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初春「白井さん、最近上条さんの事ばかり話してますよ?」 3

531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 21:38:51.90 ID:DxDNvuffO
誰かお題を下さいorz

534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 21:58:13.30 ID:DxDNvuffO
コンコン

黒子「夜分遅くに申し訳ありませんわ」

上条「ん……。お前……確かビリビリの……」

黒子「今回はジャッチメントとしてここにお伺いしましたの。
でなければプライベートでこんな所に用はありませんわ」

上条「ま、まぁそりゃそうだろうけど…。で、何の用だよ?」

黒子「あら?初春、あなた連絡してないの?」

初春「直接伺いますし別に必要ないと思ったので…」

上条「まだいたのか…。その子は誰なんだ?」

黒子「同じくジャッチメントの初春ですわ」

初春「初めまして。よろしくお願いします」

上条「は…はぁ……」

536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 22:10:12.21 ID:DxDNvuffO
上条「ジャッチメントがこんな夜遅くにホント何の用なんだ?」

初春「実は今日の夕方頃、このマンションに爆弾をしかけたという手紙が本部に送られてきまして」

黒子「そのため、ここにいる住居者及び、半径10Kmの方々は避難勧告が出されましたの」

上条「イタズラじゃねぇの?」

初春「だといいんですけど…」

黒子「事件の未然に防ぐのがジャッチメントの使命ですわ。
イタズラという証拠がない故、万全な体制は取ってもらいますの」

上条「まっ、それなら仕方ないな。
俺も早速避難………って」

上条「避難勧告ってことは……なんで俺…」

初春「そうですよ、他の方々は全員避難されました」

上条「はぁああああ!?」

537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 22:18:54.55 ID:DxDNvuffO
上条「なんでだよ!!なんで俺だけ残ってんだよ!!」

初春「いえ、ですから最初から伺うつもりでしたので……」

上条「まずその前提がおかしいよ!!
なんで俺んとこに来たんだよ!!そしてなんで俺だけ避難させね………」

黒子「爆弾の場所がここの可能性が一番高いからですわ」

上条「…………は」

黒子「あなたいつもベランダの鍵なさってませんわね?」

上条「そりゃ……マンションだし盗られて困るようなもんは何も……」

初春「防犯カメラでは犯人らしき人は映っていなく、他の部屋からは爆弾らしいものも見つかりませんでした」

黒子「他の部屋からは見つからず、残るは不用心に鍵を開けっ放しにしてるあなたのところ…意味がわかりまして?」

538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 22:28:13.72 ID:DxDNvuffO
黒子「そういうわけですわ。それでは………」

上条「ちょ、ちょ、ちょっと待て!!
その理屈からしてだからなんで俺に避難させねぇんだよ!!おかしいだろ!!」

初春「他の部屋の捜索は別のジャッチメントがして下さって私たちの担当がここなんです」

黒子「男の部屋ってごちゃごちゃしてますし、あなたが片付けてくれないと困りますのよ」

上条「そんな理由で俺を留めさすな!!」

黒子「もし…あなたの部屋から、いかがわしい物が出てきたらどうしてくれますの?セクハラですわよ?」

上条「ねーよ!!」

初春「というわけで上条さん」

黒子「一緒に爆弾を探すのを手伝って下さいまして」

上条「はぁ……不幸だ……」

540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 22:36:45.71 ID:DxDNvuffO
ゴソゴソ

黒子「押し入れがホコリまみれですわ。これだから男性というのは……」

上条「そんなとこに爆弾なんてねぇだろ。
つーか、俺はそろそろ寝たいんだけど……」

ゴソゴソ

初春「ん?ベッドの下……何かありますね」

上条「うおッ!!!そ、それは………ッ!!!」

黒子「まさか……爆弾ですの!?」

初春「いえ……何か本らしき物のようですけど……ちょっと届きにくい……」

上条「だぁあああ!!!そ、それはダメだ!!取っちゃいけな………」

ガシッ

黒子「あら~?何故そんなに慌てる必要がございまして?」

上条「は、離せ!!お前もう勘づいてんじゃねぇか!!」

542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 22:45:17.12 ID:DxDNvuffO
黒子「おっしゃってる意味がわかりませんわ。
健全な男性がまさか女性に見られては困るようなそんな裸体雑誌をお持ちだなんてこれっぽっちも」

上条「完全に分かってんじゃねぇか!!
は、離せ!!初対面の初春さんにそんな印象を持たれたくな」

初春「……うんしょ!と、届きましたよ!」

上条「ぎゃあああああ!!!」

黒子「早く見るのです初春!!そしてその感想を大きな声でハッキリと」

上条「お前が楽しいんでるだけじゃねぇかァァ!!!」

パラ…パラ…

初春「うんと……ん?……こ、これって……」

初春「……………。」

初春「きゃ、キャアアアアアア!!!!!!」

上条「あ……終わった……」

544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 22:52:59.03 ID:DxDNvuffO
初春「あ……ああ……こ、これは………」

黒子「期待を裏切らないのはさすがと言うべきですわね」

上条「もう……いっそ死にたいです……」

初春「か、上条さんって……こんな趣味が……」

上条「開き直って言わせてもらうとだな、そんなもん高校生なら全員持ってるんだよ!!
逆に持ってない方が危ない奴だと思うな、うん」

黒子「そんなこと威張られても自分が惨めなだけですわよ」

初春「う……うわ……。こ、こんな格好……。ひゃっ……こんなポーズ初めて見……」

パラ…パラ…

上条「……ん?」

黒子「う……初春?」

初春「………………」

黒子「…あなたのせいですわよ」

上条「俺かよっ!!」

545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:00:41.72 ID:DxDNvuffO
初春「……………」

上条「う、初春さんどうしたんだ?」

黒子「い、いけませんわ!初めて読む裸体雑誌にのめり込んでしまってますわ!
不埒なあなたの性癖と同化してしまいますわ」

上条「中学生に馬鹿にされてんのかよ…」

黒子「う、初春!!聞こえてまして!!」

初春「ハッ……!!し、白井さん…!!べっ、別に私はこんな格好に興味なんて……!!」

黒子「…わ、わかりましたから早く部屋の捜索を続けて下さいな。
でないと日が明けてしまいますわ」

初春「りょ…了解です!」

ゴソゴソ…

黒子「…あなたのせいですわよ」

上条「だから俺が何をしたんだよっ!!」

548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:09:17.45 ID:DxDNvuffO
数時間後

初春「い、一応捜索完了しましね………はぁ…」

黒子「狭い部屋ですし、これ以上むしろ遅い方ですわ」

上条「このマンションの住民さん全員に謝れ」

黒子「では…爆弾はなかったということで報告しに行って来ます」

上条「こんな時間にか?みんな寝てるだろ」

黒子「ジャッチメントは24時間体制ですのよ。
避難された人々もいますし1秒でも早い方がいいですわ」

初春「これだと明日には全員戻ってこれそうですね」

上条「やれやれ、結局骨折り損かよ」

黒子「では行ってきます……が、その前に」

クイクイ

上条「ん?なんだよ急に……」

バンッ

黒子「念のため言っておきますが、初春はまだ手も繋いだこともない純粋な女の子ですの。
そんな子にハレンチなことは……分かっていますわね?」

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:10:27.17 ID:DxDNvuffO
>>547
間違えた

551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:18:55.06 ID:DxDNvuffO
上条「あ、当たり前だろ…。ちゅ、中学生に下心持つ変態じゃねぇよ」

黒子「私はすぐに戻って来ますので、くれぐれもお気をつけ下さいまして。初春」

初春「はい?」

黒子「何かありましたらすぐに携帯で。甘い言葉をかけられた速攻押して下さいな」

上条「どこまで信用ないんだよ…」

初春「はーい」

黒子「では行ったきます」

シュン…

上条「……ったくアイツときたら」

初春「ふふ、白井さんらしいですね」

上条「はぁ……。とりあえずご苦労さん。ジャッジメントも大変だなこんな時間まで」

初春「いえ、好きでやっていますし。楽しいですよ。
上条さんこそこんな時間まですみません」

上条「いやいや、本当に爆弾なんかあったら死んじゃってるしこれで安心したさ。何か飲む?」

552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:25:13.25 ID:DxDNvuffO
上条「といってもジュースぐらいしかねぇけど」

初春「あっ、丁度良かったです。私コーヒーとかまだ飲めないので」

上条「分かった。ちょっと待ってて」

台所へ

上条「あれ?ジュースも切らしてる……俺の冷蔵庫何の入ってなさすぎだろ」

ガチャ

上条「わりぃ。ジュースもなかったから買って来るよ。オレンジでいい?」

初春「い、いえなら別に……!」

上条「爆弾探してくれたのに何もなしじゃ釣り合わないだろ?ジュースくらいのお礼させてくれよ」

初春「…で、ではオレンジで……」

上条「あいよ」

バタン…

初春「上条さんって……優しいな……」

554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:32:11.52 ID:DxDNvuffO
キョロキョロ

初春(でも考えてみたら男の人の部屋…初めて入ったんだ。なんだか不思議な気分…)

初春(ジュース買って来てくれるんだ、私も掃除くらいしても大きなお世話には……)

ゴソッ

初春「……あれ?」

初春「これ……さっきの……」

初春(捜索続けてたらこんなところにあったんだ…。
でもこれ上条さんのだし勝手に見たら………)

初春「……………」

初春(…でも今…誰もいないし…一回見たんだから別にいいよね…?
別に興味があるわけじゃないけど……)ドキドキ

パラ…パラ…

初春「うわぁ……こ、こんなこと………」

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:39:53.72 ID:DxDNvuffO
パラ…パラ……

初春(す、すごい……なんでこんなこと出来るんだろ……。私上条さん以外の男性と話したこともないのに……)

パラ…パラ…

初春(あ……あれ?
このページ……なんかくっついてる?のりでも貼ったのかな…?)

パラ…パラ…

初春(あれ…ここもくっついてる…。
なんでだろ…見るだけならくっつくはずないのに……)

パラ…パラ……

初春「あっ……こ、ここ……」

初春(私と…同い年の子っぽい人が…こんなこと……ひぇえええ…私は絶対無理だよお……)

初春「上条さん……年下が…好きなのかな?」

バタンッ

上条「たっだいまー」

初春「」ビクッ

561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/21(土) 23:49:38.23 ID:DxDNvuffO
上条「オレンジジュース売ってる販売機なかなかないもんだな。ほらよ」

初春「あ、ありがとうございます…」

上条「一応アイツの分も買ってきたけど…まだみたいだな」

初春「報告書は膨大な量なのでなかなかすぐに終われないんですよ。口ではああ言ってましたけど」

上条「それであんなこと……やれやれ。中学生に手出す奴がどこにいるんだって話だよ」

初春(え……。でもさっき…私と同い年の子が………)

上条「なんか夜中に動いたら目が冴えてしまってさ、アイツも帰ってくるみたいだし初春さんは寝てもいいけど」

初春「わ、私も大丈夫です」

上条「そうか?じゃあどうする?俺ん家何もないんだけどね」

初春「……ではちょっと…質問したいことがあります…」ドキドキ

563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:00:30.63 ID:yAJ4lVnmO
上条「……質問?別にいいけど………」

初春(わ、私は何を訊こうと……!?…でも上条さんがどんな人なのか…私、もっと知りたい!)

初春「上条さんはロリコンなんですかッ!?」

上条「ぶっ……!!!ご、ゴホゴホ!!!う、初春さん……一体何を……」

初春「これ………」

ガサッ…

上条「う、うおッ!!!な…なんでまだそれがここに……!!」

初春「すみません、勝手に見てしまいました…。
でも私…分かったんです、上条さんが最も隠していたかったことを…」

上条「い…いや……それだけで俺は十分に……」

初春「前半のページは全然汚れていなく、いたって綺麗だったんですが、
後半になって…急にページが汚れだし……そして…くっついてるページもありました」

上条「」ギクッ

568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:10:45.90 ID:yAJ4lVnmO
初春「後半になって……だんだん…写ってる人の年齢が……低くなっていきました」

上条「そ、そういう雑誌なんだよこれは。
だいたい汚れてるという理由で俺がロリコンだということには……」

ピラッ

初春「ここ…くっついてますよ…。どうしてですか…?」

上条「そ…そ…それは……」

初春「ページがくっついているのは後半のページだけなんです。どうしてですか?」

上条「う………」

初春「つまり…汚れているのは…後半ページばかりを見ているから…。
そしてくっついているのは……そのページに何かアクションを起こしたため……」

初春「上条さん」

上条「は、はい」ビクッ

初春「くっついてるページ…はがしてもいいですか?」

上条「……はい」

571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:18:41.91 ID:yAJ4lVnmO
ペリ…ペリ

初春「あの……なんだかテンション低くなってませんか?」

上条「アハハ……そ、そんなこと……アハハ……」

ベリッ

初春「剥がれました。………って」

初春「……こ、これって……」

初春「ち、…痴漢特集………」

上条「そうだよ……俺は……そういう企画が好きなんだ……。でもなんでこんなこと…初春さんにバレるんだよ……俺の最高峰の秘密が……」

初春「で、電車で……ドキドキのまさぐり……上条さん……」

上条「ああ…軽蔑な目で見てくれても結構だ。俺はもう……立ち直る気がしない……」

初春「でもなんで……くっついて……」

上条「……どこまで俺に羞恥を与えるんだよ…」

575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:27:14.82 ID:yAJ4lVnmO
初春「あ、あの……」

上条「…………」ボー

初春「す…すみません…でした」

上条「い…いいよ……持ってた俺が悪いんだし…」

初春「こ、このことは誰にも言いませんから!」

上条「ああ…頼んだぜ…。アイツにまでバレたら多分俺……何されるか……」

初春「何って………」

バッ

上条「あっ…。だ、大丈夫だから!!そんな趣味があろうともまさか初春さんにそんな気がなんてこれっぽっちもないから!!」

初春「これっぽっちも……」

上条「そ、そうだよ。だから安心してくれ!何もしないし考えないって神に誓うから!!いやホントだから!!」

初春「……………やです」

上条「……へっ?」

初春「そっちの方が私……イヤです」

578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:39:22.04 ID:yAJ4lVnmO
上条「イヤって……なにが…」

初春「上条さんに女の子として見られないのは……なんだかイヤなんです」

上条「いやだって初春さんは……」

初春「私じゃあ……ダメなんですか?」

上条「え………」

初春「確かにこの雑誌の女の子の方が全然可愛いと思います……。
だ、だからって……私は…
私は全く魅力……ありませんか?」

上条「」ドクンッドクンッ

初春(や…やだ私……何言って……)

上条「い、いや初春さんは可愛いし魅力的だと思うよ。
でも…俺に言ってもしょうがねぇよ」

初春「な、何故ですか!?私……上条さんの言った通りのこと出来ますよ…!!頑張りますから…!」

581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:45:00.82 ID:yAJ4lVnmO
上条「さっき見たろ?その雑誌」

上条「言った通り俺はありえねぇ性癖なんだぜ?笑われて同然の趣味だ。
そんな奴にそんなこと言ったら俺……どうかしてしまうよ」

初春「上条……さん…」

上条「まぁなんだ。アイツが帰ってくるまでもう少しの辛抱だ。
悪いな初春さん、ドン引きした奴と二人っきりなって」

初春「…………」

上条「なんなら本部に電話して他のジャッジメントに来てもらうか?
俺一人じゃ不安だって言うならその方が……」







ギュッ…

初春「上条さんと……二人っきりの方が…いいです…」

583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:51:28.00 ID:yAJ4lVnmO
上条「」ドクンッドクンッ

初春「私は…全然変な趣味だなんて思っていませんよ?
人それぞれなんですからもっと自信持って下さい」

上条「う…初春さ……」

初春「上条さんは……私のこと…キライですか?」

上条「そ、そんなこと……ッ!!む、むしろ好……」

初春「え………」

上条「い、いやなんでも………」

初春「上条さんとは今日が初対面ですし、上条さんのこと何も知りません。
ですから私…上条さんのこと…もっともっと…知りたいんです」

ギュウウウ

上条「う……初…春さ…」

初春「いいですよ…」

初春「上条さんがしたいこと…私がしてあげます…」

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 00:57:59.85 ID:yAJ4lVnmO
上条「……まじ?」

初春「はい、まじです」ニコニコ

上条「で、でも…実際に中学生にそういうは……」

初春「あんな雑誌持ってた人のセリフではないかと」

上条「う……。まぁそうだけど……」

初春「それで上条さん。
なにが……したいんですか……?」

上条「」ズキューン

初春「………ッ!!か、上条さん……。
な、なにか固いのが当たって……」

上条「わざと当ててるんだよ。
初春さんに…俺の…俺のもの……」

初春「あ……う……」

上条「じゃあまず…正直に言うとだな。
俺……一度でいいから痴漢がしたかったんだ」

589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 01:04:50.95 ID:yAJ4lVnmO
初春「痴漢……ですか?」

上条「おうよ。痴漢は男のロマンなんだ」

初春「でもどうやって……。もう終電過ぎてますし……」

上条「いやそうじゃなくて、ここで痴漢の疑似体験をしたいんだ」

上条「とりあえず部屋の隅っこで立ってて欲しいんだ。
そして俺が後ろから………」

初春「…………」

上条「ん?どうかしたか?」

初春「上条さんがそんな楽しそうな顔するの初めて見ました!」

上条「そ、そりゃあ…こんなことめったに出来ないし……」

初春「わかりました!壁の方を向いていればいいんですね。簡単です」

上条「はぁ……はぁ…はぁ……」

592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 01:12:44.55 ID:yAJ4lVnmO
初春「準備オッケーですよー」

上条「……じゃ、じゃあ……い、いくぞ……」

スッ…

初春(あっ……ピッタリ後ろに……)

上条「はぁ…はぁ……」ゴクリ

初春(さ、最初何をするんだろ…)

上条「いい匂いだよ……後ろさん…」

初春(ひゃあ……ッ!!)

クンカクンカ

上条「た、たまらないな…ま、まだあどけない中学生の匂い…はぁはぁ……」

初春(あ、汗書いたからそんなに匂っちゃダメです……)

モミュ

初春「ひゃっ……!!」

初春(て、手の甲からお尻を……リアル過ぎるよお……)

初春(あ……だんだん指で触って……本当に痴漢みたい…)

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 01:19:27.32 ID:yAJ4lVnmO
黒子「ふう……やっと終わりましたの」

黒子「では私は初春を家まで送って寮へと戻りますわ」

シュン…

黒子(思ってたより早く仕上がりましたわ。
一応釘を刺して置きましたが…心配はなさそうですわね。
そんな勇気がないでしょうし、あの初春がそんなことをしようとも思ってないでしょう)

シュン…シュン

黒子(でも…お姉さまが何故あんな人に執着する理由が…少し分かった気が…しなくもないですわね)

シュン…シュン

黒子「見えましたわ」

599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 01:27:04.44 ID:yAJ4lVnmO
初春「はぁ……はぁはぁ……はぁ…はぁ…」

初春(も、もう胸まで触られて……こ、こんなこと普通だったら絶対にバレてま……)

コリコリ

初春「ひゃん……ッ!!」

上条「初春さんの……乳首立ってるよ……。感じてるんだろ…はぁ…服の上からでも分かるぞ…?」

初春「だ…ダメです上条…さん……。
わ、私……そこ…弱くて……」

コリコリ

初春「ひゃあああん……!!!」

上条「好きなんだろ…?こうして人前で乳首イジられるのが好きなんだろ?
最初の中学生はすごく発達してるんだな……俺たまらないな…」

初春「か、上条さん……」

上条「じゃあ今度は下を……イジってやるぞ」

初春「や……やぁああん……」

ガチャ

黒子「初春~遅くなりましたの」

601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 01:35:06.16 ID:yAJ4lVnmO
黒子「………あら?」

ガラーン

黒子「二人ともいませんわね…。どこへ行ってしまったのやら…」

黒子「台所でも……」

ペタペタ……

初春(…………んッ!!!)

上条(しっ!!絶対に声出すんじゃねぇぞ!!)

初春(な、なんでいきなり押し入れに隠れるんですか!!)

上条(仕方ないだろもう服半分くらいまで脱がしてたんだし時間なかったんだよ……!)

初春(間一髪でしたね……)

上条(あんなとこアイツに見つかってみろよ…。もう二度と俺と初春さんを近付けさせねぇだろうよ)

初春(うーん…白井さんなら考えられますね)

上条(なんとかしてここを出ていってくれねぇと俺たち身動き一つ取れねぇよ……)

初春(身動き…一つ…)

603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 01:43:11.67 ID:yAJ4lVnmO
黒子「どこにもいませんわね……。
初春ったらまさか一人で帰ったんじゃ…」

上条(ちくしょうー…。俺の夢が……。さっさと帰れバカヤロー……!!)

初春(あ…あの上条さん……。
と、とても…その…近い…です…)

上条(あ…ああ…わりぃ…)ドクンッ

初春(なんだか…こっちの方が緊張してしまいますね…。
狭いし…真っ暗だし…白井さんいるし……)

上条()ドクンッドクンッ

初春(た、確かに今白井さんに見つかると私も何か言われそうですし早く帰っ……)

モミモミ

初春(ひゃう……ッ!!か、上条さん…!?)

上条(しーっ。声出したらバレるぜ?)

初春(な、なにを…今……ですか!?)

モミモミ

初春(ひゃあう……!!)

上条(さっきより……断然興奮するぜ……)

650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:06:24.62 ID:yAJ4lVnmO
あれ…新しいの書かれてますね。

支援しときますね

656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:31:15.89 ID:yAJ4lVnmO
いや別に全然構わな…(ry
今試験会場なので
家に着いたら書きますね

683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:38:32.14 ID:yAJ4lVnmO
黒子「初春~いませんの~?」

上条(……………)

初春(……………)

黒子「本当にいませんわね…。この時間はもうとっくに電車は終わってますのに…どこへ行ったのやら」

初春(か、か…上条さん………い…今はマズイです……!!)

上条(これ本当の痴漢並に興奮するよな……バレる瀬戸際だしさ……)

初春(だ、だからと言って今は本当にダメですよ……!!もし白井さんにバレちゃったら……どうす……)

モミモミ

初春(ひゃあああ……ッ!!!)

上条(お…俺……もう……今マジで一番……興奮して……)

初春(か……上条さーん……)トホホ

黒子「仕方ありませんわね…」

上条(おっ、アイツようやく帰って…)

黒子「電話してみましょう」

上条、初春(ぎゃああああああー!!!!)

687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 22:51:49.41 ID:yAJ4lVnmO
上条(お、おいもしかして今携帯………!!)

初春(は…はい……持ってます)

上条(どああああ!!!は、早く電源切れって!!!)

初春(は、はい!!ちょっと…どこに……)

上条(は、早くッ!!!)

黒子(で、でも真っ暗で……あ、アレ……)

黒子「えーと、番号は………」

上条(うおォォオ!!!!ヤバイヤバイヤバイ!!!)

初春(あっ、ありました!!!まだかかってきてません!!)

上条(は、早く電源を………!!!)

プルルルル…

初春(き、切れました!!)

上条(よ、よし!!これでもう安心…………………)

ピリリピリリ!!!

上条「………へっ?」

692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:13:46.52 ID:yAJ4lVnmO
初春(か、上条さん……!?)

上条(ば…馬鹿な……まさか……アイツが電話したのは…)

黒子「ん?…押し入れの方から音が………」

上条(う、初春さんではなく……俺……ッ!?)

黒子「な…なんでそこから音が…」

初春(こ、こっちに来てますよ!!)

上条(マズイ…!!!今押し入れを開けられたら……もう……!!)

変態
軽蔑
最低

上条(考えろ…冷静になれクールになれ……!!!)

黒子「そこにいますの?」

初春(き……来た……。もう……私たちは……)

上条(絶対絶命か…………)


ガラッ

黒子「…何してますの?」

696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:24:36.98 ID:yAJ4lVnmO
黒子「…何してますの?」

上条「な、なにって………」

黒子「さっきからずっと呼んでるではありませんか。
何のマネですの?」

上条「い、いや……ちょっとお前を驚かしたかったサプライズというか……」

黒子「……浅はかですわね」

上条「ま、まぁな……」

黒子「それより初春はどこにいますの?」

上条「う、初春ならもう帰ったぞ?」

黒子「帰った!?電車もないのにどうやって……」

上条「お、俺がタクシー呼んで帰ってもらったんだ。もう夜遅かったし……」

黒子「そうですの……。意外と気が利きますのね」

上条「も、もちろんだよ……はは……アハハ……」

初春(か、上条さん……)

699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:35:47.08 ID:yAJ4lVnmO
上条(アイツがふすまを開く直前にあえて自分から開く。
そうすることによって、隠れなければならなかったという先入観をなくし、
深い意味はないということを相手に思わせることが出来る)

上条「わ、悪かったな。タクシー呼んだ時に電話しとけばわざわざ来なくて良かったのに」

黒子「ホントですの。いくら初春が可愛いからといって私に少し配慮がなさすぎではありませんくて?」

上条(さらに開ける時は開けない側にいる初春さんが見えないギリギリまで開ける。
こうすることによってもいないことを潔白させ、何の証拠もないタクシーに信憑性を持たせることが出来る!!)

初春(あ…危なかった……。なんとかバレずに乗り越えたみたいだけど……)

上条「そ、それより何か飲むか?
往復したんだし疲れてるだろ?」

黒子「あらご親切に。では頂きますわ」

700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:45:14.00 ID:yAJ4lVnmO
黒子「ただ口で報告すればどんなに楽なことか、これだけが本当に頭が痛くなってしまいますの」

上条「た、大変だな……」

黒子「元より私みたいに検挙数が多いと比例して量が増えますの……まぁ仕方はありませんけど」

上条(なんで愚痴を聞かされてるハメになったんだよ………)

黒子「ちょっと聞いてますの!!」

上条「は、はぁ……。ジャッジメントがすごい大変なのかは分かったけどさ…もう時間も時間だし帰った方が……」

黒子「大丈夫ですわ、明日は非番ですのよ」

上条「いや日曜日だけど俺は補習があるんだよ………」

初春(あんな愚痴を溢す白井さん初めて見ました…。相当上条さんを信頼して………)

黒子「今日は…ここに泊まってもいいかしら?」

上条「はあああああ!?」

初春(ええええええ!!!)

702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/22(日) 23:53:05.91 ID:yAJ4lVnmO
上条「待て待て待て!!なんでそうなるんだ!!」

黒子「レディーには一つや二つ愚痴を言いたいこともありましてよ?」

上条「もう30は聞いてるわ!!てかそんなことビリビリとか初春さんに言えばいいだろ!!」

黒子「……………」

上条「………あれ?」

初春(白井さん…あんな顔するんだ…)

黒子「言えませんわよ…そんなこと…」

黒子「私の性格上…常に前向きでジャッジメントや生活に文句なんて絶対に言いませんの」

黒子「そんなことを周りの人に言えば……きっと幻滅されますわ」

上条「白井………」

黒子「きっとあなたから見ればくだらないことだとはお思いでしょうが、
ですが私は……たまにパンクしてしまいそうなってしまいますの…」

703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:00:15.36 ID:t+GP4063O
初春(白井さん………)

上条「幻滅って……そんなことあるわけ……」

黒子「確かに大げさかもしれません。でも今さら私は言うことなんて出来ませんの」

黒子「お姉さまは…常に私と一緒にいますけど愚痴なんて聞いたこともございませんわ。
すごく自然体で…心から楽しんでいて……」

上条「……………」

初春(……………)

黒子「だからこそお姉さまに憧れているのもあるのですけど…。
私は…たまに自分に疲れてしまってお姉さまを遠い存在に思えて仕方な………」

上条「いい加減にしろよ」

黒子「え…………」

初春(か…上条さん…?)

706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:09:05.53 ID:t+GP4063O
上条「自分を隠して何が疲れるだよ、パンクするだよ。
そんなの当たり前じゃねぇか」

黒子「………………」

上条「ビリビリは確かに強いし頼りにされてるしお前が憧れるのも無理はないと思う。
でもお前はお前じゃねえか、ビリビリはビリビリなんだよ」

初春(か……上条さん…)

上条「ビリビリになりたくて自分を隠してるなんてそんなの間違ってんだよ!
お前がお前らしくあっていいじゃねぇか!!疲れるなんておかしいんだよ!!」

黒子「で、ですが私は……ジャッジメントとして……」

上条「ジャッジメントがなんだよ!!そんなの関係ねぇよ!!
お前がツラいならそっちの方が問題なんだよ!!白井!!」

黒子「私は……私は…………」ポロポロ

707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:17:07.52 ID:t+GP4063O
黒子「私だって……私だって……お姉さまみたい…に強く……」

黒子(初めて…私を本気で叱ったくれた…。
こんなことお姉さまでも…なかったこと……)

スッ……

黒子「あ………」

上条「ほら、涙拭けよ。俺が泣かせたみたいじゃねぇか」

黒子「…その通りではありませんか……」グスン

上条「わりぃ、ちょっと言い過ぎたな。
でも愚痴も言えないなんてそんなのキツすぎるぞ?普通」

上条「俺なんて毎日愚痴だらけでさ、言いたいこと言えなかったらそれこそとっくにパンクしてるつーか……」

黒子(私のために……わざわざ自分を卑下して…)

上条「…まぁなんだ。愚痴は人間誰にでもあるもんなんだよ。
俺で良かったら、いつでも聞いてやるからさ元気出せよ、な?」

黒子「」ドキン

712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:23:57.47 ID:t+GP4063O
初春(か、上条さん……カッコイイ……)

黒子「ふ、ふん。あなたにそんなこと言われるなんて私もまだまだ甘いですわね」

上条「おっ、やっといつも感じになったな」

黒子「失礼な!!いつも私はこんな感じでしてよ!!」

上条「はいはい」ニコニコ

初春(あの白井さんをここまで……本当に上条さんはすごいです…)

黒子「ああ…なんだか少し眠くなってきましたわ…」

上条「ん?愚痴はもういいのか?」

黒子「ええ、おかげさまでスッキリしましたし、明日から私も変えてみようと思いますわ。
まぁ…これはあなたのおかげですわね、一応感謝しますわ」

上条「いいっていいって。それより俺も眠いんだ。ちょっと布団出して……」

上条「…………ッ!!!!!」

上条(布団…押し入れじゃねぇか!!!!!!)

715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:35:04.51 ID:t+GP4063O
黒子「どうかしまして?」

上条(マズイぞ…!!布団は初春さんの下にあるし出そうとすれば全部ふすまを開けないといけない!!
うおおおお!!!!墓穴掘ったぁああ!!!)

黒子「その前にお手洗いはどちらですの?」

上条「と、トイレか!?」

黒子「…あなたにはモラルのカケラもございませんのね」

上条「あ…トイレならそこだ……電気はそこに…」

黒子「ちょっとお借りしても?」

上条「あ…ああ……」

バタン…

上条(今だ………!!)

上条「大丈夫か初春さん!!」

ガバッ

上条「………へっ?」

初春「さっきの上条さん…とてもカッコ良かったです…。
私……さっきの続き…したいです……」

717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:41:04.61 ID:t+GP4063O
上条「つ…続きって………」

初春「私…このまま押し入れにいるのイヤです…上条さんの隣で……」

上条「き、気持ちは嬉しいけど…今初春さんが出てきたらさっきの…説得力なくなるし……」

初春「でも……でも………」

ジャアアア

上条「ハッ………!!!ヤバイ!!!」

上条「初春さんゴメン!!!後でなんか奢るから今日は勘弁!!」

ゴソッ

初春「か、上条さ………ッ!!!」

バタン

ガチャ

黒子「ん?今誰かと話してまして?」

上条「い、いやちょっと布団取るのに手間取ってな……心配ないよ」

黒子「まぁそれならいいですが……って…一つですの!?」

上条「あ、ああ…俺ん家布団一つしかないんだよ」

723 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:54:03.76 ID:t+GP4063O
黒子「~~~~…ッ!!」

上条「な、なんだよ……」

黒子「何故あなたは台所にいまして?」

上条「いやだって布団一つしかねぇし……」

黒子「それだとまるで私が無理やり布団を占領したみたい図形になっていますわ」

上条「仕方ねぇだろ、こうするこういう状況なんだから男のマナーだよ。
お前もこうした方が安心出来るだろ?」

黒子「………………」

上条「んじゃ電気消すぞ。おやすみな」

カチッ

上条「………………」

黒子「………………」

ドクン…ドクン……

黒子(な…なんでしょうこの高鳴りは……。
まるでこのままだと後悔するような……そんな……私は………)

725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 00:57:24.00 ID:t+GP4063O
>>724
いや押し入れだよ

729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:09:18.81 ID:t+GP4063O
黒子「あ…あ………」

黒子(私は……何をしたいんだか……)

黒子「寒く……ないので?」

上条「寒ぃよ」

黒子「…正直なんですわね」

上条「嘘つけるほどまだ男出来てねぇからな」

黒子「…風邪引きますわよ?」

上条「女の子に不信感持たれるよりかはマシだよ。
ビリビリならマジで殺されそうだしな」

黒子「……………」

上条「お前って本当は寂しがり屋なんだな」

黒子「なっ………!!いきなり何を……ッ!!!」

上条「さっきまで眠いとか言ってたのに寝ようとしたら俺に話しかけてくるし、さすが中学生か?」

黒子「べ、別に寂しくなんてこれっぽっちもありませんわ!!
ただあなたがそこにいるのに罪悪感を感じて……」

黒子(この流れ……まさか私……)

733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:17:53.04 ID:t+GP4063O
黒子「布団……半分貸して差し上げましょうか……?」

上条「え……」

黒子「ふ、深い意味はありませんくてよ!!
ただ罪悪感があると余計眠りにつけませんし、それに私は泊めてもらってる身でするし……」

上条「……いいのか?無理してないか?」

黒子「れ、レディーの好意はすんなり受け入れるものですわよ!!早く来て下さいまし、私も寒いんですの!!」

上条「お、おお………」

黒子(ただそれだけですわ……風邪を引かれると私のせいになりますし……ただ本当にそれだけ…でしてよ……)

上条「じゃ、じゃあ……入るぞ」

黒子「………はい」

モソッ……

上条「……………」

黒子「」ドキンドキン

黒子(な、なんですのコレ……。さっきより心臓が……おかしく……)

736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:26:08.14 ID:t+GP4063O
黒子「」ドキンドキン

黒子(お、落ち着くのですよ……!!私が慌てる必要なんて全然……)

上条「緊張…………」

黒子「ひゃい!?」

上条「いや、こうして女の子と一つの布団に入るなんて初めてだしさ、なんか緊張しちゃって」

黒子「そ、そうですの。私はお姉さまといっつもご一緒に寝てますから慣れに慣れてますし」

黒子(入ったら怒られたから一度しか入ったことありませんが………)

上条「ビリビリな……。お前ってビリビリのどこに憧れてんの?」

黒子「………へっ?」

上条「いや、いつもビリビリにべったりだからさちょっと気になって」

黒子「そんなの……言ったらキリがありませんくてよ」

上条「そんなに好きなのか?」

黒子「ええ…お姉さまがあって私があるみたいなものですから……」

743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:37:04.48 ID:t+GP4063O
――――――。

上条「へー、お前すげぇな。そんなことも知ってんのか」

黒子「当たり前ですことよ、お姉さまのことで知らないことはないですの」

上条「はは、そこまで好きになるのもなかなか難しいけどな」

黒子「お姉さまは強さに反比例してか、恋愛にあまり興味がこざいませんの。
ですから私がいつかこの手で……」

上条「」

黒子「な、なんですの……」

上条「緊張解けたか?」

黒子「なっ…………」

上条「最初めちゃめちゃ緊張してたからさ、どうしようかと思ったけどもう大丈夫そうだな」

黒子「あなたもしかしてそれで………」

上条「まぁビリビリのことも知りたかったし一石二鳥だよな。もう眠れそうか?」

黒子「………お姉さま」

上条「え?」

黒子「お姉さまのこと……どう思っていますの?」

749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:48:49.43 ID:t+GP4063O
上条「どうって………」

黒子「正直分かってますの、お姉さまがあなたに対して異質であるのが。
今までとは全く表情をしてますの」

黒子「そしてこの状況……こんなことお姉さまに知れたら私は……なんて言われるか」

上条「おいおい、大げさすぎるだろ。
確かにビリビリとは仲良いとは思うけどさ、俺は別に何も…………」

黒子「………………」

上条「それに俺とお前だってこうしているけど何もないだろ?
だから別に深く考えることなんて………」

黒子「それは……本心ですの?」

上条「え……」

黒子「お姉さまも然り、そして私も……
そんな感情は一切持ち合わせていないと……」

上条「ど、どうしたんだよ。
疲れてるなら早く寝た方が………」

黒子「私が何もなしであなたと一緒にいたいなんて思ってるわけないじゃないですの!!」

751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 01:56:31.54 ID:t+GP4063O
黒子「私があなたに何も思いもせず一緒に寝たりしたりしませんのよ!!
少しは……少しは私のことも気に……」

上条「し……白井……」

黒子「ハッ………!!」

上条「………………」

黒子「い、いやですわ私ったら何を口走って…!!
きっと疲れているんですわね、そうに決まってますわ!!
さ、さぁ早く寝て………」

上条「気にしてるよ」

黒子「え………」

上条「俺だって…考えないわけねぇよ。
ひたすら冷静気取ってたのにお前ったらそんなこと言うし」

黒子「え…それって……」

上条「でも…俺…。ビリビリのことも気にしてる」

黒子「………え」

上条「あと……初春さんも…。
俺……優柔不断だからさ、よくわかんねぇんだけど…でも気にはしてるんだ」

黒子「……………」

756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 02:04:11.38 ID:t+GP4063O
上条「だから……正直こうして二人っきりでいるのはすごく緊張してるんだよ」

上条「一歩間違えたら……爆発しそうだしな。だから台所で寝ようとしたんだけど」

黒子「そ……そ……」

上条「これが本音だ。でも今日は大丈夫だから、安心して寝てもいいから。まぁ…信用ないかもしれないけどさ」

上条「俺は明日学校だし朝に出て行くけどお前はまだ寝てて………」









黒子「私…あなたなら別に……いいですわよ…?」

759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 02:10:40.21 ID:t+GP4063O
上条「え…。いいって……どういう……」

ギュッ

黒子「そんなに女の子の気を持つなんて随分と罪深いですわよ?
でも……今の状況…私としては好機だと思いますの」

黒子「私…あなたのことキライじゃありませんくてよ…?」

黒子「お礼もかねて……今日だけ……好きにしていいですわ…」

上条「し……白井…お前まじで……」

黒子「レディーに何回も言わせないで下さいまし…。
いいと言っていますのよ……」

上条「し……白井」

黒子「は……早く焦らさないで………」








初春「ちょっと待って下さい!!」

765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 02:18:39.65 ID:t+GP4063O
>>762
サーセンorz
でももうこれでいかせて下さい


今日は寝ます
ではではー

832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:09:09.28 ID:t+GP4063O
上条「なっ……!!!」

初春「う、初春……ッ!!!あなたいつからそこに……!!」

初春「ずっとです。ずーっと私、ここにいました」

上条「ば、バカッ!!!なんで出て来たんだよ!!お前バレて………」

黒子「ず……ずっとって……まさか……」

初春「はい、白井さんがここに来てからずっとです」

黒子「じゃ……じゃあ……まさかアレも……」

初春「ばっちり見ちゃいました」

黒子「ひぃやああああ…!!!!」カァアア

初春「よいしょっと」

トッ…

上条「う、初春さん……なんで……」

初春「ずるいですよ」

上条「え……」

初春「私にあんなことしておいて今度は白井さん…。
そんなの…ずるいじゃないですか…」

835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:16:39.59 ID:t+GP4063O
初春「私がダメだったら次は白井さん……そんなの…イヤに決まってるじゃないですか」

上条「う…初春さん……」

初春「ずっと聞こえてました。上条さんたちの会話。
次第に良い感じになって…最終的には同じ布団で…最後に白井さんは……」

初春「私は上条さんのことが好きなのに、それなのに二人がそんなことするなんて…とても堪えられなかったんです」

上条「……………」

黒子「う…初春…今なんと……」

初春「え?」

黒子「す…好きだと私は……き…聞こえ………」

初春「そうですよ?








私は上条さんが大好きです」

841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:24:34.82 ID:t+GP4063O
黒子「う………ういは…」

初春「白井さんはどうなんですか?」

黒子「え……」

初春「ずっと御坂さんが好きだと言っていたのに上条さんにそんなこと…。
白井さんはどっちなんですか?」

黒子「そ……それは…」

上条「う、初春さん別に白井と何かあるわけじゃなくて、ただ寒いから一緒に寝て…………」

初春「じゃあ私と続き………してくれますか?」

上条「え……」

初春「白井さんを騙して隠していたのは謝ります。
でも本当に白井さんと何もないのなら…これから私とさっきの……してくれますよね……?」

上条「そ…そんなこと……今は……」

黒子「う、初春……。あなたいつの間にそのようなことを………」

843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:31:38.64 ID:t+GP4063O
スッ……

黒子「あ………」

初春「寒いのなら……私と押し入れにいれば…もっと温かいですよ…?
お布団がなくても…私は…その方が……」

上条「…………」

黒子「う、初春…あなた何言って……」

白井「白井さんがここにいない間、私は上条さんに惹かれて人に言えないようなことをしてました。
初めての……人…初めてのことなんです…。
あんなにドキドキしたの…初めてなんです」

上条「……………」

初春「白井さんにそんな気持ちがないのなら私と上条さんが一緒にいてもいいですよね……?
白井さんはお布団ありますし」

黒子「………………」

初春「上条さん……私…熱っぽいんです。
上条さんの……せいですよ……」

846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:38:30.94 ID:t+GP4063O
初春「早く……上条さんと一つになりたいです」

黒子「……………」

ガラッ

初春「狭くて暗い方が私……なんだかドキドキしてしまいます。
えへへ、変な子なんでしょうか…?」

スタスタ

黒子「あ………ッ!!」

上条「…わかった。押し入れに行くよ」

初春「わーい」

黒子「ちょ、ちょっと…!!な、なんで………」

上条「……わりぃな」

初春「もぅ~。一人で押し入れにいるの結構恐かったんですからね!」

上条「しょうがねぇだろ状況が状況だったんだし。
まぁ、もうその心配はしなくていいよな」

初春「はい、嬉しいです!」

黒子「そ……そ…んな………」

847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:39:14.05 ID:t+GP4063O
>>844
スマンw

852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:46:07.12 ID:t+GP4063O
初春「その前に…一ついいですか?」

上条「ん?なんだよ」

初春「私は…上条さんが好きです。
こんなに好きになったのは初めてですし、この気持ちをずっと大事にしていきたんです。
ずっと…ずっとです…」

初春「ですから上条さんも………」

上条「それって………」

初春「私と…お付き合いして頂けませんか…?」

854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 21:55:04.93 ID:t+GP4063O
初春「は……はああ……」カァアア

上条「……………」

初春「わ……私……今すごく大胆なことを………」

上条「今さら気付いたのかよ……」

初春「あっ、いや私はあの……好きと言った手前…もう示しがつかないですし……あの…こうするしか…」

上条「…俺初めて女の子に告白されたぞ」

初春「私も…初めて…言いました」

上条「………………」

初春「………………」

上条「ん、んまぁ……アレだな……そう、アレ」

初春「?」

上条「いやその……こういうのは男から言わなくちゃいけないって聞いたことあるしだな……」

上条「その……もう一回俺から言い直すからさ、ちゃんと聞いてて欲しいんだ」

初春「そ…それって……」

上条「好きだ初春さん。俺と……付き合ってくれねぇ……くれませんか?」

859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:04:42.78 ID:t+GP4063O
初春「は……は……」

上条「うわー…これ死ぬほど恥ずかしい…。
今言ったことは今日中に忘れて……」

ギュッ…

上条「ふお……ッ!?」

初春「大好きです上条さん………。
もちろんです、これからよろしくお願いします…ね?」

上条「はは……なんか照れるなこういうの……」

初春「大丈夫ですよ、私の方が100倍恥ずかしかったですから」

上条「どうだかな」

初春「もうホントですってば~」

初春「それじゃあ……上条さん」

上条「そうだな、白井は布団あるし大丈夫だろ」

黒子「あ………う……」

初春「よいしょっと」

上条「よっと」

860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:11:25.60 ID:t+GP4063O
初春「それじゃあ白井さん」

上条「じゃあな白井」

バタン…………。

黒子「は……は……」

ポタ…ポタ…

黒子「わ……私は……な、なんで……」

黒子「こ…こんなに涙が……」

黒子「あ…ふれて……止ま…らない…のでしょう……」

ポタ…ポタ…

黒子「わた…しには…関係のないこと……なのに…。
私には…お姉さまが…いらっしゃ…るのに…」

黒子「どうして……どうして……私……」

黒子「こ…んなに……」

黒子「泣いて……いるのでしょ…う………」

ポタ…ポタ…

黒子「グスッ…ヒック…グスン……ヒック…ヒック…………」

861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:12:28.99 ID:t+GP4063O
風呂落ちます

880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 22:58:09.45 ID:t+GP4063O
黒子「は……は………」

黒子「私ったら………何も知らずに……何を……」

黒子「お、お邪魔でしたわね……!!
図々しく泊まるなんか言って……悪かったです……わ……。
では……私は……これで………」

ダッ……!!

ガチャン!!

上条「えっ、お、おい白井…………」

初春「上条さん……よそ見したらイヤです……」

上条「あ、ああ……わりぃ………」

上条「………………」

タッタッタッ……

黒子「はぁ…はぁ…はぁ……!!!はぁ……はぁ……!!な、なんで私……こんなに逃げるように走って……」

黒子「なんで……なんでこんなに………」

黒子「悲しいの……ですの………」ポタ…ポタ…

883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:06:33.40 ID:t+GP4063O
黒子「……………」

黒子「お金も……電車もないのに私……どうやって帰れと……」

黒子「ふふ……つくづく計画性のない自分に呆れてしまいますわ……」

『私は…上条さんが大好きです』

黒子「初春…………」

『私と…お付き合いして…頂けませんか…?』

黒子「初春はちゃんと気持ちを伝えたのに……私は……何も言えなかった……」

黒子「なんで私は……。私だって……初春に負けないくらい……気持ちを………」

グッ……

黒子「もう……一緒にジャッジメント…出来ないですわね……」

ポツ…ポツ……

黒子「雨…………ですわ……」

890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:13:48.04 ID:t+GP4063O
ザーザー

上条「降って…きたな」

初春「朝には止むと思いますけどね」

上条「……………」

初春「どうかしました?」

上条「いや、アイツ…雨降ってんのに大丈夫かなって」

初春「心配…ですか?」

上条「そりゃ外に出たのは俺のせいだし…なんかアイツに悪くて……」

初春「……………」

上条「まぁアイツは頑丈な奴だし大丈夫だろう。
なにせあのジャッジメントだからな」

初春「私もです」

上条「…そうだったな」

初春「もう~頼りないジャッジメントで悪かったですね」

上条「そ、そういう意味じゃなくてだな」

初春「今日は…ずっと一緒にいましょうね?」

894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:22:12.25 ID:t+GP4063O
ザーザー

黒子「歩くには大変時間かかりますが…仕方ありませんわね……」

黒子「………………」

黒子「寒い……。雨のせいで余計に………」

ザーザー

黒子(今ごろ…あのお二人はあそこで……)

黒子(それに比べて私は……なんて惨めで…情けないのでしょう…。
自分が…悪いというのに……)

ピチャ…ピチャ…

黒子「少し…雨宿りをした方が良さそうですわね…」

ブルッ

黒子「お姉さまは…今ごろ…私のことなんて…これっぽちも……」

黒子(誰にも慕われず…気付けば孤独で…一人で……私は……何も手に入れることなんて……出来ませんでしたわ……)

ザーザー

897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:28:08.05 ID:t+GP4063O
プルルル…プルルル…

初春「電話…鳴ってますよ?」

上条「ん?ったく…こんな時間に誰だよ」

初春「白井さんじゃ…ないんですか?」

上条「まさか……えっと…着信は………」

上条「…………ッ!?!?」

初春「? どうか…しましたか?」

上条「な、なんでアイツからなんだよ…しかもこんな時間に………」

初春「………へ?」

上条「……と、とりあえず出るか……」オソルオソル

…ピッ

上条「も…もしも……」




御坂「アンタ黒子をどこにやったのよォォオ!!!!!!」

899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:35:26.60 ID:t+GP4063O
上条「うおっ!?」

初春「ひぃや!?」

上条「び…ビリビリ……いきなり何を………」

御坂「いつまで経っても帰って来ないから本部に連絡したら、
アンタの家に行ったとか言われたのよ!!!
どういうことよ!!黒子の携帯繋がらないし!!」

上条「お、落ち着け!!とりあえずここに白井はいな……」

御坂「私がどれほど心配したか分かってんの!?
あの黒子が私に帰るコールないなんておかしいじゃない!!」

上条「わ…わかったから……し、白井はもうすぐ……」

御坂「今すぐ黒子を連れて来て!!今度こそキツく言わないといけないみたいだから!!」

上条「で…でも俺は………」

御坂「返事は!!!」

上条「は……はい…」

ブツッ

ツーツーツー…

902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:41:13.72 ID:t+GP4063O
上条「…はぁ。つくづく不幸だ……」

上条「よいしょっと」

初春「…ッ!?さ、探しに行くんですか?」

上条「まぁ…ビリビリがあんなに心配してるんだし、夜中に女の子を一人にするのもアレだしな」

初春「で、でもそれじゃあ私は………」

上条「てなわけだ。一緒に探しに来てくれないか?」

初春「え………」

上条「ん?なんだよ、お前らパートナーなんだろ?」

初春「そうですけど…あんなことがあって今さら…ちょっと……」

上条「大丈夫だよ。アイツはそんなこと気にする奴じゃねぇと思うし。
それに二人で探した方が早いだろ?」

初春「そ…そうですね。分かりました」

上条「よし…じゃあ行くか」

初春(上条さん……まさか……)

903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:46:16.80 ID:t+GP4063O
ザーザー

黒子「……………」

『ビリビリは確かに強いし頼りにされてるしお前が憧れるのも無理はないと思う。
でもお前はお前じゃねえか、ビリビリはビリビリなんだよ!!』

黒子「………………」

『お前がお前らしくあっていいじゃねぇか!!疲れるなんておかしいんだよ!!』

黒子「ふふ……今になってあんな言葉を思い出して……」

『ジャッジメントがなんだよ!!そんなの関係ねぇよ!!
お前がツラいならそっちの方が問題なんだよ!!白井!!』

黒子「もっと……もっと……叱って下さいな……」ポタ…ポタ…

黒子「私にはまだ……あなたの言葉……聞きたくて……」

『俺で良かったら、いつでも聞いてやるからさ元気出せよ、な?』

黒子「聞いて……聞いて欲しいの……うわああん……」グス…

908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/23(月) 23:52:36.59 ID:t+GP4063O
上条「おーい!!白井ー!!!いたら返事してくれー!!」

上条(くそっ…。雨のせいで視界が悪い上に、この寒さ……。
俺のせいでこんなことに……)

初春「上条さん!!」

上条「いたか!?」

初春「いえ…携帯にかけても繋がらなくて……どうやら電源を切ってるようで…」

ドカッ!!

上条「ちくしょう…ッ!!俺のせいだ…俺のせいでこんなことに………」

初春「上条さ………」

バシャ

上条「俺はこっちを探すから初春さんはあっちを頼む!!」

初春「か、上条さ……!!」

初春「行っちゃった……」

初春(なんでだろ……上条さん…。
なんで白井さんにあんな顔するのだろ…。
私がいなくなっても…上条さんが探してくれるのかな……)

909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:00:26.58 ID:O/CUDEKEO
ザーザー

男「へいへい、そこの女の子。こんな時間にどーしたの?」

黒子「…どうもしませんわよ」

男「そんなことないでしょ?
こんな雨の中傘も持たずにいるなんてハッキリ言っておかしいよ?」

黒子「ほっといて下さいまし。あなたには関係のないこ………」

男「その顔……ひょっとして泣いてたの?」

黒子「…………ッ!!!」

男「やっぱねー。目が赤くなって腫れてるんだもん。
一発でわかっちゃった」

黒子「う、うるさいですわ。雨が目に入っただけで決して……」

男「失恋しちゃったんだね」

黒子「なっ……!?何を………」

男「バレバレだよ。典型的だしショックで家飛び出しちゃった感じ?」

黒子「わ…私は別に……」

男「でも男は追って来てくれない…たっはー!惨め過ぎるよねー」

910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:07:09.38 ID:O/CUDEKEO
男「追って来て私の方に振り向いてくれるってか!?
ベタな展開求め過ぎだと思わない?」

黒子「あなた…私を怒らせたいの?」

男「まさかまさか。俺はただのナンパだよ。しかも硬派だから安心して」

黒子「とっとと消えて下さい。
目障りですわ、早く私の視界からいなくなって…………」

ボッ

黒子「な……これは…」

男「俺の能力は炎を操ること。
こんな寒い日には便利だと思わない?暖かいでしょ?」

黒子「あなた……一体……」

男「言ったじゃん。俺はただのナンパだって。つってもまだレベル3だから自慢出来ないんだけどね」

黒子「……………」

男「よければ話聞くよ?可愛いジャッジメントちゃん」

915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:15:22.14 ID:O/CUDEKEO
――――――。

男「ふーん。そんなことがあったんだ」

黒子「言っときますけど、あなたのこと私は全然信用してませんからこれ以上は……」

男「もちろんだよ。会ってすぐ信用しろって言う方が無理があるよ。これ以上は近付かないから安心して。
でも炎で君の身体は暖めさしてね?」

黒子「……………」

男「でもさー。それってその男の子最低だと思うけどな」

黒子「え……」

男「目の前で告白して付き合っちゃったんでしょ?
そりゃないよね、元より別の女の子も良くないけどさ」

黒子「ういは……その女の子は別に悪くありませんわ。
ただ自分の気持ちを素直に伝えただけですもの。私が言えなかっただけで……」

男「どうして女の子をそんなに守ろうとするの?
君は好きな人を盗られちゃったんだよ?少しは怒らないと」

黒子「そんな気持ち…全くありませんわ」

921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:24:02.69 ID:O/CUDEKEO
黒子「同じ仲間で…私を慕ってくれて私自身も信頼してる友達ですもの。
そんな子を恨むなんて…お門違いも甚だしいですわよ」

男「でもさっき私は一人ぼっちで孤独だって言ってたよね。矛盾してないかな?」

黒子「それは………」

男「結局さ、そんなこと綺麗事なんだよね。
家から飛び出した君をその子は探してくれてると思う?」

黒子「…………」

男「タイミングだよ、全てが。
君がいない間にそうなったのも良いタイミングだったし、押し入れから出てきたのも良いタイミングだった。
つまり君はその子に全て負けているんだ」

黒子「……………」

男「その男の子が本当にその子が好きになったと思ってる?
違うよ。だって君と布団で一緒になった時は良い感じになったんでしょ?
全てはタイミングなんだよ」

925 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:32:23.33 ID:O/CUDEKEO
黒子「それじゃあ……あの時……」

男「押し入れから女の子が出て来なかったら君はハッピーエンドだったわけ。
そしてその子が出てきて君はバットエンド…簡単なことだろ?」

黒子「そんな……私は……私は……」

男「まぁ男っていうのは流されやすい生き物だからね。
それまで親しくなかったのに付き合う展開になるなんて、ホント典型的だよ」

黒子「あ……ああ…あ……」

ザーザー

男「おっと、雨が強くなってきたな。もう少し炎強くした方が……」

黒子「私は……どうしたらいいんですの……

男「それは自分で考えることだよ」

黒子「友達も……好きな人も……全部…私からいなくなって……私は…」

男「全てはタイミングって言ったよね?
だからさ、こうして君と二人でいるのがもう良いタイミングなんだよ。
俺はただのナンパ。君は途方に暮れる寂しい子。
どうする?答えはもう出てると思うけど?」

927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/24(火) 00:42:55.92 ID:O/CUDEKEO
新しいの立てました。
そちらで書いていきますね

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 00:52:02.21 ID:O/CUDEKEO
黒子「………………」

上条「くそっ!!白井!!どこだ!!どこにいるんだ!!」

バシャバシャ

上条「チクショオォォオ!!雨なんて関係ねぇよ!!!白井ー!!!無事でいてくれー!!!」

バシャバシャ

上条「ん?なんだあの炎……」

上条「あれは……男か…。
でももう一人影が…………って……」

……ッ!!!

上条「白井ッ!?白井じゃねぇか!!!」

バシャバシャ

上条「おーい!!白井!!俺だよ!!白井ー!!」

ピクッ

男「ふっ…全くタイミング良いのやら悪いのやら」

男「やっと来たようだよ?王子様かい?」

黒子「………………」

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:03:18.03 ID:O/CUDEKEO
上条「白井!!大丈夫か!?」

黒子「………………」

上条「……白井?」

男「おいおい、俺は完全に無視なの?つれないなー」

上条「…誰だよテメェ」

男「俺?俺はただのナンパだよ。あっでも硬派だから安心して。
可愛い子専門だから誰でもっていうことじゃあ…」

上条「黒子に何してんだって聞いてんだよ!!オイ!!」

ピクッ

男「ふふ…。随分な言われようだな。元を辿れば原因は全て君のせいだと言うのに」

上条「なんだと?」

男「それより君の彼女はどうしたの?
もしかして家に置いてきた?
雨に濡れたら風邪から?
いやー優しいね君」

上条「何をごちゃごちゃ言ってんだよ!!!テメェ!!」

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:09:53.77 ID:O/CUDEKEO
男「本当に君はこんな奴が好きなの?可愛いんだからさ、もっと男選んだ方がいいよ」

上条「がっ!!!」

ぶんっ!!

男「やれやれ、端から見たら俺が悪役なんだろうな。
まっ、容姿からしてそれっぽいけど」

ガツッ!!

上条「うぐっ……!!」

男「少し話をしようか」

上条「テメェと話すことなんてねぇんだよ!!
さっさと白井から離れろ!!」

男「離れろ……ねぇ」ポリポリ

男「王子様はああ言ってるけど君はどうするの?
まぁ俺は出来ればそばにいて欲しいなーなんて」

黒子「……イヤですわ」

上条「……は?」

黒子「なにしに来たのですか…。
あなたは…あなたは初春と一緒にいればいいではありませんの…」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:20:14.64 ID:O/CUDEKEO
上条「し……白井……」

黒子「同情で…来られても私が惨めなだけですわ。
私のことはいいですからとっとと帰って下さいまし」

上条「お、おい急にどうしたんだよ…。
なんでお前…そんな奴のそばに…」

男「あらら、君フラれちゃったね。雨の中必死に走ってきたのに無様だねー」

上条「な…なんだと!!!」

ぶんっ

男「だから無駄だっての」

バキッ!!

上条「う……う……」

男「でもさ、そんなこと言われと仕方ないと思わない?
君あの子の前で告白して付き合ったんでしょ?」

上条「そ…それは……」

男「なのにいなくなったら表情変えて守る?
虫が良すぎると思わない?
最低だと自分で思わない?」

上条「……るせぇよ…」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:29:17.52 ID:O/CUDEKEO
男「そんな最低君に誰も守って欲しいなんて思うわけないよね。うんうん」

ドカッ!!

男「…………ッ!!」

上条「んな……こと……わかってんだよ……」

男「へぇ、自覚あるんだ。なおさらタチ悪いよね」

上条「確かに…初春にああ言われた時…俺は……。
でも白井だって……俺は………」

ガツッ!!

上条「ガッ………!!」

男「言い訳?カッコ悪すぎだよ。
そして俺が一番嫌いな奴だ」

ガツッ!!バキッ!!

上条「うが……!!ぐぇ……!!」

黒子「……………」

男「どんな気持ちであの子が家を出て泣きながらここでうずくまってたか…君に分かる?
分かるわけないよね?君が元凶なんだから!!」

ドカッ!!ゴツッ!!

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:35:54.29 ID:VokSEui8O
これが話術サイド同士の戦い…(ゴクリ)

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:37:45.38 ID:O/CUDEKEO
上条「はぁ……はぁ……」

黒子「……………」

男「…なかなかしぶといね。普通ならとっくに昇天だよ、やるね」

上条「し……白井を……連れ戻す……」

男「よくもまだそんなことを…。
でも君無能力者だよね?こんな状況で能力出さないなんておかしいからね」

上条「くっ…………」

男「まっ、本当は使いたくなかったんだけど仕方ない。これで終わらせてあげるよ」

ゴォオオオ

黒子「……ッ!!や、やめ……!!」

男「俺の炎に雨なんて関係ない。
最大限まで凝縮したパワー見せてあげるよ!!」

上条「こ……いよ……」

黒子「もう止めて!!私なんかためにそんな…そんなこと……!!」

上条「なんかじゃねぇよ!!白井!!」

上条「お前が泣いたのは俺のせいだ。
だからこそケリを着けて…お前に…謝りてぇんだ」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/11/24(火) 01:39:19.65 ID:+mm9u+WX0
上条さん相手だと能力つかってトドメ刺すか。は逆に死亡フラグだからなぁ・・・

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:46:16.20 ID:O/CUDEKEO
黒子「そ……そんなことどうでもいいじゃないですの!!
これに当たれば…ただでは済まな……」

上条「確かに初春さんに言われたの嬉しかった…。
でもな…お前と一緒にいただって…同じぐらい嬉しかったんだよ!!!」

黒子「え…………」

上条「流されて……告白されて……。確かに俺は最低だ!!大馬鹿者だよ!!
でもな、お前のこと大事じゃないわけねぇだろ!!
俺はまだお前の愚痴聞き足りねぇんだよ!!!」

黒子「あ………あ……」

男「お別れの言葉はもう終わったかい?」

黒子「……ッ!!も、もうやめて!!これ以上やっても何の意味なんて………」

男「悪いね、いくら可愛い子のお願いも」

上条「はぁ……はぁ…」

男「こればっかりは聞き入れなれないな!!!
くらえ!!最大限だァァア!!!」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 01:53:16.67 ID:O/CUDEKEO
ドガァアアアン!!!!

黒子「いや……いや……いやああああ!!!」

男「はぁ…はぁ…。悪いね、男の信条に背いてる奴は昔から苦手で……」

上条「うらああああ!!!!」

男「……ッ!!!ば、馬鹿なッ!!!そ…そんな訳な………」

バキッ!!!

男「ぐあっ……!!!かはっ……!!!」

シュウウウ…

男「お、驚いたね…。まさか無傷だなんて……」

上条「今度はこっちの番だよ!!」

男「くっ……!!も、もう力がなくなって……」

上条「歯をくいしばれこの野郎ォォオオ!!!!!」



バキッッッ!!!!!!!

男「ぐぁああああ………!!!!」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:00:01.22 ID:O/CUDEKEO
ダンッ!!

男「ご……ごふ……」

上条「はぁ……はぁ……はぁ…」

黒子「あ……あ……」

ジャリ…

男「ふふ…強いね。完敗だよ」

上条「……………」

男「綺麗事を言っていたのはどうやら俺の方だったようだ。
いくら物を言っても…これじゃあただのピエロだよ」

上条「………………」

男「悪かったね。色々言っちゃってさ。だから俺はまだレベル3なんだろうな、ははっ。笑えるよ」

男「でも負けは負けだ。
あとは君の好きなようにしてくれ。
殴り足らなかったらいくらでも殴って………」

スッ……

男「な…………」

上条「掴まれよ。もう立てねぇだろ」

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:07:50.85 ID:O/CUDEKEO
男「……………」

上条「今回は…その……俺が全部悪いんだ。
だから殴られて当然なのは俺なんだよ…悪かったな」

男「………………」

上条「その…ありがとうな…。
アンタに言われなかったら……俺はずっと最低だったと思うし」

男「ふふ…面白いね君。
本気で殺ろうとした俺に感謝だなんて…優し過ぎるよ」

上条「なんとでも言いやがれ」

男「確かに君は最低だ。一人の女の子を傷付けて自分だけ満足して……最低だね」

上条「分かってるよ…」

男「でも君は気付いた。流されて気付くことがなかったことを君は分かってしまった。
それは名誉挽回出来るすごいことなんだよ」

上条「名誉挽回……」

男「さぁ行って来い。
本当に感謝、謝るべき子は……もう分かってるね?」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:14:41.22 ID:O/CUDEKEO
上条「ああ………」

クルッ

タッタッタ…

男「…さて、俺はもうお邪魔だな。
とっとと帰って寝るとしようか。あーこれでナンパ何回失敗して………」

バシャッ

男「……ん?」

「……上条……さ」

男「ふっ……どうやら
ようやく良いタイミングが回ってきたようだね」

「……………」グスッ

男「タイミングが……全てか。
ははっ、自分で言っておきながらやけに納得しちゃったなホント」

ジャリ

男「ヘイヘイ、そこの可愛い女の子。
頭についてるのは飾り?綺麗なお花だね。
ほら涙拭いて、良かったら話でも聞くよ?どうしたの?」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:21:45.70 ID:O/CUDEKEO
黒子「……………」

上条「あのさ……その……」

黒子「ホント、最低ですわね」

上条「ぐ………」

黒子「初春と付き合っておきながら、私を追いかけてそんな傷だらけで…バカですの?」

上条「な…なんとでも言えよ……俺は何も言い返せれないからさ」

黒子「…まぁ、最後は少し…その…カッコ良かったですし……ちょっとは見直したと言うか……」

上条「え?なんて?声が小さくて何言ってんのか分かんね………」

バキッ!!

黒子「ホントにデリカシーのかけらもないのですわね!!呆れますわ!!」

上条「な、なんでそんなことで殴られ……」

黒子「………どうしますの」

上条「あん?」

黒子「私を保護したら……初春のところに行きますの?」

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:28:40.35 ID:O/CUDEKEO
上条「あ……それだけどさ…………」

黒子「そんなことは分かってますのよ?
あなたと初春が付き合ってるのは紛れもない事実ですし、私がどうしようと変わらないのですの。分かってますわ」

黒子「ですが……あの時……」

黒子「私と一緒に…いた時
私は……言わなければならないことがありましたの」

黒子「でも…それは結局言えることなく…初春が……そして……」

上条「………………」

黒子「結果なんて別にもうどうでもいいですの。
ですが…これだけは言わせて下さいな。
自分を隠すなって言ってくれたのは…あなたですしね」

上条「白井…………」



黒子「大好きですわ。
今までで誰よりも……お姉さまよりも
一番…大好きです」」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:35:18.71 ID:O/CUDEKEO
上条「………………」

黒子「いつの間にか…雨上がってますわね」

黒子「よく見れば辺りも明るく…もう日が明けそうですわ」

クルッ

黒子「さて、私はこれでおいとまさせてもらいますわよ。
長い夜でしたけど…いい経験をしましたわ。
私も感謝しないといけませんわね」

上条「……………い」

黒子「あらやだ、お姉さまに帰るコールしてませんでしたわ。
まぁでも今ごろ熟睡してるて思いますしもう……」

ギュッ……

黒子「………へっ?」

上条「待てよ…。勝手にポンポン話進めやがって……。
俺はまだ何も言ってねぇじゃねぇか………」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:50:19.97 ID:O/CUDEKEO
黒子「な、何もって…………」

ギュッ

上条「俺は……ずっと流されてた。
初春さんに言われた時も、お前と一緒に寝ようとした時も…………」

上条「でも……今は違う」

上条「今はちゃんと…自分の気持ち分かってるから。
ちゃんと…言うからお前に…俺の気持ちを………」

黒子「あ……あの……。それ…それって………」





グッ…

上条「好きだ黒子。
俺と……付き合って欲しい」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 02:56:06.60 ID:O/CUDEKEO
黒子「あ……あ……」

上条「これが…俺の気持ちだ。
もう絶対にブレたりしな……っとわ!!!」

黒子「全く…その臭いセリフしか言えないんですの?
こっちまで恥ずかしくなってしまいましたわ」

上条「な……お前…。人が一世一代の告白を……」

黒子「1日で2回も告白した人に説得力ありませんくてよ?」

上条「ぐっ……それは…そうだけど……」

黒子「ですから……証明してくださいな」

上条「え……証明って………」

黒子「んもう、あなたはホント空気が読めませんのね。
レディーが証明してと言えば……アレですわよ」

上条「……ん?アレ?」

黒子「~~~ッ!!!ホントにあなたって人は…!!」


上条「いやだから本当にわかんねって………」

黒子「キスしろってことですわよ!!バカ!!」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 03:00:41.18 ID:O/CUDEKEO
上条「……………」

黒子「こ、こんなことレディーに言わせないで下さいな!!
こっちはさっきから恥ずかしくてもう………」

上条「キスって………」

黒子「な、なんですの…?
まさか初春には出来て私にはとても出来ないだなんてこと…………」






チュッ

黒子「…………ッ!!!」

上条「こ、これでいいだろ。ほら」

黒子「あ、あなたって人は………」

ゴォオオオ

黒子「ロマンチックのかけらもございませんのね!!!」

バキッ!!ゴツッ!!
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 03:06:53.85 ID:O/CUDEKEO
黒子「ふ、普通はですわね、こう……肩を持って……私が目を瞑って……顔を斜めに……」

上条「よく知ってるな」

黒子「あなたが知らなさすぎなだけですわ!!」

黒子「もう…私のファーストキスはこんな……こんな形で……」

上条「…初めてだったのか?」

黒子「あ、当たり前ですわ!!長年夢見たキスがこんな形で誰が納得………」

チュッ…

黒子「んん……んっ…」

上条「じゃあ…これからのキスはずっと俺だけな。
そしたら100回してもファーストもくそもないだろ?」

黒子「…理屈が全く解りませんわ」

上条「まぁなんだ。だから……その……ずっと俺とキスってことだ…」

黒子「…バカですか」

上条「…かもな」

83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 03:14:28.83 ID:O/CUDEKEO
上条「じゃあもう一回な」

黒子「あっ…ちょ…そんなまた……んんっ……」

チュッ…

黒子「まぁ…あなたらしいですわね」

上条「らしいってどうことだよ」

黒子「ふふ、そのままですわよ」

タッ…

上条「あっ、ちょっと待っ……」

ギュッ…

黒子「大好き…ですわ」

上条「俺も好きだ…黒子」


――――
初春「私…失恋しちゃいました」

男「ん?その割には笑顔なんだね」

初春「えへへ。だって私は満足しましたし
私よりお似合いな人がいましたから」

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 03:22:10.02 ID:O/CUDEKEO
男「君は…すごい子だね」

初春「ジャッジメントですから、えっへん」

男「ふふ、将来は男たちがほっとけないような子になりそうだよ」

―――――――
上条「あーッ!!!」

黒子「な、なんですの?」

上条「ビリビリから電話来て…まだ連絡してない…」

黒子「お姉さまから!?…そういえば私…電源を……」

上条「や、ヤバイ!!アイツ本気で切れてるぞ!!一緒に謝れよ!」

黒子「な、なんで私が!!元はと言えばあなたが原因で」

上条「~~~もう!!ほら、一緒に行くぞ!!」

グイッ

黒子「あ………」

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/24(火) 03:25:28.30 ID:O/CUDEKEO
上条「絶対にこの手離して逃げるなよ!!」

黒子「もう…しょうがないですわね」

上条「はぁ…不幸だ……」

黒子「私は…幸せですわよ。
もう二度と……離しませんから……」




~完~


あー長かった…orz
今まで読んでくれた方に盛大な感謝を。

お疲れさまです

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