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イーブイ「なんなのよ…」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:43:38.67 ID:EBDmBqScQ
紅く染まった町が闇に包まれていく
今日もあいつは来た
私はただただ卵を産むだけ
それだけであいつは幸せなのだろう
小さなため息をついた
紅く染まった町が闇に包まれていく
今日もあいつは来た
私はただただ卵を産むだけ
それだけであいつは幸せなのだろう
小さなため息をついた
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:45:40.26 ID:EBDmBqScO [1/6]
私はあいつと出会ってすぐに育て屋に預けられた
同時に預けられたのは、メタモンというポケモン
その日から私は一度も外に出ていない
私の姿に男性器が加えられたポケモンと行為をして卵を産んで、あいつが卵を引き取りに来る
毎日毎日それの繰り返し。
はじめの頃はそれが嫌で嫌でしかたなくて、毎日泣いていた
でも、もう慣れた。
もう、涙も枯れてしまった。
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:49:08.52 ID:EBDmBqScO [2/6]
あいつは相変わらず私が卵を産めばすぐに飛んでくる
馬鹿の一つ覚えみたいに。
あいつは私の子供達の中から能力の高い子を選んで育て、選ばれなかった子はパソコンにずっと預けているらしい
どの子も同じイーブイなのに
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:53:03.99 ID:EBDmBqScO [3/6]
メタモンはどう思っているのだろう
そもそもこのポケモンに感情はあるのだろうか
今も無表情で私の上で腰を振っている
もう考えるのもめんどくさい
もういい
あんな人間に出会ってしまった私の運が悪かったんだ
きつく目蓋を閉じた
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:57:17.04 ID:EBDmBqScO [4/6]
翌朝
輝いているはずの朝日が濁って見える
あいつが来た
でも私はまだ卵を産んでいない
「おいでイーブイ、メタモン」
意外にもあいつは私達を引き取りに来た
嬉しさと不安がこみあげる
やっとここから出られる
けどどうして今更?
あいつは金を払い育て屋を出た
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:01:38.88 ID:EBDmBqScO [6/6]
「イーブイ、今日からお前は自由だ。どこへでも行っていいぞ!俺とはもう会うこともないだろう。元気でな!」
あいつは走り去っていった
あぁ、そうか。
私捨てられたんだ。
卵を産まされるだけ産まされて、必要なくなったから捨てられたんだ
〈はは、あはははは。〉
馬鹿みたい。
乾いた笑いが辺りに響いた
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:05:06.67 ID:XslqisGGO [1/17]
近くに川が見える
近づこうとして一歩歩くと、腰に激痛が走った
それに耐えながらよろよろと川に近づき水面を覗き込む
ここに顔を突っ込めば死ぬかな。
死んだって誰も悲しまない
もう、疲れた
ゆっくりと前足の力を抜いた
25 名前: ◆78r/fXUrhg [] 投稿日:2010/06/21(月) 00:09:27.75 ID:XslqisGGO [2/17]
「おい!大丈夫か!?目を覚ませ!!!」
ほっぺがひりひりする
咳き込みながら目を覚ますと、見覚えのない少年とピカチュウの心配そうな顔が飛び込んできた
〈起きたぞ!!!〉
「大丈夫か!?今ポケモンセンターに連れていってやるからな!!!」
少年は私を抱えて近くのポケモンセンターに駆け込んだ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:13:03.67 ID:XslqisGGO [3/17]
「すいません!急いでこいつを見てもらえませんか!?」
少年は女の人に頭を下げている
「まぁ、ボロボロじゃないこの子!わかったわ。こっちへ!!」
奥へと連れていかれる
その間に少年は女の人に状況を説明した
少年達と別れて、私は女の人に抱えられながら大きな部屋に入った
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:17:16.97 ID:XslqisGGO [4/17]
たくさんの機械で私の体は調べられた
やがて検査は終わり、部屋を出る
外で少年達が待っていた
「この子…下半身がボロボロです。恐らく、心も……」
女の人は少年に私の体のことを説明した
私の腰は、性行為のしすぎで少しおかしくなっているらしい
育て屋の近くで少年に発見されたことから、私の今までの生活が推測できたのだろう
女の人も少年もピカチュウも、悲しい顔をしている
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:21:31.12 ID:XslqisGGO [5/17]
同情なんかいらない
女の人の腕から飛び降りる
着地した時にまた激痛が走る
「おい、イーブイ!」
少年の声を無視して出口へよろよろ歩く
〈そんな体でどこに行くつもりなんだ〉
ピカチュウが言う
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:25:35.60 ID:XslqisGGO [6/17]
〈どこでもいいでしょ〉
〈また川で死のうとしてるんじゃないだろうな?〉
…図星だった
突然体が宙に浮く
「ジョーイさん、俺こいつを引き取ります」
私は少年に抱き抱えられていた
「そうしてあげて。きっとそのほうがいいわ」
少年はポケモンセンターを出る
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:29:25.01 ID:XslqisGGO [7/17]
〈何勝手に決めてんのよ〉
腕を何度もひっかくが、少年は手を離さない
あぁ、わかった。
また育て屋だ。
そう思ったが、少年は育て屋とは逆方向に歩いている
どこへ向かっているのか分からない
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:32:47.13 ID:XslqisGGO [8/17]
地下通路に入り、美容師のもとへ行って私の毛づくろいを頼んだ
ぼさぼさだった毛並みがとてもつやつやになった
「気持ち良かったか?また連れてきてやるからな」
微笑む少年
確かに気持ち良かった。
けど、よくわからない
なぜ少年はこんなにも優しく私に接するのか
私がかわいそうだから?
卵がほしいから?
その為に腰を治してるの?
きっとそう。
人間なんて、みんな一緒。
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:37:03.69 ID:XslqisGGO [9/17]
夜になった
ポケモンセンターで部屋を借りて、少年は眠りについた
窓から外を眺める
〈まだ起きてんのか?〉
ピカチュウが隣に座った
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:41:23.29 ID:XslqisGGO [10/17]
〈飲めよ〉
少年のバッグから出したサイコソーダを渡される
〈優しいだろ?レッドのやつ〉
少年はレッドというらしい
〈そうね。何か企んでるんじゃないの?〉
そう言うと、ピカチュウに大笑いされた
〈レッドに限ってそれはねぇよ。でもそう考えるのも無理ないな。今までひどい生活してたんだろ?〉
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:45:23.29 ID:XslqisGGO [11/17]
〈あいつはお前さんが思ってるほど悪い奴じゃねぇよ〉
サイコソーダを飲むピカチュウ
ピカチュウの言葉が素直に信じられない
〈そろそろ寝るか〉
黙っている私を気遣ってくれたのか、ピカチュウは布団に入った
私も自分の布団に潜りこんだ
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:49:09.30 ID:XslqisGGO [12/17]
>>70わろた
翌日
「イーブイ、海って見たことあるか?」
首を横に振る
「じゃあ行くか!」
レッドはリザードンのそらをとぶを使って港町に連れてきてくれた
初めて見る海はとても綺麗で、広かった
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:53:19.73 ID:XslqisGGO [13/17]
「海を見ながら飲むサイコソーダはうまいぞー…って、あれ?減ってる?」
ピカチュウを見るレッド
目をそらすピカチュウ
「どれでも好きなの食えよー」
レッドは私の前にたくさんのきのみを並べた
私は我慢の限界だった
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:57:28.92 ID:XslqisGGO [14/17]
〈なんなのよ…〉
「え?」
〈なんでそんなに優しくするのよ!私がかわいそうだから?〉
〈同情なんかしないで。卵が欲しかったらさっさと育て屋に預ければいいでしょ!?それとも……っ〉
突然レッドに抱き締められた
力が強くて少し痛い
もうすぐ終わる
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:01:11.33 ID:XslqisGGO [15/17]
「俺はイーブイと仲間になりたいんだ。」
これだけ距離が近いせいか、レッドの気持ちが伝わってくる
優しい気持ち。ポケモンが大好きだという気持ち。
レッドの言葉が嘘に思えなかった
私と仲間になりたいと言ってくれた
私を、ポケモンとして見てくれている
いつのまにかレッドの胸の中で私は泣いていた
涙は まだ、枯れていなかった。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:05:14.93 ID:XslqisGGO [16/17]
それから私はレッド達に戦い方を教わり、やがてエーフィに進化した
ピカチュウには適わないが、強くなったつもりだ。
レッドはある山の最奥部で、挑戦者を待っている
しかし、誰が来ようと私達は負けない。
私達を大好きだと言ってくれる、大好きなレッドの為に。
終わり
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:17:46.82 ID:37bqo4+2P
最初の男は茂か
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/21(月) 00:19:34.08 ID:UOIC4TYp0 [1/2]
最初の男はシンジだろ
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/21(月) 00:20:41.22 ID:iet1gl9v0 [1/3]
オーキドだろ
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:00:17.47 ID:FZbSlGgkO [1/2]
さっすがレッドさんだぜ
このイーブイはレッドのエーフィでおk?
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:06:07.50 ID:XslqisGGO [17/17]
短いけど見てくれた人ありがとう。
ふと育て屋に預けっぱなしのイーブイを思い出したので勢いで書いたから誤字とかあるかも
正直50レスもいかないと思ってたけど、おまいらのおかげで意外とのびて嬉しい
>>33>>34>>35
その発想はなかった
>>79
ばれちまった
私はあいつと出会ってすぐに育て屋に預けられた
同時に預けられたのは、メタモンというポケモン
その日から私は一度も外に出ていない
私の姿に男性器が加えられたポケモンと行為をして卵を産んで、あいつが卵を引き取りに来る
毎日毎日それの繰り返し。
はじめの頃はそれが嫌で嫌でしかたなくて、毎日泣いていた
でも、もう慣れた。
もう、涙も枯れてしまった。
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:49:08.52 ID:EBDmBqScO [2/6]
あいつは相変わらず私が卵を産めばすぐに飛んでくる
馬鹿の一つ覚えみたいに。
あいつは私の子供達の中から能力の高い子を選んで育て、選ばれなかった子はパソコンにずっと預けているらしい
どの子も同じイーブイなのに
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:53:03.99 ID:EBDmBqScO [3/6]
メタモンはどう思っているのだろう
そもそもこのポケモンに感情はあるのだろうか
今も無表情で私の上で腰を振っている
もう考えるのもめんどくさい
もういい
あんな人間に出会ってしまった私の運が悪かったんだ
きつく目蓋を閉じた
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/20(日) 23:57:17.04 ID:EBDmBqScO [4/6]
翌朝
輝いているはずの朝日が濁って見える
あいつが来た
でも私はまだ卵を産んでいない
「おいでイーブイ、メタモン」
意外にもあいつは私達を引き取りに来た
嬉しさと不安がこみあげる
やっとここから出られる
けどどうして今更?
あいつは金を払い育て屋を出た
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:01:38.88 ID:EBDmBqScO [6/6]
「イーブイ、今日からお前は自由だ。どこへでも行っていいぞ!俺とはもう会うこともないだろう。元気でな!」
あいつは走り去っていった
あぁ、そうか。
私捨てられたんだ。
卵を産まされるだけ産まされて、必要なくなったから捨てられたんだ
〈はは、あはははは。〉
馬鹿みたい。
乾いた笑いが辺りに響いた
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:05:06.67 ID:XslqisGGO [1/17]
近くに川が見える
近づこうとして一歩歩くと、腰に激痛が走った
それに耐えながらよろよろと川に近づき水面を覗き込む
ここに顔を突っ込めば死ぬかな。
死んだって誰も悲しまない
もう、疲れた
ゆっくりと前足の力を抜いた
25 名前: ◆78r/fXUrhg [] 投稿日:2010/06/21(月) 00:09:27.75 ID:XslqisGGO [2/17]
「おい!大丈夫か!?目を覚ませ!!!」
ほっぺがひりひりする
咳き込みながら目を覚ますと、見覚えのない少年とピカチュウの心配そうな顔が飛び込んできた
〈起きたぞ!!!〉
「大丈夫か!?今ポケモンセンターに連れていってやるからな!!!」
少年は私を抱えて近くのポケモンセンターに駆け込んだ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:13:03.67 ID:XslqisGGO [3/17]
「すいません!急いでこいつを見てもらえませんか!?」
少年は女の人に頭を下げている
「まぁ、ボロボロじゃないこの子!わかったわ。こっちへ!!」
奥へと連れていかれる
その間に少年は女の人に状況を説明した
少年達と別れて、私は女の人に抱えられながら大きな部屋に入った
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:17:16.97 ID:XslqisGGO [4/17]
たくさんの機械で私の体は調べられた
やがて検査は終わり、部屋を出る
外で少年達が待っていた
「この子…下半身がボロボロです。恐らく、心も……」
女の人は少年に私の体のことを説明した
私の腰は、性行為のしすぎで少しおかしくなっているらしい
育て屋の近くで少年に発見されたことから、私の今までの生活が推測できたのだろう
女の人も少年もピカチュウも、悲しい顔をしている
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:21:31.12 ID:XslqisGGO [5/17]
同情なんかいらない
女の人の腕から飛び降りる
着地した時にまた激痛が走る
「おい、イーブイ!」
少年の声を無視して出口へよろよろ歩く
〈そんな体でどこに行くつもりなんだ〉
ピカチュウが言う
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:25:35.60 ID:XslqisGGO [6/17]
〈どこでもいいでしょ〉
〈また川で死のうとしてるんじゃないだろうな?〉
…図星だった
突然体が宙に浮く
「ジョーイさん、俺こいつを引き取ります」
私は少年に抱き抱えられていた
「そうしてあげて。きっとそのほうがいいわ」
少年はポケモンセンターを出る
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:29:25.01 ID:XslqisGGO [7/17]
〈何勝手に決めてんのよ〉
腕を何度もひっかくが、少年は手を離さない
あぁ、わかった。
また育て屋だ。
そう思ったが、少年は育て屋とは逆方向に歩いている
どこへ向かっているのか分からない
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:32:47.13 ID:XslqisGGO [8/17]
地下通路に入り、美容師のもとへ行って私の毛づくろいを頼んだ
ぼさぼさだった毛並みがとてもつやつやになった
「気持ち良かったか?また連れてきてやるからな」
微笑む少年
確かに気持ち良かった。
けど、よくわからない
なぜ少年はこんなにも優しく私に接するのか
私がかわいそうだから?
卵がほしいから?
その為に腰を治してるの?
きっとそう。
人間なんて、みんな一緒。
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:37:03.69 ID:XslqisGGO [9/17]
夜になった
ポケモンセンターで部屋を借りて、少年は眠りについた
窓から外を眺める
〈まだ起きてんのか?〉
ピカチュウが隣に座った
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:41:23.29 ID:XslqisGGO [10/17]
〈飲めよ〉
少年のバッグから出したサイコソーダを渡される
〈優しいだろ?レッドのやつ〉
少年はレッドというらしい
〈そうね。何か企んでるんじゃないの?〉
そう言うと、ピカチュウに大笑いされた
〈レッドに限ってそれはねぇよ。でもそう考えるのも無理ないな。今までひどい生活してたんだろ?〉
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:45:23.29 ID:XslqisGGO [11/17]
〈あいつはお前さんが思ってるほど悪い奴じゃねぇよ〉
サイコソーダを飲むピカチュウ
ピカチュウの言葉が素直に信じられない
〈そろそろ寝るか〉
黙っている私を気遣ってくれたのか、ピカチュウは布団に入った
私も自分の布団に潜りこんだ
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:49:09.30 ID:XslqisGGO [12/17]
>>70わろた
翌日
「イーブイ、海って見たことあるか?」
首を横に振る
「じゃあ行くか!」
レッドはリザードンのそらをとぶを使って港町に連れてきてくれた
初めて見る海はとても綺麗で、広かった
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:53:19.73 ID:XslqisGGO [13/17]
「海を見ながら飲むサイコソーダはうまいぞー…って、あれ?減ってる?」
ピカチュウを見るレッド
目をそらすピカチュウ
「どれでも好きなの食えよー」
レッドは私の前にたくさんのきのみを並べた
私は我慢の限界だった
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:57:28.92 ID:XslqisGGO [14/17]
〈なんなのよ…〉
「え?」
〈なんでそんなに優しくするのよ!私がかわいそうだから?〉
〈同情なんかしないで。卵が欲しかったらさっさと育て屋に預ければいいでしょ!?それとも……っ〉
突然レッドに抱き締められた
力が強くて少し痛い
もうすぐ終わる
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:01:11.33 ID:XslqisGGO [15/17]
「俺はイーブイと仲間になりたいんだ。」
これだけ距離が近いせいか、レッドの気持ちが伝わってくる
優しい気持ち。ポケモンが大好きだという気持ち。
レッドの言葉が嘘に思えなかった
私と仲間になりたいと言ってくれた
私を、ポケモンとして見てくれている
いつのまにかレッドの胸の中で私は泣いていた
涙は まだ、枯れていなかった。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:05:14.93 ID:XslqisGGO [16/17]
それから私はレッド達に戦い方を教わり、やがてエーフィに進化した
ピカチュウには適わないが、強くなったつもりだ。
レッドはある山の最奥部で、挑戦者を待っている
しかし、誰が来ようと私達は負けない。
私達を大好きだと言ってくれる、大好きなレッドの為に。
終わり
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 00:17:46.82 ID:37bqo4+2P
最初の男は茂か
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/21(月) 00:19:34.08 ID:UOIC4TYp0 [1/2]
最初の男はシンジだろ
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/21(月) 00:20:41.22 ID:iet1gl9v0 [1/3]
オーキドだろ
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:00:17.47 ID:FZbSlGgkO [1/2]
さっすがレッドさんだぜ
このイーブイはレッドのエーフィでおk?
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/21(月) 01:06:07.50 ID:XslqisGGO [17/17]
短いけど見てくれた人ありがとう。
ふと育て屋に預けっぱなしのイーブイを思い出したので勢いで書いたから誤字とかあるかも
正直50レスもいかないと思ってたけど、おまいらのおかげで意外とのびて嬉しい
>>33>>34>>35
その発想はなかった
>>79
ばれちまった
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