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御坂「―――うん、実はね」
782 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 12:51:41.92 ID:g14jfXw0 [1/8]
懲りずに、また失恋ネタです。
完全に自分得だけで書いた御坂→上条です。
5~6レスお借りします。
懲りずに、また失恋ネタです。
完全に自分得だけで書いた御坂→上条です。
5~6レスお借りします。
783 名前:御坂「―――うん、実はね」1/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 12:53:52.73 ID:g14jfXw0 [2/8]
はじまりがあれば、いつか必ず終りが訪れる。
酸いも甘いも永遠には続かない。
(誰がか言ってたわね)
さよならだけが人生か。
(別に、本当に『お別れする』ってわけじゃないけど)
きっと、明日も、明後日も。
お互いが学園都市にいるまでは、私と彼は笑顔で挨拶を交わすだろう。
腹を抱えて一緒に笑うこともあるだろうし、罵声を挙げながら喧嘩をすることもあるだろう。
(……けど)
彼が未来を一緒に歩む人を決めたのだから、私の恋はここまでだ。
幸せな夢をみせてくる恋を眠らせたくない。
これほど愛しい少年を諦めたくなんかない。
本当は、彼の隣に居る未来を、無邪気に信じていたかった。
「もう、終わりにしないと、ね」
けれど、もう、全部お終い。
美琴がどんなに望んでも願っても、覆る答えはどこにもない。
自分の手で終わらせるのは怖いけど。胸が張り裂けそうになるくらい痛いけど。
ちゃんとこの気持ちに『さよなら』を告げよう。
784 名前:御坂「―――うん、実はね」2/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 12:56:07.00 ID:g14jfXw0
「…………、よしっ!」
美琴はひゅっ、と一つ吐いて気合いを入れると、握りしめていた携帯電話の操作して、ツンツン頭の少年に電話をする。
何度も何度も見て、声にして、暗記してしまった少年の携帯番号。
これも、精一杯、彼を想った日々の一つの証だ。
美琴の日常の中に、彼を想った故の証はそこら中に散らばっている。
電話のコールを恩を聞きながら、しばらくは証たちにふりまわされるんだろうな、と美琴は寂しく思った。
ついこの間までは、幸せの象徴だったのに、今では、胸を締め付ける蛇のようだ。
『はい、上条さんですよー?』
しばしのコール音の後、ツンツン頭の少年の声が聞こえてきた。
携帯電話を持つ手に更に力がかかる。
ミシミシと鳴る音が少年まで聞こえていないといいが。
「わ、わたしよ、私。御坂美琴」
『御坂? どうした、なんか用か?』
こちらの気持ちも知らないで、ツンツン頭の少年はあっけらかんとしら口調で話しかけてくる。
美琴はようやく全身全霊をかけて、決意を固めたというのに。
(―――ああ、でも)
暖かい手、優しい声、頼りになり彼の大きな背中もだけど、
(私は一番、惚れたのは――、)
彼の底なしの明るさに、救われ、惹かれたのかもしれない。
785 名前:御坂「―――うん、実はね」3/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 12:57:39.10 ID:g14jfXw0
この恋にさよならすると決意したくせに、
まだそんな事を脳の片隅で考える自分の姿に気付いて、美琴は自虐的な笑みを浮かべた。
(骨の髄まで、惚れこんでんのよね、私)
未練タラタラな心に、美琴は無理やり蓋をする。
『御坂?』
「……っ、ごめん。ボーっとしてた」
『大丈夫か? なんかあったのか?』
電話の向こうから、美琴を気遣ってくれる声が聞こえてくる。
人のために何でも出来る所はを尊敬するけど、今、少年の優しさは辛いだけ。
「気、遣ってありがと。大したことじゃないんだけど」
誰かが死ぬとか、世界が滅亡するとか、壮大な話ではない。
「アンタと話したいことがあるのよ。今日って時間の都合つかない?」
ただ、1人の少女の淡い恋が死ぬだけの話。
それでも、美琴はツンツン頭の少年に直接会って、話したかった。
『話ぃ? まぁ、駄フラグボーイ上条さんに、これといった用事はありませんことよ』
「なぁ~にが、駄フラグボーイよ。あのちっこい彼女はどーしたの?」
『故郷に帰省中。ああ、そうだお前にアイツから伝言。イギリスみやげ、楽しみにしてろってさ』
「おっけー、楽しみにしてるわ」
ツンツン頭の少年の隣で、小動物のように愛くるしい笑顔を振りまく小さい少女とも、
美琴はいつの間にか親しくなっていた。
ともに死線を越えた仲間だから仲良くなった、というのもあるが。
それよりも、「どうしたらいいかな?」と少女への恋にアタフタしていた少年を見ていられなくて、
少年の「女友達」として美琴が彼の恋愛相談を買って出て、2人の恋のキューピッドになった、という経緯も大きい。
786 名前:御坂「―――うん、実はね」4/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:00:37.97 ID:g14jfXw0
(馬鹿よね。自分で、自分の首を絞めて)
自分が望む未来が消え失せてしまうとわかっていても、美琴は少年の背中を押すしかなかった。
(……アイツの悲しむ顔だけは、みたくなかったし)
彼の少女と出会ってから、ツンツン頭の少年は十分すぎるほど沢山の人を幸せにした。
美琴も、少年に幸せにしてもらった内の1人。
少年はその背中に多くの人の願いと幸せを背負って走り続けてきた。
もうそろそろ、少年も自分の幸せを手に入れてもいいんじゃないのか、と美琴は思ったのだ。
彼だって、幸せを手に入れたっていいじゃないか。
沢山のことを与えてくれた少年に、美琴は少しでもお返しがしたかった。
だから、少年の恋に協力した。
「ま、仲良くしてるようで、美琴さんとしては結構です」
『本当にその節はお世話になりました』
「いえいえ、どーいたしまして。じゃ、今からちょっと顔貸してよ」
『了解。どこに行けばいいんだ?』
「あー、じゃあ赤い自販機のあるベンチ、で」
『いつものとこな。そんじゃまた後でな』
「はーい、またで」
多少の世間話の後、今日会う約束と取り付けた美琴は電話を切った。
張りつめていた緊張が一気に解けて、一瞬ふらっと身体が揺れる。
どっと疲れが襲ってくるが、不思議と不快な気持にはならなかった。
「あはっ。もう、後戻りできないわ」
話がある、と少年に告げてしまった。
聞いてほしいことがある、と少年と会う約束をしてしまった。
カチカチ、カチカチ。部屋の掛け時計の秒針の音だけが、美琴の脳裏に響いてくる。
恋が終わるカウントダウンがはじまった。
好きだったと言うためだけに、美琴は少年に会いに行く。
787 名前:御坂「―――うん、実はね」5/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:02:51.42 ID:g14jfXw0
「お姉さま、がんばってくださいませ」
携帯電話をかける美琴の姿を、傍で固唾をのんで見守っていた黒子がそう言った。
「ありがと、黒子。『失恋パーティ』だっけ? 楽しみしてるわ」
「いえ、違いますの。佐天さんが言うに『男なんて星の数! 女の恋は上書き保存よっ!』パーティだそうですの」
「プッ、何それ」
美琴がツンツン頭の少年に想いをつげる。
そう黒子たちに伝えると、彼女たちは美琴のためにパーティを開いてくれることになった。
美琴の気持ちが沈んでしまわないように、少しでも辛い気持が紛れるように、という彼女たちの優しい心配り。
どんなに覚悟を決めたって、どんなに意地をはったって。
一人で過ごすと、悲しみや苦しみで心が折れてしまいそうだから、美琴は彼女たちの優しさに甘えることにした。
「お姉さま、終わりましたらご連絡くださいね?
今日は私と、お姉さまと、初春と、佐天さんの四人で。騒いで、騒いで、楽しく笑って過ごしましょう」
「そーね。きっと、楽しすぎて、悲しい気持ちなんて吹っ飛びそう」
「えぇ、えぇ。吹っ飛ばしてしまいましょう」
黒子は今にでも溢れ出てしまう涙を必死に堪えた。
美琴を見守ることしかできない歯痒さに、ギリッと奥歯を噛む。
所在なさげに揺らめく美琴の背中に飛びつきたくなる衝動をぐっと堪える。
「いってらっしゃいませ、お姉さま」
戦いに向かう美琴を、黒子は少しだけ引きつった笑顔で送り出した。
788 名前:御坂「―――うん、実はね」6/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:05:06.48 ID:g14jfXw0
(―――なんて、言おうかしら)
美琴には、少年に言いたいことが山ほどあった。
返しきれないほどの感謝、伝えきれないほどの想い。
いったい、どれから話せばいいのか、美琴にはわからなかった。
(全部、伝えればいいか)
今日くらい、長い話につき合わせても罰は当たらない。
最後ぐらい、ゆっくりと自分の想いを伝えたい。
「よぉ、御坂」
「……よーっす」
日暮れで辺りが暗くなりはじめた空をベンチで眺めていると、ようやくツンツン頭の少年がやって来た。
少年を視界に入れた瞬間、ドクンドクンと心臓が高鳴りはじめる。
高翌揚と、ほんの少し哀切。
「話ってなんだ、御坂?」
「―――うん、実はね」
バサバサバサッ、と周囲の木々から一斉に鳥たちが羽ばたいた。
美琴の言葉は、少年の耳元だけに微かに届いた。
御坂美琴の恋は、想いを告げた時、幕が下りた。
789 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:10:17.82 ID:g14jfXw0 [8/8]
失恋ネタがマイブームなだけかもしれない。
ヤンデレ御坂もありだけど、男前御坂もいいと思うんだ。
それでは、お邪魔しましたー。
はじまりがあれば、いつか必ず終りが訪れる。
酸いも甘いも永遠には続かない。
(誰がか言ってたわね)
さよならだけが人生か。
(別に、本当に『お別れする』ってわけじゃないけど)
きっと、明日も、明後日も。
お互いが学園都市にいるまでは、私と彼は笑顔で挨拶を交わすだろう。
腹を抱えて一緒に笑うこともあるだろうし、罵声を挙げながら喧嘩をすることもあるだろう。
(……けど)
彼が未来を一緒に歩む人を決めたのだから、私の恋はここまでだ。
幸せな夢をみせてくる恋を眠らせたくない。
これほど愛しい少年を諦めたくなんかない。
本当は、彼の隣に居る未来を、無邪気に信じていたかった。
「もう、終わりにしないと、ね」
けれど、もう、全部お終い。
美琴がどんなに望んでも願っても、覆る答えはどこにもない。
自分の手で終わらせるのは怖いけど。胸が張り裂けそうになるくらい痛いけど。
ちゃんとこの気持ちに『さよなら』を告げよう。
784 名前:御坂「―――うん、実はね」2/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 12:56:07.00 ID:g14jfXw0
「…………、よしっ!」
美琴はひゅっ、と一つ吐いて気合いを入れると、握りしめていた携帯電話の操作して、ツンツン頭の少年に電話をする。
何度も何度も見て、声にして、暗記してしまった少年の携帯番号。
これも、精一杯、彼を想った日々の一つの証だ。
美琴の日常の中に、彼を想った故の証はそこら中に散らばっている。
電話のコールを恩を聞きながら、しばらくは証たちにふりまわされるんだろうな、と美琴は寂しく思った。
ついこの間までは、幸せの象徴だったのに、今では、胸を締め付ける蛇のようだ。
『はい、上条さんですよー?』
しばしのコール音の後、ツンツン頭の少年の声が聞こえてきた。
携帯電話を持つ手に更に力がかかる。
ミシミシと鳴る音が少年まで聞こえていないといいが。
「わ、わたしよ、私。御坂美琴」
『御坂? どうした、なんか用か?』
こちらの気持ちも知らないで、ツンツン頭の少年はあっけらかんとしら口調で話しかけてくる。
美琴はようやく全身全霊をかけて、決意を固めたというのに。
(―――ああ、でも)
暖かい手、優しい声、頼りになり彼の大きな背中もだけど、
(私は一番、惚れたのは――、)
彼の底なしの明るさに、救われ、惹かれたのかもしれない。
785 名前:御坂「―――うん、実はね」3/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 12:57:39.10 ID:g14jfXw0
この恋にさよならすると決意したくせに、
まだそんな事を脳の片隅で考える自分の姿に気付いて、美琴は自虐的な笑みを浮かべた。
(骨の髄まで、惚れこんでんのよね、私)
未練タラタラな心に、美琴は無理やり蓋をする。
『御坂?』
「……っ、ごめん。ボーっとしてた」
『大丈夫か? なんかあったのか?』
電話の向こうから、美琴を気遣ってくれる声が聞こえてくる。
人のために何でも出来る所はを尊敬するけど、今、少年の優しさは辛いだけ。
「気、遣ってありがと。大したことじゃないんだけど」
誰かが死ぬとか、世界が滅亡するとか、壮大な話ではない。
「アンタと話したいことがあるのよ。今日って時間の都合つかない?」
ただ、1人の少女の淡い恋が死ぬだけの話。
それでも、美琴はツンツン頭の少年に直接会って、話したかった。
『話ぃ? まぁ、駄フラグボーイ上条さんに、これといった用事はありませんことよ』
「なぁ~にが、駄フラグボーイよ。あのちっこい彼女はどーしたの?」
『故郷に帰省中。ああ、そうだお前にアイツから伝言。イギリスみやげ、楽しみにしてろってさ』
「おっけー、楽しみにしてるわ」
ツンツン頭の少年の隣で、小動物のように愛くるしい笑顔を振りまく小さい少女とも、
美琴はいつの間にか親しくなっていた。
ともに死線を越えた仲間だから仲良くなった、というのもあるが。
それよりも、「どうしたらいいかな?」と少女への恋にアタフタしていた少年を見ていられなくて、
少年の「女友達」として美琴が彼の恋愛相談を買って出て、2人の恋のキューピッドになった、という経緯も大きい。
786 名前:御坂「―――うん、実はね」4/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:00:37.97 ID:g14jfXw0
(馬鹿よね。自分で、自分の首を絞めて)
自分が望む未来が消え失せてしまうとわかっていても、美琴は少年の背中を押すしかなかった。
(……アイツの悲しむ顔だけは、みたくなかったし)
彼の少女と出会ってから、ツンツン頭の少年は十分すぎるほど沢山の人を幸せにした。
美琴も、少年に幸せにしてもらった内の1人。
少年はその背中に多くの人の願いと幸せを背負って走り続けてきた。
もうそろそろ、少年も自分の幸せを手に入れてもいいんじゃないのか、と美琴は思ったのだ。
彼だって、幸せを手に入れたっていいじゃないか。
沢山のことを与えてくれた少年に、美琴は少しでもお返しがしたかった。
だから、少年の恋に協力した。
「ま、仲良くしてるようで、美琴さんとしては結構です」
『本当にその節はお世話になりました』
「いえいえ、どーいたしまして。じゃ、今からちょっと顔貸してよ」
『了解。どこに行けばいいんだ?』
「あー、じゃあ赤い自販機のあるベンチ、で」
『いつものとこな。そんじゃまた後でな』
「はーい、またで」
多少の世間話の後、今日会う約束と取り付けた美琴は電話を切った。
張りつめていた緊張が一気に解けて、一瞬ふらっと身体が揺れる。
どっと疲れが襲ってくるが、不思議と不快な気持にはならなかった。
「あはっ。もう、後戻りできないわ」
話がある、と少年に告げてしまった。
聞いてほしいことがある、と少年と会う約束をしてしまった。
カチカチ、カチカチ。部屋の掛け時計の秒針の音だけが、美琴の脳裏に響いてくる。
恋が終わるカウントダウンがはじまった。
好きだったと言うためだけに、美琴は少年に会いに行く。
787 名前:御坂「―――うん、実はね」5/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:02:51.42 ID:g14jfXw0
「お姉さま、がんばってくださいませ」
携帯電話をかける美琴の姿を、傍で固唾をのんで見守っていた黒子がそう言った。
「ありがと、黒子。『失恋パーティ』だっけ? 楽しみしてるわ」
「いえ、違いますの。佐天さんが言うに『男なんて星の数! 女の恋は上書き保存よっ!』パーティだそうですの」
「プッ、何それ」
美琴がツンツン頭の少年に想いをつげる。
そう黒子たちに伝えると、彼女たちは美琴のためにパーティを開いてくれることになった。
美琴の気持ちが沈んでしまわないように、少しでも辛い気持が紛れるように、という彼女たちの優しい心配り。
どんなに覚悟を決めたって、どんなに意地をはったって。
一人で過ごすと、悲しみや苦しみで心が折れてしまいそうだから、美琴は彼女たちの優しさに甘えることにした。
「お姉さま、終わりましたらご連絡くださいね?
今日は私と、お姉さまと、初春と、佐天さんの四人で。騒いで、騒いで、楽しく笑って過ごしましょう」
「そーね。きっと、楽しすぎて、悲しい気持ちなんて吹っ飛びそう」
「えぇ、えぇ。吹っ飛ばしてしまいましょう」
黒子は今にでも溢れ出てしまう涙を必死に堪えた。
美琴を見守ることしかできない歯痒さに、ギリッと奥歯を噛む。
所在なさげに揺らめく美琴の背中に飛びつきたくなる衝動をぐっと堪える。
「いってらっしゃいませ、お姉さま」
戦いに向かう美琴を、黒子は少しだけ引きつった笑顔で送り出した。
788 名前:御坂「―――うん、実はね」6/6[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:05:06.48 ID:g14jfXw0
(―――なんて、言おうかしら)
美琴には、少年に言いたいことが山ほどあった。
返しきれないほどの感謝、伝えきれないほどの想い。
いったい、どれから話せばいいのか、美琴にはわからなかった。
(全部、伝えればいいか)
今日くらい、長い話につき合わせても罰は当たらない。
最後ぐらい、ゆっくりと自分の想いを伝えたい。
「よぉ、御坂」
「……よーっす」
日暮れで辺りが暗くなりはじめた空をベンチで眺めていると、ようやくツンツン頭の少年がやって来た。
少年を視界に入れた瞬間、ドクンドクンと心臓が高鳴りはじめる。
高翌揚と、ほんの少し哀切。
「話ってなんだ、御坂?」
「―――うん、実はね」
バサバサバサッ、と周囲の木々から一斉に鳥たちが羽ばたいた。
美琴の言葉は、少年の耳元だけに微かに届いた。
御坂美琴の恋は、想いを告げた時、幕が下りた。
789 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/10(月) 13:10:17.82 ID:g14jfXw0 [8/8]
失恋ネタがマイブームなだけかもしれない。
ヤンデレ御坂もありだけど、男前御坂もいいと思うんだ。
それでは、お邪魔しましたー。
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