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勇者「誰も仲間になってくれなかった」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:12:35.51 ID:RDe9c0P3O [1/21]
勇者「だからといってこのパーティーは無いと思う」
勇者:かけだし ゆうしゃ
妹:かわいい いもうと
妹「一人より二人だよ! お兄ちゃん!」
勇者「いや、昔は勇者一人だった訳だし」
勇者「だからといってこのパーティーは無いと思う」
勇者:かけだし ゆうしゃ
妹:かわいい いもうと
妹「一人より二人だよ! お兄ちゃん!」
勇者「いや、昔は勇者一人だった訳だし」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:16:24.14 ID:RDe9c0P3O [2/21]
妹「大丈夫! 私、結構役に立つよ」
勇者「お前戦闘経験あったっけ」
妹「ないよ?」
勇者「それじゃ戦えないじゃん」
妹「戦わないよ?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:19:55.40 ID:RDe9c0P3O [3/21]
勇者「それじゃ俺死んじゃうよ」
妹「え、そんなの私困るよぅ」
勇者「困るってレベルなの」
妹「教会まで棺桶引っ張りたくないよぅ」
勇者「兄の死を迷惑がるな」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:21:22.69 ID:RDe9c0P3O [4/21]
勇者「じゃあお前は俺に何をしてくれるんだ」
妹「お兄ちゃんは私に何をしてくれるの?」
勇者「えっ」
妹「えっ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:26:46.90 ID:RDe9c0P3O
勇者「妹よ、お前は留守番してろ」
妹「えー、寂しいよぅ」
妹「一緒に連れてってよぅ」
妹「ねーぇ、お兄ちゃーん」
勇者「そんな目で見るな」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:30:14.97 ID:RDe9c0P3O
勇者「戦えないお前を連れてっても旅費が倍になるだけだ」
妹「さすがに今のは傷つく」
勇者「あ…」
妹「…」
勇者「ごめん」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:33:46.45 ID:RDe9c0P3O
勇者「俺が悪かった」
妹「…」
勇者「お前は料理上手いし、かわいいし、自慢の妹だよ」
妹「…」
妹「じゃあ、連れてってくれる?」
勇者「それは駄目」
妹「えーっ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:36:02.89 ID:RDe9c0P3O
妹「自慢の妹がこんなにお願いしても駄目なの?」
勇者「自慢の妹だから危険な旅に連れていきたくないんだよ」
妹「お兄ちゃん…」
妹「じゃあ赤の他人ならいいんだ」
勇者「いちいち揚げ足とるな」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:49:26.97 ID:RDe9c0P3O
勇者「今のは兄の心を察して家に残る流れだろ」
妹「?」
勇者「心底不思議そうにするな」
妹「あ、家引き払ってくるね」
勇者「まてまて」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 12:00:08.48 ID:RDe9c0P3O
勇者「やっとお前を撒いたと思ったのに」
妹「お兄ちゃんが勇者様オーラ出し過ぎだから見つかるんだよ」
勇者「え、そ、そうかな」
妹「そうだよー」
妹「ねぇ、一緒に」
勇者「駄目」
妹「むーっ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 12:16:46.86 ID:RDe9c0P3O
勇者「とにかく、俺は旅に出るからな」
妹「もう夕方だよ?」
勇者「お前が邪魔しなきゃとっくに隣町だったのに」
妹「はいはい、文句なら夕ご飯食べながら聞くから」
勇者「むぅ…」グー
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 12:44:17.45 ID:RDe9c0P3O
勇者「妹よ、お前とこのやりとりをするようになって今日で一年だ」
妹「感慨深いね」
勇者「流石にそろそろ旅立たないと王様に怒られる」
妹「そんな事もあろうかと」
勇者「というと」
妹「毎日王様に『私にも勇者の使命を下さい』って手紙書いてたんだ」
勇者「通りで最近使者が来ない訳だ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 16:54:08.22 ID:RDe9c0P3O
…
勇者「ふむふむ…今日も魔物達が街を襲ったのか」
妹「穏やかじゃないね」
勇者「お前のせいでもあるんだぞ」
妹「えっ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 16:57:28.50 ID:RDe9c0P3O
勇者「よし、ちょっとトイレ行ってくる」
妹「最後までちゃんと振ってね」
勇者「よもや窓から脱出するとは夢にも思うまい」
ガラッ
妹「いやぁ、お兄ちゃんがトイレの窓につっかえる夢を見てね」
勇者「やだなぁ換気ですよ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 17:00:01.91 ID:RDe9c0P3O
「いえ、結構です」
「いいです、間に合ってますからっ」
「帰って下さいっ」
勇者「押し売りか」
妹「ううん、王様の使者」
勇者「えっ」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 17:09:56.73 ID:RDe9c0P3O
勇者「妹よ、今度ばかりはガツンと言わせてもらう」
妹「はい」
勇者「俺は世界の平和の為、皆の幸せの為、魔王を倒さねばならない」
妹「はい」
勇者「これは遊びじゃない。お前を危険に巻き込みたくない。いいか、おとなしく家で待ってろ」
妹「お兄ちゃん…」
勇者「妹よ」
妹「こんな事もあろうかと、魔王をウチに招待しといたから」
勇者「えっ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 17:46:51.60 ID:RDe9c0P3O
…
「またですか」
「はい、無料で」
「はい、わかりました」
妹「お兄ちゃん、王様からプレゼントです」
勇者「王様から?」
妹「困ったら使え、って」
『このボタンを押せば魔王退治ができるよ』
勇者「ふむ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:00:05.78 ID:RDe9c0P3O [21/21]
勇者「脱出ボタン……か?」
勇者「これを使えば……旅に」
バンッ
妹「させないよっ」
勇者「くっ 見つかったか」
妹「お兄ちゃん、絶対押さないでね」
勇者「はい」ポチッ
妹「返事代わりに押さないでっ」
勇者「何も起きないじゃないか」
妹「ほっ」
この時、魔王軍が静かに滅んだ事が
それはまた別の話
妹「大丈夫! 私、結構役に立つよ」
勇者「お前戦闘経験あったっけ」
妹「ないよ?」
勇者「それじゃ戦えないじゃん」
妹「戦わないよ?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:19:55.40 ID:RDe9c0P3O [3/21]
勇者「それじゃ俺死んじゃうよ」
妹「え、そんなの私困るよぅ」
勇者「困るってレベルなの」
妹「教会まで棺桶引っ張りたくないよぅ」
勇者「兄の死を迷惑がるな」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:21:22.69 ID:RDe9c0P3O [4/21]
勇者「じゃあお前は俺に何をしてくれるんだ」
妹「お兄ちゃんは私に何をしてくれるの?」
勇者「えっ」
妹「えっ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:26:46.90 ID:RDe9c0P3O
勇者「妹よ、お前は留守番してろ」
妹「えー、寂しいよぅ」
妹「一緒に連れてってよぅ」
妹「ねーぇ、お兄ちゃーん」
勇者「そんな目で見るな」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:30:14.97 ID:RDe9c0P3O
勇者「戦えないお前を連れてっても旅費が倍になるだけだ」
妹「さすがに今のは傷つく」
勇者「あ…」
妹「…」
勇者「ごめん」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:33:46.45 ID:RDe9c0P3O
勇者「俺が悪かった」
妹「…」
勇者「お前は料理上手いし、かわいいし、自慢の妹だよ」
妹「…」
妹「じゃあ、連れてってくれる?」
勇者「それは駄目」
妹「えーっ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:36:02.89 ID:RDe9c0P3O
妹「自慢の妹がこんなにお願いしても駄目なの?」
勇者「自慢の妹だから危険な旅に連れていきたくないんだよ」
妹「お兄ちゃん…」
妹「じゃあ赤の他人ならいいんだ」
勇者「いちいち揚げ足とるな」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 11:49:26.97 ID:RDe9c0P3O
勇者「今のは兄の心を察して家に残る流れだろ」
妹「?」
勇者「心底不思議そうにするな」
妹「あ、家引き払ってくるね」
勇者「まてまて」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 12:00:08.48 ID:RDe9c0P3O
勇者「やっとお前を撒いたと思ったのに」
妹「お兄ちゃんが勇者様オーラ出し過ぎだから見つかるんだよ」
勇者「え、そ、そうかな」
妹「そうだよー」
妹「ねぇ、一緒に」
勇者「駄目」
妹「むーっ」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 12:16:46.86 ID:RDe9c0P3O
勇者「とにかく、俺は旅に出るからな」
妹「もう夕方だよ?」
勇者「お前が邪魔しなきゃとっくに隣町だったのに」
妹「はいはい、文句なら夕ご飯食べながら聞くから」
勇者「むぅ…」グー
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 12:44:17.45 ID:RDe9c0P3O
勇者「妹よ、お前とこのやりとりをするようになって今日で一年だ」
妹「感慨深いね」
勇者「流石にそろそろ旅立たないと王様に怒られる」
妹「そんな事もあろうかと」
勇者「というと」
妹「毎日王様に『私にも勇者の使命を下さい』って手紙書いてたんだ」
勇者「通りで最近使者が来ない訳だ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 16:54:08.22 ID:RDe9c0P3O
…
勇者「ふむふむ…今日も魔物達が街を襲ったのか」
妹「穏やかじゃないね」
勇者「お前のせいでもあるんだぞ」
妹「えっ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 16:57:28.50 ID:RDe9c0P3O
勇者「よし、ちょっとトイレ行ってくる」
妹「最後までちゃんと振ってね」
勇者「よもや窓から脱出するとは夢にも思うまい」
ガラッ
妹「いやぁ、お兄ちゃんがトイレの窓につっかえる夢を見てね」
勇者「やだなぁ換気ですよ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 17:00:01.91 ID:RDe9c0P3O
「いえ、結構です」
「いいです、間に合ってますからっ」
「帰って下さいっ」
勇者「押し売りか」
妹「ううん、王様の使者」
勇者「えっ」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 17:09:56.73 ID:RDe9c0P3O
勇者「妹よ、今度ばかりはガツンと言わせてもらう」
妹「はい」
勇者「俺は世界の平和の為、皆の幸せの為、魔王を倒さねばならない」
妹「はい」
勇者「これは遊びじゃない。お前を危険に巻き込みたくない。いいか、おとなしく家で待ってろ」
妹「お兄ちゃん…」
勇者「妹よ」
妹「こんな事もあろうかと、魔王をウチに招待しといたから」
勇者「えっ」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 17:46:51.60 ID:RDe9c0P3O
…
「またですか」
「はい、無料で」
「はい、わかりました」
妹「お兄ちゃん、王様からプレゼントです」
勇者「王様から?」
妹「困ったら使え、って」
『このボタンを押せば魔王退治ができるよ』
勇者「ふむ」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:00:05.78 ID:RDe9c0P3O [21/21]
勇者「脱出ボタン……か?」
勇者「これを使えば……旅に」
バンッ
妹「させないよっ」
勇者「くっ 見つかったか」
妹「お兄ちゃん、絶対押さないでね」
勇者「はい」ポチッ
妹「返事代わりに押さないでっ」
勇者「何も起きないじゃないか」
妹「ほっ」
この時、魔王軍が静かに滅んだ事が
それはまた別の話
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コメント
勇者いらねえwww
No title
おい最初からそれ使えwww
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