2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

金糸雀「退屈…かしら…」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:13:39.54 ID:Lu67B3Sp0 [1/29]
金糸雀「…zzz…ん」

金糸雀「おはよーかしら、みっちゃん…、あれ?」

金糸雀「もうお仕事かしら?『朝ごはんちゃんと食べてね』…って」

金糸雀「メモと冷えたたまご焼き…、はぁあ~かしら」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:17:41.20 ID:Lu67B3Sp0 [2/29]
金糸雀「アルゼンチンがね…ボロボロかしら」

金糸雀「どーして朝のテレビって退屈なのかしら?」

金糸雀「薔薇乙女に政権も選挙も関係ないかしら」

金糸雀「…ごちそうさまかしら。…みっちゃん」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:21:48.73 ID:Lu67B3Sp0 [3/29]
金糸雀「カナも早起きしないのが悪いけど」

金糸雀「最近みっちゃんも冷たいかしら」

金糸雀「みっちゃんだって忙しいのはわかってるけど…」

金糸雀「こうやって毎朝皿を洗うのはゆううつかしら」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:25:02.09 ID:Lu67B3Sp0 [4/29]
金糸雀「……」

金糸雀「テレビにホコリが積もってるかしら」

金糸雀「クイックルで拭くのもカナの仕事のウチかしら!」

金糸雀(…みっちゃん、ほめてくれるかしら…?)

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:28:40.60 ID:Lu67B3Sp0

金糸雀「…うわ、クイックルが真っ黒かしら!」

金糸雀「ふふん!カナはお掃除ができる乙女なのかしら!」

金糸雀「見るがいいかしらこの奇麗なお部屋を!?」
(誰に向けた言葉かは不明)

金糸雀「あ…もうすぐお昼になっちゃうかしら…」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:32:54.79 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「今日こそ真紅たちのローザミスティカを…!」

金糸雀「…と言いたいトコロだけれど」

金糸雀「今日はお弁当がないからお出かけはできないのかしら」

金糸雀(……何だか、虚しい気分かしら)

金糸雀「あら、どうしたのかしらピチカート?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:38:47.19 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「…何?この一週間真紅たちのところに行ってないって?」

金糸雀「余計なお世話かしら!」

金糸雀「アリスゲームを忘れるわけがないかしら!」

金糸雀「い、今はかんっっっぺきな作戦をかんが、考えてるトコかしらっ!!」

金糸雀「…お弁当は冷凍食品を持っていけばいい!?」

金糸雀「あ、ありえないのかしらピチカート!!」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:42:28.70 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「それこそ薔薇乙女にあるまじき姿かしら!考えるかしら!」

金糸雀「手作りの昼食の乗ったテーブルを囲んでいる真紅たちのまえに…」

金糸雀「冷食の高菜ピラフを片手に登場するカナの姿を!!」

金糸雀「ぜったい!絶対笑いものかしら!!」

金糸雀「とにかく今日は動く時じゃないかしらっ!!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:47:25.47 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「むーっ…」

金糸雀「最近カナ怒りっぽくなってるかしら…」

金糸雀「まるで水銀燈かしら」

金糸雀「ゲームすれば…気が晴れるかしら?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:53:53.62 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「…」

金糸雀「………」

金糸雀「今度は何かしら?ピチカート」

金糸雀「ゲームの描写とネタが無いのかって言いたいのかしら?」

金糸雀「仕方ないかしら」

金糸雀「作者は数年間7th Dragon以外まともにゲームをしてないかしら」

金糸雀「…とにかく!カナはゲームするときに独り言はしないかしら!」

金糸雀「どっかの動画サイトの実況じゃないのかしら!」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 02:58:19.12 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「大体ゼルダもムジュラで止まってるような人間に書けるネタなんて…」

金糸雀「…わかってるかしら、独り言は言わないわ、ピチカート」

金糸雀「どうして…つまらないのかしら。みっちゃんに買ってもらったゲームなのに…」

金糸雀「あんなに…欲しいって思ってたのに、不思議かしら…」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:03:22.34 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「……」
・・・・(ゲームの効果音)

金糸雀「あー、うー…」
・・・・(ゲーム中の呻き声)

金糸雀「あー!もーっ!」

金糸雀「もーゲーム止めなのかしら!」

金糸雀「あら?もうとっくにお昼過ぎなのかしら」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:06:20.27 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「お昼…残り物だけでいいかしら」

金糸雀「ま…温めれば食べられるのかしら」

金糸雀「…、レンジの1分とゲームの2時間…」

金糸雀「時間は理不尽に流れるかしら…」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:10:32.00 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「ごちそうさまかしら」

金糸雀「なんて言っても、…」

金糸雀「話す相手もいないし、ゲームもテレビも退屈だし、」

金糸雀(アリスゲームは、しなきゃいけないけど、できないし…)

金糸雀「退屈、かしら~」

金糸雀「……退屈……」

金糸雀「……zzz」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:17:20.06 ID:Lu67B3Sp0
・・・・・・

・・・・・・金糸雀、金糸雀・・・・・・?

金糸雀「ん~?」

「金糸雀?お邪魔して悪いわね?」

「やっと起きたの~」

金糸雀「雛苺……と真紅?かしら?」

真紅「そうよ。貴女を最近見かけないから……様子を見にきたのだけれど」

雛苺「金糸雀、ずーっと来なかったでしょ?」

金糸雀「会いに、来てくれたのかしら?」

真紅「そうよ」

金糸雀(これが……っていう夢を見た、っていうオチなら最悪なのかしら)

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:22:33.08 ID:Lu67B3Sp0
雛苺「カナ?」

真紅「どうしたの?気分がすぐれないようだわ」

金糸雀「あ、いや、なんでもないかしら」

真紅「まだ夢とうつつがはっきりしないようね」

金糸雀(『……区別をつけてあげる。これは夢だわ』…かしら?)

真紅「金糸雀?」

金糸雀「ふぇ?」

真紅「起きなさい」

 びしぃぃっ!

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:27:42.33 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「…!………ッ!……!」

雛苺「カナ?カナ大丈夫なの?」

真紅「どうしたの?気分がすぐれないようだわ」

金糸雀「あぅ…、い、いや、なんでもないかしら……」

金糸雀「いきなり来るから何の用事かと思っただけかしら」

雛苺「ヒナたちはカナに会いにきたのよ?」

真紅「さっき言ったばかりなのだわ。まだ目が覚めてないようね…」

  び

金糸雀「ひいっ!わ、さ、覚めてる!覚めてるかしら!」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:33:47.68 ID:Lu67B3Sp0
真紅「そう。貴女は夢を見ているのではないわ、金糸雀」

真紅「ここ一週間何をしていたの?」

金糸雀「別に…何も言うことはないのかしら」

雛苺「カナ……うちに来なかったの……」

金糸雀「…………」

真紅「……」

真紅「……金糸雀?」

真紅「悩んでいるなら、私たちに話しなさい?」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:44:14.77 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「悩んでいることなんて無いのかしら!」

真紅「金糸雀、私たちに言ってみるのだわ」

雛苺「そうなのよ?なやみごとはそうだん!って、のりも言ってるのよ?」

金糸雀「そんな悩みなんて!薔薇乙女一の頭脳派が!あるわけないかしら!」

金糸雀「カナは何でも賢く解決なのかしら!!」

雛苺「ほんとう?」

金糸雀「あっったりまえかしら!情け無用なのかしら!安心して帰るといいかしら!」

真紅「……、そうね。金糸雀、また来てもいい?」

金糸雀「だから心配無用かしら!」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:48:33.37 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「ほら!はやく帰った帰ったかしら!」

雛苺「ヒナ、またあそびに来るのよ?」

金糸雀「いいから帰るのかしら!」

・・・・・・

金糸雀「……はぁ……、!」

水銀燈「ずいぶん暗い顔してるじゃない?」

金糸雀「水銀燈……!いつからそこにいたかしら!?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 03:55:07.85 ID:Lu67B3Sp0
水銀燈「たいしたごあいさつね……。貴女が妹を追い返すところからよ」

金糸雀「何をしにきたのかしら!」

水銀燈「“今”なら貴女からすぐにローザミスティカを奪えると思って……フフ」

水銀燈「だって金糸雀、とおっっっても弱そうなんだもの」

金糸雀「そんな、そんな……!カナは弱くないかしら!」

金糸雀「一人だって!カナはアリスゲームに勝てるのかしら!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:00:57.15 ID:Lu67B3Sp0
水銀燈「そぉお?貴女ずっと無理してたじゃない?」

金糸雀「カナは無理してないかしら!」

金糸雀「たまご焼きが冷えてても!毎朝自分のだけお皿を洗っても!」

水銀燈(何の話かしら…)

金糸雀「みっちゃんに買ってもらったゲームがつまらなくても!」

金糸雀「お昼が残り物でも!」

水銀燈「ちょ、金糸雀?」

金糸雀「うるっさいかしら!!」

水銀燈(え~っとお…私はどうすればいいのぉ?)

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:07:34.06 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「みっちゃんはお仕事ばっかり!」

水銀燈「私の話は…」

金糸雀「毎日夜になってからしか会えないのかしら!」

水銀燈「(諦めよう……。)お菓子はないの?」

金糸雀「一日のうちの……。これでいいかしら!?」

水銀燈「いただくわぁ。……それで?」

金糸雀「一日のうちの半分以上は1人なのかしら!理不尽かしら!」

金糸雀「カナはいったい何のために生きてるのかしら!」

水銀燈(アリスになるためじゃなかったかしら…)

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:13:30.76 ID:Lu67B3Sp0
・・・・・・

水銀燈「……で、積もり積もった不満を言うとこうして四時間に及ぶのね」

金糸雀「そうかしら!だいたいみっちゃんは……」

水銀燈「もういいわよぉ!わかったから!」

金糸雀「妹の真紅たちに相談なんかできるわけないかしら!」

水銀燈「それも聞いたわよぉ」

金糸雀「妹に相談なんて……みっともないかしら~~~!うわ~~ん!!」

水銀燈「ほらほら、そんなに泣くほうがみっともないわぁ、金糸雀…」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:21:59.19 ID:Lu67B3Sp0
金糸雀「だって水銀燈は……冷えたたまご焼きを食べたことないから…」

水銀燈「私だってロクな物食べてないわよぉ!」

水銀燈「確実に手に入るのは入院食の味の薄いお浸しだけ!あとは自分で見つけて!用意なんて誰もしてくれないわぁ!」

金糸雀「水銀燈……」

水銀燈「たまご焼きが嫌いなのは貴女の勝手だけど、私はもっと辛い生活をしているの。何も知らないで勝手なことを言わないで」

金糸雀「……水銀燈だって勝手かしら。カナはたまご焼き大好きかしら」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:27:39.12 ID:Lu67B3Sp0
水銀燈「じゃあ何が不満なのよぉ?」

金糸雀「カナは……カナはあったかいたまご焼きが食べたいかしら」

水銀燈「貴女ねぇ……そんなもの、レンジで温めればいいじゃない」

金糸雀「違うかしら!カナは……カナは……」

水銀燈「はぁ……仕方ないわね貴女は……」

水銀燈「いい?作者もいい加減眠いみたいだからあと2レスで解決してあげるわ」

水銀燈「金糸雀。貴女は結局ねぇ…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:35:41.35 ID:Lu67B3Sp0
(次の日の朝)

みつ「ん……。なんとか、今日も起きれたかな……」

みつ「カナ……。おはよ、あなたは鞄の中だけどね……。あれ?鞄にメモが乗ってる?」

みつ「『今日の朝は絶対にすぐ起こしてください。カナ』って…、いいのかな?」

みつ「カナ?カナ?起きれる……?」

金糸雀「ん、んーー?」

金糸雀「み……っちゃん……?」

みつ「うん、おはようカナ?『すぐ起こして』って、どうかしたの?」

金糸雀「うあ~~~っ!!みっちゃんおはようかしら~~~~っ!」

みつ「!?どうしたのカナ!?なんで泣くの!?」

金糸雀「朝ごはんはたまご焼きがいいかしら~~~!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:41:12.34 ID:Lu67B3Sp0
みつ「う、うん、いつものたまご焼きだよね……!?」

金糸雀「うわ~~~ん!」

みつ「ね、ねぇ、何かあったの……?」

金糸雀「な゛ん゛でもな゛い゛がじら゛~~~!」

~~~~~

水銀燈「貴女は結局ねぇ、怖がってるのよ」

水銀燈「貴女が馴れ合ってる相手に自分の不平を言えないだけよぉ」

水銀燈「……なんてアドバイスをしていい話にまとめてあげるわぁ」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/07(水) 04:51:33.91 ID:Lu67B3Sp0 [29/29]
水銀燈「……なによぉ」

翠星石「あの時の水銀燈……くっさかったですねぇ」

水銀燈「誰がぁ!ゴミ漁りなんか!」

蒼星石「誰も生ごみの臭いなんていってないよ…」

翠星石「墓穴掘ってるんじゃねーですよ水銀燈」

水銀燈「くっ…。そ、そういえば貴女たちは金糸雀の見舞いに来なかったじゃない?ずいぶん薄情な妹ねぇ?」

蒼星石「話をそらしてごまかそうとしたね」

翠星石「大勢で押しかけたら余計迷惑ですよ?そんなことも考えられねーですか?」

水銀燈「くっぅ…!私は貴女たちが登場しなかった訳を作者に代わって聞いただけよぉ!読んでくれる人への気遣いよぉ!」

蒼星石「苦しいね、水銀燈…。ま、今日は作者の体力も限界だし、ここでおわかれだね」

(おわり)

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)