿・・・の、名前ですわよね?」
御坂「え、え・・あの、ちが」
黒子「わたくしという最愛のパートナーに抱かれながら!あんな類人猿の事で頭が一杯でしたのぉぉぉぉっ!?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:11:03.25 ID:ynMwIFZ20
御坂「いや、その、あのね黒子」
黒子「わたくしはただの実験体だった、というわけですのね・・・実戦に向けての!生贄だったと!」
御坂「いや、だからね、黒子」
黒子「う・・・うわぁぁぁぁぁん!」
黒子は『ですのート』をひっ掴むとそのままベッドから飛び降りる
御坂「く、黒子?」
黒子「トイレですの!」
御坂「ノート持って?」
黒子「座ってるだけだと時間の無駄ですの!ついでに今日のフクシュウもしてまいりますわ!」
御坂「そ、そう?い、いってらっしゃい・・・」
黒子「フン!ですの!!」
バタンッ!
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:22:22.56 ID:ynMwIFZ20
御坂(マズった・・・)
御坂は頭を抱えた。
黒子を傷付けたかもしれない。
確かにそれもある・・・が。
御坂(思いっきり名前聞かれたぁ・・・!)
黒子の枕に顔を押し付ける
ぎゅ~~~~っぶはっ
御坂(聞かれたぁ・・・!)
今度は力なくゴロゴロ転がる
御坂(ううぅぅ・・・)
ばたばたばた
枕に顔を埋めながら足をバタバタさせる
眠りに落ちるまで、彼女はこのルーチンワークを繰り返していた
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:33:16.01 ID:ynMwIFZ20
(・・・)
(ですのート・・・)
(確かにわたくしは、愛しのお姉様と熱いベーゼと、蜜月の時を過ごしましたわ・・・!)
(でも、でも、こんな仕打ち・・・!)
「ん・・んぁ・・・んん・・・」
(・・・この『対象の心を操る事は出来ない』という項目・・・)
(これが本当なら・・・私に抱かれながらずっとあの類人猿を想っていたのなら・・・!!)
「ふぁ・・・ん・・・くぅ・・・」
(お姉様はあの類人猿に抱かれる覚悟が出来てるって言うことじゃないですの!?)
(ゆ、許せませんわ!そんな事!!)
「んん・・・あぁ・・あふっ・・・」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:45:57.55 ID:ynMwIFZ20
(・・・葬る・・・確実に!)
ざっと『ですのート』の1ページ目に目を通す
『対象の生命を奪うことは出来ない』
(・・・ちっ)
「ふッ・・ぁっ・・・ん・・んん・・・っ」
(どうにか・・・どうにかあの類人猿に天誅を・・・)
「ひぃんっ・・・ん・・んん・・・ぁ・・・」
(・・・!そうですの!いくら好いていても喧嘩はしますのよ!今のわたくしとお姉様みたいに!)
「・・・っ・・っ・・く・・・んん・・っ」
(・・・って、右手はあけないと、ペンを握れませんわね)
(・・・こうして、こうで・・・こう!)
―――明朝、御坂美琴と上条当麻は些細なことから喧嘩になり、修復不可能なほど気まずい関係になりますの
(か、完璧ですの・・・!これなら心も生死も関係ありませんわ・・・!)
「んん・・・・ふぁっっっ・・あぁっ・・ぅ・・んああ!・・・はぁ・・・はぁ・・・」
(と、とりあえず今日はもう寝ましょう・・・)
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 00:56:40.70 ID:ynMwIFZ20
日曜日、早朝。御坂美琴は外出していた。
特に目的があったわけではないが、ルームメイトの白井黒子が
塞ぎ込んだまま動こうとしなかったので、退出するより他はなかっただけだが。
御坂「うぅ・・・ねむ・・・せっかくの日曜日に・・・」
とりあえず目的もなく歩いてみる。
立ち読みしようにも、もう読む習慣少年誌はないし、
昨夜のことを考えると少女漫画に手を出す気分でもなかった。
御坂(どっかのホテルで寝なおすかなぁ・・・)
ふぁっと欠伸をかみ殺し
上条「おう、御坂。おはよ」
そのその声に肝を潰された
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:07:32.85 ID:ynMwIFZ20
上条当麻。御坂美琴の想い人で、神の奇跡すら打ち消す右手のせいで超絶不幸体質の男
御坂「っ・・・」
上条「え、えーと、おはよ!御坂!」
御坂「うっ・・・」
顔を上げることが出来ない。
とりあえず斜め下を見つめてやりすごとにする。
上条「一通りの不幸を体験済みの上条さんも、ガチ無視はさすがに堪えるんですけど・・・」
御坂「お、おは、おはよ、う・・っ」
声が上ずる。体温が急激に上がる
めまいがする。真っ直ぐ立っていられない
そんななか、必死に、決死の覚悟で挨拶を返す
上条「おはよう!いや、嫌われたかと思いましたよ、朝っぱらから」
御坂「ふ、うぅ・・っ」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:14:14.88 ID:ynMwIFZ20
黒子(うふっふっふ・・・)
黒子(やはり遭遇してしまいましたね・・・)
黒子(残念ですが、貴方たちには『破局』の道しか残されていませんの・・・・)
黒子(黒子はその行く末をここから眺めさせてもらいますの・・ほほほほほ!)
物陰から二人を監視する影1つ。
まぁ、言うまでもなく黒子である。
黒子(このミッションで類人猿は分をわきまえ、お姉様はわたくしの大切さを気付いてくれるはずですわ)
黒子(この力を使って・・・わたくしは新世界の神になりますの!)
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:19:50.57 ID:ynMwIFZ20
動悸が止らない
眩暈が止らない
上条「・・・おい、何か、大丈夫か」
耳鳴りが止らない
気持ちが止らない
上条「ちょっと、本当にお前変だぞ?熱あるか?」
そっと右手を額に伸ばしてくる
御坂「やっ!?」
反射的に避ける
手持ちぶさになった上条が、右手をニギニギとしている
上条「えーと、御坂さん?」
御坂「ううぅぅ・・・」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 01:27:48.34 ID:ynMwIFZ20
>>75
ごめんなあああああああorz!
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:32:53.86 ID:ynMwIFZ20
御坂(勇気を貰うためにあんな事したのに・・・)
御坂(もっと近づきたいから決心したのに・・・!)
涙ぐんでくる。顔を上げることも出来ない。
言葉を発することも出来ない。
ただ自分の爪先を見て、そこから逃げ出す勇気もない。
御坂(私は・・・私・・・)
溜まった涙で前が見えなくなる
体の奥底から水分が津波となって溢れ出ようとしたその時
両肩を掴まれる感覚・・・そして、額に硬い感覚
御坂「ひぁっ!?」
上条「おっと逃がしませんよ」
そのまま両肩を掴んだまま、額で体温を測ってくる。
顔が近い
唇が近い
上条「うわっ、滅茶苦茶熱あるじゃねぇかよ!?」
御坂「・・・・・・」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:41:09.78 ID:ynMwIFZ20
上条「お前、これ無理だろ。今日は帰って寝なさい」
御坂「・・・・っ」
上条「こら。そんな涙目になるくらい辛いなら素直に安静にしなさい」
そう言うと上条は自分の鞄を漁り始める
上条「日常的に災厄とお友達な上条さんは・・」
御坂「・・・・」
上条「一般医薬品を常備しているのですよ!」
と、取り出したのは風邪薬
上条「寮まで送るから、ちゃんと寝てろ。な?」
しばらく間を置いて・・・
御坂「・・・そんな余裕ないくせに」
その一言に上条は凍りついた
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:49:16.08 ID:ynMwIFZ20
上条「な、何のことですカー?」
御坂「日曜日のこんな朝早くに、制服着込んで出歩いてるって事は・・・補習でしょ。万年落ちこぼれさん」
上条(ぱくぱくぱく)
上条は酸欠の金魚のように口をパクつかせて立ち尽くす
御坂(・・・ばか・・・ばかぁ!何でこんなこと言っちゃうのよ!)
二人の間に流れる微妙な空気
それを喜んでいる女ひとり・・・
黒子(何か・・・いい雰囲気ですわ!)
黒子(会話は聞き取れませんが・・・スマッシュヒット!会心の一撃に違いありませんわ!)
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 01:58:39.28 ID:ynMwIFZ20
上条「・・・」
ゆらり、と体を揺らす上条。そのまま右拳を握り締める。
そのまま振りかぶり・・・!
御坂「・・・っ」
・・・彼は親指をつきたてた拳を突き出してきた
上条「ほ、補習なんてありませんよ?制服着用は学生の義務だと上条さんは主張します!」
御坂「アンタ、そんな見え透いた・・・」
ガシッ
再び両肩を掴まれる
御坂「ちょ、ちょっ」
再び額を押し付けられる
上条「やっぱ熱い。普通じゃない」
御坂「・・・」
上条「こんなお前を放っておけるわけないだろ、絶対」
今度こそ・・・今度こそ遂に涙を堪え切れなかった
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:06:20.36 ID:ynMwIFZ20
黒子(泣かし・・・ましたわ・・・)
黒子(遂に泣かしましたわぁ!!)
黒子(天よ地よ神よですのートよ!)
黒子(黒子は・・・黒子は遂に聖戦に勝利しましたわぁぁぁぁ!!!)
黒子(これであの類人猿は金輪際お姉様に・・・)
と、そこで異変に気付く
黒子(・・・な、なにを)
黒子(何をしてるんですの・・・?)
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 02:13:37.74 ID:ynMwIFZ20
(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:23:51.47 ID:ynMwIFZ20
おんぶ。
御坂は上条におんぶされていた
最初はかなり抵抗したが、結局、
上条『無理やりお姫様抱っこしてでも連れて行く』
この一言で折れた。正直、風邪をひいているわけでも熱があるわけでもない
上条を前にしているから極度の変調をきたしているだけで、根っからの健康体なのだ
通行人にはガン見され、なかには彼女の事を知っている人もいるみたいだった。
御坂(・・・・・・)
上条「・・・やっぱ恥ずかしいか?」
自分が恥ずかしいからだろう。
顔も向けずに問いかけてくる彼に、御坂は首を横に振る仕草だけで応える。
上条「・・・そか、ならいいか」
それだけ言うと、また歩き始める
彼女は、少しだけ腕の力を込める
上条の右肩に自分の顎を乗せる
御坂(こっち向いたら・・・キスしてやるんだから・・・)
朦朧とする意識のなかで、その言葉ばかり繰り返していた
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:32:29.85 ID:ynMwIFZ20
黒子「お、おかしいですわ・・・!?」
黒子「ありえませんわ・・・!」
黒子「何でお二人が、かさ、重なり合ってるんですの!?」
わなわなとおののきながら、ですのートを取り出す
黒子「昨夜のアレは偶然・・・?それにしては都合が良すぎますわ・・・!」
黒子「これは神がわたくしに遣わした神の力・・・」
黒子「このままでは・・・このままでは、お姉様が奴の毒牙に・・!」
黒子「あの類人猿、早く何とかしませんと・・・・」
彼女は再びペンをとると、ですのートにある一文を書き殴った
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:46:05.61 ID:ynMwIFZ20
御坂(・・・着いちゃった)
結局、上条は振り向くことなく学園寮の前まで辿りついた
上条「大丈夫か?」
そっと彼女を下ろす。と、
御坂「ふぇ?ふあ!?」
すとんっ
そのまま座り込んでしまう
上条「ほ、ホントに大丈夫か?」
少々狼狽しながら上条。
御坂「だ、大丈夫・・・ちょっと腰が抜けただけ・・・」
相変わらず斜め下を見つめながら応える御坂。
上条「腰が抜けるって・・・ホントに先生のところいくか?」
御坂「だ、大丈夫だってば・・・それより、肩貸して」
上条「あ、ああ」
返事をすると彼は御坂の横に立ち、肩を貸そうとしゃがみこんだ。
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:51:00.97 ID:ynMwIFZ20
御坂「・・・違う」
上条「へ?」
御坂「横じゃない・・・」
いじけたように口先を尖らせながら抗議する
上条「普通、肩を貸すって、この体勢じゃ・・・」
ずりっずりっっと腰を浮かすと上条の正面になるように移動する
上条「・・・向き合って、どうすんの?」
困ったように言う上条に御坂が目を合わせずに応える
御坂「アンタの首に腕まわすから・・・そのまま持ち上げて」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 02:55:58.06 ID:ynMwIFZ20
黒子「――――――」
黒子「――――――」
黒子「――――――」
黒子「――――――」
黒子「神は死んだ・・・ですの・・・」
それだけ呟くと、彼女はですのートを地面に落とす
掃除ロボが駆けつけてくるのにさほど時間は掛からなかった
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:07:55.92 ID:ynMwIFZ20
ガチャ
黒子「ただいま・・・かえりましたの・・・」
敗走兵の帰還
彼女の戦いは、終わったのだ
御坂「おかえり、一体どこ行ってたの?」
黒子「ちょっと・・・現実の確認を・・・」
ふっ、と自嘲気味のため息をつくとそのまま自分のベッドにどっと倒れこむ
黒子「・・・・・・」
御坂「・・・・・・」
御坂「あ、あのね、黒子」
黒子「・・・・・・」
御坂「昨日の事なんだけど・・・ゴメンね」
黒子「・・・・・・」
御坂「アンタのこと、その、やっぱり恋愛対象としては見れないんだけど・・・」
黒子(ええ、そりゃそうでしょう、そりゃそうでしょうとも)
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:17:53.19 ID:ynMwIFZ20
御坂「でも、それでも掛け替えのない特別な存在っていうか」
黒子「・・・・・・」
御坂「親友とか、パートナーって枠を超えた大切な仲だって思ってる」
黒子「・・・口では」
御坂「・・・・・・」
黒子「・・・口では何とでも・・・」
黒子の言葉はそこで中断される
彼女の唇は御坂の唇でふさがれていた
御坂「・・・・・・ん」
黒子「!?・・・お姉様?」
御坂「情けない話だけど、今の私には黒子になんて声をかければいいかわからないんだ・・・」
御坂「でも、でも、私、黒子にキスするの、嫌じゃないんだよ?いやじゃないの・・・それだけは・・」
御坂「それだけはホントの事だから」
そのまま、ぎゅううううう、ときつく抱きしめる
黒子「お姉様・・・お姉様ぁぁぁぁぁっ!」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:22:17.74 ID:ynMwIFZ20
ぶいいいいいいいん
街中を掃除しまわる自動掃除ロボ
その中に収集されているゴミの中に、パステルカラーのノートがある
ですのート
人を操る異能のノート
そのノートが、真価を発揮されることは遂になかった
ちなみにそのノートに最後に記された最後の一文・・・
―――上条当麻は野良犬に噛まれて怪我してしまえですの
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:29:00.71 ID:ynMwIFZ20
上条「結局、補習出れなかった・・・」
ふらふらと家路に着く。
少し頭がボーっとする。
(御坂・・・ホントに熱で変だったのか?)
自分の唇をさすりながら、「あの出来事」を反芻する。
にへら
(う、いかん。ニヤけてるか、俺?)
ぺたぺたと自分の顔の形を確かめる。
(おし、今日は奮発して野菜炒めに牛肉とニラ使うか!)
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:35:52.45 ID:ynMwIFZ20
上条「ただいまー」
イン「おかえりだよー!」
自室に戻った彼を、シスター姿の少女が出迎える。
色々わけあって共同生活している同居人である。
名前は・・・インテグラ?インスパイヤかも知れない。
とにかくそんな名前だった
上条「今日の夕食はちょっと贅沢してみようかと思いまーす」
イン「ホントに!?やったよー!」
小躍りして喜びを表現するインサイドキック。
ひょこひょこと飛び跳ね、上条の傍でピタリと動きを止める。
イン「・・・・・・」
上条「ん?どうした?」
イン「・・・とうま・・・女の人の匂いがするかも」
上条「え?」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 03:42:57.17 ID:ynMwIFZ20
イン「しかも・・・今までと比較にならないくらい!腹立たしい匂いかもぉー!!」
上条「ええぇぇ!?あ、あの、ちょ、ちょっと!?インッ・・・」
イン「問答~~~無用かもぉおおおお!!」
がぶっ!
上条「あだー!」
イン「んあーっ!!」
上条「うら若き乙女がそんなに口を開けたらはしたなっぎゃあああああああ!!」
イン「がぶがぶがぶがぶがぶっ!!!」
上条「あだ!いだ!い、一箇所!一箇所を集中的に噛まないで!マジマジ!ああああ!!」
イン「絶ッッッ対に許さないだよぉぉー!!」
上条「アッー!」
おしまい
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/24(水) 03:45:00.87 ID:ynMwIFZ20
§,; ________§; ,
|| §; / § ヽ ||
|~~~§~ §'~~~~~~~| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ____§/"""ヽ,§_____ | < フレンチキスの件はすまんかった
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⊆___)///ゝ___§ノ/////(____⊇////
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あし・・今日も仕事なんで寝る
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