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いちご「ある晴れた日」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:54:52.42 ID:k4yc1o2A0 [1/6]
晴れた空、透き通った青。
バトン部の私には天候は関係ないけど。
でも天気がいいのは悪く無い。
律「いちごーおはよー」ダッ
澪「お、おはよう!待てーりつー!」ダッ
いちご「おはよ」
軽音部はいつも忙しない。
晴れた空、透き通った青。
バトン部の私には天候は関係ないけど。
でも天気がいいのは悪く無い。
律「いちごーおはよー」ダッ
澪「お、おはよう!待てーりつー!」ダッ
いちご「おはよ」
軽音部はいつも忙しない。
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:55:48.61 ID:k4yc1o2A0
唯「あ、いちごちゃんおはよー!」
和「おはよう」
いちご「おはよ」
このクラスはみんな仲が良く、催し物にも全力。
もうすぐ始まる文化祭、今年はすごく楽しくなりそう。
恥ずかしくて表には出さないけど。
そこが私の悪いところなのかな。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:56:43.10 ID:k4yc1o2A0
姫子「ゆいー!妹さん来てるよー」
唯「はーい!ういー!お、あずにゃんまで!」
いちご(・・・)ピクッ
あずにゃん、軽音部の部員。
良く聞く名前なんだけどなんであずにゃんなんだろう。
そして唯はいつも抱きついている。
梓「ちょっと唯先輩!こんなところでやめてください!」
唯「えへへ、あずにゃん分補給だよー!」
補給・・・か。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:57:25.09 ID:k4yc1o2A0
補給するとどうなるんだろう。
そんな事を考えていると、後ろの席に澪が座った。
澪「ふぅ・・・」
いちご「朝あんなに走ってどうしたの」
澪「あ、いや、昨日二人で演技の練習をしようと思ってたんだけど、台本をどこかに忘れてしまってて」
いちご「あったの?」
澪「うん、部室にあったよ」
いちご「そう、よかった」
澪「うん・・・ほんとによかった」
澪にあずにゃん分の事について聞こうと思ったけど、さわ子先生が入ってきたので会話が出来なかった。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:58:16.56 ID:k4yc1o2A0
唯が抱きつく、あずにゃん分を補給、補給しなかったら・・・?
動かなくなる?と言う事は唯は毎日あずにゃん分を補給している・・・?
一度考え出すと止まらない妄想で授業中に、
先生「えーと、じゃあ若王子、この式の答えは?」
いちご「x=7です」
先生「はい、正解」
別に支障をきたす程の悩みでもなかった。
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:59:27.20 ID:k4yc1o2A0
お昼休み。
今日はパンを買いに行く、あいかわらずすごい列だ。
遠くからどこかで聞いた声が聞こえる。
純「あー!もうゴールデンチョコパン売り切れちゃったよ」
梓「仕方ないよ、教室出るの遅かったんだもん」
憂「2年の教室からだとちょっと遠いからね・・・」
あずにゃんと唯の妹とジャズ研の発表で見た事ある子だ。
ゴールデンチョコパンか、私も食べた事ないな。
買えるチャンスはいくらでもあったけど一人では大きいから食べれない。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:00:33.54 ID:1+dYu+lN0 [1/51]
買ってあげて、代わりにあずにゃん分を補給させてもらう?
いや、こんな考えはおかしい。っていうか今日あずにゃん分で頭いっぱいだな。
やっぱり誰かに聞いてみよう・・・。
純「いつか絶対ゲットしてやる!」
梓「そうだね、いつかは食べてみたいね!」
憂「うん!がんばろっ!」
遠くから見てたら全てのパンが売り切れてしまった・・・。残念・・・。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:01:44.12 ID:1+dYu+lN0 [2/51]
放課後。
バトンの練習もしなきゃだけど今日はクラス発表の準備。
エリ「いちごなんか元気なくない?」
いちご「そうかな」
エリ「そうだよ、ちゃんとお昼食べた?」
いちご「食べてない」
エリ「なんで食べなかったのよ!」
いちご「パン売り切れた」
エリ「あー、それなら今行っといでよ、放課後販売もちょっとあるよ?」
いちご「そうなの、じゃあ行く」
エリ「うん!食べたら戻っておいでー」
いちご「ありがと」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:02:27.81 ID:1+dYu+lN0 [3/51]
放課後もパン売ってるとは思わなかった。
と言うより売るパンがあるなら昼出してくれてたら助かったのに・・・。
そんな事を思いながら廊下を歩いていると、少し前にあずにゃんと呼ばれている子を見つけた。
まあ話した事もないし、声かける必要もないか、
梓「あ、すみません、唯先輩達のクラスの方ですよね」
声かけられたけど。
いちご「うん、そうだけど」
梓「今日も遅くまで練習されるんですか?」
いちご「どうして?」
梓「あ、先輩達軽音部来ないのかな・・・と思いまして」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:03:30.15 ID:1+dYu+lN0 [4/51]
いちご「来てほしい?」
梓「は、はい・・・そうなんですけど」
いちご「じゃあ伝えとく」
梓「え、いや、別にそう言うわけじゃ!」
いちご「最近毎日教室にいるから、部活も頑張ってもらいたい」
梓「ありがとうございます、でも忙しければほんと大丈夫ですから!」
いちご「伝えるだけ伝とく、あずにゃん」
あ、勢い余って本名しらないのに唯が言ってる名前で呼んでしまった。
梓「えっ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:04:25.65 ID:1+dYu+lN0 [5/51]
いちご「ごめん。名前知らなくて、唯がそう呼んでたの聞いてたから」
梓「いえ、私中野梓っていいます!」
いちご「梓だからあずにゃんなのね」
梓「・・・そういう事だと思います」
いちご「わかった、じゃあ伝えとくから」
梓「はい!ありがとうございます」
思わぬハプニング。でも名前知れてすっきり。
あずにゃん分は聞き逃したけど。
あ、パン買うの忘れた。
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:05:21.02 ID:1+dYu+lN0 [6/51]
教室。
いちご「律」
律「んー?どうした」
いちご「梓って子が今日も部活来れそうにないですかって言ってた」
律「あー・・・そうだな・・・最近練習してないや」
いちご「いってあげて」
律「で、でも」
いちご「ライブも大切だから、今日くらい」
姫子「そうだよ、今日くらい部活いきなよ」
エリ「うん、まだ衣装も出来てないし、ライブの方が見たいし!」
信代「どっちも完璧にしてくれよな!」
律「みんな・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:06:22.32 ID:1+dYu+lN0 [7/51]
澪「みんなありがとう」
唯「和ちゃんまた後でー!」
紬「みんな後よろしくね~」
律「よっし、今日は練習するぞー!」
うん、なんとか成功したみたい。
あずにゃん喜んでくれるかな。
って私何考えてるんだろ、さて木を作らなきゃ。
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:07:36.25 ID:1+dYu+lN0 [8/51]
部室。
律「おーっす!」
唯「あずにゃーん!」
梓「あれ!?みなさん来てくれたんですか!」
律「うん、いちごに行ってこいって言われてな」
梓「いちご・・・ってあの髪巻いてる人ですか?」
律「そう、今日話したんじゃねーの?」
梓「名前聞くの忘れてしまいまして・・・いちご先輩かぁ~」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:08:32.77 ID:1+dYu+lN0 [9/51]
教室。
エリ「いちご~パン食べれた?」
いちご「食べれなかった」
エリ「えっ!なんで!何してたの」
いちご「考え事」
エリ「いちごも考え事してて周りが見えなくなる事あるのね・・・」
いちご「悪い?」
エリ「いや意外」
いちご「そう」
エリ「うん」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:09:26.98 ID:1+dYu+lN0 [10/51]
ジャジャッジャジャッジャーン♪
姫子「軽音部の練習もなんか久々に聞くね」
しずか「うん、おもしろいライブにしてほしいね」
練習始まった、良いBGMになるかも。
これもある意味あずにゃん分補給なのかな。
よし、がんばろ。
エリ「いちご、今木何?」
いちご「木D作ってる」
あと3本、がんばろ。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:10:16.41 ID:1+dYu+lN0 [11/51]
翌日。
晴れた空。少し雲もあるけど良い天気。
今日は私も部活に行かないと発表間に合うか心配。
自分じゃなくて後輩達が。
唯「いちごちゃんおはよー」
憂「姉がいつもお世話になってますー!」
いちご「おはよ」
いつも仲の良い姉妹。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:11:23.25 ID:1+dYu+lN0 [12/51]
律「いちごおはよう、昨日はありがとな」
いちご「別に」
澪「おかげで練習しっかり出来たよ」
いちご「そう」
律「梓も感謝してたぜ、いちご先輩大好き~!ってな」
いちご「えっ///」ビクッ
律「ごめん、大げさすぎた」
いちご「そ、そう」
何反応してんだろ、私。
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:12:09.25 ID:1+dYu+lN0 [13/51]
あ、そういえばあずにゃん分の事聞かなきゃ。
いちご「澪」
澪「うん?」
いちご「ちょっといい?」
澪「あ、うん、大丈夫」
いちご「あずにゃん分って何?」
澪「えーっと・・・何て言うか・・・唯の元気の源・・・かな?」
いちご「それが無くなるとどうなるの?」
澪「ごめん、そこまでは」
いちご「そっか、ありがと」
元気の源か。
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:13:09.34 ID:1+dYu+lN0 [14/51]
澪「そんな事聞いて何かあったのか?」
いちご「唯がいつも補給してるから」
律「スキンシップだな!」
澪「割り込んでくるな!」ゴンッ
律「いってー!・・・まあこんな殴り合いみたいなもんじゃね」
いちご「そっか、ありがと」
澪「まあちょっと見てて照れるけどな・・・」
いちご「そう」
補給すると元気が・・・。なるほど。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:14:12.81 ID:1+dYu+lN0 [15/51]
じゃあ私が補給したら私も元気が出るのかな。
あ、でもさっきスキンシップだって言ってたから別に何もないのかな。
今日も止まらない妄想を授業中に繰り広げてるけど、
先生「若王子、32ページの5行目を訳してみて」
いちご「彼は彼女に駅までの道を教えた、です」
先生「お見事、正解」
予習してたので今日もばっちり。
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:15:03.57 ID:1+dYu+lN0 [16/51]
お昼休み。
今日もパン。今日もすごい混んでるなぁ。
遠くからどこかで聞いた事のある声が近づいてきた。
梓「いちご先輩!」
いちご「あずにゃん」
梓「えっ!その呼び方にするんですか!?」
いちご「えと、何て呼ぼう」
梓「梓でいいですよ!」
いちご「あずにゃんは?」
梓「ちょっと恥ずかしいです・・・」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:15:58.94 ID:1+dYu+lN0 [17/51]
梓「そ、そんなことより昨日はありがとうございました!練習がすごく充実しまして!」
いちご「そう」
梓「練習不足の不安が吹き飛ぶくらい上出来でした!いちご先輩のおかげです!」
いちご「気にしないで」
梓「それじゃあパン売り切れちゃうのでまた!」
いちご「また」
今日はなんとか買えた。クロワッサンおいし。
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:17:05.96 ID:1+dYu+lN0 [18/51]
放課後。
いちご「エリ」
エリ「うん?」
いちご「今日バトン部行くから」
エリ「うん、わかった!頑張ってね!」
いちご「うん」
今日はバトン部の発表もあるからさすがに練習しないと。
あれ。あのギター背負ってる子は。
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:18:06.33 ID:1+dYu+lN0 [19/51]
いちご「あずにゃん」
梓「!!」ビクッ
いちご「ごめん、驚いた?」
梓「い、いちご先輩!急に後ろから話かけられたのと、その呼び方にダブルで驚きました!」
いちご「周り誰も居ないし恥ずかしくない」
梓「そ、そうですけど・・・私が恥ずかしいです///」
いちご「今日律達は劇の練習してる」
梓「そうですか・・・いちご先輩はこれから部活ですか?」
いちご「うん」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:19:29.06 ID:1+dYu+lN0 [20/51]
梓「頑張ってくださいね!」
いちご「ありがと」
梓「それでは、また!」
ちょっと会話が出来る様になっただけでも大きな進歩。
あれ・・・放課後販売のパン売場に・・・
いちご「待って」
梓「は、はい」
いちご「そこのパン」
梓「あ、部活の方用の放課後販売ですね」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:20:33.71 ID:1+dYu+lN0 [21/51]
いちご「待ってて」
梓「?」
放課後販売にゴールデンチョコパンが売ってる。
一日3本限定じゃなかったっけ。
放課後お茶してるって言うし、プレゼントしてあげよう。
いちご「お待たせ、これあげる」
梓「えっ!ゴールデンチョコパンじゃないですか!」
いちご「この前食べたいって聞こえたから」
梓「え・・・聞こえてましたか・・・」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:22:15.06 ID:1+dYu+lN0 [22/51]
梓「嬉しいですけど、一人じゃ食べ切れませんし・・・」
いちご「わかった、半分こ」
梓「本当にいいんですか?」
いちご「うん」
梓「ありがとうございます!嬉しいです!」
いちご「変わりに・・・」
梓「えっ?」
いちご「何でもない」
梓「あ、はい・・・」
いちご「部活頑張って、じゃ」
梓「はい!またです!」
補給させてなんて言えるわけない。恥ずかしい。
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:23:21.18 ID:1+dYu+lN0 [23/51]
残ったゴールデンチョコパン。半分こだけどちょっと量がある。
一口サイズに切って、久しぶりの後輩達にあげた。
もちろん私も食べたけど。うん、おいし。
いちご「みんなしっかり練習してたね、うまくなってた」
後輩「「「ありがとうございます!」」」
いちご「明日からまたちょっと来れなくなるけど頑張って」
後輩「「「はい!」」」
いちご「じゃ、解散」
後輩「「「お疲れ様でした!」」」
バトン部は全然心配いらなかった。劇が一番心配。
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:24:22.62 ID:1+dYu+lN0 [24/51]
もう外は暗くなってる。うちのクラスももう電気消えてる。
みんな帰ったかな。
梓「あ、いちご先輩!また会いましたね、お疲れ様です!」
いちご「お疲れ様、帰り?」
梓「はい!あ、チョコパンおいしかったです!ありがとうございました!」
いちご「そう、よかった」
梓「帰り道どっちですか?よかったら一緒に帰りませんか?」
いちご「うん」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:25:30.73 ID:1+dYu+lN0 [25/51]
梓「私こっちなんですけど、いちご先輩は?」
いちご「・・・私もこっち」
何で今嘘付いたんだろ。バカみたい。
話す機会なんて今すぐじゃなくてもいくらでも作れるのに。
梓「クラスは楽しいですか?」
いちご「うん」
梓「賑やかそうですもんね、唯先輩とか律先輩とか」
いちご「うん」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:26:46.07 ID:1+dYu+lN0 [26/51]
この機会だ、ついでに聞いてみよう。
いちご「あずにゃん」
梓「は、はい!ってやっぱりその呼び方なんですか!」
いちご「唯が言ってるあずにゃん分って元気が出るの?」
梓「え・・・し、知りません!唯先輩が勝手に言ってるだけで!」
いちご「どうやったら補給出来るの?」
梓「え・・・と・・・抱きついたら補給できるんじゃ・・・///」
いちご「ふん」
梓「すみません・・・そんな恥ずかしいところお見せしてたなんて・・・///」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:27:46.57 ID:1+dYu+lN0 [27/51]
いちご「補給」ギュッ
梓「にゃっ!?!?」
いちご「にゃって言った」
梓「い、いちご先輩!?!?」
いちご「猫みたい」
梓(・・・う、いい香りが///)
いちご「補給完了・・・かな」パッ
梓「そ、それはよかったです」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:28:45.37 ID:1+dYu+lN0 [28/51]
いちご「ありがと」
梓「い、いえ・・・じゃあ私こっちなんで!また!」ダッ
いちご「また」
走って行っちゃった、急に抱きついたりしたから嫌われたかな。
なんであんな事しちゃったんだろ。
とりあえず家に帰ろう。
道わからないから一旦学校戻ろ。
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:29:45.23 ID:1+dYu+lN0 [29/51]
翌日。
曇った空。今にも雨が降り出してきそう。
今日中に木Gまで作らなくちゃ。
梓「い、いちご先輩///」
いちご「おはよ」
梓「お、おはようございます!ではまた!///」ダッ
私の心と同じ天候かな。
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:30:36.79 ID:1+dYu+lN0 [30/51]
唯「文化祭まであと一週間だね~」
和「そうね、もう律も澪もなかなか順調だから後は道具係の方ね」
紬「さすがりっちゃん、澪ちゃん、息が合うわね~もうちょっとセリフ増やそうかしら」
律「ちょっと待て!嫌な予感しかしないからやめろ」
澪「ははは・・・」
いちご(後一週間か・・・)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:31:59.17 ID:1+dYu+lN0 [31/51]
やっぱり昨日補給とか行って抱きついたのはダメだったかな。
仲良くもないんだし。
さらにもし唯と付き合ってる・・・とかだったら唯にも悪いし。
そんな勝手な妄想で作り上げた罪悪感持ってる、
先生「若王子さん、この地名は?」
いちご「・・・わかりません」
先生「えーっと、じゃあ高橋さん」
そんな授業上手く行くわけなかった。
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:33:33.49 ID:1+dYu+lN0 [32/51]
お昼休み。
今日は授業終わってすぐ来たから人は少ない。
いつもの時間だったらあずにゃん達に会ってしまう。
あ、ゴールデンチョコパン売ってる。今日はこれにしよ。
どこで食べようかな。
文化祭だから屋上の鍵開いてるかな。よし。
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:35:36.38 ID:1+dYu+lN0 [33/51]
屋上。
あぁ天気悪いな。帰りには雨降りそう。
傘持ってきてて良かった。
ゴールデンチョコパンおいし。
でも一人じゃ多かったかな。
帰りにまた食べよ。
フェンスで遠く見つめてる子がいる。
ってあれは。
あずにゃん。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:36:49.45 ID:1+dYu+lN0 [34/51]
いちご「あずにゃん」
梓「!!」ビクッ
いちご「ごめん」
梓「い、いえ!いちご先輩も屋上で食べてたんですね!」
いちご「うん」
梓「そ、それじゃあ私教室戻りますっ!」ダッ
いちご「うん」
謝ろうと思ってたのに、行っちゃった。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:38:02.36 ID:1+dYu+lN0 [35/51]
放課後。
いちご「木Gできた」
姫子「完成度高いな・・・」
唯「おおおお!私の役の木Gだ!ありがとーいちごちゃん!」
いちご「うん」
エリ「ふー今日は捗ったわね!」
いちご「うん」
和「もう下校時間だけどね・・・じゃあみんな片付けて帰りましょう」
「「「はーい」」」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:38:59.23 ID:1+dYu+lN0 [36/51]
いちご「私教室の鍵届けてくるから」
和「そう?悪いわね、ありがとう」
いちご「お疲れ様」
和「お疲れ様」
ふぅ、今日は張り切っちゃったな。
軽音部からギターの音だけ聞こえてたからかな。
それとも何かを吹っ切りたいから?
嫌な私。あずにゃんに謝らないと。
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:39:44.60 ID:1+dYu+lN0 [37/51]
ザーザー
すごい雨。傘持ってきてて良かった。
梓「い、いちご先輩!」
いちご「お疲れ様、傘は?」
梓「持ってきてなくて・・・」
いちご「もうみんな帰ったの?」
梓「そうみたいです・・・お母さんに持ってきてもらおうかなと思って」
いちご「使って」
梓「えっ!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:40:34.10 ID:1+dYu+lN0 [38/51]
いちご「家近いから」
梓「そうでしたっけ!?」
いちご「それと」
梓「は、はい」
いちご「この前は抱きついてごめんなさい、じゃ」ダッ
梓「い、いちご先輩!!」
ザーザー
逃げちゃった。くしゅん。
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:43:04.71 ID:1+dYu+lN0 [39/51]
翌日。
窓の外は暗い雨空。見上げるといつもの天井。
こんな時に風邪引いちゃった。バカみたい。
アナ『皆様おはようございます!』
アナ『今日も元気に行ってらっしゃい!』
いつも見れない時間までテレビ見れるのってなんか不思議。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:44:12.78 ID:1+dYu+lN0 [40/51]
ちゃんと謝ったうちに入るのかな。
答え聞く前に逃げちゃうとか意味ないよね。
今日はこんな事しか考えられない、
そんな気がする。
ぼーっとして何も手がつけれない。
ちょっと寝よう。
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:45:25.36 ID:1+dYu+lN0 [41/51]
夕方。
お腹減ったな。そういや朝から何も食べてないな。
ピンポーン
家のチャイム鳴ってる。確かお母さんいたよね。
トントントン
足音が近づいてくる。なんだろ。
コンコン
梓「失礼します」
あずにゃん?
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:46:59.51 ID:1+dYu+lN0 [42/51]
いちご「どうして」
梓「いちご先輩、大丈夫ですか?唯先輩に住所聞いてお見舞いに来ました」
いちご「そっか、ありがと」
梓「傘ありがとうございました、ほんとに助かりました・・・」
いちご「ううん」
梓「すみません、風邪まで引かせてしまって・・・本当にごめんなさい」
いちご「気にしないで」
梓「あの・・・その・・・それと」
いちご「なに」
梓「昨日謝られた事なんですが・・・」
うん、四面楚歌。もう逃げられない。答え聞くしかない。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:48:15.27 ID:1+dYu+lN0 [43/51]
梓「謝ることじゃないです!」
その答えは予想外だった。
梓「あの、なんていうか、唯先輩もいつもしてくるし、その」
いちご「唯は彼女?」
梓「そんなわけないです!ただの先輩です!」
いちご「そう、でも、ごめん」
ちょっとホッとした。
梓「その、いちご先輩に抱きつかれるなら私嬉しいです・・・///」
そしてドキッとした。
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:49:40.50 ID:1+dYu+lN0 [44/51]
梓「なんていうかその、優しいですし、抱きつかれた時も柔らかくて・・・」
いちご「ありがと」
梓「それに、もっともっといちご先輩の事知りたくなりました!」
いちご「ほんと?」
梓「はい!」
いちご「じゃああずにゃん分補給していい?」
梓「あ、いちご先輩、起きちゃだめです!」
いちご「でも」
梓「これで・・・補給できますか?」ダキッ
いちご「うん・・・ありがと」ギュッ
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:51:35.66 ID:1+dYu+lN0 [45/51]
ポツ・・・ポツ・・・
朝とは違い、今は雨音が弱まって聞こえる。
梓「そう言えばいちご先輩」
いちご「ん」
梓「初めて一緒に帰った日、嘘付きましたよね、帰り道全然違うじゃないですか!」
いちご「ごめん」
梓「帰り道に寄れるかと思ったら住所聞いてびっくりしました!」
いちご「うん」
梓「なんでですか?」
いちご「一緒に帰りたかった」
梓「ほんとですか?」
いちご「ほんと」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:53:54.01 ID:1+dYu+lN0 [46/51]
梓「いちご先輩?」
いちご「ん」
梓「私もこれからいちご先輩分補給してもいいですか?」
いちご「うん」
梓「ありがとうございます!」
いちご「でも今日は風邪写るからもうダメ」
梓「あ、そうですね・・・すみません」
いちご「風邪治ったら日が空いた分補給させて」
梓「もちろんです!」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:55:56.48 ID:1+dYu+lN0 [47/51]
ポツ・・・ポツ・・・
梓「お土産と言ってはなんですが」
いちご「ん」
梓「今日はゴールデンチョコパン持って来ました!」
いちご「!」
梓「お昼休み少しフライングしまして///」
いちご「あずにゃん、ありがと」
梓「ご飯食べてないみたいですし、どうぞ」
いちご「ありがと」
梓「食べさせてあげますよ、あ~んして下さい」
いちご「あーん」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:57:34.77 ID:1+dYu+lN0 [48/51]
翌日。
快晴。昨日までの雨が嘘だったかのような透き通った青。
風邪も一日で吹き飛んだ。さすがあずにゃん分。
梓「いちご先輩、おはようございます!」
いちご「おはよ、あずにゃん」
梓「あとで・・・補給させてくださいね!」
いちご「うん」
今日はなんだか気持ちも晴れた。
おわり
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:59:47.95 ID:1+dYu+lN0 [49/51]
あるー晴れーた日ーのことー
魔法みたいなゆーかいがー
見てくださった方、支援頂いた方、ありがとうございました。
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 01:23:14.38 ID:1+dYu+lN0 [50/51]
ムギさん人気ないですな^q^
あまりないカップリング書くのは楽しいですね。なんかおっきしちゃいます。
次書くときは信代さんでも
唯「あ、いちごちゃんおはよー!」
和「おはよう」
いちご「おはよ」
このクラスはみんな仲が良く、催し物にも全力。
もうすぐ始まる文化祭、今年はすごく楽しくなりそう。
恥ずかしくて表には出さないけど。
そこが私の悪いところなのかな。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:56:43.10 ID:k4yc1o2A0
姫子「ゆいー!妹さん来てるよー」
唯「はーい!ういー!お、あずにゃんまで!」
いちご(・・・)ピクッ
あずにゃん、軽音部の部員。
良く聞く名前なんだけどなんであずにゃんなんだろう。
そして唯はいつも抱きついている。
梓「ちょっと唯先輩!こんなところでやめてください!」
唯「えへへ、あずにゃん分補給だよー!」
補給・・・か。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:57:25.09 ID:k4yc1o2A0
補給するとどうなるんだろう。
そんな事を考えていると、後ろの席に澪が座った。
澪「ふぅ・・・」
いちご「朝あんなに走ってどうしたの」
澪「あ、いや、昨日二人で演技の練習をしようと思ってたんだけど、台本をどこかに忘れてしまってて」
いちご「あったの?」
澪「うん、部室にあったよ」
いちご「そう、よかった」
澪「うん・・・ほんとによかった」
澪にあずにゃん分の事について聞こうと思ったけど、さわ子先生が入ってきたので会話が出来なかった。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:58:16.56 ID:k4yc1o2A0
唯が抱きつく、あずにゃん分を補給、補給しなかったら・・・?
動かなくなる?と言う事は唯は毎日あずにゃん分を補給している・・・?
一度考え出すと止まらない妄想で授業中に、
先生「えーと、じゃあ若王子、この式の答えは?」
いちご「x=7です」
先生「はい、正解」
別に支障をきたす程の悩みでもなかった。
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/22(金) 23:59:27.20 ID:k4yc1o2A0
お昼休み。
今日はパンを買いに行く、あいかわらずすごい列だ。
遠くからどこかで聞いた声が聞こえる。
純「あー!もうゴールデンチョコパン売り切れちゃったよ」
梓「仕方ないよ、教室出るの遅かったんだもん」
憂「2年の教室からだとちょっと遠いからね・・・」
あずにゃんと唯の妹とジャズ研の発表で見た事ある子だ。
ゴールデンチョコパンか、私も食べた事ないな。
買えるチャンスはいくらでもあったけど一人では大きいから食べれない。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:00:33.54 ID:1+dYu+lN0 [1/51]
買ってあげて、代わりにあずにゃん分を補給させてもらう?
いや、こんな考えはおかしい。っていうか今日あずにゃん分で頭いっぱいだな。
やっぱり誰かに聞いてみよう・・・。
純「いつか絶対ゲットしてやる!」
梓「そうだね、いつかは食べてみたいね!」
憂「うん!がんばろっ!」
遠くから見てたら全てのパンが売り切れてしまった・・・。残念・・・。
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:01:44.12 ID:1+dYu+lN0 [2/51]
放課後。
バトンの練習もしなきゃだけど今日はクラス発表の準備。
エリ「いちごなんか元気なくない?」
いちご「そうかな」
エリ「そうだよ、ちゃんとお昼食べた?」
いちご「食べてない」
エリ「なんで食べなかったのよ!」
いちご「パン売り切れた」
エリ「あー、それなら今行っといでよ、放課後販売もちょっとあるよ?」
いちご「そうなの、じゃあ行く」
エリ「うん!食べたら戻っておいでー」
いちご「ありがと」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:02:27.81 ID:1+dYu+lN0 [3/51]
放課後もパン売ってるとは思わなかった。
と言うより売るパンがあるなら昼出してくれてたら助かったのに・・・。
そんな事を思いながら廊下を歩いていると、少し前にあずにゃんと呼ばれている子を見つけた。
まあ話した事もないし、声かける必要もないか、
梓「あ、すみません、唯先輩達のクラスの方ですよね」
声かけられたけど。
いちご「うん、そうだけど」
梓「今日も遅くまで練習されるんですか?」
いちご「どうして?」
梓「あ、先輩達軽音部来ないのかな・・・と思いまして」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:03:30.15 ID:1+dYu+lN0 [4/51]
いちご「来てほしい?」
梓「は、はい・・・そうなんですけど」
いちご「じゃあ伝えとく」
梓「え、いや、別にそう言うわけじゃ!」
いちご「最近毎日教室にいるから、部活も頑張ってもらいたい」
梓「ありがとうございます、でも忙しければほんと大丈夫ですから!」
いちご「伝えるだけ伝とく、あずにゃん」
あ、勢い余って本名しらないのに唯が言ってる名前で呼んでしまった。
梓「えっ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:04:25.65 ID:1+dYu+lN0 [5/51]
いちご「ごめん。名前知らなくて、唯がそう呼んでたの聞いてたから」
梓「いえ、私中野梓っていいます!」
いちご「梓だからあずにゃんなのね」
梓「・・・そういう事だと思います」
いちご「わかった、じゃあ伝えとくから」
梓「はい!ありがとうございます」
思わぬハプニング。でも名前知れてすっきり。
あずにゃん分は聞き逃したけど。
あ、パン買うの忘れた。
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:05:21.02 ID:1+dYu+lN0 [6/51]
教室。
いちご「律」
律「んー?どうした」
いちご「梓って子が今日も部活来れそうにないですかって言ってた」
律「あー・・・そうだな・・・最近練習してないや」
いちご「いってあげて」
律「で、でも」
いちご「ライブも大切だから、今日くらい」
姫子「そうだよ、今日くらい部活いきなよ」
エリ「うん、まだ衣装も出来てないし、ライブの方が見たいし!」
信代「どっちも完璧にしてくれよな!」
律「みんな・・・」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:06:22.32 ID:1+dYu+lN0 [7/51]
澪「みんなありがとう」
唯「和ちゃんまた後でー!」
紬「みんな後よろしくね~」
律「よっし、今日は練習するぞー!」
うん、なんとか成功したみたい。
あずにゃん喜んでくれるかな。
って私何考えてるんだろ、さて木を作らなきゃ。
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:07:36.25 ID:1+dYu+lN0 [8/51]
部室。
律「おーっす!」
唯「あずにゃーん!」
梓「あれ!?みなさん来てくれたんですか!」
律「うん、いちごに行ってこいって言われてな」
梓「いちご・・・ってあの髪巻いてる人ですか?」
律「そう、今日話したんじゃねーの?」
梓「名前聞くの忘れてしまいまして・・・いちご先輩かぁ~」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:08:32.77 ID:1+dYu+lN0 [9/51]
教室。
エリ「いちご~パン食べれた?」
いちご「食べれなかった」
エリ「えっ!なんで!何してたの」
いちご「考え事」
エリ「いちごも考え事してて周りが見えなくなる事あるのね・・・」
いちご「悪い?」
エリ「いや意外」
いちご「そう」
エリ「うん」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:09:26.98 ID:1+dYu+lN0 [10/51]
ジャジャッジャジャッジャーン♪
姫子「軽音部の練習もなんか久々に聞くね」
しずか「うん、おもしろいライブにしてほしいね」
練習始まった、良いBGMになるかも。
これもある意味あずにゃん分補給なのかな。
よし、がんばろ。
エリ「いちご、今木何?」
いちご「木D作ってる」
あと3本、がんばろ。
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:10:16.41 ID:1+dYu+lN0 [11/51]
翌日。
晴れた空。少し雲もあるけど良い天気。
今日は私も部活に行かないと発表間に合うか心配。
自分じゃなくて後輩達が。
唯「いちごちゃんおはよー」
憂「姉がいつもお世話になってますー!」
いちご「おはよ」
いつも仲の良い姉妹。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:11:23.25 ID:1+dYu+lN0 [12/51]
律「いちごおはよう、昨日はありがとな」
いちご「別に」
澪「おかげで練習しっかり出来たよ」
いちご「そう」
律「梓も感謝してたぜ、いちご先輩大好き~!ってな」
いちご「えっ///」ビクッ
律「ごめん、大げさすぎた」
いちご「そ、そう」
何反応してんだろ、私。
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:12:09.25 ID:1+dYu+lN0 [13/51]
あ、そういえばあずにゃん分の事聞かなきゃ。
いちご「澪」
澪「うん?」
いちご「ちょっといい?」
澪「あ、うん、大丈夫」
いちご「あずにゃん分って何?」
澪「えーっと・・・何て言うか・・・唯の元気の源・・・かな?」
いちご「それが無くなるとどうなるの?」
澪「ごめん、そこまでは」
いちご「そっか、ありがと」
元気の源か。
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:13:09.34 ID:1+dYu+lN0 [14/51]
澪「そんな事聞いて何かあったのか?」
いちご「唯がいつも補給してるから」
律「スキンシップだな!」
澪「割り込んでくるな!」ゴンッ
律「いってー!・・・まあこんな殴り合いみたいなもんじゃね」
いちご「そっか、ありがと」
澪「まあちょっと見てて照れるけどな・・・」
いちご「そう」
補給すると元気が・・・。なるほど。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:14:12.81 ID:1+dYu+lN0 [15/51]
じゃあ私が補給したら私も元気が出るのかな。
あ、でもさっきスキンシップだって言ってたから別に何もないのかな。
今日も止まらない妄想を授業中に繰り広げてるけど、
先生「若王子、32ページの5行目を訳してみて」
いちご「彼は彼女に駅までの道を教えた、です」
先生「お見事、正解」
予習してたので今日もばっちり。
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:15:03.57 ID:1+dYu+lN0 [16/51]
お昼休み。
今日もパン。今日もすごい混んでるなぁ。
遠くからどこかで聞いた事のある声が近づいてきた。
梓「いちご先輩!」
いちご「あずにゃん」
梓「えっ!その呼び方にするんですか!?」
いちご「えと、何て呼ぼう」
梓「梓でいいですよ!」
いちご「あずにゃんは?」
梓「ちょっと恥ずかしいです・・・」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:15:58.94 ID:1+dYu+lN0 [17/51]
梓「そ、そんなことより昨日はありがとうございました!練習がすごく充実しまして!」
いちご「そう」
梓「練習不足の不安が吹き飛ぶくらい上出来でした!いちご先輩のおかげです!」
いちご「気にしないで」
梓「それじゃあパン売り切れちゃうのでまた!」
いちご「また」
今日はなんとか買えた。クロワッサンおいし。
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:17:05.96 ID:1+dYu+lN0 [18/51]
放課後。
いちご「エリ」
エリ「うん?」
いちご「今日バトン部行くから」
エリ「うん、わかった!頑張ってね!」
いちご「うん」
今日はバトン部の発表もあるからさすがに練習しないと。
あれ。あのギター背負ってる子は。
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:18:06.33 ID:1+dYu+lN0 [19/51]
いちご「あずにゃん」
梓「!!」ビクッ
いちご「ごめん、驚いた?」
梓「い、いちご先輩!急に後ろから話かけられたのと、その呼び方にダブルで驚きました!」
いちご「周り誰も居ないし恥ずかしくない」
梓「そ、そうですけど・・・私が恥ずかしいです///」
いちご「今日律達は劇の練習してる」
梓「そうですか・・・いちご先輩はこれから部活ですか?」
いちご「うん」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:19:29.06 ID:1+dYu+lN0 [20/51]
梓「頑張ってくださいね!」
いちご「ありがと」
梓「それでは、また!」
ちょっと会話が出来る様になっただけでも大きな進歩。
あれ・・・放課後販売のパン売場に・・・
いちご「待って」
梓「は、はい」
いちご「そこのパン」
梓「あ、部活の方用の放課後販売ですね」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:20:33.71 ID:1+dYu+lN0 [21/51]
いちご「待ってて」
梓「?」
放課後販売にゴールデンチョコパンが売ってる。
一日3本限定じゃなかったっけ。
放課後お茶してるって言うし、プレゼントしてあげよう。
いちご「お待たせ、これあげる」
梓「えっ!ゴールデンチョコパンじゃないですか!」
いちご「この前食べたいって聞こえたから」
梓「え・・・聞こえてましたか・・・」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:22:15.06 ID:1+dYu+lN0 [22/51]
梓「嬉しいですけど、一人じゃ食べ切れませんし・・・」
いちご「わかった、半分こ」
梓「本当にいいんですか?」
いちご「うん」
梓「ありがとうございます!嬉しいです!」
いちご「変わりに・・・」
梓「えっ?」
いちご「何でもない」
梓「あ、はい・・・」
いちご「部活頑張って、じゃ」
梓「はい!またです!」
補給させてなんて言えるわけない。恥ずかしい。
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:23:21.18 ID:1+dYu+lN0 [23/51]
残ったゴールデンチョコパン。半分こだけどちょっと量がある。
一口サイズに切って、久しぶりの後輩達にあげた。
もちろん私も食べたけど。うん、おいし。
いちご「みんなしっかり練習してたね、うまくなってた」
後輩「「「ありがとうございます!」」」
いちご「明日からまたちょっと来れなくなるけど頑張って」
後輩「「「はい!」」」
いちご「じゃ、解散」
後輩「「「お疲れ様でした!」」」
バトン部は全然心配いらなかった。劇が一番心配。
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:24:22.62 ID:1+dYu+lN0 [24/51]
もう外は暗くなってる。うちのクラスももう電気消えてる。
みんな帰ったかな。
梓「あ、いちご先輩!また会いましたね、お疲れ様です!」
いちご「お疲れ様、帰り?」
梓「はい!あ、チョコパンおいしかったです!ありがとうございました!」
いちご「そう、よかった」
梓「帰り道どっちですか?よかったら一緒に帰りませんか?」
いちご「うん」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:25:30.73 ID:1+dYu+lN0 [25/51]
梓「私こっちなんですけど、いちご先輩は?」
いちご「・・・私もこっち」
何で今嘘付いたんだろ。バカみたい。
話す機会なんて今すぐじゃなくてもいくらでも作れるのに。
梓「クラスは楽しいですか?」
いちご「うん」
梓「賑やかそうですもんね、唯先輩とか律先輩とか」
いちご「うん」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:26:46.07 ID:1+dYu+lN0 [26/51]
この機会だ、ついでに聞いてみよう。
いちご「あずにゃん」
梓「は、はい!ってやっぱりその呼び方なんですか!」
いちご「唯が言ってるあずにゃん分って元気が出るの?」
梓「え・・・し、知りません!唯先輩が勝手に言ってるだけで!」
いちご「どうやったら補給出来るの?」
梓「え・・・と・・・抱きついたら補給できるんじゃ・・・///」
いちご「ふん」
梓「すみません・・・そんな恥ずかしいところお見せしてたなんて・・・///」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:27:46.57 ID:1+dYu+lN0 [27/51]
いちご「補給」ギュッ
梓「にゃっ!?!?」
いちご「にゃって言った」
梓「い、いちご先輩!?!?」
いちご「猫みたい」
梓(・・・う、いい香りが///)
いちご「補給完了・・・かな」パッ
梓「そ、それはよかったです」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:28:45.37 ID:1+dYu+lN0 [28/51]
いちご「ありがと」
梓「い、いえ・・・じゃあ私こっちなんで!また!」ダッ
いちご「また」
走って行っちゃった、急に抱きついたりしたから嫌われたかな。
なんであんな事しちゃったんだろ。
とりあえず家に帰ろう。
道わからないから一旦学校戻ろ。
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:29:45.23 ID:1+dYu+lN0 [29/51]
翌日。
曇った空。今にも雨が降り出してきそう。
今日中に木Gまで作らなくちゃ。
梓「い、いちご先輩///」
いちご「おはよ」
梓「お、おはようございます!ではまた!///」ダッ
私の心と同じ天候かな。
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:30:36.79 ID:1+dYu+lN0 [30/51]
唯「文化祭まであと一週間だね~」
和「そうね、もう律も澪もなかなか順調だから後は道具係の方ね」
紬「さすがりっちゃん、澪ちゃん、息が合うわね~もうちょっとセリフ増やそうかしら」
律「ちょっと待て!嫌な予感しかしないからやめろ」
澪「ははは・・・」
いちご(後一週間か・・・)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:31:59.17 ID:1+dYu+lN0 [31/51]
やっぱり昨日補給とか行って抱きついたのはダメだったかな。
仲良くもないんだし。
さらにもし唯と付き合ってる・・・とかだったら唯にも悪いし。
そんな勝手な妄想で作り上げた罪悪感持ってる、
先生「若王子さん、この地名は?」
いちご「・・・わかりません」
先生「えーっと、じゃあ高橋さん」
そんな授業上手く行くわけなかった。
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:33:33.49 ID:1+dYu+lN0 [32/51]
お昼休み。
今日は授業終わってすぐ来たから人は少ない。
いつもの時間だったらあずにゃん達に会ってしまう。
あ、ゴールデンチョコパン売ってる。今日はこれにしよ。
どこで食べようかな。
文化祭だから屋上の鍵開いてるかな。よし。
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:35:36.38 ID:1+dYu+lN0 [33/51]
屋上。
あぁ天気悪いな。帰りには雨降りそう。
傘持ってきてて良かった。
ゴールデンチョコパンおいし。
でも一人じゃ多かったかな。
帰りにまた食べよ。
フェンスで遠く見つめてる子がいる。
ってあれは。
あずにゃん。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:36:49.45 ID:1+dYu+lN0 [34/51]
いちご「あずにゃん」
梓「!!」ビクッ
いちご「ごめん」
梓「い、いえ!いちご先輩も屋上で食べてたんですね!」
いちご「うん」
梓「そ、それじゃあ私教室戻りますっ!」ダッ
いちご「うん」
謝ろうと思ってたのに、行っちゃった。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:38:02.36 ID:1+dYu+lN0 [35/51]
放課後。
いちご「木Gできた」
姫子「完成度高いな・・・」
唯「おおおお!私の役の木Gだ!ありがとーいちごちゃん!」
いちご「うん」
エリ「ふー今日は捗ったわね!」
いちご「うん」
和「もう下校時間だけどね・・・じゃあみんな片付けて帰りましょう」
「「「はーい」」」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:38:59.23 ID:1+dYu+lN0 [36/51]
いちご「私教室の鍵届けてくるから」
和「そう?悪いわね、ありがとう」
いちご「お疲れ様」
和「お疲れ様」
ふぅ、今日は張り切っちゃったな。
軽音部からギターの音だけ聞こえてたからかな。
それとも何かを吹っ切りたいから?
嫌な私。あずにゃんに謝らないと。
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:39:44.60 ID:1+dYu+lN0 [37/51]
ザーザー
すごい雨。傘持ってきてて良かった。
梓「い、いちご先輩!」
いちご「お疲れ様、傘は?」
梓「持ってきてなくて・・・」
いちご「もうみんな帰ったの?」
梓「そうみたいです・・・お母さんに持ってきてもらおうかなと思って」
いちご「使って」
梓「えっ!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:40:34.10 ID:1+dYu+lN0 [38/51]
いちご「家近いから」
梓「そうでしたっけ!?」
いちご「それと」
梓「は、はい」
いちご「この前は抱きついてごめんなさい、じゃ」ダッ
梓「い、いちご先輩!!」
ザーザー
逃げちゃった。くしゅん。
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:43:04.71 ID:1+dYu+lN0 [39/51]
翌日。
窓の外は暗い雨空。見上げるといつもの天井。
こんな時に風邪引いちゃった。バカみたい。
アナ『皆様おはようございます!』
アナ『今日も元気に行ってらっしゃい!』
いつも見れない時間までテレビ見れるのってなんか不思議。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:44:12.78 ID:1+dYu+lN0 [40/51]
ちゃんと謝ったうちに入るのかな。
答え聞く前に逃げちゃうとか意味ないよね。
今日はこんな事しか考えられない、
そんな気がする。
ぼーっとして何も手がつけれない。
ちょっと寝よう。
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:45:25.36 ID:1+dYu+lN0 [41/51]
夕方。
お腹減ったな。そういや朝から何も食べてないな。
ピンポーン
家のチャイム鳴ってる。確かお母さんいたよね。
トントントン
足音が近づいてくる。なんだろ。
コンコン
梓「失礼します」
あずにゃん?
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:46:59.51 ID:1+dYu+lN0 [42/51]
いちご「どうして」
梓「いちご先輩、大丈夫ですか?唯先輩に住所聞いてお見舞いに来ました」
いちご「そっか、ありがと」
梓「傘ありがとうございました、ほんとに助かりました・・・」
いちご「ううん」
梓「すみません、風邪まで引かせてしまって・・・本当にごめんなさい」
いちご「気にしないで」
梓「あの・・・その・・・それと」
いちご「なに」
梓「昨日謝られた事なんですが・・・」
うん、四面楚歌。もう逃げられない。答え聞くしかない。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:48:15.27 ID:1+dYu+lN0 [43/51]
梓「謝ることじゃないです!」
その答えは予想外だった。
梓「あの、なんていうか、唯先輩もいつもしてくるし、その」
いちご「唯は彼女?」
梓「そんなわけないです!ただの先輩です!」
いちご「そう、でも、ごめん」
ちょっとホッとした。
梓「その、いちご先輩に抱きつかれるなら私嬉しいです・・・///」
そしてドキッとした。
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:49:40.50 ID:1+dYu+lN0 [44/51]
梓「なんていうかその、優しいですし、抱きつかれた時も柔らかくて・・・」
いちご「ありがと」
梓「それに、もっともっといちご先輩の事知りたくなりました!」
いちご「ほんと?」
梓「はい!」
いちご「じゃああずにゃん分補給していい?」
梓「あ、いちご先輩、起きちゃだめです!」
いちご「でも」
梓「これで・・・補給できますか?」ダキッ
いちご「うん・・・ありがと」ギュッ
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:51:35.66 ID:1+dYu+lN0 [45/51]
ポツ・・・ポツ・・・
朝とは違い、今は雨音が弱まって聞こえる。
梓「そう言えばいちご先輩」
いちご「ん」
梓「初めて一緒に帰った日、嘘付きましたよね、帰り道全然違うじゃないですか!」
いちご「ごめん」
梓「帰り道に寄れるかと思ったら住所聞いてびっくりしました!」
いちご「うん」
梓「なんでですか?」
いちご「一緒に帰りたかった」
梓「ほんとですか?」
いちご「ほんと」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:53:54.01 ID:1+dYu+lN0 [46/51]
梓「いちご先輩?」
いちご「ん」
梓「私もこれからいちご先輩分補給してもいいですか?」
いちご「うん」
梓「ありがとうございます!」
いちご「でも今日は風邪写るからもうダメ」
梓「あ、そうですね・・・すみません」
いちご「風邪治ったら日が空いた分補給させて」
梓「もちろんです!」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:55:56.48 ID:1+dYu+lN0 [47/51]
ポツ・・・ポツ・・・
梓「お土産と言ってはなんですが」
いちご「ん」
梓「今日はゴールデンチョコパン持って来ました!」
いちご「!」
梓「お昼休み少しフライングしまして///」
いちご「あずにゃん、ありがと」
梓「ご飯食べてないみたいですし、どうぞ」
いちご「ありがと」
梓「食べさせてあげますよ、あ~んして下さい」
いちご「あーん」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:57:34.77 ID:1+dYu+lN0 [48/51]
翌日。
快晴。昨日までの雨が嘘だったかのような透き通った青。
風邪も一日で吹き飛んだ。さすがあずにゃん分。
梓「いちご先輩、おはようございます!」
いちご「おはよ、あずにゃん」
梓「あとで・・・補給させてくださいね!」
いちご「うん」
今日はなんだか気持ちも晴れた。
おわり
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 00:59:47.95 ID:1+dYu+lN0 [49/51]
あるー晴れーた日ーのことー
魔法みたいなゆーかいがー
見てくださった方、支援頂いた方、ありがとうございました。
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/23(土) 01:23:14.38 ID:1+dYu+lN0 [50/51]
ムギさん人気ないですな^q^
あまりないカップリング書くのは楽しいですね。なんかおっきしちゃいます。
次書くときは信代さんでも
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コメント
このカップリングいいわ~
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