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ルルーシュ「もしもギアスが無かったら?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 20:58:48.30 ID:64dVmYeo0 [1/43]
ルル「くだらない。そんな問いかけをして何になる?」

C.C.「何、ただの暇つぶしだ」

ルル「……ふん、まあ良い。付き合ってやろう」

C.C.「随分と気前が良いな」

ルル「何、ただの暇つぶしだ」

C.C.「ふふっ、そうか」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:00:43.03 ID:64dVmYeo0
ルル「そうだな……もしギアスが無かったら、
    俺が今こうしている事も無かっただろう」

C.C.「ブリタニアをぶっ潰す、というのは?」

ルル「ただの学生にそんな真似が出来るわけがないだろう?」

C.C.「まあ、それもそうか」

ルル「ギアスが無かったら――」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:03:40.10 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

ルル「――今日は良い天気だな、ナナリー」

ナナリー「はいっ」

ルル「思いつきとはいえ、外で昼食をとるのは正解だったな」

ナナリー「本当……お日様もポカポカして、風も気持ち良いです」

ルル「ははは、そうだな」

ナナリー「うふふ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:06:06.50 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

ルル「――と、こうやって幸せに暮らしていただろう」

C.C.「待て」

ルル「何だC.C.?」

C.C.「お前の言う“もしも”は、そこまでギアスは関係ないだろう」

ルル「まあな」

ルル「……実際はこうだった――」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:08:57.49 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

ナナリー「――C.C.さん、今日は良いお天気ですね」

C.C.「そうだな」

ルル「……何故お前までここに居る……!」ボソッ

ナナリー「お兄様? 何か?」

ルル「あ、ああいや、何でもない。ただの独り言さ」

C.C.「こんな美女が二人も居て独り言とは寂しい奴だ」

ルル「っ……!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:11:24.75 ID:64dVmYeo0
ナナリー「そんな、美女だなんて……///」

C.C.「照れることはないさ。事実だからな」

ルル「……魔女め、ぬけぬけと」ボソッ

ナナリー「お兄様……?」

ルル「い、いや、何でもないんだ」

C.C.「ふふっ、ルルーシュはおかしな奴だなぁ」

ルル「……!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:15:00.60 ID:64dVmYeo0
ナナリー「それで、あの……お聞きしたいことがあるんです」

ルル・C.C.「?」

ナナリー「お二人が、その、将来を誓い合った仲だというのは……」

ルル「!?」

ルル(ナナリーの中で、まだその設定は生きていたのか!)

ルル(くそっ! まさかこの場で“それ”を聞かれるとは予想していなかった!)

C.C.「――ふふっ、その通りだとも」

ルル「C.C.、お前……!」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:19:27.13 ID:64dVmYeo0
ルル(まずい……今は外なため、あの時のように席を外す事は難しい。
    何より、屋外でナナリーを一人にする訳にはいかない)

ルル(C.C.もこの状況を楽しんでいる。
    ……つまり、戦況は極めて劣勢だ)

ルル(加えて、この状況で質問したという事は、
    ナナリーも引くつもりはないだろう……)

ナナリー「あの、お兄様……?」

C.C.「どうしたルルーシュ、答えてやらないのか?」

ルル「あ、ああ……」

ルル(ええい! どうする!? どうすればいい!)

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:23:32.63 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

ルル「――あの時は運良く咲世子が来てくれたから誤魔化せたが、
    最悪の場合俺とナナリーの仲がギクシャクする所だった」

C.C.「そんな事もあったな」

ルル「……覚えてなかったのか」

C.C.「私はC.C.だぞ?」

ルル「……ああ、納得した。これ以上無い理由だな」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:26:42.69 ID:64dVmYeo0
C.C.「ルルーシュ、私が言いたいことがわかるな?」

ルル「まあな」

C.C.「今お前が言った“もしも”は、ギアスが無かった場合ではなく、
   私が居なかったら、という場合の話だ」

ルル「そうだな、その通りだ」

ルル「忘れたのかC.C.。俺とお前は“共犯者”だぞ」

C.C.「……ふん、そうだったな」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:29:43.63 ID:64dVmYeo0
C.C.「ギアスを与えない私に価値は無い、と言うわけか」

ルル「……冷静に考えてみろ、C.C.」

C.C.「何をだ」

ルル「お前がギアスを俺に与えていなかった場合の事をだ」

C.C.「何を馬鹿な事を。そんな事は有り得ない」

ルル「“もしも”の話だよ、C.C.」

C.C.「ふむ……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:33:39.35 ID:64dVmYeo0
ルル「トラックの荷台で運搬されていた……という部分は曖昧で良い。
    あの時は、ギアスが無ければ俺は生き残れなかった訳だからな」

C.C.「良いだろう」

ルル「俺の視点から語らせて貰おう」

C.C.「ふむ」

ルル「事故にあったトラックの中から女が出てきて」

C.C.「感動の初対面という訳だな」

ルル「いきなり脳天を撃ち抜かれて死んだ」

C.C.「……」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:39:51.24 ID:64dVmYeo0
ルル「そして、混乱しつつも家に戻ったら、
    死んだはずの人間がそこに居るんだ」

ルル「その上、最愛の妹と折り紙を折っている上、
    将来を誓い合った仲だと言いだす」

C.C.「刺激的なラブロマンスじゃないか」

ルル「どう考えてもホラーだろうが!」

ルル「さらには家に居付きだし、ピザだの何だのを
    遠慮も無く要求してくる始末……!」

C.C.「こんな美人と一つ屋根の下で暮らせるなら安いものだろう」

ルル「……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:47:19.72 ID:64dVmYeo0
ルル「……何にせよ、お前がギアスを俺に与えなかった場合は
    あまり想像したくないな」

C.C.「ふん、小さなことを気にする奴だ」

ルル「ギアスを小さなこと呼ばわりするのは……
    何というか、お前の存在が揺らぐと思うぞ」

C.C.「突然現れたとはいえ、女一人養う甲斐性も無いか。
   これではいつまでたっても子供だぞ、童貞坊や」

ルル「? 何を怒っている」

C.C.「怒っている? 私が?
    ふん、そんな訳がないだろう」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:52:05.82 ID:64dVmYeo0
ルル「……まあ良い」

C.C.「それで? 他にもあるだろう。
    ギアスが無かった場合の、“もしも”の話が」

ルル「何だ、まだ続けるのか」

C.C.「暇つぶしだ、と言っただろう。
   私は退屈なんだ」

ルル「やれやれ……厄介な奴だよ、お前は」

コンコン!

ルル「むっ? 誰だ……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:52:52.97 ID:64dVmYeo0
お風呂

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:07:18.81 ID:64dVmYeo0
『紅月カレン、偵察任務より戻りました!』

ルル「カレンか。入って良いぞ」

『失礼します!』

―パシュン!

ルル「ご苦労だったな、カレン」

カレン「ううん、大した事無……」

C.C.「……」ブスッ

カレン「……な、なんだかC.C.の機嫌悪くない?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:10:32.13 ID:64dVmYeo0
C.C.「私の機嫌が悪いだと?」ムスッ

カレン「なんだかムスッとしてるし……またケンカでもしたわけ?」

C.C.「ケンカというのは、対等な者同士がするものだ。
    だから、私とルルーシュでケンカは成立しない」

カレン「……ちょっと、なんかすっごく怒ってるじゃない!?」ボソボソッ

ルル「……俺にもサッパリ理由がわからないんだ」ボソボソッ

C.C.「……」ムスッ

ルル・カレン「……」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:13:29.73 ID:64dVmYeo0
カレン「――とっ、とりあえず!
     さっきまで何の話をしたのかな~、なんて……」

ルル「何、大した話じゃない」

カレン「それがわかれば、
     C.C.の機嫌が悪い理由がわかるかもしれないでしょ!?」ボソボソッ!

ルル「なる程。さすがだな、カレン」ボソボソッ

カレン「……ゴホン!」

カレン「それで、何の話をしてたの?」

ルル「ギアスに関する、“もしも”の話さ」

カレン「ギアスに……?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:16:28.59 ID:64dVmYeo0
ルル「ああ、そうだ」

ルル「……もしもギアスが無かったら」

ルル「――そんな話をしていたんだ」

カレン「へぇ、そうだったの」

C.C.「カレン」

カレン「はえっ!? なっ、何よC.C.?」

C.C.「お前は、ルルーシュにギアスが無かったらどうなっていたと思う?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:19:59.38 ID:64dVmYeo0
カレン「……ど、どうしてそんな事を私に聞くのよ」

C.C.「私が暇だからだ」

カレン「暇だからって、アンタねぇ……」

C.C.「それはそうと、さっき驚かれたのは正直傷ついたな。
    声をかけただけで、悲鳴を聞かされるとは思ってもみなかった」

カレン「それはC.C.の顔がなんだか怖――」

C.C.「カレン?」

カレン「! るっ、ルルーシュにギアスが無かったらよね!」

カレン「ええと、そうね――」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:25:42.72 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

カレン「ゼロっ! このままでは前線がもちません!」

ゼロ『カレン、お前は作戦通りそのまま前線に居ろ。
    敵をひきつけるんだ』

ゼロ『だが、180秒後には即座に撤退する事を忘れるな。
    撤退が終わり次第、作戦を次のフェーズに移行する』

カレン「――了解っ!」

ゼロ『……カレン』

カレン「専用回線……? どうしたの、ルルーシュ?」

ゼロ『死ぬなよ』

カレン「!……死ぬもんですか! この紅月カレンをなめないでよね!」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:28:36.27 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

C.C.「おい、待て」

カレン「えっ? なっ、何?」

C.C.「ギアスが無いのに、どうしてルルーシュはゼロになっている?」

カレン「そ、そういえばそうね」

カレン「……でも、何だかルルーシュだったら、
     ギアスが無くても黒の騎士団を立ち上げてるような気がして……」

C.C.「……まあ良い。続きを」

カレン「続き? そ、そうねぇ――」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:31:57.77 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

―パシュン!

カレン「紅月カレン、ただ今戻りました!」

ルル「カレン! よく戻ってくれた……!」

カレン「当たり前でしょ。私は黒の騎士団の、
     零番隊隊長なんだか――」

ぎゅっ!

ルル「……!」

カレン「るるっ、ルルーシュ!? いきなり何を……!?」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:35:30.48 ID:64dVmYeo0
ルル「……お前が戻ってきてくれて、本当に良かった」

カレン「う、うん……」

ルル「前線が崩れかけた時、お前が心配でならなかった。
    正直、作戦を途中で放棄しようとも思った」

カレン「はあっ!? 何言ってるのよ!
     そんな事したらただじゃ――」

ルル「――済まさない、だろう?」

カレン「……」

ルル「だから――無事に戻ってきてくれて感謝する」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:38:21.23 ID:64dVmYeo0
カレン「……ううん、ルルーシュの作戦のおかげ」

ルル「それでも、ありがとう」

カレン「……あ、あはは! 何だか照れるわね……」

ルル「二人っきりだ。恥ずかしがる事はないさ」

カレン「で、でも……」

ルル「カレン……」

カレン「……ルルーシュ――」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:42:57.83 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

C.C.「おい、待て」

カレン「そして二人は……ってもう! 何を言わせるのよ!///」

ぼぐっ!

ルル「むぐおっ!?」

C.C.「お前の話の中に、誰かが欠けていないか?」

カレン「えっ?」

ルル「何故……どうして今俺は殴られた……!?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:47:19.53 ID:64dVmYeo0
カレン「誰か欠けてたかしら?
     ごめん……ぜんっぜんわからないわ」

C.C.「……仕方ない。優しい私がヒントをやろう」

C.C.「その人物は――今、この場に居る」

カレン「? ルルーシュも私も出てるし、
     欠けてる人なんて居ないと思うんだけど」

C.C.「っ! カレン、冗談にも程が――」

カレン「第一、ルルーシュがギアスをもってないなら、
     C.C.もその場にはいないでしょうしね……」

C.C.「……」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:51:44.81 ID:64dVmYeo0
C.C.「……ふふっ、そうか」

カレン「C.C.?」

C.C.「お前達が私のことをどう思っているか、
    これでもかという程わかったよ」

カレン「何!? なんで怒ってるのよ……!?」

C.C.「それでは逆に聞くがな。
    私からギアスを取ったら何が残ると思う?」

カレン「えっ? それは、えーと……ちょっ、ちょっと待って!
     今! 今考えてるから!」

ルル「……中々難しい質問だな」

C.C.「……」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:58:15.11 ID:64dVmYeo0
カレン「C.C.からギアスを取ったら……」

ルル「! そうか……わかったぞ、C.C.よ」

カレン「何かわかったの!? ルルーシュ!」

C.C.「……ほう」

ルル「確かに、これではお前が怒ったのも無理は無い。
    共犯者として、理解しておくべきだった」

C.C.「……ならば聞かせてみろ。お前の答えを」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:02:19.42 ID:64dVmYeo0
ルル「お前からギアスを取って残るもの。それは――」

C.C.・カレン「……」

ルル「――ピザだっ!」

C.C.「……おい、何だその答えは。
   カレン、お前からも何か言っt」

カレン「――つまり……チーズくん、って事?」

C.C.「は?」

ルル「察しが良いな、カレン」

C.C.「……」

C.C.「えっ?」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:06:55.62 ID:64dVmYeo0
C.C.「お前達……何を言っている?」

ルル「お前が大切にしているものを蔑ろにするようでは、
    契約を交わした者としては失格だな。すまなかった」

カレン「……悪かったわ、C.C.。
     忘れるつもりはなかったんだけど……」

C.C.「おい、謝るな」

カレン「ヒントにもあったしね。今、この場に居る……って」

ルル「“人物”と言っていたから無理もないだろうが、な」

C.C.「……」

チーズくん「」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:10:56.78 ID:64dVmYeo0
C.C.「……」

ルル「すまなかったなチーズくん。
    忘れるつもりはなかったんだ」

チーズくん「」

カレン「ごめんね、チーズくん。
     ……それにしてもピザの残り香が凄いわね」

C.C.「……」

ルル「……ギアスが無かったら正しくは――」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:13:27.17 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

ルル「――今日は良い天気だな、ナナリー」

ナナリー「はいっ。チーズくんも喜んでます」

チーズくん「」

ルル「ははは、そうだなナナリー。
    思いつきとはいえ、外で昼食をとるのは正解だったな」

ナナリー「本当……お日様もポカポカして、風も気持ち良いです」

ルル「さあ、さめないうちに食べようか」

ナナリー「うふふ、チーズの良い匂いがします」

チーズくん「」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:15:58.65 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

ルル「――こうなる!」

C.C.「……」

ルル「くくく……そうだろう? C.C.よ」

C.C.「……」

カレン「つまり、私の場合も“もしも”の話も――」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:18:48.56 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

カレン「……ううん、ルルーシュの作戦のおかげ」

ルル「それでも、ありがとう」

カレン「……あ、あはは! 何だか照れるわね……」

ルル「そ、それもそうだな。チーズくんが見ている」

チーズくん「」

ルル・カレン「……///」

チーズくん(チーズがとろけすぎる程、おあつい二人だぜ)

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:23:21.74 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

カレン「――っと、こうなるわけね!」

C.C.「……」

ルル「違うな、カレン。その考えは間違っているぞ」

カレン「えっ?」

C.C.「……ふふっ、そうだな。ギアスが無ければ、
   黒の騎士団が成立しているわけがない」

C.C.「つまり、私がいなけばs」

ルル「……正しくは――」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:26:11.17 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

カレン「ゼロっ! 作戦は順調です!」

チーズくん『』

ゼロ『良いぞカレン、チーズくん』

ゼロ『180秒後には即座に撤退する事を忘れるな。
    撤退が終わり次第、作戦を次のフェーズに移行する』

カレン「――了解っ!」

ゼロ『カレン、チーズくん』

カレン「専用回線……? どうしたの、ルルーシュ?」

チーズくん『』

ゼロ『死ぬなよ』

カレン「! 死ぬもんですか!
     この紅月カレンとチーズくんをなめないでよね!」

チーズくん『』

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:28:33.41 ID:64dVmYeo0
     ・    ・    ・

ルル「――こうだろう?」

C.C.「……有り得ないだろう」

カレン「う~ん……」

C.C.「さすがにお前もそう思うだろう、カレン」

カレン「……どっちが零番隊の隊長なのかが気になるわね」

C.C.「……」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:34:35.88 ID:64dVmYeo0
ルル「もしもギアスが無かったら、その答えがこれだ」

C.C.「……そうか」

ルル「どうだC.C.、暇つぶしにはなったか?」

C.C.「……まあな」

ルル「? どうしたC.C.、やけに大人しいじゃないか」

カレン「そうね、“らしく”ないじゃない」

C.C.「……」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:38:33.26 ID:64dVmYeo0
ルル「……何だ? まだ怒っているのか?」ボソボソッ

カレン「わかんないわ……だって、
     怒る理由はもう無いだろうし」ボソボソッ

ルル「ああ、もう問題はクリアーされたはずだが……」ボソボソッ

カレン「とにかく、話を聞いてみるしか無いんじゃない?」ボソボソッ

ルル「……やれやれ、面倒な奴だ」ボソボソッ

ルル「――おい、C.C.」

チーズくん「」

ルル「C.C.……?」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:44:30.98 ID:64dVmYeo0
ルル「おかしい……さっきまでここに居たはずだぞ」

カレン「見て、ルルーシュ! チーズくんの上にメモが!」

ルル「むっ?」

チーズくん「」

カサリ…

ルル「『探すな』……だと……?」

カレン「それって……!」

ルル「ああ……」


ルル「C.C.を探すなという事か――チーズくん」


おわり

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 23:45:12.36 ID:64dVmYeo0 [43/43]
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
おやすみ

コメント

No title

不憫な子www

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