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範馬刃牙「けいおんッッッッッ」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 04:42:56.44 ID:g2edIfxF0 [1/27]
 
― 部室 ―


烈「失礼するッッ」

律「お?」

烈「無躾で申し訳ないが、軽音楽部の部長はおられるか」

律「私だけど……アンタ誰?」

烈「私は烈海王。世間では武術家と言われている」

律「……武術家? 分かってると思うけど、ここは軽音楽部だぜー」

烈「承知の上ッ。その部長殿に頼みがあって、ここを訪ねたという次第」

律「頼み?」

烈「うむ。軽音楽部への入部を許可願いたいッッ」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 04:47:09.52 ID:g2edIfxF0
 
律「……えっと。ここ、女子高なんだけど」

烈「私は一向に構わんッッ」

律「いや、私らが構うんだけど……」

烈「ならば、部員と同じように扱ってくれるだけでも構わんッ」

律「……正式な部員じゃなくてもいいってこと?」

烈「うむ」

律「うーん。でも仮に入部を認めたとしても、やっぱり女子高に男ってのは……」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 04:53:18.87 ID:g2edIfxF0
 
律「ていうか、1つ質問していいか?」

烈「うむ」

律「なんでそこまでして、ウチの部に入りたいんだ?」

烈「……実は先日行われた文化祭のステージ、私も拝見させていただいたのだが」

律「あ、そうなんだ」

烈「個々は不味いながらも互いが助力し合うことで、最終的には良き音楽を奏でていた」

律「……ヘタで悪かったな」

烈「そこで、私は気付いたのだッ」

律「何にさ」

烈「複数の人間が協力して1つのモノを作るという面では、『武』は『音楽』に遅れをとっているッ」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 04:58:57.96 ID:g2edIfxF0
 
律「武術家って1対1とか好きそうだしなー」

烈「私は軽音楽部の演奏に感銘を受け、その技術を身に付けるにはここしか無い、と考えたのだ」

律「なるほど……そこまで言うなら、私はいいけどさ」

烈「謝謝ッッ」

律「いや、まだだって。他の部員がどう言うかが問題だろ?」

烈「うむ……皆、部長殿のように寛容な方であれば良いのだが」

律「……とりあえず、明日もう1回来てくれよ。今日は皆忙しくて、私しかいないんだ」

烈「では明日の放課後に、再度訪問させていただく」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:05:46.18 ID:g2edIfxF0
 
― 翌日 ―


律「で、この人が烈海王さん」

烈「よろしく頼むッ」

唯「うわぁ、すごいキンニクだねー」ベシベシ

澪「こ、こら唯、叩くな! 殺されるぞ!」

紬「とりあえずお茶淹れるわね~」

梓「先輩方、まずは女子高に男の人がいることに疑問を……」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:09:51.99 ID:g2edIfxF0
 
律「まあそういうわけで、この人も部員として認めたいんだ」

唯「さんせーい!」

紬「律っちゃんがそう言うなら、私はいいわよ」

梓「音楽に対するモチベーション次第、ですね」

澪「………………」

律「大丈夫だよ澪。良さそうな人だし、怖がるようなことないって」

澪「そ、そうかな……」

烈「海王の名に恥じぬ行為はせぬと約束しよう」

澪「え……あ、はいッ」

律「いや、海王の名の意味が分からんけどな……」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:14:51.76 ID:g2edIfxF0
 
律「じゃあ皆の同意も得られたので、烈海王さんは部員になりましたー」

唯「おめでとー!」

烈「謝謝ッ」

梓「じゃあ、まずは演奏する楽器を……」

律「違うッ!」

梓「にゃっ!?」

律「まずは『呼び方』だ!」

紬「呼び方?」

澪「烈海王さん、でいいじゃないか」

律「それだと、呼ぶ時長くて面倒じゃん」

唯「おお、確かに! 律っちゃん天才!」

律「だろー?」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:21:26.84 ID:g2edIfxF0
 
律「まーでもあれだな。唯、澪、ムギ、梓ときて」

紬「あと、律っちゃん!」

律「それなら、烈って呼び捨てで決まりだな!」

澪「いや待て、絶対年上だろこの人!」

唯「烈っちゃんっていくつなの?」

烈「……烈っちゃん、とは私のことか」

唯「そーだよ?」

烈「……承知。歳は今年で30になる」

澪「ほら見ろ! 私たちの倍くらいじゃないか!」

烈「私は一向に構わんッッ」

澪「ええっ!?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:25:46.61 ID:g2edIfxF0
 
梓「それじゃあ烈さん、今度こそさっきの話をしましょう」

烈「先程の話というと、楽器の話か」

梓「はいっ! うう、私嬉しいです」

烈「む?」

梓「モチベーションの高い人が、非公式とは言え部員になってくれて……」

律「おいおい、私たちは低いってさ、唯」

唯「ひどいよあずにゃ~ん」

梓「そ、そんなつもりじゃ……」

烈「………………」

梓「あっ、話がそれてすみません! えっと、烈さんが演奏できる楽器は何ですか?」

烈「演奏できる、楽器……?」

梓「はい! 何でもいいですよ? ギターでもベースでもドラムでも!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:31:01.09 ID:g2edIfxF0
 
烈「……何もできぬ」

梓「え?」

烈「私は君たちの音楽に感銘を受け、直感的にここへ来ただけなのだ。対不起ッ」

梓「……そ、そうなんですか」

澪「でも楽器がまったく使えないヤツなら、去年もいたしな」

律「いたいた。ただ、ソイツはやる気も怪しかったけど」

唯「へー。律っちゃん高校までドラムやってなかったんだ」

律「お前だよお前!」

唯「あれ、そうだっけ?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:37:45.70 ID:g2edIfxF0
 
烈「だが、言われれば何でもやってみせるッ」

梓「そ……それはダメですっ!」

烈「…………ッッ」

梓「言われてやるんじゃなくて、自分で決めてやるんです!」

澪「お、おい梓……」

梓「そうでないと、良い音楽なんかできるわけないじゃないですか!」

律(なあなあにギターを始めたヤツもいるぞ……)

梓「……はっ! ご、ごめんなさい、会ったばかりの人に怒鳴ったりして……」

烈「いや……私も無神経であったと反省した」

律「へぇ。じゃあ、何かやりたい楽器とかある?」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:45:15.93 ID:g2edIfxF0
 
烈「うむ。実は、演奏できないものが無いワケではない」

律「じゃあなんで『何も無い』なんて言ったんだよ」

烈「しかしアレは、『楽器』と呼んで良いものか……」

澪「私たちは、一応軽音部の人間ですから」

律「敬語はダメだぞ澪。タメ口だ」

澪「う……軽音部の人間、だから……楽器かどうかなら、多分わかると思う、ぞ……」

律「よく言えましたー」

澪「う、うるさい!」

紬「それで、その楽器って何なの?」




烈「……カスタネット、というモノなのだが」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 05:53:28.72 ID:g2edIfxF0
 
5人「………………」

烈「……その反応から察するに、やはり駄目か」

律「い、いや、その……」

梓「烈先輩。音楽にはハーモニー、調和っていうものがあるんです」

烈「……調和……」

梓「文化祭のステージを見たならわかると思いますけど……」

澪「試しに、あの演奏にカスタネットが混じったところを想像してみてくれ」

烈「………………」

梓「……どうです?」

烈「……他人の言葉を借りるならば、上等な料理にハチミツをぶちまけるが如き思想」

律「まぁ、それは言い過ぎだけどな。合わないのはわかるだろ?」

澪「それも前例が1人いたけどな」チラッ

唯「うぅ……そ、それはさすがに覚えてるよぅ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:01:06.50 ID:g2edIfxF0
 
烈「では、トライアングルも駄目かッ」

律「え? トライアングルできるのか?」

澪「それならいいんじゃないか?」

烈「……何?」

紬「トライアングルは、100人編成のオーケストラでも使われるくらい重要な楽器なの」

唯「へー、そうなんだー」

梓「唯先輩は知ってなきゃダメです!」

唯「律っちゃん、あずにゃんが怖いよ~」

律「自業自得だろ……」

澪「……でも逆に、人が少ない時は微妙だよな」

律「そだなー。高い音が出せるけど、音の幅はかなり小さいからな」

紬「人が少ない時は多くの音を出して、曲の幅を広げるのも1つのテクニックだから」

烈「ナルホド……」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:10:12.85 ID:g2edIfxF0
 
烈「やはり私は、站トウのように1からやるしかないようだな」

律「站トウ?」

烈「うむ」 站ッ!

律「おおっ!? な、なんだそのポーズ!」

烈「……站トウ。気を溜め込みつつ、この体勢を維持するのだ」

唯「へぇぇ……えいっ、タントウ!」 タンッ!

烈「ほう……初めてにしては様になっている」

唯「ぬぬぬ……烈っちゃん、これ疲れるね……」

烈「まずはそれを1時間。徐々に延ばし、いずれは5時間、10時間も可能となる」

唯「えー!? ご、5時間もこんなことやってるの!?」

律「すげー。そんだけ鍛えてるなら、それを活かした楽器とかありそうだよな」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:19:38.99 ID:g2edIfxF0
 
律「……ん、待てよ。烈、アンタ何かを叩くのとか得意か?」

烈「人を叩くのには慣れているが」

澪「ひぃっ!」

律「……そういう嫌な例えはやめてくれ」

烈「対不起ッ」

律「……私が言いたいのは、叩く楽器が向いてるかもしれないってことだよ」

烈「叩く楽器……アレもそうだな」チラッ

律「アレは私のドラム。そうだ、烈もドラムやってみれば?」

烈「……あのように多くの道具がついている繊細そうな物を、使いこなせるとは思えんが」

律「いやー、自分で言うのもなんだけど、軽音部で一番大雑把な私ができてるんだし大丈夫だろ」

澪「律のドラムは走り過ぎだ」

唯「そーだよ、こないだだって……」

律「あーあー聞こえない聞こえない」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:28:15.68 ID:g2edIfxF0
 
紬「ドラムっていうのは英語で、日本語だと太鼓っていう意味もあるの」

梓「つまり、太鼓が叩ける人ならドラムはできるんです。もちろんシンバルとかもありますけど」

烈「言わんとしていることは理解できるが」

律「私より力の使い方とかが分かってるお前なら、すぐ慣れると思うぞー」

澪「……とりあえず、言葉で言うより1回叩いてみたらどうだ?」

律「あ、それはあるな。触らないで使うもへったくれも無いし」

唯「それなら早くやってみようよ!」

烈「……では、律さんのドラムをお借りする」

律「り、律さんって……なんかくすぐったいから、呼び捨てでいいって」

烈「是ッ」

澪「くくっ、律でも照れたりするんだな」

紬「うふふっ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:37:21.20 ID:g2edIfxF0
 
烈(……これが、ドラム)

烈(おおよそ効果的に打ち込めると思われる箇所は、人間の急所に比べ、遥かに少ない……)

烈(もし、これだけしか急所を持たぬ人間が相手であれば、相当の苦戦を強いられるのは必至ッ)

烈(しかし、無機物相手ならば話は別だッ。思う存分に拳を叩き込めるッッ)

律「あ、言い忘れてた。おい烈、ドラムはこのスティックを使って……」

烈「不要ッッ」

律「……え? いや『不要ッッ』じゃなくてさ」

澪「ってまさか、拳で叩くつもりか!?」

唯「それじゃあ叩いても鳴らないと思うよ~。だって前に私が割り箸で叩いても鳴らなかったもん」

律「おい唯、後で話がある」

梓「ていうかダメです! 本気でやったら逆に怪我しますよ!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:44:22.89 ID:g2edIfxF0
 
烈「……演舞の域を出ぬ技でも、無機物相手なら使えるというもの」

律「え」

烈「噴ッッ!!」


パァン!!


5人「………………」

烈「強すぎたか。叩く為の楽器であれば、ある程度には耐えられると思っていたが」

律「ちょ、ちょっ」

烈「ならば、少し威力を落とそう……玻ッッ!!」


パァン!!

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:50:51.35 ID:g2edIfxF0
 
律「う、うわぁぁぁぁ!!」

唯「お、おぉ~、凄いね烈っちゃん」

澪「感心してる場合か!」

烈「音速から少し速度を落としたが、それでも破裂したか……」

澪「ドラムはそういう楽器じゃないから! 太鼓みたいに強く叩くものじゃないんだ!」

烈「何、そうなのか。太鼓と同じだと言われたのでな」

律「わ、私のドラムがぁぁぁぁ!! うわぁぁぁぁぁん!!」

澪「ああ、律が泣いちゃっただろ! どう責任とるんだ!」

烈「む……対不起ッ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 06:57:14.05 ID:g2edIfxF0
 
律「こ……」

紬「……律っちゃん?」

律「このやろうッッ」 ベチンッ

烈「………………」

唯「あぁっ、律っちゃん!」

梓「り、律先輩、暴力はいけないです!」

律「うぅ……私に何の恨みが……ちくしょうッ」ベチッ

烈「………………」

律「なんだよ……避けもしないのかよッ」

烈「私の見積が甘かった故の悲劇。不義は私にあるし、君の怒りはもっともだ」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 07:03:05.03 ID:g2edIfxF0
 
烈「このような有様では、私がここにいるわけにもいくまい」

律「………………」

烈「すまぬッ。弁償代については、空手道神心会へ連絡をくれ」

律「……待てよッ」

烈「?」

律「勝手に、逃げんなよ……」

澪「律……お前、もしかして」

律「おい烈。お前は私のドラムをぶっ壊したんだぞ」

烈「うむ……」

律「だったら、ドラムを弁償するのは当然だけどさ」

紬「律っちゃん……?」

律「それじゃあ誠意が足りないよな、唯!」

唯「うん! 私達を武道館に連れて行くぐらいのことは、しないとね!」

烈「…………!」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 07:10:31.28 ID:g2edIfxF0
 
梓「……もう! 2人共、人が良すぎですよ!」

澪「まったくだ……」

紬「でも、律っちゃんらしいと思うわ」

烈「……また、壊すかもしれんぞ」

律「そうならないように、練習するんだよ。『手加減』の練習だけどな!」

烈「だが、それを体得するまでは……」

律「烈専用ドラムを買えば、壊れてもお前が買い直すだけで済むだろ?」

紬「それに、父の会社の系列店に行けば、修理は無料でやってもらえるかもしれないわ」

梓「ドラムを破裂させるような腕力の持ち主、そういませんからね!」

律「……っていうのは、やっぱダメかな?」

澪「やれやれ……律がいいって言うなら、いいんじゃないのか?」

律「だってさ!」

烈「……お前達……すまぬ……ッ」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 07:16:29.49 ID:g2edIfxF0
 
律「そうと決まれば、まずはドラムの修理だな」

唯「それと、烈っちゃんのドラムも買わないとね~!」

澪「社会人だから心配ないとは思うが、お金はあるのか?」

烈「……それが、日本へ渡った時に路銀がほとんど底をつき……」

律「うわぁ……やっぱり私達とは違う世界に住んでるんだな……」

梓「今はどうやって生活してるんです?」

烈「神心会でコーチをする対価として、衣食住を提供されている」

澪「じゃあ、ほぼ無一文ってことか?」

烈「うむ…………」

唯「じゃあ、バイトだね!」

烈「バイト……?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 07:27:17.13 ID:g2edIfxF0
 
律「ドラムの弁償代は神心会ってトコにお願いしていいのか?」

烈「一向に構わんッ」

澪「じゃあ、貯めるバイト代は烈のドラム代の分だけってことだな」

唯「6人もいると早く貯まりそうだね~」

紬「私は掛け持ちになるけど、頑張るわ」

烈「待てッ。これは私の持つ楽器の話だッ」

律「だから?」

烈「私が稼いだ資金で買わなければ、その意義も皆無となるッッ」

律「……やっぱりなー。お前も唯と同じか」

烈「何?」

澪「唯も、私達のバイト代は使えないから自分で出す、って言ったんだ」

唯「そんなこともあったね~」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 07:34:25.21 ID:g2edIfxF0
 
律「でも、ドラムってそんなに安くないぞ?」

澪「無一文からだと結構厳しいだろうな……」

烈「……神心会の館長に頼めば、金は都合してくれるかもしれん」

律「え、ホントか!?」

烈「ドラムは何を買えばいいか、全く分からんが……」

律「それは大丈夫、この律様にお任せだ!」

澪「不安すぎる……」

梓「でも、律先輩はドラムに関しては専門家ですから……ドラムだけですけど」

唯「律っちゃん、あずにゃんが律っちゃんのことをね~」

梓「わぁ!? や、やめてください唯先輩!」

紬「うふふ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 07:41:02.00 ID:g2edIfxF0
 
律「それじゃあ、まずは……」

烈「ドラムの修理をせねば」

律「いや、それはこの後」

烈「む?」

紬「お茶、淹れ直したわよ~」

唯「あっ、今日はケーキだ!」

澪「あああ、また太ってしまう……」

梓「でも、やめられないんですよね……」

烈「……これは……」

律「おいおい、知らなかったのか?」



律「ウチのバンド名は『放課後ティータイム』だぞ!」



烈たちの戦いはこれからだ!
俺は所詮乗っ取りだから誰か続きを頼む。俺は寝るッッ

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