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一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」

603 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/05/31(月) 22:43:40.44 ID:9OoV3EAO [2/12]
未完だけど投下、9レス使わせて頂きます。

注意としてはちょっとグロいけど描写乙なんで多分大丈夫です。つか全体的に描写終わってます。

こんな一方通行はお嫌いですか?

605 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:44:39.51 ID:9OoV3EAO [3/12]
 白髪の少年はこの惨劇を見て何を思っただろうか。弾痕で原形を留めていない、薬莢まみれで火薬臭いこの部屋。

 そして赤く染まったベッドに横たわる幼き少女。

一方通行「なンだよ、こりゃ……」

 缶珈琲が数十本入った袋を落とし、ゆっくりと少女の下に踏み込む。近付いて行く毎に異臭は鼻をつんざき一方通行の顔をしかめていった。

一方通行「オイオイ、笑えねェ冗談は寄せヨ――クソガキ」

 薬莢を蹴飛ばしながら進み、遂に赤く彩られた布団を掴んだ。一方通行の額に汗が滲む。そして勢い良く――布団を引っぱがした。

一方通行「……ふざけンな、よ」

 現実は苛酷で、布団を赤くした正体は紛れも無く一方通行の見知った顔であった。いつもじゃれてくる、世界で一番守り通したかった少女。

 もはや力の無い少女を抱き抱えて一方通行は呟く。

一方通行「ぶっ殺してやる……コイツをこンな風にした暗部もそれを命令した上の連中も……全部、全部ぶち殺してやる」

 一方通行は少女――打ち止めを強く抱きしめて涙を零した。

 学園都市最強が、復讐を決めた日である。

606 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」2[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:45:06.90 ID:9OoV3EAO [4/12]
 それから数日が経ち一方通行は遂に行動へ出た。まずは虱潰しに暗部を崩壊させる事、一方通行が調べた資料の内一番上に置かれていた不運な暗部の組織名を『スクール』と言う。

――――――

垣根「ったく、こんなしょうもねえ任務くらい雑用にやらせやがれ」

心理定規「文句言わないで」

垣根「ってもよぉ、面倒なモンは面倒――」

 某所。スクールのリーダーである垣根帝督と心理定規はとある人物の護衛をしていた。と言っても、念には念をというだけで危険度は限りなく低い任務。

 それを愚痴っていた垣根の表情が一変する。

一方通行「ハロォ、名前も知らねェ雑用係さン」

 ――危険度は、1%から99%に変わった。一方通行の片手に髪を握られているのはスクールの残りメンバー二人。だがソレに胴体は存在しなかった。

垣根「てめぇ、俺が誰か分かってるのか? またメンバーを補充しなきゃなんねえ――」

 気持ちを落ち着かせようと軽口を叩いていた垣根が吹き飛ぶ。目の前にいたはずの一方通行が既に心理定規の隣へと来ていた。

一方通行「まだまだ足ンねェよ……」

 一方通行は静かに歩き出した。心理定規に目もくれず垣根の下へと。


607 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」3[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:45:33.02 ID:9OoV3EAO [5/12]
垣根「クソ、防御し損ねた……ッ!?」

 瓦礫の山に埋まる垣根は能力を行使すべく演算を行う。彼の力は一秒もすれば発動していただろう。もし翼を生やしたなら瓦礫を崩し目の前の敵と善戦するはずだ。

 だが一方通行に一秒は長すぎた。

一方通行「地獄に送ってやらァ」

 垣根の上に降ってきた一方通行はベクトル操作した右手で顔面を容赦無く叩き伏せる。続いて左手、右手、左手、右手。

 もはや垣根は抵抗する暇もなく息絶えた。もっと臨戦状態ならとか、先に攻撃を仕掛けていればとか、もはや意味を為さない。一方通行はこの瞬間を狙っていたのだから。

心理定規「あ……あ、ああああああ!」

 心理定規が叫び振り返った。勝てる訳が無い。逃げなければ殺される。だがそれも違う。逃げても、殺される。

一方通行「ケツ振りゃ見逃すとでも思ったかァ?」

 ベクトル操作で一瞬にして心理定規の前に現れる。そして右手を頭に乗せ、たたき付けた。

 頭蓋骨は割れ脳みそは飛び出し辺りに血の池を作る。

一方通行「スクール、終了だ」

 この日第二位の従える暗部は、たった一人の手によって崩壊した。

608 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」4[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:45:59.96 ID:9OoV3EAO [6/12]
 同日、とあるファミリーレストランに四人の少女と雑用一名がたむろしていた。彼女らは暗部組織『アイテム』。パッと見ればただ年頃の女の子達が仲良く話している光景だが立派な人殺し集団である。

 そんな中、リーダーの麦野沈利がそっと口を開いた。

麦野「第二位率いるスクール、一晩で崩壊したらしいわね」

絹旗「一晩ですか? 超早すぎません?」

フレンダ「まあ結局私達には関係無い訳よ」

滝壺「……でも、気になるね」

 まあそんな事はどうでもいいと麦野は一息付き、任務の話へと持って行った。

麦野「今回の任務は――」

 その時窓ガラスに影が出来た。麦野は鬱陶しそうに顔をそちらに向け、

一方通行「こーンにーちはァ」

 ――少年の拳は窓ガラスを軽々と粉砕する。咄嗟に絹旗がテーブルを持ち上げて破片を防ぐが、窓側にいた麦野と滝壺は多少の血を流す。

麦野「あ、あぁ? 何だてめえ、ぶち殺すぞゴラァァア!」

 お気に入りの服が破け怒りに身を任せる麦野。その光景を見て絹旗は直ぐさま後ろへ引いた。この少年から逃げるのでは無く、麦野に巻き込まれないために。

609 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」5[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:46:27.82 ID:9OoV3EAO [7/12]
一方通行「ババァが怒鳴ってンじゃねェよ耳障りだ」

 絹旗は心配などしていなかった。超能力者第四位麦野沈利がこんな奴に負けるはずが無いと高を括り傍観する。だがそれは過ちで、例え自分が参戦していても未来は変わらなかっただろう。

麦野「誰が、ババァだクソ野郎! 三百回死にてえのか!」

 麦野は今にも爆発しそうな勢いで怒鳴りつける。支離滅裂な言葉になるのはその前兆で、フレンダと滝壺は既に避難していた。

一方通行「お前だよお前。ババァっつったらお前以外誰がいンだ? ま、ババァにやられる訳ねェわなこの俺が」

 明らかな挑発に絹旗は違和感を覚える。だが麦野は既に臨戦体勢で右手には閃光がほとばしっていた。眉を引き攣らせ、口元を歪める。

麦野「上等じゃねえか、そんなに死にたいなら今すぐ叶えてやるってんだよ!」

 右手を突き出し、異名原子崩しは力を放った。一つ間違えれば自滅すらしかねないその威力は壮絶で、相手は一瞬にして消し炭になるはずだ。否、なるはずだった。

麦野「え……?」

 敵は無傷。それどころか自分の半身が消えていた。怒り任せとは言え今回の演算は完璧だったはずだ。なのに、

麦野「あああああああああ!」

610 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」6[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:46:55.15 ID:9OoV3EAO [8/12]
 熱で焼き切られた体から血が出る事は無い。余りの痛みに麦野は気を失い、その場に倒れ伏した。その頭を踏み付け、一方通行は残り三人に踏み寄る。

絹旗「滝壺さん、超逃げて下さい! ここは私が時間を稼ぎますから、早く!」

 絹旗は混乱する頭の中で滝壺を逃がそうとする。麦野がたった一発でやられた。そんな敵相手に自分が勝てるはずも無く時間稼ぎに徹する。

フレンダ「麦野ぉおおおおおおおおおお! あんた、あんた絶対許さな――」

 フレンダがポーチから罠を取り出す前に一方通行は迫る。ベクトル操作した足でそのまま突っ切り、反射でフレンダを吹き飛ばす。勢い良く壁に吹き飛んだ彼女を見て一方通行はつい溜息を吐く。

一方通行「ちげェよなァ。こンな簡単に死ンでンじゃねェよ」

 腰を抜かした絹旗の横を通り過ぎ、滝壺の腕を掴んだ。まだ逃げていなかったのかと、絹旗は恐怖で動かない足に葛を入れて立ち上がる。が、

滝壺「ああああああああああああっ!」

 滝壺の腕が、有り得ない方向へと曲がった。骨は飛び出し血は溢れ、普段物静かな滝壺が悲鳴を上げる。

一方通行「そォそォ、もっと楽しませてくれや」

611 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」7[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:47:20.81 ID:9OoV3EAO [9/12]
絹旗「滝壺さんっ! もう、もう止めて下さい!」

 絹旗が許しを乞うように一方通行にすがる。だが反射はそれすら拒絶し、一方通行の手が滝壺の頭に伸びた。絹旗の顔色が白く染まる。

一方通行「安心しろ。死ぬのは一瞬だからよォ」

 血流操作では無い。一方通行はただ頭に添えた右手を――握り潰した。脳みそすらもグチャグチャになり、顔の下半分だけが取り残される。それから数度痙攣し、滝壺だったモノは絹旗の方へと倒れ込む。

 誰が想像しただろうか、こんな簡単にアイテムが崩壊するなど。絹旗の頭は真っ白で考える事を拒絶していた。怖いけど時々優しい麦野。おっちょこちょいだけど一緒にいて楽しいフレンダ。そして守ってあげたくなるような滝壺。ソレが全部、崩壊した。

 浜面はどうせ私達が負けるはず無いって超逃げている所でしょう。それだけが超救いです。絹旗は諦めたように瞼を閉じた。

絹旗「どうぞ、やるなら一思いにお願いしますよ」

一方通行「あァ、最後の願いはソレか。オーケー」

 一方通行は拳を高く振り上げ思いっ切り叩き付ける。窒素装甲を解除した絹旗は床へクレーターを作り絶命した。

一方通行「アイテム、終わりだ」

612 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」8[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:47:46.03 ID:9OoV3EAO [10/12]
――――――

 一方通行は今回の件について何か思った事は無い。まだ若い女ばかりの集団を虐殺した事については確かに胸糞悪い。だが所詮暗部、あの女達は人殺しだ。だから一方通行は特に思い詰める事も無くベッドで横になる。

 このベッドは打ち止めが死んだ場所。クソッタレの暗部に、無邪気で何も悪くない打ち止めが殺されたと考えればまた怒りが湧く。

 そして、打ち止めを殺すように命じた上に対しても明確な殺意はある。暗部を片っ端から潰せば次は計画を破壊する。

 あの邪気が無い笑顔、幼い容姿、舌足らずな話し方と声。それが全部、無くなった。

一方通行「クソ、ッタレ……」

 一方通行は能力の使用に限りがある。ただ打ち止めがいないと言え一万の脳は健在、充電できぬ事以外はいつも通りだ。

 そして、朝が明ける。

613 名前:一方通行「復讐だ。アレイスターの計画も暗部もぶち殺す」9[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:48:13.87 ID:9OoV3EAO [11/12]
 一方通行は今日も活動すべく表に出た。次は『ブロック』と言う超能力者のいない暗部組織を潰す。表通りを歩きながら、彼らが普段集合している場所へと足を向ける。

 だが、ソコで待っていたのは――

御坂「ったく、あんたは毎回毎回!」

白井「まあまあ、軽いスキンシップですの」

 一方通行の表情が一層険しくなる。御坂美琴、妹達(クローン)のオリジナル。言い換えれば親同然の存在で、そのクローンの中に当然打ち止めは含まれていた。

御坂「ッ! ……ゴメン黒子。ちょっと先帰ってて」

白井「……分かりましたの。ただ、お早めにお願いしますわ」

 一方通行は身動き取れずいた。何と説明すればいい? 打ち止めは暗部に殺されました? ダメだ。そんな事を言えば、御坂は一方通行の最も恐れている事を言い退けるだろう。

 もし御坂にそれを言われれば、自分は崩壊する。一方通行は静かに歩きだし――

御坂「ちょっと……って無視!?」

 流石に無理か。一方通行は首を向けて、「あンだよ」と小さく聞き返した。

御坂「……最近、妹達の様子がおかしいのよ。あんた、また何かした?」

 一方通行の肩が跳ね上がる。

614 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/05/31(月) 22:50:20.41 ID:9OoV3EAO [12/12]
この後はなんやかんやで御坂と戦って、打ち止めと似た顔を殺せずそこに上条さん登場!
上条さんにそげぶされ、なんやかんやで打ち止めはクローンだからまた復活。なんやかんやでアイテムは冥土返しのお陰で復活、垣根は冷蔵庫。
みたいなハッピーエンドにしたいんだ……

ありがとうございましたぁ

Tag : とあるSS総合スレ

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