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オッレルス「世界でも珍しい原石の君を攫ってヤツに俺の意図を示す」姫神「えっ。」
終わり。
1レスお借りしました。
原石勢やオッレルスのSSは増えるべきだよ。と思ってついカッとなってやった。
もうもうとたちこめる粉塵の中。その男は言った。
「吸血鬼、という存在がどれだけ特異か知ってるか?」
吸血鬼。
この粉塵を巻き起こした張本人からでた言葉によって、姫神は確信した。
あぁ。この目の前の男も自分の能力を狙って来た魔術師なのか、と。
「それを呼びせる君の能力は、魔術側にとっても、原石として科学側にとっても貴重な存在だ。」
そんなもの、言われなくても知っている。と姫神は心の中でつぶやく。
この自分の能力のせいで吸血鬼を呼び寄せ村が一つほろんだ事。三沢塾に閉じ込められた事。
そこでとある錬金術師に出会った事。その塾から二人の高校生と神父から救い出された事。
この能力のせいで、自分の人生がどれだけ狂っただろうか。
それに気づいてるのか気づいてないのか、目の前の男は続ける。
「調べた所、三沢塾に監禁されていたようだな――まったく、やはりこの街は原石をただの研究の素体として見てないのか?」
目を細める男。
視線を姫神から彼の足元に倒れている少年に移す。
「さて、と……。 これだけやれば抵抗は無駄だと分かっただろう、第七位。」
ピクリ、とだけそのナンバーセブンと呼ばれた少年は動く。
今時、白い学ランに旭日旗のシャツというよくもわるくも昭和時代の不良を彷彿させる少年。
彼は先程、ここら一帯の地形を変える程の戦いをこの男と繰り広げた。
錬金術師と幻想殺しの戦いを目の前で見た姫神でも分からない、不可思議な能力を使って、だ。
「私に。何か用なの?」
姫神はそう言って、学園都市製の防犯グッズとして機能する警棒を、いつでも取り出せるように構えた。
「まぁそう構えるな、吸血殺し。俺は別に君に変な事をするつもりじゃあない。」
「……君を攫ってヤツに俺の意図を示すだけだ」
「………えっ。」
前後の言葉が矛盾してるだろう。そんな感想に思わず言葉が漏れた。
「ついでだ、ナンバーセブンも持っていこう。」
「 。」
ナンバーセブンの顔が驚愕によって変わった。
Tag : とあるSS総合スレ
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