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幼馴染「男……来てくれたんだ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 09:59:37.41 ID:LHnQjMuUO [1/7]
男「呼び出したのはそっちの方だろ?」

幼「そうなんだけどね」

男「何年ぶりだ?」

マスター「いらっしゃい、注文は?」

男「あ、えーと、山崎十年ロックで」

マスター「かしこまりました」

幼「へー男ってそんなの飲むんだ」

幼「私はソルティードッグね」

マスター「かしこまりました」

男「結構飲んでるよな?何杯目だ?」

幼「うーん……忘れた」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 10:05:00.53 ID:LHnQjMuUO
幼「初めてだね、一緒に飲むの」

男「そうだったか?酔っぱらったお前を迎えに行ったことは何度もあるけどな」

幼「もう……言わないでよ」

男「で、元気にしてるのか?」

幼「だったら急にあんたを呼び出すと思う?」

男「……」

マスター「お待たせしました、山崎十年とソルティードッグです」

幼「結婚するんだって」

男「ん?」

幼「友くん結婚するんだって」

男「あぁ、らしいな」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[やばい洋酒ワカンネ] 投稿日:2010/06/29(火) 10:24:47.52 ID:LHnQjMuUO
幼「何年も……何年もずっと…………」

男「中学の時だっけ?初めて聞いたときは驚いたよ」

幼「そう、あの時はまだ軽い片想いだったんだけどね」

男「そうだったか?まぁ、なんだ、気を落とすなよ?」

幼「気を落とすな?どうしろって言うの?私は今まで彼しか見てなかったんだよ?」

男「お前があいつしか見てなかったのは俺が一番知ってるよ」

幼「マスター、私次はハイボール、リザーブでお願い」

男「早いな、俺はジャックダニエルのロックで」

マスター「かしこまりました」

幼「そうだよね、男は今までずっと私の恋を応援してくれてたもんね」

男「……」

幼「私が初めて振られたときもさ、大丈夫!挽回できるって」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 10:55:23.05 ID:LHnQjMuUO
幼「もう、何度振られたかも思い出せないや」

男「うん」

マスター

幼「私バカだよね……」

男「じゃあ、俺は大バカだよ」

幼「えっ?」

男「見向きもして貰えない事を分かってて、同じ位の時間片想いして、お前の為だって自分に嘘を付き通して」

幼「うん」

男「こんな形で傷付いてるお前を見るはめになって」

幼「ずるいよ、今更……」

男「だよな、分かってる」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 11:04:27.44 ID:LHnQjMuUO
幼「ありがとう……ごめんね」

男「謝ることはないよ、お前に振り回されるのは慣れてる、楽しかったよ」

幼「何か私が悪者みたい」

男「いや、本当に楽しかったんだ」

幼「あーあ、呼び出す相手間違ったかな~」

男「……」

幼「マスター!最後、山崎ロックダブルで!」

男「……」

幼「私と付き合っちゃう?」

男「やめておくよ」

幼「なんで?私みたいな一途でいい女中々いないよ?十数年来の想いが叶うんだよ?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 11:23:15.36 ID:LHnQjMuUO
男「何て言うのかな?あいつに惚れていたお前をずっと見てたんだ、今更付き合うって言われても」

幼「だよね、私、男のそういうところ好きだよ?」

男「ありがとう」

幼「ふふ、なんか凄く気がはれちゃった、ありがとうね」

男「もういいのか?」

幼「うん、あ、さっきの相手間違ったってのは嘘」

幼「来てくれたのが男で本当によかった!ありがとう」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/29(火) 11:26:03.24 ID:LHnQjMuUO [7/7]
以上です


大人なSSを最近あまり見ないので書いてみたんですけど、難しい
苦い恋を書きたかったんだけどこれ以上は書けませんでした

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