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梓「気にしてませんよ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 10:56:11.08 ID:+kEJqCkJO [1/4]
梓「もう、唯先輩離れてください!」

高校生活2回目の春、私達軽音部は5人になった。
少し真面目で可愛らしい後輩、中野梓の入部で。
入部直後に私達のせいで退部騒動があったが、梓は軽音部を選んでくれた。
梓のおかげか、唯と律も以前よりは練習に取り組むようになった。
のも束の間、梓の扱い方を次第に覚え始め、今も以前と同じようにティータイムをして帰宅という事が増えてきた。
律「よし、今日はもう帰ろうぜ!」
梓「結局今日も練習しませんでしたね…」
澪「ごめんな梓。明日はちゃんとやろう」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 10:59:46.44 ID:+kEJqCkJO
梓「そんな!澪先輩が謝ることじゃないです!」
唯「あずにゃーん!」ギュッ
梓「にゃっ!もう、今日も練習できなかったじゃないですか」
唯「ごめんねあずにゃん。明日はちゃんとやるよ!」
梓「そう言ってやったことありましたっけ…」
―――――――
帰り道
梓「あっ。音楽室に忘れ物してきちゃった。すみません、先に帰っててください」
唯「あずにゃん一緒に戻ろっか?」
梓「いえ、大丈夫です。それでは失礼します」
紬「梓ちゃん行っちゃったね」
律「んー、帰るか。梓もああ言ってたし」
唯「そうだね」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:04:25.48 ID:+kEJqCkJO
―――――――
澪「あ!ごめん、私も忘れ物してる…取りに戻るよ」
律「あらあら澪ちゅわん。暗くなってきたけど1人で大丈夫なのかしらん?」ニヤニヤ
澪「大丈夫だよ。」ペロ
律「そうか。じゃあ1ついい話を教えてやろう。実はな、うちの音楽室…出るって噂…」
澪「」ダッ
唯「行っちゃった」
律「あらー。仕方ない、帰るか」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:10:54.26 ID:+kEJqCkJO
―――――――
音楽室
まさか携帯忘れちゃうとは…
そういえば私って唯先輩に憧れて入部したんだっけ。
新歓の演奏凄かったな。でも部活中があれだし。温かい人だけど…
律先輩は明るくて盛り上げてくれる。
ムギ先輩は優しい。温かくて、包み込まれるような。
澪先輩。
今となっては憧れの存在だ。
真面目で、みんなを引っ張ってくれて、お姉さんみたいで…

グスッ…ヒック…

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:23:34.77 ID:Pa6kqKGaO [1/43]
梓(!)
梓(何?何の声?)
梓(そういえば…)

~~~~~~~
律「実は、出るらしいんだよ…」梓「何がですか?」
律「幽霊。薄暗くなった夕方、1人で音楽室にいると…」
~~~~~~~

梓(…まさか)
梓(そうだ、楽しいこと考えよう。…歌!)
梓(君を見てるといつもハートドキドキ)
梓(揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふわ)
梓(いーつも頑張るきーみの横顔)梓(ずっと見てても気付か…)
ガチャガチャガチャ
梓「きゃっ!」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:29:39.78 ID:Pa6kqKGaO [2/43]
澪「グスッ…梓…?」
梓「澪先輩!?どうしたんですか!」
澪「私も…忘れ物して……」グスッ
澪「そしたら律が脅かしてきて…」
澪「怖くてドア開けれなかったら梓の声がして…」
梓「律先輩…」
梓「そうだ、一緒に帰りましょうか」
澪「え…でも」
梓「私は大丈夫です。それに、こんなところ見たら1人じゃ帰せませんよ」
澪「じゃあ、お言葉に甘えて…」
思えば、この時が初めてなんじゃないだろうか、澪先輩と2人きりになったのは。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:34:02.96 ID:Pa6kqKGaO [3/43]
帰り道は沢山話した。軽音部のこと、学校の事、澪先輩の事。
しかし、楽しい時間は早く過ぎると決まっている。
澪「あ、着いた」
梓「そうですか。帰り道楽しかったです。お疲れ様でした」
澪「ありがとう梓。私も楽しかったよ。帰り、気を付けてな」ニコッ
梓(…かわいい。とてもあんなに怯えてた人には見えない)
梓「はい、ではさようなら」
今日はいい日だ。
澪先輩の事を沢山知れた。澪先輩の新しい一面が見れた。
失望なんてしなかった。
澪先輩の弱い部分を見せてくれて嬉しかった。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:37:37.51 ID:Pa6kqKGaO [4/43]
澪先輩。
面倒見が良くて大人っぽい。いつも私達軽音部を導いてくれる。
でも、とても繊細で怖がり。
澪先輩…今何してるんだろう。
律先輩にお怒りのメールでも送っているんだろうか。
そんな事を考えている内に家に着いた。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:41:43.56 ID:Pa6kqKGaO [5/43]
―――――――
夕食を食べ、お風呂に入る前に携帯をチェックする。
『新着メール1件』
梓(澪先輩!?)
胸の鼓動が早まる。
宛て主は…澪先輩だ。
『今日はありがとう。梓のおかげで助かったよ。それじゃ、また明日な』
何の変哲もないメール。
今は、ただそれが嬉しかった。
何で嬉しいのか、それは分からなかったけれど。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:47:28.58 ID:Pa6kqKGaO [6/43]
実力試験前
1年生は中間試験の前に実力試験がある。
学校もなかなか酷な事をするものだ。

今、1年生の教室に澪先輩がいる。留年したわけではない。
澪「いいか、たすき掛けは…」
何故澪先輩がここにいるのか。
それは、昨日
~~~~~~~
梓『夜分遅くすみません。たすき掛け教えてもらえないでしょうか』
律『私に聞いたのは嫌味か?それなら澪に聞いた方がいいと思うぞ。何たって私は文系だからな!』
梓『そうですか。わかりました。ありがとうございます』
私も最初は澪先輩に聞こうと思った。
でも、聞き難かった。憧れには近付き難かった。
しかし、私の成績のため、勇気を振り絞ってメールした。
『こんばんは。今大丈夫ですか?』


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:51:02.07 ID:Pa6kqKGaO [7/43]
―――――――
ピリリリリ
何だ?こんな時間にメールか。
律『梓がたすき掛け教えてだってよ。多分もうすぐメール来るぞ』
(何で私に面倒な事渡すんだよ…折角歌詞考えてたのに…)
『お前絶対自分が面倒臭いから私に任せただろ。まあ、何とかするよ』
ピリリリリリ
やけに返信早いな、と思いディスプレイを見ると
『こんばんは。今大丈夫ですか?』
梓だ。
可愛い後輩のためだ。面倒臭いなんて思っちゃ駄目だ。
『大丈夫。たすき掛け教えて欲しいんだって?』


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 11:56:59.37 ID:Pa6kqKGaO [8/43]
返信、早い。流石現代っ子だ。
『何で知ってるんですか!?』
『律が教えてくれたよ。今日はもう遅いし明日でいいか?』
『すみません、試験明日の放課後なんです…』
『じゃあ明日の朝と昼休み私が梓の教室に行くよ』
『え!?そんな申し訳ないです…』
『大丈夫だよ、私も暇だから』
『すみません、じゃあお願いします!』
~~~~~~~

―――――――
とまあ、こんなやり取りがあってわざわざ出向いてくれたのだ。
澪「梓?何ぼーっとしてるんだ?ちゃんと聞いてないと駄目だぞ?」
優しく私に話し掛けてくれる。
近い。憧れの先輩がすぐそこにいる。
胸の鼓動が早まる。まただ。
もしかしたら私の抱いている憧れは、違う憧れなのかもしれない。
そう、普通なら異性に対して抱くような。
まさか、と思い、心で自嘲する。
澪「?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:00:21.89 ID:Pa6kqKGaO [9/43]
澪「よし、たすき掛けはこんな感じだ。もう時間だし私は戻るよ。試験頑張るんだぞ、梓」
そう言って、私の頭をポンと叩く。
それだけで頑張れる気がした。

―――――――
放課後
澪「律、何でお前が梓に教えなかったんだよ?今作詞で忙しいって知ってるだろ?」
律「いやー、ほら、私って文…」
澪「文系って言ってごまかした?」
律「はい…」
律「それに、ちょっと気になる事があるしな」
澪「気になる事?」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:03:58.08 ID:Pa6kqKGaO [10/43]
ガチャ
唯「遅れてごめーん」
紬「今お茶入れるわね」
律「よっ!2人共」
唯「そういえば今日何で澪ちゃんうちのクラス来なかったの?」
律「それがなぁ、澪の奴梓と2人きりでイチャ…」ゴン
澪「変な事言うな!梓が勉強教えてくれって言ってきたから教えてただけだよ」
唯「ぶー。澪ちゃんだけずるい!」
律「いや、私でも唯には聞かないぞ…」
紬「そういえば梓ちゃんは?」
律「実力試験だって。私達も去年やったなー」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:07:12.03 ID:Pa6kqKGaO [11/43]
ガチャ
梓「遅れてすみません」
唯「あずにゃーん!」ダキッ
唯「どうして私に勉強聞かなかったのさ~」
梓「…ノーコメントで」
澪「梓、試験どうだった?」
梓「まあまあでした。澪先輩に教わってなかったらどうなってた事か…」
澪「そっか。役に立てて良かったよ。じゃあ練習…」
律「澪~。梓は今試験終わ…」
梓「私は大丈…」フゴッ
唯「あずにゃんは捕獲したよ!続けてりっちゃん!」
律「という事で休みには…」
澪「そうだな。今日ぐらいはいいか。」
梓(私の為…かな?)

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:11:25.10 ID:Pa6kqKGaO [12/43]

今日は私の為に練習を無くしてくれたのだろうか?
でも、今はそれどころじゃない。
今日わかった。
澪先輩を近くに感じて。
澪先輩に触れてもらって。
私の澪先輩に対する憧れは尊敬とかのそれじゃない。
昔、異性に対して抱いていた感情。
好き。
澪先輩は女だけど、そんなの関係ない。
私の気持ちは高ぶっていた。
今までの澪先輩を思い出して。
そうだ、今日のお礼を言わなくては。
『今日はありがとうございました。まさか教室に来てくれるなんて。それにとても分かりやすかったです』



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:15:57.37 ID:Pa6kqKGaO [13/43]
『いいよお礼なんて。私が勝手に教室行くって言ったんだし。それに分かりやすいって言ってくれて救われたよ(笑)』
どうしよう、次で終わりそうな雰囲気だ。
私は思い切って聞いてみた。
この時の私はおかしかったんだろうな。
『先輩って好きな人とかいますか?』
『どうしたんだ急に?そういう梓はどうなの?』
食い付いた!

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:18:06.42 ID:Pa6kqKGaO [14/43]
『私はいます』
『本当!?どんな人?』
『そうですね、大人っぽい人です。それにとても面倒見が良くて私を引っ張っていってくれるんです。それに少し大きい人です』
『なかなか頼りになりそうな人だな。梓も言ったし私も言うよ。気になる人はいるかな』

―――――――
意外だった。まさか梓にこんな話を振られるなんて。
梓が好きになる人か。どんな人なんだろう?
『そうですね、大人っぽい人です。それにとても面倒見が良くて私を引っ張っていってくれるんです』
やっぱり梓は大人びてるからか大人っぽい人に惹かれるのかな。
それよりもどうしよう。私も言った方がいいか。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:21:12.53 ID:Pa6kqKGaO [15/43]
『なかなか頼りになりそうな人だな。梓も言ったし私も言うよ。気になる人はいるかな』
『澪先輩にもいるんですね!どんな人なんですか?』
『その人といたら凄く楽しくなるんだ。それに優しくて。とても魅力がある人なんだ』

―――――――
全然私には当て嵌まらないな…
聞かない方が良かった。
でもここまで来てしまった。
私は勝負に出た。
本当、私はおかしかった。
『私の好きな人教えたら、澪先輩の好きな人教えてくれますか?』
『私は知らないだろ(笑)』


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:25:59.42 ID:Pa6kqKGaO [16/43]
『いえ、知ってます。誰よりも』
『ん~、よし。いいよ。その代わり梓からな(笑)』
ボタンを押す手が震えてる。
こんなに緊張したのは初めてだ。
一つ深呼吸。
よし。送信!

―――――――
私の好きな人!?
この方律にさえ教えたことはなかった。
必死に隠し通してきた。
そうだ、私の知らない人だろとか送れば諦めるかもしれない。
私はこの時からすでにテンションがおかしかった。
携帯が鳴る。手汗が凄い。
メールを開く。
『いえ、知ってます。誰よりも』
全身から汗が吹き出した。知ってる!?誰よりも?
まさか…律?
どうしよう、気になる。
一時悩んだ挙げ句、
『ん~、よし。いいよ。その代わり梓からな(笑)』
と送信した。
私だって年頃の女子高生だ。
色恋沙汰は気になる。
それに、私のはごまかせばいいだろう。
安直すぎる考えだった。
10分ぐらい経った頃、返信がきた。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:31:12.08 ID:Pa6kqKGaO [17/43]
『澪先輩です。でも好きな人がいるなら諦めます』
気を失うかと思った。
私…か……
梓は大切だ。
唯1人の可愛い後輩。
でも、私達は女だ。
世間にどういう目で見られるか。
しかし、断ったりしてを傷付けることはしたくなかった。
私は意を決してボタンを押す。
『私の好きな人は中野梓だ』
乾燥した唇を無意識に舐めながら、送信ボタンを押した。
ふと外に目をやると、雨がバケツを逆さにしたように降っている。

この日、晴れて私達は付き合うことになった。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:33:30.68 ID:Pa6kqKGaO [18/43]
翌日
唯「澪ちゃん、あずにゃん、おめでと~!」
紬「本当素敵!ずっと応援してるわね!」キラキラ
律「私はお前らが話あるって言った時そんな事だろうなーとは思ったけどな」
これが私達が付き合う旨を伝えた時の軽音部員の第一声だ。
正直律の言葉には驚いた。
澪「律、何でわかったんだ?」
律「おいおい、私は部長だぞー?変化には敏感なんだ」
律「澪は結構気に掛けてたし」
梓「で、でも私は態度には…」
律「へぇ~、演奏中澪のことチラ見してた奴がよく言うな。無意識か?」ニヤニヤ
梓「///」
澪「あんまり苛めるな」ゴン
律「  」
唯「き…強烈になったね…」
紬「あらあらあらあら。ふふっ」澪「よし、練習するか」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:35:46.11 ID:Pa6kqKGaO [19/43]
ジャカジャーン
澪「よし、今日はこれぐらいでいいか」
紬「唯ちゃん、りっちゃん、私行きたいところあるんだけど一緒に来てくれない?」
律「ムギの頼みとあらば断らないさ。行くぞ!唯隊員!」
唯「そうだね、りっちゃん隊員!行こうムギちゃん!」
紬「ええ!」
ガチャバタン
澪「行ったな…」
梓「先輩方の気遣いなんですよね…有難いけど見え見え」フフッ
ドタドタ
澪「何だ?戻ってきた」
コソコソ
梓「何か喋ってますね」
唯「いくよ、せーの!」
唯律紬「2人ともずっと幸せにねーーー!!!」
ニゲローミオニクワレルゾー
キャードタドタ
澪「何だったんだ…」
梓「………」グスッ
澪「どっ、どうしたんだ梓!?」アタフタ
梓「…嬉しくて」
澪「え?」
梓「今の先輩達の言葉のおかげで、やっと実感できて…」
澪「そっか」ギュッ
梓「ありがとうございます…」
私は梓に何も言うことが出来なかった。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:38:33.52 ID:Pa6kqKGaO [20/43]
喫茶店
紬「まさか付き合うなんてねぇ」
唯「ホントびっくりだよ。幸せになってほしいね」
律「そうだな」

―――――
唯「あの時の澪ちゃんの怖がり方凄かったよねぇ」アハハ
紬「本当」フフ
律「澪と言えばさ、あいつ変な癖あるんだよな」
紬「癖?」
唯「え~?わかんない」
律「あいつ、嘘吐いたら唇舐めるんだよ。わかりやすくて面白いぞ」ハハッ
唯「へぇ~。今度観察しとこう!」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:41:55.56 ID:Pa6kqKGaO [21/43]
―――――――
2人きりになるのは久しぶりだ。
あの、澪先輩が怖がりと分かった日以来だ。
でも、あの時と今の私達の状況は違う。
恋人同士。
それが今の私達。
今日の唯先輩達の最後の言葉を思い出し、1人笑う。
澪「どうした、梓?」
手で隠せなかった。
今は、この最愛の人と手で繋がっているから。
梓「いえ、何でも」フフッ
澪「何だよー、気になるだろー」
梓「秘密です」ニコッ

――――――
澪「っ!」ドキッ
梓の笑顔はこんなにドキドキさせるものだったのか?
違う。これは私にだけ見せる笑顔。
最愛の人にしか見せない笑顔。
心がズキッと痛む。
澪「梓、ごめん。私用事があったんだ」
梓「そうなんですか…」シュン
梓「それは仕方ないです!それではお疲れ様でした」
一瞬悲しそうな顔をした梓を抱き締めようと思った。
でも、出来なかった、今の私には。
この日は、手を振ることしか出来なかった。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:44:22.81 ID:Pa6kqKGaO [22/43]
次の日、部活後
紬「唯ちゃん、りっちゃん、行きたいところがあるの」
唯律「合点!」
タタタタ
澪「今日もか」ハハッ
梓「いつまで続くんですかね?」
澪「あいつらの事だから別れるまで、だろうな」
梓「!」ギュッ
澪「何だ梓?」
梓「別れるなんて言っちゃダメです!」グスッ
澪「梓…」
(こんなにも私を好きでいてくれる…)
(そんな梓を騙したまま付き合っていいのか?)
(ダメだ!今好きじゃないなんていったら)
澪「…」ナデナデ
澪「言わないよ、二度と」ギリッ
(違う、言わないんじゃない。言えないんだ)
梓「本当…ですか?」
澪「ああ…」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:46:50.64 ID:Pa6kqKGaO [23/43]
――――――
梓「ここが私の家です」
澪「へぇ~。おっきいな」
楽しかった帰り道はもう終点を迎えた。
今日は、最後まで澪先輩の体温を感じることができた。
でも、満足できない。
梓「先輩…」
澪「ん?」
梓「私、もっと一緒にいたいです」
澪「そっか、じゃあ何か場所ある?」
梓「今日は親が…あ!近くに公園があります!そこにしましょう」
――――――
小さな公園だ…
何か落ち着く。
今度ここで歌詞を考えようか。
梓「ベンチありますよ。座りましょう?」
梓に言われてベンチに腰を下ろす。
梓との微妙な距離。
人1人入れそうなぐらいだ。
それでも、手は繋いでいる。
きっと、目的は違う。
梓は、私と離れたくがないために。
自惚れだろうか?

そして、私は、ちゃんと中野梓という人間を、見据えるために。


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:50:53.92 ID:Pa6kqKGaO [24/43]
結構な時間が経った。
ただ、手を繋いでいるだけ。
それだけでも、幸せだった。
出来れば、まだ手を繋いでいたい。でも澪先輩の時間を奪うわけにもいかない。
梓「先輩、そろそろ帰りましょうか」
澪「そうするか。結構暗くなったな」
梓「すみません、私のわがままで…」
澪「いや、気にしてないよ」
澪先輩はいつもこうだ。
当たり前なのかもしれないけど、それが嬉しい。
そうだ、せめてものお礼に…



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:53:56.77 ID:Pa6kqKGaO [25/43]
あれからと言うものの、私達は毎日その公園に行った。
毎日手を繋ぎ、お喋りし、さよならをする。
しかし、あれから一度も好きとはお互いに言わなかった。

1週間後、私達の距離が最初の半分程になったころ。
部活後
紬「唯ちゃん、りっちゃん、私
律「ちょっと待ったムギ!」
唯「ど、どうしたのりっちゃん?」
律「実は、今日はみんなに報告があるんだ」
まさか…
律「…私、彼氏出来ちゃったわ」澪梓唯紬「えっ」
さわ子「えぇ~~~!?」
唯「さわちゃんいつの間に!?」
さわ子「ちょっとりっちゃん詳しく聞かせなさい!」
律「さわちゃんもいるのかよ…」律「えっと、あれだよ、友達の紹介ってやつ」
紬「それで付き合う事ってあるのね!凄いわりっちゃん!」
さわ子「ちょっと!私にも紹介しなさいよ!」
律「え?何言って…さわちゃんはおばちゃ…」
さわ子「あ!!?」ギロ
律「ひぃっ…」ガクガク
澪「…今日は解散するか」
紬「そうね…」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:56:31.77 ID:Pa6kqKGaO [26/43]
―――――――
梓「まさか律先輩が付き合うなんて」
澪「そうだな。私に相談もしないで」
梓「澪先輩に相談してもあまり意味なさそうじゃないですか」フフッ
澪「泣くぞ?」
梓「あぁっ、嘘です!ごめんなさい」
澪「嘘だよ」ニコッ
梓「もう!知りませんよ?」プクッ
澪「ごめんな梓」ナデナデ
梓「むー、今回だけですからね?」
澪「ありがとう、あずにゃん」ニヤ
梓「!///っもう」ギュッ
いつ頃からだろう、こんなに冗談を言い合えるようになったのは。
後少しで、過去から抜け出せそうな気がした。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:58:03.69 ID:Pa6kqKGaO [27/43]
次の日
いつもの公園
澪「相変わらず人がいないな、この公園は」
梓「いない方がいいじゃないですか」
澪「まあ、ね」
梓「…澪先輩」
澪「ん?」
梓「澪先輩って、今まで恋愛とかしてきたんですか?」
また唐突だな。
しかし、ここは梓には話しておくべきかもしれない。
いや、話さないといけない気がした。
澪「そうだな…私が中学の時の話だ」

~~~~~~~
中学時代も内向的だった私は、あまり友達がいなかった。
両手で数え切れるぐらいだったな。
その中に1人だけ男の子がいたんだ。
そいつとは友達のなかで1、2位を争うぐらいの仲の良さだった。女の子も合わせてなのに。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:58:46.68 ID:Pa6kqKGaO [28/43]
次第に私は惹かれていった。彼の近くでは落ち着いていられたから。
ある日、彼が私に言ったんだ。
大好きだ、ずっと一緒にいようって。
凄く嬉しかった。
でも、彼は転校したんだ。
転校して最初の内は連絡もした。
その時もずっと一緒にいようって言ってくれてた。
でも、ある日、ぷっつり連絡が取れなくなったんだ。
それからずっと音信不通。
~~~~~~~~

澪「こんなもんだ。つまらなかっただろ?」
梓「いえ…私の為に嫌な思い出を思い出させてしまって…」
澪「大丈夫だよ」ニコッ
澪「それよりも梓、これから話す事は梓にとって凄くキツいと思う。それでも聞く?」
梓「…はいっ!」

梓は何かを決意したかのような表情で私を見据える。
伝えよう。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 12:59:39.41 ID:Pa6kqKGaO [29/43]
澪「梓、私は今言った中学の事が忘れられてない」
梓「…はい」
澪「私は人を完璧には信じてない、信じれない」
梓「…はい」
澪「それは、梓。…梓も……例外じゃないんだ」
梓「…」
澪「凄く身勝手だと思う、でも、梓を傷つけたくないんだ」
澪「……別れよう」

もとはといえば私が最初に梓の告白を受け容れたのが間違いだった。
あの時の傷つけたくないという思いが、今の梓を傷付けている。
きっと、あの時負う傷の何十倍にもなって。
どんな暴言も受け容れるつもりだ。
いっそ、責めてくれた方が…

梓「…嫌です」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:01:50.59 ID:Pa6kqKGaO [30/43]
澪「!」
梓「別れたくありません」
梓「例え今信じてもらえなくても、これから信じて貰えるように頑張ります」
澪「でも、私は梓を…」
梓「関係ありません。それでも私は澪先輩が好きなんです」
梓「私はずっと澪先輩といます。澪先輩の隣にいたいんです!」
梓「確か男の人は『大好きだ、ずっと一緒にいよう』でしたね?」澪「…」コク
梓「澪先輩…」
梓「愛してます!ずっと離しません!」

消えていく、過去の人。
私の心は癒えていく。
この子なら大丈夫だ。

澪「…うん」グスッ
澪「わ、私も、っ、グスッ…愛してる」

私達はこの日、初めてキスをした。
それは、とても甘くて。
幸せってこんな感じなんだな、と感じさせてくれた。

2人のベンチの距離は無くなっていた。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:04:44.81 ID:Pa6kqKGaO [31/43]
翌日
急な知らせ。
律が別れたと聞いた。
唯「お帰りぃ、りっちゃん!」
律「ただいま唯!いやぁ私もまたフリーだぜ」
軽音部の部員は優しい。
この件に触れたのも今の唯のみ。悪気はないんだろうな。
紬「今日はマドレーヌよ」
梓「わぁ!おいしそうですね、澪先輩!」
澪「そうだな、食べるか」

この2人は最近ティータイムに積極的になった。
多分、練習の間でも離れたくないんだろうな。真逆にいるし。
何故か無償に腹が立つ。
嫉妬だろうか?

律「よし、練習すっか!」
唯「えぇ~」
文句を言うのは唯のみ。
唯の抵抗も虚しく練習が始まった。
ん?あの2人目合わせてニコッてしやがった!
ジャカジャーン
澪「律、パワフルなのはいいけど走りすぎだ」
梓「そうですよ。リズムとってくれないと」
律「…そうだな」
律「悪いけど帰るわ。頭痛い」
ガチャバタン

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:07:11.80 ID:Pa6kqKGaO [32/43]
唯「りっちゃんどうしたのかな?」
澪「調子悪いだけだろ。よし、帰ろう」

――――――
梓「そういえば」
澪「どうした?」
梓「私達もうすぐで1ヶ月記念ですね」
澪「もうそんなに経つのか、早いな…」
梓「これからの事を考えたら1ヶ月なんてちっぽけですよね」フフッ
澪「ハハッ…そうだな」
梓「あの…今度の土曜、家にきませんか?」
澪「え?いいの?」
梓「はい。親がいないんです、ライブで」
澪「そっか。じゃあお邪魔させてもらうよ」

―――――――
土曜日
ピンポーン
梓「あ、上がってください」
澪「お邪魔します」
澪「やっぱり広い家だなぁ」
梓「そんなことないです。あ、お茶持ってきますね」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:09:30.00 ID:Pa6kqKGaO [33/43]
―――――――
澪「中でも外でもやる事は変わんないな」フフッ
梓「仕方ないじゃないですか、隣にいたいんです」
私達はソファーに座って手を繋いでいる。
ありきたりだな。
そうだ。
澪「梓」ポンポン
澪先輩が膝の上を叩いている。
膝枕?寝ようとすると
「違う」といって澪先輩の正面に立たされた。
何がしたいのか尋ねようとすると、「よっ」という声と共に体を引き寄せられた。
私が澪先輩の膝に座って、向かい合ってる状態だ。
澪「あーずさっ」ギュッ
梓「あっ!///」
澪「外じゃ出来ないような事、やってみる?」ニコッ
この笑顔にはかなわない。
私はただ頷いた。
私達は1つになった。
1つといっても、物理的にはなれない。
気持ちの面で、だ。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:11:45.16 ID:Pa6kqKGaO [34/43]
―――――――
梓、可愛かったな。
今日のことを1人思い出す。
停滞していた作詞も進みだした。
(なんでなんだろ 気になる夜 君へのこの思い便箋にね 書いてみるよ)
(もしかしてきまぐれかもしれない それなのに枚数だけ増えてゆくよ)
(―――始まりだけは軽いノリで 知らないうちに厚くなって)
(もう針が何だか通らない)

今日を境に、毎週土曜は梓の家に行くことになった。
あの、可愛い梓を見るために。
私にしか見せない梓の姿を見るために。

―――――――
ある日
澪「そんなに律の事がいいなら律の方に行けばいいじゃないか!」
梓「何でそんな事言うんですか!?」
澪「最近口を開けば律先輩律先輩って!そんなに気になるなら律と付き合えよ!」
梓「ッ!」ダッ
ガチャバタン
何でこんなことになったんだ…

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:15:49.90 ID:Pa6kqKGaO [35/43]
~~~~~~~
澪「なあムギ」
紬「なぁに澪ちゃん?」
澪「最近律の奴、梓にべったりじゃないか?」
紬「あら、嫉妬?」
澪「ち、違う///何かことあるごとに梓に絡んでる気がするんだ。今もこの前持ってきたルービックキューブで何かやってるし」
紬「んー、確かに最近は異常にコミュニケーションとってるわね」紬「でも、それをりっちゃんに言うの?」
澪「いや、梓も楽しそうだしいいよ。それに仲良くなっていい事だし。ちょっと誰かに言って楽になりたかっただけ」
紬「そう。私ならいつでも相談乗るから」
澪「うん、ありがとうムギ」
~~~~~~~

毎日私の梓にべたついてた。
それを見るのが嫌だった。
嫉妬か…
ただの嫉妬で私はあんなに酷い事を…
そういえば律は最近やけに私に冷たい。
これも梓と関係あるのか?
一体何なんだ…
とりあえず梓に謝りに行こう。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:18:39.76 ID:Pa6kqKGaO [36/43]
―――――――
まさか澪先輩があんな事言うなんて…
こんな時、律先輩なら何て言ってくれるだろうか…
律先輩?
何で律先輩が出てくるんだろう。
私が頼り過ぎてたからだろうか。
思えば、毎回相談は律先輩にしていた。
澪先輩とちょっと喧嘩した時も、それ以外の事も。
律先輩は私のどんな小さな変化にも気付いてくれる。
そして、親身になって相談に乗ってくれる。
いつしか、私は澪先輩より律先輩を頼るようになっていた。
凄く優しくしてくれるし、かわいがってくれる。
元々気が利く人ではあったけど、最近は更に拍車がかかった。
…思えば、それは律先輩が別れてから。


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:22:14.85 ID:Pa6kqKGaO [37/43]
―――――――
ガチャ
唯「遅れて…あ、澪ちゃん。どうしたの?」
澪「悪い唯!急用が入った!」ダッ
唯「え!そうなの?何かわかんないけど頑張ってね!」
私は走った。
梓を探して。
ひたすら捜し回った。
何が私をそんなに突き動かすのか。
梓を愛してるから失いたくない。
…いや、こんな綺麗な理由じゃない。
私の性的欲求を満たしてくれる梓を失いたくない。

いつから愛の対象から性の対象に変わったのだろうか。

私には分からなかった。毎週の甘い時間が麻痺させていた。

…梓が一回は拒んだら分かったのかな。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:25:47.67 ID:Pa6kqKGaO [38/43]
―――――――
澪「梓!」
見つけた、今最も失いたくない人。
そして、その隣にいるのは…律?
律「おい、私もいるぞ」
澪「そんなのはどうでもいい!何でお前が梓と一緒にいるんだ!?」
律「さっき会ったんだよ。私は邪魔っぽいから行くわ」
スタスタ

2人きりの空間。
何度も体験してきたけど、今回は嫌な空気だ。
早く謝って仲直りしよう、そう思った時
梓「…私達、一旦距離置きましょう」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:29:18.78 ID:Pa6kqKGaO [39/43]
何で?ずっと離さないって言ってくれたじゃないか。
梓「私、自分の気持ちがわかんなくなったんです」
梓が頑張ってくれたから私も頑張って梓を信じるようにした。
今まで信じてきた。
なのに何で?

説得しようとしたが、言葉が出なかった。
出てくるのは嗚咽だけ。
私は首を縦に振る事しか出来なかった。
もうどちらにしろ結果はわかっている。
最後に梓に迷惑はかけられない。

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:34:42.75 ID:Pa6kqKGaO [40/43]
―――――――
数日後、予想通り、私達は別れた。
私は暫く立ち直る事が出来なかったけど、唯やムギが支えてくれたおかげで何とか立ち直る事が出来た。
終わるって、本当に一瞬なんだ…
もう私には何も残っていなかった。

――――――
梓から別れを告げられた日、私はメールを送った。
『あと1年ぐらい、我慢してくれ。そしたら私はいなくなるから』

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:37:24.76 ID:Pa6kqKGaO [41/43]





『気にしてませんよ』




―――――――
高校生活3度目の春。
私の視線の先には、無邪気にはしゃぐ軽音部新カップル。

……ホント、気にしてないな

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/12(土) 13:45:19.22 ID:Pa6kqKGaO [42/43]
すみません、終わりです
初SSで、非常に読みづらいものだと思います。

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