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黒子「上条当麻…」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:37:57.41 ID:vZSyGkOvO
たて
未完
たて
未完
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 22:45:26.66 ID:vZSyGkOvO
「ーですのよ?ってお姉様?聞いてます?」
「…へ?」
常盤台中学の寮、とある一室
消灯時間はとっくに過ぎているにもかかわらずその部屋だけは薄ぼんやりと明かりがともっていた…
なんて
「またですの?」
とにかく私が尊敬して、愛してやまないお姉様のご様子が
最近何やらおかしいんですの
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/27(水) 22:51:43.66 ID:vZSyGkOvO
「またあの殿方ですの…」
原因は知っていますの
そう、お姉様はおそらく、いや確実に
恋をしていますの
黒子の目はごまかせませんの
「な、な…なに言ってんのよ!アイツの事なんて全然考えてないわよっ」
そうですの…ほほぉ、「アイツ」呼ばわりですの…
これは、ゆっくりと…しかし確実に!
お姉様の貞操に危機が近づいてますの!
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:00:40.71 ID:vZSyGkOvO
やはり、はっきりさせておくべきですわよね…
「お姉様は、あのツンツン頭の殿方のことが好き…なんですの?」
「…はあっ!?な、ばっばっ馬鹿じゃないの!?そんなわけあるわけないじゃない!」
「そうなんですの?…ですわよね、あんな野蛮な類人猿がお姉様と恋仲になるなんてことが」
「こっ…」
なんで、そこで真っ赤になるんですの?
上条当麻…殺す
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:06:13.03 ID:vZSyGkOvO
翌日の日曜日、珍しく初春から風紀委員の召集の連絡もなく
お姉様も朝からご用事(おそらくはコンビニ)があるとの事で
要するに暇を持て余していましたの
別に、なんとなくですけれど
気のむくままに空間移動で散歩をしていると
第7学区、つまり上条当麻の自宅周辺まで来ていましたの
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/27(水) 23:52:02.36 ID:vZSyGkOvO
「確かこの辺りでしたわよね…って」
なんで私があの類人猿を探してますの!?
まったくもって不愉快ですの
「あれ?確かビリビリの…」
「ひっ、か、上条当麻!」
い、いきなり背後に現れるとは
さすが類人猿、野性のなせる技ということですのね
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:56:58.90 ID:vZSyGkOvO
「確か…し、白黒…」
「白井黒子、ですの」
「おおう!」
なぁーにがおおうですのよ
この私があなたの事を探してたってだけで虫酸が走るというのに
名前を忘れるなんて…さすが猿、いえすでに猿以下の能ですわね
さすがレベル0、といったところですの
「ご機嫌よう上条さん」
「ご機嫌よう!うーんなんか俺までお嬢様になった気分だな、ご機嫌よう。ははは」
そんな無邪気な笑顔にこの私は騙されませんのよ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:01:17.80 ID:vZSyGkOvO
「で白井はこんなとこで何してんだ?」
いきなり呼びすてとは…
「別に、ただの散歩ですわよ」
「はあずいぶん遠くまで…ああそっか、たしか空間移動能力者だっけ」
「それよりあなたこそこんな所をウロウロして、一体何を企んでいますの?」
「何も企んでねぇよ!つかこの辺に住んでんだからうろついてて当然だろーが!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:05:46.49 ID:hIEiGJGdO
「買い物に行く途中だよってうわ!やべぇタイムセール始まっちまう!」
「タイムセール?」
「お嬢様にゃ関係ない話ですよ、お一人様1パックの卵の安売りだ…こりゃ間に合わねーかもな…はあ不幸だ」
そんなあからさまに溜息をつかれても…
「仕方ないですわね」
「?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:10:22.89 ID:hIEiGJGdO
「いやあ、お前実はすごいいい奴だったんだな!テレポートってすげー便利じゃん!」
「セールというものがあんなに激しいものだとわ思いませんでしたの…」
足、踏まれましたわ
「おまけに2パック買えたことだし、サンキューな」
「い、いえ…」
不幸ですわ…
「足、どうかしたのか?」
「え?いや…さっきのゴタゴタでちょっと…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 00:17:12.87 ID:hIEiGJGdO
「な、なんの真似ですのそれは」
何故、いきなり私の目の前でしゃがみ込んでるんですの?
「いや、足さっきから庇ってるから、痛いんだろ?おぶってってやるよ」
「は?」
何を言ってるんですの?この男は
「そうだ、よかったらお礼とお詫びもこめてだけど飯くってけよ、親子丼」
「い、いえ私は…」
ぐぅぅって!!?
何故このタイミングでなるんですの!黒子の馬鹿!
「ははっ、じゃあ決まりだな!ほらさっさとのれよ」
「それは…け、結構ですの!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:21:26.36 ID:hIEiGJGdO
>>20すまない忘れてた
黒子が先に行って二人分確保って感じで頼む
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 00:27:44.87 ID:hIEiGJGdO
「あらおいしい…ですわ」
不覚、なんでこんなことになってるんでしょう
こんなことお姉様に知れたら…
「なんか顔青いけど、大丈夫か?」
「し、心配には及びませんの!」
この親子丼だって一口食べてすぐ「こんなまずいもの食べられませんの!」ってひっくり返してやるつもりでしたのに…
「まだ、おかわりあるぞ?今日は大飯喰らいの居候はいないからな」
「おかわり、ですの」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:32:49.63 ID:hIEiGJGdO
な、なんという事でしょう
私とした事が…黒子の馬鹿、馬鹿、馬鹿!
「おう起きたのか?って何やってんですか白井さん壁が!壁が壊れる!」
「はあはあ…」
「おでこ血がでてんじゃねーか…ちょっと待ってろ」
「お、お構いなく…」
お腹一杯になってちょっと寝転んだだけでしたのに、まさか眠ってしまうとは…
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:38:03.80 ID:hIEiGJGdO
「そ、それではもう遅いですし…」
「ん、ああもうそんな時間か。常盤台は門限とか厳しそうだもんな」
「ええ、まあ…その…」
「?」
「ごちそうさま…ですの」
「おう!またいつでも来いよ」
お姉様…まだもどってらっしゃらないようですわね
「上条…当麻…」
思っていたより
ほんの少しだけですけど
いい人…でしたの
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:44:30.26 ID:hIEiGJGdO
寮の夕飯を食べおわり部屋で寛いでいましたの
「でさー、聞いてる黒子」
「…」
「黒子ー」
「ハッ!な、なんですのお姉様!」
「アンタがなんですの、よ…どうしたの珍しくぼーっとしちゃって」
上条さんの事を考えてましたの
なんて言えるわけありませんの!
「い、いえなんでもありませんわよホホホ」
「?…まあいっかじゃあおやすみー」
「おやすみなさいお姉様…」
あの方なら、お姉様が好きになっても…おかしくないかもしれませんの
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:52:44.64 ID:hIEiGJGdO
全く、学園都市のセキュリティも案外穴だらけですのね
「白井さん!次はそこの路地へ入って80メートルを右へお願いします!」
「了解ですの初春!」
って…なんですのこの有様は…
「お姉様!またですの!?」
「あ!遅かったじゃない黒子」
「まったくお姉様ったら…何度言ったらわかるんですの?一般人は」
「大人しくしてて欲しいですのー」
「お姉様…」
全くこの人は…そういうところも素敵ではございますけど…
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:57:35.86 ID:hIEiGJGdO
「黒子ーそろそろ機嫌直しなさいよ、こうしてパフェ奢って謝ってるんだからさー」
「黒子はこんな子供騙しには引っ掛かりませんの!黒子があれほど口を酸っぱくして」
「ああもうはいはい私が悪かったって!」
謝れば済む問題ではありませ…
「どうしたの黒子?」
「いえ…」
いま窓の外に上条当麻がいたような…
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 01:07:57.64 ID:hIEiGJGdO
「外がどうかしたの?って…あれ?黒子?…消えた…」
申し訳ありませんお姉様
えっと確かこっちの方へ向かって…
「いましたわ…あら?」
あの二人はお友達でしょうか…
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 01:13:39.21 ID:hIEiGJGdO
「何を言うてんねんかみやんは、ぼかぁ落下型ヒロイン(ry…持ってるんよ?」
「それはもう聞き飽きたにゃー」
「相変わらず一個男まじってっけどな」
上条さん…何やら楽しそうに談笑しているご様子…
そうですわ、少し尾行してみましょうか
あ・く・ま・で
お姉様に相応しい殿方なのかどうか
それを確かめるべく、仕方なしに尾行をするのであって
決してごにょごにょ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 01:21:17.50 ID:hIEiGJGdO
一体どちらへ向かってるんでしょう…
「はあ…出会いが欲しいい」
「かみやん…それは喧嘩を売ってるのかにゃ?」
「ほんまやで…かみやんがそんな事口走ってたらほら!そこの路地からいきなり巨乳のお姉様がでてきたりするやろがい!」
「そんなことあるわけねーだろが…」
「…(言ってるそばから背後から…それにしても粗末な尾行だにゃー)」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 16:29:20.18 ID:TmRUl/CDO
________
<○√
∥
くく
駄目だ!もうこれ以上保守できない!
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 17:17:50.97 ID:0BJYb4fR0
>>76
________
<○√
∥
くく
<○√
∥
くく
これで保守できる!!
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 17:46:35.04 ID:GvhUKvHI0
________
<○√
∥ ○
くく /ヾ|>
_| ̄|○.<
いやこうだろ
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 18:06:30.80 ID:lfTqb2IJ0
>.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 . /
,...:´::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::/ |::::: ハ::::::::::::::::::::::::::/ !::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
 ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<
/.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一
ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/ `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
/___::∧ (|/ 〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
/.:::::ハ ∧ \::::::::::::::/ {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄
∠::::::::::::八 :. \:::::/ }::j\ /.::::::/ ∧ハ |
厶イ:::::::::ーヘ ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ }
ノイ::/i:::ハ {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
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x≦ハ| ::\ ー‐.:::::::::::::::::::/
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/ ∨′ \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
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<○√
∥
くく
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:39:43.72 ID:/EX/afoIO
ああ文才欲しい
女「キャーー」
黒子「今の悲鳴は!あっちの路地裏からですの!」
スキルアウト「ゲヘヘ助けなんか来ないぜw」
スキルアウト「例えジャッジメント来たとしてもこっちには能力者の演算を妨害する装置があるしアンチスキルも人質を取れば手出しはできねえだろwww」
上条「おいテメェ何してやがる」
スキルアウト「あぁん?糞ガキは引っ込んでろや!おい例のあれ使え!」
キィィィン
スキルアウト「おらおら演算に集中できなくて能力使えねえだろwww3人まとめてぶっ飛ばしてやるぜw」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:41:58.04 ID:/EX/afoIO
土御門「生憎だが俺達はレベル0なんだにゃー。だからそんなもん効かないんですたい」バキッ
青髪「ぶるぁ!!」ゴキッ
スキルアウト(畜生どうすれば、そうだ人質!)
スキルアウト「動くな!コイツがどうなってもいいのか!?」
そう言ってスキルアウトは拳銃を少女に向けた。だがその瞬間金属矢が拳銃に埋め込まれた
スキルアウト「なんだ?一体何が…ハッ!」
上条「うおおおおお」バキッ
スキルアウトは上条達の手によって駆逐された
104 名前:眠いとこんな駄作しか作れないのかorz[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:45:21.43 ID:/EX/afoIO
青髪「久しぶりに暴れたから疲れたで」
土御門「お前は後ろで不意打ちしてただけでほとんど俺とカミやんが倒したのに何言ってんだにゃー」バキッ
上条「ふぅ、なんとかなったな。ありがとうな白井お前が援護してくれなきゃヤバかったぜ」
上条は後ろにある曲がり角に向かってそう言いながら振り向いた
黒子「何故わたくしがここにいると分かったんですの?」
上条「いや俺達が戦ってた場所の全体を見渡せるのはそこしかねえし、あの妙な装置の効果が届かなそうな場所だからさ。でも本当にありがとうな白井」ニコリ
黒子「ジャッジメントとして当然のことをしたまでですの//」
黒子(なんなんですのこの胸の辺りが熱くなるような感じは。まさか恋!?いや黒子はお姉様一筋ですの!こんな類人猿など好きになるはずがないんですの)
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:48:28.70 ID:/EX/afoIO
上条「白井どうした?顔赤いぞ。熱でもあるのか?」ピタッ
上条は白井の額に手を当てた
黒子「べべ別になんでもないんですの!」
上条「そっかでも無理はするなよ」
黒子「貴方に言われなくても分かっていますの。それよりも何かお礼がしたいんですの」
上条「礼なんていらねえよ」
黒子「ですが貴方達がいなければわたくしも恐らくやられてましたの。だから何かしたいんですの」
上条「何かって言われてもなぁ」
上条は10分近く悩んだが何も出てこなかった
黒子「もういいですの!今度の日曜日に一緒に映画でも見に行きますの。それでいいですの、それでは」
上条「待て白井!って行っちまいやがった。まあいっか」
土御門「俺達と青髪も助けたんだがどうなってんだにゃー!」
青髪「不幸やー!」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 00:09:19.16 ID:px/V8Y7WO
今帰った
まじで保守ありがとう
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 00:13:45.98 ID:px/V8Y7WO
若干嫌な気配も感じますが
とにかく見失うわけにはいきませんの!
「結局あのマッサージ器!あらあかんわ~だまされたわ」
「だからやめとけっつたのに…ん?」
「あ!とうまだとうまー」
あの白い子は…確か地下街の件の…
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:19:50.10 ID:px/V8Y7WO
確かイン…インポッシブル…?
「インデックス?あれ、小萌先生んとこじゃ」
失礼
「こもえは迷子になっちゃったんだよ?だから今探してるの」
「…どーせお前が飲食店目指して暴走してたんだろ?」
「違うもん!もうばかとうま、知らないじゃあね!」
「夕飯までには戻ってこいよな~」
夕飯?そういえば居候がどうとか…ふむ
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:24:26.66 ID:px/V8Y7WO
「ええよなかみやんは、あんな可愛い外人さんと一つ屋根の下…」
「いつでも変わってやるよ…」
「やめとけにゃー青ピにゃ荷が勝ちすぎてるぜよ」
「どうゆうこっちゃ!…ん?」
「どうも…」
「おう姫神!奇遇だな、こんなとこで何してんだ?」
また女…どういうことですの
お姉様というものがありながら…
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 00:29:42.64 ID:px/V8Y7WO
「散歩…」
「そっか、じゃまた学校でな!」
「さいならー姫神サン」
巫女さんの知り合いがいらっしゃるとは…
一体どうゆう関係ですの…
「あ!上条ちゃん!シスターちゃんみませんでしたかぁ?」
しょ、小学生にまでっ!!
お、恐ろしい男ですの、上条当麻…
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:34:59.55 ID:px/V8Y7WO
「小萌センセー!今日もプリティやなあ…」
「もう!あなた達三人は遊んでる暇なんてない筈ですよ?」
「インデックスならさっき先生を探して向こうの方にいっちゃいましたけど」
「そうですか、助かりました!上条ちゃんも遊んでばかりじゃまた休み明けも『すけすけみるみる』ですよ?ふふ、それじゃ」
何を喋ってるのか聞こえませんが…
ちょっと近づきすぎじゃありませんの?小学生だからって上条さんも油断しすぎですの!
まったく…
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:45:34.46 ID:px/V8Y7WO
「うーん、小萌センセー可愛いにゃーやっぱツルペタは正義だにゃー」
「前半は同意、だが後半は聞き捨てならん!」
「青髪、お前はストライクゾーンが広すぎんだよ…」
もうちょっと近づいて…っと
ここなら会話も何とか聞こえますわ
「そういうかみやんはどんな子がタイプなんや?」
ほう…
「お!それは結構興味ぶかいにゃー?黒髪ロングでへそ出しTシャツに片方がぶった切られたジーパンのお姉さんとかどうかにゃー?」
「つかそりゃまんま神裂じゃねえか、ねーよ」
「ねーよ…か、伝えとくにゃー」
「や、やめてくれ!5回は殺されちまう!」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:53:03.46 ID:px/V8Y7WO
「せやったら、あの常盤台のショートカットの子は?」
…
「!?…いやショートカット…ああビリビリか…アイツとはなんというか酷い目にあわされてばかりだしな…友達だよ友達」
!!!
お、お姉様…おいたわしや…
「ふーん…!…じゃあ同じ常盤台で風紀委員のツインテールちゃんはどうなのかにゃー?」
「!!」
「かみやん…顔赤いで?…」
「あららー(余計な事いっちまったかにゃー?)」
……………へ?
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:59:32.67 ID:px/V8Y7WO
場面変わって常盤台の寮ですの
「あ、黒子!もう急に消えるなんてちょっと探しちゃったわよ、どこいってたのよ」
「………」
何も考えることが出来ず、そのままベッドに座り込みましたの
「黒子?おーい」
「お、お姉様…」
「何?あれ、黒子なんか顔赤いわよ?熱でもあるんじゃないの?どれどれ」
スッ、とお姉様の額が私の額に合わさりましたの
なんてお優しい方ですの…
でも…
「熱は…ないみたいだけど…なんかアンタ変」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 01:01:46.54 ID:px/V8Y7WO
「な、何が変…ですの?」
「だっていつもならあんなに接近したらアンタ暴走するじゃない、変態的に」
「…たまにはこういう事もあるんですの…」
確かにおかしいですの
あんなに近くにお姉様のお顔があったというのに
キスもしないなんて…
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 01:08:08.09 ID:px/V8Y7WO
「何だか調子狂うわね、いやまあ平和でいいんだけど」
「…ふぅ」
「溜息っ!?やっぱり変!なんか怖いわよ」
上条、当麻…さん
まさかあんなに真っ赤になられるとは…
いえ何もはっきり好きとかなんとか言われたわけでは
でもでも…あの顔はやはり…
「今度はニヤニヤしてる…やっぱ変!」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 21:09:37.23 ID:px/V8Y7WO
なんか新しいの始まってるこれはこれでwktk
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:40:21.08 ID:px/V8Y7WO
お姉様のお顔が、否
お姉様の唇があんなに至近距離に来るなど滅多にないチャンスですのに…
黒子は、黒子の心は一体どうしてしまったのでしょう…
「ねえ黒子ー?…ん、メールだ…あ!あの馬鹿今頃返信って遅すぎんのよ!三日もたってんじゃない!」
メール…あの馬鹿…
そうですの…上条さんとメールのやり取りを…
………
お姉様!!!
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:46:10.27 ID:px/V8Y7WO
「な、なによ黒子急に飛び付いてきて…はなれなさいての!」
「ほぉ姉様!お、おねがいが!黒子の一生のお願いを聞いてくださいまし!」
「一生のお願い?…と、ちょっと待ってて今あの馬鹿に文句のメールを」
「そ、それ!それですの!」
「はあ?」
「この黒子めに、そのメールをうたせてはもらえないでしょうか!この通りですの!」
「ちょ…お、面をあげなさいよ!」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:51:45.95 ID:px/V8Y7WO
「それが一生のお願いなわけ?」
「…」コクコク
「まあ、別にいいけど…アンタなら二度と部屋から出られなくなるくらいの悪口とか書けそうだし」
「か、感謝いたしますわお姉様!」
こ、この携帯電話と…上条さんの携帯電話が…
今は私と上条さんは電波一本で繋がっていますの…
何なんですの?この気持ち…
お姉様の全裸を見たときよりも激しく高鳴る鼓動…
こんな、こんな気持ちは…初めてですの…
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:57:21.69 ID:px/V8Y7WO
「随分長いの打ってんのね…ま、まあ程々にしてあげなさいよ?本気で死なれたら困るし」
「わ、わかっていますの」
「じゃ、おやすみー」
「おやすみなさい…ですの」
…な、なんと打てば…
いえ、この携帯はお姉様のもの
適度な悪口を書きなぐっておけばいいだけですのよ黒子
「………ううう」
だ、駄目ですの!あの方にたいする悪口がまったく浮かんできませんの!
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:02:16.07 ID:px/V8Y7WO
ちょっと30分ほど席を離れます
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:34:54.52 ID:px/V8Y7WO
なんとか返信できましたわ…
あ、もう夜があけそうですわね…
おやすみなさいお姉様…
おやすみなさい上条さん…
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:45:07.53 ID:px/V8Y7WO
「ーーーさいよ!」
ううん…何か、聞こえますわ
「ーーーいってば!」
んう…うるさいですわね…はッ!
「くぅぅろぉぉこぉぉ…」
「お、お姉様!………おはようございます」
「これはどうゆうことなのかなー?」ビキビキ
Re・上条様へ
『すまん!お前の気持ちは素直に嬉しいけどさ…なんというかお前とはこれからも友達でいたいんだ、だからごめん』
「…そ、それは」
ど、どうなっていますの!?
まさか半分寝ぼけてて…つい告白を…
ゆ、夢ではなかったんですの…?
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:50:50.64 ID:px/V8Y7WO
「とにかく!アイツの携帯のアドレス教えとくから!アンタが誤解をときなさいよね!」
ですって…
お姉様、涙目でしたわ…申し訳ありませんの…
でも…
「…ゴクリ」
か、上条さんのメールアドレス…ゲットですの
とある公園のベンチ
「登録…完了ですの」
初めて私の携帯に…殿方の名前が…
これは記念すべきですの!
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:54:47.98 ID:px/V8Y7WO
とにかくまずはお姉様の誤解を解いて差し上げないとですわ
「えっと…」
『急なメールで失礼しますの……………
白井黒子』
「と、とりあえずはこれで…」
「…くっ」
手が震えて送信ボタンが押せませんの…
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 23:02:27.85 ID:px/V8Y7WO
「こ、これでよし…ですの」
まさかボタンを押すだけに5分もかかるとは…
恋も結構大変ですのね…
「恋…」カアア
か、顔が!顔が熱いですわ!
黒子の馬鹿!馬鹿!馬鹿!
上条さんは…
お姉様の想い人、それを私が邪魔をするわけにはいきませんの…しちゃいましたけど…
だから、この誤解が解けたら
このアドレスも
黒子の気持ちも
一緒に消去してしまうのが1番いいんですの!
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 23:18:26.92 ID:px/V8Y7WO
黒子は…黒子はお姉様一筋なんですの
一途な女なんですの!
「…ッ!」ビクッ
「返信…随分と早いですわね…」
『なんだやっぱりそういうことだったのか!なんとなくわかってた気もしたんだけどな、ビリビリには俺が直接謝っておくから!わざわざサンキューな!』
「よかったですわ…これで一安心…」
これでおしまい、ですの
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 23:24:21.82 ID:px/V8Y7WO
短い間でしたけど
普通の女の子になれた気がしたんですの、それだけで充分ですの
「…」
黒子は消さないといけないんですの!
お姉様の幸せの為に
それにこれは私の為にでもあるのですから
消さないと…全部…
あれ?何故私は泣いてるんですの…?
勝手に…涙が…
「ヒック…グスン…け、けせませんのぉ…」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 23:38:57.81 ID:px/V8Y7WO
「グス…あら?…またメール…」
『あのさ、よかったらなんだけど、また飯でも食いにこいよ!いつでも!なんなら今からでも!』
「…」カアア
…や、やっぱり完全に誤解を解くには直接お会いして話すしかないと私は思うんですの
だからこれは仕方がない事なんですの
決して嬉しいだとかそんな気持ちは一切!全くといっていいほどありませんの
でもお姉様の!そうお姉様のためですもの!
面倒ですけどいかなくてはいけませんの
あら何故ですのテレポートが使えませんわ
仕方ない走るしかありませんわね
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[保守感謝します] 投稿日:2010/01/31(日) 00:13:16.82 ID:3MJimcPvO
「やっと落ち着いてきましたの」
テレポートが使えなくなるほど同様してしまうとは…
「つきました…けど」
や、やはり
メールが来ていきなり訪ねていくのも
何かがっついているとかあらぬ誤解を受けそうで気がひけますわね…
いえ、決して緊張のあまりインターホンがおせないだとかそういうわけではないのですが
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:19:19.39 ID:3MJimcPvO
押しますわよ…
押しますわよ上条さん…
「…ゴクリ」カチ…
…はて?
これは鳴ってるんですの?壊れてるんですの?
「…」カチカチ
おかしいですわね…
「スーハー…ぐはっ!」コンコ…ドガシャア!
「おわあ!す、す、すみません急に開けちゃって…って白井?」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:27:52.37 ID:3MJimcPvO
「うーん…」
「しまったな…完全に伸びちまってる」
こ、ここはどこですの…
なんだかふわふわ、ふかふかして、いい香りもしますわ…
カレー、カレーライスの香り…お腹すいてきましたわね
「…ハッ!」
「お、目覚めたか!よかったー1時は本気で殺人を犯したかと思ったぜははは」
「か、上条さん…」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:34:27.02 ID:3MJimcPvO
「…一体何がどうなってますの?」
「頭打っちまってたからなあ、ちょっと記憶がとんじまってるかもな」
「頭を…?何だかおでこがとてもいたいですの」
「お前よく額怪我するんだな」
「わ、笑ってる場合じゃありませんの!って…ここは…」
「俺の家でお前が寝転んでるのが俺のベッドだ」
「ベッ!!…」ガバ
し、下着は…はいてますの…服も、バッチリ…
って、なにを残念がってますの!?
「そんな見なくても…上条さんは何もしちゃいませんよ…」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:41:21.91 ID:3MJimcPvO
「ーってわけだ」
「はあ…そうですの」
ドアにぶつかって気絶していたとは、どんだけ気を抜いてたというんですの
で、でも上条さんの…ベッド…
やばいですわ!これはものすごくやばいですわ!
お姉様のベッドよりも…あっ
「そ、そうでしたわ上条さん」
「なんだ?」
「き、今日おたずねしたのはお姉様のメールの件を…」
「やば!カレーが焦げちまうちょっと待ってろ!」ダダ
「…」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:49:42.96 ID:3MJimcPvO
「おーい、カレー食べてくだろ?大盛と超盛どっちがいい?」
「普通で大丈夫ですのってそうではなく!ん?…あの、超盛というのは?」
「あ、そうだったインデックスじゃないんだっけな悪い悪い」
結局、またしてもご馳走になってしまいましたの…
「ど、どうだった?」
「おいしかったですわ」
「そうかよかった…でもホントにあれだけで足りるのか?おかわりならまだたくさん」
「いえ、充分お腹は満たされてますわ?」
ホントにおいしかったですし…
「な、何を泣いてらっしゃいますの?」
「いや、普通の女の子っていいなあと…」
「はあ…」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:56:14.12 ID:3MJimcPvO
「じゃ、ゆっくりしててくれ!ちょっと片付けてくるから」
「片づけくらい私が」
「いいからいいから…あれ?皿が消えた!」
「ふふ、もうシンクの中ですわ」
「え?…うわホントだ!やっぱりすげー便利なんだなテレポートって」
なんだか…いいですわ
こういうの、し…新婚さんみたいですわ
これではお姉様ものめり込む訳ですわね…
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:03:47.31 ID:3MJimcPvO
「悪いな、結局皿洗いまで手伝わせちまって…でもなんか意外だな」
「何がですの?」
「いや、常盤台ってお嬢様ばっかじゃん、皿洗いなんて爺やにやらせたりしそうじゃん」
「プッ…それは偏見ですの、このぐらい家庭科でやりますわ」
「へー常盤台の家庭科ってグレード高そうだよなー」
「そうですわね、蕎麦を打ったりもしましたわ」
「はは、そりゃすげーな」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/31(日) 01:10:10.05 ID:3MJimcPvO
「では、そろそろ…門限ですの」
「あ…そっかそうだよな送ってくぞ」
「私はテレポーターですのよ?」
「あ、そっかそうだよな!」
本当に優しい人、なんですのね
「…では………また」
「!…ああ、またな!」
バタン
「…ふう」
引き止めてはくれませんのね
なんて…
あ…また誤解を解くのを忘れてましたわ
一体何をしにいったのやら…
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/31(日) 01:17:51.77 ID:3MJimcPvO
「ただいま帰りりましたわってお姉様!?」
「おそかったじゃないー」ガバ!
「お姉様一体どうなさったのです!?あ、歩きにくいですわ!離れてくださいまし」
「いいじゃないたまには…アンタがいないと暇でしかたないのよ」
珍しくお姉様がデレモードに…
今朝の不機嫌が嘘のようですわね…
「あ、あの方からなにか連絡はありましたの?」
「うん、アンタのイタズラって事で…でも…」
イタズラであろうが本気であろうがフラれたという事実は変わりませんわよね…
「黒子ー…グスン」ギュウ
「お姉様…」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:23:59.76 ID:3MJimcPvO
こうなってしまったのは完全に私のせいですわ…
それなのに、私一人浮かれていいわけがありませんの
「うええん…黒子ー…」
私はお姉様を裏切れませんの!裏切りたくありませんの!
「黒子ー…ん、黒子カレーがついてるわよ?」
「…初春と食べにいきましたの」
…こ、これで最後の嘘にしますわ…多分…
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/31(日) 01:30:58.06 ID:3MJimcPvO
お姉様、泣き疲れて眠ってしまったようですわね
あれだけ愚痴を吐き出せば…少しはすっきりしたことでしょう
黒子は胸が痛いばかりですけど
「…はあ」
上条さんの事が頭から離れませんの…
これはやはり、間違いなく…初恋…ですわよね
恋をとるか友情(恋)をとるか、ですのね…
1時…まだ上条さんは起きてるのでしょうか…
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:37:34.17 ID:3MJimcPvO
ごめんなさいお姉様…
もう少しだけ、黒子に夢を見させてくださいまし…
『まだ起きています?』
「…送信っと」
流石にもう寝ていますわよね…
ブーブー
か、返ってきましたの!
『今起きたけど?』
「!」
も、申し訳ありませんの!
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:41:45.78 ID:3MJimcPvO
どうしましょう…特に用もありませんのに起こしてしまいましたの
な、何か話題を…とにかく謝りませんと!
『いいよ気にすんな!ちょうどトイレに起きただけだから!』
き、気を使わせてしまいましたの!
これはやはり切り上げるべきですの
でも…もうちょっとだけ…
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:47:56.30 ID:3MJimcPvO
もうちょっとだけ…
「…ハッ!」
も、もう6時過ぎですの…
メールで夜通し会話してしまうなんて…普通じゃありませんの…
でも、楽しくて仕方ないんですもの…
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:56:31.70 ID:3MJimcPvO
「…恋の相談?」
「ですの!」
私の周りにこういった類いのお話が出来そうな方は固法先輩しか思い辺りませんでしたの
「~な訳なんですの…どうしたらいいのか解りませんの」
「…でも確かあなたは御坂さん一筋じゃ」
「わ、わ、私じゃありませんの!初はr…ではなく、佐…ではなく…んー…た、田中さんという友人の話ですの!」
「…そう」
「ですの!」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:06:51.12 ID:3MJimcPvO
「つまり、白井さ…コホン、その田中さんは大好きな親友の大好きな人を大好きになってしまいどっちをとるべきなのか悩んでるって事なのね?」
「…」コクコク
「で、できることならどちらも失いたくないと」
「…」コク
「ううん、はっきり言っちゃうと難しいと思うな」
「そう…ですわよね…」
「ありきたりな答になるかもしれないけど、自分の気持ちに正直になるのが1番だと思うわ」
「…自分の、気持ち…」
「うん、力になれなくてごめんなさい、でもやっぱり後悔しないためにはあなた…コホン、田中さんが自分で決めるしかないと思う」
「…」
私は……
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:14:00.26 ID:3MJimcPvO
私は…上条さんが…好きですわ
これは紛れも無い事実ですの
でも、お姉様のことも好きですの
これも紛れも無い事実ですの
きっと、どっちを選んだとしても後悔はすると黒子は思いますの
どちらも選ばないままでもいつか絶対に後悔すると思いますの
「…」
何故、こんなにも苦しいのでしょうか
黒子は、黒子はただ…
どちらにも嫌われたくありませんの…
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:17:04.07 ID:3MJimcPvO
「…黒子は…黒子は…グスン…うええん」
「白井さん…」
固法先輩はそれ以上何も言わずに
黒子が泣き止むまでずっと頭を撫でていてくれましたの
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:20:27.70 ID:3MJimcPvO
申し訳ないですが明日も仕事なのでねます
明日の夜には必ず終わらせますので
どうか保守をよろしくお願いします
私の方でも出来る限り仕事中にでも保守するつもりです
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:13:43.82 ID:3MJimcPvO
保守感謝です
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:22:11.15 ID:3MJimcPvO
プルルプルル
「はい、こちら風紀医院第117支部…な、わかりましたすぐに向かいます!」
「…どうしましたの?固法先輩」
只事ではなさそう、ですわね
「白井さん……あなたはここで待機してなさい」
「な!何故ですの?」
「…今のあなたには何もできることはないの、白井さん…今、とぶことができる?」
「それは…ですが!」
「これは命令よ!…お願いだから…」
「…わかりましたの」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:26:22.01 ID:3MJimcPvO
一体…どうしてですの?
初春もここにいないということは現場にいるということですの…
確かに精神的に不安定な事は認めますが…
納得…いきませんの!
「じっとなんてしてられませんわ!」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:34:47.64 ID:3MJimcPvO
「はあっはあっ…」タタタ
全く、テレポートが使えない事がこんなに不便だなんて思いませんでしたの
上条さんが頭から離れないせいで『自分だけの現実』の演算がうまく機能しませんの…
「セブンスミスト…よくもまあ立て続けに事件が起きるものですわね」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:36:59.51 ID:3MJimcPvO
少し席をあけます
何度もすみません
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 21:18:23.77 ID:3MJimcPvO
上条さん…今頃なにをしていらっしゃるのでしょう
ふふ、不謹慎でしたわね
もしかしたら今も苦しんでいる一般市民の方がいるかもしれませんのに
「…」
帰ったら…またメール…してもいいでしょうか…
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/01(月) 01:12:08.39 ID:nu2GsJVgO
やっとついたと思ったら…
なんですのこの有様は…
「めちゃくちゃですの…ビルが倒壊するなんて一体何が…」
「し、白井さん!」
「初春!これは…一体何があったというんですの?」
「ビルを爆破した犯人はもうわかってます…スキルアウトのグループの一つで警備員達が今ごろ身柄を確保してると思います」
「そうですの…それで、怪我人等は!?まさか死者なんて…」
「奇跡的に一人負傷しただけ…なんですけど…白井さん…」
「一人…どうかしたんですの?」
「かなりの重傷なんです…今は病院に運ばれてます…その」
「?」
「その怪我人と言うのは…」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/01(月) 01:26:57.63 ID:nu2GsJVgO
とある病院
「お姉様!!!
「あ、黒子!ははー、ちょっとドジっちゃったみたい…私としたことが」
「お姉様……よかった…うわあああん」
「おわちょっと黒子!痛いっつーの!あちこち骨折してんだから!」
お姉様、あちこち包帯とギプスだらけですの…
私が暢気に恋の相談なんてしている間にお姉様が…
なにをやってるんですの私は…
「ごめんなさい…グスンお姉様…私が、グスン私が不甲斐ない…ば、ばっかりな」
「なーに言ってんのよ馬鹿」
「…でも」
「私が事件に首つっこむのはいつものことでしょ?自業自得よ、だからほら!泣くな!」
お姉様…
「ーですのよ?ってお姉様?聞いてます?」
「…へ?」
常盤台中学の寮、とある一室
消灯時間はとっくに過ぎているにもかかわらずその部屋だけは薄ぼんやりと明かりがともっていた…
なんて
「またですの?」
とにかく私が尊敬して、愛してやまないお姉様のご様子が
最近何やらおかしいんですの
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/27(水) 22:51:43.66 ID:vZSyGkOvO
「またあの殿方ですの…」
原因は知っていますの
そう、お姉様はおそらく、いや確実に
恋をしていますの
黒子の目はごまかせませんの
「な、な…なに言ってんのよ!アイツの事なんて全然考えてないわよっ」
そうですの…ほほぉ、「アイツ」呼ばわりですの…
これは、ゆっくりと…しかし確実に!
お姉様の貞操に危機が近づいてますの!
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:00:40.71 ID:vZSyGkOvO
やはり、はっきりさせておくべきですわよね…
「お姉様は、あのツンツン頭の殿方のことが好き…なんですの?」
「…はあっ!?な、ばっばっ馬鹿じゃないの!?そんなわけあるわけないじゃない!」
「そうなんですの?…ですわよね、あんな野蛮な類人猿がお姉様と恋仲になるなんてことが」
「こっ…」
なんで、そこで真っ赤になるんですの?
上条当麻…殺す
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:06:13.03 ID:vZSyGkOvO
翌日の日曜日、珍しく初春から風紀委員の召集の連絡もなく
お姉様も朝からご用事(おそらくはコンビニ)があるとの事で
要するに暇を持て余していましたの
別に、なんとなくですけれど
気のむくままに空間移動で散歩をしていると
第7学区、つまり上条当麻の自宅周辺まで来ていましたの
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/27(水) 23:52:02.36 ID:vZSyGkOvO
「確かこの辺りでしたわよね…って」
なんで私があの類人猿を探してますの!?
まったくもって不愉快ですの
「あれ?確かビリビリの…」
「ひっ、か、上条当麻!」
い、いきなり背後に現れるとは
さすが類人猿、野性のなせる技ということですのね
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/27(水) 23:56:58.90 ID:vZSyGkOvO
「確か…し、白黒…」
「白井黒子、ですの」
「おおう!」
なぁーにがおおうですのよ
この私があなたの事を探してたってだけで虫酸が走るというのに
名前を忘れるなんて…さすが猿、いえすでに猿以下の能ですわね
さすがレベル0、といったところですの
「ご機嫌よう上条さん」
「ご機嫌よう!うーんなんか俺までお嬢様になった気分だな、ご機嫌よう。ははは」
そんな無邪気な笑顔にこの私は騙されませんのよ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:01:17.80 ID:vZSyGkOvO
「で白井はこんなとこで何してんだ?」
いきなり呼びすてとは…
「別に、ただの散歩ですわよ」
「はあずいぶん遠くまで…ああそっか、たしか空間移動能力者だっけ」
「それよりあなたこそこんな所をウロウロして、一体何を企んでいますの?」
「何も企んでねぇよ!つかこの辺に住んでんだからうろついてて当然だろーが!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:05:46.49 ID:hIEiGJGdO
「買い物に行く途中だよってうわ!やべぇタイムセール始まっちまう!」
「タイムセール?」
「お嬢様にゃ関係ない話ですよ、お一人様1パックの卵の安売りだ…こりゃ間に合わねーかもな…はあ不幸だ」
そんなあからさまに溜息をつかれても…
「仕方ないですわね」
「?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:10:22.89 ID:hIEiGJGdO
「いやあ、お前実はすごいいい奴だったんだな!テレポートってすげー便利じゃん!」
「セールというものがあんなに激しいものだとわ思いませんでしたの…」
足、踏まれましたわ
「おまけに2パック買えたことだし、サンキューな」
「い、いえ…」
不幸ですわ…
「足、どうかしたのか?」
「え?いや…さっきのゴタゴタでちょっと…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 00:17:12.87 ID:hIEiGJGdO
「な、なんの真似ですのそれは」
何故、いきなり私の目の前でしゃがみ込んでるんですの?
「いや、足さっきから庇ってるから、痛いんだろ?おぶってってやるよ」
「は?」
何を言ってるんですの?この男は
「そうだ、よかったらお礼とお詫びもこめてだけど飯くってけよ、親子丼」
「い、いえ私は…」
ぐぅぅって!!?
何故このタイミングでなるんですの!黒子の馬鹿!
「ははっ、じゃあ決まりだな!ほらさっさとのれよ」
「それは…け、結構ですの!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:21:26.36 ID:hIEiGJGdO
>>20すまない忘れてた
黒子が先に行って二人分確保って感じで頼む
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 00:27:44.87 ID:hIEiGJGdO
「あらおいしい…ですわ」
不覚、なんでこんなことになってるんでしょう
こんなことお姉様に知れたら…
「なんか顔青いけど、大丈夫か?」
「し、心配には及びませんの!」
この親子丼だって一口食べてすぐ「こんなまずいもの食べられませんの!」ってひっくり返してやるつもりでしたのに…
「まだ、おかわりあるぞ?今日は大飯喰らいの居候はいないからな」
「おかわり、ですの」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:32:49.63 ID:hIEiGJGdO
な、なんという事でしょう
私とした事が…黒子の馬鹿、馬鹿、馬鹿!
「おう起きたのか?って何やってんですか白井さん壁が!壁が壊れる!」
「はあはあ…」
「おでこ血がでてんじゃねーか…ちょっと待ってろ」
「お、お構いなく…」
お腹一杯になってちょっと寝転んだだけでしたのに、まさか眠ってしまうとは…
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:38:03.80 ID:hIEiGJGdO
「そ、それではもう遅いですし…」
「ん、ああもうそんな時間か。常盤台は門限とか厳しそうだもんな」
「ええ、まあ…その…」
「?」
「ごちそうさま…ですの」
「おう!またいつでも来いよ」
お姉様…まだもどってらっしゃらないようですわね
「上条…当麻…」
思っていたより
ほんの少しだけですけど
いい人…でしたの
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:44:30.26 ID:hIEiGJGdO
寮の夕飯を食べおわり部屋で寛いでいましたの
「でさー、聞いてる黒子」
「…」
「黒子ー」
「ハッ!な、なんですのお姉様!」
「アンタがなんですの、よ…どうしたの珍しくぼーっとしちゃって」
上条さんの事を考えてましたの
なんて言えるわけありませんの!
「い、いえなんでもありませんわよホホホ」
「?…まあいっかじゃあおやすみー」
「おやすみなさいお姉様…」
あの方なら、お姉様が好きになっても…おかしくないかもしれませんの
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:52:44.64 ID:hIEiGJGdO
全く、学園都市のセキュリティも案外穴だらけですのね
「白井さん!次はそこの路地へ入って80メートルを右へお願いします!」
「了解ですの初春!」
って…なんですのこの有様は…
「お姉様!またですの!?」
「あ!遅かったじゃない黒子」
「まったくお姉様ったら…何度言ったらわかるんですの?一般人は」
「大人しくしてて欲しいですのー」
「お姉様…」
全くこの人は…そういうところも素敵ではございますけど…
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 00:57:35.86 ID:hIEiGJGdO
「黒子ーそろそろ機嫌直しなさいよ、こうしてパフェ奢って謝ってるんだからさー」
「黒子はこんな子供騙しには引っ掛かりませんの!黒子があれほど口を酸っぱくして」
「ああもうはいはい私が悪かったって!」
謝れば済む問題ではありませ…
「どうしたの黒子?」
「いえ…」
いま窓の外に上条当麻がいたような…
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 01:07:57.64 ID:hIEiGJGdO
「外がどうかしたの?って…あれ?黒子?…消えた…」
申し訳ありませんお姉様
えっと確かこっちの方へ向かって…
「いましたわ…あら?」
あの二人はお友達でしょうか…
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 01:13:39.21 ID:hIEiGJGdO
「何を言うてんねんかみやんは、ぼかぁ落下型ヒロイン(ry…持ってるんよ?」
「それはもう聞き飽きたにゃー」
「相変わらず一個男まじってっけどな」
上条さん…何やら楽しそうに談笑しているご様子…
そうですわ、少し尾行してみましょうか
あ・く・ま・で
お姉様に相応しい殿方なのかどうか
それを確かめるべく、仕方なしに尾行をするのであって
決してごにょごにょ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 01:21:17.50 ID:hIEiGJGdO
一体どちらへ向かってるんでしょう…
「はあ…出会いが欲しいい」
「かみやん…それは喧嘩を売ってるのかにゃ?」
「ほんまやで…かみやんがそんな事口走ってたらほら!そこの路地からいきなり巨乳のお姉様がでてきたりするやろがい!」
「そんなことあるわけねーだろが…」
「…(言ってるそばから背後から…それにしても粗末な尾行だにゃー)」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 16:29:20.18 ID:TmRUl/CDO
________
<○√
∥
くく
駄目だ!もうこれ以上保守できない!
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 17:17:50.97 ID:0BJYb4fR0
>>76
________
<○√
∥
くく
<○√
∥
くく
これで保守できる!!
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/28(木) 17:46:35.04 ID:GvhUKvHI0
________
<○√
∥ ○
くく /ヾ|>
_| ̄|○.<
いやこうだろ
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 18:06:30.80 ID:lfTqb2IJ0
>.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、 . /
,...:´::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::::/ |::::: ハ::::::::::::::::::::::::::/ !::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
 ̄ ̄/.::::::::::::::::::::::::::::/l/ >|:/ |:iハ:::::i:::::::::/ j/ハ::::/!::::::::::::::::::::::::<
/.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一
ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/ `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
/___::∧ (|/ 〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
/.:::::ハ ∧ \::::::::::::::/ {::::/ ̄ ̄\::::::::::/ }:::::::「 ̄
∠::::::::::::八 :. \:::::/ }::j\ /.::::::/ ∧ハ |
厶イ:::::::::ーヘ ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ }
ノイ::/i:::ハ {:::::::::::::::::::::::::::∧丿
|/ |::::::|\ , -‐='::、::::::::::::::::::::/
x≦ハ| ::\ ー‐.:::::::::::::::::::/
/ ∨//| ::::\ `7.::::::::::::.イ\
/ ∨/j \:::\ ;::::. .<:::::'///\
/ ∨′ \:::::: ̄::::::::::::::::'/////⌒ヽ、
________
<○√
∥
くく
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:39:43.72 ID:/EX/afoIO
ああ文才欲しい
女「キャーー」
黒子「今の悲鳴は!あっちの路地裏からですの!」
スキルアウト「ゲヘヘ助けなんか来ないぜw」
スキルアウト「例えジャッジメント来たとしてもこっちには能力者の演算を妨害する装置があるしアンチスキルも人質を取れば手出しはできねえだろwww」
上条「おいテメェ何してやがる」
スキルアウト「あぁん?糞ガキは引っ込んでろや!おい例のあれ使え!」
キィィィン
スキルアウト「おらおら演算に集中できなくて能力使えねえだろwww3人まとめてぶっ飛ばしてやるぜw」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:41:58.04 ID:/EX/afoIO
土御門「生憎だが俺達はレベル0なんだにゃー。だからそんなもん効かないんですたい」バキッ
青髪「ぶるぁ!!」ゴキッ
スキルアウト(畜生どうすれば、そうだ人質!)
スキルアウト「動くな!コイツがどうなってもいいのか!?」
そう言ってスキルアウトは拳銃を少女に向けた。だがその瞬間金属矢が拳銃に埋め込まれた
スキルアウト「なんだ?一体何が…ハッ!」
上条「うおおおおお」バキッ
スキルアウトは上条達の手によって駆逐された
104 名前:眠いとこんな駄作しか作れないのかorz[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:45:21.43 ID:/EX/afoIO
青髪「久しぶりに暴れたから疲れたで」
土御門「お前は後ろで不意打ちしてただけでほとんど俺とカミやんが倒したのに何言ってんだにゃー」バキッ
上条「ふぅ、なんとかなったな。ありがとうな白井お前が援護してくれなきゃヤバかったぜ」
上条は後ろにある曲がり角に向かってそう言いながら振り向いた
黒子「何故わたくしがここにいると分かったんですの?」
上条「いや俺達が戦ってた場所の全体を見渡せるのはそこしかねえし、あの妙な装置の効果が届かなそうな場所だからさ。でも本当にありがとうな白井」ニコリ
黒子「ジャッジメントとして当然のことをしたまでですの//」
黒子(なんなんですのこの胸の辺りが熱くなるような感じは。まさか恋!?いや黒子はお姉様一筋ですの!こんな類人猿など好きになるはずがないんですの)
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/28(木) 23:48:28.70 ID:/EX/afoIO
上条「白井どうした?顔赤いぞ。熱でもあるのか?」ピタッ
上条は白井の額に手を当てた
黒子「べべ別になんでもないんですの!」
上条「そっかでも無理はするなよ」
黒子「貴方に言われなくても分かっていますの。それよりも何かお礼がしたいんですの」
上条「礼なんていらねえよ」
黒子「ですが貴方達がいなければわたくしも恐らくやられてましたの。だから何かしたいんですの」
上条「何かって言われてもなぁ」
上条は10分近く悩んだが何も出てこなかった
黒子「もういいですの!今度の日曜日に一緒に映画でも見に行きますの。それでいいですの、それでは」
上条「待て白井!って行っちまいやがった。まあいっか」
土御門「俺達と青髪も助けたんだがどうなってんだにゃー!」
青髪「不幸やー!」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 00:09:19.16 ID:px/V8Y7WO
今帰った
まじで保守ありがとう
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 00:13:45.98 ID:px/V8Y7WO
若干嫌な気配も感じますが
とにかく見失うわけにはいきませんの!
「結局あのマッサージ器!あらあかんわ~だまされたわ」
「だからやめとけっつたのに…ん?」
「あ!とうまだとうまー」
あの白い子は…確か地下街の件の…
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:19:50.10 ID:px/V8Y7WO
確かイン…インポッシブル…?
「インデックス?あれ、小萌先生んとこじゃ」
失礼
「こもえは迷子になっちゃったんだよ?だから今探してるの」
「…どーせお前が飲食店目指して暴走してたんだろ?」
「違うもん!もうばかとうま、知らないじゃあね!」
「夕飯までには戻ってこいよな~」
夕飯?そういえば居候がどうとか…ふむ
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:24:26.66 ID:px/V8Y7WO
「ええよなかみやんは、あんな可愛い外人さんと一つ屋根の下…」
「いつでも変わってやるよ…」
「やめとけにゃー青ピにゃ荷が勝ちすぎてるぜよ」
「どうゆうこっちゃ!…ん?」
「どうも…」
「おう姫神!奇遇だな、こんなとこで何してんだ?」
また女…どういうことですの
お姉様というものがありながら…
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 00:29:42.64 ID:px/V8Y7WO
「散歩…」
「そっか、じゃまた学校でな!」
「さいならー姫神サン」
巫女さんの知り合いがいらっしゃるとは…
一体どうゆう関係ですの…
「あ!上条ちゃん!シスターちゃんみませんでしたかぁ?」
しょ、小学生にまでっ!!
お、恐ろしい男ですの、上条当麻…
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:34:59.55 ID:px/V8Y7WO
「小萌センセー!今日もプリティやなあ…」
「もう!あなた達三人は遊んでる暇なんてない筈ですよ?」
「インデックスならさっき先生を探して向こうの方にいっちゃいましたけど」
「そうですか、助かりました!上条ちゃんも遊んでばかりじゃまた休み明けも『すけすけみるみる』ですよ?ふふ、それじゃ」
何を喋ってるのか聞こえませんが…
ちょっと近づきすぎじゃありませんの?小学生だからって上条さんも油断しすぎですの!
まったく…
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:45:34.46 ID:px/V8Y7WO
「うーん、小萌センセー可愛いにゃーやっぱツルペタは正義だにゃー」
「前半は同意、だが後半は聞き捨てならん!」
「青髪、お前はストライクゾーンが広すぎんだよ…」
もうちょっと近づいて…っと
ここなら会話も何とか聞こえますわ
「そういうかみやんはどんな子がタイプなんや?」
ほう…
「お!それは結構興味ぶかいにゃー?黒髪ロングでへそ出しTシャツに片方がぶった切られたジーパンのお姉さんとかどうかにゃー?」
「つかそりゃまんま神裂じゃねえか、ねーよ」
「ねーよ…か、伝えとくにゃー」
「や、やめてくれ!5回は殺されちまう!」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:53:03.46 ID:px/V8Y7WO
「せやったら、あの常盤台のショートカットの子は?」
…
「!?…いやショートカット…ああビリビリか…アイツとはなんというか酷い目にあわされてばかりだしな…友達だよ友達」
!!!
お、お姉様…おいたわしや…
「ふーん…!…じゃあ同じ常盤台で風紀委員のツインテールちゃんはどうなのかにゃー?」
「!!」
「かみやん…顔赤いで?…」
「あららー(余計な事いっちまったかにゃー?)」
……………へ?
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 00:59:32.67 ID:px/V8Y7WO
場面変わって常盤台の寮ですの
「あ、黒子!もう急に消えるなんてちょっと探しちゃったわよ、どこいってたのよ」
「………」
何も考えることが出来ず、そのままベッドに座り込みましたの
「黒子?おーい」
「お、お姉様…」
「何?あれ、黒子なんか顔赤いわよ?熱でもあるんじゃないの?どれどれ」
スッ、とお姉様の額が私の額に合わさりましたの
なんてお優しい方ですの…
でも…
「熱は…ないみたいだけど…なんかアンタ変」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 01:01:46.54 ID:px/V8Y7WO
「な、何が変…ですの?」
「だっていつもならあんなに接近したらアンタ暴走するじゃない、変態的に」
「…たまにはこういう事もあるんですの…」
確かにおかしいですの
あんなに近くにお姉様のお顔があったというのに
キスもしないなんて…
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 01:08:08.09 ID:px/V8Y7WO
「何だか調子狂うわね、いやまあ平和でいいんだけど」
「…ふぅ」
「溜息っ!?やっぱり変!なんか怖いわよ」
上条、当麻…さん
まさかあんなに真っ赤になられるとは…
いえ何もはっきり好きとかなんとか言われたわけでは
でもでも…あの顔はやはり…
「今度はニヤニヤしてる…やっぱ変!」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 21:09:37.23 ID:px/V8Y7WO
なんか新しいの始まってるこれはこれでwktk
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:40:21.08 ID:px/V8Y7WO
お姉様のお顔が、否
お姉様の唇があんなに至近距離に来るなど滅多にないチャンスですのに…
黒子は、黒子の心は一体どうしてしまったのでしょう…
「ねえ黒子ー?…ん、メールだ…あ!あの馬鹿今頃返信って遅すぎんのよ!三日もたってんじゃない!」
メール…あの馬鹿…
そうですの…上条さんとメールのやり取りを…
………
お姉様!!!
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:46:10.27 ID:px/V8Y7WO
「な、なによ黒子急に飛び付いてきて…はなれなさいての!」
「ほぉ姉様!お、おねがいが!黒子の一生のお願いを聞いてくださいまし!」
「一生のお願い?…と、ちょっと待ってて今あの馬鹿に文句のメールを」
「そ、それ!それですの!」
「はあ?」
「この黒子めに、そのメールをうたせてはもらえないでしょうか!この通りですの!」
「ちょ…お、面をあげなさいよ!」
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:51:45.95 ID:px/V8Y7WO
「それが一生のお願いなわけ?」
「…」コクコク
「まあ、別にいいけど…アンタなら二度と部屋から出られなくなるくらいの悪口とか書けそうだし」
「か、感謝いたしますわお姉様!」
こ、この携帯電話と…上条さんの携帯電話が…
今は私と上条さんは電波一本で繋がっていますの…
何なんですの?この気持ち…
お姉様の全裸を見たときよりも激しく高鳴る鼓動…
こんな、こんな気持ちは…初めてですの…
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 21:57:21.69 ID:px/V8Y7WO
「随分長いの打ってんのね…ま、まあ程々にしてあげなさいよ?本気で死なれたら困るし」
「わ、わかっていますの」
「じゃ、おやすみー」
「おやすみなさい…ですの」
…な、なんと打てば…
いえ、この携帯はお姉様のもの
適度な悪口を書きなぐっておけばいいだけですのよ黒子
「………ううう」
だ、駄目ですの!あの方にたいする悪口がまったく浮かんできませんの!
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:02:16.07 ID:px/V8Y7WO
ちょっと30分ほど席を離れます
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:34:54.52 ID:px/V8Y7WO
なんとか返信できましたわ…
あ、もう夜があけそうですわね…
おやすみなさいお姉様…
おやすみなさい上条さん…
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:45:07.53 ID:px/V8Y7WO
「ーーーさいよ!」
ううん…何か、聞こえますわ
「ーーーいってば!」
んう…うるさいですわね…はッ!
「くぅぅろぉぉこぉぉ…」
「お、お姉様!………おはようございます」
「これはどうゆうことなのかなー?」ビキビキ
Re・上条様へ
『すまん!お前の気持ちは素直に嬉しいけどさ…なんというかお前とはこれからも友達でいたいんだ、だからごめん』
「…そ、それは」
ど、どうなっていますの!?
まさか半分寝ぼけてて…つい告白を…
ゆ、夢ではなかったんですの…?
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:50:50.64 ID:px/V8Y7WO
「とにかく!アイツの携帯のアドレス教えとくから!アンタが誤解をときなさいよね!」
ですって…
お姉様、涙目でしたわ…申し訳ありませんの…
でも…
「…ゴクリ」
か、上条さんのメールアドレス…ゲットですの
とある公園のベンチ
「登録…完了ですの」
初めて私の携帯に…殿方の名前が…
これは記念すべきですの!
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 22:54:47.98 ID:px/V8Y7WO
とにかくまずはお姉様の誤解を解いて差し上げないとですわ
「えっと…」
『急なメールで失礼しますの……………
白井黒子』
「と、とりあえずはこれで…」
「…くっ」
手が震えて送信ボタンが押せませんの…
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/29(金) 23:02:27.85 ID:px/V8Y7WO
「こ、これでよし…ですの」
まさかボタンを押すだけに5分もかかるとは…
恋も結構大変ですのね…
「恋…」カアア
か、顔が!顔が熱いですわ!
黒子の馬鹿!馬鹿!馬鹿!
上条さんは…
お姉様の想い人、それを私が邪魔をするわけにはいきませんの…しちゃいましたけど…
だから、この誤解が解けたら
このアドレスも
黒子の気持ちも
一緒に消去してしまうのが1番いいんですの!
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 23:18:26.92 ID:px/V8Y7WO
黒子は…黒子はお姉様一筋なんですの
一途な女なんですの!
「…ッ!」ビクッ
「返信…随分と早いですわね…」
『なんだやっぱりそういうことだったのか!なんとなくわかってた気もしたんだけどな、ビリビリには俺が直接謝っておくから!わざわざサンキューな!』
「よかったですわ…これで一安心…」
これでおしまい、ですの
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 23:24:21.82 ID:px/V8Y7WO
短い間でしたけど
普通の女の子になれた気がしたんですの、それだけで充分ですの
「…」
黒子は消さないといけないんですの!
お姉様の幸せの為に
それにこれは私の為にでもあるのですから
消さないと…全部…
あれ?何故私は泣いてるんですの…?
勝手に…涙が…
「ヒック…グスン…け、けせませんのぉ…」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/29(金) 23:38:57.81 ID:px/V8Y7WO
「グス…あら?…またメール…」
『あのさ、よかったらなんだけど、また飯でも食いにこいよ!いつでも!なんなら今からでも!』
「…」カアア
…や、やっぱり完全に誤解を解くには直接お会いして話すしかないと私は思うんですの
だからこれは仕方がない事なんですの
決して嬉しいだとかそんな気持ちは一切!全くといっていいほどありませんの
でもお姉様の!そうお姉様のためですもの!
面倒ですけどいかなくてはいけませんの
あら何故ですのテレポートが使えませんわ
仕方ない走るしかありませんわね
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[保守感謝します] 投稿日:2010/01/31(日) 00:13:16.82 ID:3MJimcPvO
「やっと落ち着いてきましたの」
テレポートが使えなくなるほど同様してしまうとは…
「つきました…けど」
や、やはり
メールが来ていきなり訪ねていくのも
何かがっついているとかあらぬ誤解を受けそうで気がひけますわね…
いえ、決して緊張のあまりインターホンがおせないだとかそういうわけではないのですが
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:19:19.39 ID:3MJimcPvO
押しますわよ…
押しますわよ上条さん…
「…ゴクリ」カチ…
…はて?
これは鳴ってるんですの?壊れてるんですの?
「…」カチカチ
おかしいですわね…
「スーハー…ぐはっ!」コンコ…ドガシャア!
「おわあ!す、す、すみません急に開けちゃって…って白井?」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:27:52.37 ID:3MJimcPvO
「うーん…」
「しまったな…完全に伸びちまってる」
こ、ここはどこですの…
なんだかふわふわ、ふかふかして、いい香りもしますわ…
カレー、カレーライスの香り…お腹すいてきましたわね
「…ハッ!」
「お、目覚めたか!よかったー1時は本気で殺人を犯したかと思ったぜははは」
「か、上条さん…」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:34:27.02 ID:3MJimcPvO
「…一体何がどうなってますの?」
「頭打っちまってたからなあ、ちょっと記憶がとんじまってるかもな」
「頭を…?何だかおでこがとてもいたいですの」
「お前よく額怪我するんだな」
「わ、笑ってる場合じゃありませんの!って…ここは…」
「俺の家でお前が寝転んでるのが俺のベッドだ」
「ベッ!!…」ガバ
し、下着は…はいてますの…服も、バッチリ…
って、なにを残念がってますの!?
「そんな見なくても…上条さんは何もしちゃいませんよ…」
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:41:21.91 ID:3MJimcPvO
「ーってわけだ」
「はあ…そうですの」
ドアにぶつかって気絶していたとは、どんだけ気を抜いてたというんですの
で、でも上条さんの…ベッド…
やばいですわ!これはものすごくやばいですわ!
お姉様のベッドよりも…あっ
「そ、そうでしたわ上条さん」
「なんだ?」
「き、今日おたずねしたのはお姉様のメールの件を…」
「やば!カレーが焦げちまうちょっと待ってろ!」ダダ
「…」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:49:42.96 ID:3MJimcPvO
「おーい、カレー食べてくだろ?大盛と超盛どっちがいい?」
「普通で大丈夫ですのってそうではなく!ん?…あの、超盛というのは?」
「あ、そうだったインデックスじゃないんだっけな悪い悪い」
結局、またしてもご馳走になってしまいましたの…
「ど、どうだった?」
「おいしかったですわ」
「そうかよかった…でもホントにあれだけで足りるのか?おかわりならまだたくさん」
「いえ、充分お腹は満たされてますわ?」
ホントにおいしかったですし…
「な、何を泣いてらっしゃいますの?」
「いや、普通の女の子っていいなあと…」
「はあ…」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 00:56:14.12 ID:3MJimcPvO
「じゃ、ゆっくりしててくれ!ちょっと片付けてくるから」
「片づけくらい私が」
「いいからいいから…あれ?皿が消えた!」
「ふふ、もうシンクの中ですわ」
「え?…うわホントだ!やっぱりすげー便利なんだなテレポートって」
なんだか…いいですわ
こういうの、し…新婚さんみたいですわ
これではお姉様ものめり込む訳ですわね…
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:03:47.31 ID:3MJimcPvO
「悪いな、結局皿洗いまで手伝わせちまって…でもなんか意外だな」
「何がですの?」
「いや、常盤台ってお嬢様ばっかじゃん、皿洗いなんて爺やにやらせたりしそうじゃん」
「プッ…それは偏見ですの、このぐらい家庭科でやりますわ」
「へー常盤台の家庭科ってグレード高そうだよなー」
「そうですわね、蕎麦を打ったりもしましたわ」
「はは、そりゃすげーな」
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/31(日) 01:10:10.05 ID:3MJimcPvO
「では、そろそろ…門限ですの」
「あ…そっかそうだよな送ってくぞ」
「私はテレポーターですのよ?」
「あ、そっかそうだよな!」
本当に優しい人、なんですのね
「…では………また」
「!…ああ、またな!」
バタン
「…ふう」
引き止めてはくれませんのね
なんて…
あ…また誤解を解くのを忘れてましたわ
一体何をしにいったのやら…
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/31(日) 01:17:51.77 ID:3MJimcPvO
「ただいま帰りりましたわってお姉様!?」
「おそかったじゃないー」ガバ!
「お姉様一体どうなさったのです!?あ、歩きにくいですわ!離れてくださいまし」
「いいじゃないたまには…アンタがいないと暇でしかたないのよ」
珍しくお姉様がデレモードに…
今朝の不機嫌が嘘のようですわね…
「あ、あの方からなにか連絡はありましたの?」
「うん、アンタのイタズラって事で…でも…」
イタズラであろうが本気であろうがフラれたという事実は変わりませんわよね…
「黒子ー…グスン」ギュウ
「お姉様…」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:23:59.76 ID:3MJimcPvO
こうなってしまったのは完全に私のせいですわ…
それなのに、私一人浮かれていいわけがありませんの
「うええん…黒子ー…」
私はお姉様を裏切れませんの!裏切りたくありませんの!
「黒子ー…ん、黒子カレーがついてるわよ?」
「…初春と食べにいきましたの」
…こ、これで最後の嘘にしますわ…多分…
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/31(日) 01:30:58.06 ID:3MJimcPvO
お姉様、泣き疲れて眠ってしまったようですわね
あれだけ愚痴を吐き出せば…少しはすっきりしたことでしょう
黒子は胸が痛いばかりですけど
「…はあ」
上条さんの事が頭から離れませんの…
これはやはり、間違いなく…初恋…ですわよね
恋をとるか友情(恋)をとるか、ですのね…
1時…まだ上条さんは起きてるのでしょうか…
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:37:34.17 ID:3MJimcPvO
ごめんなさいお姉様…
もう少しだけ、黒子に夢を見させてくださいまし…
『まだ起きています?』
「…送信っと」
流石にもう寝ていますわよね…
ブーブー
か、返ってきましたの!
『今起きたけど?』
「!」
も、申し訳ありませんの!
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:41:45.78 ID:3MJimcPvO
どうしましょう…特に用もありませんのに起こしてしまいましたの
な、何か話題を…とにかく謝りませんと!
『いいよ気にすんな!ちょうどトイレに起きただけだから!』
き、気を使わせてしまいましたの!
これはやはり切り上げるべきですの
でも…もうちょっとだけ…
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:47:56.30 ID:3MJimcPvO
もうちょっとだけ…
「…ハッ!」
も、もう6時過ぎですの…
メールで夜通し会話してしまうなんて…普通じゃありませんの…
でも、楽しくて仕方ないんですもの…
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 01:56:31.70 ID:3MJimcPvO
「…恋の相談?」
「ですの!」
私の周りにこういった類いのお話が出来そうな方は固法先輩しか思い辺りませんでしたの
「~な訳なんですの…どうしたらいいのか解りませんの」
「…でも確かあなたは御坂さん一筋じゃ」
「わ、わ、私じゃありませんの!初はr…ではなく、佐…ではなく…んー…た、田中さんという友人の話ですの!」
「…そう」
「ですの!」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:06:51.12 ID:3MJimcPvO
「つまり、白井さ…コホン、その田中さんは大好きな親友の大好きな人を大好きになってしまいどっちをとるべきなのか悩んでるって事なのね?」
「…」コクコク
「で、できることならどちらも失いたくないと」
「…」コク
「ううん、はっきり言っちゃうと難しいと思うな」
「そう…ですわよね…」
「ありきたりな答になるかもしれないけど、自分の気持ちに正直になるのが1番だと思うわ」
「…自分の、気持ち…」
「うん、力になれなくてごめんなさい、でもやっぱり後悔しないためにはあなた…コホン、田中さんが自分で決めるしかないと思う」
「…」
私は……
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:14:00.26 ID:3MJimcPvO
私は…上条さんが…好きですわ
これは紛れも無い事実ですの
でも、お姉様のことも好きですの
これも紛れも無い事実ですの
きっと、どっちを選んだとしても後悔はすると黒子は思いますの
どちらも選ばないままでもいつか絶対に後悔すると思いますの
「…」
何故、こんなにも苦しいのでしょうか
黒子は、黒子はただ…
どちらにも嫌われたくありませんの…
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:17:04.07 ID:3MJimcPvO
「…黒子は…黒子は…グスン…うええん」
「白井さん…」
固法先輩はそれ以上何も言わずに
黒子が泣き止むまでずっと頭を撫でていてくれましたの
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 02:20:27.70 ID:3MJimcPvO
申し訳ないですが明日も仕事なのでねます
明日の夜には必ず終わらせますので
どうか保守をよろしくお願いします
私の方でも出来る限り仕事中にでも保守するつもりです
425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:13:43.82 ID:3MJimcPvO
保守感謝です
430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:22:11.15 ID:3MJimcPvO
プルルプルル
「はい、こちら風紀医院第117支部…な、わかりましたすぐに向かいます!」
「…どうしましたの?固法先輩」
只事ではなさそう、ですわね
「白井さん……あなたはここで待機してなさい」
「な!何故ですの?」
「…今のあなたには何もできることはないの、白井さん…今、とぶことができる?」
「それは…ですが!」
「これは命令よ!…お願いだから…」
「…わかりましたの」
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:26:22.01 ID:3MJimcPvO
一体…どうしてですの?
初春もここにいないということは現場にいるということですの…
確かに精神的に不安定な事は認めますが…
納得…いきませんの!
「じっとなんてしてられませんわ!」
432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:34:47.64 ID:3MJimcPvO
「はあっはあっ…」タタタ
全く、テレポートが使えない事がこんなに不便だなんて思いませんでしたの
上条さんが頭から離れないせいで『自分だけの現実』の演算がうまく機能しませんの…
「セブンスミスト…よくもまあ立て続けに事件が起きるものですわね」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 20:36:59.51 ID:3MJimcPvO
少し席をあけます
何度もすみません
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 21:18:23.77 ID:3MJimcPvO
上条さん…今頃なにをしていらっしゃるのでしょう
ふふ、不謹慎でしたわね
もしかしたら今も苦しんでいる一般市民の方がいるかもしれませんのに
「…」
帰ったら…またメール…してもいいでしょうか…
458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/01(月) 01:12:08.39 ID:nu2GsJVgO
やっとついたと思ったら…
なんですのこの有様は…
「めちゃくちゃですの…ビルが倒壊するなんて一体何が…」
「し、白井さん!」
「初春!これは…一体何があったというんですの?」
「ビルを爆破した犯人はもうわかってます…スキルアウトのグループの一つで警備員達が今ごろ身柄を確保してると思います」
「そうですの…それで、怪我人等は!?まさか死者なんて…」
「奇跡的に一人負傷しただけ…なんですけど…白井さん…」
「一人…どうかしたんですの?」
「かなりの重傷なんです…今は病院に運ばれてます…その」
「?」
「その怪我人と言うのは…」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/01(月) 01:26:57.63 ID:nu2GsJVgO
とある病院
「お姉様!!!
「あ、黒子!ははー、ちょっとドジっちゃったみたい…私としたことが」
「お姉様……よかった…うわあああん」
「おわちょっと黒子!痛いっつーの!あちこち骨折してんだから!」
お姉様、あちこち包帯とギプスだらけですの…
私が暢気に恋の相談なんてしている間にお姉様が…
なにをやってるんですの私は…
「ごめんなさい…グスンお姉様…私が、グスン私が不甲斐ない…ば、ばっかりな」
「なーに言ってんのよ馬鹿」
「…でも」
「私が事件に首つっこむのはいつものことでしょ?自業自得よ、だからほら!泣くな!」
お姉様…
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こいつは惜しいな、最後まで読みたかったー
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