スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ルルーシュ「もしもギアスが無かったら?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 20:58:48.30 ID:64dVmYeo0 [1/43]
ルル「くだらない。そんな問いかけをして何になる?」
C.C.「何、ただの暇つぶしだ」
ルル「……ふん、まあ良い。付き合ってやろう」
C.C.「随分と気前が良いな」
ルル「何、ただの暇つぶしだ」
C.C.「ふふっ、そうか」
ルル「くだらない。そんな問いかけをして何になる?」
C.C.「何、ただの暇つぶしだ」
ルル「……ふん、まあ良い。付き合ってやろう」
C.C.「随分と気前が良いな」
ルル「何、ただの暇つぶしだ」
C.C.「ふふっ、そうか」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:00:43.03 ID:64dVmYeo0
ルル「そうだな……もしギアスが無かったら、
俺が今こうしている事も無かっただろう」
C.C.「ブリタニアをぶっ潰す、というのは?」
ルル「ただの学生にそんな真似が出来るわけがないだろう?」
C.C.「まあ、それもそうか」
ルル「ギアスが無かったら――」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:03:40.10 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――今日は良い天気だな、ナナリー」
ナナリー「はいっ」
ルル「思いつきとはいえ、外で昼食をとるのは正解だったな」
ナナリー「本当……お日様もポカポカして、風も気持ち良いです」
ルル「ははは、そうだな」
ナナリー「うふふ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:06:06.50 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――と、こうやって幸せに暮らしていただろう」
C.C.「待て」
ルル「何だC.C.?」
C.C.「お前の言う“もしも”は、そこまでギアスは関係ないだろう」
ルル「まあな」
ルル「……実際はこうだった――」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:08:57.49 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ナナリー「――C.C.さん、今日は良いお天気ですね」
C.C.「そうだな」
ルル「……何故お前までここに居る……!」ボソッ
ナナリー「お兄様? 何か?」
ルル「あ、ああいや、何でもない。ただの独り言さ」
C.C.「こんな美女が二人も居て独り言とは寂しい奴だ」
ルル「っ……!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:11:24.75 ID:64dVmYeo0
ナナリー「そんな、美女だなんて……///」
C.C.「照れることはないさ。事実だからな」
ルル「……魔女め、ぬけぬけと」ボソッ
ナナリー「お兄様……?」
ルル「い、いや、何でもないんだ」
C.C.「ふふっ、ルルーシュはおかしな奴だなぁ」
ルル「……!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:15:00.60 ID:64dVmYeo0
ナナリー「それで、あの……お聞きしたいことがあるんです」
ルル・C.C.「?」
ナナリー「お二人が、その、将来を誓い合った仲だというのは……」
ルル「!?」
ルル(ナナリーの中で、まだその設定は生きていたのか!)
ルル(くそっ! まさかこの場で“それ”を聞かれるとは予想していなかった!)
C.C.「――ふふっ、その通りだとも」
ルル「C.C.、お前……!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:19:27.13 ID:64dVmYeo0
ルル(まずい……今は外なため、あの時のように席を外す事は難しい。
何より、屋外でナナリーを一人にする訳にはいかない)
ルル(C.C.もこの状況を楽しんでいる。
……つまり、戦況は極めて劣勢だ)
ルル(加えて、この状況で質問したという事は、
ナナリーも引くつもりはないだろう……)
ナナリー「あの、お兄様……?」
C.C.「どうしたルルーシュ、答えてやらないのか?」
ルル「あ、ああ……」
ルル(ええい! どうする!? どうすればいい!)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:23:32.63 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――あの時は運良く咲世子が来てくれたから誤魔化せたが、
最悪の場合俺とナナリーの仲がギクシャクする所だった」
C.C.「そんな事もあったな」
ルル「……覚えてなかったのか」
C.C.「私はC.C.だぞ?」
ルル「……ああ、納得した。これ以上無い理由だな」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:26:42.69 ID:64dVmYeo0
C.C.「ルルーシュ、私が言いたいことがわかるな?」
ルル「まあな」
C.C.「今お前が言った“もしも”は、ギアスが無かった場合ではなく、
私が居なかったら、という場合の話だ」
ルル「そうだな、その通りだ」
ルル「忘れたのかC.C.。俺とお前は“共犯者”だぞ」
C.C.「……ふん、そうだったな」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:29:43.63 ID:64dVmYeo0
C.C.「ギアスを与えない私に価値は無い、と言うわけか」
ルル「……冷静に考えてみろ、C.C.」
C.C.「何をだ」
ルル「お前がギアスを俺に与えていなかった場合の事をだ」
C.C.「何を馬鹿な事を。そんな事は有り得ない」
ルル「“もしも”の話だよ、C.C.」
C.C.「ふむ……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:33:39.35 ID:64dVmYeo0
ルル「トラックの荷台で運搬されていた……という部分は曖昧で良い。
あの時は、ギアスが無ければ俺は生き残れなかった訳だからな」
C.C.「良いだろう」
ルル「俺の視点から語らせて貰おう」
C.C.「ふむ」
ルル「事故にあったトラックの中から女が出てきて」
C.C.「感動の初対面という訳だな」
ルル「いきなり脳天を撃ち抜かれて死んだ」
C.C.「……」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:39:51.24 ID:64dVmYeo0
ルル「そして、混乱しつつも家に戻ったら、
死んだはずの人間がそこに居るんだ」
ルル「その上、最愛の妹と折り紙を折っている上、
将来を誓い合った仲だと言いだす」
C.C.「刺激的なラブロマンスじゃないか」
ルル「どう考えてもホラーだろうが!」
ルル「さらには家に居付きだし、ピザだの何だのを
遠慮も無く要求してくる始末……!」
C.C.「こんな美人と一つ屋根の下で暮らせるなら安いものだろう」
ルル「……」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:47:19.72 ID:64dVmYeo0
ルル「……何にせよ、お前がギアスを俺に与えなかった場合は
あまり想像したくないな」
C.C.「ふん、小さなことを気にする奴だ」
ルル「ギアスを小さなこと呼ばわりするのは……
何というか、お前の存在が揺らぐと思うぞ」
C.C.「突然現れたとはいえ、女一人養う甲斐性も無いか。
これではいつまでたっても子供だぞ、童貞坊や」
ルル「? 何を怒っている」
C.C.「怒っている? 私が?
ふん、そんな訳がないだろう」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:52:05.82 ID:64dVmYeo0
ルル「……まあ良い」
C.C.「それで? 他にもあるだろう。
ギアスが無かった場合の、“もしも”の話が」
ルル「何だ、まだ続けるのか」
C.C.「暇つぶしだ、と言っただろう。
私は退屈なんだ」
ルル「やれやれ……厄介な奴だよ、お前は」
コンコン!
ルル「むっ? 誰だ……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:52:52.97 ID:64dVmYeo0
お風呂
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:07:18.81 ID:64dVmYeo0
『紅月カレン、偵察任務より戻りました!』
ルル「カレンか。入って良いぞ」
『失礼します!』
―パシュン!
ルル「ご苦労だったな、カレン」
カレン「ううん、大した事無……」
C.C.「……」ブスッ
カレン「……な、なんだかC.C.の機嫌悪くない?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:10:32.13 ID:64dVmYeo0
C.C.「私の機嫌が悪いだと?」ムスッ
カレン「なんだかムスッとしてるし……またケンカでもしたわけ?」
C.C.「ケンカというのは、対等な者同士がするものだ。
だから、私とルルーシュでケンカは成立しない」
カレン「……ちょっと、なんかすっごく怒ってるじゃない!?」ボソボソッ
ルル「……俺にもサッパリ理由がわからないんだ」ボソボソッ
C.C.「……」ムスッ
ルル・カレン「……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:13:29.73 ID:64dVmYeo0
カレン「――とっ、とりあえず!
さっきまで何の話をしたのかな~、なんて……」
ルル「何、大した話じゃない」
カレン「それがわかれば、
C.C.の機嫌が悪い理由がわかるかもしれないでしょ!?」ボソボソッ!
ルル「なる程。さすがだな、カレン」ボソボソッ
カレン「……ゴホン!」
カレン「それで、何の話をしてたの?」
ルル「ギアスに関する、“もしも”の話さ」
カレン「ギアスに……?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:16:28.59 ID:64dVmYeo0
ルル「ああ、そうだ」
ルル「……もしもギアスが無かったら」
ルル「――そんな話をしていたんだ」
カレン「へぇ、そうだったの」
C.C.「カレン」
カレン「はえっ!? なっ、何よC.C.?」
C.C.「お前は、ルルーシュにギアスが無かったらどうなっていたと思う?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:19:59.38 ID:64dVmYeo0
カレン「……ど、どうしてそんな事を私に聞くのよ」
C.C.「私が暇だからだ」
カレン「暇だからって、アンタねぇ……」
C.C.「それはそうと、さっき驚かれたのは正直傷ついたな。
声をかけただけで、悲鳴を聞かされるとは思ってもみなかった」
カレン「それはC.C.の顔がなんだか怖――」
C.C.「カレン?」
カレン「! るっ、ルルーシュにギアスが無かったらよね!」
カレン「ええと、そうね――」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:25:42.72 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「ゼロっ! このままでは前線がもちません!」
ゼロ『カレン、お前は作戦通りそのまま前線に居ろ。
敵をひきつけるんだ』
ゼロ『だが、180秒後には即座に撤退する事を忘れるな。
撤退が終わり次第、作戦を次のフェーズに移行する』
カレン「――了解っ!」
ゼロ『……カレン』
カレン「専用回線……? どうしたの、ルルーシュ?」
ゼロ『死ぬなよ』
カレン「!……死ぬもんですか! この紅月カレンをなめないでよね!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:28:36.27 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
C.C.「おい、待て」
カレン「えっ? なっ、何?」
C.C.「ギアスが無いのに、どうしてルルーシュはゼロになっている?」
カレン「そ、そういえばそうね」
カレン「……でも、何だかルルーシュだったら、
ギアスが無くても黒の騎士団を立ち上げてるような気がして……」
C.C.「……まあ良い。続きを」
カレン「続き? そ、そうねぇ――」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:31:57.77 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
―パシュン!
カレン「紅月カレン、ただ今戻りました!」
ルル「カレン! よく戻ってくれた……!」
カレン「当たり前でしょ。私は黒の騎士団の、
零番隊隊長なんだか――」
ぎゅっ!
ルル「……!」
カレン「るるっ、ルルーシュ!? いきなり何を……!?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:35:30.48 ID:64dVmYeo0
ルル「……お前が戻ってきてくれて、本当に良かった」
カレン「う、うん……」
ルル「前線が崩れかけた時、お前が心配でならなかった。
正直、作戦を途中で放棄しようとも思った」
カレン「はあっ!? 何言ってるのよ!
そんな事したらただじゃ――」
ルル「――済まさない、だろう?」
カレン「……」
ルル「だから――無事に戻ってきてくれて感謝する」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:38:21.23 ID:64dVmYeo0
カレン「……ううん、ルルーシュの作戦のおかげ」
ルル「それでも、ありがとう」
カレン「……あ、あはは! 何だか照れるわね……」
ルル「二人っきりだ。恥ずかしがる事はないさ」
カレン「で、でも……」
ルル「カレン……」
カレン「……ルルーシュ――」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:42:57.83 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
C.C.「おい、待て」
カレン「そして二人は……ってもう! 何を言わせるのよ!///」
ぼぐっ!
ルル「むぐおっ!?」
C.C.「お前の話の中に、誰かが欠けていないか?」
カレン「えっ?」
ルル「何故……どうして今俺は殴られた……!?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:47:19.53 ID:64dVmYeo0
カレン「誰か欠けてたかしら?
ごめん……ぜんっぜんわからないわ」
C.C.「……仕方ない。優しい私がヒントをやろう」
C.C.「その人物は――今、この場に居る」
カレン「? ルルーシュも私も出てるし、
欠けてる人なんて居ないと思うんだけど」
C.C.「っ! カレン、冗談にも程が――」
カレン「第一、ルルーシュがギアスをもってないなら、
C.C.もその場にはいないでしょうしね……」
C.C.「……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:51:44.81 ID:64dVmYeo0
C.C.「……ふふっ、そうか」
カレン「C.C.?」
C.C.「お前達が私のことをどう思っているか、
これでもかという程わかったよ」
カレン「何!? なんで怒ってるのよ……!?」
C.C.「それでは逆に聞くがな。
私からギアスを取ったら何が残ると思う?」
カレン「えっ? それは、えーと……ちょっ、ちょっと待って!
今! 今考えてるから!」
ルル「……中々難しい質問だな」
C.C.「……」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:58:15.11 ID:64dVmYeo0
カレン「C.C.からギアスを取ったら……」
ルル「! そうか……わかったぞ、C.C.よ」
カレン「何かわかったの!? ルルーシュ!」
C.C.「……ほう」
ルル「確かに、これではお前が怒ったのも無理は無い。
共犯者として、理解しておくべきだった」
C.C.「……ならば聞かせてみろ。お前の答えを」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:02:19.42 ID:64dVmYeo0
ルル「お前からギアスを取って残るもの。それは――」
C.C.・カレン「……」
ルル「――ピザだっ!」
C.C.「……おい、何だその答えは。
カレン、お前からも何か言っt」
カレン「――つまり……チーズくん、って事?」
C.C.「は?」
ルル「察しが良いな、カレン」
C.C.「……」
C.C.「えっ?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:06:55.62 ID:64dVmYeo0
C.C.「お前達……何を言っている?」
ルル「お前が大切にしているものを蔑ろにするようでは、
契約を交わした者としては失格だな。すまなかった」
カレン「……悪かったわ、C.C.。
忘れるつもりはなかったんだけど……」
C.C.「おい、謝るな」
カレン「ヒントにもあったしね。今、この場に居る……って」
ルル「“人物”と言っていたから無理もないだろうが、な」
C.C.「……」
チーズくん「」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:10:56.78 ID:64dVmYeo0
C.C.「……」
ルル「すまなかったなチーズくん。
忘れるつもりはなかったんだ」
チーズくん「」
カレン「ごめんね、チーズくん。
……それにしてもピザの残り香が凄いわね」
C.C.「……」
ルル「……ギアスが無かったら正しくは――」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:13:27.17 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――今日は良い天気だな、ナナリー」
ナナリー「はいっ。チーズくんも喜んでます」
チーズくん「」
ルル「ははは、そうだなナナリー。
思いつきとはいえ、外で昼食をとるのは正解だったな」
ナナリー「本当……お日様もポカポカして、風も気持ち良いです」
ルル「さあ、さめないうちに食べようか」
ナナリー「うふふ、チーズの良い匂いがします」
チーズくん「」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:15:58.65 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――こうなる!」
C.C.「……」
ルル「くくく……そうだろう? C.C.よ」
C.C.「……」
カレン「つまり、私の場合も“もしも”の話も――」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:18:48.56 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「……ううん、ルルーシュの作戦のおかげ」
ルル「それでも、ありがとう」
カレン「……あ、あはは! 何だか照れるわね……」
ルル「そ、それもそうだな。チーズくんが見ている」
チーズくん「」
ルル・カレン「……///」
チーズくん(チーズがとろけすぎる程、おあつい二人だぜ)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:23:21.74 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「――っと、こうなるわけね!」
C.C.「……」
ルル「違うな、カレン。その考えは間違っているぞ」
カレン「えっ?」
C.C.「……ふふっ、そうだな。ギアスが無ければ、
黒の騎士団が成立しているわけがない」
C.C.「つまり、私がいなけばs」
ルル「……正しくは――」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:26:11.17 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「ゼロっ! 作戦は順調です!」
チーズくん『』
ゼロ『良いぞカレン、チーズくん』
ゼロ『180秒後には即座に撤退する事を忘れるな。
撤退が終わり次第、作戦を次のフェーズに移行する』
カレン「――了解っ!」
ゼロ『カレン、チーズくん』
カレン「専用回線……? どうしたの、ルルーシュ?」
チーズくん『』
ゼロ『死ぬなよ』
カレン「! 死ぬもんですか!
この紅月カレンとチーズくんをなめないでよね!」
チーズくん『』
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:28:33.41 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――こうだろう?」
C.C.「……有り得ないだろう」
カレン「う~ん……」
C.C.「さすがにお前もそう思うだろう、カレン」
カレン「……どっちが零番隊の隊長なのかが気になるわね」
C.C.「……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:34:35.88 ID:64dVmYeo0
ルル「もしもギアスが無かったら、その答えがこれだ」
C.C.「……そうか」
ルル「どうだC.C.、暇つぶしにはなったか?」
C.C.「……まあな」
ルル「? どうしたC.C.、やけに大人しいじゃないか」
カレン「そうね、“らしく”ないじゃない」
C.C.「……」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:38:33.26 ID:64dVmYeo0
ルル「……何だ? まだ怒っているのか?」ボソボソッ
カレン「わかんないわ……だって、
怒る理由はもう無いだろうし」ボソボソッ
ルル「ああ、もう問題はクリアーされたはずだが……」ボソボソッ
カレン「とにかく、話を聞いてみるしか無いんじゃない?」ボソボソッ
ルル「……やれやれ、面倒な奴だ」ボソボソッ
ルル「――おい、C.C.」
チーズくん「」
ルル「C.C.……?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:44:30.98 ID:64dVmYeo0
ルル「おかしい……さっきまでここに居たはずだぞ」
カレン「見て、ルルーシュ! チーズくんの上にメモが!」
ルル「むっ?」
チーズくん「」
カサリ…
ルル「『探すな』……だと……?」
カレン「それって……!」
ルル「ああ……」
ルル「C.C.を探すなという事か――チーズくん」
おわり
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 23:45:12.36 ID:64dVmYeo0 [43/43]
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
おやすみ
ルル「そうだな……もしギアスが無かったら、
俺が今こうしている事も無かっただろう」
C.C.「ブリタニアをぶっ潰す、というのは?」
ルル「ただの学生にそんな真似が出来るわけがないだろう?」
C.C.「まあ、それもそうか」
ルル「ギアスが無かったら――」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:03:40.10 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――今日は良い天気だな、ナナリー」
ナナリー「はいっ」
ルル「思いつきとはいえ、外で昼食をとるのは正解だったな」
ナナリー「本当……お日様もポカポカして、風も気持ち良いです」
ルル「ははは、そうだな」
ナナリー「うふふ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:06:06.50 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――と、こうやって幸せに暮らしていただろう」
C.C.「待て」
ルル「何だC.C.?」
C.C.「お前の言う“もしも”は、そこまでギアスは関係ないだろう」
ルル「まあな」
ルル「……実際はこうだった――」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:08:57.49 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ナナリー「――C.C.さん、今日は良いお天気ですね」
C.C.「そうだな」
ルル「……何故お前までここに居る……!」ボソッ
ナナリー「お兄様? 何か?」
ルル「あ、ああいや、何でもない。ただの独り言さ」
C.C.「こんな美女が二人も居て独り言とは寂しい奴だ」
ルル「っ……!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:11:24.75 ID:64dVmYeo0
ナナリー「そんな、美女だなんて……///」
C.C.「照れることはないさ。事実だからな」
ルル「……魔女め、ぬけぬけと」ボソッ
ナナリー「お兄様……?」
ルル「い、いや、何でもないんだ」
C.C.「ふふっ、ルルーシュはおかしな奴だなぁ」
ルル「……!」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:15:00.60 ID:64dVmYeo0
ナナリー「それで、あの……お聞きしたいことがあるんです」
ルル・C.C.「?」
ナナリー「お二人が、その、将来を誓い合った仲だというのは……」
ルル「!?」
ルル(ナナリーの中で、まだその設定は生きていたのか!)
ルル(くそっ! まさかこの場で“それ”を聞かれるとは予想していなかった!)
C.C.「――ふふっ、その通りだとも」
ルル「C.C.、お前……!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:19:27.13 ID:64dVmYeo0
ルル(まずい……今は外なため、あの時のように席を外す事は難しい。
何より、屋外でナナリーを一人にする訳にはいかない)
ルル(C.C.もこの状況を楽しんでいる。
……つまり、戦況は極めて劣勢だ)
ルル(加えて、この状況で質問したという事は、
ナナリーも引くつもりはないだろう……)
ナナリー「あの、お兄様……?」
C.C.「どうしたルルーシュ、答えてやらないのか?」
ルル「あ、ああ……」
ルル(ええい! どうする!? どうすればいい!)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:23:32.63 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――あの時は運良く咲世子が来てくれたから誤魔化せたが、
最悪の場合俺とナナリーの仲がギクシャクする所だった」
C.C.「そんな事もあったな」
ルル「……覚えてなかったのか」
C.C.「私はC.C.だぞ?」
ルル「……ああ、納得した。これ以上無い理由だな」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:26:42.69 ID:64dVmYeo0
C.C.「ルルーシュ、私が言いたいことがわかるな?」
ルル「まあな」
C.C.「今お前が言った“もしも”は、ギアスが無かった場合ではなく、
私が居なかったら、という場合の話だ」
ルル「そうだな、その通りだ」
ルル「忘れたのかC.C.。俺とお前は“共犯者”だぞ」
C.C.「……ふん、そうだったな」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:29:43.63 ID:64dVmYeo0
C.C.「ギアスを与えない私に価値は無い、と言うわけか」
ルル「……冷静に考えてみろ、C.C.」
C.C.「何をだ」
ルル「お前がギアスを俺に与えていなかった場合の事をだ」
C.C.「何を馬鹿な事を。そんな事は有り得ない」
ルル「“もしも”の話だよ、C.C.」
C.C.「ふむ……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:33:39.35 ID:64dVmYeo0
ルル「トラックの荷台で運搬されていた……という部分は曖昧で良い。
あの時は、ギアスが無ければ俺は生き残れなかった訳だからな」
C.C.「良いだろう」
ルル「俺の視点から語らせて貰おう」
C.C.「ふむ」
ルル「事故にあったトラックの中から女が出てきて」
C.C.「感動の初対面という訳だな」
ルル「いきなり脳天を撃ち抜かれて死んだ」
C.C.「……」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:39:51.24 ID:64dVmYeo0
ルル「そして、混乱しつつも家に戻ったら、
死んだはずの人間がそこに居るんだ」
ルル「その上、最愛の妹と折り紙を折っている上、
将来を誓い合った仲だと言いだす」
C.C.「刺激的なラブロマンスじゃないか」
ルル「どう考えてもホラーだろうが!」
ルル「さらには家に居付きだし、ピザだの何だのを
遠慮も無く要求してくる始末……!」
C.C.「こんな美人と一つ屋根の下で暮らせるなら安いものだろう」
ルル「……」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:47:19.72 ID:64dVmYeo0
ルル「……何にせよ、お前がギアスを俺に与えなかった場合は
あまり想像したくないな」
C.C.「ふん、小さなことを気にする奴だ」
ルル「ギアスを小さなこと呼ばわりするのは……
何というか、お前の存在が揺らぐと思うぞ」
C.C.「突然現れたとはいえ、女一人養う甲斐性も無いか。
これではいつまでたっても子供だぞ、童貞坊や」
ルル「? 何を怒っている」
C.C.「怒っている? 私が?
ふん、そんな訳がないだろう」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 21:52:05.82 ID:64dVmYeo0
ルル「……まあ良い」
C.C.「それで? 他にもあるだろう。
ギアスが無かった場合の、“もしも”の話が」
ルル「何だ、まだ続けるのか」
C.C.「暇つぶしだ、と言っただろう。
私は退屈なんだ」
ルル「やれやれ……厄介な奴だよ、お前は」
コンコン!
ルル「むっ? 誰だ……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:52:52.97 ID:64dVmYeo0
お風呂
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:07:18.81 ID:64dVmYeo0
『紅月カレン、偵察任務より戻りました!』
ルル「カレンか。入って良いぞ」
『失礼します!』
―パシュン!
ルル「ご苦労だったな、カレン」
カレン「ううん、大した事無……」
C.C.「……」ブスッ
カレン「……な、なんだかC.C.の機嫌悪くない?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:10:32.13 ID:64dVmYeo0
C.C.「私の機嫌が悪いだと?」ムスッ
カレン「なんだかムスッとしてるし……またケンカでもしたわけ?」
C.C.「ケンカというのは、対等な者同士がするものだ。
だから、私とルルーシュでケンカは成立しない」
カレン「……ちょっと、なんかすっごく怒ってるじゃない!?」ボソボソッ
ルル「……俺にもサッパリ理由がわからないんだ」ボソボソッ
C.C.「……」ムスッ
ルル・カレン「……」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:13:29.73 ID:64dVmYeo0
カレン「――とっ、とりあえず!
さっきまで何の話をしたのかな~、なんて……」
ルル「何、大した話じゃない」
カレン「それがわかれば、
C.C.の機嫌が悪い理由がわかるかもしれないでしょ!?」ボソボソッ!
ルル「なる程。さすがだな、カレン」ボソボソッ
カレン「……ゴホン!」
カレン「それで、何の話をしてたの?」
ルル「ギアスに関する、“もしも”の話さ」
カレン「ギアスに……?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:16:28.59 ID:64dVmYeo0
ルル「ああ、そうだ」
ルル「……もしもギアスが無かったら」
ルル「――そんな話をしていたんだ」
カレン「へぇ、そうだったの」
C.C.「カレン」
カレン「はえっ!? なっ、何よC.C.?」
C.C.「お前は、ルルーシュにギアスが無かったらどうなっていたと思う?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:19:59.38 ID:64dVmYeo0
カレン「……ど、どうしてそんな事を私に聞くのよ」
C.C.「私が暇だからだ」
カレン「暇だからって、アンタねぇ……」
C.C.「それはそうと、さっき驚かれたのは正直傷ついたな。
声をかけただけで、悲鳴を聞かされるとは思ってもみなかった」
カレン「それはC.C.の顔がなんだか怖――」
C.C.「カレン?」
カレン「! るっ、ルルーシュにギアスが無かったらよね!」
カレン「ええと、そうね――」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:25:42.72 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「ゼロっ! このままでは前線がもちません!」
ゼロ『カレン、お前は作戦通りそのまま前線に居ろ。
敵をひきつけるんだ』
ゼロ『だが、180秒後には即座に撤退する事を忘れるな。
撤退が終わり次第、作戦を次のフェーズに移行する』
カレン「――了解っ!」
ゼロ『……カレン』
カレン「専用回線……? どうしたの、ルルーシュ?」
ゼロ『死ぬなよ』
カレン「!……死ぬもんですか! この紅月カレンをなめないでよね!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:28:36.27 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
C.C.「おい、待て」
カレン「えっ? なっ、何?」
C.C.「ギアスが無いのに、どうしてルルーシュはゼロになっている?」
カレン「そ、そういえばそうね」
カレン「……でも、何だかルルーシュだったら、
ギアスが無くても黒の騎士団を立ち上げてるような気がして……」
C.C.「……まあ良い。続きを」
カレン「続き? そ、そうねぇ――」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:31:57.77 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
―パシュン!
カレン「紅月カレン、ただ今戻りました!」
ルル「カレン! よく戻ってくれた……!」
カレン「当たり前でしょ。私は黒の騎士団の、
零番隊隊長なんだか――」
ぎゅっ!
ルル「……!」
カレン「るるっ、ルルーシュ!? いきなり何を……!?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:35:30.48 ID:64dVmYeo0
ルル「……お前が戻ってきてくれて、本当に良かった」
カレン「う、うん……」
ルル「前線が崩れかけた時、お前が心配でならなかった。
正直、作戦を途中で放棄しようとも思った」
カレン「はあっ!? 何言ってるのよ!
そんな事したらただじゃ――」
ルル「――済まさない、だろう?」
カレン「……」
ルル「だから――無事に戻ってきてくれて感謝する」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:38:21.23 ID:64dVmYeo0
カレン「……ううん、ルルーシュの作戦のおかげ」
ルル「それでも、ありがとう」
カレン「……あ、あはは! 何だか照れるわね……」
ルル「二人っきりだ。恥ずかしがる事はないさ」
カレン「で、でも……」
ルル「カレン……」
カレン「……ルルーシュ――」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:42:57.83 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
C.C.「おい、待て」
カレン「そして二人は……ってもう! 何を言わせるのよ!///」
ぼぐっ!
ルル「むぐおっ!?」
C.C.「お前の話の中に、誰かが欠けていないか?」
カレン「えっ?」
ルル「何故……どうして今俺は殴られた……!?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:47:19.53 ID:64dVmYeo0
カレン「誰か欠けてたかしら?
ごめん……ぜんっぜんわからないわ」
C.C.「……仕方ない。優しい私がヒントをやろう」
C.C.「その人物は――今、この場に居る」
カレン「? ルルーシュも私も出てるし、
欠けてる人なんて居ないと思うんだけど」
C.C.「っ! カレン、冗談にも程が――」
カレン「第一、ルルーシュがギアスをもってないなら、
C.C.もその場にはいないでしょうしね……」
C.C.「……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:51:44.81 ID:64dVmYeo0
C.C.「……ふふっ、そうか」
カレン「C.C.?」
C.C.「お前達が私のことをどう思っているか、
これでもかという程わかったよ」
カレン「何!? なんで怒ってるのよ……!?」
C.C.「それでは逆に聞くがな。
私からギアスを取ったら何が残ると思う?」
カレン「えっ? それは、えーと……ちょっ、ちょっと待って!
今! 今考えてるから!」
ルル「……中々難しい質問だな」
C.C.「……」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 22:58:15.11 ID:64dVmYeo0
カレン「C.C.からギアスを取ったら……」
ルル「! そうか……わかったぞ、C.C.よ」
カレン「何かわかったの!? ルルーシュ!」
C.C.「……ほう」
ルル「確かに、これではお前が怒ったのも無理は無い。
共犯者として、理解しておくべきだった」
C.C.「……ならば聞かせてみろ。お前の答えを」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:02:19.42 ID:64dVmYeo0
ルル「お前からギアスを取って残るもの。それは――」
C.C.・カレン「……」
ルル「――ピザだっ!」
C.C.「……おい、何だその答えは。
カレン、お前からも何か言っt」
カレン「――つまり……チーズくん、って事?」
C.C.「は?」
ルル「察しが良いな、カレン」
C.C.「……」
C.C.「えっ?」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:06:55.62 ID:64dVmYeo0
C.C.「お前達……何を言っている?」
ルル「お前が大切にしているものを蔑ろにするようでは、
契約を交わした者としては失格だな。すまなかった」
カレン「……悪かったわ、C.C.。
忘れるつもりはなかったんだけど……」
C.C.「おい、謝るな」
カレン「ヒントにもあったしね。今、この場に居る……って」
ルル「“人物”と言っていたから無理もないだろうが、な」
C.C.「……」
チーズくん「」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:10:56.78 ID:64dVmYeo0
C.C.「……」
ルル「すまなかったなチーズくん。
忘れるつもりはなかったんだ」
チーズくん「」
カレン「ごめんね、チーズくん。
……それにしてもピザの残り香が凄いわね」
C.C.「……」
ルル「……ギアスが無かったら正しくは――」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:13:27.17 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――今日は良い天気だな、ナナリー」
ナナリー「はいっ。チーズくんも喜んでます」
チーズくん「」
ルル「ははは、そうだなナナリー。
思いつきとはいえ、外で昼食をとるのは正解だったな」
ナナリー「本当……お日様もポカポカして、風も気持ち良いです」
ルル「さあ、さめないうちに食べようか」
ナナリー「うふふ、チーズの良い匂いがします」
チーズくん「」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:15:58.65 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――こうなる!」
C.C.「……」
ルル「くくく……そうだろう? C.C.よ」
C.C.「……」
カレン「つまり、私の場合も“もしも”の話も――」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:18:48.56 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「……ううん、ルルーシュの作戦のおかげ」
ルル「それでも、ありがとう」
カレン「……あ、あはは! 何だか照れるわね……」
ルル「そ、それもそうだな。チーズくんが見ている」
チーズくん「」
ルル・カレン「……///」
チーズくん(チーズがとろけすぎる程、おあつい二人だぜ)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:23:21.74 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「――っと、こうなるわけね!」
C.C.「……」
ルル「違うな、カレン。その考えは間違っているぞ」
カレン「えっ?」
C.C.「……ふふっ、そうだな。ギアスが無ければ、
黒の騎士団が成立しているわけがない」
C.C.「つまり、私がいなけばs」
ルル「……正しくは――」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:26:11.17 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
カレン「ゼロっ! 作戦は順調です!」
チーズくん『』
ゼロ『良いぞカレン、チーズくん』
ゼロ『180秒後には即座に撤退する事を忘れるな。
撤退が終わり次第、作戦を次のフェーズに移行する』
カレン「――了解っ!」
ゼロ『カレン、チーズくん』
カレン「専用回線……? どうしたの、ルルーシュ?」
チーズくん『』
ゼロ『死ぬなよ』
カレン「! 死ぬもんですか!
この紅月カレンとチーズくんをなめないでよね!」
チーズくん『』
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:28:33.41 ID:64dVmYeo0
・ ・ ・
ルル「――こうだろう?」
C.C.「……有り得ないだろう」
カレン「う~ん……」
C.C.「さすがにお前もそう思うだろう、カレン」
カレン「……どっちが零番隊の隊長なのかが気になるわね」
C.C.「……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:34:35.88 ID:64dVmYeo0
ルル「もしもギアスが無かったら、その答えがこれだ」
C.C.「……そうか」
ルル「どうだC.C.、暇つぶしにはなったか?」
C.C.「……まあな」
ルル「? どうしたC.C.、やけに大人しいじゃないか」
カレン「そうね、“らしく”ないじゃない」
C.C.「……」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:38:33.26 ID:64dVmYeo0
ルル「……何だ? まだ怒っているのか?」ボソボソッ
カレン「わかんないわ……だって、
怒る理由はもう無いだろうし」ボソボソッ
ルル「ああ、もう問題はクリアーされたはずだが……」ボソボソッ
カレン「とにかく、話を聞いてみるしか無いんじゃない?」ボソボソッ
ルル「……やれやれ、面倒な奴だ」ボソボソッ
ルル「――おい、C.C.」
チーズくん「」
ルル「C.C.……?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/22(土) 23:44:30.98 ID:64dVmYeo0
ルル「おかしい……さっきまでここに居たはずだぞ」
カレン「見て、ルルーシュ! チーズくんの上にメモが!」
ルル「むっ?」
チーズくん「」
カサリ…
ルル「『探すな』……だと……?」
カレン「それって……!」
ルル「ああ……」
ルル「C.C.を探すなという事か――チーズくん」
おわり
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 23:45:12.36 ID:64dVmYeo0 [43/43]
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
おやすみ
<<澪「さるゆめ!」 | ホーム | 唯「あずにゃんムギちゃん、何してるの?」梓紬「!」>>
コメント
No title
不憫な子www
コメントの投稿
トラックバック
| ホーム |