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ーーとある禁書と電気と時々不幸
夏、学園都市に来て二度目の猛暑を迎えた白いシスター、インデックスは上条当麻の補習が終わるまで外で暇を潰していた。が、外に出たら出たで、やはり夏の猛暑に耐えられないのか
「やっぱり外は暑いんだよ……」
などと呟いて、コンビニへ入っていった。目的は漫画の立ち読みだが、協会のシスターたる者、そんなはしたない行為は取るべきではないといったように首を振り、同居人から貰ったお小遣いをアイスに振ることにした。
外はまだ午後二時を回ったばかり、当麻が帰ってくるのはまだまだ先だと頭に浮かんで、買ったばかりのアイスを飴のようにペロペロと溶かしている。
そんなシスターを見つめる人影が一つ、身なりからして性別は女性、茶髪、短髪、そしてその服装は名門『常盤台中学校』の制服である。
「あれ、あの子は確か……インデックスだったかな?」
もう一度目を向けて、そこにいることを確信した彼女は、氷飴をひたすらに舐めるシスターに近づいた。
シスターはその影に気づき、アイスを舐めながら彼女に近づく。彼女もまた手を振りながら、シスターを迎え入れる。
「短髪、久しぶりなんだよ!」
「お久しぶりねインデックス、一ヶ月ぶりかしら。それと私の名前は御坂 美琴よ」
美琴と云う少女はインデックスにわざわざ何度目かわからない説明してみるのだが、あいも変わらずこのシスターは彼女を『短髪』と呼ぶ。しかし、インデックスには『絶対記憶能力』という生まれもってして持っている才能があるので、わざわざ短髪と呼んでいるのかもしれない。
二人は久しぶりの会話に花を咲かせ、あいも変わらず振り向かない上条当麻の話を美琴がすれば、インデックスは上条当麻の料理の話ばかりで、他人が見ればおかしい会話にも見えるが、彼女達にとっては恋のライバルが故にそうは感じないようだ。
404 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/07(月) 03:33:14.39 ID:wP.VQAAO [4/5]
二人は街の中を遊び歩いていると、急に美琴は立ち止まる。なにかと思う顔でインデックスは彼女に目を向けると。
「私、明日告白したい……」
「え……?それって一体どういうことなんだよ?」
「私、アイツに告白する!」
「ええぇぇ!?」
美琴は高らかに宣言し、インデックスは高い声を上げて、二倍増しの違う意味も含めた騒音は、通行人の視線を一気に集めた。
もちろん、美琴がこのあと赤面したのは言うまでもない。
ーーインデックスは美琴と別れ、一人物思いにふけった顔で、独り言をぶつぶつ呟いていた。
「とーまは、どうするのかな……」
今までずっと好きだった同居人を奪われるのは、彼女にとってはこの上ない苦痛な筈だ、増して同じく美琴も好きだったなら、尚更辛い。
インデックスには、美琴を止めることは、きっとできないだろう。
彼女はため息一つ、大きくついて、夕方の空を見上げる。空の紅はゆっくりと黒に変わるように、インデックスの心もまた、決心に変わったのだった。
405 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/07(月) 03:40:56.56 ID:wP.VQAAO [5/5]
あぁ駄目だ、ここから考えると上条さんが
「インデックスェ…」とか
「御坂ェ…」
としか言わなそうだ
俺の脳は困ったもんだ
Tag : とあるSS総合スレ
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