スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ゲンドウ「……修学旅行?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:01:20.69 ID:iT2swYXL0 [1/44]
ユ イ「明日から京都に、1泊2日ですって。あなた、知らなかったんですか?」
ゲンドウ「ああ」
ユ イ「んもう、自分から言わないシンジもシンジだけど……シンジー!」
シンジ「何ー?」
ユ イ「明日から修学旅行でしょ? 準備はしたの?」
シンジ「もう出来てるよ」
ユ イ「明日くらいはちゃんと起きて行くのよ? アスカちゃんに迷惑かけないで」
シンジ「わかってるよ、うるさいな母さんは」
ユ イ「っとに、もう」
ユ イ「明日から京都に、1泊2日ですって。あなた、知らなかったんですか?」
ゲンドウ「ああ」
ユ イ「んもう、自分から言わないシンジもシンジだけど……シンジー!」
シンジ「何ー?」
ユ イ「明日から修学旅行でしょ? 準備はしたの?」
シンジ「もう出来てるよ」
ユ イ「明日くらいはちゃんと起きて行くのよ? アスカちゃんに迷惑かけないで」
シンジ「わかってるよ、うるさいな母さんは」
ユ イ「っとに、もう」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:07:51.47 ID:iT2swYXL0
ミサト「みんなー、おはよう!」
生 徒「おはようございまーす」
ミサト「いよいよお待ちかねの修学旅行だけど、今日はあの2人以外、遅刻はいないわね?」
生 徒「アハハハハ……」
アスカ「アンタのせいじゃない、バカシンジ!」
シンジ「だって、仕方ないじゃないか……!」
ミサト「これから駅までバスで移動、それから京都駅まで行くわ。団体行動だから、
キリキリ行動するのよ」
生 徒「はーい」
ケンスケ「団体行動だってさ。頼むよ碇」
トウジ「夫婦揃って遅刻やなんて、仲のええこっちゃな」
シンジ「ごめん……」
綾 波「わざわざ一緒に遅刻してくるなんて、やっぱデキてんじゃないの?」
アスカ「そんなんじゃないって言ってんじゃない、うっさいわね!」
ヒカリ「はぁ……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:12:30.91 ID:iT2swYXL0
<ホーム>
ケンスケ「どうせなら戦自の基地とか見学したいんだけどなぁ」
トウジ「……なんや綾波」
綾波 「鈴原君、ホント制服似合わないよね」
ケンスケ「同感だね。完全に制服に着られてるって感じ」
トウジ「ワシかてジャージに着替えたいのはやまやまや。しかし! 今回それをやったらミサト
センセの顔を潰すことになる!」
ヒカリ「団体行動なんだから、当たり前じゃない」
シンジ「京都か……楽しみだなぁ」
アスカ「あんた好きそうだもんね。寺とか神社とか陰気臭い所」
シンジ「いいじゃないか別に、アスカだって行ってみたいって言ってたクセに」
アスカ「私は買い物がしたいって言ったの」
ミサト「ほらプラットホームで騒がないのー。轢かれて手足が千切れ飛ぶわよ」
ヒカリ「ち、ちぎれ……」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:16:00.17 ID:iT2swYXL0
<車内>
トウジ「新幹線言うたらお菓子にジュースやないか! 何でどっちも持っとらへんのや委員長」
ヒカリ「持ってきてないわよ、遠足じゃないんだから」
アスカ「……何よ」
綾 波「別にー」
ケンスケ「みんな相変わらずだねぇ……なぁ碇、綾波と席代わった方がいいんじゃないか」
シンジ「えっ?」
ケンスケ「お前が間に入れば、少なくとも式波のご機嫌は直るだろ」
シンジ「そ、そんなこと言われても無理だよ……!」
綾 波「ねー相田君、途中で窓から富士山が見えるんだよね」
ケンスケ「あ、ああ、どこかの橋から見えるらしいぜ。晴れてればだけど」
綾 波「せっかくだから、写真撮ってくんない?」
アスカ「ってちょっと、私を挟んで会話してんじゃないわよ!」
綾 波「いーじゃん別にこういう席順なんだし迷惑別にかけてないし、何か問題あるんですかー?」
アスカ「あるから言ってんじゃないこの露出魔!」
シンジ「はぁ……」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:17:52.55 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「なぁ委員長、自由行動って二日目からだっけ?」
ヒカリ「うん、朝食を済ませた後に、班毎に自由行動だって」
トウジ「ちなみに、新撰組の壬生寺はいつ行くんや?」
ヒカリ「そこは行かないって決まったじゃない」
トウジ「何やて!? 京都まで来て新撰組に触れんやとぉ!?」
アスカ「嫌なら一人で行ってくればいいじゃない」
綾 波「班行動にそういうのいけないんですけど」
アスカ「アンタには聞いてな…」
ケンスケ「みんな、富士山! 富士山が見える!」
綾 波「えぇっ!? マジ、どこどこどこ!?」
トウジ「ホンマや! ワシのカメラカメラ!」
シンジ「あ、アスカそこだと見えな…」
アスカ「っさいわねぇ、私が代わりに撮ってあげるわよ!」
シンジ「あぁーーっ、それ僕の!」
ミサト「みんな、若いわねぇ……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:20:47.24 ID:iT2swYXL0
ミサト「はいみんなー、いよいよ日本が誇る古都、京都に到着よん♪ 降りる準備しなさーい」
生 徒「は~い」
トウジ「ちょ待て! お前らワシが大富豪負けたまま勝ち逃げすんのか!」
ケンスケ「それを言うなら大貧民だろ? だってトウジ弱いんだもん」
ミサト「京都駅に着いて改札出たら、駅前のターミナルまで歩いて移動ね。そこから
バスに乗っていくから」
アスカ「シンジ、それ取って。私のバッグ」
シンジ「あ、コレ?」
綾 波「あ、サンキュ」
アスカ「ちょっ、何間違ってんのよこのバカシンジ!」
シンジ「ぶっ!?」
トウジ「ってワシのを投げてどないすんねん!」
ヒカリ「み、みんないい加減にしてよ!」
ケンスケ「だーめだ、こりゃ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:23:01.77 ID:iT2swYXL0
<京都駅>
トウジ「京都駅はやっぱりデッカイのぅ!」
シンジ「みんな、トウジみたいに関西弁しゃべってる!」
トウジ「当たり前やないか、ここどこやと思っとんねん」
ヒカリ「京都駅って、こんなに広かったんだね」
アスカ「駅っていうよりショッピングモールって感じね」
綾 波「あっ……!」
シンジ「! 綾波、大丈夫!?」
綾 波「あいたたた……ちょっと人とぶつかっただけだから、平気。ていうか」
シンジ「?」
綾 波「……また見たの?」
シンジ「! ちっ、違、ただ手を貸そうとしただけで」
綾 波「……ぷっ、アッハハハハ……! 冗談、冗談」
シンジ「う……」
アスカ「ったく……!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:24:51.89 ID:iT2swYXL0
<バス>
ミサト「最初に行くのは修学旅行の鉄板、三十三間堂よ!」
生徒達「……」
ミサト「何よみんなー、ちょっちノリ悪いじゃない」
ケンスケ「鉄板ていうか、コースがみんなベタなんだよな」
アスカ「何があるってのよ? その三十なんとか堂に」
シンジ「千手観音っていう仏像がたくさん並んでる所だよ。ほら」
アスカ「! 何これ、気持ち悪い!」
ミサト「アスカ、仏様を気持ち悪いとか言っちゃダメー」
トウジ「気持ち悪いと言えば……ここには有名な都市伝説があるんやけど、知っとるか?」
ヒカリ「ううん、知らない」
トウジ「実は、千体ある仏像のうち一つだけ、何や妙~に親近感が沸く仏像がある。それを見つけると……」
ヒカリ「見つけると?」
綾 波「死ぬんだっけ」
トウジ「って、オチを取らんといてぇな」
アスカ「……」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:27:24.17 ID:iT2swYXL0
<三十三間堂>
アスカ「うわっ、ホントに千体あるなんて、思わなかったわ……」
ヒカリ「凄いね……」
シンジ「……」
トウジ「シンジ、顔色悪いな」
シンジ「う、うん、大丈夫」
ケンスケ「もしかして碇、さっきのトウジの話を真に受けてたりして」
アスカ「!」
シンジ「そっ、そんなことないって! 別に……」
綾 波「とか何とか言って、顔真っ青じゃなーい」
シンジ「うっ、うるさいな、ちょっとバスに酔っただけだよ」
トウジ「ちょっと待て、何やあの仏像……シンジと式波にそっくr」
アスカ「いぃやぁぁーーーーー!」
ミサト「ちょ、ちょっとアスカどこ行くの!? ちょっと!」
シンジ「あ、アスカ……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:31:16.09 ID:iT2swYXL0
<バス>
アスカ「ねぇ」
シンジ「……」
アスカ「はぁ……んもう、バカシンジッ!」
シンジ「いでっ! 何だよもういきなり」
アスカ「この私が話しかけてんのに、音楽なんか聴いてんじゃないわよ!」
シンジ「で、何?」
アスカ「『清水の舞台から飛び降りる』って、次に行く所がそうなんでしょ」
シンジ「うん、そうだけど」
アスカ「あれって、その、ホントにやるわけ?」
シンジ「……ぷっ、あ、あっはははははっ!」
アスカ「ちょっと、人が聞いてんのに何で笑うのよ!?」
シンジ「あ、アスカ、それはものの例えで、本気でやるわけじゃないんだよ……!」
アスカ「…… くぉのバカジャージィィィ!!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:32:49.70 ID:iT2swYXL0
<清水寺>
ミサト「さっすがに修学旅行のメッカね、清水寺! 学生がうじゃうじゃいることぉ。ちゃんとついて
くるのよー」
アスカ「何よこの人ゴミ? いち宗教施設にこんな観光客が来るわけ?」
ヒカリ「京都は一年中、どこ行ってもこんな感じだって言ってたよ。鈴原が」
トウジ「八ツ橋にわらび餅に抹茶スウィーツに清水焼まんじゅう、さすが清水の参道やな」
綾 波「……」
シンジ「綾波、おみやげが珍しいの?」
綾 波「前から不思議に思ってたんだけど、よく観光地のおみやげに刀売ってるけど、何で?」
ケンスケ「言われてみれば、木刀とかどの観光地行ってもあるよなぁ」
トウジ「ま、完全に修学旅行生向けやな。欲しくなる気持ちはわからんでもない」
ケンスケ「俺達男子の遊び用って感じ?」
綾 波「それでどこか乗り込むの?」
シンジ「そういうわけじゃ、ないと思うけど……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:34:21.72 ID:iT2swYXL0
ミサト「ここがかの有名な、清水の舞台ってやつよ! 男子、くれぐれも飛び込まないように」
アスカ「……」
ヒカリ「すごーい! きれー」
シンジ「本とかで見たとおりだ。凄いなぁ」
トウジ「しかし弁慶ちゅうのも、えらい男やなぁ。こんなんで敵をドツキ回してたんやなぁ」
ケンスケ「みんな、写真撮ろうぜ、写真! トウジもそんなの後にしろよ!」
ミサト「あらー、いいじゃない。先生も混ぜて♪」
綾 波「いぇー」
シンジ「あ、綾波」
アスカ「! ちょっ、ちょっとあんた、暑いんだからくっついてんじゃないわよ!」
ヒカリ「ほら鈴原も、早く…… !」
トウジ「? 何や委員長、写真撮る間くらい、我慢せえよ」
ヒカリ「なっ、何でもないわよ……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:35:43.27 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「おい、神社に人が殺到してるよ」
シンジ「地主神社って、書いてある」
ミサト「ズバリ! 縁結びで有名な神社よ。あそこの『恋占いの石』まで目隠しで行って、うまく
行けたら恋が成就するって言い伝えがあるの」
ケンスケ「はーい! ミサト先生は誰を思って占うんですかー?」
ミサト「先生は……まぁ、ちょっち、ね」
トウジ「くぅ~~っ、ミサトセンセに想われるやなんて、罪な男がおるもんやなぁ」
ヒカリ「……」
アスカ「……」
綾 波「……やんないの?」
二 人「べっ、別に興味ないから!」
綾波 「あっ、そ」
シンジ「?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:37:43.54 ID:iT2swYXL0
<昼 食>
トウジ「んっ、くあぁ~~……やっと昼メシにあり付けるなぁ」
ケンスケ「京都まで来て、すき焼きとはねぇ。あんまり京都らしく無いっていうか」
ミサト「何よ、豪勢なメニューじゃないのー。贅沢な子達ねぇ」
シンジ「でも、せっかくなら京都らしい料理が食べたかったなぁ」
アスカ「ウチでも食べられるじゃない、こんなの」
ミサト「文句言わないで食べる! はい、いただきま~す」
生徒達「いただきま~す」
綾 波「ねー碇君、肉あげる」
シンジ「綾波、食べないの?」
綾 波「だって嫌いだし。よろしくねー」
トウジ「そういうことやったらワシの出番やな!」
ケンスケ「で何で俺のを取るんだよ!」
ヒカリ「すーずーはーらっ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:41:50.60 ID:iT2swYXL0
<祇園>
ミサト「次に見学予定だった所が突然駄目になっちゃったから、特別に今から班ごとの自由行動とします。
あんまり遠くに行かないように、ちゃんと時間までにはバスに戻ってくるのよ」
ケンスケ「さて、と。せっかく祇園に来たんだし、行くだろ?」
トウジ「当ったり前やないか!」
シンジ「楽しみだなぁ」
ヒカリ「行くって、どこに行くの?」
アスカ「こいつらの考えることだし、ロクなとこじゃないわよ」
トウジ「ちゅうわけで委員長、舞妓はんを探しに、出発や!」
ヒカリ「……そういうことね」
綾 波「いーんじゃない? 私も舞妓さんのカッコしてみたいし」
ケンスケ「さすが綾波理解がある!」
アスカ「でも、どこに行けば会えんのよ? その舞妓はんとやらは」
シンジ「どこに行けばいいの? トウジ」
トウジ「それは、アレや! その……」
ヒカリ「……行きましょ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:46:36.73 ID:iT2swYXL0
トウジ「いやぁ、この写真は一生モンやなぁ」
シンジ「あ、次は僕、僕とお願いします!」
舞 妓「ふふっ」
ケンスケ「はい、チーズ…… あっ」
シンジ「えっ? いでででででっ!!」
アスカ「何鼻の下伸ばしてんのよこのバカシンジっ!」
ヒカリ「鈴原も! 舞妓さんに迷惑でしょ!」
綾 波「でも、凄いきれー……あたしも写真いいですか?」
アスカ「ちょっと、アンタまで撮ってどうすんのよ!」
舞 妓「いーわよ別に、どんどんいらっしゃい♪」
6 人「!? ミ、ミサト先生!?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:48:19.80 ID:iT2swYXL0
ミサト「3人とも気づかないんだもん、ちょっとからかってみたくなっちゃった」
トウジ「ひどいやないですか! ……でもミサト先生やったらまあ……いでっ!」
綾 波「先生、どこ行ったらそういう格好できるんですか?」
ミサト「この先のお店よ。今日はすいてるから、すぐ出来るんじゃない?」
綾 波「ねぇ、行ってみない? 舞妓さんのカッコしたくない!?」
ヒカリアスカ「…… うん」
3 人「……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:53:37.28 ID:iT2swYXL0
<バス>
ミサト「みんな、1日お疲れ様! もうすぐ宿に到着よ」
ケンスケ「ふわ……あ……トウジ、起きろよ、トウジ」
アスカ「宿ってこれのこと? へー、結構おっきなホテルじゃない」
綾 波「すごい、なんか超豪華なんだけど」
シンジ「ミサト先生、僕らここに……」
ミサト「違う違う、そこじゃなくて、こっちの旅館」
トウジ「ふわぁぁぁ~~……んん? 何や、次はお化け屋敷か」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:54:40.35 ID:iT2swYXL0
ヒカリ「うわ……」
アスカ「先生! 何で私達がこんな所に泊まんなきゃいけないのよ!!」
ミサト「しょ、しょうがないじゃない、ネットで見た時には風情があっていい感じだったんだもん」
綾 波「もう何か色々出てきそうなんだけどーー!」
ケンスケ「俺達が通ってる学校て、こんなに財政苦しかったのか」
シンジ「そう、かな? 結構味があっていいと思うけど」
綾 波「……やっぱ碇君変態だわ」
シンジ「なっ、何で僕が変態になるんだよ!」
ミサト「はいはいはい静かにー! 夕食は豪華にって頼んでおいたから文句言わない!」
ケンスケ「嫌な予感するなぁ……」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:56:18.25 ID:iT2swYXL0
<宿・夕食>
ミサト「じゃあ食べましょうか。いただきまーす!」
6 人「……」
ミサト「み、みんなどうしたのー? ほら、お腹すいたでしょ? どんどん食べなきゃ」
ケンスケ「嫌な予感、大当たり」
トウジ「まさかの2連チャンとは、思わんかったな」
綾 波「碇君、肉あげる」
シンジ「そ、それじゃ全部じゃないか!?」
ヒカリ「鈴原、私の食べる?」
トウジ「こ、こないな時に断ったら、男がすたるっちゅうもんや!」
ヒカリ「あ、ありがと」
アスカ「だったら私のも」
ケンスケ「頼んだぜー」
トウジ「んなっ!?」
ミサト「……」
トウジ「……ミサトセンセ、こっち見んとってください」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:00:00.35 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「部屋もなんというか、予想通りな感じだな」
トウジ「すまん、今夜のマクラ投げは、もう少し待ってくれ……」
シンジ「トウジ、大丈夫?」
ケンスケ「フロまでまだ時間があるな。どうする?」
シンジ「どうするって、トウジが復活するまで部屋でゴロゴロするしか」
ケンスケ「女子の部屋行っても、式波あたりに蹴られそうだしな」
シンジ「……」
ケンスケ「碇?」
シンジ「ちょっと、旅館の中見てくる」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:02:03.16 ID:iT2swYXL0
シンジ「結構、いい旅館だと思うけどな……」
???「なかなかわかってんじゃん」
シンジ「えっ?」
???「やっ」
シンジ「こっ、こんばん、わ」
???「修学旅行生?」
シンジ「そうだけど、君も?」
???「そういうことにしとく」
シンジ「はぁ」
マ リ「ちょっと話さない? 碇君」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:03:43.40 ID:iT2swYXL0
シンジ「どうして、僕の名前……」
マ リ「さっきそう呼ばれてたじゃん。碇ーって」
シンジ「あ、そうか。君は」
マ リ「真希波・マリ・イラストリアス。ねぇ、二人でどっか遊びに行かない?」
シンジ「だっ、駄目だよ、夜は外出禁止だし」
マ リ「真面目だねぇ。つまんないリアクション」
シンジ「ごっ、ごめん」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:05:56.78 ID:iT2swYXL0
マ リ「修学旅行、ってさぁ。楽しい?」
シンジ「うん、友達とこうやって一日過ごすのって、楽しいって思う」
マ リ「ふぅん……」
シンジ「真希波さんは?」
マ リ「あんま興味無いんだよねぇ、そういうの。楽しいって思うのは……戦ってる時?」
シンジ「戦う?」
マ リ「自分が思うとおりの環境で、思いっきりやり合ってる時かなぁ。テンション上がりっ放し」
シンジ「はぁ……」
マ リ「君、何でも言われるままやりそうな感じだもんねぇ」
シンジ「そっ、そんなことないよ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:06:52.32 ID:iT2swYXL0
マ リ「……そろそろ、行くね、碇シンジ君。じゃっ」
シンジ「あ、うん。さよなら…… あれっ?」
トウジ「そないなトコで、何しとんのやセンセ」
ケンスケ「もうフロの時間だってよ」
シンジ「ごめん、ちょっと旅館の中歩いてて」
トウジ「まさか女の所やないやろな」
シンジ「違うよ、どこにも行ってない」
ケンスケ「それよりフロだよフロ、これくらいはマトモであってくれよ……」
シンジ「……」
シンジ(『シンジ』って名前、どうして知ってたんだろう……)
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:07:38.12 ID:iT2swYXL0
トウジ「はぁ~、やっと落ち着いたなぁ」
シンジ「お風呂は、普通で良かったね」
ケンスケ「多少古い所はあるけど、許容範囲だな」
トウジ「っとよう見たらシンジ、何をタオルで隠しとんねん!」
ケンスケ「男同士なんだから、隠すなよ」
シンジ「べっ、別にいいじゃないか」
トウジ「男と男の付き合いっちゅうもんはなぁ、裸で……」
アスカ「ねぇヒカリ、それとって」
ヒカリ「はい」
ミサト「へーえ、なかなか良いカラダしてんじゃない♪」
綾 波「やーもう、ミサト先生オヤジなんだけど」
3 人「……」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:08:21.21 ID:iT2swYXL0
トウジ「生殺しや……」
ケンスケ「風呂場にカメラは間違いなく壊れるからなぁ」
シンジ「ケンスケ、撮ろうとしてたのか……」
アスカ「そっちも聞こえてんのよ3バカ! 変態!」
ヒカリ「鈴原っ!!」
トウジ「んなっ、何やとぉ!?」
綾 波「鈴原君と相田君もそういうヒトだったんだー」
シンジ「も、『も』って何だよ綾波!」
ミサト「わかったわかった、私が詳細に実況中継してあげるから、大人しくしてなさい」
ヒカリ「先生、駄目に決まってるじゃないですか!」
綾 波「パンツ覗き魔だっているのに、絶対無理!」
アスカ「ちょっと、いつまで言ってんのよそれ!」
ミサト「ほらほら3人とも、立ったら丸見えなんですけど」
女3人「!?」
男3人「!!!!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:09:39.20 ID:iT2swYXL0
トウジ「結局、マクラ投げは出来んかったな」
ケンスケ「女子の部屋にも呼ばれなかったよな。来たら殺すって言ってたし」
シンジ「あ、もうすぐ消灯時間だから、先生が見回りに来るかも」
ケンスケ「大丈夫だって、どうせミサト先生だろ? 大目に見て……」
ミサト「シーンジ君達ぃ! ちゃーんと寝てるぅ?」
トウジ「ミサトセンセ……ってちょっ、 酔ってるやないですか!」
シンジ「おっ、お酒臭い……!」
ミサト「なーによぉ、飲んじゃいけないっての!? この私がぁ!」
ケンスケ「い、いいえ、飲んでいいですもちろん……ってそこに寝ないで下さいよ!」
トウジ「あのミサトセンセが、ただの酔っ払いのオッサンに……」
シンジ「先生、他の、先生に見られたら、まずいです、って!」
ミサト「ぐぅ……」
ケンスケ「こりゃ駄目だ、委員長達にも手伝ってもらおうぜ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:10:13.16 ID:iT2swYXL0
ミサト「くー……かー……」
綾 波「ていうか、何で私がこんなことしなきゃいけないのぉ!?」
シンジ「仕方ないよ、このままにもしておけないし」
アスカ「ったく重いのよ、この……!」
ヒカリ「せっ、先生服が、ちょっ……男子は見ないで!!」
トウジ「いでっ! 何で俺だけどつくねん委員長!?」
シンジ「よっ、と……はぁ、やっと片付いた」
綾 波「あぁ~もー汗かいたし最悪!」
トウジ「はぁ……もう部屋に戻ろか」
ケンスケ「さんせ~い」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:11:29.54 ID:iT2swYXL0
シンジ(寝る前にトイレ行かなきゃ……)
アスカ「? バカシンジじゃない」
綾 波「あ、碇君」
シンジ「綾波」
アスカ「!」
シンジ「部屋に、戻ったんじゃなかったの?」
綾 波「寝る前に、せっかくだから旅館の中見てたんだー。つまんなかったけど」
シンジ「僕はいいと思うけどなぁ」
綾 波「碇君ってなんか、趣味オヤジ臭いよねー」
シンジ「そ、そうかな……」
綾 波「嘘嘘、冗談。もー、そんな顔しないでよ」
シンジ「綾波は、趣味とか無いの?」
綾 波「私? 私は……ヤバ、特に無いかも」
シンジ「…… ぷっ、アッハハハハ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:13:07.67 ID:iT2swYXL0
綾 波「ちょっ、何笑ってんの? マジひどくない?」
シンジ「ごめんごめん、でも、綾波って明るいし、色々やってそうなイメージだから」
綾 波「……ねぇ、碇君、チェロやってたじゃん」
シンジ「まあ、一応」
綾 波「あれ、今度教えてくんない? 何かカッコいいんだけど」
シンジ「む、無理だよ、そんなに上手くないし」
綾 波「いーじゃん別に減るもんじゃないし、あ、じゃあ今度家行くからよろしく! じゃねー!」
シンジ「えっ、ちょっ、綾波!? あやな……行っちゃった」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:14:54.77 ID:iT2swYXL0
アスカ「バカシン、ジっ!」
シンジ「いてっ! あ、アスカか……」
アスカ「アスカかって何よ、何してんのこんな所で」
シンジ「何って、別に……ちょっと、旅館の中見てたんだよ」
アスカ「…… バーカ」
シンジ「な、何だよ」
アスカ「せっかくの修学旅行なのに、一人で旅館見学とかバカじゃないのって言ったの」
シンジ「うるさいな、アスカには関係ないだろ」
アスカ「そんなことより、何か思い出に残ることやった方がいいんじゃないの?」
シンジ「思い出って言われても、思いつかないし」
アスカ「例えば……」
シンジ「例えば、何だよ」
アスカ「ええと、その……け、ケータイで写真撮るとか」
シンジ「……別に普通じゃないか」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:15:54.10 ID:iT2swYXL0
アスカ「うっさいわねぇ、いいから撮るの!」
シンジ「うわっ!」
アスカ「ほら、撮るわよ!」
シンジ「あ、アスカ、近……」
アスカ「し、しょうがないじゃない、こうしないと入らないんだから」
シンジ「…… 撮れた?」
アスカ「……まあまあ、ね。じゃ、部屋戻るから」
シンジ「アスカ、ちょっと、僕にも見せて…… 行っちゃった」
トウジ「ええなぁ……青春やなぁ」
ヒカリ「ねえ、こんなことしていいの? 隠れて見てるなんて」
ケンスケ「いいのいいの、これぞ修学旅行の夜、だろ?」
ヒカリ「……いいなぁ、アスカ」
トウジ「? なんや委員長」
ヒカリ「なっ、何でもないっ」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:17:10.82 ID:iT2swYXL0
<翌日>
ミサト「みんなー、おはよ……うっ」
綾 波「あーあー、思いっきり2日酔いじゃん、アレ」
ヒカリ「先生、大丈夫かな……」
アスカ「……」
ヒカリ「? ずっとケータイ見てるけど、どうしたの」
アスカ「えっ? あぁ、な、なんでもない」
ミサト「えーと……今日は自由行動の後、新幹線で帰るから、遅れないようにねー……」
トウジ「……」
ケンスケ「……」
シンジ「何だよー、2人とも」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:18:33.21 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「何でもない。それより、今日どこ行く?」
ヒカリ「嵐山までタクシーまで行って、あそこお店多いからお土産買ったり……」
トウジ「嵐山なぁ……それやったら、駅前でチャリンコ借りて回ろか」
綾 波「さんせー! 歩き回るの疲れるし」
アスカ「確かに、面倒だしね」
ケンスケ「この2人の気が合うなんてねぇ」
シンジ「ホントだ。何かあったのかな」
ケンスケ「……」
シンジ「だ、だから何なんだよ?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:19:37.25 ID:iT2swYXL0
<嵐山>
綾 波「そこのキ○ィちゃん八ツ橋と、抹茶ラテと、あーそれってまだあります!?」
トウジ「何で俺が荷物持たされとんねん委員長!?」
ヒカリ「さんざん迷惑かけてきたんだから、このくらいしなさいよね」
シンジ「母さんはこれ、父さんは……うわっ!?」
綾 波「碇君、それ持っててー」
ケンスケ「おーい、そんなに買ったら邪魔になるんじゃないかー?」
アスカ「……ねぇ」
ケンスケ「ん? おわっ!」
アスカ「落とすんじゃないわよ」
ケンスケ「あ、ああ、わかった」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:20:22.01 ID:iT2swYXL0
ヒカリ「ふぅ……結構買ったね」
アスカ「ま、おみやげはこれくらいでいいんじゃない?」
トウジ「くう……こいつら、俺らを何やと思っとんねん」
シンジ「綾波はおみやげ買いすぎなんだよ……」
ケンスケ「……」
トウジ「そう思うやろ、ケンスケ!」
ケンスケ「ああ、そうだよな、うん」
シンジ「?」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:21:41.64 ID:iT2swYXL0
トウジ「そろそろもう出な、間に合わん時間やな」
ヒカリ「ねぇ、最後に橋のところで、みんなで写真撮らない?」
トウジ「写真か。まっ、最後は集合写真で締めといこか」
ケンスケ「どうする? 誰かに撮ってもらうか、タイマーで……」
綾 波「あ、すいませーん、写真撮ってもらっていいですか?」
???「んー? 写真?」
シンジ「っ! あっ……!」
マ リ「ありゃ、こんな偶然あるんだねー」
アスカ「!? ちょっと、あんた知ってんの!?」
トウジ「どういうことやシンジ!? いつの間に抜け駆けしたんや!」
シンジ「知ってるというか、その……」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:23:13.53 ID:iT2swYXL0
マ リ「宿で会ったんだよね。ナンパされちゃってさぁ」
アスカ「な……な、何してんのよこの変態!!」
シンジ「っ!!」
ケンスケ「まさか碇がそういうアクションを起こすとは……!」
ヒカリ「ふっ、不潔よっ!」
シンジ「ちちち違うよ、偶然出会ったっていうか、そういう流れになったっていうか」
トウジ「『そういう流れ』って、完全にそっちのイミやないかシンジ!」
綾 波「……サイテー」
マ リ「あ、あっはははははっ! 何、なんかモテまくってんじゃん、シンジぃ!」
シンジ「真希波さん、ちゃんと説明してくださいよ!」
アスカ「名前まで知ってるってどういうことよ!?」
マ リ「面白いからこのまま撮るよー? はい、3、2、1」
6 人「!!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:24:33.58 ID:iT2swYXL0
<その後、自宅>
ユ イ「ちょっとやだ、何この写真? せっかくみんなで写ってるのに」
シンジ「撮った人にやられたんだよ。おかげでひどい目にあった」
ユ イ「撮り直せば良かったじゃない」
シンジ「時間がなくて、駄目だったんだ」
ユ イ「ふぅん……その撮った人って、どんな人だったの?」
シンジ「女子高生……同い年かな? 真希波さんていう女の子」
ゲンドウ「!」
シンジ「父さん?」
ゲンドウ「いや、何でもない。……それよりシンジ」
シンジ「え?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:28:01.22 ID:iT2swYXL0
ゲンドウ「楽しかったのか」
シンジ「…… うん、凄く、楽しかった」
ゲンドウ「そうか」
ユ イ「…… じゃ、そろそろご飯に……」
アスカ「こんばんわー! おみやげ渡しに来ました」
ユ イ「アスカちゃん? ちょうど良かった、夕食食べてかない?」
アスカ「いいんですか? じゃあお言葉に甘えて……ほら、準備手伝いなさいよシンジ」
シンジ「どうして僕がやらなきゃいけないんだよ」
アスカ「ご飯の支度くらい手伝うのが当たり前でしょ? このナンパ馬鹿」
ゲンドウ「……ナンパ……」
ユ イ「やだこの子ったら、そんなことしてたの?」
シンジ「ちっ、違うよ母さん……」
完
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:29:46.37 ID:iT2swYXL0
このスレ見てた奴一人もいなそうだけど・・・
もしいたら最後までサンクス
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:30:39.16 ID:zOcoYYFq0 [2/2]
乙
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:30:52.10 ID:ULb285cSO
次回予告しろよ
53 名前:1 ◆1kzjh77Tt. [] 投稿日:2010/07/05(月) 01:33:29.49 ID:iT2swYXL0
>>49
ありがとう
>>50
次回もまたなんらかのイベントで書く
スレタイも ゲンドウ「」 でやることにする
トリップ付けるの遅すぎた
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 01:32:26.36 ID:neS8/ez30
終わり?
見てたのに・・・
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 01:33:23.63 ID:/RuOS9d40
うmなかなか
54 名前:1 ◆1kzjh77Tt. [] 投稿日:2010/07/05(月) 01:34:38.02 ID:iT2swYXL0 [44/44]
>>51
ごめん
>>52
サンクス
良かったら過去のやつも見てくれ
同じトリップしてるのが、どっかにある
ミサト「みんなー、おはよう!」
生 徒「おはようございまーす」
ミサト「いよいよお待ちかねの修学旅行だけど、今日はあの2人以外、遅刻はいないわね?」
生 徒「アハハハハ……」
アスカ「アンタのせいじゃない、バカシンジ!」
シンジ「だって、仕方ないじゃないか……!」
ミサト「これから駅までバスで移動、それから京都駅まで行くわ。団体行動だから、
キリキリ行動するのよ」
生 徒「はーい」
ケンスケ「団体行動だってさ。頼むよ碇」
トウジ「夫婦揃って遅刻やなんて、仲のええこっちゃな」
シンジ「ごめん……」
綾 波「わざわざ一緒に遅刻してくるなんて、やっぱデキてんじゃないの?」
アスカ「そんなんじゃないって言ってんじゃない、うっさいわね!」
ヒカリ「はぁ……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:12:30.91 ID:iT2swYXL0
<ホーム>
ケンスケ「どうせなら戦自の基地とか見学したいんだけどなぁ」
トウジ「……なんや綾波」
綾波 「鈴原君、ホント制服似合わないよね」
ケンスケ「同感だね。完全に制服に着られてるって感じ」
トウジ「ワシかてジャージに着替えたいのはやまやまや。しかし! 今回それをやったらミサト
センセの顔を潰すことになる!」
ヒカリ「団体行動なんだから、当たり前じゃない」
シンジ「京都か……楽しみだなぁ」
アスカ「あんた好きそうだもんね。寺とか神社とか陰気臭い所」
シンジ「いいじゃないか別に、アスカだって行ってみたいって言ってたクセに」
アスカ「私は買い物がしたいって言ったの」
ミサト「ほらプラットホームで騒がないのー。轢かれて手足が千切れ飛ぶわよ」
ヒカリ「ち、ちぎれ……」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:16:00.17 ID:iT2swYXL0
<車内>
トウジ「新幹線言うたらお菓子にジュースやないか! 何でどっちも持っとらへんのや委員長」
ヒカリ「持ってきてないわよ、遠足じゃないんだから」
アスカ「……何よ」
綾 波「別にー」
ケンスケ「みんな相変わらずだねぇ……なぁ碇、綾波と席代わった方がいいんじゃないか」
シンジ「えっ?」
ケンスケ「お前が間に入れば、少なくとも式波のご機嫌は直るだろ」
シンジ「そ、そんなこと言われても無理だよ……!」
綾 波「ねー相田君、途中で窓から富士山が見えるんだよね」
ケンスケ「あ、ああ、どこかの橋から見えるらしいぜ。晴れてればだけど」
綾 波「せっかくだから、写真撮ってくんない?」
アスカ「ってちょっと、私を挟んで会話してんじゃないわよ!」
綾 波「いーじゃん別にこういう席順なんだし迷惑別にかけてないし、何か問題あるんですかー?」
アスカ「あるから言ってんじゃないこの露出魔!」
シンジ「はぁ……」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:17:52.55 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「なぁ委員長、自由行動って二日目からだっけ?」
ヒカリ「うん、朝食を済ませた後に、班毎に自由行動だって」
トウジ「ちなみに、新撰組の壬生寺はいつ行くんや?」
ヒカリ「そこは行かないって決まったじゃない」
トウジ「何やて!? 京都まで来て新撰組に触れんやとぉ!?」
アスカ「嫌なら一人で行ってくればいいじゃない」
綾 波「班行動にそういうのいけないんですけど」
アスカ「アンタには聞いてな…」
ケンスケ「みんな、富士山! 富士山が見える!」
綾 波「えぇっ!? マジ、どこどこどこ!?」
トウジ「ホンマや! ワシのカメラカメラ!」
シンジ「あ、アスカそこだと見えな…」
アスカ「っさいわねぇ、私が代わりに撮ってあげるわよ!」
シンジ「あぁーーっ、それ僕の!」
ミサト「みんな、若いわねぇ……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:20:47.24 ID:iT2swYXL0
ミサト「はいみんなー、いよいよ日本が誇る古都、京都に到着よん♪ 降りる準備しなさーい」
生 徒「は~い」
トウジ「ちょ待て! お前らワシが大富豪負けたまま勝ち逃げすんのか!」
ケンスケ「それを言うなら大貧民だろ? だってトウジ弱いんだもん」
ミサト「京都駅に着いて改札出たら、駅前のターミナルまで歩いて移動ね。そこから
バスに乗っていくから」
アスカ「シンジ、それ取って。私のバッグ」
シンジ「あ、コレ?」
綾 波「あ、サンキュ」
アスカ「ちょっ、何間違ってんのよこのバカシンジ!」
シンジ「ぶっ!?」
トウジ「ってワシのを投げてどないすんねん!」
ヒカリ「み、みんないい加減にしてよ!」
ケンスケ「だーめだ、こりゃ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:23:01.77 ID:iT2swYXL0
<京都駅>
トウジ「京都駅はやっぱりデッカイのぅ!」
シンジ「みんな、トウジみたいに関西弁しゃべってる!」
トウジ「当たり前やないか、ここどこやと思っとんねん」
ヒカリ「京都駅って、こんなに広かったんだね」
アスカ「駅っていうよりショッピングモールって感じね」
綾 波「あっ……!」
シンジ「! 綾波、大丈夫!?」
綾 波「あいたたた……ちょっと人とぶつかっただけだから、平気。ていうか」
シンジ「?」
綾 波「……また見たの?」
シンジ「! ちっ、違、ただ手を貸そうとしただけで」
綾 波「……ぷっ、アッハハハハ……! 冗談、冗談」
シンジ「う……」
アスカ「ったく……!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:24:51.89 ID:iT2swYXL0
<バス>
ミサト「最初に行くのは修学旅行の鉄板、三十三間堂よ!」
生徒達「……」
ミサト「何よみんなー、ちょっちノリ悪いじゃない」
ケンスケ「鉄板ていうか、コースがみんなベタなんだよな」
アスカ「何があるってのよ? その三十なんとか堂に」
シンジ「千手観音っていう仏像がたくさん並んでる所だよ。ほら」
アスカ「! 何これ、気持ち悪い!」
ミサト「アスカ、仏様を気持ち悪いとか言っちゃダメー」
トウジ「気持ち悪いと言えば……ここには有名な都市伝説があるんやけど、知っとるか?」
ヒカリ「ううん、知らない」
トウジ「実は、千体ある仏像のうち一つだけ、何や妙~に親近感が沸く仏像がある。それを見つけると……」
ヒカリ「見つけると?」
綾 波「死ぬんだっけ」
トウジ「って、オチを取らんといてぇな」
アスカ「……」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:27:24.17 ID:iT2swYXL0
<三十三間堂>
アスカ「うわっ、ホントに千体あるなんて、思わなかったわ……」
ヒカリ「凄いね……」
シンジ「……」
トウジ「シンジ、顔色悪いな」
シンジ「う、うん、大丈夫」
ケンスケ「もしかして碇、さっきのトウジの話を真に受けてたりして」
アスカ「!」
シンジ「そっ、そんなことないって! 別に……」
綾 波「とか何とか言って、顔真っ青じゃなーい」
シンジ「うっ、うるさいな、ちょっとバスに酔っただけだよ」
トウジ「ちょっと待て、何やあの仏像……シンジと式波にそっくr」
アスカ「いぃやぁぁーーーーー!」
ミサト「ちょ、ちょっとアスカどこ行くの!? ちょっと!」
シンジ「あ、アスカ……」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:31:16.09 ID:iT2swYXL0
<バス>
アスカ「ねぇ」
シンジ「……」
アスカ「はぁ……んもう、バカシンジッ!」
シンジ「いでっ! 何だよもういきなり」
アスカ「この私が話しかけてんのに、音楽なんか聴いてんじゃないわよ!」
シンジ「で、何?」
アスカ「『清水の舞台から飛び降りる』って、次に行く所がそうなんでしょ」
シンジ「うん、そうだけど」
アスカ「あれって、その、ホントにやるわけ?」
シンジ「……ぷっ、あ、あっはははははっ!」
アスカ「ちょっと、人が聞いてんのに何で笑うのよ!?」
シンジ「あ、アスカ、それはものの例えで、本気でやるわけじゃないんだよ……!」
アスカ「…… くぉのバカジャージィィィ!!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:32:49.70 ID:iT2swYXL0
<清水寺>
ミサト「さっすがに修学旅行のメッカね、清水寺! 学生がうじゃうじゃいることぉ。ちゃんとついて
くるのよー」
アスカ「何よこの人ゴミ? いち宗教施設にこんな観光客が来るわけ?」
ヒカリ「京都は一年中、どこ行ってもこんな感じだって言ってたよ。鈴原が」
トウジ「八ツ橋にわらび餅に抹茶スウィーツに清水焼まんじゅう、さすが清水の参道やな」
綾 波「……」
シンジ「綾波、おみやげが珍しいの?」
綾 波「前から不思議に思ってたんだけど、よく観光地のおみやげに刀売ってるけど、何で?」
ケンスケ「言われてみれば、木刀とかどの観光地行ってもあるよなぁ」
トウジ「ま、完全に修学旅行生向けやな。欲しくなる気持ちはわからんでもない」
ケンスケ「俺達男子の遊び用って感じ?」
綾 波「それでどこか乗り込むの?」
シンジ「そういうわけじゃ、ないと思うけど……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:34:21.72 ID:iT2swYXL0
ミサト「ここがかの有名な、清水の舞台ってやつよ! 男子、くれぐれも飛び込まないように」
アスカ「……」
ヒカリ「すごーい! きれー」
シンジ「本とかで見たとおりだ。凄いなぁ」
トウジ「しかし弁慶ちゅうのも、えらい男やなぁ。こんなんで敵をドツキ回してたんやなぁ」
ケンスケ「みんな、写真撮ろうぜ、写真! トウジもそんなの後にしろよ!」
ミサト「あらー、いいじゃない。先生も混ぜて♪」
綾 波「いぇー」
シンジ「あ、綾波」
アスカ「! ちょっ、ちょっとあんた、暑いんだからくっついてんじゃないわよ!」
ヒカリ「ほら鈴原も、早く…… !」
トウジ「? 何や委員長、写真撮る間くらい、我慢せえよ」
ヒカリ「なっ、何でもないわよ……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:35:43.27 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「おい、神社に人が殺到してるよ」
シンジ「地主神社って、書いてある」
ミサト「ズバリ! 縁結びで有名な神社よ。あそこの『恋占いの石』まで目隠しで行って、うまく
行けたら恋が成就するって言い伝えがあるの」
ケンスケ「はーい! ミサト先生は誰を思って占うんですかー?」
ミサト「先生は……まぁ、ちょっち、ね」
トウジ「くぅ~~っ、ミサトセンセに想われるやなんて、罪な男がおるもんやなぁ」
ヒカリ「……」
アスカ「……」
綾 波「……やんないの?」
二 人「べっ、別に興味ないから!」
綾波 「あっ、そ」
シンジ「?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:37:43.54 ID:iT2swYXL0
<昼 食>
トウジ「んっ、くあぁ~~……やっと昼メシにあり付けるなぁ」
ケンスケ「京都まで来て、すき焼きとはねぇ。あんまり京都らしく無いっていうか」
ミサト「何よ、豪勢なメニューじゃないのー。贅沢な子達ねぇ」
シンジ「でも、せっかくなら京都らしい料理が食べたかったなぁ」
アスカ「ウチでも食べられるじゃない、こんなの」
ミサト「文句言わないで食べる! はい、いただきま~す」
生徒達「いただきま~す」
綾 波「ねー碇君、肉あげる」
シンジ「綾波、食べないの?」
綾 波「だって嫌いだし。よろしくねー」
トウジ「そういうことやったらワシの出番やな!」
ケンスケ「で何で俺のを取るんだよ!」
ヒカリ「すーずーはーらっ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:41:50.60 ID:iT2swYXL0
<祇園>
ミサト「次に見学予定だった所が突然駄目になっちゃったから、特別に今から班ごとの自由行動とします。
あんまり遠くに行かないように、ちゃんと時間までにはバスに戻ってくるのよ」
ケンスケ「さて、と。せっかく祇園に来たんだし、行くだろ?」
トウジ「当ったり前やないか!」
シンジ「楽しみだなぁ」
ヒカリ「行くって、どこに行くの?」
アスカ「こいつらの考えることだし、ロクなとこじゃないわよ」
トウジ「ちゅうわけで委員長、舞妓はんを探しに、出発や!」
ヒカリ「……そういうことね」
綾 波「いーんじゃない? 私も舞妓さんのカッコしてみたいし」
ケンスケ「さすが綾波理解がある!」
アスカ「でも、どこに行けば会えんのよ? その舞妓はんとやらは」
シンジ「どこに行けばいいの? トウジ」
トウジ「それは、アレや! その……」
ヒカリ「……行きましょ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:46:36.73 ID:iT2swYXL0
トウジ「いやぁ、この写真は一生モンやなぁ」
シンジ「あ、次は僕、僕とお願いします!」
舞 妓「ふふっ」
ケンスケ「はい、チーズ…… あっ」
シンジ「えっ? いでででででっ!!」
アスカ「何鼻の下伸ばしてんのよこのバカシンジっ!」
ヒカリ「鈴原も! 舞妓さんに迷惑でしょ!」
綾 波「でも、凄いきれー……あたしも写真いいですか?」
アスカ「ちょっと、アンタまで撮ってどうすんのよ!」
舞 妓「いーわよ別に、どんどんいらっしゃい♪」
6 人「!? ミ、ミサト先生!?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:48:19.80 ID:iT2swYXL0
ミサト「3人とも気づかないんだもん、ちょっとからかってみたくなっちゃった」
トウジ「ひどいやないですか! ……でもミサト先生やったらまあ……いでっ!」
綾 波「先生、どこ行ったらそういう格好できるんですか?」
ミサト「この先のお店よ。今日はすいてるから、すぐ出来るんじゃない?」
綾 波「ねぇ、行ってみない? 舞妓さんのカッコしたくない!?」
ヒカリアスカ「…… うん」
3 人「……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:53:37.28 ID:iT2swYXL0
<バス>
ミサト「みんな、1日お疲れ様! もうすぐ宿に到着よ」
ケンスケ「ふわ……あ……トウジ、起きろよ、トウジ」
アスカ「宿ってこれのこと? へー、結構おっきなホテルじゃない」
綾 波「すごい、なんか超豪華なんだけど」
シンジ「ミサト先生、僕らここに……」
ミサト「違う違う、そこじゃなくて、こっちの旅館」
トウジ「ふわぁぁぁ~~……んん? 何や、次はお化け屋敷か」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:54:40.35 ID:iT2swYXL0
ヒカリ「うわ……」
アスカ「先生! 何で私達がこんな所に泊まんなきゃいけないのよ!!」
ミサト「しょ、しょうがないじゃない、ネットで見た時には風情があっていい感じだったんだもん」
綾 波「もう何か色々出てきそうなんだけどーー!」
ケンスケ「俺達が通ってる学校て、こんなに財政苦しかったのか」
シンジ「そう、かな? 結構味があっていいと思うけど」
綾 波「……やっぱ碇君変態だわ」
シンジ「なっ、何で僕が変態になるんだよ!」
ミサト「はいはいはい静かにー! 夕食は豪華にって頼んでおいたから文句言わない!」
ケンスケ「嫌な予感するなぁ……」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 00:56:18.25 ID:iT2swYXL0
<宿・夕食>
ミサト「じゃあ食べましょうか。いただきまーす!」
6 人「……」
ミサト「み、みんなどうしたのー? ほら、お腹すいたでしょ? どんどん食べなきゃ」
ケンスケ「嫌な予感、大当たり」
トウジ「まさかの2連チャンとは、思わんかったな」
綾 波「碇君、肉あげる」
シンジ「そ、それじゃ全部じゃないか!?」
ヒカリ「鈴原、私の食べる?」
トウジ「こ、こないな時に断ったら、男がすたるっちゅうもんや!」
ヒカリ「あ、ありがと」
アスカ「だったら私のも」
ケンスケ「頼んだぜー」
トウジ「んなっ!?」
ミサト「……」
トウジ「……ミサトセンセ、こっち見んとってください」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:00:00.35 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「部屋もなんというか、予想通りな感じだな」
トウジ「すまん、今夜のマクラ投げは、もう少し待ってくれ……」
シンジ「トウジ、大丈夫?」
ケンスケ「フロまでまだ時間があるな。どうする?」
シンジ「どうするって、トウジが復活するまで部屋でゴロゴロするしか」
ケンスケ「女子の部屋行っても、式波あたりに蹴られそうだしな」
シンジ「……」
ケンスケ「碇?」
シンジ「ちょっと、旅館の中見てくる」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:02:03.16 ID:iT2swYXL0
シンジ「結構、いい旅館だと思うけどな……」
???「なかなかわかってんじゃん」
シンジ「えっ?」
???「やっ」
シンジ「こっ、こんばん、わ」
???「修学旅行生?」
シンジ「そうだけど、君も?」
???「そういうことにしとく」
シンジ「はぁ」
マ リ「ちょっと話さない? 碇君」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:03:43.40 ID:iT2swYXL0
シンジ「どうして、僕の名前……」
マ リ「さっきそう呼ばれてたじゃん。碇ーって」
シンジ「あ、そうか。君は」
マ リ「真希波・マリ・イラストリアス。ねぇ、二人でどっか遊びに行かない?」
シンジ「だっ、駄目だよ、夜は外出禁止だし」
マ リ「真面目だねぇ。つまんないリアクション」
シンジ「ごっ、ごめん」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:05:56.78 ID:iT2swYXL0
マ リ「修学旅行、ってさぁ。楽しい?」
シンジ「うん、友達とこうやって一日過ごすのって、楽しいって思う」
マ リ「ふぅん……」
シンジ「真希波さんは?」
マ リ「あんま興味無いんだよねぇ、そういうの。楽しいって思うのは……戦ってる時?」
シンジ「戦う?」
マ リ「自分が思うとおりの環境で、思いっきりやり合ってる時かなぁ。テンション上がりっ放し」
シンジ「はぁ……」
マ リ「君、何でも言われるままやりそうな感じだもんねぇ」
シンジ「そっ、そんなことないよ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:06:52.32 ID:iT2swYXL0
マ リ「……そろそろ、行くね、碇シンジ君。じゃっ」
シンジ「あ、うん。さよなら…… あれっ?」
トウジ「そないなトコで、何しとんのやセンセ」
ケンスケ「もうフロの時間だってよ」
シンジ「ごめん、ちょっと旅館の中歩いてて」
トウジ「まさか女の所やないやろな」
シンジ「違うよ、どこにも行ってない」
ケンスケ「それよりフロだよフロ、これくらいはマトモであってくれよ……」
シンジ「……」
シンジ(『シンジ』って名前、どうして知ってたんだろう……)
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:07:38.12 ID:iT2swYXL0
トウジ「はぁ~、やっと落ち着いたなぁ」
シンジ「お風呂は、普通で良かったね」
ケンスケ「多少古い所はあるけど、許容範囲だな」
トウジ「っとよう見たらシンジ、何をタオルで隠しとんねん!」
ケンスケ「男同士なんだから、隠すなよ」
シンジ「べっ、別にいいじゃないか」
トウジ「男と男の付き合いっちゅうもんはなぁ、裸で……」
アスカ「ねぇヒカリ、それとって」
ヒカリ「はい」
ミサト「へーえ、なかなか良いカラダしてんじゃない♪」
綾 波「やーもう、ミサト先生オヤジなんだけど」
3 人「……」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:08:21.21 ID:iT2swYXL0
トウジ「生殺しや……」
ケンスケ「風呂場にカメラは間違いなく壊れるからなぁ」
シンジ「ケンスケ、撮ろうとしてたのか……」
アスカ「そっちも聞こえてんのよ3バカ! 変態!」
ヒカリ「鈴原っ!!」
トウジ「んなっ、何やとぉ!?」
綾 波「鈴原君と相田君もそういうヒトだったんだー」
シンジ「も、『も』って何だよ綾波!」
ミサト「わかったわかった、私が詳細に実況中継してあげるから、大人しくしてなさい」
ヒカリ「先生、駄目に決まってるじゃないですか!」
綾 波「パンツ覗き魔だっているのに、絶対無理!」
アスカ「ちょっと、いつまで言ってんのよそれ!」
ミサト「ほらほら3人とも、立ったら丸見えなんですけど」
女3人「!?」
男3人「!!!!!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:09:39.20 ID:iT2swYXL0
トウジ「結局、マクラ投げは出来んかったな」
ケンスケ「女子の部屋にも呼ばれなかったよな。来たら殺すって言ってたし」
シンジ「あ、もうすぐ消灯時間だから、先生が見回りに来るかも」
ケンスケ「大丈夫だって、どうせミサト先生だろ? 大目に見て……」
ミサト「シーンジ君達ぃ! ちゃーんと寝てるぅ?」
トウジ「ミサトセンセ……ってちょっ、 酔ってるやないですか!」
シンジ「おっ、お酒臭い……!」
ミサト「なーによぉ、飲んじゃいけないっての!? この私がぁ!」
ケンスケ「い、いいえ、飲んでいいですもちろん……ってそこに寝ないで下さいよ!」
トウジ「あのミサトセンセが、ただの酔っ払いのオッサンに……」
シンジ「先生、他の、先生に見られたら、まずいです、って!」
ミサト「ぐぅ……」
ケンスケ「こりゃ駄目だ、委員長達にも手伝ってもらおうぜ」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:10:13.16 ID:iT2swYXL0
ミサト「くー……かー……」
綾 波「ていうか、何で私がこんなことしなきゃいけないのぉ!?」
シンジ「仕方ないよ、このままにもしておけないし」
アスカ「ったく重いのよ、この……!」
ヒカリ「せっ、先生服が、ちょっ……男子は見ないで!!」
トウジ「いでっ! 何で俺だけどつくねん委員長!?」
シンジ「よっ、と……はぁ、やっと片付いた」
綾 波「あぁ~もー汗かいたし最悪!」
トウジ「はぁ……もう部屋に戻ろか」
ケンスケ「さんせ~い」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:11:29.54 ID:iT2swYXL0
シンジ(寝る前にトイレ行かなきゃ……)
アスカ「? バカシンジじゃない」
綾 波「あ、碇君」
シンジ「綾波」
アスカ「!」
シンジ「部屋に、戻ったんじゃなかったの?」
綾 波「寝る前に、せっかくだから旅館の中見てたんだー。つまんなかったけど」
シンジ「僕はいいと思うけどなぁ」
綾 波「碇君ってなんか、趣味オヤジ臭いよねー」
シンジ「そ、そうかな……」
綾 波「嘘嘘、冗談。もー、そんな顔しないでよ」
シンジ「綾波は、趣味とか無いの?」
綾 波「私? 私は……ヤバ、特に無いかも」
シンジ「…… ぷっ、アッハハハハ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:13:07.67 ID:iT2swYXL0
綾 波「ちょっ、何笑ってんの? マジひどくない?」
シンジ「ごめんごめん、でも、綾波って明るいし、色々やってそうなイメージだから」
綾 波「……ねぇ、碇君、チェロやってたじゃん」
シンジ「まあ、一応」
綾 波「あれ、今度教えてくんない? 何かカッコいいんだけど」
シンジ「む、無理だよ、そんなに上手くないし」
綾 波「いーじゃん別に減るもんじゃないし、あ、じゃあ今度家行くからよろしく! じゃねー!」
シンジ「えっ、ちょっ、綾波!? あやな……行っちゃった」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:14:54.77 ID:iT2swYXL0
アスカ「バカシン、ジっ!」
シンジ「いてっ! あ、アスカか……」
アスカ「アスカかって何よ、何してんのこんな所で」
シンジ「何って、別に……ちょっと、旅館の中見てたんだよ」
アスカ「…… バーカ」
シンジ「な、何だよ」
アスカ「せっかくの修学旅行なのに、一人で旅館見学とかバカじゃないのって言ったの」
シンジ「うるさいな、アスカには関係ないだろ」
アスカ「そんなことより、何か思い出に残ることやった方がいいんじゃないの?」
シンジ「思い出って言われても、思いつかないし」
アスカ「例えば……」
シンジ「例えば、何だよ」
アスカ「ええと、その……け、ケータイで写真撮るとか」
シンジ「……別に普通じゃないか」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:15:54.10 ID:iT2swYXL0
アスカ「うっさいわねぇ、いいから撮るの!」
シンジ「うわっ!」
アスカ「ほら、撮るわよ!」
シンジ「あ、アスカ、近……」
アスカ「し、しょうがないじゃない、こうしないと入らないんだから」
シンジ「…… 撮れた?」
アスカ「……まあまあ、ね。じゃ、部屋戻るから」
シンジ「アスカ、ちょっと、僕にも見せて…… 行っちゃった」
トウジ「ええなぁ……青春やなぁ」
ヒカリ「ねえ、こんなことしていいの? 隠れて見てるなんて」
ケンスケ「いいのいいの、これぞ修学旅行の夜、だろ?」
ヒカリ「……いいなぁ、アスカ」
トウジ「? なんや委員長」
ヒカリ「なっ、何でもないっ」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:17:10.82 ID:iT2swYXL0
<翌日>
ミサト「みんなー、おはよ……うっ」
綾 波「あーあー、思いっきり2日酔いじゃん、アレ」
ヒカリ「先生、大丈夫かな……」
アスカ「……」
ヒカリ「? ずっとケータイ見てるけど、どうしたの」
アスカ「えっ? あぁ、な、なんでもない」
ミサト「えーと……今日は自由行動の後、新幹線で帰るから、遅れないようにねー……」
トウジ「……」
ケンスケ「……」
シンジ「何だよー、2人とも」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:18:33.21 ID:iT2swYXL0
ケンスケ「何でもない。それより、今日どこ行く?」
ヒカリ「嵐山までタクシーまで行って、あそこお店多いからお土産買ったり……」
トウジ「嵐山なぁ……それやったら、駅前でチャリンコ借りて回ろか」
綾 波「さんせー! 歩き回るの疲れるし」
アスカ「確かに、面倒だしね」
ケンスケ「この2人の気が合うなんてねぇ」
シンジ「ホントだ。何かあったのかな」
ケンスケ「……」
シンジ「だ、だから何なんだよ?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:19:37.25 ID:iT2swYXL0
<嵐山>
綾 波「そこのキ○ィちゃん八ツ橋と、抹茶ラテと、あーそれってまだあります!?」
トウジ「何で俺が荷物持たされとんねん委員長!?」
ヒカリ「さんざん迷惑かけてきたんだから、このくらいしなさいよね」
シンジ「母さんはこれ、父さんは……うわっ!?」
綾 波「碇君、それ持っててー」
ケンスケ「おーい、そんなに買ったら邪魔になるんじゃないかー?」
アスカ「……ねぇ」
ケンスケ「ん? おわっ!」
アスカ「落とすんじゃないわよ」
ケンスケ「あ、ああ、わかった」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:20:22.01 ID:iT2swYXL0
ヒカリ「ふぅ……結構買ったね」
アスカ「ま、おみやげはこれくらいでいいんじゃない?」
トウジ「くう……こいつら、俺らを何やと思っとんねん」
シンジ「綾波はおみやげ買いすぎなんだよ……」
ケンスケ「……」
トウジ「そう思うやろ、ケンスケ!」
ケンスケ「ああ、そうだよな、うん」
シンジ「?」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:21:41.64 ID:iT2swYXL0
トウジ「そろそろもう出な、間に合わん時間やな」
ヒカリ「ねぇ、最後に橋のところで、みんなで写真撮らない?」
トウジ「写真か。まっ、最後は集合写真で締めといこか」
ケンスケ「どうする? 誰かに撮ってもらうか、タイマーで……」
綾 波「あ、すいませーん、写真撮ってもらっていいですか?」
???「んー? 写真?」
シンジ「っ! あっ……!」
マ リ「ありゃ、こんな偶然あるんだねー」
アスカ「!? ちょっと、あんた知ってんの!?」
トウジ「どういうことやシンジ!? いつの間に抜け駆けしたんや!」
シンジ「知ってるというか、その……」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:23:13.53 ID:iT2swYXL0
マ リ「宿で会ったんだよね。ナンパされちゃってさぁ」
アスカ「な……な、何してんのよこの変態!!」
シンジ「っ!!」
ケンスケ「まさか碇がそういうアクションを起こすとは……!」
ヒカリ「ふっ、不潔よっ!」
シンジ「ちちち違うよ、偶然出会ったっていうか、そういう流れになったっていうか」
トウジ「『そういう流れ』って、完全にそっちのイミやないかシンジ!」
綾 波「……サイテー」
マ リ「あ、あっはははははっ! 何、なんかモテまくってんじゃん、シンジぃ!」
シンジ「真希波さん、ちゃんと説明してくださいよ!」
アスカ「名前まで知ってるってどういうことよ!?」
マ リ「面白いからこのまま撮るよー? はい、3、2、1」
6 人「!!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:24:33.58 ID:iT2swYXL0
<その後、自宅>
ユ イ「ちょっとやだ、何この写真? せっかくみんなで写ってるのに」
シンジ「撮った人にやられたんだよ。おかげでひどい目にあった」
ユ イ「撮り直せば良かったじゃない」
シンジ「時間がなくて、駄目だったんだ」
ユ イ「ふぅん……その撮った人って、どんな人だったの?」
シンジ「女子高生……同い年かな? 真希波さんていう女の子」
ゲンドウ「!」
シンジ「父さん?」
ゲンドウ「いや、何でもない。……それよりシンジ」
シンジ「え?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:28:01.22 ID:iT2swYXL0
ゲンドウ「楽しかったのか」
シンジ「…… うん、凄く、楽しかった」
ゲンドウ「そうか」
ユ イ「…… じゃ、そろそろご飯に……」
アスカ「こんばんわー! おみやげ渡しに来ました」
ユ イ「アスカちゃん? ちょうど良かった、夕食食べてかない?」
アスカ「いいんですか? じゃあお言葉に甘えて……ほら、準備手伝いなさいよシンジ」
シンジ「どうして僕がやらなきゃいけないんだよ」
アスカ「ご飯の支度くらい手伝うのが当たり前でしょ? このナンパ馬鹿」
ゲンドウ「……ナンパ……」
ユ イ「やだこの子ったら、そんなことしてたの?」
シンジ「ちっ、違うよ母さん……」
完
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:29:46.37 ID:iT2swYXL0
このスレ見てた奴一人もいなそうだけど・・・
もしいたら最後までサンクス
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:30:39.16 ID:zOcoYYFq0 [2/2]
乙
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/05(月) 01:30:52.10 ID:ULb285cSO
次回予告しろよ
53 名前:1 ◆1kzjh77Tt. [] 投稿日:2010/07/05(月) 01:33:29.49 ID:iT2swYXL0
>>49
ありがとう
>>50
次回もまたなんらかのイベントで書く
スレタイも ゲンドウ「」 でやることにする
トリップ付けるの遅すぎた
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 01:32:26.36 ID:neS8/ez30
終わり?
見てたのに・・・
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 01:33:23.63 ID:/RuOS9d40
うmなかなか
54 名前:1 ◆1kzjh77Tt. [] 投稿日:2010/07/05(月) 01:34:38.02 ID:iT2swYXL0 [44/44]
>>51
ごめん
>>52
サンクス
良かったら過去のやつも見てくれ
同じトリップしてるのが、どっかにある
<<キャプテンファルコン「学園都市か・・・」 | ホーム | 唯「こんばんは」>>
コメント
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |