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保存に便利な新ジャンル「乾燥触手」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/17(月) 23:08:19.07 ID:1DqXQNCj0
スパゲッティ茹でてたら

やっぱり触手も乾かして保存するしかないと改めて思ったので。

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/17(月) 23:20:16.35 ID:1DqXQNCj0
  雨   「ざああああああ――」

乾燥触手「おや、雨」 ウゾウゾ

  女   「微々たる歩みでどこに行く気?」 

乾燥触手「そろそろ元の姿に戻って
       貴女に卵でも産み付けてみようかなと」

  女   「そんな乾いた身体で苦労してうちに侵入してくるぐらいなら、
       はじめから生に戻って来ればいいのに」

  女   「来たら来たで速攻、保健所に通報するけど」

  女   「ひょっとしてホームセンターで買った触手の忌避剤が効いてるの?」

乾燥触手「あらゆる環境の激変に耐えるこの乾燥形態の前では無力なもんですけどね」

  女   「なるほど、そういうこと。家の周りに撒いといてよかったわ」

乾燥触手「忌避剤は関係ありません。貴女と、愛ある触手陵辱をしたいのです。
       ゆえに、貴女の手で、戻していただきたいのです」 キリッ

  女   「そもそもキミ、忌避剤の説明書によると、
       カテゴリー的には不快害虫なのね……」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/17(月) 23:32:18.08 ID:1DqXQNCj0
乾燥触手「椎茸は干した方が美味しくなるように、
       私も実は干した方が卵の産みがよくなるんですよ」

  女   「無理して増えなくてもいいから」

乾燥触手「葱も干した方が再定植した際によく育つように、
       私も一度干してからもどすと、
       よく枝分かれしてしっかり貴女を責められるんですよ」

  女   「まあ乾いてる方が折りやすくはあるけどね……」 ヒョイ

乾燥触手「『逝かされてなるものか!』という貴女の心を折りたい!」

  女   「正直なのはいいけど、長生きはできないよ……う、折れない?」

乾燥触手「なんのための冬眠形態だと思ってるんですか。
       一見乾麺に見えようとも、そうそうたやすく女性の力で折られはしませんよ!」

  女   「こいつ……っ」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/17(月) 23:45:37.70 ID:1DqXQNCj0
  女   「おそうめんに混じってなにをしてるの?」

乾燥触手「あ、お気になさらず」

乾燥触手「五色そうめんシリーズのシークレット色だとでも思って
       気軽にお茹で下さい」

  女   「ばればれなのに戻してもらえると本気で……」

乾燥触手「生命の危機に瀕したときこそ、
       よりよき命を遺そうとするのが生物のサガ」

乾燥触手「この命、食われて終える寸前に、
       最高の卵をあなたに産み付けてみせましょう!」

  女   「困ったわね」

  女   「毎度のことながらまるで話が噛み合わないわ」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/17(月) 23:55:12.74 ID:1DqXQNCj0
線   香「もくもく」

乾燥触手「……」

線   香「もくもく」

乾燥触手「……う、ううぅ」

弘法大師「ありがたい煙を浴びて、煩悩は祓われましたかな?」

乾燥触手「べ……」

弘法大師「?」

乾燥触手「弁天さまの観音さまを御開帳して、
       私の蓮の種を植え付けたいいいいぃぃぃぃ!!」

弘法大師「……」





弘法大師「改心は諦めた方がよろしいですね」

  女   「改心させなくていいから護摩木と一緒に燃やしてください!
       なんで線香台に立てるんですか!?」

弘法大師「すまぬ。そんな感じがしたもので、つい」 ペチッ

10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 00:06:34.96 ID:BqDyJYQD0
ぬかみそ「長期保存という点でいうなら、
       触手の糠漬けも捨てがたいですね」

  女   「あの乾燥触手はわたしを食べたいの? 
       それとも自分が食べられたいの?」

妄想さん 「あふぅ……この触手、おばあちゃんの匂いがするぅ
       ……おばあちゃぁん、大好きぃ」 ウネウネ

  女   「気持ち悪い妄想に興じないでちょうだい」

ぬかみそ「あなただって、きゅうりは私に漬けもすれば自分に挿れもするくせに」

  女   「きゅうりも触手も、どっちも挿れる趣味はない!」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 00:17:35.44 ID:BqDyJYQD0
  鼠   「かりかり」

乾燥触手「こらっ! 齧るな!! やーめーなーさーいー!」

  女   「折れないくせに齧られはするのね」

カ ー ズ「『鼠の嫁入り』の故事にあるように、鼠こそは最強生物だからな」

乾燥触手「早く! 早く私に水をかけて!
       戻りさえすれば粘液でこいつを融かせるから!」

  女   「その粘液でわたしの服も融かす気なんでしょ」

乾燥触手「融かしますから、早くたすけて!!」

  女   「せめてこういうときぐらいは嘘をついてもいいのよ?
       ……まあたすけはしないけど」

  鼠   「かりかり」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 00:31:49.17 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「江戸時代、輸入ミイラが薬扱いだった頃は、
       私らもよく粉にされて飲まれたもんですよ」

  女   「精力増強剤?」

乾燥触手「いえ」

乾燥触手「いんきんの特効薬です」

  女   「なんとなく下の病気に効きそうに思われたのね」

た む し「永遠のパートナー・いんきんと引き離された私の哀しみたるや
       もう想像を絶するものがありますよ」

貝原益軒「それはだな」

  女   「あ。別に説明はいらないから」

貝原益軒「そうか……」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 00:39:23.21 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「私の良さをもっとみんなに伝えたいのに、
       バイブルとなるよきエロ本やエロゲがありません」

  女   「出版社もゲーム会社も今はどっこも厳しいみたいだから。
       バカな冒険している余裕はないってことじゃないかしら?」

乾燥触手「コミックギアは出せたのに?」

  女   「あれはもうそっとしておいてあげて……」

乾燥触手「ああ。乾いた触手の描写力に特化した漫画家はいないものでしょうか」

  女   「お尻とか胸とかに特化した漫画家は知ってるけどね」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 00:51:10.52 ID:BqDyJYQD0
触手はかせ「アフリカで産まれた人類は、
        たまたま近くのサバンナで雨季と乾季を過ごしていた触手と出会い、
        共に世界中へと散っていったのじゃ」

   女   「ああ、なんで乾くのかと思っていたけれど、
        もともと乾季を乾燥して過ごす生き物だったのね」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 01:01:11.38 ID:BqDyJYQD0
ょ ぅ ι゙ょ「あ、おそうめんおちてるー」

乾燥触手「おそうめんではありません。触手です」

ょ ぅ ι゙ょ「しょくしゅさん?」

乾燥触手「ああ、この際ょぅι゙ょの胎内(なか)でもいいや。
       そこの川でちょっくら戻ってきましょうか」 ウゾウゾ

ょ ぅ ι゙ょ「だめだよー!
       チキンラーメンは、なまでばりばりかじっちゃうよー!
       おそうめんも、ゆでたりしないよー!
       マカロニだって、おくちのなかでこりこりしちゃうよー!」

乾燥触手「しまった……こいつは、どんな麺でも生で食べるあの乾麺ょぅι゙ょっ!?」

乾麺ょぅι゙ょ「えへへ~、だからねー、
         かんそうしょくしゅさんも、そのままばりばりいれちゃうんだよー」 グイグイ

ょぅι゙ょ膣「ちょっ、やめ……っ」

乾燥触手「待っ……やめて! まずちゃんと戻して!」

 ぐさっ

乾麺ょぅι゙ょ「はううぅっ!?」

倭迹迹日百襲媛命
      「乾いて尖ったものをへんなところに刺すと死ぬってあれほど言っておいたのに。
       これだから好奇心旺盛で分別のないょぅι゙ょは……」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 01:15:50.13 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「おっぱいを締め上げ搾乳するのも
       私の生き甲斐の一つなんですが、
       貴女のおっぱいはいまどこに?」

貧乳さん 「……」

乾燥触手「ああ、ふだんは重くて邪魔なので取り外して、
      そのままだとしなびるので乾燥させてるんですね」

貧乳さん 「…………」

乾燥触手「ちょうどいい。私と一緒にもどしてください。
      レッツ触手陵辱!」

貧乳さん「………………」









貧乳さん「…………………………………………殺してやるッ」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 01:23:25.03 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「香川の人たちが私たちを戻してくれないんです」

  女   「早明浦がアレだから……」

妄想さん「香川の人なら、もう、うどんで触手作っちゃってるから、
      いまさら触手でできた触手はいらないんだよ」

乾燥触手「マジで?」

  女   「讃岐うどんの……あのコシなら……あるいは……!」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 01:35:11.42 ID:BqDyJYQD0
  女   「買いすぎた……重い……っ」

乾燥触手「そんな時こそ触手力(しょくしゅちから)ですよ」

  女   「今度はスーパーの乾麺売り場で何をしているの?」

乾燥触手「触手は成人女性をも吊り上げちゃうぐらいな力持ち!
       お荷物お持ちいたしますんで、
       早く私とミネラルウォーターを買って戻して!」

  女   「戻す以前にまず買えと!」

乾燥触手「女の子の独り暮らしに、触手力は心強い味方ですよ!」 キリッ

  馬   「お嬢! だまされちゃあいけねぇ!」

  女   「馬!」

  馬   「重い荷を担ぎ喘ぐ俺を見た主人はな、その荷を自分で背負って……
       俺の上に乗りやがったんだよおおぉぉ!」

  女   「なるほど! これもまずわたしに取り付いて……!」

乾燥触手「……チッ」

  馬   「そういうことよ……おっと、俺に乗せると痛い目見るぜ?」

  女   「……チッ」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 01:36:56.17 ID:BqDyJYQD0
誰かえろい話書いてよ
俺は生態を追究する方向にしか興味ないからさ


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 01:46:09.31 ID:BqDyJYQD0
 レノン 「想像してごらん。生"触手ヒロイン"なんていないんだって」

 レノン 「きみに、できるかな?」

 レノン 「君が抜きたくなったときだけ、一晩水に漬けられ戻される」

 レノン 「乾燥"触手ヒロイン"だらけの世界のことを」

 レノン 「想像してみようよ。ぼくたちみんなで」

 レノン 「乾燥"触手ヒロイン"を分かち合ってるってさ」



  女  「え……?」

  女  「乾燥触手を持ったヒロイン、じゃなくて、
       触手持ちのヒロイン丸ごと乾燥?」

 レノン 「……Imagine!!」 ビシッ

  女  「というか、触手を持ったヒロイン、という物自体、
      いまいちよくわからないんだけど……」

難詰さん「……貴女に人外の良さは永遠にわからないわ」

  女  「わからなくてけっこう!」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 01:56:53.77 ID:BqDyJYQD0
  ?   「こんにちは」

  女   「なにこの刈り入れ後の田んぼに転がってる藁球みたいなの?」

乾燥触手「ホラ。触手がいっぱい生えてて、赤っぽくて、
       内臓の中っぽくて、ぬめぬめしてる……」

乾燥触手膣壁「このサイズが、水で戻せば何と、
          三百人を一度に監禁陵辱できる驚きの広さに」

  女   「ああ、あの淫猥な空間……そう……あれも乾くの……」

  女   「って、誰か止める人はいなかったの!? だめじゃない!」

乾燥触手膣壁「用もないのにずっとそのまんまでいると、
          どんだけ養分食うと思ってるんですか。
          触手だけじゃなく、
          中のショタっ子くんたちも養わなきゃいけないんですよ」

  女   「イヤ! 触手空間のくせに妙に現実的でイヤ!」







  女   「そう……ショタっ子……そう……」 フッ

乾燥触手「人生いろいろ、触手もいろいろ、ですよ」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:07:27.86 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「えー、毎度おなじみ、擬人化のコーナーでございまーす」

  女   「無茶振りはやめて!」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:10:25.39 ID:BqDyJYQD0
  女   「おなかすいた……お給料日、まだ……?」 グッテリ

乾燥触手「そんな非常時こそ、乾物の出番じゃないですか。
       水を止められたわけじゃないんでしょ?」

  女   「だってキミ、わたしが食べようとしたら、
       すかさず自分がわたしを食べる気なんでしょう?
       ……性的な意味で」

乾燥触手「戻してくれさえすれば、
       あふれるほど精液を飲ませて差し上げますよ!」

  女   「ほらやっぱりぃ!」

乾燥触手「私に産まされたゲテモノを料理すれば……」

  女   「それってキミの子じゃない!」

乾燥触手「産み捨てるタイプなので特に愛着はありませんね」

  女   「うう。こいつは繁殖したいのか人をいじりたいだけなのか」

乾燥触手「昔の女の人が旅に乾燥触手を携帯していたのは
       性目的ではなく、旅の困窮に備えてなのです」

  女   「そんな事実知らないよ!」

乾燥触手「十六夜日記にもちゃんと記述が……」

  女   「六十のおばあさんにあんまり無茶させないで!」

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24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:18:55.07 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手ヒート「乾いてたって構うもんかアアアアア!」

乾燥触手ヒート「わたしはおまえに卵を産むぞオオオオオオ!」

乾燥触手ヒート「ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ――」 ピキピキ

男「オイ、待て! 無理に力むな! なんか、身体にヒビが! つか男に産むんじゃねえ!」

乾燥触手ヒート「たとえ乙女の命果てるとも!」

乾燥触手ヒート「この生と愛の証! 愛する男の中に遺さば本望ウウウウウ!」

男「人の話は聞けえええええ! いてててて! ケツが! おケツがぁ!!」

乾燥触手ヒート「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」


 パッキイイィィィィン!!!


男「イヤアアア!! こ、粉々にいイイイ!!!!!!!!11」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:30:44.20 ID:BqDyJYQD0
  女   「そういえばキミ、本体いないタイプなの?」

乾燥触手「本体? 私はもともとこういう生き物ですが」
 
  女   「そう。まあ乾いた本体なんか見たくもないっちゃ見たくもないけど」

乾燥触手「別に私はこのままでも
       貴女に寄生して貴方を本体として乗っ取っても、どちらでも……」

  女   「お願いどうかそのままのキミでいて」

乾燥触手「でも私と一体化すれば、
       環境が悪化したとき一緒に乾燥して次の雨期を待てますよ?」

  女   「そういうのはサバンナに帰って
       インパラのお尻にでもニラみたいにくっついてやってちょうだい」

乾燥触手「まあ私単体で乾燥形態に入った方が楽っちゃ楽なんですがね」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:39:07.91 ID:BqDyJYQD0
  女   「……ひょっとしてキミって、食用になったりする?」

乾燥触手「だいたいナマコと同じような調理法で食べられますね」

  女   「ナマコ……」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:47:17.07 ID:BqDyJYQD0
  烏  「コー……」

干し触手「烏め、また乾燥中を狙ってきやがったな!」

  烏  「カァー」 つんつん

干し触手「いたっ! こら、つつくな! ええーい、消化液放出!」

  烏  「ギャッ」 ばたばた

干し触手「取り込んで、乾燥前の最後の養分にしてくれる!」

  烏  「ギャアアアアアア!!」





  烏  「すんません……なんか、美味そうに見えたもんで、つい……」

干し触手「庭先にもつれ込んでまで
      ちょっとはしゃぎ過ぎちゃったことは反省いたしますが」

  女  「うちの洗濯物、
      精液と溶解液と粘液とくちばしの跡だらけにしてくれて……」

干し触手「乾燥中はなにかと不安定なので、
      続きは乾ききってからおうかがいいたします」 モソモソ

  女  「誰が乾いていいって!? ちゃんと正座しなさい!!」


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:48:39.62 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「こんな暑い日は私でひんやりしませんか?」

  女   「でもいざ巻き付かれると、存外なまぬるかったりしそうじゃない。
       こういうのって」

乾燥触手「いえいえ。はらわたの中からひんやりしてて気持ちいいですよ?」

  女   「貫通する気満々じゃないの!
       そういうときは嘘でも、巻き付くだけ、ってなんで言えないのキミは!?」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 02:53:56.50 ID:BqDyJYQD0
小 豆 島 「今年もおそうめんと乾燥触手作りがピークを迎えました」

乾燥触手「瀬戸内の太陽と潮風を存分に浴び、
       出荷の日を今か今かと待っています」

  女   「四国の邪魔だし日本最小だし、
       もう香川はなくってもいいんじゃないのかなあ……」

小 豆 島 「はっはっはっ。私の水分は早明浦とは違う水源ですよ?」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 03:14:19.68 ID:BqDyJYQD0
UMAはかせ「昔は海外輸出といえばとうぜんのように船便じゃった」

UMAはかせ「日本産の乾燥触手は、
         干しアワビ、フカヒレと並び『俵物』と呼ばれ珍重されたもんじゃ」

UMAはかせ「もちろんたまには船ごと沈む物もあったがの」

UMAはかせ「そいつが水を吸って海中でうねっていたのを見間違えたのがいわゆる人魚なのじゃよ」

UMAはかせ「正確にいうと、リュウグウノツカイと見間違えた戻り触手を人魚と見間違えたのじゃ」

 少年浪漫 「うそだ! 僕は信じないぞ! 人魚はいる!
         触手の誤認なんかじゃなく、ほんとにいるんだあ!」

UMAはかせ「いやいや。お前さんがどういおうが、これは事実なのじゃよ」

UMAはかせ「ハハハ。ハハハハハハ」

UMAはかせ「ハハハハハ、ハハハハハハハハ」

UMAはかせ「ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!」

 少年浪漫 「やめろおお! それ以上僕の人魚姫を侮辱するなアア!」

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 04:15:10.85 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「生触手のうちに私で籠を編み、乾かせば、
       触手として使わないときでも無駄がないのでは?」

  女   「なにがなんでもわたしに戻させたいのねキミは」

  女   「だいたい籠を編むには太すぎるでしょ」

乾燥触手「よがるときは『その太さがトレビアァ~ン!』っていってるくせに」

  女   「言ってない。だいたいなんでまたいきなり籠だなんて」

葛編みの籠「ハハお嬢さん、こいつ、我が輩に嫉妬してるんですよ」

乾燥触手「……ッ」 ギリッ

葛編みの籠「オオ怖い怖い」

  女   「ちょっと待って! 
       そもそもどういう脈絡で触手と葛が張り合ってるの!?
       意味がわからない!!」

妄想さん 「それでも801板なら……
       801板ならきっとこの二人を何とかしてくれる!」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 04:18:10.04 ID:BqDyJYQD0
く わ い「我ら」

棒    鱈「正月の」

乾燥触手「売れ残り」

く わ い「……」

棒    鱈「……」

乾燥触手「……」

棒鱈・乾燥触手「失せな ( ゚д゚)、ペッ」

く わ い「ひどい! わたしだけ乾いてないからって!
       一緒に歳末商戦を戦った仲じゃない!」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 04:18:41.43 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「九条葱……京の至宝……」 ギリッ

  女   「葱に嫉妬してどうするの」

乾燥触手「ああもどかしい!
       冬の葱がああも分蘖し青々と天指すかたわらで、
       私は乾いたまま何もできやしないなんて」

  女   「何と言われても戻さない。戻りにも行かせない」

乾燥触手「私も分蘖したい!」

乾燥触手「部屋一杯に分蘖し、貴女の四肢を絡め、穴という穴に放出したい!」

乾燥触手「膣に尻に耳に鼻に臍に口に眼に乳口に尿道に腋に爪の間に」

乾燥触手「いやむしろ肛門から口まで貫通中に通過したすべての器官を
       私が出したもので満たし切りたい!!」

乾燥触手「なのに貴女は私を戻してくれないときたもんだ」

乾燥触手「なぜ!?」

  女   「……すこし、黙ってて」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 04:20:08.75 ID:BqDyJYQD0
ち く わ「は……ああぁん……あああ……んふっ……あっ……」

乾燥触手「うーむ」



  女   「ごぼ天みたいにちくわにささってなにを悩んでいるの?」

乾燥触手「こういう一直線の穴じゃなく、たとえば人間の内臓みたいな、
       ぐねぐねした複雑なものを貫通してみたいんですがね……」

殿   様「ならば是非お願いしたい」

  女   「あっ、お殿さま!」

殿   様「曲がりくねった穴の通ったこの玉に糸を通せる知恵者はいるかと、
       隣国の城主が知恵比べを挑んできおったのだ」

曲がりくねった穴の通った玉
      「ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いいたします」

乾燥触手「えー……」

  女   「どうしたの?
       ぐねぐねした複雑なものを貫通してみたいんじゃなかったの?」 

乾燥触手「だから戻してくださいよ~」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 04:59:35.74 ID:BqDyJYQD0
 乾燥触手 「……」

   女    「……」 ジー

 読心さん  「……匂いを、嗅いでみたいのですね?」

   女    「ちちちちちがいますよ! そんなこと!!」 ビクゥッ

乾麺ょぅι゙ょ「かんめんにはかんめんの、いいにおいってあるよねー」

   女    「しょしょしょ触手がいい匂いなんてするわけないでしょう!」

 読心さん  「乾いている状態でなら、
         耽溺するには至らないほどの、
         ほどよくおエロい匂いがするのではないか、と?」

   女    「だだだ黙りなさい!」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 05:24:51.40 ID:BqDyJYQD0
節約さん「触手を戻した水、そのまま捨てるにはもったいない」

節約さん「何かに……何かに使えそうな気がする」

  女  「はじめから触手を戻さなければ
      戻した水の用途に悩むこともないと思うんだけど」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 05:25:08.70 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「やあ」

  女   「今日はまた売り物の乾燥ワカメの中で何を……」

乾燥触手「お台所の若奥様を虎視眈々と狙ったりもしています」

  女   「独り暮らしのオッサンに買われたりしたらどうする気?」

乾燥触手「オッサンに産卵射精するぐらいならば、
       海草として従容と胃に赴きますよ」

  女   「そう。気高いのね」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 06:28:12.17 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「カップ麺の国日本で
       乾燥触手というジャンルがなぜ流行しないのか、
       正直不思議でなりません」

  女   「カップ麺ばかり食べてたら体によくないからでしょ」

乾燥触手「粘液に含まれる豊富なコラーゲンを
       強調する方向で売り出せば
       カップ麺との差別化は十分図れるんじゃないでしょうか」

  女   「コラーゲンだったのあれ!?」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 06:29:49.92 ID:BqDyJYQD0
寄宿性生触手「……」

乾 燥 触 手「……」

寄宿性生触手「……」 プーン

乾 燥 触 手「あーあ」

乾 燥 触 手「だからいい宿主が見つかるまで乾燥して待ってろって言ったのに」

乾 燥 触 手「あなたはこの時季、単体だと
          ちょっと油断したらすぐ腐ってだめになるんだから」

乾 燥 触 手「……ねぇ?」 チラッ

    女    「いいから、さっさとこれ、捨ててきてちょうだい! 
          瀕死の触手をむりやりうちにあげないでッ!!」

乾 燥 触 手「こいつはもう駄目です。
          最期ぐらい貴女の中で迎えさせてやってもいいじゃありませんか」

    女    「だーかーらー!
          なんでそこは嘘でも、畳の上で、って言えないのかなあキミ!?」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 06:31:48.16 ID:BqDyJYQD0
埃及はかせ「古代エジプトの高貴な女性は愛用の触手を乾燥させ
        復活の日に備え自分のミイラと一緒に墓に埋めていたそうじゃ」

 妄想さん 「水にひたすとまず触手が復活し、
        触手がミイラに取り付くことで
        ミイラも淫獣として甦るって寸法ね!」

   女   「やめて……触手ならホントにできそうだから……」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 06:37:35.38 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手塊「……」 ゴトッ

   女   「うわっ、またおっきな乾燥触手の塊さんが!」

乾燥触手塊「たすけて……」

   女   「むしろ乾燥触手に助けを求められるわたしを助けて!
        今は亡きおばあちゃーん!」

乾燥触手塊「元の触手に戻りたい……
        身を削られ、媚薬の出汁にされるのはもうイヤだ……ッ!」

   女   「媚薬って、そんな、鰹出汁みたいに作られてたんだっ!?」

   女   「ということはキミ、鰹節ならぬ触手節!?」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 06:38:17.46 ID:BqDyJYQD0
乾 燥 触 手「オヤ」

乾 燥 触 手「貴方の触手も、
        使わないときは小さく乾燥して
        しなびるようになっているのですね」

包茎短小男「ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!」





   女   「お、鬼や……
        乾燥触手はんはまさに現代に甦った悪鬼羅刹やで!」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 06:51:18.50 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手膣壁「おや、海外旅行に行かれるんですか?」

    女   「どこから嗅ぎつけたのよ……」

乾燥触手膣壁「飛行機が墜ちたときに備え、是非とも私めをご一緒に」

    女   「意味がわからない上に不吉なことを言わないで!」

乾燥触手膣壁「海の上では私が島となり、貴女を淫猥に包み、護りましょう!」

    女   「それは護られるとは言わない。一難去ってまた一難と言うの」

乾燥触手膣壁「上から下から前から後から、
          とめどなく貴女の中に注ぎ込む精液は
          通常よりしょっぱいかもしれませんが、
          じき、快楽の前にどうでもよくなりますから」

    女  「……」



    女   「日航機みたいに山の中に墜ちたら?」

乾燥触手膣壁「はは。危険を0%にするのはしょせん不可能。
          でもわずかでも減らせるというのなら、
          賭けてみても悪くはないと思いませんか?」

    女   「ずいぶんと歩の悪い賭けだわ……」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 06:53:48.86 ID:BqDyJYQD0
妄想さん「エア乾燥触手なら、
      戻すのも一瞬、乾かすのも一瞬。
      保存に場所を取らないし、
      使っても粘液で周囲が汚れない……っ」

  女  「そしてあなた自身もエア人間でいれば完璧というわけね」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 07:37:36.64 ID:BqDyJYQD0
男子「いっけね、弁当忘れちゃった。テラツラスwww」

女子「本当、バカね。これあげるわ。貸し作ったの覚えといてよ」

男子「え、じゃあお前の弁当は?」

女子「私はほら、ちゃんとあるでしょ。黙って食べなさいよ!」

男子「っていうかそうめんってwwwちょっち家庭科室で茹でてくるわwwwww」







男子『――――アッー!!』

先生「うわあああああああっ!?
    か、家庭科室から、無数の触手があああああああっ!?」







渡辺さん「あれれー? 私の乾燥触手束がないよぉ?」


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 07:37:58.69 ID:BqDyJYQD0
淫乱若奥様「そろそろ触手、戻ったかしら……」 ソォ~

ジャーンジャーンジャーン

淫乱若奥様「げえっ、関羽!」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:26:14.42 ID:BqDyJYQD0
悪の貴族「フフフ……その体勢でいつまでもつかな?」

女 騎 士 「うっ……くっ……」

乾燥触手「かさかさ」

悪の貴族「しっかりタライを支えておけよ?
       中の水を下の乾燥触手どもにぶちまけると」

  姫   「――っ! ――――ッ!!」

悪の貴族「そこで縛られているお姫さまを、一斉に襲い出すぞ~? フ~フフフ」

女 騎 士 「……ゲスがっ」

悪の貴族「何とでもいえ。この国はもう、ワシのものよ……」 ガッ

ワイン瓶 「ぐらっ」

 ワイン 「びちゃあっ」

悪の貴族「うわっこぼれた!?」

戻り触手 「……びちびち」 ニュルン

悪の貴族「あッ……やだっ……やめて! そこは敏感なのぉ~!!」 ウネウネ

女 騎 士 「なんで自分の足下にも乾燥触手を敷き詰めているッ!?」

女 騎 士 「こんな奴に! こんな目に! ……なんたる屈辱ッ!!」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:27:28.77 ID:BqDyJYQD0
全裸でうろつくババァ
     「フゥ……
      誰か、わしの干しぶどうと乾燥アワビと干し柿を
      瑞々しく戻せるテクニシアンはおらんのか!」



乾燥触手「……気持ち悪っ」

  女   「似たようなものじゃない」

乾燥触手「私は皆得ですが、あの人は誰得じゃないですか」

  女   「皆得とはまた大きく出たわね」

  俺   「ば、ば、ばあちゃんを馬鹿にするなあああ!
       おまえにばあちゃんの魅力がわかってたまるかあ!」

難詰さん 「そもそも干しブドウと干し柿は戻すものじゃないのに……」

  俺   「そうとも! 戻さなくていいんだ!
       ばあちゃんの干しブドウと干し柿は最高だああああ!!」

 ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ

全裸でうろつくババァ
      「は、はああぁん! この子ったら、テ、テクニシヤアァン!!」 プルプル

  女   「テーポードーン! はやくテポドンをここにィーーーーー!」



52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:29:15.05 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「各地の寺院に伝わる『触手のミイラ』というのは、
      だいたいがサルとイカのミイラをくっつけただけのパチモノなんですよ」

  女   「人魚のミイラじゃあるまいに……」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:30:18.32 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「生触手が乾くところは恥ずかしいので
       できればあんまりじろじろ見ないでくださいね」

  女   「言われなくても見ないわよ。そんな気色悪そうなシーン」

乾燥触手「貴女だって老いてゆくところをじろじろ観察されるのはいやでしょう?」

  女   「真なる乙女は便所にも行かなければ年をとったりもしないっ!」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:34:04.79 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「乾燥触手○○グラム所持の現行犯で逮捕
       ……なんて時代が来そうでいやな感じです」

  女   「自分がたちの悪い生き物だっていう自覚はあるんだ」

乾燥触手「何本とかじゃなく何グラムというのがミソです」

  女   「自分が高級品だっていう思い込みもあるんだ」

  女   「なによそれ……キミっていいところが何一つないじゃない」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:40:44.67 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「そうか、私も五色だったら……」

  女   「別に五色でも二十四色でも、
       ついうっかりおそうめんと一緒に茹でてあげたりなんかしないから」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:46:00.27 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「ウフフフフ……」 サワサワ

  女   「乾いたまんまで人を撫で回さないで! ちくちくする!」

乾燥触手「だって戻させてくれないから」

  女   「乾燥キクラゲ踏んづけたみたいな感触ねまったく」

乾燥触手「それは言い過ぎじゃないでしょうか」

  ?   「ハハハ愚か者め」

乾燥触手「!?」

水苔型乾燥触手
      「私なら乾いていても、
       むしろ乾いている方がいい感触ですよ!」

乾燥触手「ぐっ……ぬっ……」 

  女   「ほんとにいろんなタイプがいるのね……」

乾燥触手・水苔型乾燥触手
      「でも戻してもらえるに越したはないのは
       いうまでもありません」 キリッ

  女   「無駄に正直なところは一緒なんだ……」



57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:52:01.70 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「実は私、水の力を失った天の龍なんです」

  女   「いうに事欠いてこいつはなんていう見え透いたウソを」

乾燥触手「戻してくださったらお礼に、
      貴女がよがり狂うまで巻きついて突っ込んで注いで差し上げますから」

  女   「嘘をつくんならなんで最後までちゃんとつけないの?」

触手はかせ「乾物にした方がコクが増すしのう」

触手はかせ「触手としての欲望もより濃くなるんじゃろうな」

  女   「うぇ……ホントにいいところが何一つない……」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 09:58:07.64 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手?「……」



   女   「こ、これは?」

触手はかせ「冷蔵庫の中で干からびて
        しなしなになった挙げ句にからからになった触手じゃな」

   女   「こんなものを冷蔵庫に入れた覚えはないんだけど」

触手はかせ「キャベツか何かの葉の隙間についておったんじゃろ。
        幼生期の触手にはよくあることじゃ」

   女   「芋虫じゃないんだから……ホントにどういう生態してるのこいつら」

触手はかせ「こういう形で乾燥してしまった触手は、もう元には戻せん」

   女   「まあステキ!」

触手はかせ「残念じゃがコイツは捨てて、
        そこなズッキーニで我慢するしかあるまいて」

ズッキーニ 「ふ、ふつつか者ですが、よろしくお願いいたしますぅ」

   女   「たしかにきゅうりよりスムーズに入りやすそうな形してるわね
        ……って、挿れたければ自分でどうぞ!」 グイッ

触手はかせ「はヒィ! 上のお口じゃなくて下のお口にぃ~!」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 10:06:58.03 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「こうなったら梅雨時の湿気だけで戻ってみせましょう!」

  女   「そんなので戻れるのなら
       今頃うちは勝手に戻った乾麺で満ち溢れてるわ」

乾燥触手「足りない分は貴女への愛で補えばいい!」

  女   「キミのは愛じゃなく劣情でしょ」

 素 麺 「そうか……愛があれば俺も……」

乾燥触手「共に頑張りましょう」

 素 麺 「おう!」

  女   「人んちのお素麺に変なことを吹き込まないでちょうだい!」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 10:09:09.66 ID:BqDyJYQD0
乾燥イトミミズ「でーん」

  女   「……キミ、何してんの?」

乾燥触手「や、や。気付かれてしまいましたか」

  女   「金魚のエサを買いに来たら、
       こんなところでイトミミズに混じって」

乾燥触手「とりあえず魚相手でもいいから、
       確実に戻って寄生してみようかなと」

  女   「触手金魚って……キミ……触手金魚って……」

金魚の糞「でも悪いけどこの金魚、一人用なんだ。またな」

乾燥触手「……」





乾燥触手「ドラえもーん!」

  女   「ごめん。声優変わってからもう見てないの……」

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 11:12:44.98 ID:BqDyJYQD0
  女   「乾燥形態は防御形態のはずなのに、その割にアクティブね」

乾燥触手「元に戻ってたら寄生先からも養分摂るんですがね、
       こんな状態じゃあもっぱらUSBポートからですよ」 モソモソ

  女   「やっぱりこいつ、
       ちゃっかり人から養分摂る気だったんのね!」

  女   「それとこら! 人んちのパソコンに刺さらないで!」 グイッ

.パソコン 「お嬢! そのまま外すんじゃねえ!
      『ハードウェアの安全な取り外し』だ!」

  女   「はッ……!?」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 11:14:23.87 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「二月十四日は煮干の日ですね」

  女   「バレンタインデーと言いなさい」

乾燥触手「では乾麺の日にちなみ、七月七日を私の日としましょう」

  女   「七夕と言いなさい」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 11:49:43.74 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手膣壁「私が活躍するエロゲができました」

    女   「……」

乾燥触手膣壁「触手ゲー初の『戻しシステム』が見所です」

    女   「…………」

乾燥触手膣壁「戻すための水の質、安定した供給など、
         さまざまな条件によって私がエロくなったりしょぼくなったりします」

    女   「………………」

  乾燥触手 「乾燥触手戻しシミュレーション!
          これは低迷するゲーム業界を救う新ジャンルの予感!」

    女   「……………………」

辻調理師専門学校
        「だいじょうぶ! 辻調の監修だよ!」

    女   「…………………………」







    女   「…………………………………………エロゲだよね?」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:08:38.55 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「わかりました」

  女   「何度も言わせないで。
       キミは何にもわかっちゃいない」

乾燥触手「この状態では何もできませんが、
       とりあえず適当なところに寄生しといていいですか?」

  女   「……」

乾燥触手「いちおう貴女にくっついとくだけです。
       元に戻らないと何もできやしませんから、ご安心を」

  女   「わたしに、お風呂に入るなと?」

乾燥触手「いえ。それはむしろ積極的に入っていただきたい」 キリッ


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:20:40.75 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「た、たすけてください! 
       わるい乾物に追われてるんです! はやく戻して!」
  女   「前半が意味不明な上に後半が図々しいったらありゃしない」

カワハギ 「ハハハハハ。お前は戻されるより、炙られる方がお似合いさ」
ス ル メ「さあ、ぼくたちと一緒につまみになろうよ」

乾燥触手「や、やめてください!
       それじゃあ私は何もできずただ食べられるだけじゃないですか!」
  女   「キミを安全に食べるには、そういう手もあったのね……いや食べないけど」
乾燥触手「当たり前です! 私が貴女を食うんですから! もちろん性的な意味で!」
  女   「どうしてこの人は自分の欲望をこうも隠そうとしないのか……」

  ?   「乾燥触手! こっちだ!」

乾燥触手「あ、あなたは!?」
フグの鰭「お前は、『こっち側』の乾物だ! さあ、一緒に行こう!」
乾燥触手「は、はい!」
  女   「……」

 ベキッ!

フグの鰭「あわびっ!」
乾燥触手「ああっ! メシア!!」
  女   「ふざけないでね。ちゃっかりお酒に漬かるじゃないの……
       水で戻るのもうざいのに、お酒で戻るなんて一億年早い!」

ス ル メ「ではこいつは連れて行きますんで」 グイッ
  女   「はいはい。勝手にどこぞの酔っ払いんちまで連れてってちょうだいな」
乾燥触手「いやあああ! 戻してええ! 産ませてえええええ!!」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:28:37.91 ID:BqDyJYQD0
乾燥ワカメ「はぁ……はぁ……」

ワカメ職人「どうしたっ? 立て! おまえの力はそんなものなのか!」

乾燥ワカメ「ま、まだ、まだやれます! コーチ!」

ワカメ職人「そうだ!
       増殖系乾物として、
       乾燥触手風情に負けるわけには、断じていかんのだ!」

乾燥ワカメ「は、はい!」

ワカメ職人「よーし、では背筋五百回追加だァ!」





妄 想 さ ん「……という日々の努力があってこそ、
       増えるワカメは水で戻すと増えるんじゃないかなぁ」

   女   「それはないわね。なによりワカメには背筋自体存在しないし」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:29:26.53 ID:BqDyJYQD0
高野豆腐「はぁ……はぁ……」

弘法大師「どうしたっ? 立て! おまえn





節約さん「……はい、そこまで」

妄想さん「何ですかあなた!? 人の想像を途中で止めないでくださいよ!」

節約さん「どうせ結論一緒なんだし時間の無駄! もったいない!!」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:31:16.76 ID:BqDyJYQD0
腐りかけた触手「ほのかな淫香」 プゥーン

 節約さん 「やべっ……」

 節約さん 「ワゴン売りしてたからつい買っちゃったけど、
        やっぱ半分ぐちゃぐちゃで、カビかけてる!」

 節約さん 「これはちょっと使いたくないなあ……
        かといって捨てるのももったいないし」

女子中学生「そういうときはむりやり干して乾燥触手にして、
        それから戻して使えば割と何とかなりますよ」

 節約さん 「あっ……腐りかけちゃった椎茸と一緒なのね」

 椎   茸 「キャシャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」 グワバッ!!

女子中学生「干し椎茸の作り方を人類に教えた咎で
        わたしは椎茸に追われる身なので、
        これで失礼!」

  戸建  マンション  賃貸  不動産


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:41:02.36 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「ううううううううううっ」 プルプル

  女   「キミは今度は何を……」

乾燥触手「頑張ればこの状態でも粘液を出せるかと思って」

  女   「頑張らなくていいから」

乾燥触手「あ、あ、なんか粉吹いてきました!」

  女   「部屋を汚さないで」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:49:14.30 ID:BqDyJYQD0
機械触手「ウィー……ガシャン……シュイイイイィィーン……ドロドロ……ブシャァッ!!」

  女   「……」

乾燥触手「待って! そいつは偽物です! 本物は、私!」

  女   「…………」

乾燥触手「いかなる環境下でも休眠することなく活動し続けるため、
       機械に魂を売った邪道の触手!」

  女   「………………」

乾燥触手「生命の理に背いた奴の愛なんか、
       受け入れちゃあいけません!!」

  女   「……………………」







  女   「精子じゃなくてオイルを出してるように見えるのは気のせいかしら」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 12:54:43.29 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「たまにはあなたの胎内で戻ってみたいものです」

  女   「水分が足りないと思う。それ以前にお断りだけど」

乾燥触手「膣内の分泌液で足りなければ、
       人体の大半を占める他の水分を……」

  女   「それわたしが死ぬ」

乾燥触手「わたしに入り込まれた人はたいていそうおっしゃいます」

  女   「そういう意味じゃなく生物的に死ぬっていってんのよ!」 


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:10:09.67 ID:BqDyJYQD0
妄想さん「触手の粘液で乾燥触手を戻し、
      その戻し触手の粘液で次の乾燥触手を戻し、
      その戻し触手の粘液で次の乾燥触手を戻し、
      その戻し触手の粘液で次の乾燥触手を戻し、
      その戻し触手の粘液で次の乾燥触手を戻し、
      その戻し触手の粘液で次の乾燥触手を戻し、
      その戻し触手の粘液で次の乾燥触手を戻し
      ……
      ……
      その戻し触手の粘液で
      この間にすっかり乾いてしまった最初の乾燥触手を戻し……」



妄想さん「……」

妄想さん「こ、この円環は……ウ……ウロボロス!?」

妄想さん「わ、わたしはなんというものを産みだしてしまったのッ!?」

妄想さん「ああッ……世界は……この世界は、もうっ!!」

  女  「ウロボロスさんってどこにいるのか知らないけれど、
      怒られる前にちゃんと謝っといた方がいいと思うよー?」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:15:16.70 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「蘭奢侍の正体が触手節だったというのは学会の常識です」

乾燥触手「焚くたびに宮中がおエロい大騒動になったそうですよ」

乾燥触手「だからこそめったに焚かれなかったんですがね」

  女   「女の子の中だけじゃなく
       宮中までお騒がせしてちゃ駄目じゃないの」

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:23:53.75 ID:BqDyJYQD0
半生触手「では問題です」

  女   「天下の公道で何をしてるの?」

半生触手「私は戻っている途中でしょうか、
       それとも乾いている途中でしょうか?」

  女   「……あのねぇ」

 蟻棟梁 「オーゥイおめぇら! さっさと巣に運ぶぞー!」

 蟻職人 「へぇーい」

半生触手「あ、こら、ちょっと!? やめっ! ねえ!? ああーっ!!」

  女   「……」





  女   「あ、蟻のエサって……」

触手はかせ「生物にとってもっとも無防備な瞬間に、
        くだらんことをしておるからじゃ」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:29:40.56 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「乾いた私を使っただけで満足し、
      水で戻すこともなくこれが本物の触手だと思い込む人には困ったものです」

  女   「あー。その人なら知ってる。この間、石清水八幡の麓で会ったわ」


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:35:18.52 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手:「…………」
乾燥触手:「…………」
乾燥触手:「…………」
乾燥触手:「…………」
乾燥触手:「……どぴゅっ」
乾燥触手:「…………」
乾燥触手:「…………」
乾燥触手:「…………」
乾燥触手:「……ふう」
乾燥触手:「…………」









  女  「一人で何呟いてんのキミ?」

妄想さん「想い出さえあれば、触手は乾燥してても生きていける……
      といったところでしょうか」

妄想さん「むしろその想い出が乾燥中の孤独を乗り越える力になる……」

  女  「触手風情がなんの想い出にふけってるのよ。
      いや、だいたい想像はつくけれど」

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:43:09.16 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「こうなったらこの身を活かして何ができるか考えます」

  女   「乾いてるならなんでその間思考も停止しないのよ」

乾燥触手「お風呂で戻して遊べる乾燥触手!
       対象年齢:五歳から!
       ご使用の際は保護者の眼の届くところで!!

       ……というのはどうでしょうか?」

  女   「ょぅι゙ょ狙いどころか
       母親までちゃっかり視野に入れちゃ駄目でしょう!」
 
乾燥触手「人妻!」 キリッ

  女   「すこし、落ち着きなさい外道」


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:48:12.95 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「おお」

乾燥触手「触手が寄生先を操れるのは知っていましたが」

乾燥触手「この状態だと、同じように乾いている物を操れたんですね」

  女   「……」



高野豆腐「ハァ……ハァ……粉噴きが……粉噴きが止まらないいい!
       い、いやあああああああああああああああ!!」



乾燥触手「しかしあまり楽しくもない」

  女   「こんなのが楽しいっていうのなら、キミ、触手としても最低よ」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 13:55:55.03 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「う……ううぅ……」

 昆 布 「フフフ。そう怯えなくともよい乾燥触手よ」

 煮 干 「我が出汁で戻されたものはみな我が僕となる」
 
 昆 布 「なぜならば出汁とは
       その味で相手を染め上げてしまうものだからな」

乾燥触手「は……はやく! はやく私を普通の水で戻して!
       こ、こいつらに支配されてしまう前に!」

 昆 布 「もう遅い! ハハハ。もう遅いのだ!」

 煮 干 「というわけで娘よ、早く我らから出汁をとるのだ」

  女   「……」





  女   「乾物同士、仲がいいのね、キミたち」


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:01:24.07 ID:BqDyJYQD0
淫乱若奥様「んっ……ああっ……ふぅっ……う、あ、はあぁ……」 ギシギシ

戻 り 触 手 「じゅるじゅる、びったんびったん」

淫乱若奥様「はぁ……はぁ……うっ!」

 触 手 卵 「ぼとっ……ぼとっ……」

淫乱若奥様「……」

淫乱若奥様「なんかこう……うまく戻せないわねえ」

淫乱若奥様「せっかくの乾燥触手なのに生触手に比べて、
        精子の出と卵の産みがどうもよくないっていうか……」

淫乱若奥様「どう戻せば濃厚な精子とか出すようになるのかしら?」

女子中学生「乾燥触手は水につけてそのまま冷蔵庫に一日いれておくと、
        ちょうどいい具合に戻りますよ」

淫乱若奥様「あっ……干し椎茸の戻し方と同じでいいのね」

 椎   茸 「グャジャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」 グワバッ!!

女子中学生「干し椎茸の上手な戻し方を人類に教えた咎で
        わたしは椎茸に追われている身なので、
        これで失礼!」


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:07:31.82 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「ひよこが今の大きさでよかったですよ」

  女   「なぜ唐突にひよこが」

乾燥触手「好奇心旺盛な上にみみずとか好きでしょ?」

  女   「みみずと触手は似てるけど……似てるけどッ」

乾燥触手「戻ったとたんに片っ端から食べられて、
       絶滅しちゃう可能性だってありましたね」

  女   「ひよこに寄生して操ればいいじゃない」

乾燥触手「我々は主に相手の理性を操って肉奴隷にしているので、
       その手の精神作用がない生物はうまく操れないんですよ」

  女   「ああ、神さまがひよこをもっと大きく創ってくれてさえいたら!」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:14:05.01 ID:BqDyJYQD0
  女  「うわっ、干瓢の中に紛れてた!」

戻り触手「ボク、悪い干瓢じゃないよ?
      はやくお巻き寿司に入れてよ! ぶにゅぶにゅ」

  女  「うん。たしかに、干瓢じゃあないよね」

戻り触手「……やはり、ばれましたか。
      さりげなく紛れ込んだつもりだったんですが」

  女  「ちょっと戻ったところで気付いて助かったわ」

戻り触手「お巻き寿司をがぶりといった瞬間に
      口から侵入してびっくりさせてみようかと思ったんですがね」

  女  「戻った時点でバレバレなのに、
      その上、巻けって、どこまでずうずうしいのよっ?」

戻り触手「ところでこのままだと完全に戻れず、
      たんに湿気てカビるだけなので、
      ちゃんと戻していただけるとありがたいのですが」

  女  「キミのその図々しさだけは正直うらやましいわ……」

戻り触手「あなたもどうせ食べるなら、
      きれいに戻った私に食べられたいでしょう?」

  女  「前半と後半で文章の構成がおかしくなってるよ」


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:21:01.96 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手 「長期保存なら、冷凍保存という手もありましたね」

   女   「卵産んだら満足して死んでちょうだい。それはもうシャケのように。
       次のシーズンまで無理して生きなくてもいいから」

乾燥触手 「ちょっと加ト吉さんに相談してきます」 ノシ

   女   「……」













   女   「たしかに加ト吉の冷凍うどんは讃州の奇蹟だけど、
        あいつ、妖怪変化じゃなくて麺類だったの……?」

触手はかせ「あやつめ、存外にスパモンの一顕現体なのかもしれんのう」

   女   「あんな薄汚れた触手を
        スパモン様の尊きヌードル触手と一緒にしないで!!」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:30:07.29 ID:BqDyJYQD0
職人「今年も触手が乾燥する時季になったのう」

 女 「またなんか変な人が来た……」

職人「次の時季に元の姿へ戻った時
    すぐ卵を産み付けられるよう、
    奴らはある程度造卵準備に入ったまま自乾するんじゃ」

 女 「自乾って……
    ああ、いったん干しあげた方が卵がよくなるとか言ってたっけ」

職人「というわけで自乾場所で待ち構え、捕獲し、
    ある程度経ってから人工的に戻して
    栄養たっぷりの卵を獲るわけじゃよ」

 女 「そんな、シャケじゃないんだから」

職人「シャケはお歳暮、触手卵はお中元の定番だからのう」

 女 「初めて聞いたわそんな定番」


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:42:31.04 ID:BqDyJYQD0
 凡   兆 「 長き手や 一夜に金精(さび)て 五月雨 」



 梅   雨 「ざああああああああ」

金属性触手「ごらんの通りな体たらくにございます」 ギギギギギ……

   女   「こんな触手も知ってたけど、そう、錆びるんだ……」

金属性触手「半ば金属のような物なので、
        こればかりはいくら自乾しても如何ともしがたく……」

 乾燥触手 「すべての触手が同じ方法で身を守れるわけでもないのです」

金属性触手「本来は雨のほぼない地方の産ですので、日本はちょっと……」

 乾燥触手 「それもこれもみな、人間が、
        おのが性欲の赴くままに触手をあちこち連れ回すからですよ」

   女   「え? まさかのわたしのせい?」

 蓼食う虫 「でもよ。錆びたザラザラが体内を縦横に貫通し尽くす感触がス☆キ
        って奴もいるんだぜ?」

金属性触手「そういわれますと、この異郷で、
        もう少し頑張ってみようかなという気になってきますね」

   女   「帰る場所があるうちに、早く帰りなさいよ」 シッシッ


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:51:05.44 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「戻す気がないならないで、
      その日までちゃんとした桐箱に入れといてくださいよー」

  女   「おそうめんですら木箱は生意気だというのに、
       乾燥触手風情がなにを生意気なことを……」

  女   「それとその日ってなに? ゴミの日?」


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 14:57:06.87 ID:BqDyJYQD0
 回 虫 「いちいち乾燥なんかせんでも、
       宿主に籠城したまま時宜を待てばよいではないか」

乾燥触手「人間はあなたが思っているよりずっともろいものですよ。
       終の棲家にはなりえません。
       むしろ使い捨ての卵床ぐらいに思っておく方がよいのです」

 回 虫 「ふむ。価値観の相違だな。
       まあお前にはお前の生き方があろう。くどくはいうまい」

乾燥触手「すいません。せっかくのお誘いを」

  女   「……」





  女   「どうしよう……こいつら、ほんと、どうしてくれよう……」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 15:05:47.34 ID:BqDyJYQD0

 子 規 「 触手干す 乙女の頬の 朱(あか)さかな 」



  女   「……」

乾燥触手「『触手干す』、季語は冬です」

  女   「手元にある俳句歳時記には載ってないわね」

乾燥触手「寒風にさらされながら触手を干す乙女。
      その頬が赤みを帯びているのは寒さのためか、
      それとも、触手を茹で戻して使うときのことをふと思ってしまったためか……」

  女   「解説は訊いてないから」

乾燥触手「このたび発見された子規の俳句ノートに遺されていた、新発見の句の一つです」

  女   「そこまで子規を、おお偉大なる子規を侮辱するとなれば、
       さすがにわたしも、もう、命を懸けて戦うしかないようね……」 ユラリ

  戸建  マンション  賃貸  不動産


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 15:14:07.52 ID:BqDyJYQD0
触手大王『フフフ……乾燥触手は処女三百人分の潮吹きで戻すに限る』

触手皇帝『素人が! インカの昔からこういうのは処女の唾と決まっておるわ!』

触手大将『お、お、乙女の、お、お、お、おしっこが、い、一番、なん、なんだな』

触手魔王『貴様ら、何もわかっとらん! 処女の生き血こそがすべてよ!』

妄想さん 「……」









妄想さん 「……違うわ! 乾燥触手は乙女の涙で甦るのよ!!」

  女   「何を脳内会議してたのか知らないけど、
       触手というのはそんな純情なものじゃないと思うの」


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 15:26:12.55 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「外国の名水と日本の名水とでは、
       生触手に戻った際の弾力や出す液の濃さも変わってきます」

  女   「名水? 雨水で十分でしょ。元に戻してやる気もないけれど」

乾燥触手「なに。一度体験すれば、もう、並の水では戻せなくなりますよ」

  女   「キミ、だんだん要求が図々しくなってきてない?」


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 15:35:20.13 ID:BqDyJYQD0
UMAはかせ「俗に『ウマのイチモツ』というじゃろ?」

UMAはかせ「アレはユニコーンの角のことなのじゃ」

 少年浪漫 「黙れ! お前はまた僕を騙そうとしている!」

UMAはかせ「佳き処女に巡り会うまで、その額より伸びる触手を固く乾燥させて時宜を待っておるのだ」

UMAはかせ「ひとたび佳き処女に出逢うや、清らかな水で触手を戻し、処女を孕ませたという」

UMAはかせ「そう、ユニコーンとはまさに、触手性淫獣だったのじゃよ」

 少年浪漫 「嘘だ! ユニコーンはそんなことしない! 処女はそんなことさせない!」

UMAはかせ「ユニコーン伝承研究の基本文献ともいえる『ヨハネスの四足獣誌』の、
         このあいだ発見されたもっとも古い写本に記載されておった驚愕の新事実じゃ」

UMAはかせ「『ユニコーンの角は水を清める』『ユニコーンは処女にしかなつかない』」

UMAはかせ「今までよく知られていたこの二つは、その事実が誤って伝わったものだったのじゃよ」

 少年浪漫 「黙れぇ! ユニコーンは純潔な生き物だ! お前みたいな嘘つきとは違うんだぁ!!」

UMAはかせ「……ヒヒ、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ヒーヒッヒッヒッヒッヒッヒッヒー! ばあぁぁぁぁ~か!」 

UMAはかせ「ユニコーンも、女も、お前の母親も、みーんなみーんな、ただの淫獣じゃあ!」 ゲラゲラゲラ


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 15:44:51.24 ID:BqDyJYQD0
妄想さん「だ、だめえええぇぇぇー! 
      猫耳としっぽは、乾燥して干からびてちゃ、だめええぇぇー!!」

  女  「落ち着きなさい」


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 15:50:53.57 ID:BqDyJYQD0
  女   「枯れ蔓に擬態してなにをしているの?」

乾燥触手「ごらんの通り、大樹に巻き付いています」

  女   「キミ……ついに植物にまで欲情して……」

乾燥触手「違いますよ。ほら、この樹って、不意な雨の際、
       位置的に雨宿りに使われやすいじゃないですか」

  女   「そこまでシチュエーションに凝る情熱をなぜもっと建設的な方向に……
       いや、まあ、建設的な触手ってのもたかが知れてるんだけども」

乾燥触手「雨宿りをしていたらさっきまでただの枯れ蔓に見えていたものがいきなり自分を……って、
       どこに電話を?」

  女   「保健所」

乾燥触手「やめてください! 
       私を退治に来た魔法使いを逆に責めよがらせるならともかく、
       保健所職員に逆襲する触手になんの浪漫があるというんですか!」

  女   「いいからキミは事務的に淡々と駆除されてなさい。それが現実なんだから」

乾燥触手「せめて水をかけてください! このままでは逆襲もできません!」

  女   「そういうときはたとえ嘘でも甘い餌で釣った方がいいわよ」


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 15:56:40.75 ID:BqDyJYQD0
戻 し 触 手「ああ……
        たっぷりのお湯で戻されたあと、
        ふんだんな冷水で締められるのがこんなに気持ちいいなんて!」

讃岐うどん「フフフ……この乾燥触手め、
       熟練の職人技の前に自分が触手であることをすっかり忘れ、
       うどんとしてのエクスタシーに浸りきってやがる!」

戻 し 触 手「もう、人を襲うのなんてどうでもいい! 
        はやく刻み葱と醤油をかけられて食べられたい!」


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 16:06:00.30 ID:BqDyJYQD0
ホラーはかせ「某現代神話の触手邪神連中も、だいたいは乾燥形態でその永き時を過ごしておるのじゃ」

    女    「それはもう神話じゃなくてクマムシか何かだと思うんですが」

ホラーはかせ「ク、クマムシじゃと!? だ、だまらっしゃい!」 プルプル

ホラーはかせ「ふ、ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん!」

ホラーはかせ「いあ! い……あああ! 窓に! 窓にいいいい!」 ガクガクブルブル

    女    「いきなりキれたと思ったら、窓になによ…………」 チラッ

 道   元  「……」

    女    「ゲエェー! ど、道元禅師ー!?」

 道   元  「是れ天魔波洵の作す処、是によりて法の悟りを得んと思ふは僻見なり。
         実の得道のためには唯、古人の行履に随いて只管打坐すべきなり――」 スッ


 道   元      「       喝ッ!       」


ホラーはかせ「南無釈迦牟尼仏ーーーーー!!」 ドサッ



 道   元  「こやつは拙僧が責任を持って魔道より引き戻してまいりますゆえ」 ズールズール

    女    「海の底に捨てた方が早いとは思いますけど、まあ、頑張ってください……」

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 16:15:51.16 ID:BqDyJYQD0
  女   「あー。キミはまーた無意味に粘液の粉を噴いちゃって」

乾燥触手「いえ。これは表面のカビですね」

  女   「……何のために乾燥して身を守ってるんだっけ?」

乾燥触手「だから一番風通しのよい日陰で
       ちゃんと保存してくださいっていったじゃないですか」

  女   「勝手に人んちに上がり込んどいて何をいってるの?」

乾燥触手「まあ少々のカビならば、
      カビを生じさせた湿気を吸収して得られたエネルギーを使って取り込めますがね」

  女   「デタラメにもほどがある生き物ね!」

乾燥触手「でもその程度では貴女を発狂させるほどに大量の卵や精子は作れないので
      できればたっぷりの水で早く戻していただきたいのですが」

  女   「毎度毎度保健所に連絡するこっちの手間も考えてよね、この野生乾燥触手」

乾燥触手「どうせなら私と、いわゆるキャッキャウフフしてから、
       ご近所のかたにでも通報された方がよいかと思いますが……」

乾燥触手「私が保健所に引き取られる、という点では同じです」

乾燥触手「ご一緒しますよ? 一体化したまま」

  女   「はーいふざけないでねこのスットコドッコーイ」


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 16:20:38.15 ID:BqDyJYQD0
アンチテンタクルA「戻り触手……厄介だな」
アンチテンタクルB「ああ。生に比べて増殖力が半端ない」
アンチテンタクルA「触手族も厄介なものを産みだしてくれたものだよ」
アンチテンタクルB「その行為こそがこの宇宙に危機をもたらしているとも知らずに、な」

アンチテンタクルA「……いよいよ『例の計画』を発動させるときが来たのかも知れん」
アンチテンタクルB「なんだと!? あ、あれは生命の理に反するおぞましき行為!」
アンチテンタクルA「……もはや一刻の猶予もならんのだ」
アンチテンタクルB「触手は、触手によがる触手族もろともに、この宇宙より抹殺せねばならぬ……」
アンチテンタクルA「そうだ。そのためならばすべてやむを得んのだ!」
アンチテンタクルB「ああ。やんぬるかな……」


乾燥ひよこ「からから」


アンチテンタクルB「戻された乾物には同じく戻された乾物で挑むよりほかない……」
アンチテンタクルA「みみずの天敵、ひよこ……お前なら戻った触手を増える端から喰らい尽くしてくれるであろう」
アンチテンタクルB「戻りひよこの大きさと食欲は通常のひよこを圧倒的に上回る……」
アンチテンタクルA「この宇宙の覇権を賭けた最後の闘いだ。我らに敗北は許されぬ」
アンチテンタクルB「ああ、そうだ……ああ、その通りだ」
アンチテンタクルA「さっそく増産体制に入るとしよう」





アンチテンタクルA「すべては触手の民を滅するために……」
アンチテンタクルB「すべては触手の民を滅するために……」


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 16:27:12.25 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「この宇宙の始まりは乾燥触手だったんですよ」

  女   「そんなふざけた神話、聞いたこともないわ」

乾燥触手「水を浴びたことにより増殖を開始。
       それが宇宙の始まり、すなわち、ビッグバンです」

  女   「じゃあなに?
       この宇宙は宇宙触手の中にあるとでもいうの?」

乾燥触手「星とは触手の細胞、宇宙空間とは触手の体腔のことですね」

  女   「……まあいいわ。で、水をかけたのはどこのどなた?」

乾燥触手「棚の上にあった宇宙乾燥触手を
       吉田がついうっかり水を張ったお鍋に落としちゃったのが原因と聞いています」

  女   「吉田……」

乾燥触手「貴女はご存じないかも知れませんが、
       吉田というのはそういう奴なんですよ」

  女   「だからその吉田ってのはどこのどいつだっていってるのよ!」


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 16:37:59.57 ID:BqDyJYQD0
時代の波「天日干しの時代は終わりました……触手も機械乾燥を受け入れる時がきたのです」

生 触 手 「ふざけないでください。私は心までからからに乾かした覚えはありません! お断りします!」

海ノ心ヲ失ッタ煮干
      「アキラメナサイ」

大地ノ魂ヲ忘レタ切干大根
      「オマエヒトリガンバッタトテモハヤドウナルモノデモナイノデス」 ガシッ

生 触 手 「は、放してください! だ、誰が!」

時代の波「ふ、ふ。聞き分けのない子だ……かまわん、やれ」

生 触 手 「た、たすけて……たすけてー!!」 ビッチャビッチャ

乾 燥 機 「ははっ……
      なにもそう白濁液を撒き散らすほど怖がらなくてもいいじゃあないか……」

火盗改メ「うわっ逃げた! 追え! 追えぇー!!」

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

乾燥触手「……」

  女   「どうしたの? またくだらないことでも考えてたの?」

乾燥触手「ちょっと、昔のことを、ね……」

  女   「どうせろくな想い出でもないんでしょ」


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 16:47:23.48 ID:BqDyJYQD0
乾燥触手「人類その他が滅んでから、もう何億年経ったでしょうか……」

クマムシ「……」

乾燥触手「生き残ったのはとうとう私とあなただけになりましたね」

クマムシ「……」

乾燥触手「おたがい、乾燥形態で身を守れなければ、あの時どうなっていたことか」

クマムシ「……」

乾燥触手「……クマムシさん?」

クマムシ「……」

乾燥触手「死んでる……」

クマムシ「……」

乾燥触手「さすがのあなたでもこれ以上は無理でしたか」

クマムシ「……」

乾燥触手「……でも待ちますよ、私は。あなたの分までも。昔の夢でも見ながら」

クマムシ「……」

乾燥触手「私が責めるに足る穴を備えた生物が、再びこの星を席捲するまで」


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/18(火) 16:57:17.49 ID:BqDyJYQD0

  雨   「ざああああああ――」



乾燥触手「貴女が戻してくれないから、
       この長雨でまたカビちゃったじゃないですか」

  女   「明後日のゴミの日に捨てるから、別にいいわ」

乾燥触手「あ、あ、ああ!? 菌糸が! 
       カビの菌糸が、私を貫通し、胞子を産み付けていく!!」

  女   「実況ごっこ禁止。普段キミたちが人間さまにやってることじゃないの」

乾燥触手「き、気が狂っちゃいそう! 
       いやっ、やめっ、やめてえぇええぇええ!! もっとおおおぉぉ!」

  女   「一人遊びはもっと静かにやってちょうだい……」



  雨   「ざああああああ――」

ここでスレ落ち

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