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ノエル「ランサーですね?殺らせて頂きます」

未完
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:10:26.46 ID:MPvLnPks0 [1/59]
ノエル「初めましてマスター。お会いできて光栄です」

凛「ようこそ。あなたのマスターとなる遠坂凛よ。あなたは…見るからにセイバーのクラスかしら?」

ノエル「いかにも」

凛「やったわ。まずはあなたの真名を教えてもらえる?」

ノエル「悲願を遂げるため参上しました、七英雄のノエルと申します」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:11:55.57 ID:MPvLnPks0 [2/59]
凛「七英雄…?聞いたことがないわね」

ノエル「以後お見知りおきを」

凛「悲願と言ったわね、何をあなたは望んでいるの?」

ノエル「…復讐を」

凛「復讐?まあ英霊たるもの復讐の一つや二つはあって当然か」

ノエル「深くは聞かないのですね」

凛「優先順位としてはずっと下だからよ」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:14:16.50 ID:MPvLnPks0
凛「当面の行動は情報収集よ」

凛「『彼を知り己を知れば百戦して殆うからず』という言葉があるわ。一つは既に現界しているサーヴァントとそのマスターの

把握。もう一つはあなたの自身の強さを知る必要がある。」

ノエル「畏まりました。具体的に私はどうすれば?」

凛「とりあえずはこの屋敷を中心に半径5キロの哨戒をお願いするわ。魔力反応があるようならすぐに連絡を。すぐには戦わな

いで」

凛「まずは容姿等からクラスを仮定する。それから確実に仕留める策を練りましょう。怪しいものがなければ帰ってきて頂戴、

お茶でも飲みながら今後のことを話し合いましょう」

ノエル「畏まりました。では…」シュバッ

凛「ついてるわ…。倉庫に眠っていた黒い鎧を媒体にしてよかった、本当にセイバーが出てくるなんて」

凛「知性も高そうだし、いいパートナーとなってくれそうね」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:15:03.04 ID:MPvLnPks0
ぎゃあああ改行そのままでやっちまったー

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:15:59.96 ID:MPvLnPks0
ノエル(マスター。反応を確認しました)

凛「ッッ…!まさか本当にもう配置されてるなんてね…。召喚の魔力反応を気取られたか…!」

凛「いいわ、敵の情報を教えて頂戴」

ノエル(反応は山の中からです。敵は弓を持った男です)

凛「弓?それなら間違いなくアーチャーね。敵に動きは?」

ノエル(監視以外に動く様子はありません。あちらも密偵である可能性が高いでしょう)


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:19:49.07 ID:MPvLnPks0
凛「そう…。敵の後をつけることはできそう?」

ノエル(できないことはありませんが、アーチャータイプの探知能力はかなりのものです。尾行となると私の本分ではありません、敵に気取られる可能性が高い)

凛「ただでさえこちらにサーヴァントが現界したことは知られているわけだしね…」

凛「いいわ、一度帰ってきて。こちらは『何も見なかった』ことにしましょう」

ノエル(ただちに…)


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:21:23.84 ID:MPvLnPks0
アシタカ(士郎、哨戒の途中で英霊の召喚反応を確認した)

士郎「ア、アーチャー!?見ないと思ったらそんなことをしていたのか?」

アシタカ(そなたが聖杯戦争に否定的であることは理解できる。しかしそれならばそれで出来る事があるはずだ)

アシタカ(戦わずとも身を守ることはできる。そのためには敵を知りたい)

士郎「わかった、わかったから…。でももう夕飯だ、キリのいいところで帰ってきてくれ。今日は桜が作ってくれてる」

アシタカ(もう少し周りを見てから、帰るとしよう)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:24:06.75 ID:MPvLnPks0
凛「敵にこちらの動きを見られている以上、派手な動きはできなくなったわね」

凛「セイバー、アーチャーに対しての優位性は?」

ノエル「正直なところ得意とするクラスではありません。が…」

ノエル「たかが人間出身の英霊、相手にすらならないでしょう」

ノエル(あの皇帝のように、数千年の知識と技術でも持ち得ない限り…。)

凛「…大した自信の程ね。というかあなたは人間じゃないの?」

ノエル「こう見えても私は数多の武人を飲み込んできました」

凛(飲み込んだ?奥義でも奪って回ったというの?)

ノエル「弓が相手では剣が届かない、という理屈は成り立ちません」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:27:33.88 ID:MPvLnPks0
カランカランカラン

凛「!トラップの音よ!正面から突っ込んでくるなんてドコの馬鹿よ!」

ノエル「こちらは現界が遅かったようですね。丁度いいでしょう、マスター」

ノエル「自身の手駒の力、しかとご覧頂きましょう」シュバッ


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:32:58.44 ID:MPvLnPks0
凛(敵は小柄…槍を持っている。ランサーか)

凛「いいわ、どちらにしろ侵入者には死あるのみよ!思う存分にやりなさい、セイバー!」

ノエル「…御意」

ノエル「止まりなさい、サーヴァント」

ランサー「戦争だ、まさか挨拶というわけもあるまい」

ノエル「ランサーですね?殺らせて頂きます」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:42:54.73 ID:MPvLnPks0
ランサー「鎧化(アムド)!!」

ノエル&凛「!?」

ノエル「なるほど、その槍は鎧を圧縮させたものでしたか」

ランサー「どうした、貴様は抜かないのか」

ノエル「抜くまでもないということですよ」

ランサー(嫌な構えだ…。あの天地魔闘の構えに似ている…。)



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:46:03.34 ID:MPvLnPks0
11
ノエル「こないのならこちらから行きましょう」

ボッ!ボッ!

凛「蹴り!?あいつセイバーを名乗りながらなんで抜かないのよ?」

ランサー(速い…が!)

ランサー(ダイやラーハルトより数段劣るッ)

シュババババ!

ノエル「ほう」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:53:10.24 ID:MPvLnPks0
凛「あっ何足止めてんのよ!やられるわよ!」

ヒュンケル「地雷閃!」

ノエル「…」ニヤリ

[カウンター]カッカッ!

ヒュンケル「ウグッ!?」

ノエル「若いですね、ランサーの青年。」


>>32
ごめんなさいノエルってだけでこれがやりたかったです

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 11:56:51.71 ID:MPvLnPks0
ヒュンケル(これでは飛び込めん…!)

ノエル「…」

凛「あいつ…剣を使っていなくてこの強さなの?」

凛「閃光にしか見えないあの槍技をカウンターで返すなんて…」

じりじり…時間が過ぎて行く


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 12:01:25.82 ID:MPvLnPks0
ノエル「そろそろやめにしませんか」

凛&ヒュンケル「!?」

ノエル「聖杯戦争もまだ始まったばかりです、死に急ぐこともないでしょう」

ヒュンケル「ふざけるなッ…!」

ノエル「こちらは予行演習だ、我がマスターへある程度の技量が伝わればいい。」

ヒュンケル「黙れッ!…これなら!アバン流槍殺法、虚空閃!」

ノエル「どうやら引く気はないようですね」



>>39
そうなのかタイミング悪かったな

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 12:14:44.81 ID:MPvLnPks0
[ヒートハンド]

凛「ちょっとアンタ!何よその光!?まさかこんなタイミングで宝具なんて使わないでよ!?」

ノエル「少し灸を据えるだけですよ…」

ヒュンケル(なんだこの禍々しい熱は…!?)

ノエル「サラマンダークロー!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 12:22:06.31 ID:MPvLnPks0
ヒュンケル「うお、うおおおおおお!」

左上半身の鎧がはじけ飛び、肉の焼けただれる臭いが辺りに漂う。

凛「ッこのバカ!こんな序盤から宝具を使おうとするなんて!」

ノエル「言ったでしょう、灸を据えただけだと。奥の手は残してあります」

ノエル「先程のアーチャーも未だ観測を続けているはずですしね」

ヒュンケル「…!」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 12:29:24.28 ID:MPvLnPks0
ノエル「これ以上は共に利益にはならない。」

ノエル「こちらはあなたを倒すことができても、手のうちを全て晒すわけには行きません」

ノエル「もう一度いいましょう、引いてはもらえませんか?」

ヒュンケル「…」

ヒュンケル「後悔しろ。必ずお前は殺す」

ヒュンケル「手のうちを見せたくないのが自分だけだと思うな」ブンッ

凛「行ったか…」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 12:39:57.66 ID:MPvLnPks0
イリヤ「あなた、何しに行ってきたの?」

ヒュンケル「…」

イリヤ「私はマスターとサーヴァントを殲滅しなさいと命じたの」

ヒュンケル「…」

ヒュンケル「あの場にいたのはセイバーとアーチャーだけじゃない」

ヒュンケル「あれだけ派手な技を出したんだ、残る恐らく全てのサーヴァントは気づいている」

イリヤ「聖杯戦争もついに始まるのね」

ヒュンケル「あそこで全ての技を出すわけには行かなかった。しかしあいつは、セイバーは俺が必ず殺す」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 12:49:10.73 ID:MPvLnPks0
士郎「アーチャー、もっとたくさん食べろよ」

アシタカ「いや、私はもう十分だ、それより…」

士郎「何言ってんだ、桜が男二人にはいつものじゃ足りないってバカみたいな量作ったんだ。俺一人じゃ食べられない」

アシタカ「士郎。食べながらでいい、聞いて欲しい」

士郎「…なんだよ?」

アシタカ「先程報告したセイバーの拠点に、ランサーのサーヴァントが攻撃を開始した。」

アシタカ「そこのマスターは士郎の学校の女生徒の制服だった。」

士郎「ブッ!?」

アシタカ「何か覚えはあるか?…正義の味方になりたいというのならば、自分の友人くらいは守るつもりはあるのか」

士郎「…」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 12:53:17.01 ID:MPvLnPks0
士郎「…それはどこらへんだ?」

アシタカ「丘の上の高級住宅地。大きな洋館だ。」

士郎「ッ遠坂!…多分それは遠坂の屋敷だ」

アシタカ「聖杯戦争などというものに士郎を巻き込むつもりはない。しかしまた、士郎が後悔する姿も見たくない」

士郎「クソッ、様子を見るだけだからな!遠坂ん家へ行くぞ!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:11:29.20 ID:MPvLnPks0
士郎「遠坂の家はここを突っ切ったところだ…ってなんか煙上がってるじゃないか!?」

アシタカ「一応視覚結界は張っているようだな。魔力を持たない者にはあの煙は見えn…」

士郎「んなことどうだっていい、いくぞ!」

「こんな深夜に女の子の部屋に向かうなんて無粋だなぁ」

アシタカ「誰だ!どこにいる!?」

「俺は、ここさぁ…!」

聞こえたかどうか、という瞬間。前を通った車の下から、アシタカの首めがけて鋏が飛ぶ。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:15:10.32 ID:MPvLnPks0
>>58
ごめんねBB知らなくてごめんね

>>60
たぶんアシタカさんパネェくらい強いっす

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:22:02.79 ID:MPvLnPks0
咄嗟に右腕を出し首を庇うアシタカ。
その腕から真っ黒くぬるぬるとした「何か」が刃を通させない。

アシタカ「…そなたが今回のアサシンか」

士郎「アサシンッ…!?今、走っていた車の下から出てきたのか…?」

アサシン「レイルトレーサーって言えば、アメリカじゃそれなりに有名なんだがな」

アサシン「しっかし何が英霊だ、お前、随分気持ちの悪い腕をしているじゃないか」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:29:03.36 ID:MPvLnPks0
>>64
用意するのは面倒なので出典だけでも載せとく

セイバー:ノエル/ロマンシング・サガ2
アーチャー:アシタカ/もののけ姫
ランサー:ヒュンケル/ダイの大冒険
アサシン:クレア・スタンフィールド/BACCANO! -バッカーノ!-

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:38:55.55 ID:MPvLnPks0
アシタカ「そなたこそ凡そ一般的な人間とは同じようで何もかもが違うようだが」

アサシン「へえ、わかるのか。ま、俺は特別だからな」

士郎「おい、そこの赤毛!」

アサシン「ん…?」

士郎「こっちに戦う意志はない。迷惑なんだ。聖杯なんてくれてやるから邪魔すんな!」

アサシン「お前、面白いのに飼われてるんだな」

アシタカ「…」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:46:37.10 ID:MPvLnPks0
※上に出典書いたんでアサシンはクレアで表記します


クレア「俺はお前の都合なんて気にしないよ、だからお前も気にするな」

士郎「ッッ!」
ゾクリとする笑い。

アシタカ「士郎ッ!跳ぶぞ!」

素手で人を千切ることのできるアサシンの手から士郎を抱き、そのまま山の中へ逃げるアシタカ。

アサシン「あいつー…速いな」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:50:48.61 ID:MPvLnPks0
アシタカ「士郎、もう戦いは避けられない。安心しろ、そなたは必ず守る」

士郎「くっ…。しかしあいつはなんだ?見た目は人間でも、とても人の動きじゃないぞ」

アシタカ「そもそも英霊とは人間ではない。どれも似たりよったりだ」

アシタカ「アサシンは飛び道具を使うようだが、これだけの距離を離せばこちらの間合いだ」

士郎「でも住宅街からかなり離れたぞ?こんなところから弓矢なんて届くのか?」

アシタカ「私も英霊だからな」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 13:55:34.88 ID:MPvLnPks0
士郎「どうした包帯を外して…アシタカ!?なんだその、黒いのは」

アシタカ「これは、死そのものだ。あまり見るな」

ギリギリギリ…蠢く蟲の塊のような腕で、アシタカは弓を引いていく。

ヒュッ

瞬間、映画で見るような爆発が遥か遠くで起きた。

アシタカ「これが、タタリ神の呪いだ」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 14:00:22.34 ID:MPvLnPks0
クレア「おー、おー、おー、やってくれるじゃないの」

怪物クレア・スタンフィールドの手であっても、矢を素手で受け止めようとすれば少なくとも上半身は吹っ飛んでいた。

クレア「それでもな…」

クレアは近くで吹き飛んだ5キロ程度の石を手に取ると、正面に位置する山の中腹に向かって投げた。

ッドン!

アシタカ「なっ…」

クレア「俺ならここらにあるものでも十分世界最強だ。」

クレア「いいだろう、狙撃戦に付き合ってやる」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 14:10:47.73 ID:MPvLnPks0
>>77>>78
最初はそうするつもりでした

七英雄版
セイバー:ノエル
アーチャー:ワグナス
ランサー:スービエ
キャスター:ロックブーケ
バーサーカー:ダンターグ
アサシン:クジンシー
ライダー:ボクオーン(地上戦艦的な意味で)

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 14:22:34.78 ID:MPvLnPks0
ドンッ!ドンッ!ドンッ!

士郎「狙撃戦どころじゃない!これじゃまるで砲撃戦だ」

士郎「しかしここまで派手にやると、警察が動かないはずがない」

アシタカ「士郎、そなたはそろそろ意識を変えるべきだ」

ヒュッ!話しながらアシタカも応戦する。

アシタカ「これは聖杯戦争。あちらのマスターが視覚結界を用意しないわけがない」

アシタカ「警察どころか付近の住民すら気づいていない。それに警察が出てきたところでどうにもならない」

士郎「くっ…!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 19:36:36.72 ID:MPvLnPks0
凛「…私たち以外も始めたみたいね」

ノエル「片方は先程のアーチャー。片方は…クラスは容姿から判断しにくいのですが、アーチャーの射撃で発生した瓦礫を投げているようです」

凛「投げっ…?どこの脳筋よそいつは。まさかバーサーカー?」

ノエル「細身の身体ながら、滲み出る狂気はそれに近いと言って差し支えありません」

ノエル「それから、アーチャーのマスターはあなたと同じ学校の制服を来ていました」

凛「それを早く言いなさい!特徴は?」

ノエル「短髪の少年です。やや体格は小柄でした」

凛「…」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 19:41:23.24 ID:MPvLnPks0
アシタカ「士郎!呪いをあまり見るな!」

士郎「…見るとそれは移るのか?」

アシタカ「そなた、何を考えている…」

ガッ!

アシタカ「ッッ!士郎!呪いに触れるな!」

士郎「やっぱり移るんだな?」

ぞわぞわぞわぞわ…タタリ神の呪いが士郎の右腕を蝕んでいく

士郎「アシタカ、腰に剣を挿しているけど、それは使えるのか?」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 19:52:36.49 ID:MPvLnPks0
アシタカ「士郎ッ!!」

士郎「大丈夫、弓には少し自信があるんだ。それにもう俺の腕も呪いで真っ黒だ」

士郎「アシタカ、剣を使ってアサシンを倒すんだ。俺が援護する」

士郎「いくら被害が出ていないからって、いつかは誰か死ぬ。町の人間が死ぬくらいなら、戦争をおっぱじめる馬鹿を倒すほうがマシだ」

アシタカ「…いいだろう」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:00:07.21 ID:MPvLnPks0
クレア「何だ、弾切れか?マヌケだな。」

『アサシン。もういい、十分だ。一度帰還しろ』

クレア「…マスターか。嫌だね」

クレア「勘違いするなよマスター。マスターだとかサーヴァントだとか関係ない。俺は俺で唯一無二なんだよ」

クレア「どうしても帰って欲しければ、その三回しか使えない令呪とやらを使えばいい」

クレアのマスター「…」

クレア「使い切った途端に俺は自由だ。ま、今も十分自由だがな」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:07:21.38 ID:MPvLnPks0
クレア「うお!?」

風とともに山を降りたアシタカがアサシンに斬りかかる。
スウェーバックでアシタカの横薙ぎを避けたアサシン。

クレア「そっちから降りてきてくれたのか。手間が省けるぜっ…な!?」

ドンッ!ドンッ!ドンッ!
続いて降り注ぐ支援射撃。先程までと変わらない威力だ。

クレア「オイオイオイちょーっと待てよ」

クレア「アーチャーがここにいるのに何で矢がまだ飛んでくる?」

アシタカ「…」

ヒュ!ヒュンヒュン!アシタカは構わず切り続ける。

クレア「ったく、どいつがアーチャーでお前は何なんだ?」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:11:45.19 ID:MPvLnPks0
ノエル「マスター、戦況が変わりました」

凛「どうなってるの?」

ノエル「先程のアーチャーが山を降りて前に出た。しかし何故か砲撃は続けられている、山の中からです」

凛「どういうこと…?アーチャーと思っていたのはアーチャーでなく、それにもう一人のサーヴァントと組んでいるのか」

凛「もしくは自動で山から砲撃を続ける宝具…?」

凛「セイバー、確認できる?」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:19:04.20 ID:MPvLnPks0
ノエル「支援者は先程のアーチャーのマスターです。しかし魔力反応がありません。もしくはごくごく微量であるか。」

凛「…どういうこと?魔力使用なしでこの威力なんて、ありえない」

凛「どうみてもサーヴァント級の威力じゃないの…!」

凛「しかもそれがうちの学校の生徒…。」

凛「セイバー、準備しなさい!出るわ!」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:22:42.79 ID:MPvLnPks0
ノエル「助太刀ですか?」

凛「相手のマスターを確認する必要もあるわ。それにここで一人数を減らしておくのも悪くない」

ノエル「意外ですね。てっきり漁夫の利を狙うものかと思っていましたが」

凛「あっちのマスター次第では、恩を売っておく意味だってあるわ」

凛「目標はスーツ姿のサーヴァント!私も援護するわ。」

凛「4対1、一気に片付けるわよ!」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:39:52.80 ID:MPvLnPks0
クレア「まあ何でもいいか。とりあえずその鬱陶しい右腕」

ヒュ!ヒュンヒュン!
アーチャーの剣戟を避けながら器用に話し続ける。

クレア「その気持ち悪いのが力の源なんだろう?じゃ切り落としてしまおう」

ポケットから取り出したメスを手に、アーチャーの肩口から腕を切り落とそうとするアサシン。

ノエル「終幕には些か早過ぎるようで」

ボッ!

クレア「!」

遠心力をかけた後ろ回し蹴りがメスだけを落とす。

ノエル「…腕ごと落としたつもりでしたが…」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:44:44.73 ID:MPvLnPks0
アーチャー、アサシン、セイバー、三人の動きが止まる。

クレア「ようやく聖杯戦争らしくなってきたじゃないか。お前はさっきのセイバーだな」

ノエル「いかにも」

アシタカ「…」

士郎「あれは…見えにくいが遠坂のセイバーじゃないか?助太刀してくれるのか?」

凛『そういうことよ』

士郎「わっ、遠坂!?」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 20:52:11.13 ID:MPvLnPks0
士郎「何だ?頭の中から聞こえてくるぞ?」

凛『念話魔術よ。対象の魔力の周波数がわかれば通じるわ』

士郎「周波数なんて、どうして…?」

凛『うちのサーヴァントに特徴を聞いて、まずあなたの呑気な顔が浮かんだわ』

凛『こんなご時世よ。一応学校の生徒全員と半径5キロいないの周波数は調査済みよ』

凛『その黒い腕のことを聞きたいところだけど、まずはあのサーヴァントをやるわよ』



飯食べてきます。風呂も入ります。色々休憩します

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:25:38.60 ID:MPvLnPks0
サーヴァント二人、ノエルの足技とアシタカの剣を捌きながらべらべらと話すアサシン。

クレア「そっちの色黒はどれだけ『喰った』?腹の中がグチャグチャだぞ」

ノエル「すっかり消化しているつもりでしたが。よくおわかりですね」

ボッ!ボッ!
ヒュン!ヒュン!

尚も涼しい顔をしてアサシンは続ける。

クレア「似たようなのを知っててな!」

怒鳴りながらノエルのソバットをソバットで叩き落す。

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:34:26.13 ID:MPvLnPks0
凛『衛宮君は威嚇射撃でなく、スーツ姿のサーヴァントを直接狙いなさい』

士郎「難しいな、アーチャーとそっちのセイバーに当たるかもしれない」

凛(やはりあれはアーチャーで間違いないのね)

凛『あの二人と私でサーヴァントの動きを止める。衛宮君は止まった標的を射抜くだけよ』

凛『あのサーヴァント、かなりやるみたいだけど。英霊二体だけでもこちらが有利な上、衛宮君は何故か英霊級の攻撃を使える。』

凛『私の援護も加えれば負けはないわ。期待してるわよ、弓道部のエース!』

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:37:46.26 ID:MPvLnPks0
凛『聞いてたわねセイバー?ヒートハンドの使用を許可するわ』

凛『でも最後の手はまだよ。サラマンダークローまで。』

ノエル『御意』

凛『そっちのアーチャーも、そのサーヴァントの足を止めるような攻撃があると嬉しい』

アシタカ『そなたは士郎の友人か』

凛『そうよ、後でお茶でも出すわ、存分にやりなさい』

士郎『お前、うちの英霊にまで…』

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 22:52:53.15 ID:MPvLnPks0
凛『何か言った?…合図は私が出すわ、後は祈りなさい!』

クレア(何を狙っている…?)

ノエル「考え事とは余裕がお在りのようですね。ヒートハンド!」

ノエルの手が紅蓮に染まり、ノエルの身長を越す程の火柱を上げる。

クレア「へえ、手品まで使えるのか、色男」


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:06:09.36 ID:MPvLnPks0
アシタカも無言で右手の包帯を外す。浮かび上がる無数の黒い蛇。

クレア「そっちの優男もか。何だ、俺が一番まともなんじゃないのか?」

凛『今よ、仕掛けなさい!』

ノエル「サラマンダークロー!!」

クレア(俺なら問題ない…!)

煉獄に燃えるノエルの右手がアサシンの目を貫こうかという寸前。クレアはリーチを活かして、ノエルの二の腕を後ろ回しで蹴り上げる。

アシタカ「…!」

アシタカも同時に黒蛇の巻きつく剣がクレアの首をはねようとした、その太刀をメスでただただいなす。

凛『何なのコイツ…サーヴァント二人を相手に!…でも!』

凛『奴の足が止まった!衛宮君!』


119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:13:54.48 ID:MPvLnPks0
凛が合図をかける前に、士郎は矢を放っていた。それこそサーヴァント二人の攻撃とほぼ同時に。
そして数瞬遅れて矢は対象へ到達する。

クレア「それもわかってんだよお!」

確実にアサシンの喉元を捉えた直線。それも死の呪いにより放たれた矢であり、胸から上は消失してもおかしくない。
それを、アサシンは口で止めた。

士郎&アシタカ&ノエル「なッッ…!?」

クレア「こそこそと裏で喋りやがって。小物臭い。」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:20:16.25 ID:MPvLnPks0
ここまできてようやく、アシタカもノエルも彼の異常さを認めざるを得なかった。

サーヴァント級三人の攻撃を同時に浴びながら、そのことごとくを払い落としたのだ。なんの宝具も使わないまま。

クレア「言ったろ?俺が世界最強なんだって」

凛「それはこの世界から誰もいなくなってからドブ吐くべきセリフだわ」

クレア「…裏でこそこそ指示出してたのはお嬢ちゃんか」

凛「サーヴァント級三人を相手に無傷なのは見事としか言いようがないわ。」

凛「でも少しばかり、足元が疎かだったんじゃないかしら」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/01(木) 23:27:04.62 ID:MPvLnPks0 [58/59]
クレア(?…足が動かない)

凛「あなたはまんまとフィニッシュが山からの狙撃だと思ってくれた」

凛「念話傍受こそできなくとも、少なくとも意図は読まれていると思っていたわ。」

凛「だから私は行動順を変えた。私は二人と同時に攻撃するつもりだったけど。」

凛「フィニッシャーは私よ。十八番の宝石の呪いはいかがかしら?」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/02(金) 00:15:32.28 ID:cEl7/lbu0 [2/10]
対象に呪いを与える凛のガンドはクレアの足を止めた。

クレア「お嬢ちゃん、意外といい女だな。シャーネの次にいい女だ」

凛「誰だか知らないけど。随分余裕ね、あなたにはもう後がないのに」

クレア「俺はこの状態からでもお前ら全員を殺せるよ。俺が言うんだから間違いない」

凛「…」

凛「もういいわ、アーチャー、やって頂戴」

士郎「遠坂!何も殺さなくても」

凛「衛宮君、あなた本当にマスターなの?」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/02(金) 00:20:42.98 ID:cEl7/lbu0 [3/10]

凛「この世界の倫理観を聖杯戦争に持ち出すなんて馬鹿も甚だしいわ」

凛「サーヴァントの死は一時的なものよ。彼らはすぐさまこの時空から消え、そしてまたどこかの世界どこかの時空で呼び出されるの。」

士郎「…」

凛「さあアーチャー。」

ノエル「御意。」

ノエルの右腕から再び火柱が高く上がる。

クレア「…」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/02(金) 00:27:04.79 ID:cEl7/lbu0 [4/10]
ノエル「サラマンダークロー!」

士郎「くっ…!」

目を瞑る士郎。さすがの凛もこの時ばかりは顔を背けた。

しかし直視しなかった二人の目の前で、アサシンの心臓の位置が眩く光る。

『令呪実行による強制離脱を行ないます』

クレア「へーへー、好きにしなよ。今夜は十分楽しめた」

凛「令呪!?くそっ、やられた!」

士郎「何だ、何が起こってる!?」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/02(金) 00:27:48.87 ID:cEl7/lbu0 [5/10]
>>135>>136
ぎゃあああああごめんなさい間違えました;
脳内変換セイバーでお願いします

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/02(金) 00:33:36.67 ID:cEl7/lbu0 [6/10]
辺りに静寂が戻り、一帯はどこにでもある高級住宅地に違いなかった。

凛「悔しいけど、仕方ないわね。あっちも最初から情報収集のつもりだったのかな」

アシタカ「あのアサシン、おそらくはまだあれで全力でない」

士郎「…あれで?サーヴァントってのは皆ああなのか?」

ノエル「聖杯戦争では…というより戦いでは自分の力はできるだけ相手に見せずに勝つほうがいい。」

ノエル「そういった意味ではまだほとんどのサーヴァントは全力とは言えないでしょう」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/02(金) 00:40:03.73 ID:cEl7/lbu0 [7/10]
凛「さあ、私たちも帰りましょう。もう遅いわ、今夜はうちへ止まっていきなさい」

士郎「!?ばっ…遠坂お前俺を何だと思ってるんだ?人を何だと…」

凛「衛宮君に私をどうにかできるなんて思えないわ。それに、セイバーを乗り越えてこられるとも」

士郎「ぐっ…」

凛「そっちのアーチャーとも約束したしね。お茶でも飲んでいきなさい」

凛「それに、早急にこれからのことを考えなければならない。衛宮君、今回あなたの味方をしたのはただの損得勘定よ」

凛「次に会えば敵かもしれない。でもできるだけそうなりたくはない」

凛「そうならないために、あなたたちのスタンスを知っておきたい」

士郎「わかったよ、遠坂…」

凛「じゃあ向かいましょう。うちはすぐそこ…って知ってるわよね、煙上がってたし」

凛「これにて聖杯戦争第一夜は終了よ、遅くまでお付き合いありがとう」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/02(金) 00:44:52.80 ID:cEl7/lbu0 [8/10]
保守してくれた人読んでくれた人ありがとうございました。
初めてで行き当たりばったりで作りましたけどなんとかキリつけれました。
またそのうち続き書くかもしれません。
おやすみなさい。

続く?

コメント

ノエル・ヴァーミリオンかと思った

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