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梓「もしかして私唯先輩にいじめられてる……?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:24:15.73 ID:87s5mH/f0 [1/141]
憂「あ、梓ちゃんおはよう!」
梓「おはよう。唯先輩は一緒じゃないの?」
憂「うん。最近は早起きしてけいおん部の先輩たちと一緒に行ってるみたい」
梓「へーそうなんだ」
下駄箱
梓「え?あれ……?」
憂「梓ちゃんどうしたの?はやく行こうよ」
梓「う、うん……ちょっと待って……」
梓(あれ……上履きが無い……)
憂「あ、梓ちゃんおはよう!」
梓「おはよう。唯先輩は一緒じゃないの?」
憂「うん。最近は早起きしてけいおん部の先輩たちと一緒に行ってるみたい」
梓「へーそうなんだ」
下駄箱
梓「え?あれ……?」
憂「梓ちゃんどうしたの?はやく行こうよ」
梓「う、うん……ちょっと待って……」
梓(あれ……上履きが無い……)
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:28:23.59 ID:87s5mH/f0 [2/141]
憂「どうしたの、梓ちゃん?」
梓「えっと……上履きが無いんだよ……」
憂「えっ?どういうこと!?」
梓「私にもわかんない……」
憂「とりあえず一緒に探そ!」
梓「うん……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:32:18.01 ID:87s5mH/f0
憂「梓ちゃーん!あったよー!上履きー!」
梓「ほんと!?」
憂「うん。えっと、その……ここに……」
梓(ゴミ箱の中……)
憂「梓ちゃん、もしかしてこれって……」
梓(いじめ?なんで?私誰かに何か嫌なことでもしちゃったの……?)
憂「とりあえず先生に相談したほうがいいんじゃない?」
梓「そ、そんなのいいよ!上履きもこうやって見つかったし!ほら!早く行こ!」
憂「あ、梓ちゃーん!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:37:08.76 ID:87s5mH/f0
音楽室
梓「こんにちはー」
律「お、来た来た」
唯「あ、あずにゃん」
澪「もうみんな来てるぞ」
紬「遅かったからお菓子ももう食べちゃったわよ」
梓「すみません……」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:41:24.77 ID:87s5mH/f0
ジャーン
澪「どうした梓。全然調子出てないぞ。」
梓「す、すみません……」
紬「何かあったの?」
梓「い、いえ!なんでもないです!」
澪「そうか。じゃあもうちょっとしっかりしてくれないと……」
梓「もう一回やりましょう!次はミスしませんから!」
唯「頑張ってね、あずにゃん」
律「じゃあ行くぞー!ワンツースリー!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:44:02.55 ID:87s5mH/f0
中野家
梓(はぁ……結局今日は演奏に集中できずに怒られてばっかり……)
梓(でもあんなことがあったあとじゃ集中できないよ……)
梓(でも誰があんなことを……)
梓(明日も上履き……捨てられるのかな……?)
梓(うぅ……学校行きたくないよ……)
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:51:21.14 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯「ただいまぁ」
憂「おかえりお姉ちゃん!」
唯憂「いただきまーす」モグモグ
憂「お姉ちゃん疲れてるね。けいおん部忙しいの?」
唯「うん……最近忙しくてくたくただよ……」
憂「梓ちゃんはどう?」
唯「べ、別に普通だよー」モグモグ
憂(梓ちゃんやっぱり話してないんだ……)
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:55:45.85 ID:87s5mH/f0
憂(お姉ちゃんが何か知ってるとは思えないけど聞いてみよっかな…?)
憂「あのね、お姉ちゃん。実は今日梓ちゃんの上履きが隠されてて……」
ガシャガシャン
憂「お、お姉ちゃん!?」
唯「ご、ごめん……ちょっとびっくりしちゃって……それ本当なの?」
憂「うん。結局ゴミ箱から見つかったんだけど……これやっぱりいじめだよね……」
唯「いじめ……」
憂「そのことについてお姉ちゃんなにか知ってないかな?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:00:24.42 ID:87s5mH/f0
唯「し、知らないよ……」
憂「そうだよね。変なこと聞いてごめんね」
唯「ううん。そんなことないよ……」
憂「でもいじめなんて絶対許せないよね」
憂「友達の梓ちゃんを傷つける人なんて私絶対許さないよ!」
唯「憂……」
憂「絶対に犯人見つけるんだから!」
唯「…」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:03:39.04 ID:87s5mH/f0
次の日
音楽室
律「よっ!」
紬「りっちゃん!」
澪「遅かったな!今日は集まり悪いのかと思ったぞ!」
律「悪い悪い。ってことは唯もまだ来てないのか」
紬「梓ちゃんもまだ来てないの~」
律「あ、それなら梓は休みだって。朝憂ちゃんから聞いたんだ」
澪「そうか。休みか……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:06:15.74 ID:87s5mH/f0
律「でもまさか休むってな」
紬「かわいそう……」
ガチャ
唯「こ、こんにちは……」
紬「話をしてれば…」
律「やあ、唯。今日は梓は休みだってさ!」
唯「あ、あずにゃんが…?」
澪「お前がいじめたせいだぞ!可哀相にな!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:08:55.38 ID:87s5mH/f0
律「いじめられたストレスに耐えられなくなったんだな。きっと」
唯「あずにゃん…あずにゃん…」
澪「うわ、きっも」
紬「唯ちゃんも唯ちゃんよ。ごみ箱に入れるなんて誰でも思いつくのに~」
律「あれじゃあ見つけてくれって言ってるようなものだろ」
唯「ご、ごめんなさいごめんなさい…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:13:50.82 ID:87s5mH/f0
律「お前のいじめって本当に生ぬるいよなー」
紬「今度は捨てるんじゃなくてちゃんと見つからないように燃やすかなにかしなきゃね」
唯「で、でもそれじゃああずにゃんがかわいそうだよ…」
澪「はは。可哀相ってかw。自分の心配したらどうだよ」
律「あのさー唯。あまりに梓へのいじめがぬるぬるだと私たちが手伝っちゃうぜー?」
澪「そうなったらお前も今よりもっと酷い目に合うかもなー」
唯「ご、ごめんなさい!次はしっかりやるから!だからあずにゃんはいじめないで…」
律「わかりゃいいのよわかりゃ」
澪「よーし。じゃあ練習するか!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:19:08.30 ID:87s5mH/f0
次の日
憂「ごめん。こっちは見つからないよ…」
純「上履き隠すとかどんだけガキなんだよ。まったく!」
梓「ごめんね二人とも…なんか一緒に探させちゃって・・・」
憂「何言ってるの!?」
純「友達なんだからあたりまえじゃん!」
梓「憂…純…ありがとう…」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:24:10.90 ID:87s5mH/f0
純「なにか心当たりとかないのか?」
梓「うん…」
憂「でも2回も上履きが無くなったんだから梓ちゃんを虐めてるのは確定だね」
純「そうだな。初めは犯人が無差別に上履き捨てたとか考えたけど、これは梓を狙ってんのいじめで間違いないな。」
梓「私、自分の気付かない場所で何かしちゃったのかな…」
憂「それでもいじめなんておかしいよ!梓ちゃんはなにも悪くないよ!」
純「そうだぞ!こんな時だからこそ自信を持って堂々としなきゃ!」
梓「ありがとう…憂…純…」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:27:54.77 ID:87s5mH/f0
平沢家
憂「ってことで私たちで犯人を探すことにしたんだ」
唯「そ、そうなんだ…」
憂「だからお姉ちゃんも何か知ってることとかあったら教えてね」
唯「う、うん…まかせといてよ!」
憂「ありがとう、お姉ちゃん!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:32:55.26 ID:87s5mH/f0
次の日
音楽室
唯「それで憂たちが犯人さがすって言ってるの!」
澪「ふーん。それで?」
唯「ば、ばれたくないよ……」
律「そんなの私たちには関係ないしー」
紬「だって梓ちゃんいじめてるのは唯ちゃんでしょ?」
澪「バレたら憂ちゃんにも梓にも嫌われてお前もう終わりだろうなw」
唯「そ、そんな……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:38:23.82 ID:87s5mH/f0
律「それと唯。もっと派手にいじめろよ」
唯「派手…に…?」
紬「だからね、私たちが唯ちゃんにしたようにやればいいの~」
唯「そ、そんな酷い事…」
澪「私たちのやったことが酷いだぁ…?」
バキッ
唯「きゃっ!」
律「どの口がそんなこと言えんだ!お前も梓いじめてんだから同類なんだよ!」
ボカッボカッ
澪「ははは。顔は蹴んなよー」
唯「ご!ごめんなさい!ごめんなさい!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:43:34.67 ID:87s5mH/f0
唯「けほっごほっ…うっうぅ…」
律「あーいい運動したーw」
紬「わかってくれた?唯ちゃん」
澪「お前があまりにぬるいんだったら私たちが直接…」
唯「わ!わかった!もっといじめるから!だから…」
律「ぷぷぷ…」
紬「くすくす…」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:47:27.44 ID:87s5mH/f0
澪「いじめるならキッチリいじめろよ。せめて私たちに合格点貰うぐらいな」
唯「わ、わかったから…わかったからみんなは手を出さないで…」
律「はは。梓は私のエモノだー!ってかw」
紬「もう。唯ちゃんたら欲張り~」
唯「うっ…ぐすっ…うぅ…」
紬「あれ?泣いてるの?」
澪「もちろん嬉し涙だよな?」
律「唯。お前が自分からすすんで梓をいじめたいって言ったんだ。そこんとこ忘れんなよ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:51:19.20 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯(私がいじめなきゃ…あずにゃんはもっと酷い目に合っちゃう…)
唯(あずにゃんにあんな思いしてほしくないよ…)
唯(だったら私がいじめなきゃ……私がやらなくても3人がやるんだもん…)
唯(ばれないようにやれば…多分大丈夫だよね…?)
憂「お姉ちゃーん!ごはんできたよー!」
唯「わ、わかったよー」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:55:12.79 ID:87s5mH/f0
唯「…」モグモグ
憂「お姉ちゃん元気ないね。何かあったの?」
唯「え?えっと・・・あずにゃんのこと…可哀相だなーって…」
憂「今私たちも一生懸命犯人を調べてるところ。きっと捕まるよ!」
唯「…」
憂「そしたら梓ちゃんもいつも通りげんきになっていつものけいおん部が帰ってくるよ!」
唯「そ、そうだね…!」
憂「だからお姉ちゃんも元気出して!ね?」
唯「う、うん。ありがとね憂」
憂「お姉ちゃんも気遣ってくれてありがとう!お姉ちゃん優しいもんね!」
唯(憂…)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:17:53.29 ID:87s5mH/f0
次の日
純「これで5日連続だな。学校のスリッパまでとって何が楽しいんだか…」
梓「私スリッパ借りてくるよ…」
憂「梓ちゃん…」
純「絶対に許せない…絶対に犯人を捕まえよう!」
憂「うん!もちろんだよ!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:22:12.56 ID:87s5mH/f0
キーンコーン
純「次は移動教室だね」
憂「遠いから早く移動しなきゃ!いこ、梓ちゃん!」
梓「ち、ちょっと待って…」
階段
純「ほら。梓もそんなの気にせずにさ。」
憂「そうだよ!梓ちゃんが落ち込んでたら犯人の思うつぼだよ!」
梓「そ、そうだよね…」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:27:18.54 ID:87s5mH/f0
トイレ
律「おー唯どうだった?ちゃんと上から水ぶちまけられたか?」
唯「…」
澪「…できなかったのか?」
紬「まあ期待してなかったしー」
唯「やっぱり私には無理だよ…お願い…もうやめて…」
律「お前がいじめたいって言ったんだろ!!最後までやりきれよ!!」
ボコッ
唯「はぐぅっ…」
澪「それに言ったよな?ぬるかったら私らがやるって」
紬「今日梓ちゃん見たんだけど結構元気そうだったわ」
律「なんだよーそれじゃあ全然落ち込んでないじゃん」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:29:54.88 ID:87s5mH/f0
澪「やっぱり唯には任せられないな…」
唯「わ、わかったよ!ちゃんといじめる!だから…」
紬「もう何回その言葉言ったか覚えてる?」
律「もう信用できないな~」
唯「そ、そんな…」
澪「そうだ。いいこと考えた」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:35:40.49 ID:87s5mH/f0
律「おいー!何思いついたんだよー?」
紬「教えて澪ちゃん!」
澪「唯。お前憂もいじめろ。そこまでの覚悟があるなら考えてやってもいいぞ」
唯「そ、そんな…」
澪「そうそう。こんなのどうだ?憂に変装して梓の靴を隠すんだよ。そこをわざと見つかるようにしてな」
律「うっわw!澪お前鬼畜すぎww」
紬「そんなことしたらもう梓ちゃん誰も信じられなくなっちゃうわー」
澪「どうだ唯。やるのかやらないのか」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:40:39.30 ID:87s5mH/f0
唯「…」
澪「なんだやらないのか。だったらいいよ。うん」
律「私らが憂ちゃんもいじめればいいだけの話だ」
唯「ま、待ってよ!なんで憂まで…憂までいじめるの!?」
澪「なんでってそりゃ…………」
澪「お前がはっきりしないからだろっ!!!」
バキボカッ
唯「がはっ!ぐはっ…ゲホゲホゲホゲホ」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:44:26.22 ID:87s5mH/f0
紬「よくかんがて。唯ちゃんはただ髪を結いて靴を隠すだけ。ほんとうにそれだけよ」
律「そうそう。悪いのはそれを勝手に憂ちゃんと勘違いする梓だ。唯はなーんにも悪くないぞ」
唯「でも靴を隠すって…いじめは悪いことだよう…」
澪「私たちが悪い子だって遠まわしに言ってんのか?あぁ?」
唯「そ、そんなこと…」
律「唯。最後にこれだけ言っておく。お前が断るなら私らが徹底的にやる。お前の時の比じゃないくらいにな…」
唯「わ、わかったよ…やるよ…やるから…」
紬「なにそのいやいややりますーみたいなw」
唯「い、いじめさせてください!お願いします!」
澪「よくできました…」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:47:33.93 ID:87s5mH/f0
放課後
律「はは!憂ちゃんそっくりだなー」
紬「準備はいい?唯ちゃん」
唯「うん…」
澪「じゃあ私たちが憂ちゃんを梓から引き離すからあとはうまくやれよ」
唯「コクン…」
律「お、来た来た。ジャズ研の子はいないみたいだな。部活か?」
紬「でもこれはちょうどいいじゃない!」
澪「さあいってこい唯!」ドンッ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:53:20.87 ID:87s5mH/f0
澪「さて、唯は下駄箱に向かったし私たちは憂ちゃんを引き離すか。」
憂「でね、その時のお姉ちゃんったら…」
律「おーい。憂ちゃーん!」
憂「あ、けいおん部の先輩方。どうしなさいましたか?」
澪「唯からお前を呼んで来るように頼まれてさ。ついてきてくれないか?」
律(ストレートに言ったな…)
澪「たぶんすぐ終わるだろうと思う」
憂「わかりました。じゃあ梓ちゃん咲に下駄箱に行っててくれる?」
梓「わかったよ…」
紬「梓ちゃんも体調良くなったらまた来てね。みんな待ってるわ」
梓「ありがとうございます。失礼します…」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:59:13.99 ID:87s5mH/f0
憂「で、お姉ちゃんはどこですか?」
澪「おかしいなー。ここにいるって言ってたのに。先に帰ったのかな?」
憂「お姉ちゃんのことだし忘れちゃったのかな…?」
澪「まあいいや。家族なんだし家でゆっくり話せるだろうしな。ゆっくりと」
澪「呼び出して悪かったな。じゃあまた。」
憂「はい。皆さんさようなら」
スタタタ
律「おい澪!何やってんだ!帰っちゃたじゃないか!足止めするんじゃないのかよ!?」
澪「律。お前も馬鹿だなぁ。あんな糞みたいなことするわけないだろ」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:04:54.64 ID:87s5mH/f0
紬「え?でも言い出したのは澪ちゃんでしょ?」
澪「だからさ、憂がいじめられてるように見せかけるより唯がバレるほうがもっと面白いだろ」
律「まさか…お前!」
澪「そういうこと。この作戦を言いだしたのも唯が犯人だってばらすためだよ。」
澪「バレるためには下駄箱で憂と唯がバッタリ出くわさなきゃだめだろ?だから帰したんだよ」
律「うっわー!澪ちゃんやるー!www」
紬「もう唯ちゃんもおしまいじゃない!!自分でするかしないかどちらをえらんでも破滅だったのねー!これはひどいわー!www」
律「じゃあさっそく下駄箱行こうぜ!唯の犯行がバレるとこをこの目に収めなきゃなー!」
澪「もう律ー!私が考えたんだぞー!先に行くなー!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:10:43.59 ID:87s5mH/f0
下駄箱
唯(憂はみんなが足止めしてくれてる。あとはあずにゃんが来るのを待つだけ…)
唯(ごめんね憂…私憂を守れないよ…こんなお姉ちゃんで本当にごめんね…)グス
梓「なに・・・してるの・・・?」
唯(あ、あずにゃん…)
梓「嘘…今までのって全部…憂だったの…?」
唯(嫌だよ…泣かないで…あずにゃん…)
梓「信じてたのに…一緒に犯人見つけるって言ってくれて…信じてたのに…」
唯(あ、あぁ…)
憂「梓ちゃーん!」
唯(え!?今の…)
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:14:25.60 ID:87s5mH/f0
梓「え?憂!?どうして…」
憂「ごめんね…なんか話があったみたいなんだけど………」
憂「え?お姉…ちゃん…」
唯「え…あ…」
憂「そこ2年生の下駄箱だよ…?それに私みたいな格好して…何をやってるの…?」
唯「えっ…あの…」
梓「さっき…唯先輩が私の靴を…盗ろうとしてて…」
憂「…本当なの?…お姉ちゃん」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:18:06.39 ID:87s5mH/f0
唯「ち、ちが…」
憂「何が違うの!この状況でどうやって言い訳するつもり!!」
唯「う、うい…」ポロポロ
憂「しかもそんな格好で…バレたら私の所為にするつもりだったの!?」
唯「ちが…わた…うい…」ポロポロ
憂「家でも梓ちゃんが心配だとか言ってたくせに…私信じてたのに!見損なったよ!お姉ちゃん!」
唯「う、うぅ…あぁ…」ポロポロ
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:23:33.11 ID:87s5mH/f0
梓「唯先輩…なんでこんなことを…?私に嫌なことがあったなら…言ってくれれば…」
唯「ちがうよ!私、あずにゃんの事大好きだよ!!」
梓「私は大っ嫌いです!!」
唯「あ、あずにゃ…」ポロポロ
梓「こんなことされて…嫌いになるに決まっているでしょ?」
唯「あぁ…ああぁ…」ポロポロ
憂「…行こ、梓ちゃん。ここに居ても仕方ないよ」
梓「うん…さようなら唯先輩。もう私に…話しかけないで…」
唯「うい…あずにゃん…あ…あぁ…」
唯「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:32:16.47 ID:87s5mH/f0
パチパチパチ…
律「よくできました!文句なしの合格点だ!」
唯「りっ…ちゃん…澪…ちゃん…ムギ…ちゃん……」
紬「とりあえず移動しましょ。ここじゃ色々とまずいから。」
音楽室
律「合格点出したし、約束通り私らはもう梓と憂ちゃんをいじめないよ」
唯「なんで…」
律「え?」
唯「なんで足止めしてくれなかったの…?なんで…なんで…」ポロポロ
澪「だってそんなもの必要ないだろ。初めからこのするつもりだったんだから」
唯「そん…な…そんなことって…」
律「でもどうするんだ唯。今日家に帰れるか?」
唯「…」
紬「そりゃ帰れないわよねー。あんなことがあったんだもの。でも安心して!ちゃんとお布団は貸してあげるから!」
律「ははー!今日は唯は学校でお泊りだなーwww」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:40:36.88 ID:87s5mH/f0
中野家
梓(はぁ…犯人が唯先輩だったなんて…)
梓(でもなんで…なんであんな酷い事を…?やっぱり私が嫌いなの…?)
梓「唯先輩…」
ぷるるるる
梓「電話…はい…あ、憂?」
憂『うん。えっと…一人でいると色々考えちゃうじゃない?だから今晩家に泊まない?』
梓「うん。行くよ。でも唯先輩は…?」
憂『それが帰ってこないの。多分こんな状況で帰れないから先輩の誰かの家に泊まってるんじゃない?』
梓「そう…わかった。今から用意できたらすぐに行くよ」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:43:58.51 ID:87s5mH/f0
音楽室
唯(はぁ…)
唯(ういに…きらわれちゃった…)
唯(あずにゃん…にも…)
唯(なんで…なんでこんなに…なっちゃったんだろ……)
唯(なんで…だろ…なんで……)
唯(なん…で……)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:50:41.61 ID:87s5mH/f0
…数か月前
唯「あっずにゃーん!」だきっ
梓「もう!くっつかないでくださいよ!唯先輩!」
唯「離さないよ~あずにゃ~ん」
律「ははは。ほんとに仲いいな~もう結婚しちまえよw」
梓「なっ///」
唯「いいね~それ!結婚しよ!あずにゃん!」
梓「女同士じゃムリです!///」
紬「あらあら」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:54:23.28 ID:87s5mH/f0
澪「じゃあ今日はこれで練習終わりだな」
律「よーし帰ろうぜー!」
唯「おーう!早く帰ろうよ~あずにゃ~ん」
梓「待ってください!今片付けますから」ゴソゴソ
唯「早く~早く~」
紬「なんでそんなに急ぐの?」
唯「あのね!今日は帰りにあずにゃんとアイス食べる約束してるんだ~!」
律「本当に夫婦なんだなー」
梓「変な言い方しないでください!!///」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:57:09.51 ID:87s5mH/f0
梓「じゃあ私たちこっちなんで」
唯「早く!早く!」
梓「もう!せかさないでください!それじゃあ皆さん。さようなら。」
律「じゃーなー」
紬「また明日ね~」
唯「あいす~あいす~」
梓「こんな道でくっつくのはやめてください!!///」
澪「・・・」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:02:39.62 ID:87s5mH/f0
律「さーて私らも帰るかー」
澪「あのさ、律、ムギ。」
律「なんだよあらたまって…」
澪「最近の唯と梓…どうおもう?」
律「どうって…ラブラブだなーって…」
紬「二人とも幸せそうだわー///」
澪「はっきり言うがああいうのは良くないと思うんだ。同性愛なんて…」
律「良くないかは知らんが風当たりは受け悪いだろうな。うん」
澪「まだ今なら間に合うと思うんだ。恋愛感情をもつ前なら…だから唯を説得したいと思うんだ」
紬「そう…残念だわ…」
律「おい。ムギおい」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:08:35.75 ID:87s5mH/f0
次の日
唯「あぁ~神様おねがい~二人~だぁけえの~」
律「今なら唯一人…梓もいない。言うなら今か…」
澪「あのさ、唯…ちょっといいか?」
唯「ん?なあに澪ちゃん」
紬「梓ちゃんのことどう思ってる?恋愛感情とかあるの?」
唯「れんあいかんじょー?そんなのないなー」
澪「そうか、よかった…」ホッ
唯「でもねー」
澪「!?」
唯「私にとって特別な存在かも。あずにゃんは」
紬(あらあらあららー!///)
律(おいおい!)
澪(…)
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:12:19.93 ID:87s5mH/f0
秋山家
唯『私にとって特別な存在かも。あずにゃんは』
澪「くそっ…唯…なんで梓を…」
澪「いや、そもそも百合なんて!どうかしてるぞ私!」ブンブン
澪「このままでいいんだ。たのしいけいおん部のままで。」
澪「だれもこの仲が壊れることなんて望んでないんだ…」
澪「そうだよ…これでいいんだよ…」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:15:56.52 ID:87s5mH/f0
数日後
唯「あずにゃーん!」だきっ
梓「ゆ、唯先輩!///」
澪(また…クソ…梓め…唯をたぶらかしやがって…クソ…)
澪(私は我慢してるのに…それなのに何も考えずにイチャイチャと見せつけやがって…)
澪(このままじゃ駄目だ…イライラする…もう我慢できない…)
律(澪…?)
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:19:48.03 ID:87s5mH/f0
澪「じゃあ今日はこれでおしまいだ」
唯「じゃあ帰ろっか!」
律「あーごめん。澪と私はちょっと残らなきゃいけないからさ!先に帰っててくれないか?」
澪(えっ…?)
唯「?わかったよーじゃあ帰ろっ!あずにゃん!ムギちゃん!」
梓「わ、わかりましたから引っ張らないでください///」
澪「…」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:23:19.33 ID:87s5mH/f0
律「ははは。あいつら本当にお似合いだなーwお前もそう思うだろー?」
澪(…)イラッ
澪「で、なんだ。話って」
律「あのさ、最近妙にピリピリしてるなって思ってさ。何かあったのか?」
澪「律には関係ない」
律「な、なんだよそれwいいから話せって…」
澪「なんで話さなきゃいけないんだよ…」
律「小さいころからの親友だろ?な?」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:29:23.23 ID:87s5mH/f0
澪「話したところで何も解決しない」
律「そ、そんなことわからないだろ!私は心配なんだよ…」
澪「…」
律「私なら澪の相談相手になってあげられるしさっ。澪の気持ちとかもきっとわかると思うし…」
澪「私の気持ちが…わかるだって…?」
澪「そんなのわかるわけないだろ!?自分の気持ちを抑えてるこの気持ち!お前にわかってたまるかーーー!!」
律「み、澪…」
澪「ずっと好きなのに…でも我慢して…なのに…なのに…」
律「おい…まさか…嘘だろ…」
澪「嘘なのは私の気持ちだよ!私が好きなのは唯!!これが本当なんだっ!!」
律(…)
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:33:03.31 ID:87s5mH/f0
田井中家
律(澪は唯が好き…澪は唯が好き…)
律(澪は唯が…くそ…高校からの仲のくせに…くそ…)
律(なのに澪をあんなに苦しめやがって…澪の気も知らずに…クソ…クソ…)
律(唯なんて…唯なんて…)
律(唯さえ…いなかったら……)
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:36:21.80 ID:87s5mH/f0
次の日
律「昨日は悪かったな。無理やり話につき合わせちまって」
澪「ううん、自分の気持ち聞いてもらえてスカッとしたよ。私こそごめんな…」
律「で、気持ちの整理はついたのか?」
澪「すぐには付かないよ…でももう諦めたよ」
律「そうか…」
ガチャ
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:41:05.15 ID:87s5mH/f0
梓「こんにちはー」
律「よ!」
澪「梓…」
梓「あれ?唯先輩はまだですか?」
律「あ、ああ。まだ教室でムギと掃除やってるよ…」
梓「そうですか…残念です…」
澪「…唯に何かあるのか?」
梓「はい。アイスの割引券。翌月からしか使えないんですけど。唯先輩にあげようかと思って///」
澪「へ、へぇ…きっと唯も…喜ぶと思うぞ…」
梓「えへへ…///」
律「…」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:45:45.02 ID:87s5mH/f0
ガチャ
唯「こんちは~」
紬「遅れてごめんねー」
梓「いえ。私も今来たところですから。あ、唯先輩これあげます」
唯「あいすの割引券!?ありがとう~あずにゃ~んっ」
梓「ち、ちょっと…///」
唯「ここ帰り道にあるあいす屋さんだよね?また一緒に食べよ!」
梓「はい…///」
紬「お茶とお菓子できたわよ~」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:49:32.36 ID:87s5mH/f0
放課後
澪「なんで…なんで私ばかり我慢しなきゃ駄目なんだよ…」ポロポロ
律「澪…」
律(よく考えたら澪がこんな思いをしてるのも唯の所為じゃないか…)
律(澪を好きにさせといて…それに梓まで…そして澪の気も知らずに…)
澪「私もう恋するの怖いよ…律ぅ…」
律「…だったら好きじゃなくなったらいい」
澪「え…?」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:54:30.54 ID:87s5mH/f0
律「だから唯を嫌いになればいいんだよ」
澪「でもどうやって…」
律「唯をいじめればいい。そうすれば好きなんて気持ちその内無くなるよ」
澪「そんな…唯をいじめるなんて…」
律「このまま片想いでどうせ敵わない夢なんて捨ててしまえばいい」
律「このままじゃ澪はずっとつらいままだぞ!それでもいいのか!?卒業までこんな気持ちをもったままで!それでいいのか!?」
澪「律…」
律「私も協力するから。二人で唯のこと忘れよう。な?」
澪「…うん」
律「澪…」
律(こうしてればいつかきっと…澪は私の方を振り向いてくれるはずだ…きっと…)
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:57:31.78 ID:87s5mH/f0
次の日
教室
唯「おはよう…」
律「お、おはよう唯。どうした元気ないじゃないか?」
澪「な、なにかあったのか?」
唯「うん…えっとね…その…」
紬「あれ?唯ちゃん上履きは?」
唯「えーっと…無くなってた…」
律(…)
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:00:22.47 ID:87s5mH/f0
唯「き、きっと誰かが間違えて履いちゃったんだよ!」
紬「名前が書いてあるのに…?」
唯「で、でもきっと…」
律「唯。お前まさかいじめられてるのか?」
唯「えっ?ち、ちがうよ~きっと待ちがえたんだよ~いじめとか全然ちがうよ~」
澪「そ、そうか…」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:08:35.31 ID:87s5mH/f0
澪「唯、元気無かった…」
律「いじめられてるんからな。当然だ」
律「澪。もう立ち止まっちゃだめだ。もう戻れないんだからな」
澪「うん。わかってる」
律「これからどんどんキツくしてくぞ」
澪「うん…」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:13:50.08 ID:87s5mH/f0
数日後
音楽室
澪「靴隠し教科書隠しから全然進歩しないな…」
律「それでも唯は大分キてるぞ。隠そうとはしてるけど落ち込んでるのバレバレ」
澪「それは私たちがいじめてるからなんじゃないのか…?」
ガチャ
紬「…」
澪「む、ムギ!?」
律「ど、どうして?帰ったんじゃ…」
紬「ちょっと忘れ物しちゃって~」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:16:19.50 ID:87s5mH/f0
紬「それよりさっきの話はなに?いじめとか言ってた様に聞こえたけど…」
澪「えっと…その…」
律「唯へのいじめの話をしてたんだ」
澪「り、律!?」
律「どうせ隠してもすぐバレるって」
澪「で、でも…」
紬「詳しく聞かせてくれないかしら…?」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:21:26.20 ID:87s5mH/f0
紬「そういうことだったの…」
澪「悪いとは思ってるけどさ…もうこうするしか自分をたもてなかったんだ…」
紬「わかったわ!私も協力するわ~!」
澪律「ええ!?」
紬「私一度いじめっていうのやってみたかったの~!」
澪(お、恐ろしいな…)
律「ま、まあ協力してくれるのなら…」
紬「よろしくね♪」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:23:06.12 ID:87s5mH/f0
放課後
唯「こんにちは…」
澪「…」
律「…」
紬「…」
唯「あれ?なんでみんな無視するの?ねえ…」
澪「…」
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:25:13.46 ID:87s5mH/f0
律「唯。これ引いてみろ。おみくじだ」
唯「おみくじ…?」
くいっ
唯「うわ…凶だよ…えっと…何か書いてある…」
澪「ついて無いあなたは親友から殴られちゃうでしょう」
唯「え」
バキッ
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:27:44.92 ID:87s5mH/f0
唯「痛い!何するの…?」
律「うぉら!!死ね!!死ね!!」
バキッ!バキッ!!
唯「いたい!やめて!!やめてよ!!」
澪「律。顔は殴るなよ。アザとかできたらばれるから」
律「わかってるって!!」
唯「やめて!なんで?どうしていきなり…いやっ!!」
バキッバキッ!!
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:30:55.48 ID:87s5mH/f0
律「フーフー…」
紬「うわ…りっちゃんすごーい!」
唯「なんで…?私たち友達でしょ…?」
律「親友を傷つけておいてよくそんな事がいえるな…」
唯「え…」
律「ほら、ふとももだせ。ふともも」
唯「え…?」
律「ほら、澪…」
澪「あ、あぁ…わかってる…」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:34:47.24 ID:87s5mH/f0
唯「な、何を…」
澪「唯。お前にポイントをつける。私たちが満足するたびに1ポイント。100ポイントになったら素敵なことが起こる」
澪「そのポイントの目印がこれ。ホチキス。これをふとももにブッ刺す」
唯「うそ…だよね…」
澪「穴一つで0.5ポイントの目印だ。今回はこれでみんな満足したらしいから1ポイント」
唯「いやぁ!!やめてぇぇぇぇ!!」
紬「コラ!暴れちゃダメ!」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:39:20.86 ID:87s5mH/f0
律「反抗したらホチキスじゃ済まないぞーw」
唯「ひっ…」
澪「じゃあ行くぞ…」
唯「いやだよぉぉぉぉ!!!やめてってば!!!はーなーしーてー!!」
紬「ほら唯ちゃん。いい子だから!ね?」
澪「大丈夫。ポイントの判定は穴の数だから。刺した後抜いていいから」
唯「いやぁぁぁぁぁぁ!!あああぁぁぁぁぁ!!!」
律「ほら!おとなしくしろ!!暴れても長引くだけだ!!行け!澪!」
澪「うん!えいっ!!」
カチッ
ザクザクッ
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:44:20.17 ID:87s5mH/f0
唯「うわぁぁぁぁ!!」ポロポロ
澪「刺さってる…私のホッチキスが…刺さってる…///」
紬「今抜いてあげるね~」
じゅぼ
唯「うっ…うぅ…」
律「お!キレイに穴が開いたなw」
紬「でも思ったより血でないわね。これは澪ちゃん向けだわ」
唯「うう…痛い…痛いよ…」
律「ったくこのグズは…いつまで泣いてやがる!!」
ボコッ
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:48:48.17 ID:87s5mH/f0
紬「そろそろ止めないと梓ちゃん来ちゃうわよ」
澪「そうだな…」チラ
唯「うっぐ…ひぐっ…」ポロポロ
律「おい、唯。ホッチキスよりもっと痛いの味わいたくなかったら梓が来てもいつも通り振る舞え。いいな?」
唯「コクン…」ポロポロ
律「だから無くなっての。ティッシュでもあててタイツで隠しとけ」
ガチャ
梓「こんにちは!みなさんおそろいですね」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:51:46.34 ID:87s5mH/f0
澪「お、遅かったな!」
梓「はい。クラスの係の仕事で。これからもちょっと遅くなりそうです」
律「そうか。いいなーさぼれてー」
澪「サボりじゃないだろ!仕事なんだから!」
律「それでもサボリたいもん!」
澪「この馬鹿律!」
紬「あらあら」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:55:01.65 ID:87s5mH/f0
梓「えっと…唯先輩は寝起きですか?」
唯「え?うん…ははは」
梓「まったく…こんなとこでも寝るなんて…」
律「唯ー授業中寝てもまだ寝足りないのかーww」
梓「ははは。でも唯先輩らしいです」
紬「みんな~!お茶とお菓子出来たわよ~」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:58:16.11 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯「た、ただいまー!」
憂「おかえりおねえちゃん!今日も部活楽しかった?」
唯「う、うん!楽しかった!本当にもう楽しかったから!!」
憂「もう!変なお姉ちゃ~ん」
唯「じゃあ食事になったら呼んでね。私二階にいるから」
憂「わかったよ!お姉ちゃん!」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:02:42.18 ID:87s5mH/f0
唯の部屋
唯「うっ…痛いよ…でもちゃんと消毒しなきゃ…し、しみるよ…」
唯「でもなんで…今日の事夢じゃないよね…?」
唯「夢じゃないなら…今までの靴とか教科書とかもきっと…みんなが…」
唯「りっちゃんは私が傷つけたって言ってた…」
唯「明日とりあえず謝ろう…そしたらきっと許してもらえるもん…」
唯「みんなきっと怒ってるだけだよ…だってみんな私の友達だもん…私の…友達……」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:04:45.60 ID:87s5mH/f0
次の日
澪「梓今日からもやっぱり少し遅れるみたいだな」
律「じゃあちょうどいいなww思う存分…」
ガチャ
唯「…」
律「おっと話をすればww」
唯「えっと…みんな…その…」
唯「ご、ごめんなさいっ!!」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:07:38.63 ID:87s5mH/f0
紬「なんで唯ちゃんが謝ってるの?」
唯「なんか私が知らないところでみんなを傷つけたみたいで…その…ごめんね!」
澪「…」
律「…」
紬「…」
澪「頭を上げろ。唯…」
唯「澪…ちゃん…?」
澪「よし。これで腹が殴れるよ」
唯「え」
ボカッ!
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:10:45.14 ID:87s5mH/f0
唯「ケホッケホッ…」ウルウル
澪「今さら遅いよ。もう私は気持ちの整理ついたから」
律「いいぞ澪!さあ、唯。今日も私らを満足させてくれよ!!」
唯「いや…嫌だよ…」
澪「こんなに震えて…可哀相に…でも…」
律「唯、おみくじを引け!さあ!!」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:16:53.48 ID:87s5mH/f0
紬「なになに…大吉。1VS3でじゃんけんを行う。唯が勝利した場合のみ、今日の罰を無効にし1満足ポイントを得る。」
澪「すごいな唯!大吉だ!」
律「よかったな唯!じゃんけんで勝てば罰が免除されるってよw」
紬「まだ続きがあるわ。唯が負けた場合、ひざの薄皮をはがす…ですって!」
唯「そんな…そんなのどっちも…」
律「じゃあじゃんけんするぞー!じゃーんけーん」
「ぽんっ!」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:21:59.87 ID:87s5mH/f0
唯「勝った…」
律「くそっ…つまんねー」
澪「まあ私はホッチキスさえできたら全然いいんだけどな///」
紬「よかったわね。唯ちゃん。さあふともも出して?ね!」
律「おら!早くしろ!殴られてーか!?」
唯「ご、ごめん…」セカセカ
澪「さあ…行くぞ…唯…」
律「歯くいしばれよ唯~」
唯「くぅ…」
カシャン
サク
澪「あ、ミスった…ごめん唯。半分しか入らなかったよ。だからもう一回!な?」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:25:34.04 ID:87s5mH/f0
澪「えいっ!!」
カチッ
ザクザクッ
唯「う…うぅ…」ポロポロ
律「あーまた泣いてるよ。いい加減慣れろ。こっちはただでさえ大吉引かれて興ざめだってんのに」
紬「だったらこんどからおみくじ無くさない?その方が私はわかりやすくていいわー!」
澪「そうだな。悪いがおみくじはこれで最後だ。これからは体張って頑張ってくれ。」
唯「ひっぐ…うぅ…」ポロポロ
律「うっわ…キモ…」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:29:30.18 ID:87s5mH/f0
…数ヵ月後
澪「あー!今日でもう100ポイントかーつまんねーなー」
律「大丈夫だよw私らが満足できなかった事にすればなw」
紬「そうすれば永遠にいじめられるわね!」
澪「とりあえずとっておきのやつを考えなきゃなーwwくくく」
ガチャ
唯「…」
澪「唯!待ってたぞ!!」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:34:07.82 ID:87s5mH/f0
唯「ねえ…前100ポイントになればやめてくれるって言ったよね?本当にやめてくれるの…?」
澪「さあな。まずお前が私らを満足させられるかわかんないしなぁ~」
律「とりあえず最後になるかも知れないからとっておきの考えないとな~」
唯「で、でも前のねずみのとかはやめて…あんなことは…もうしたくない…」
澪「あぁ、あったなー。唯がねずみ殺す罰ww」
律「唯って結構楽しそうに殺すのなwww」
唯「楽しそうになんかしてないよ…!」
律「あ?なんだその態度は…?」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:43:56.07 ID:87s5mH/f0
唯「ごめんなさいごめんなさい…」
律「まったく…」
澪「そうだ!いいこと思いついた。唯。これが上手くいったら100ポイント目をやる」
唯「ほ、本当…?」
澪「あぁ、本当だ」
唯「な、何をすればいいの?」
澪「梓の嫌なところを全部述べて作文にしてくれ」
唯「そ、そんなのでいいの…?」
澪「あぁ」
律(み、澪…!?)
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:48:58.87 ID:87s5mH/f0
唯「はい。できたよ…」
澪「うん。上出来だ。じゃあふともも出してくれ」
カチッ
ザクザクッ
澪「今回のでみごと100ポイントだ!長い間ご苦労様!!おめでとう!唯!」
パチパチパチ
唯「これで終わりなんだよね…?もう許してくれるんだよね…?」
澪「終わらせることはできるといればできるな」
唯「じ、じゃあ…」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:52:06.21 ID:87s5mH/f0
律「唯。お前ちょっと勘違いしてないか?終わるって言うのは100ポイントのご褒美を使うんだぞ」
紬「ポイントがたまった時の素敵な事って言うのは私たちが唯ちゃんのお願いを聞いてあげることなの」
澪「まぁ、私たちが妥協できる範囲内だけどな」
唯「じゃあそれ使ってやめる事って…」
澪「それでもいいけどその前に唯に一つ言わなきゃいけないことがあるんだ」
唯「言わなきゃいけないこと……?」
澪「私たち、次は梓をいじめるよ」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:55:32.60 ID:87s5mH/f0
唯「え…あずにゃんを…いじめる…?」
律(そう言うことかw)
律「ああ。お前の時よりもっと酷いようにしてやろっかなww」
唯「やめて!あずにゃんには何もしないで!!」
紬「じゃあ100ポイントのご褒美のお願いを使えばー?」
唯「使う!使うから!お願い…あずにゃんはやめて…」
澪「無理www」
唯「そんな…」
澪「まぁ、条件付きなら考えてやらんでもないかなw」
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:58:59.59 ID:87s5mH/f0
唯「条件…?」
澪「あぁ。私らがいじめない代わりにお前が梓をいじめるんだ」
唯「私が…あずにゃんを…虐める…?」
律「そうだ。それで私たちは梓をいじめない。これならいいだろう」
唯「そんな…私があずにゃんを…いや…嫌だよぅ…」
澪「じゃあ残念。交渉決裂だな」
律「次は梓かぁー今回以上に本気出しちゃおうかなww」
唯「ま、待って!!」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:04:05.67 ID:87s5mH/f0
唯「わかった…わかったよ…いじめる…私がいじめるから…」
澪「じゃあ交渉成立だな!」
紬「唯ちゃん、自分のいじめをやめてもらうためにお願い使わなくてもいいのー?」
律「このお人よしが後輩見捨てて自分のために使うわけねーじゃんwww」
澪「じゃあ約束通り思う存分いじめてくれ。ただそのいじめが生ぬるかったりしたら…」
唯「わかってる!一生懸命やるから!!だから!」
律「わかったわかったwww唯。お前本当にいい奴だな…w」
紬「きっと梓ちゃんも感謝してるわよww」
澪「じゃあ靴隠したりなんでもいいから、明日からさっそくいじめてくれ。期待してるぞ!」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:08:55.13 ID:87s5mH/f0
>>98の続き 回想終わり 長くなってすみません
唯「はっ…朝…寝ちゃってたんだ…」
唯「もういっぱい泣いたから目がおかしいや…」
唯「学校…休もうかな…」
唯「でも休んでも私には帰る家なんて…」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:13:43.43 ID:87s5mH/f0
純「おっはよー梓、憂!今日は一緒に登校?」
憂「うん。昨日は梓ちゃん家に泊まってたから」
純「ま、まさか…私だけのけ物…!?」
梓「ちがうよ…!えっとその…いじめの話しててさ…」
純「そ、そっか…悪かったよ…で、何を話してたんだ?」
梓「えーっと、その…」
憂「…実は昨日梓ちゃんをいじめてた犯人が見つかったの」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:15:58.67 ID:87s5mH/f0
純「…マジ?」
梓「うん…これで多分いじめも無くなると…思う…」
純「で、犯人って誰だったの…?」
梓「そ、それは…」
憂「梓ちゃんの知り合い。だから傷ついてるんだ…今はそっとしてあげて…」
純「…わかった」
梓(唯先輩…)
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:18:22.01 ID:87s5mH/f0
3年教室
澪「遅かったな唯。来ないかと思って心配したぞw」
律「私は自殺しないか心配だったwww」
紬「えらくやつれちゃって…唯ちゃん…」
唯「もうみんな憂とあずにゃんの事いじめないよね…?」
律「あぁ。もちろんお前はいじめるけどな」
唯「よかった…」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:21:01.68 ID:87s5mH/f0
紬「自分がいじめられるのによかったって…唯ちゃんもしかしてM?」
澪「そうだ、唯。お前もしかして部活休む気じゃないだろうな」
唯「な、なんで…?」
紬「やっぱり休む気だったのね…」
律「ここで逃げなんてゆるさねーよ。部活には絶対来い。来なかったら…あとはわかるな?」
唯「うん…」
律「ははは。部活が楽しみだww」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:24:18.34 ID:87s5mH/f0
音楽室
梓「こんにちはー」
紬「あら梓ちゃん。こんにちは」
澪「久しぶりだな。もう体調はいいのか?」
梓「はい。大分良くなりました。心配かけて申し訳ありませんでした…」
律「いいっていいって!健康第一だしな!なー、唯!」
唯「う、うん…そだね…」
梓「律先輩も心配かけてすみませんでした」
唯「あずにゃん…」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:26:24.88 ID:87s5mH/f0
梓「なんですか唯先輩」
唯「え?あ、と…」
梓「話しかけないでくださいって言いましたよね…?」
唯「うぅ…」
律「なんだ梓。唯と何かあったのか?」
梓「いえ、特に何も」
律「そうか。ならいいんだw」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:32:13.53 ID:87s5mH/f0
放課後
唯「あ、あずにゃん…!」
梓「…なんですか?」
唯「えっと…その…ごめんなさい!」
梓「今さら謝っても遅いです。というかなんでこんなことするんですか?」
唯「そ、それは…」
梓「私が嫌いなんですよね?」
唯「違う…!違うよ…」
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:36:46.55 ID:87s5mH/f0
梓「じゃあこの手紙はなんですか?私への文句をだらだらと書き連ねて…」
唯「どうして…それを…?」
梓「トボケないで下さい自分で入れたくせに…」
唯「入れてないよ…信じて…」
梓「唯先輩のどの辺を信じたらいいんでしょう?」
唯「あ、あずにゃ…」ポロポロ
梓「もう会いたくないから部室来ないで下さい。それでも来るなら私、けいおん部やめます」
唯「そ、そんな…」ポロポロ
梓「そうそう。まえに上げたアイスの割引券。あれ使って一緒に食べにいくって話。無かったことにしてくれません?」
唯「うっ…うぅぅ…ぁぁ…」ポロポロ
梓「泣いても許しませんよ。それじゃあ、失礼します」
バタン
唯「う…あぁ…あずにゃん…あずにゃん……あずにゃぁん………」ポロポロ
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:46:10.36 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯(いつまでも学校にいるわけにはいかないよね…)
唯「た、ただいま…」
「…」
唯「う、憂…た、ただいま…」
憂「…」
唯「ご、ごめんね憂…私憂いに酷いことしちゃおうとして…本当に…ごめんね…」
憂「話しかけないで。もうお姉ちゃんは私の家族じゃないよ」
唯「え…」
憂「家から出ていってくれないかな?お姉ちゃんが出ていかないなら私が出ていくから」
唯「う、憂…」ポロポロ
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:51:57.61 ID:87s5mH/f0
唯「あずにゃんにも…憂にも嫌われちゃった…」
唯「もうけいおん部にもいられない…」
唯「私が生きてる意味って…あるのかな…?」
唯「あの時は楽しかったな…みんなで合宿して…夏フェス行って…お祭りに行って…」
唯「でももう戻れないんだよね…全部私の所為…自業自得…」
唯「みんな私を嫌ってる…私が死んだら…みんな喜んで…くれる…かな…?」ポロポロ
唯「もういいよね…みんな…色々疲れちゃったよ…」
唯「あいす食べに行きたかったね…あずにゃん…バイバイ…みんな……」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:59:11.10 ID:87s5mH/f0
r1h梓「気分転換で散歩に来たわいいけど…暗いから一人じゃちょっとあぶなかったかな…?」
梓「あの人…あんな端の上で何を…」
梓「あれって…唯先輩!?まさか…」
梓「飛び降りた!?ちょっ何してるんですか!!!」
梓「い、急いで助けなきゃ!!世話のかかる人です!!!」
ダダダダ
バシャン!
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:03:25.58 ID:87s5mH/f0
ざぶざぶざぶ
梓(唯先輩!唯先輩!唯先輩!お願い…!生きてて…!)
唯(ははは…気分いいや…やっぱり死んでよかった…)
ゴボゴボ
…輩
唯(あれ?誰か私を呼んでる…?あぁ…天使が来たんだ…)
…輩
…先輩
梓「唯先輩!!」
唯「う、うぅん……?あず…にゃん…?」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:09:39.28 ID:87s5mH/f0
梓「まったく!何をしてるんですか!!馬鹿ですか!?馬鹿なんですか!?」
唯「……なんでたすけたの?」
梓「えっ…?」
唯「せっかく死のうと思ったのに…なんで助けちゃうの…?」ポロポロ
唯「私…死にたかったのに…なんで邪魔したの…なんで…なんで…」ポロポロ
バシン!!
梓「…」
唯「あず…にゃん…?」
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:11:02.45 ID:87s5mH/f0
ぶっつづけで疲れました。食事がてら30分ぐらい休憩させてください。
あと>>356のr1hは忘れてください。それじゃあ飯食ってきます。
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:41:25.37 ID:87s5mH/f0
梓「死ぬなんて…ひきょう者のすることです!!」
唯「あずにゃん…」
梓「私が偶然とおったから良かったものの…私が通らなかったら…唯先輩は…唯先輩は……」
唯「ごめん……でも私が死んでも悲しむ人なんて……」
梓「何言ってんですか!?いっぱいいます!!憂もけいおん部のみんなも…それに私も!!」
唯「あずにゃん…どうして…私あんなに酷いことしたのに…なんで私を必要としてくれるの…?」
梓「そんなの決まってますよ。唯先輩だからですよ…例え何があっても唯先輩は唯先輩です」
梓「それに心に残ってる思い出の中の唯先輩もかけがえのない唯先輩です…」
梓「なのに死ぬなんて…私の楽しい思い出も悲しいものに塗り替えるつもりなんですか!?」
唯「あずにゃん…ごめんね…死のうとしてごめんね……本当に…ごめんね……」ポロポロ
梓「許しません…絶対絶対…一生許しません……」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:49:11.31 ID:87s5mH/f0
唯「ふぅ…いっぱい泣いてすっきりした…ありがとうあずにゃん」
梓「い、いえ…とりあえず早く帰った方がいいですよ。きっと憂も心配してますから」
唯「…」
梓「どうしたんですか?もしかして憂に追い出された…とか?」
唯「コクリ…」
梓「まったく…それで死んだら一番悲しむの憂じゃないですか…」
唯「ごめん…」
梓「…仕方ないです。家に来てください。今親家にいないんで」
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:54:00.75 ID:87s5mH/f0
唯「え、そんな…悪いよ…迷惑かけちゃうし…」
梓「そんなびしょびしょの恰好でうろつかれる方が迷惑です」
唯「ごめん…」
梓「ほら、早く立ってください」
唯「あずにゃん…私の事許してくれたの…?」
梓「まだ許してはいません…でも許すためにも…色々お話を聞きたいとは思ってます…」
唯「あずにゃん…」
梓「さぁ、家に帰りましょう」
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:57:58.17 ID:87s5mH/f0
中野家
唯「おじゃまします…」
梓「とりあえずお風呂入ってください。そのままじゃ風邪ひきますから」
唯「あずにゃんは入らないの…?」
梓「私もあとで入ります。だからはやく」
唯「それじゃああずにゃんが風邪ひいちゃうよ。先にあずにゃん入ってよ…」
梓「私は大丈夫ですから先に入って下さい!後輩命令です!」
唯「むぅ…じゃあ一緒に入ろうよ。ね?」
梓「え///」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:04:45.58 ID:87s5mH/f0
唯「よいしょ…よいしょっと…」ヌギヌギ
梓(だめ!梓!意識を集中するしなきゃ!一緒にお風呂はいるだけなんだから…!)
梓(ま、まぁ、ちょっとぐらいチラ見してもばちは当たらないよね…?)チラチラ
梓(ゆ、唯先輩のは、裸…///)
唯「よいしょっと」ヌギヌギ
梓(え…な、何そのアザ……?)
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:08:32.87 ID:87s5mH/f0
梓「ち、ちょっと!どうしたんですかそのアザ!!」
唯「あ、えーっと…こけちゃって…」
梓「転んでそんなアザつきませんよ!!酷い…もう体痣だらけじゃないですか…」
唯「そ、そうかな…」
梓「あ、そのふとももの斑点はなんですか…?200個ぐらいあるんじゃ…」
唯「これはね…えっと…虫に刺されて…」
梓(……)
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:12:58.93 ID:87s5mH/f0
風呂
唯「あったかい…」
梓(ふとももの傷…斑点だけじゃなかった…点の点の間に何か押しつけられたみたいなアザ…)
梓(間違いない…唯先輩もいじめられてたんだ…!でも誰に?)
唯「きもちいぃ…」
梓(そしてなんで私をいじめたの…?自分もいじめられてるのに…なんで……)
梓(もしかして……)
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:15:31.92 ID:87s5mH/f0
唯「ふぅ…さっぱりしたぁ。ありがとね。あずにゃん…」
梓「い、いえ、とんでもないです…」
唯「パジャマまで借りちゃって…何から何まで…本当にごめんね…」
梓「なんで謝るんですか…サイズはどうですか?」
唯「うん。大丈夫」
梓「そうですか…よかったです…」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:18:59.36 ID:87s5mH/f0
梓「唯先輩。色々と聞きたいことがあります。正直に答えてもらっていいですか?」
唯「う、うん……」
梓「なんで唯先輩は私をいじめたんですか?やっぱり私が嫌いだから?」
唯「……」
梓「唯先輩…!」
唯「そ、そう!あの時ちょっとむしゃくしゃしてて…ごめんね……」
梓「…じゃあその体の傷とアザはどうしたんですか?」
唯「それもさっき言った通りだよ……」
梓「……」
492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:23:08.71 ID:87s5mH/f0
梓(駄目だ…唯先輩は本当の事を言わない……なんで……?)
梓「本当の事を言って下さい!!」
唯「だ、だから本当のことだって……」
梓(もしかして言わないじゃなくて言えない…?)
梓(唯先輩の事だからいじめとか自分で全部かかえそうだけど、それにしてもここまでしても言わないなんて絶対おかしいよ……)
梓「…もしかして、話したりしたら殴られたりするんですか?」
唯「…!」ビクッ
梓(やっぱり脅されてる…間違いないよ!)
497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:26:49.61 ID:87s5mH/f0
梓「脅されてるんですね…でも大丈夫です!私が守りますから!だから本当の事を言って!お願い!」
唯「……言えないよ」
梓「わ、私を信用してください!絶対に…」
唯「信用してるよ……だからだよ。せっかくあんなことまでしたんだからあずにゃんにはもう関わってほしくないんだ…」
梓「み、みずくさいです!!なんですか!?私は唯先輩のと、と、友達じゃないんですか!?」
唯「私なんか友達失格だよ……」
梓「唯先輩…」
508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:33:39.54 ID:87s5mH/f0
梓(ま、まさか…)
梓「も、もしかして私を守ってくれてるんですか…?」
梓「私をいじめから守るために…だから言えないって…そうですよね?」
唯「うぅ…」ポロポロ
梓「大丈夫です!いじめなんて全然へっちゃらです!だから本当のことをいってください!」
唯「で、でもっ…あの時っ…あずにゃんっ…すごく…落ち込んでたしっ…」ポロポロ
梓「ぜ、全然落ち込んでなんかないです!!全然平気です!!」
梓「私のことを信じてくれるなら…本当の事を言ってください…」
梓「私も唯先輩の事信じてますから!」
唯「あず…にゃん…」
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:39:58.84 ID:87s5mH/f0
唯「実は私いじめられてた…」
梓(やっぱり…)
唯「本当にいきなりで…すごくこわかった…自分でも理解できなかった…」
唯「自分だけならまだ我慢できた…でも…今度はあずにゃんまでいじめるって言い出して…」
梓「…」
唯「私の時より酷い事をするって…それが嫌なら…わ、私が…いじめろって…」ポロポロ
梓「唯…先輩…」
唯「そしたら今度は憂もいじめるって…っもう…いっぱいいっぱいで…そしたらあずにゃんたちに…み、見つかって…」ポロポロ
梓「あ、あぁ…なんて酷い事を……」ポロポロ
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:45:57.71 ID:87s5mH/f0
唯「うっ…うぅぅ…」ポロポロ
梓(何が唯先輩を守るだ…守られてたのは…私の方…)
梓(なのに私は…何も考えずに…唯先輩を責めて…酷い事を言って…)ポロポロ
梓(そして自殺まで追い込んで……原因は自分なのに…お姉さん面して……)
梓(友達失格なのは…私だよ…)ポロポロ
梓「ごめんなさい…唯先輩…ごめんなさい…」
唯「え…?なんであずにゃんが謝るの…?」
梓「ごめんなさいっ…本当にっ…本当にっ!ごめんなさいっ…!ごめんなさいっっ!!」ポロポロ
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:00:29.17 ID:87s5mH/f0
このあと私は唯先輩からたくさんのことを事を聞きました
犯人は澪先輩、律先輩、ムギ先輩の三人であること
唯先輩が3人からどのようないじめを受けていたかということ
ポイントと称してふとももにホッチキスを刺していたということ
私はその話を涙なしに聞くことはできませんでした
563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:08:30.73 ID:87s5mH/f0
梓「ごめんなさい…本当に…なんて謝ったらいいか…」
唯「なんであずにゃんが謝るの…?あずにゃんは悪くないよ…?」
梓「私は自分が許せません…唯先輩…本当にすみません…」
唯「もういいよ…あずにゃん…そんなに自分を責めないで…私まで悲しくなっちゃうから…」
梓「わかりました…唯先輩がそう言うなら……」
唯「笑ってよあずにゃん」
梓「こ、こうですか?」
唯「うん。そのほうがあずにゃんらしいよ」
梓「唯先輩こそ…さっきの笑顔。唯先輩らしいです」
唯「あずにゃん…///」
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:12:47.59 ID:87s5mH/f0
梓「よし、気分転換!なにか楽しいことしましょう!」
唯「うんっ。そうだ。あずにゃんあいす食べる?」
梓「またアイス…そういえば前あげたアイス屋の割引券。まだ持ってますか?」
唯「持ってるよ。あ、もうすぐ期限きそうだけど。はい。」
梓「ありがとうございます。あれ…全然使ってないじゃないですか」
唯「うん。あずにゃんと一緒に行った時に使おうと思ってたから」
梓「唯先輩…」ウル
梓「…よし!今からアイス食べに行きましょう!」
唯「えぇ?今から?もう10:00だよ?」
梓「まだ9:55です!急げば間に合いますよ!さあ行きましょう!唯先輩!」グイッ
唯「ち、ちょっと待ってよ~」
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:20:18.13 ID:87s5mH/f0
梓「やっぱり無理でしたね…すみません…」
唯「仕方ないよ…割引券はまた別の時に使うとしてコンビニでアイス買って帰ろ」
梓「そうしましょうか」
シャアーセー
シャーシター
唯「おいしー!今までのアイスで一番おいしいよ!!」
梓「一番って…それガリガリくんじゃないですか…」
唯「えへへ…おいしいのは味じゃないよ…」
梓「唯先輩…///」
609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:27:38.00 ID:87s5mH/f0
中野家
梓「とりあえず明日このことを全部憂に話しましょう」
唯「うん…」
梓「大丈夫です。きっと信じてくれますよ。だって家族なんですから」
唯「あずにゃん…」
梓「本当の事を話せば家族は絶対見方になってくれますよ」
梓「私は唯先輩の家族になることはできませんが、それでもずっと!唯先輩の味方です!!」
唯「う、うん…///」
梓「…///」
梓「も、もう遅いですし…ね、寝ませんか…?///明日もありますし…///」
唯「うん…///じゃあ寝よっか…あずにゃん…」
梓(唯先輩…///)ドキドキ
唯「おやすみなさーい」
梓(本当に寝るだけだったーーー!)ガーン
625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:33:12.97 ID:87s5mH/f0
次の日
梓『とりあえず学校ではなるべく話さないようにしましょう!時間稼ぐのに和解してるのバレない方がいいですから』
唯(多分今あずにゃんが私の誤解を解いてくれてるはず…私も頑張らなきゃ)
律「よ!唯!おはようww」
唯「!」ビクッ
紬「あらあら~シカト決めちゃってるわ~」
唯「お、おはよう…」
澪「今日も部活休まず来いよ唯。絶対にだ」
唯「う、うん…」
637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:40:14.08 ID:87s5mH/f0
音楽室
ガチャ
唯「…」ビクビク
律「はは!とりあえずこんにちはのハイキックっと!!」
ビシビシッ
唯「くうっ・・・」
澪「次私な!水中生き止め世界記録に挑戦!!やったれ唯!!」
ザボン!!
唯「ゴボゴボボゴボ…!」
紬「あらあら…何を言ってるか全然わかんないわ~」
澪「10分できたら100ポイントやるからがんばれよーww」
646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:45:21.35 ID:87s5mH/f0
音楽室の外
梓「聞こえる?憂…?」
憂「うん…やっぱり本当だったんだ…ごめんね、お姉ちゃん…」
梓「今までは今回よりもっと酷いいじめもあったみたい」
憂「よくもお姉ちゃんを…!」メラメラ
憂「すぐに助けなきゃ!」
梓「ま、待って!今だけ助けてもまた私たちの知らないところで唯先輩がいじめられるだけだよ!」
憂「う…」
梓「とりあえず先輩たちがいじめる原因を見つけないと!そのための時間稼ぎのためなら我慢するって唯先輩も言ってくれたんだし!」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:50:23.19 ID:87s5mH/f0
唯「ぶはッ!げほげほげほげほっ」
澪「あーあたった1分かよ…つまんね」
律「じゃあ反抗ポイント1ポイントだなww」
唯「は、反抗ポイント…?」
紬「そうよ。満足ポイントの次の制度♪唯ちゃんが反抗するたびに1ポイント!私が提案したの~」
澪「もちろんポイントのカウントは恒例の…」
唯「い、嫌ぁ…」
唯(あずにゃん…助けて…!)
ガチャ
梓「こ、こんにちはー!!」
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:55:22.02 ID:87s5mH/f0
律「あ、梓か…どうした?」
梓「どうしたって…ただ部活来ただけですけど?何してるんですか?」
澪「え、えーっとみんなで遊んでたんだ!なー唯!」
唯「う、うん!息止めにチャレンジして遊んでたんだー」
梓「そうですか。いじめかと思っちゃいましたよ。ははっ。すみません」
唯(あずにゃん…)
澪「…」
紬「みんなー!お茶とお菓子よー!」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:02:12.80 ID:87s5mH/f0
梓(やっぱり時間稼ぎとかのんきなこと言ってられない…早くケリつけなきゃ…)
澪「お、ムギ。今日のお菓子美味しい」
紬「ふふ。今日のは私のとっておきなのー」
梓(切り出すなら…今か…?)
唯「い゛っ!」
梓「!?」
律「どうした唯~wwいきなり叫んでwww」
唯「あ、足が痒くて…」
澪「ははは。痒くて叫ぶとかww唯らしいなwww」
紬「ふふふ」
梓(もう見てられない!ごめん!唯先輩!)
696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:07:32.83 ID:87s5mH/f0
梓「あの!」
澪「なんだ梓。あらたまって…」
梓「誰ですか、さっきの。唯先輩の脚を踏んだ人」
澪「踏むって…何言って…」
律「そんなことするわけないだろ…」
紬「誤解よ梓ちゃん」
唯「…」
梓「誤解…そうですか。誤解ですか…じゃあ唯先輩のふとももの傷。あれも誤解なんですか!?」
律「あ、梓…!?」
紬「…」ギロ
澪「ど、どうして…」
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:12:39.36 ID:87s5mH/f0
梓「私昨日見たんです。唯先輩のふとももの傷とお腹のアザ」
律「…」
梓「それで確信したんです。唯先輩はあなた達にいじめられてるって」
梓「唯先輩は最後まで何も話そうとしなかった。でも傷は嘘をつきませんよね」
律「そ、それじゃあ私たちがやったとは限らないだろ!」
梓「だから今証拠を集めようとしてるんですよ。次のいじめの現場を」
紬「く…」
澪「それより梓…どこで傷見たんだよ…腹とふとももが見えるシチュなんてプールぐらいしか…」
梓「あぁ、それですか…」
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:16:35.86 ID:87s5mH/f0
梓「実は私!昨日唯先輩と寝たんです!!だからお腹とかふとももとか!!それぐらい普通に知ってます!!」
律「な、なな…///」
紬「なんですってーーー!!///」
澪「…」
唯「?」
梓「そうですよ!!寝たんですよ!!///だから色々知ってるんです!!!」
梓「唯先輩は私が守るもん!!///これからはどんないじめも許さないから!!行こ!!!唯先輩!!!///」
唯「ひ、引っ張らないでよあずにゃ~ん」
バタン
澪「…」
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:21:50.18 ID:87s5mH/f0
紬「唯梓…///唯梓…///」
律「おい、澪…澪…?」
澪「…」
律(クソ…唯め…また澪の気持ちを捻りつぶしたな…!それに梓…!お前もよくも澪の前で…!)
澪「私…なにしてんだろ…」ポロポロ
律「ここでくじけるな!澪!復讐するんだ!!梓に!唯に!!私がついてる!ついてるから!!」
澪「律ぅ…」ポロポロ
律「ほら!3人でまた!きっと大丈夫!!だから…」
律「ほら!ムギも!一緒に策考えようぜ!」
紬「悪いけど私パス~」
律「えっ…」
764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:25:53.65 ID:87s5mH/f0
律「おいおい…パスって…何を…」
紬「面白そうだったからいじめやってたけどもう流石に飽きちゃったし…」
律「飽きたって…あんだけやったんだぞ!今さら後に引けるわけ…」
紬「だから私は自分では手を下してないわ」
律「そ、そんなの唯が覚えてるわけが…」
紬「あら。そういうのやられた方は案外覚えてるものよ」
律「そんな…」
紬「今はいじめより唯梓を応援したい気持ちの方が大きいの。だからごめんね。りっちゃん、澪ちゃん」
バタン
律「ムギ…」
澪「ゆ…い…」ポロポロ
785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:30:07.21 ID:87s5mH/f0
澪「唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯」ポロポロ
律「落ちつけ!澪!落ちつけ…落ちつけよ…」
澪「だって唯が!唯が!あ…あぁぁぁぁぁ!!」ポロポロ
律「泣くなよ…泣くな…お前に泣かれて…泣きたいのは私なんだぞ…」
澪「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ポロポロ
律「澪…頼む…唯のために涙を流さないでくれ…」
澪「あぁぁぁぁぁぁ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ポロポロ
律「澪…澪…」ポロポロ
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:34:27.46 ID:87s5mH/f0
唯「ねえ。なんであの時みんな真っ赤になったの?」
梓「し、知りません!///」
憂「梓ちゃん…許さない…梓ちゃん…許さない…」
梓「そしてなんで憂が的になってるの!?だからさっきのは嘘だって何回も…!///」
紬「みんな~待って~!」
唯「ムギ…ちゃん…」ビクッ
梓(唯先輩…脅えてる…)
紬「私仲直りしに来たの~!だから走るのやめて~!」
梓「え?仲直り…?」
憂「どういうこと…?」
817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:40:42.24 ID:87s5mH/f0
紬「はぁ…はぁ…疲れた…ごめんね…待ってもらって…」
憂「いえいえ。お話だけ聞こうと思っただけです。ムギ先輩はなんでみなさんがお姉ちゃんをいじめたのか知ってますか?」
紬「えっとね。実は澪ちゃんは唯ちゃんの事が好きだったの」
梓「え?澪先輩が…?」
紬「そう。でね、りっちゃんは澪ちゃんの事が好き。始まりはりっちゃんのいじめよ」
唯「りっちゃんが…」
憂「嫉妬ですね…」
紬「そうね。そして澪ちゃんも引きこんでどんどんいじめてたわ」
紬「唯ちゃんに惚れてる澪ちゃんをどうやって引きこんだのかは知らないけど」
834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:47:07.58 ID:87s5mH/f0
紬「私が知ってるのはこれぐらいよ。憶測も多少含まれてるけど」
梓「そうですか…」
紬「でも私も反省してる!今は唯梓を応援したいの!だから協力させて!」
憂「ムギ先輩。1ポイントです」
ムギ「え?なにを言って…」
ボコオォォォ!!!
梓「え…」
唯「ハイキック・・・」
紬「・・・」ピクピク
憂「だれかホッチキス持ってない?」ニコニコ
梓「それは駄目ーーーーーーー!!」
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:50:55.50 ID:87s5mH/f0
唯「ム、ムギちゃん・・・」ツンツン
紬「・・・」
憂「でもいい情報を得たね」
梓「うん。黒幕は律先輩だった・・・」
憂「じゃあ律先輩を説得できたら・・・」
梓「いじめは終わるかも・・・!」
憂「お姉ちゃんはここで待ってて?」
梓「私たちは律先輩とちょっとお話してくるから!」
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:57:03.33 ID:87s5mH/f0
音楽室
律「ふぅ・・・」
ガチャ
律「・・・だれだ?・・・なんだ梓か・・・それに憂ちゃん・・・」
梓「律先輩が澪先輩をそそのかして・・・唯先輩をいじめた張本人だったんですね・・・」
憂「絶対に許さない」
律「おいおい。そそのかしたって言ってるけど澪もいじめノリノリでやってたの忘れたのか?」
梓「そうですね。だから澪先輩も絶対許しません」
憂「絶対にだ」
律「ずいぶん嫌われちゃったなぁ・・・私も・・・」
884 名前: ◆4aMD7uDCFc [] 投稿日:2010/07/05(月) 00:02:33.92 ID:6a5NJG/c0 [1/3]
梓「当たり前です・・・それだけ酷い事をしたんですから」
憂「失恋するのが怖くていじめ?かっこ悪過ぎて涙でちゃいますね」
律「・・・・・・お前に私の何がわかるんだ・・・?」
律「ちっちゃいころからずっと一緒だったのに!!なのに澪は唯を好きになった!!高校でいきなり出てきたくせに…!」
律「これは唯を憎んで当然だろっ!!!私には唯をいじめる権利があるんだからな!!!」
律「だれにも邪魔させない!させてたまるか!!私は澪と一緒になるんだ!!唯なんか消えてしまえ!!!」
律「そうだ!!!唯なんか…唯なんか…!!!」
梓「律先輩…」
914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:08:37.03 ID:6a5NJG/c0 [2/3]
梓「でもそうやって無理やり好きにさせても…悲しいだけです…きっと…」
律「今は無理矢理でもいいんだ!いつかきっと振り向いてくれるから!!」
憂「あなたみたいな人に一ついっておきたいことがあります」
憂「こんなクズ人間。どれだけ時間がたっても澪先輩が振り向くはずがない」
律「好き勝手いいやがって…」
憂「実際どうでしたか?梓ちゃんの告白で澪先輩はどうなりましたか?」
律「澪…」
憂「そう言えば言ってました。澪先輩、律先輩が嫌いだって」
律「う、嘘だ…」
憂「どう思おうと勝手ですけど。言ってましたよ。うるさいしウザいって」
律「あぁ…み…お…」
960 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:16:48.53 ID:6a5NJG/c0 [3/3]
憂「そういう人間はみんなに嫌われるんですよ。わかりましたか?」
律「…」
梓「…律先輩、はやく唯先輩に謝って下さい」
律「嫌だ…謝らない…絶対に…謝っても何も変わらないんだ…だったら謝ったら負けだ…」
憂「まったく…」
梓「もうこればっかりは無理ですね…」
澪「律…!」
律「澪…?」
続きます
憂「どうしたの、梓ちゃん?」
梓「えっと……上履きが無いんだよ……」
憂「えっ?どういうこと!?」
梓「私にもわかんない……」
憂「とりあえず一緒に探そ!」
梓「うん……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:32:18.01 ID:87s5mH/f0
憂「梓ちゃーん!あったよー!上履きー!」
梓「ほんと!?」
憂「うん。えっと、その……ここに……」
梓(ゴミ箱の中……)
憂「梓ちゃん、もしかしてこれって……」
梓(いじめ?なんで?私誰かに何か嫌なことでもしちゃったの……?)
憂「とりあえず先生に相談したほうがいいんじゃない?」
梓「そ、そんなのいいよ!上履きもこうやって見つかったし!ほら!早く行こ!」
憂「あ、梓ちゃーん!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:37:08.76 ID:87s5mH/f0
音楽室
梓「こんにちはー」
律「お、来た来た」
唯「あ、あずにゃん」
澪「もうみんな来てるぞ」
紬「遅かったからお菓子ももう食べちゃったわよ」
梓「すみません……」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:41:24.77 ID:87s5mH/f0
ジャーン
澪「どうした梓。全然調子出てないぞ。」
梓「す、すみません……」
紬「何かあったの?」
梓「い、いえ!なんでもないです!」
澪「そうか。じゃあもうちょっとしっかりしてくれないと……」
梓「もう一回やりましょう!次はミスしませんから!」
唯「頑張ってね、あずにゃん」
律「じゃあ行くぞー!ワンツースリー!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:44:02.55 ID:87s5mH/f0
中野家
梓(はぁ……結局今日は演奏に集中できずに怒られてばっかり……)
梓(でもあんなことがあったあとじゃ集中できないよ……)
梓(でも誰があんなことを……)
梓(明日も上履き……捨てられるのかな……?)
梓(うぅ……学校行きたくないよ……)
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:51:21.14 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯「ただいまぁ」
憂「おかえりお姉ちゃん!」
唯憂「いただきまーす」モグモグ
憂「お姉ちゃん疲れてるね。けいおん部忙しいの?」
唯「うん……最近忙しくてくたくただよ……」
憂「梓ちゃんはどう?」
唯「べ、別に普通だよー」モグモグ
憂(梓ちゃんやっぱり話してないんだ……)
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 12:55:45.85 ID:87s5mH/f0
憂(お姉ちゃんが何か知ってるとは思えないけど聞いてみよっかな…?)
憂「あのね、お姉ちゃん。実は今日梓ちゃんの上履きが隠されてて……」
ガシャガシャン
憂「お、お姉ちゃん!?」
唯「ご、ごめん……ちょっとびっくりしちゃって……それ本当なの?」
憂「うん。結局ゴミ箱から見つかったんだけど……これやっぱりいじめだよね……」
唯「いじめ……」
憂「そのことについてお姉ちゃんなにか知ってないかな?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:00:24.42 ID:87s5mH/f0
唯「し、知らないよ……」
憂「そうだよね。変なこと聞いてごめんね」
唯「ううん。そんなことないよ……」
憂「でもいじめなんて絶対許せないよね」
憂「友達の梓ちゃんを傷つける人なんて私絶対許さないよ!」
唯「憂……」
憂「絶対に犯人見つけるんだから!」
唯「…」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:03:39.04 ID:87s5mH/f0
次の日
音楽室
律「よっ!」
紬「りっちゃん!」
澪「遅かったな!今日は集まり悪いのかと思ったぞ!」
律「悪い悪い。ってことは唯もまだ来てないのか」
紬「梓ちゃんもまだ来てないの~」
律「あ、それなら梓は休みだって。朝憂ちゃんから聞いたんだ」
澪「そうか。休みか……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:06:15.74 ID:87s5mH/f0
律「でもまさか休むってな」
紬「かわいそう……」
ガチャ
唯「こ、こんにちは……」
紬「話をしてれば…」
律「やあ、唯。今日は梓は休みだってさ!」
唯「あ、あずにゃんが…?」
澪「お前がいじめたせいだぞ!可哀相にな!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:08:55.38 ID:87s5mH/f0
律「いじめられたストレスに耐えられなくなったんだな。きっと」
唯「あずにゃん…あずにゃん…」
澪「うわ、きっも」
紬「唯ちゃんも唯ちゃんよ。ごみ箱に入れるなんて誰でも思いつくのに~」
律「あれじゃあ見つけてくれって言ってるようなものだろ」
唯「ご、ごめんなさいごめんなさい…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:13:50.82 ID:87s5mH/f0
律「お前のいじめって本当に生ぬるいよなー」
紬「今度は捨てるんじゃなくてちゃんと見つからないように燃やすかなにかしなきゃね」
唯「で、でもそれじゃああずにゃんがかわいそうだよ…」
澪「はは。可哀相ってかw。自分の心配したらどうだよ」
律「あのさー唯。あまりに梓へのいじめがぬるぬるだと私たちが手伝っちゃうぜー?」
澪「そうなったらお前も今よりもっと酷い目に合うかもなー」
唯「ご、ごめんなさい!次はしっかりやるから!だからあずにゃんはいじめないで…」
律「わかりゃいいのよわかりゃ」
澪「よーし。じゃあ練習するか!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:19:08.30 ID:87s5mH/f0
次の日
憂「ごめん。こっちは見つからないよ…」
純「上履き隠すとかどんだけガキなんだよ。まったく!」
梓「ごめんね二人とも…なんか一緒に探させちゃって・・・」
憂「何言ってるの!?」
純「友達なんだからあたりまえじゃん!」
梓「憂…純…ありがとう…」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:24:10.90 ID:87s5mH/f0
純「なにか心当たりとかないのか?」
梓「うん…」
憂「でも2回も上履きが無くなったんだから梓ちゃんを虐めてるのは確定だね」
純「そうだな。初めは犯人が無差別に上履き捨てたとか考えたけど、これは梓を狙ってんのいじめで間違いないな。」
梓「私、自分の気付かない場所で何かしちゃったのかな…」
憂「それでもいじめなんておかしいよ!梓ちゃんはなにも悪くないよ!」
純「そうだぞ!こんな時だからこそ自信を持って堂々としなきゃ!」
梓「ありがとう…憂…純…」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:27:54.77 ID:87s5mH/f0
平沢家
憂「ってことで私たちで犯人を探すことにしたんだ」
唯「そ、そうなんだ…」
憂「だからお姉ちゃんも何か知ってることとかあったら教えてね」
唯「う、うん…まかせといてよ!」
憂「ありがとう、お姉ちゃん!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:32:55.26 ID:87s5mH/f0
次の日
音楽室
唯「それで憂たちが犯人さがすって言ってるの!」
澪「ふーん。それで?」
唯「ば、ばれたくないよ……」
律「そんなの私たちには関係ないしー」
紬「だって梓ちゃんいじめてるのは唯ちゃんでしょ?」
澪「バレたら憂ちゃんにも梓にも嫌われてお前もう終わりだろうなw」
唯「そ、そんな……」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:38:23.82 ID:87s5mH/f0
律「それと唯。もっと派手にいじめろよ」
唯「派手…に…?」
紬「だからね、私たちが唯ちゃんにしたようにやればいいの~」
唯「そ、そんな酷い事…」
澪「私たちのやったことが酷いだぁ…?」
バキッ
唯「きゃっ!」
律「どの口がそんなこと言えんだ!お前も梓いじめてんだから同類なんだよ!」
ボカッボカッ
澪「ははは。顔は蹴んなよー」
唯「ご!ごめんなさい!ごめんなさい!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:43:34.67 ID:87s5mH/f0
唯「けほっごほっ…うっうぅ…」
律「あーいい運動したーw」
紬「わかってくれた?唯ちゃん」
澪「お前があまりにぬるいんだったら私たちが直接…」
唯「わ!わかった!もっといじめるから!だから…」
律「ぷぷぷ…」
紬「くすくす…」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:47:27.44 ID:87s5mH/f0
澪「いじめるならキッチリいじめろよ。せめて私たちに合格点貰うぐらいな」
唯「わ、わかったから…わかったからみんなは手を出さないで…」
律「はは。梓は私のエモノだー!ってかw」
紬「もう。唯ちゃんたら欲張り~」
唯「うっ…ぐすっ…うぅ…」
紬「あれ?泣いてるの?」
澪「もちろん嬉し涙だよな?」
律「唯。お前が自分からすすんで梓をいじめたいって言ったんだ。そこんとこ忘れんなよ」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:51:19.20 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯(私がいじめなきゃ…あずにゃんはもっと酷い目に合っちゃう…)
唯(あずにゃんにあんな思いしてほしくないよ…)
唯(だったら私がいじめなきゃ……私がやらなくても3人がやるんだもん…)
唯(ばれないようにやれば…多分大丈夫だよね…?)
憂「お姉ちゃーん!ごはんできたよー!」
唯「わ、わかったよー」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 13:55:12.79 ID:87s5mH/f0
唯「…」モグモグ
憂「お姉ちゃん元気ないね。何かあったの?」
唯「え?えっと・・・あずにゃんのこと…可哀相だなーって…」
憂「今私たちも一生懸命犯人を調べてるところ。きっと捕まるよ!」
唯「…」
憂「そしたら梓ちゃんもいつも通りげんきになっていつものけいおん部が帰ってくるよ!」
唯「そ、そうだね…!」
憂「だからお姉ちゃんも元気出して!ね?」
唯「う、うん。ありがとね憂」
憂「お姉ちゃんも気遣ってくれてありがとう!お姉ちゃん優しいもんね!」
唯(憂…)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:17:53.29 ID:87s5mH/f0
次の日
純「これで5日連続だな。学校のスリッパまでとって何が楽しいんだか…」
梓「私スリッパ借りてくるよ…」
憂「梓ちゃん…」
純「絶対に許せない…絶対に犯人を捕まえよう!」
憂「うん!もちろんだよ!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:22:12.56 ID:87s5mH/f0
キーンコーン
純「次は移動教室だね」
憂「遠いから早く移動しなきゃ!いこ、梓ちゃん!」
梓「ち、ちょっと待って…」
階段
純「ほら。梓もそんなの気にせずにさ。」
憂「そうだよ!梓ちゃんが落ち込んでたら犯人の思うつぼだよ!」
梓「そ、そうだよね…」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:27:18.54 ID:87s5mH/f0
トイレ
律「おー唯どうだった?ちゃんと上から水ぶちまけられたか?」
唯「…」
澪「…できなかったのか?」
紬「まあ期待してなかったしー」
唯「やっぱり私には無理だよ…お願い…もうやめて…」
律「お前がいじめたいって言ったんだろ!!最後までやりきれよ!!」
ボコッ
唯「はぐぅっ…」
澪「それに言ったよな?ぬるかったら私らがやるって」
紬「今日梓ちゃん見たんだけど結構元気そうだったわ」
律「なんだよーそれじゃあ全然落ち込んでないじゃん」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:29:54.88 ID:87s5mH/f0
澪「やっぱり唯には任せられないな…」
唯「わ、わかったよ!ちゃんといじめる!だから…」
紬「もう何回その言葉言ったか覚えてる?」
律「もう信用できないな~」
唯「そ、そんな…」
澪「そうだ。いいこと考えた」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:35:40.49 ID:87s5mH/f0
律「おいー!何思いついたんだよー?」
紬「教えて澪ちゃん!」
澪「唯。お前憂もいじめろ。そこまでの覚悟があるなら考えてやってもいいぞ」
唯「そ、そんな…」
澪「そうそう。こんなのどうだ?憂に変装して梓の靴を隠すんだよ。そこをわざと見つかるようにしてな」
律「うっわw!澪お前鬼畜すぎww」
紬「そんなことしたらもう梓ちゃん誰も信じられなくなっちゃうわー」
澪「どうだ唯。やるのかやらないのか」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:40:39.30 ID:87s5mH/f0
唯「…」
澪「なんだやらないのか。だったらいいよ。うん」
律「私らが憂ちゃんもいじめればいいだけの話だ」
唯「ま、待ってよ!なんで憂まで…憂までいじめるの!?」
澪「なんでってそりゃ…………」
澪「お前がはっきりしないからだろっ!!!」
バキボカッ
唯「がはっ!ぐはっ…ゲホゲホゲホゲホ」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:44:26.22 ID:87s5mH/f0
紬「よくかんがて。唯ちゃんはただ髪を結いて靴を隠すだけ。ほんとうにそれだけよ」
律「そうそう。悪いのはそれを勝手に憂ちゃんと勘違いする梓だ。唯はなーんにも悪くないぞ」
唯「でも靴を隠すって…いじめは悪いことだよう…」
澪「私たちが悪い子だって遠まわしに言ってんのか?あぁ?」
唯「そ、そんなこと…」
律「唯。最後にこれだけ言っておく。お前が断るなら私らが徹底的にやる。お前の時の比じゃないくらいにな…」
唯「わ、わかったよ…やるよ…やるから…」
紬「なにそのいやいややりますーみたいなw」
唯「い、いじめさせてください!お願いします!」
澪「よくできました…」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:47:33.93 ID:87s5mH/f0
放課後
律「はは!憂ちゃんそっくりだなー」
紬「準備はいい?唯ちゃん」
唯「うん…」
澪「じゃあ私たちが憂ちゃんを梓から引き離すからあとはうまくやれよ」
唯「コクン…」
律「お、来た来た。ジャズ研の子はいないみたいだな。部活か?」
紬「でもこれはちょうどいいじゃない!」
澪「さあいってこい唯!」ドンッ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:53:20.87 ID:87s5mH/f0
澪「さて、唯は下駄箱に向かったし私たちは憂ちゃんを引き離すか。」
憂「でね、その時のお姉ちゃんったら…」
律「おーい。憂ちゃーん!」
憂「あ、けいおん部の先輩方。どうしなさいましたか?」
澪「唯からお前を呼んで来るように頼まれてさ。ついてきてくれないか?」
律(ストレートに言ったな…)
澪「たぶんすぐ終わるだろうと思う」
憂「わかりました。じゃあ梓ちゃん咲に下駄箱に行っててくれる?」
梓「わかったよ…」
紬「梓ちゃんも体調良くなったらまた来てね。みんな待ってるわ」
梓「ありがとうございます。失礼します…」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 14:59:13.99 ID:87s5mH/f0
憂「で、お姉ちゃんはどこですか?」
澪「おかしいなー。ここにいるって言ってたのに。先に帰ったのかな?」
憂「お姉ちゃんのことだし忘れちゃったのかな…?」
澪「まあいいや。家族なんだし家でゆっくり話せるだろうしな。ゆっくりと」
澪「呼び出して悪かったな。じゃあまた。」
憂「はい。皆さんさようなら」
スタタタ
律「おい澪!何やってんだ!帰っちゃたじゃないか!足止めするんじゃないのかよ!?」
澪「律。お前も馬鹿だなぁ。あんな糞みたいなことするわけないだろ」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:04:54.64 ID:87s5mH/f0
紬「え?でも言い出したのは澪ちゃんでしょ?」
澪「だからさ、憂がいじめられてるように見せかけるより唯がバレるほうがもっと面白いだろ」
律「まさか…お前!」
澪「そういうこと。この作戦を言いだしたのも唯が犯人だってばらすためだよ。」
澪「バレるためには下駄箱で憂と唯がバッタリ出くわさなきゃだめだろ?だから帰したんだよ」
律「うっわー!澪ちゃんやるー!www」
紬「もう唯ちゃんもおしまいじゃない!!自分でするかしないかどちらをえらんでも破滅だったのねー!これはひどいわー!www」
律「じゃあさっそく下駄箱行こうぜ!唯の犯行がバレるとこをこの目に収めなきゃなー!」
澪「もう律ー!私が考えたんだぞー!先に行くなー!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:10:43.59 ID:87s5mH/f0
下駄箱
唯(憂はみんなが足止めしてくれてる。あとはあずにゃんが来るのを待つだけ…)
唯(ごめんね憂…私憂を守れないよ…こんなお姉ちゃんで本当にごめんね…)グス
梓「なに・・・してるの・・・?」
唯(あ、あずにゃん…)
梓「嘘…今までのって全部…憂だったの…?」
唯(嫌だよ…泣かないで…あずにゃん…)
梓「信じてたのに…一緒に犯人見つけるって言ってくれて…信じてたのに…」
唯(あ、あぁ…)
憂「梓ちゃーん!」
唯(え!?今の…)
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:14:25.60 ID:87s5mH/f0
梓「え?憂!?どうして…」
憂「ごめんね…なんか話があったみたいなんだけど………」
憂「え?お姉…ちゃん…」
唯「え…あ…」
憂「そこ2年生の下駄箱だよ…?それに私みたいな格好して…何をやってるの…?」
唯「えっ…あの…」
梓「さっき…唯先輩が私の靴を…盗ろうとしてて…」
憂「…本当なの?…お姉ちゃん」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:18:06.39 ID:87s5mH/f0
唯「ち、ちが…」
憂「何が違うの!この状況でどうやって言い訳するつもり!!」
唯「う、うい…」ポロポロ
憂「しかもそんな格好で…バレたら私の所為にするつもりだったの!?」
唯「ちが…わた…うい…」ポロポロ
憂「家でも梓ちゃんが心配だとか言ってたくせに…私信じてたのに!見損なったよ!お姉ちゃん!」
唯「う、うぅ…あぁ…」ポロポロ
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:23:33.11 ID:87s5mH/f0
梓「唯先輩…なんでこんなことを…?私に嫌なことがあったなら…言ってくれれば…」
唯「ちがうよ!私、あずにゃんの事大好きだよ!!」
梓「私は大っ嫌いです!!」
唯「あ、あずにゃ…」ポロポロ
梓「こんなことされて…嫌いになるに決まっているでしょ?」
唯「あぁ…ああぁ…」ポロポロ
憂「…行こ、梓ちゃん。ここに居ても仕方ないよ」
梓「うん…さようなら唯先輩。もう私に…話しかけないで…」
唯「うい…あずにゃん…あ…あぁ…」
唯「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:32:16.47 ID:87s5mH/f0
パチパチパチ…
律「よくできました!文句なしの合格点だ!」
唯「りっ…ちゃん…澪…ちゃん…ムギ…ちゃん……」
紬「とりあえず移動しましょ。ここじゃ色々とまずいから。」
音楽室
律「合格点出したし、約束通り私らはもう梓と憂ちゃんをいじめないよ」
唯「なんで…」
律「え?」
唯「なんで足止めしてくれなかったの…?なんで…なんで…」ポロポロ
澪「だってそんなもの必要ないだろ。初めからこのするつもりだったんだから」
唯「そん…な…そんなことって…」
律「でもどうするんだ唯。今日家に帰れるか?」
唯「…」
紬「そりゃ帰れないわよねー。あんなことがあったんだもの。でも安心して!ちゃんとお布団は貸してあげるから!」
律「ははー!今日は唯は学校でお泊りだなーwww」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:40:36.88 ID:87s5mH/f0
中野家
梓(はぁ…犯人が唯先輩だったなんて…)
梓(でもなんで…なんであんな酷い事を…?やっぱり私が嫌いなの…?)
梓「唯先輩…」
ぷるるるる
梓「電話…はい…あ、憂?」
憂『うん。えっと…一人でいると色々考えちゃうじゃない?だから今晩家に泊まない?』
梓「うん。行くよ。でも唯先輩は…?」
憂『それが帰ってこないの。多分こんな状況で帰れないから先輩の誰かの家に泊まってるんじゃない?』
梓「そう…わかった。今から用意できたらすぐに行くよ」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:43:58.51 ID:87s5mH/f0
音楽室
唯(はぁ…)
唯(ういに…きらわれちゃった…)
唯(あずにゃん…にも…)
唯(なんで…なんでこんなに…なっちゃったんだろ……)
唯(なんで…だろ…なんで……)
唯(なん…で……)
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:50:41.61 ID:87s5mH/f0
…数か月前
唯「あっずにゃーん!」だきっ
梓「もう!くっつかないでくださいよ!唯先輩!」
唯「離さないよ~あずにゃ~ん」
律「ははは。ほんとに仲いいな~もう結婚しちまえよw」
梓「なっ///」
唯「いいね~それ!結婚しよ!あずにゃん!」
梓「女同士じゃムリです!///」
紬「あらあら」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:54:23.28 ID:87s5mH/f0
澪「じゃあ今日はこれで練習終わりだな」
律「よーし帰ろうぜー!」
唯「おーう!早く帰ろうよ~あずにゃ~ん」
梓「待ってください!今片付けますから」ゴソゴソ
唯「早く~早く~」
紬「なんでそんなに急ぐの?」
唯「あのね!今日は帰りにあずにゃんとアイス食べる約束してるんだ~!」
律「本当に夫婦なんだなー」
梓「変な言い方しないでください!!///」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 15:57:09.51 ID:87s5mH/f0
梓「じゃあ私たちこっちなんで」
唯「早く!早く!」
梓「もう!せかさないでください!それじゃあ皆さん。さようなら。」
律「じゃーなー」
紬「また明日ね~」
唯「あいす~あいす~」
梓「こんな道でくっつくのはやめてください!!///」
澪「・・・」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:02:39.62 ID:87s5mH/f0
律「さーて私らも帰るかー」
澪「あのさ、律、ムギ。」
律「なんだよあらたまって…」
澪「最近の唯と梓…どうおもう?」
律「どうって…ラブラブだなーって…」
紬「二人とも幸せそうだわー///」
澪「はっきり言うがああいうのは良くないと思うんだ。同性愛なんて…」
律「良くないかは知らんが風当たりは受け悪いだろうな。うん」
澪「まだ今なら間に合うと思うんだ。恋愛感情をもつ前なら…だから唯を説得したいと思うんだ」
紬「そう…残念だわ…」
律「おい。ムギおい」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:08:35.75 ID:87s5mH/f0
次の日
唯「あぁ~神様おねがい~二人~だぁけえの~」
律「今なら唯一人…梓もいない。言うなら今か…」
澪「あのさ、唯…ちょっといいか?」
唯「ん?なあに澪ちゃん」
紬「梓ちゃんのことどう思ってる?恋愛感情とかあるの?」
唯「れんあいかんじょー?そんなのないなー」
澪「そうか、よかった…」ホッ
唯「でもねー」
澪「!?」
唯「私にとって特別な存在かも。あずにゃんは」
紬(あらあらあららー!///)
律(おいおい!)
澪(…)
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:12:19.93 ID:87s5mH/f0
秋山家
唯『私にとって特別な存在かも。あずにゃんは』
澪「くそっ…唯…なんで梓を…」
澪「いや、そもそも百合なんて!どうかしてるぞ私!」ブンブン
澪「このままでいいんだ。たのしいけいおん部のままで。」
澪「だれもこの仲が壊れることなんて望んでないんだ…」
澪「そうだよ…これでいいんだよ…」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:15:56.52 ID:87s5mH/f0
数日後
唯「あずにゃーん!」だきっ
梓「ゆ、唯先輩!///」
澪(また…クソ…梓め…唯をたぶらかしやがって…クソ…)
澪(私は我慢してるのに…それなのに何も考えずにイチャイチャと見せつけやがって…)
澪(このままじゃ駄目だ…イライラする…もう我慢できない…)
律(澪…?)
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:19:48.03 ID:87s5mH/f0
澪「じゃあ今日はこれでおしまいだ」
唯「じゃあ帰ろっか!」
律「あーごめん。澪と私はちょっと残らなきゃいけないからさ!先に帰っててくれないか?」
澪(えっ…?)
唯「?わかったよーじゃあ帰ろっ!あずにゃん!ムギちゃん!」
梓「わ、わかりましたから引っ張らないでください///」
澪「…」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:23:19.33 ID:87s5mH/f0
律「ははは。あいつら本当にお似合いだなーwお前もそう思うだろー?」
澪(…)イラッ
澪「で、なんだ。話って」
律「あのさ、最近妙にピリピリしてるなって思ってさ。何かあったのか?」
澪「律には関係ない」
律「な、なんだよそれwいいから話せって…」
澪「なんで話さなきゃいけないんだよ…」
律「小さいころからの親友だろ?な?」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:29:23.23 ID:87s5mH/f0
澪「話したところで何も解決しない」
律「そ、そんなことわからないだろ!私は心配なんだよ…」
澪「…」
律「私なら澪の相談相手になってあげられるしさっ。澪の気持ちとかもきっとわかると思うし…」
澪「私の気持ちが…わかるだって…?」
澪「そんなのわかるわけないだろ!?自分の気持ちを抑えてるこの気持ち!お前にわかってたまるかーーー!!」
律「み、澪…」
澪「ずっと好きなのに…でも我慢して…なのに…なのに…」
律「おい…まさか…嘘だろ…」
澪「嘘なのは私の気持ちだよ!私が好きなのは唯!!これが本当なんだっ!!」
律(…)
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:33:03.31 ID:87s5mH/f0
田井中家
律(澪は唯が好き…澪は唯が好き…)
律(澪は唯が…くそ…高校からの仲のくせに…くそ…)
律(なのに澪をあんなに苦しめやがって…澪の気も知らずに…クソ…クソ…)
律(唯なんて…唯なんて…)
律(唯さえ…いなかったら……)
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:36:21.80 ID:87s5mH/f0
次の日
律「昨日は悪かったな。無理やり話につき合わせちまって」
澪「ううん、自分の気持ち聞いてもらえてスカッとしたよ。私こそごめんな…」
律「で、気持ちの整理はついたのか?」
澪「すぐには付かないよ…でももう諦めたよ」
律「そうか…」
ガチャ
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:41:05.15 ID:87s5mH/f0
梓「こんにちはー」
律「よ!」
澪「梓…」
梓「あれ?唯先輩はまだですか?」
律「あ、ああ。まだ教室でムギと掃除やってるよ…」
梓「そうですか…残念です…」
澪「…唯に何かあるのか?」
梓「はい。アイスの割引券。翌月からしか使えないんですけど。唯先輩にあげようかと思って///」
澪「へ、へぇ…きっと唯も…喜ぶと思うぞ…」
梓「えへへ…///」
律「…」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:45:45.02 ID:87s5mH/f0
ガチャ
唯「こんちは~」
紬「遅れてごめんねー」
梓「いえ。私も今来たところですから。あ、唯先輩これあげます」
唯「あいすの割引券!?ありがとう~あずにゃ~んっ」
梓「ち、ちょっと…///」
唯「ここ帰り道にあるあいす屋さんだよね?また一緒に食べよ!」
梓「はい…///」
紬「お茶とお菓子できたわよ~」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:49:32.36 ID:87s5mH/f0
放課後
澪「なんで…なんで私ばかり我慢しなきゃ駄目なんだよ…」ポロポロ
律「澪…」
律(よく考えたら澪がこんな思いをしてるのも唯の所為じゃないか…)
律(澪を好きにさせといて…それに梓まで…そして澪の気も知らずに…)
澪「私もう恋するの怖いよ…律ぅ…」
律「…だったら好きじゃなくなったらいい」
澪「え…?」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:54:30.54 ID:87s5mH/f0
律「だから唯を嫌いになればいいんだよ」
澪「でもどうやって…」
律「唯をいじめればいい。そうすれば好きなんて気持ちその内無くなるよ」
澪「そんな…唯をいじめるなんて…」
律「このまま片想いでどうせ敵わない夢なんて捨ててしまえばいい」
律「このままじゃ澪はずっとつらいままだぞ!それでもいいのか!?卒業までこんな気持ちをもったままで!それでいいのか!?」
澪「律…」
律「私も協力するから。二人で唯のこと忘れよう。な?」
澪「…うん」
律「澪…」
律(こうしてればいつかきっと…澪は私の方を振り向いてくれるはずだ…きっと…)
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 16:57:31.78 ID:87s5mH/f0
次の日
教室
唯「おはよう…」
律「お、おはよう唯。どうした元気ないじゃないか?」
澪「な、なにかあったのか?」
唯「うん…えっとね…その…」
紬「あれ?唯ちゃん上履きは?」
唯「えーっと…無くなってた…」
律(…)
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:00:22.47 ID:87s5mH/f0
唯「き、きっと誰かが間違えて履いちゃったんだよ!」
紬「名前が書いてあるのに…?」
唯「で、でもきっと…」
律「唯。お前まさかいじめられてるのか?」
唯「えっ?ち、ちがうよ~きっと待ちがえたんだよ~いじめとか全然ちがうよ~」
澪「そ、そうか…」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:08:35.31 ID:87s5mH/f0
澪「唯、元気無かった…」
律「いじめられてるんからな。当然だ」
律「澪。もう立ち止まっちゃだめだ。もう戻れないんだからな」
澪「うん。わかってる」
律「これからどんどんキツくしてくぞ」
澪「うん…」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:13:50.08 ID:87s5mH/f0
数日後
音楽室
澪「靴隠し教科書隠しから全然進歩しないな…」
律「それでも唯は大分キてるぞ。隠そうとはしてるけど落ち込んでるのバレバレ」
澪「それは私たちがいじめてるからなんじゃないのか…?」
ガチャ
紬「…」
澪「む、ムギ!?」
律「ど、どうして?帰ったんじゃ…」
紬「ちょっと忘れ物しちゃって~」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:16:19.50 ID:87s5mH/f0
紬「それよりさっきの話はなに?いじめとか言ってた様に聞こえたけど…」
澪「えっと…その…」
律「唯へのいじめの話をしてたんだ」
澪「り、律!?」
律「どうせ隠してもすぐバレるって」
澪「で、でも…」
紬「詳しく聞かせてくれないかしら…?」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:21:26.20 ID:87s5mH/f0
紬「そういうことだったの…」
澪「悪いとは思ってるけどさ…もうこうするしか自分をたもてなかったんだ…」
紬「わかったわ!私も協力するわ~!」
澪律「ええ!?」
紬「私一度いじめっていうのやってみたかったの~!」
澪(お、恐ろしいな…)
律「ま、まあ協力してくれるのなら…」
紬「よろしくね♪」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:23:06.12 ID:87s5mH/f0
放課後
唯「こんにちは…」
澪「…」
律「…」
紬「…」
唯「あれ?なんでみんな無視するの?ねえ…」
澪「…」
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:25:13.46 ID:87s5mH/f0
律「唯。これ引いてみろ。おみくじだ」
唯「おみくじ…?」
くいっ
唯「うわ…凶だよ…えっと…何か書いてある…」
澪「ついて無いあなたは親友から殴られちゃうでしょう」
唯「え」
バキッ
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:27:44.92 ID:87s5mH/f0
唯「痛い!何するの…?」
律「うぉら!!死ね!!死ね!!」
バキッ!バキッ!!
唯「いたい!やめて!!やめてよ!!」
澪「律。顔は殴るなよ。アザとかできたらばれるから」
律「わかってるって!!」
唯「やめて!なんで?どうしていきなり…いやっ!!」
バキッバキッ!!
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:30:55.48 ID:87s5mH/f0
律「フーフー…」
紬「うわ…りっちゃんすごーい!」
唯「なんで…?私たち友達でしょ…?」
律「親友を傷つけておいてよくそんな事がいえるな…」
唯「え…」
律「ほら、ふとももだせ。ふともも」
唯「え…?」
律「ほら、澪…」
澪「あ、あぁ…わかってる…」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:34:47.24 ID:87s5mH/f0
唯「な、何を…」
澪「唯。お前にポイントをつける。私たちが満足するたびに1ポイント。100ポイントになったら素敵なことが起こる」
澪「そのポイントの目印がこれ。ホチキス。これをふとももにブッ刺す」
唯「うそ…だよね…」
澪「穴一つで0.5ポイントの目印だ。今回はこれでみんな満足したらしいから1ポイント」
唯「いやぁ!!やめてぇぇぇぇ!!」
紬「コラ!暴れちゃダメ!」
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:39:20.86 ID:87s5mH/f0
律「反抗したらホチキスじゃ済まないぞーw」
唯「ひっ…」
澪「じゃあ行くぞ…」
唯「いやだよぉぉぉぉ!!!やめてってば!!!はーなーしーてー!!」
紬「ほら唯ちゃん。いい子だから!ね?」
澪「大丈夫。ポイントの判定は穴の数だから。刺した後抜いていいから」
唯「いやぁぁぁぁぁぁ!!あああぁぁぁぁぁ!!!」
律「ほら!おとなしくしろ!!暴れても長引くだけだ!!行け!澪!」
澪「うん!えいっ!!」
カチッ
ザクザクッ
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:44:20.17 ID:87s5mH/f0
唯「うわぁぁぁぁ!!」ポロポロ
澪「刺さってる…私のホッチキスが…刺さってる…///」
紬「今抜いてあげるね~」
じゅぼ
唯「うっ…うぅ…」
律「お!キレイに穴が開いたなw」
紬「でも思ったより血でないわね。これは澪ちゃん向けだわ」
唯「うう…痛い…痛いよ…」
律「ったくこのグズは…いつまで泣いてやがる!!」
ボコッ
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:48:48.17 ID:87s5mH/f0
紬「そろそろ止めないと梓ちゃん来ちゃうわよ」
澪「そうだな…」チラ
唯「うっぐ…ひぐっ…」ポロポロ
律「おい、唯。ホッチキスよりもっと痛いの味わいたくなかったら梓が来てもいつも通り振る舞え。いいな?」
唯「コクン…」ポロポロ
律「だから無くなっての。ティッシュでもあててタイツで隠しとけ」
ガチャ
梓「こんにちは!みなさんおそろいですね」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:51:46.34 ID:87s5mH/f0
澪「お、遅かったな!」
梓「はい。クラスの係の仕事で。これからもちょっと遅くなりそうです」
律「そうか。いいなーさぼれてー」
澪「サボりじゃないだろ!仕事なんだから!」
律「それでもサボリたいもん!」
澪「この馬鹿律!」
紬「あらあら」
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:55:01.65 ID:87s5mH/f0
梓「えっと…唯先輩は寝起きですか?」
唯「え?うん…ははは」
梓「まったく…こんなとこでも寝るなんて…」
律「唯ー授業中寝てもまだ寝足りないのかーww」
梓「ははは。でも唯先輩らしいです」
紬「みんな~!お茶とお菓子出来たわよ~」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 17:58:16.11 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯「た、ただいまー!」
憂「おかえりおねえちゃん!今日も部活楽しかった?」
唯「う、うん!楽しかった!本当にもう楽しかったから!!」
憂「もう!変なお姉ちゃ~ん」
唯「じゃあ食事になったら呼んでね。私二階にいるから」
憂「わかったよ!お姉ちゃん!」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:02:42.18 ID:87s5mH/f0
唯の部屋
唯「うっ…痛いよ…でもちゃんと消毒しなきゃ…し、しみるよ…」
唯「でもなんで…今日の事夢じゃないよね…?」
唯「夢じゃないなら…今までの靴とか教科書とかもきっと…みんなが…」
唯「りっちゃんは私が傷つけたって言ってた…」
唯「明日とりあえず謝ろう…そしたらきっと許してもらえるもん…」
唯「みんなきっと怒ってるだけだよ…だってみんな私の友達だもん…私の…友達……」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:04:45.60 ID:87s5mH/f0
次の日
澪「梓今日からもやっぱり少し遅れるみたいだな」
律「じゃあちょうどいいなww思う存分…」
ガチャ
唯「…」
律「おっと話をすればww」
唯「えっと…みんな…その…」
唯「ご、ごめんなさいっ!!」
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:07:38.63 ID:87s5mH/f0
紬「なんで唯ちゃんが謝ってるの?」
唯「なんか私が知らないところでみんなを傷つけたみたいで…その…ごめんね!」
澪「…」
律「…」
紬「…」
澪「頭を上げろ。唯…」
唯「澪…ちゃん…?」
澪「よし。これで腹が殴れるよ」
唯「え」
ボカッ!
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:10:45.14 ID:87s5mH/f0
唯「ケホッケホッ…」ウルウル
澪「今さら遅いよ。もう私は気持ちの整理ついたから」
律「いいぞ澪!さあ、唯。今日も私らを満足させてくれよ!!」
唯「いや…嫌だよ…」
澪「こんなに震えて…可哀相に…でも…」
律「唯、おみくじを引け!さあ!!」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:16:53.48 ID:87s5mH/f0
紬「なになに…大吉。1VS3でじゃんけんを行う。唯が勝利した場合のみ、今日の罰を無効にし1満足ポイントを得る。」
澪「すごいな唯!大吉だ!」
律「よかったな唯!じゃんけんで勝てば罰が免除されるってよw」
紬「まだ続きがあるわ。唯が負けた場合、ひざの薄皮をはがす…ですって!」
唯「そんな…そんなのどっちも…」
律「じゃあじゃんけんするぞー!じゃーんけーん」
「ぽんっ!」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:21:59.87 ID:87s5mH/f0
唯「勝った…」
律「くそっ…つまんねー」
澪「まあ私はホッチキスさえできたら全然いいんだけどな///」
紬「よかったわね。唯ちゃん。さあふともも出して?ね!」
律「おら!早くしろ!殴られてーか!?」
唯「ご、ごめん…」セカセカ
澪「さあ…行くぞ…唯…」
律「歯くいしばれよ唯~」
唯「くぅ…」
カシャン
サク
澪「あ、ミスった…ごめん唯。半分しか入らなかったよ。だからもう一回!な?」
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:25:34.04 ID:87s5mH/f0
澪「えいっ!!」
カチッ
ザクザクッ
唯「う…うぅ…」ポロポロ
律「あーまた泣いてるよ。いい加減慣れろ。こっちはただでさえ大吉引かれて興ざめだってんのに」
紬「だったらこんどからおみくじ無くさない?その方が私はわかりやすくていいわー!」
澪「そうだな。悪いがおみくじはこれで最後だ。これからは体張って頑張ってくれ。」
唯「ひっぐ…うぅ…」ポロポロ
律「うっわ…キモ…」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:29:30.18 ID:87s5mH/f0
…数ヵ月後
澪「あー!今日でもう100ポイントかーつまんねーなー」
律「大丈夫だよw私らが満足できなかった事にすればなw」
紬「そうすれば永遠にいじめられるわね!」
澪「とりあえずとっておきのやつを考えなきゃなーwwくくく」
ガチャ
唯「…」
澪「唯!待ってたぞ!!」
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:34:07.82 ID:87s5mH/f0
唯「ねえ…前100ポイントになればやめてくれるって言ったよね?本当にやめてくれるの…?」
澪「さあな。まずお前が私らを満足させられるかわかんないしなぁ~」
律「とりあえず最後になるかも知れないからとっておきの考えないとな~」
唯「で、でも前のねずみのとかはやめて…あんなことは…もうしたくない…」
澪「あぁ、あったなー。唯がねずみ殺す罰ww」
律「唯って結構楽しそうに殺すのなwww」
唯「楽しそうになんかしてないよ…!」
律「あ?なんだその態度は…?」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:43:56.07 ID:87s5mH/f0
唯「ごめんなさいごめんなさい…」
律「まったく…」
澪「そうだ!いいこと思いついた。唯。これが上手くいったら100ポイント目をやる」
唯「ほ、本当…?」
澪「あぁ、本当だ」
唯「な、何をすればいいの?」
澪「梓の嫌なところを全部述べて作文にしてくれ」
唯「そ、そんなのでいいの…?」
澪「あぁ」
律(み、澪…!?)
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:48:58.87 ID:87s5mH/f0
唯「はい。できたよ…」
澪「うん。上出来だ。じゃあふともも出してくれ」
カチッ
ザクザクッ
澪「今回のでみごと100ポイントだ!長い間ご苦労様!!おめでとう!唯!」
パチパチパチ
唯「これで終わりなんだよね…?もう許してくれるんだよね…?」
澪「終わらせることはできるといればできるな」
唯「じ、じゃあ…」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:52:06.21 ID:87s5mH/f0
律「唯。お前ちょっと勘違いしてないか?終わるって言うのは100ポイントのご褒美を使うんだぞ」
紬「ポイントがたまった時の素敵な事って言うのは私たちが唯ちゃんのお願いを聞いてあげることなの」
澪「まぁ、私たちが妥協できる範囲内だけどな」
唯「じゃあそれ使ってやめる事って…」
澪「それでもいいけどその前に唯に一つ言わなきゃいけないことがあるんだ」
唯「言わなきゃいけないこと……?」
澪「私たち、次は梓をいじめるよ」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:55:32.60 ID:87s5mH/f0
唯「え…あずにゃんを…いじめる…?」
律(そう言うことかw)
律「ああ。お前の時よりもっと酷いようにしてやろっかなww」
唯「やめて!あずにゃんには何もしないで!!」
紬「じゃあ100ポイントのご褒美のお願いを使えばー?」
唯「使う!使うから!お願い…あずにゃんはやめて…」
澪「無理www」
唯「そんな…」
澪「まぁ、条件付きなら考えてやらんでもないかなw」
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 18:58:59.59 ID:87s5mH/f0
唯「条件…?」
澪「あぁ。私らがいじめない代わりにお前が梓をいじめるんだ」
唯「私が…あずにゃんを…虐める…?」
律「そうだ。それで私たちは梓をいじめない。これならいいだろう」
唯「そんな…私があずにゃんを…いや…嫌だよぅ…」
澪「じゃあ残念。交渉決裂だな」
律「次は梓かぁー今回以上に本気出しちゃおうかなww」
唯「ま、待って!!」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:04:05.67 ID:87s5mH/f0
唯「わかった…わかったよ…いじめる…私がいじめるから…」
澪「じゃあ交渉成立だな!」
紬「唯ちゃん、自分のいじめをやめてもらうためにお願い使わなくてもいいのー?」
律「このお人よしが後輩見捨てて自分のために使うわけねーじゃんwww」
澪「じゃあ約束通り思う存分いじめてくれ。ただそのいじめが生ぬるかったりしたら…」
唯「わかってる!一生懸命やるから!!だから!」
律「わかったわかったwww唯。お前本当にいい奴だな…w」
紬「きっと梓ちゃんも感謝してるわよww」
澪「じゃあ靴隠したりなんでもいいから、明日からさっそくいじめてくれ。期待してるぞ!」
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:08:55.13 ID:87s5mH/f0
>>98の続き 回想終わり 長くなってすみません
唯「はっ…朝…寝ちゃってたんだ…」
唯「もういっぱい泣いたから目がおかしいや…」
唯「学校…休もうかな…」
唯「でも休んでも私には帰る家なんて…」
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:13:43.43 ID:87s5mH/f0
純「おっはよー梓、憂!今日は一緒に登校?」
憂「うん。昨日は梓ちゃん家に泊まってたから」
純「ま、まさか…私だけのけ物…!?」
梓「ちがうよ…!えっとその…いじめの話しててさ…」
純「そ、そっか…悪かったよ…で、何を話してたんだ?」
梓「えーっと、その…」
憂「…実は昨日梓ちゃんをいじめてた犯人が見つかったの」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:15:58.67 ID:87s5mH/f0
純「…マジ?」
梓「うん…これで多分いじめも無くなると…思う…」
純「で、犯人って誰だったの…?」
梓「そ、それは…」
憂「梓ちゃんの知り合い。だから傷ついてるんだ…今はそっとしてあげて…」
純「…わかった」
梓(唯先輩…)
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:18:22.01 ID:87s5mH/f0
3年教室
澪「遅かったな唯。来ないかと思って心配したぞw」
律「私は自殺しないか心配だったwww」
紬「えらくやつれちゃって…唯ちゃん…」
唯「もうみんな憂とあずにゃんの事いじめないよね…?」
律「あぁ。もちろんお前はいじめるけどな」
唯「よかった…」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:21:01.68 ID:87s5mH/f0
紬「自分がいじめられるのによかったって…唯ちゃんもしかしてM?」
澪「そうだ、唯。お前もしかして部活休む気じゃないだろうな」
唯「な、なんで…?」
紬「やっぱり休む気だったのね…」
律「ここで逃げなんてゆるさねーよ。部活には絶対来い。来なかったら…あとはわかるな?」
唯「うん…」
律「ははは。部活が楽しみだww」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:24:18.34 ID:87s5mH/f0
音楽室
梓「こんにちはー」
紬「あら梓ちゃん。こんにちは」
澪「久しぶりだな。もう体調はいいのか?」
梓「はい。大分良くなりました。心配かけて申し訳ありませんでした…」
律「いいっていいって!健康第一だしな!なー、唯!」
唯「う、うん…そだね…」
梓「律先輩も心配かけてすみませんでした」
唯「あずにゃん…」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:26:24.88 ID:87s5mH/f0
梓「なんですか唯先輩」
唯「え?あ、と…」
梓「話しかけないでくださいって言いましたよね…?」
唯「うぅ…」
律「なんだ梓。唯と何かあったのか?」
梓「いえ、特に何も」
律「そうか。ならいいんだw」
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:32:13.53 ID:87s5mH/f0
放課後
唯「あ、あずにゃん…!」
梓「…なんですか?」
唯「えっと…その…ごめんなさい!」
梓「今さら謝っても遅いです。というかなんでこんなことするんですか?」
唯「そ、それは…」
梓「私が嫌いなんですよね?」
唯「違う…!違うよ…」
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:36:46.55 ID:87s5mH/f0
梓「じゃあこの手紙はなんですか?私への文句をだらだらと書き連ねて…」
唯「どうして…それを…?」
梓「トボケないで下さい自分で入れたくせに…」
唯「入れてないよ…信じて…」
梓「唯先輩のどの辺を信じたらいいんでしょう?」
唯「あ、あずにゃ…」ポロポロ
梓「もう会いたくないから部室来ないで下さい。それでも来るなら私、けいおん部やめます」
唯「そ、そんな…」ポロポロ
梓「そうそう。まえに上げたアイスの割引券。あれ使って一緒に食べにいくって話。無かったことにしてくれません?」
唯「うっ…うぅぅ…ぁぁ…」ポロポロ
梓「泣いても許しませんよ。それじゃあ、失礼します」
バタン
唯「う…あぁ…あずにゃん…あずにゃん……あずにゃぁん………」ポロポロ
326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:46:10.36 ID:87s5mH/f0
平沢家
唯(いつまでも学校にいるわけにはいかないよね…)
唯「た、ただいま…」
「…」
唯「う、憂…た、ただいま…」
憂「…」
唯「ご、ごめんね憂…私憂いに酷いことしちゃおうとして…本当に…ごめんね…」
憂「話しかけないで。もうお姉ちゃんは私の家族じゃないよ」
唯「え…」
憂「家から出ていってくれないかな?お姉ちゃんが出ていかないなら私が出ていくから」
唯「う、憂…」ポロポロ
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:51:57.61 ID:87s5mH/f0
唯「あずにゃんにも…憂にも嫌われちゃった…」
唯「もうけいおん部にもいられない…」
唯「私が生きてる意味って…あるのかな…?」
唯「あの時は楽しかったな…みんなで合宿して…夏フェス行って…お祭りに行って…」
唯「でももう戻れないんだよね…全部私の所為…自業自得…」
唯「みんな私を嫌ってる…私が死んだら…みんな喜んで…くれる…かな…?」ポロポロ
唯「もういいよね…みんな…色々疲れちゃったよ…」
唯「あいす食べに行きたかったね…あずにゃん…バイバイ…みんな……」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 19:59:11.10 ID:87s5mH/f0
r1h梓「気分転換で散歩に来たわいいけど…暗いから一人じゃちょっとあぶなかったかな…?」
梓「あの人…あんな端の上で何を…」
梓「あれって…唯先輩!?まさか…」
梓「飛び降りた!?ちょっ何してるんですか!!!」
梓「い、急いで助けなきゃ!!世話のかかる人です!!!」
ダダダダ
バシャン!
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:03:25.58 ID:87s5mH/f0
ざぶざぶざぶ
梓(唯先輩!唯先輩!唯先輩!お願い…!生きてて…!)
唯(ははは…気分いいや…やっぱり死んでよかった…)
ゴボゴボ
…輩
唯(あれ?誰か私を呼んでる…?あぁ…天使が来たんだ…)
…輩
…先輩
梓「唯先輩!!」
唯「う、うぅん……?あず…にゃん…?」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:09:39.28 ID:87s5mH/f0
梓「まったく!何をしてるんですか!!馬鹿ですか!?馬鹿なんですか!?」
唯「……なんでたすけたの?」
梓「えっ…?」
唯「せっかく死のうと思ったのに…なんで助けちゃうの…?」ポロポロ
唯「私…死にたかったのに…なんで邪魔したの…なんで…なんで…」ポロポロ
バシン!!
梓「…」
唯「あず…にゃん…?」
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:11:02.45 ID:87s5mH/f0
ぶっつづけで疲れました。食事がてら30分ぐらい休憩させてください。
あと>>356のr1hは忘れてください。それじゃあ飯食ってきます。
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:41:25.37 ID:87s5mH/f0
梓「死ぬなんて…ひきょう者のすることです!!」
唯「あずにゃん…」
梓「私が偶然とおったから良かったものの…私が通らなかったら…唯先輩は…唯先輩は……」
唯「ごめん……でも私が死んでも悲しむ人なんて……」
梓「何言ってんですか!?いっぱいいます!!憂もけいおん部のみんなも…それに私も!!」
唯「あずにゃん…どうして…私あんなに酷いことしたのに…なんで私を必要としてくれるの…?」
梓「そんなの決まってますよ。唯先輩だからですよ…例え何があっても唯先輩は唯先輩です」
梓「それに心に残ってる思い出の中の唯先輩もかけがえのない唯先輩です…」
梓「なのに死ぬなんて…私の楽しい思い出も悲しいものに塗り替えるつもりなんですか!?」
唯「あずにゃん…ごめんね…死のうとしてごめんね……本当に…ごめんね……」ポロポロ
梓「許しません…絶対絶対…一生許しません……」
440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:49:11.31 ID:87s5mH/f0
唯「ふぅ…いっぱい泣いてすっきりした…ありがとうあずにゃん」
梓「い、いえ…とりあえず早く帰った方がいいですよ。きっと憂も心配してますから」
唯「…」
梓「どうしたんですか?もしかして憂に追い出された…とか?」
唯「コクリ…」
梓「まったく…それで死んだら一番悲しむの憂じゃないですか…」
唯「ごめん…」
梓「…仕方ないです。家に来てください。今親家にいないんで」
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:54:00.75 ID:87s5mH/f0
唯「え、そんな…悪いよ…迷惑かけちゃうし…」
梓「そんなびしょびしょの恰好でうろつかれる方が迷惑です」
唯「ごめん…」
梓「ほら、早く立ってください」
唯「あずにゃん…私の事許してくれたの…?」
梓「まだ許してはいません…でも許すためにも…色々お話を聞きたいとは思ってます…」
唯「あずにゃん…」
梓「さぁ、家に帰りましょう」
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 20:57:58.17 ID:87s5mH/f0
中野家
唯「おじゃまします…」
梓「とりあえずお風呂入ってください。そのままじゃ風邪ひきますから」
唯「あずにゃんは入らないの…?」
梓「私もあとで入ります。だからはやく」
唯「それじゃああずにゃんが風邪ひいちゃうよ。先にあずにゃん入ってよ…」
梓「私は大丈夫ですから先に入って下さい!後輩命令です!」
唯「むぅ…じゃあ一緒に入ろうよ。ね?」
梓「え///」
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:04:45.58 ID:87s5mH/f0
唯「よいしょ…よいしょっと…」ヌギヌギ
梓(だめ!梓!意識を集中するしなきゃ!一緒にお風呂はいるだけなんだから…!)
梓(ま、まぁ、ちょっとぐらいチラ見してもばちは当たらないよね…?)チラチラ
梓(ゆ、唯先輩のは、裸…///)
唯「よいしょっと」ヌギヌギ
梓(え…な、何そのアザ……?)
470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:08:32.87 ID:87s5mH/f0
梓「ち、ちょっと!どうしたんですかそのアザ!!」
唯「あ、えーっと…こけちゃって…」
梓「転んでそんなアザつきませんよ!!酷い…もう体痣だらけじゃないですか…」
唯「そ、そうかな…」
梓「あ、そのふとももの斑点はなんですか…?200個ぐらいあるんじゃ…」
唯「これはね…えっと…虫に刺されて…」
梓(……)
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:12:58.93 ID:87s5mH/f0
風呂
唯「あったかい…」
梓(ふとももの傷…斑点だけじゃなかった…点の点の間に何か押しつけられたみたいなアザ…)
梓(間違いない…唯先輩もいじめられてたんだ…!でも誰に?)
唯「きもちいぃ…」
梓(そしてなんで私をいじめたの…?自分もいじめられてるのに…なんで……)
梓(もしかして……)
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:15:31.92 ID:87s5mH/f0
唯「ふぅ…さっぱりしたぁ。ありがとね。あずにゃん…」
梓「い、いえ、とんでもないです…」
唯「パジャマまで借りちゃって…何から何まで…本当にごめんね…」
梓「なんで謝るんですか…サイズはどうですか?」
唯「うん。大丈夫」
梓「そうですか…よかったです…」
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:18:59.36 ID:87s5mH/f0
梓「唯先輩。色々と聞きたいことがあります。正直に答えてもらっていいですか?」
唯「う、うん……」
梓「なんで唯先輩は私をいじめたんですか?やっぱり私が嫌いだから?」
唯「……」
梓「唯先輩…!」
唯「そ、そう!あの時ちょっとむしゃくしゃしてて…ごめんね……」
梓「…じゃあその体の傷とアザはどうしたんですか?」
唯「それもさっき言った通りだよ……」
梓「……」
492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:23:08.71 ID:87s5mH/f0
梓(駄目だ…唯先輩は本当の事を言わない……なんで……?)
梓「本当の事を言って下さい!!」
唯「だ、だから本当のことだって……」
梓(もしかして言わないじゃなくて言えない…?)
梓(唯先輩の事だからいじめとか自分で全部かかえそうだけど、それにしてもここまでしても言わないなんて絶対おかしいよ……)
梓「…もしかして、話したりしたら殴られたりするんですか?」
唯「…!」ビクッ
梓(やっぱり脅されてる…間違いないよ!)
497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:26:49.61 ID:87s5mH/f0
梓「脅されてるんですね…でも大丈夫です!私が守りますから!だから本当の事を言って!お願い!」
唯「……言えないよ」
梓「わ、私を信用してください!絶対に…」
唯「信用してるよ……だからだよ。せっかくあんなことまでしたんだからあずにゃんにはもう関わってほしくないんだ…」
梓「み、みずくさいです!!なんですか!?私は唯先輩のと、と、友達じゃないんですか!?」
唯「私なんか友達失格だよ……」
梓「唯先輩…」
508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:33:39.54 ID:87s5mH/f0
梓(ま、まさか…)
梓「も、もしかして私を守ってくれてるんですか…?」
梓「私をいじめから守るために…だから言えないって…そうですよね?」
唯「うぅ…」ポロポロ
梓「大丈夫です!いじめなんて全然へっちゃらです!だから本当のことをいってください!」
唯「で、でもっ…あの時っ…あずにゃんっ…すごく…落ち込んでたしっ…」ポロポロ
梓「ぜ、全然落ち込んでなんかないです!!全然平気です!!」
梓「私のことを信じてくれるなら…本当の事を言ってください…」
梓「私も唯先輩の事信じてますから!」
唯「あず…にゃん…」
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:39:58.84 ID:87s5mH/f0
唯「実は私いじめられてた…」
梓(やっぱり…)
唯「本当にいきなりで…すごくこわかった…自分でも理解できなかった…」
唯「自分だけならまだ我慢できた…でも…今度はあずにゃんまでいじめるって言い出して…」
梓「…」
唯「私の時より酷い事をするって…それが嫌なら…わ、私が…いじめろって…」ポロポロ
梓「唯…先輩…」
唯「そしたら今度は憂もいじめるって…っもう…いっぱいいっぱいで…そしたらあずにゃんたちに…み、見つかって…」ポロポロ
梓「あ、あぁ…なんて酷い事を……」ポロポロ
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 21:45:57.71 ID:87s5mH/f0
唯「うっ…うぅぅ…」ポロポロ
梓(何が唯先輩を守るだ…守られてたのは…私の方…)
梓(なのに私は…何も考えずに…唯先輩を責めて…酷い事を言って…)ポロポロ
梓(そして自殺まで追い込んで……原因は自分なのに…お姉さん面して……)
梓(友達失格なのは…私だよ…)ポロポロ
梓「ごめんなさい…唯先輩…ごめんなさい…」
唯「え…?なんであずにゃんが謝るの…?」
梓「ごめんなさいっ…本当にっ…本当にっ!ごめんなさいっ…!ごめんなさいっっ!!」ポロポロ
548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:00:29.17 ID:87s5mH/f0
このあと私は唯先輩からたくさんのことを事を聞きました
犯人は澪先輩、律先輩、ムギ先輩の三人であること
唯先輩が3人からどのようないじめを受けていたかということ
ポイントと称してふとももにホッチキスを刺していたということ
私はその話を涙なしに聞くことはできませんでした
563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:08:30.73 ID:87s5mH/f0
梓「ごめんなさい…本当に…なんて謝ったらいいか…」
唯「なんであずにゃんが謝るの…?あずにゃんは悪くないよ…?」
梓「私は自分が許せません…唯先輩…本当にすみません…」
唯「もういいよ…あずにゃん…そんなに自分を責めないで…私まで悲しくなっちゃうから…」
梓「わかりました…唯先輩がそう言うなら……」
唯「笑ってよあずにゃん」
梓「こ、こうですか?」
唯「うん。そのほうがあずにゃんらしいよ」
梓「唯先輩こそ…さっきの笑顔。唯先輩らしいです」
唯「あずにゃん…///」
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:12:47.59 ID:87s5mH/f0
梓「よし、気分転換!なにか楽しいことしましょう!」
唯「うんっ。そうだ。あずにゃんあいす食べる?」
梓「またアイス…そういえば前あげたアイス屋の割引券。まだ持ってますか?」
唯「持ってるよ。あ、もうすぐ期限きそうだけど。はい。」
梓「ありがとうございます。あれ…全然使ってないじゃないですか」
唯「うん。あずにゃんと一緒に行った時に使おうと思ってたから」
梓「唯先輩…」ウル
梓「…よし!今からアイス食べに行きましょう!」
唯「えぇ?今から?もう10:00だよ?」
梓「まだ9:55です!急げば間に合いますよ!さあ行きましょう!唯先輩!」グイッ
唯「ち、ちょっと待ってよ~」
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:20:18.13 ID:87s5mH/f0
梓「やっぱり無理でしたね…すみません…」
唯「仕方ないよ…割引券はまた別の時に使うとしてコンビニでアイス買って帰ろ」
梓「そうしましょうか」
シャアーセー
シャーシター
唯「おいしー!今までのアイスで一番おいしいよ!!」
梓「一番って…それガリガリくんじゃないですか…」
唯「えへへ…おいしいのは味じゃないよ…」
梓「唯先輩…///」
609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:27:38.00 ID:87s5mH/f0
中野家
梓「とりあえず明日このことを全部憂に話しましょう」
唯「うん…」
梓「大丈夫です。きっと信じてくれますよ。だって家族なんですから」
唯「あずにゃん…」
梓「本当の事を話せば家族は絶対見方になってくれますよ」
梓「私は唯先輩の家族になることはできませんが、それでもずっと!唯先輩の味方です!!」
唯「う、うん…///」
梓「…///」
梓「も、もう遅いですし…ね、寝ませんか…?///明日もありますし…///」
唯「うん…///じゃあ寝よっか…あずにゃん…」
梓(唯先輩…///)ドキドキ
唯「おやすみなさーい」
梓(本当に寝るだけだったーーー!)ガーン
625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:33:12.97 ID:87s5mH/f0
次の日
梓『とりあえず学校ではなるべく話さないようにしましょう!時間稼ぐのに和解してるのバレない方がいいですから』
唯(多分今あずにゃんが私の誤解を解いてくれてるはず…私も頑張らなきゃ)
律「よ!唯!おはようww」
唯「!」ビクッ
紬「あらあら~シカト決めちゃってるわ~」
唯「お、おはよう…」
澪「今日も部活休まず来いよ唯。絶対にだ」
唯「う、うん…」
637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:40:14.08 ID:87s5mH/f0
音楽室
ガチャ
唯「…」ビクビク
律「はは!とりあえずこんにちはのハイキックっと!!」
ビシビシッ
唯「くうっ・・・」
澪「次私な!水中生き止め世界記録に挑戦!!やったれ唯!!」
ザボン!!
唯「ゴボゴボボゴボ…!」
紬「あらあら…何を言ってるか全然わかんないわ~」
澪「10分できたら100ポイントやるからがんばれよーww」
646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:45:21.35 ID:87s5mH/f0
音楽室の外
梓「聞こえる?憂…?」
憂「うん…やっぱり本当だったんだ…ごめんね、お姉ちゃん…」
梓「今までは今回よりもっと酷いいじめもあったみたい」
憂「よくもお姉ちゃんを…!」メラメラ
憂「すぐに助けなきゃ!」
梓「ま、待って!今だけ助けてもまた私たちの知らないところで唯先輩がいじめられるだけだよ!」
憂「う…」
梓「とりあえず先輩たちがいじめる原因を見つけないと!そのための時間稼ぎのためなら我慢するって唯先輩も言ってくれたんだし!」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:50:23.19 ID:87s5mH/f0
唯「ぶはッ!げほげほげほげほっ」
澪「あーあたった1分かよ…つまんね」
律「じゃあ反抗ポイント1ポイントだなww」
唯「は、反抗ポイント…?」
紬「そうよ。満足ポイントの次の制度♪唯ちゃんが反抗するたびに1ポイント!私が提案したの~」
澪「もちろんポイントのカウントは恒例の…」
唯「い、嫌ぁ…」
唯(あずにゃん…助けて…!)
ガチャ
梓「こ、こんにちはー!!」
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 22:55:22.02 ID:87s5mH/f0
律「あ、梓か…どうした?」
梓「どうしたって…ただ部活来ただけですけど?何してるんですか?」
澪「え、えーっとみんなで遊んでたんだ!なー唯!」
唯「う、うん!息止めにチャレンジして遊んでたんだー」
梓「そうですか。いじめかと思っちゃいましたよ。ははっ。すみません」
唯(あずにゃん…)
澪「…」
紬「みんなー!お茶とお菓子よー!」
684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:02:12.80 ID:87s5mH/f0
梓(やっぱり時間稼ぎとかのんきなこと言ってられない…早くケリつけなきゃ…)
澪「お、ムギ。今日のお菓子美味しい」
紬「ふふ。今日のは私のとっておきなのー」
梓(切り出すなら…今か…?)
唯「い゛っ!」
梓「!?」
律「どうした唯~wwいきなり叫んでwww」
唯「あ、足が痒くて…」
澪「ははは。痒くて叫ぶとかww唯らしいなwww」
紬「ふふふ」
梓(もう見てられない!ごめん!唯先輩!)
696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:07:32.83 ID:87s5mH/f0
梓「あの!」
澪「なんだ梓。あらたまって…」
梓「誰ですか、さっきの。唯先輩の脚を踏んだ人」
澪「踏むって…何言って…」
律「そんなことするわけないだろ…」
紬「誤解よ梓ちゃん」
唯「…」
梓「誤解…そうですか。誤解ですか…じゃあ唯先輩のふとももの傷。あれも誤解なんですか!?」
律「あ、梓…!?」
紬「…」ギロ
澪「ど、どうして…」
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:12:39.36 ID:87s5mH/f0
梓「私昨日見たんです。唯先輩のふとももの傷とお腹のアザ」
律「…」
梓「それで確信したんです。唯先輩はあなた達にいじめられてるって」
梓「唯先輩は最後まで何も話そうとしなかった。でも傷は嘘をつきませんよね」
律「そ、それじゃあ私たちがやったとは限らないだろ!」
梓「だから今証拠を集めようとしてるんですよ。次のいじめの現場を」
紬「く…」
澪「それより梓…どこで傷見たんだよ…腹とふとももが見えるシチュなんてプールぐらいしか…」
梓「あぁ、それですか…」
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:16:35.86 ID:87s5mH/f0
梓「実は私!昨日唯先輩と寝たんです!!だからお腹とかふとももとか!!それぐらい普通に知ってます!!」
律「な、なな…///」
紬「なんですってーーー!!///」
澪「…」
唯「?」
梓「そうですよ!!寝たんですよ!!///だから色々知ってるんです!!!」
梓「唯先輩は私が守るもん!!///これからはどんないじめも許さないから!!行こ!!!唯先輩!!!///」
唯「ひ、引っ張らないでよあずにゃ~ん」
バタン
澪「…」
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:21:50.18 ID:87s5mH/f0
紬「唯梓…///唯梓…///」
律「おい、澪…澪…?」
澪「…」
律(クソ…唯め…また澪の気持ちを捻りつぶしたな…!それに梓…!お前もよくも澪の前で…!)
澪「私…なにしてんだろ…」ポロポロ
律「ここでくじけるな!澪!復讐するんだ!!梓に!唯に!!私がついてる!ついてるから!!」
澪「律ぅ…」ポロポロ
律「ほら!3人でまた!きっと大丈夫!!だから…」
律「ほら!ムギも!一緒に策考えようぜ!」
紬「悪いけど私パス~」
律「えっ…」
764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:25:53.65 ID:87s5mH/f0
律「おいおい…パスって…何を…」
紬「面白そうだったからいじめやってたけどもう流石に飽きちゃったし…」
律「飽きたって…あんだけやったんだぞ!今さら後に引けるわけ…」
紬「だから私は自分では手を下してないわ」
律「そ、そんなの唯が覚えてるわけが…」
紬「あら。そういうのやられた方は案外覚えてるものよ」
律「そんな…」
紬「今はいじめより唯梓を応援したい気持ちの方が大きいの。だからごめんね。りっちゃん、澪ちゃん」
バタン
律「ムギ…」
澪「ゆ…い…」ポロポロ
785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:30:07.21 ID:87s5mH/f0
澪「唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯唯」ポロポロ
律「落ちつけ!澪!落ちつけ…落ちつけよ…」
澪「だって唯が!唯が!あ…あぁぁぁぁぁ!!」ポロポロ
律「泣くなよ…泣くな…お前に泣かれて…泣きたいのは私なんだぞ…」
澪「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ポロポロ
律「澪…頼む…唯のために涙を流さないでくれ…」
澪「あぁぁぁぁぁぁ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ポロポロ
律「澪…澪…」ポロポロ
799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:34:27.46 ID:87s5mH/f0
唯「ねえ。なんであの時みんな真っ赤になったの?」
梓「し、知りません!///」
憂「梓ちゃん…許さない…梓ちゃん…許さない…」
梓「そしてなんで憂が的になってるの!?だからさっきのは嘘だって何回も…!///」
紬「みんな~待って~!」
唯「ムギ…ちゃん…」ビクッ
梓(唯先輩…脅えてる…)
紬「私仲直りしに来たの~!だから走るのやめて~!」
梓「え?仲直り…?」
憂「どういうこと…?」
817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:40:42.24 ID:87s5mH/f0
紬「はぁ…はぁ…疲れた…ごめんね…待ってもらって…」
憂「いえいえ。お話だけ聞こうと思っただけです。ムギ先輩はなんでみなさんがお姉ちゃんをいじめたのか知ってますか?」
紬「えっとね。実は澪ちゃんは唯ちゃんの事が好きだったの」
梓「え?澪先輩が…?」
紬「そう。でね、りっちゃんは澪ちゃんの事が好き。始まりはりっちゃんのいじめよ」
唯「りっちゃんが…」
憂「嫉妬ですね…」
紬「そうね。そして澪ちゃんも引きこんでどんどんいじめてたわ」
紬「唯ちゃんに惚れてる澪ちゃんをどうやって引きこんだのかは知らないけど」
834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:47:07.58 ID:87s5mH/f0
紬「私が知ってるのはこれぐらいよ。憶測も多少含まれてるけど」
梓「そうですか…」
紬「でも私も反省してる!今は唯梓を応援したいの!だから協力させて!」
憂「ムギ先輩。1ポイントです」
ムギ「え?なにを言って…」
ボコオォォォ!!!
梓「え…」
唯「ハイキック・・・」
紬「・・・」ピクピク
憂「だれかホッチキス持ってない?」ニコニコ
梓「それは駄目ーーーーーーー!!」
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:50:55.50 ID:87s5mH/f0
唯「ム、ムギちゃん・・・」ツンツン
紬「・・・」
憂「でもいい情報を得たね」
梓「うん。黒幕は律先輩だった・・・」
憂「じゃあ律先輩を説得できたら・・・」
梓「いじめは終わるかも・・・!」
憂「お姉ちゃんはここで待ってて?」
梓「私たちは律先輩とちょっとお話してくるから!」
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/04(日) 23:57:03.33 ID:87s5mH/f0
音楽室
律「ふぅ・・・」
ガチャ
律「・・・だれだ?・・・なんだ梓か・・・それに憂ちゃん・・・」
梓「律先輩が澪先輩をそそのかして・・・唯先輩をいじめた張本人だったんですね・・・」
憂「絶対に許さない」
律「おいおい。そそのかしたって言ってるけど澪もいじめノリノリでやってたの忘れたのか?」
梓「そうですね。だから澪先輩も絶対許しません」
憂「絶対にだ」
律「ずいぶん嫌われちゃったなぁ・・・私も・・・」
884 名前: ◆4aMD7uDCFc [] 投稿日:2010/07/05(月) 00:02:33.92 ID:6a5NJG/c0 [1/3]
梓「当たり前です・・・それだけ酷い事をしたんですから」
憂「失恋するのが怖くていじめ?かっこ悪過ぎて涙でちゃいますね」
律「・・・・・・お前に私の何がわかるんだ・・・?」
律「ちっちゃいころからずっと一緒だったのに!!なのに澪は唯を好きになった!!高校でいきなり出てきたくせに…!」
律「これは唯を憎んで当然だろっ!!!私には唯をいじめる権利があるんだからな!!!」
律「だれにも邪魔させない!させてたまるか!!私は澪と一緒になるんだ!!唯なんか消えてしまえ!!!」
律「そうだ!!!唯なんか…唯なんか…!!!」
梓「律先輩…」
914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:08:37.03 ID:6a5NJG/c0 [2/3]
梓「でもそうやって無理やり好きにさせても…悲しいだけです…きっと…」
律「今は無理矢理でもいいんだ!いつかきっと振り向いてくれるから!!」
憂「あなたみたいな人に一ついっておきたいことがあります」
憂「こんなクズ人間。どれだけ時間がたっても澪先輩が振り向くはずがない」
律「好き勝手いいやがって…」
憂「実際どうでしたか?梓ちゃんの告白で澪先輩はどうなりましたか?」
律「澪…」
憂「そう言えば言ってました。澪先輩、律先輩が嫌いだって」
律「う、嘘だ…」
憂「どう思おうと勝手ですけど。言ってましたよ。うるさいしウザいって」
律「あぁ…み…お…」
960 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:16:48.53 ID:6a5NJG/c0 [3/3]
憂「そういう人間はみんなに嫌われるんですよ。わかりましたか?」
律「…」
梓「…律先輩、はやく唯先輩に謝って下さい」
律「嫌だ…謝らない…絶対に…謝っても何も変わらないんだ…だったら謝ったら負けだ…」
憂「まったく…」
梓「もうこればっかりは無理ですね…」
澪「律…!」
律「澪…?」
続きます
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最初はムカつくけど後半の逆転劇はテンション上がるwww
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