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戦え…戦え… 唯「んー?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 15:50:19.28 ID:IQ72cWQr0 [1/114]
キィーン、キィーン
唯「むむむ、出たなミラーモンスター」
唯「今日もささっとやっつけちゃうよー…」
シュ…バッ!
唯「へんしん!」
龍騎(唯)「よし! ギュイ~ン!」スゥ…
私、平沢唯はある日からみらーわーるどって鏡の中にあるもう一つの世界で戦う仮面ライダーになっちゃいました!
今日も無力な一般人たちを襲って食べちゃうミラーモンスターを倒すために奮闘しちゃってまーす!
キィーン、キィーン
唯「むむむ、出たなミラーモンスター」
唯「今日もささっとやっつけちゃうよー…」
シュ…バッ!
唯「へんしん!」
龍騎(唯)「よし! ギュイ~ン!」スゥ…
私、平沢唯はある日からみらーわーるどって鏡の中にあるもう一つの世界で戦う仮面ライダーになっちゃいました!
今日も無力な一般人たちを襲って食べちゃうミラーモンスターを倒すために奮闘しちゃってまーす!
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 15:53:20.69 ID:IQ72cWQr0 [2/114]
龍騎(唯)「とどめ! いくよっ、ドラ太!」
ファイナルベント
龍騎「ふんすっ……」ス
ドラグレッター(ドラ太)「ぎゃおおおす!!」ゴォォ!
ミラーモンスター「!?」
龍騎「てえええ~~いぃっ!!」ガガガッ
ミラモン「ぐげぇえっ」ドカーン
ドラ太「がぶっ…むしゃむしゃ」
龍騎「ふぅ…なんとか倒せたよぉ」
?「…お前がドラグレッターを従えたライダー」
龍騎「へ?」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 15:56:12.68 ID:IQ72cWQr0
龍騎「どちらさま? あ、もしかしてあなたもライダー!?」
?(この声…まさか…いや、でも…)
龍騎「そうだったら感激だよ~話には聞いていたけどホントにライダーって何人もいるんだね!」
龍騎「これでミラモン退治も楽になるよー…よかった、よかった」
?「…何を言っているんだ?(き、気のせいだ! 気のせい…)」
?「ライダーはライダー同士潰しあう…最後の一人になるまで、な!」ス
ザンッ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 15:59:56.68 ID:IQ72cWQr0
龍騎「あいたっ!? ななな、いきなり何するの!?」
?「ふざけてるのか!? それなら黙って倒させろ!」アドベント
ダークウイング「きいいぃぃぃ」
龍騎「え~!? でっかいコウモリ!?」
龍騎「こ、ここは一先ず逃げなきゃ…や、やられちゃうっ」タタタ…スゥ
?「ま、待てっ…くそ、ミラーワールドの外に逃げられたか!」
ナイト(?)「はやく…ライダーを一人でも多く倒さなきゃ…」スタスタ…
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:02:21.96 ID:IQ72cWQr0
・・・
和「唯、唯、唯ってば」
唯「…ん、ん~…? なーに…?」
和「問題、あてられてるわよ」
唯「え、あ、はいっ! え、えっと…」
和「もう…唯ったら…」
律(唯のやつ、ここ最近ずっと居眠りばっかだな…まぁ、最近というか前からそうだったけど)
澪(また居眠りか…夜更かしでもしてたのかな? それとも…)
紬「……」カキカキ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:05:09.66 ID:IQ72cWQr0
律「んで、唯ってば全授業ほぼ連続で居眠り三昧!」
梓「もー、ちゃんとしましょうよ。唯先輩」
唯「うぇっへっへ…すいやせーん」
律「寝飽きないのかよ?」
唯「ううん、疲れてるからいつもぐっすりで」
澪「疲れてるって…何を疲れることしてるんだよ?」
唯「ぎ、ギターの練習かなっ」
梓「本当ですかー…?」
唯「あ、あはははは…」
紬「はい、唯ちゃん。紅茶とケーキよ」ス
唯「おぉ~! ありがとムギちゃ…」キィーン、キィーン
唯「ご、ごめんっ! ちょっとトイレ!」
梓「あ、唯先輩! 行っちゃった…すごい唐突ですね」
澪「…ああ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:08:29.77 ID:IQ72cWQr0
律「さきにお茶始めてるか」
紬「唯ちゃんには悪いけど、そうね」
澪「……」
梓「それじゃあ、いただき…」
律「…あーっと! 私も突然便意が!」
澪「ケーキ食べる寸前にそういうこと言うなっ! さっさとトイレ行ってこいよ」
律「そうする。んじゃ、さきしててな~」
紬・梓「はーい」
梓「唯先輩も律先輩も…忙しいですね」
紬「ふふ、いろんな意味ではそうね」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:11:31.51 ID:IQ72cWQr0
・・・
龍騎「あわわ…!?」スッ
ミラモン「ぐごおおおぉぉおおぉおお」ブンブン
龍騎「今日のは随分と乱暴なやつだねっ、うわわっと!」
スウィングベント
?「よいしぉっと!」パァァン
ミラモン「うぐぅっ…」
龍騎「! だ、誰っ」
?「話は後! さっさとこいつをぶちのめしちまおう!」シュッ
龍騎「え、あ…う、うん!」サッ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:14:20.84 ID:IQ72cWQr0
ミラモン「ぐええぇええああ」ドカーン
?「やったな!」
龍騎「うん! …で、あなただれ? あ、あなたも私を倒しに来たの…?」
?「安心しなってそのつもりだったらとっくの間に襲ってるから」
?「私はライダーを倒すとか、願いを叶えるとかそんなことに興味ないんだ」
龍騎「願いを叶える? 何それ」
?「お、お前…まさか知らないでライダーになったのか…?」
龍騎「ほえ?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:17:17.56 ID:IQ72cWQr0
?「―――というわけ」
龍騎「そ、そんな…知らなかったよ」
?「デッキを渡されたとき教えられなかったのかよ?」
龍騎「え、榊原さんに渡されたときそんなこと聞かなかったよ?」
?「さかきばら…?」
龍騎「うん、私をミラモンから助けてくれたの。でもそのせいで…」
?「…んで、お前がその人の後を継いで戦ってたのか…変な奴」
龍騎「だ、だっていきなり頼まれちゃったんだもん…ていうか変身しなきゃ死んじゃうって言われて…」
?「あー、なるほどね…そういうことなら、あんたは自分の欲望の為に戦ってるわけじゃないんだな。それなら…」
龍騎「んー?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:20:12.60 ID:IQ72cWQr0
?「いきなりで悪いけど、頼みがある!」
龍騎「た、頼み…? こ、これ以上怖いことは私…」
?「私の弟を救うのを手伝ってほしい!」
龍騎「お、弟! どうしたの? まさかミラモンに捕まって…」
?「ううん、違うんだ! 弟は…ライダーなんだよ」
龍騎「ら、ライダー!? ってことは…」
?「ああ、あいつは他のライダーを潰しにかかってる! 自分の願いを叶えるために…」
?「弟に…こんな危険なことをしてほしくないっ、頼むよ! お願いだ! 弟を私と一緒にとめてくれ!」
龍騎「え、えっと…」
?「私は仮面ライダーライア! …た、田井中律っていうんだ」
龍騎「……え」
龍騎「り、り、り…りっちゃんっ!?」
ライア(律)「え?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:23:29.45 ID:IQ72cWQr0
・・・
律「にしても驚いた」
唯「私の方が驚いちゃったよぉ」
唯「まさかりっちゃんもライダーだったなんて…」
律「そっちこそ…ま、何はともあれだ。唯が味方になってくれたんだから心強…いかな?」
唯「ひ、ひどいっ」
律「あはは、冗談だって。いやー、ホントのところほっとしてるんだよ。もし頼みが通らなくて逆に私が襲われていたらって」
唯「そうだね…。それにしてもライダーって怖いもんだったんだね」
律「唯はライダーバトルのこと知らなかったもんなぁ……とにかく弟…聡を…」
唯「うん! 大丈夫だよ! 聡くんは私たちできっと止められる! それに聡くんも分かってくれるはず!」
律「ああ…ああ! そうだな! そうだよな! 唯、頑張ろうぜ!」
唯「うんっ」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:26:22.73 ID:IQ72cWQr0
唯・律「ただいま~」
紬「あら、二人一緒?」
梓「遅かったですね」
律「ん、ちょっとねー」
澪「…ほら、ケーキ食べたら練習だぞ」
唯「私、疲れちゃった…」
律「私も~」
梓「だから何で疲れてるんですか!」
澪「……」
紬「ふふ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:29:14.09 ID:IQ72cWQr0
平沢家
律『―――…というわけだ、作戦は明日実行で』
唯「うん、わかった!」
唯「頑張ろうね! りっちゃん!」
律『ああ…! かならずあいつを連れ戻してきてやる…! それじゃあな、唯!』ガチャ…ツーツー
唯「よし、頑張るぞー」
憂「何を頑張るの?」
唯「戦いだよ、戦い! 人を助けるための!」
憂「戦い? だ、だめだよ…危ないことに手ぇだしちゃ!」
唯「だ、大丈夫だよ! それに…私にしかできないことだから!」
憂「…お姉ちゃん?」
唯「それじゃあ、お休み! 憂!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:32:21.46 ID:IQ72cWQr0
・・・
ライア「……」
?「よぉ、ライダー」
?「何ボサっと突っ立ってんだよ。モンスターもいないのに」
ライア「聡、あんたさ…こんな馬鹿なことやめなよ」
?「!」
ガイ(聡)「なんだ。姉ちゃんかよ」
ライア「聡…」
ガイ「よかったぁ…俺、姉ちゃんをぶっ倒せるのかよぉ…ふひひ」
ガイ「ひひひっ! 俺の為にくたばってくれよ! 姉ちゃん! 俺だけの為にぃ!」バッ
ライア(話合いじゃ…やっぱ解決しないのかよっ!)
ガードベント
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:35:30.26 ID:IQ72cWQr0
ガンッ
ガイ「…ああん?」
龍騎「聡くん! だ、だめだよっ…りっちゃんは聡くんのお姉ちゃんなんだよ!? それなのに…」
ガイ「なんだお前、邪魔すんのかよ」ストライクベント
ガイ「ふんっ」ズンッ
龍騎「っ」
ライア「聡…こうなったら力づくでも言い聞かせるしかないみたいだなっ」スウィングベント
ガイ「やる気になったのか!? ふひひひひっ」
ライア「聡ぃっ!」
ガンッ、ギィッン、バチッ…
龍騎(ら、ライダー同士が…戦ってる…)
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:38:09.85 ID:IQ72cWQr0
ガイ「こい!」アドベント
メタルゲラスたん「ふんもっふ!」ズンズン…
ライア「っ!」アドベント
エビルダイバー「すぃー」シュー…
ガイ・ライア「いけー!!」
ガイ「っと、その前に」コンファインベント
エビル「す……」パッ
ライア(私のエビルダイバーが消えた!?)
ゲラスたん「ふんも!」ドカンッ
ライア「あうっ」
龍騎「りっちゃん!! ど、どうしよ…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:41:15.38 ID:IQ72cWQr0
ライア「うぐっ…く…」フラフラ…
ガイ「ま、こんなもんかな」
龍騎「自分の願いを叶えるためだけにお姉ちゃんにまで手をかけるの!? そんなのおかしいよっ!!」
ガイ「願い? 別にそんなのないよ」
龍騎「え」
ガイ「いい? これはゲームなの。つまり楽しみ方は自由ってわけ」
ライア「ようはゲーム感覚の戦いってか…馬鹿野郎…」
ガイ「吠えてなよ。敗者」ス
龍騎「り、りっちゃ――」
ガイ「死んじゃえ!!」ズッ
アドベント
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:45:13.15 ID:IQ72cWQr0
ダークウイング「きいいぃい」バッサバサ
ガイ「な、なんだこいつぅっ」
龍騎「あ、あのコウモリ…まさか!」
ナイト「きて!」ファイナルベント
ダークウイング「きいいぃ…」ス
グルン、グルン、グルン…シュッ!
ナイト「やあああぁああああ!!」ズンッ
ガイ「げ、ゲラスたん!」
ゲラスたん「ふんもっふ!」ガシッ
ナイト「! っく」バッ
ライア「…あ、あたらしい…ライダー?」
龍騎(あの時の…)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:48:36.81 ID:IQ72cWQr0
ガイ「なんだよ! 不意打ちは卑怯だろ!」
ナイト「……」ス
ガイ「や、やるってのかよ」
ナイト「……」
ガイ「ちっ、やーめた! 興が冷めちゃったよ! なんだよ…せっかくいいトコだったのにさぁ…」スタスタ
ライア「さ、聡…! っ、くそ!」
ナイト(聡…?)
龍騎「…もしかして、助けに来てくれたの?」
ナイト「…勘違いしないで。言ったろ? ライダー同士は…」
龍騎「ち、違うっ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:52:01.51 ID:IQ72cWQr0
ナイト「……」
龍騎「違うよぉ…そんなのおかしい、間違ってる」
龍騎「私たちが戦い合う意味なんてないよ! 絶対に!」
ナイト「……」
ライア「そいつの言うこと、滅茶苦茶かもしんないけどさ…私もそう思う! こんなの馬鹿げてる」
ナイト「…あまいよ」ス…スタスタ
龍騎「ま、待って!」
龍騎「あなたも一緒に戦おう!? このライダーバトルを止めるためにも!」
ナイト「……」スタスタ
龍騎「行っちゃった…」
ライア「仕方がないよ。みんながみんな、話を聞くような奴じゃないし」
ライア(でも、あいつ…何か雰囲気が…気のせいかな?)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:55:04.97 ID:IQ72cWQr0
・・・
澪「……」
?「澪」
澪「!」
澪「の、和…」
和「どうして奴らに手を出したの?」
澪「あ、あんまりにも酷い戦いだったから見てられなかったんだよ!」
和「そう…まぁ、深くは聞きはしないけども」
和「あなたにはあなたのやり方があるものね」
澪「……」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:58:16.85 ID:IQ72cWQr0
唯「ごめんね、りっちゃん…」
律「ううん、唯は悪くないよ。私が弱かったから…」
律「聡…ばか」
唯「りっちゃん…」
唯「やっぱりこんなの間違ってる!」
唯「りっちゃん!」
律「お、おう?」
唯「私、戦いを止めるよ! ライダーバトルを!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:01:37.99 ID:IQ72cWQr0
律「しょ、正気か!? ライダーは私らを除いて後、11人もいるんだぞ!」
律「さっきも言ったけど、全員が話を聞いてくれるような奴かもわからないっ、それってすんごく危ないんだぞ!?」
唯「わかってるよ。でも…ライダー同士が戦い合ってるところ…私、見たくないもん」
唯「だから、止めるの。絶対に」
律「唯…」
律「…わかった。それ、私も手伝うよ」
唯「ほ、ほんと!? りっちゃん!?」
律「私は嘘はつかん!」
唯「…り、りっちゃぁ~ん!」ギュゥ
律「あいたた!? いたいって! いたいっ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:04:10.37 ID:IQ72cWQr0
平沢家
憂「おかえりなさ…お、お姉ちゃん!? どうしたの…その傷と痣!」
唯「え、えへへ…転んじゃって」
憂「本当!? そんな…お姉ちゃぁぁん」グスッ…ポロポロ
唯「う、憂っ!?」
憂「こんなに痛々しい怪我を…お姉ちゃんが可哀想だよぉっ」
憂「うえぇぇん、えーん…」
唯「憂ぃー…大丈夫だよ。ごめんね? 心配かけさせちゃって」ナデナデ
憂「うえーん…ぐすっ…ひっく…」グスンッ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:07:09.73 ID:IQ72cWQr0
唯「落ち着いた?」
憂「ぐすっ…う、うん」
憂「もう…こんな怪我しちゃやだよ? お姉ちゃん…」
唯「うん、もうしないよ」
憂「…約束…してね?」
唯「うんっ」ニコ
憂「わぁ…す、すぐにご飯作っちゃうね! 楽しみに待ってて!」タタタ…
唯「楽しみだよぉ~♪」ニコニコ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:10:36.80 ID:IQ72cWQr0
梓「へー、唯先輩が…」
憂「うん…本当に痛そうで」
梓「そっかぁ」
純「……」
梓「あ、そういえば純」
純「……」
梓「純?」
純「え? あー、ごめん! ちょっと教室に忘れ物してきたみたい! 取ってくるね~」タタタ
梓「ちょ、純? …行っちゃった。さき、行ってる?」
憂「少し待っててあげよ?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:13:19.94 ID:IQ72cWQr0
純「はぁはぁ…鏡、鏡……あった!」ス
バッ
純「へんしん!」
シザース(純)「蟹さんだよー…なんちって」
スゥゥ…
…スタスタ
澪「…よし」
和「待って」
澪「ん?」
和「今日は私がいくわ。たまには澪も休まないと」
澪「そうか、わかったよ」
和「ふふ、それじゃあ…へんしん!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:16:26.28 ID:IQ72cWQr0
・・・
シザース(純)「いっくよ~…」ファイナルベント
ボルキャンサー「かにかに~」
シュッ…ポン!
ミラモン「けけぇーっ!」
シザース「とぉー!!」クルクル…ドン!
ミラモン「け~!?」ドカーン
シザース「ふぅ…やったね!」
ボルキャンサー「かに~」
シュートベント
ドカーン!!
ボルキャンサー「がににっ!?」ヨロ…
シザース「カニちゃん!? こ、攻撃! どこから…!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:19:33.33 ID:IQ72cWQr0
?「……」カチャ
ドカーン!!
ボルキャンサー「がにぃーっっっ!!?」
シザース「また!? もぉー、隠れてないででてこいコラー!」ジダンダ
?(思ったより防御が堅い…ここはランチャーよりキャノンか)シュートベント
シザース「! そこかぁっ」ザザッ…ザンッ
?「!」
シザース「さっきからこそこそと…」
?「……」ササッ
シザース「ありゃ、いない…?」
アドベント
シザース「なっ!?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:22:19.17 ID:IQ72cWQr0
マグナギガ「……」
シザース「なにこのでっけぇ牛…って!?」
ズガガ
シザース「う、牛に隠れて撃ってきた! せこいぞチクショー!」ダダダ
?「面倒だわ」ファイナルベント
マグナギガ「ぐもももも…」ガチャコンッ
?(全て吹き飛ばす…!)
ドドドドカァァァァァンンンッッッッ!!!! グゴゴゴゴゴ…
シザース「…へ……へ?」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:25:43.56 ID:IQ72cWQr0
シザース「あ…あ……」シュゥゥ…
純「負けちゃったの…私? き、消えちゃうの…?」
ザッザッ
?「……」
?「思ったより悪くなかったわ。いいセンスだったわよ」
純「だ…だれ…ぇ……?」
ゾルダ(和)「見て分からないかしら? ライダーよ」
純「で…です…よねぇ…えへ、へ…」シュゥ…
純「あぁあ…消えてる…消えてるよおおお…嫌だなぁ…あああ…」
ゾルダ「悪く思わないでね。鈴木さん」ス…スタスタ
純「ま…って…いか、ない…で…さ、み…し――――――」
サァァ…
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:28:15.22 ID:IQ72cWQr0
・・・
和「……」スゥ…
澪「お疲れ様」
和「…やめて」
澪「……」
和「紛いなりにもこれは人殺し…やっぱり気分がいいものじゃないわね」
澪「ああ…」
和「さぁ、帰りましょう」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:31:10.87 ID:IQ72cWQr0
梓「純ー、じゅーん! どこにいるの~?」
憂「純ちゃーん! おーい!」
梓「純、どこに行っちゃったんだろ?」
憂「うん…心配だね」
憂「純ちゃーん」
梓「純ー!」
仮面ライダーシザース 鈴木 純 死亡
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:36:36.02 ID:IQ72cWQr0
スゥゥ…
唯「ふぅ…」
律「な、なんとか今回も倒せたな。ミラモン」
唯「うん…でもライダーに会わなかった」
律「会わない方がいいんだよ。できる限りさ」
唯「でも…」
キィーン、キィーン
唯・律「!」
律「またミラモンか…?」
唯「まさか! さっき倒したばっかなんだよ!?」
『戦え…戦え…』
「!」
少し席を外します。
ていうか二日前に龍騎×けいおんのSSが立ったばかりだったとは・・・
なんだか申し訳ない。けど書かして下さいな
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:55:11.61 ID:IQ72cWQr0
唯「か、鏡の中から…」
律「声が…」
『戦え…平沢唯、田井中律』
律「わ、私たち?」
『戦わなければ…この先、生き残れない』
『他のライダーたちは己の願望を叶える為、お前たちに牙をむくぞ』
唯「そ、そんなことないよ! 私が…私たちがこの戦いを止めるんだから!」
『馬鹿な真似を…お前たちは戦うしかない。戦うしかない…』スゥゥ
律「聞こえなくなったぞ…」
唯「う、うん。なんだったんだろう…今の」
律「おそらく、前に私にこのデッキを渡した奴だ」
唯「え?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:58:39.97 ID:IQ72cWQr0
律「ライダー同士の戦いのこと、ミラーワールドのことも奴から聞いたんだ」
律「聡のことも…」
唯「ってことは…あの声の人が私たちを戦わせてるってこと?」
律「さぁ、そこまでは…」
唯「……」
・・・
『これでは戦いのペースが遅すぎる…やはり盛り上げ役も必要…』
『何よりも戦いを好む者を…欲望に忠実な者を…』
スゥゥ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:02:27.49 ID:IQ72cWQr0
さわ子「はぁ…」
さわ子「最近忙しくてお肌のツヤが…明らかに失われつつあるわぁ…」
さわ子「いつのまにかこんな歳に…って! だ、ダメよ! そんなこと考えちゃっ」
さわ子「…はぁ」
さわ子「いつまでも、若く、美しくいたいわぁ」
キィーン、キィーン…
さわ子「ん…? 何、この音は…」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:06:04.11 ID:IQ72cWQr0
聡「そろそろ…ゲラスたんにエサやらねーと」
聡「…こっちが食われちゃいそうだぜ」
キィーン、キィーン
聡「お、丁度いいときにモンスターが!」
聡「へへっ」バッ
聡「へんしん!」
ガイ「ふひひ…」スゥゥ…
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:09:47.28 ID:IQ72cWQr0
・・・
龍騎「りっちゃん! でっかい蛇だよ!」
ライア「ああ、強そうだ。油断すんなよ!」
ベノスネーカー「シュルルル…」ギロリ
ストライクベント
ガイ「うおおおりゃあ!」ズンッ
ライア「!? さ、聡っ」
龍騎「聡くん!?」
ガイ「ああーん? 邪魔しないでよね。こいつはゲラスたんの食事にすんだからさ」
?「ねぇ…ちょっと待ちなさいよ…」ザザッ
「…?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:12:43.13 ID:IQ72cWQr0
?「そのモンスターは…私がいただくわぁ。ていうかもう私のものだから…」ス
ベノスネーカー「!」
シュゥゥン
ライア「契約した…!」
龍騎「あ、あんな強そうなミラモンと?」
ガイ「てめぇ…よくも俺の獲物を横取りしやがったな!?」ズオッ
?「ふん!」パシッ…ガ!
ガイ「うぐっ!?」
?「おぉーい…てめぇ、何だぁ? あ゛ーん?」ソードベント
王蛇(?)「はぁ…ふふふっ」ニヤリ
ガイ「う…」
龍騎「な、なんかおっかない…」
ライア「タダモンじゃねーぞ…あれ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:16:17.65 ID:IQ72cWQr0
王蛇「あはははは!」ズバンッ、ザック、ザック
ガイ「うげああああ!? いってぇえええ!!」
王蛇「あっはははは! 楽しい! 快感! 最っ高! もう最高よぉおおお!」
龍騎「聡くんがおされてる…」
ライア「嘘だろ!? あのライダー…さっきモンスターと契約したばかりじゃねーかよ! それなのに…」
王蛇「あっはぁ…」ファイナルベント
ベノスネーカー「シュルルル!」ブオォッ…ブシュ!
王蛇「はっはぁぁ!!」ブンブンブンブンッグォォン!
ガイ「っの!」コンファインベント
スゥ…
王蛇「! あー? なによこれぇ?」
ガイ「は、はは…いまだ! ゲラスたん!」
ゲラスたん「ふんもっふ~!」ドシドシドシ…
王蛇「…ふふ」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:20:00.84 ID:IQ72cWQr0
スチールベント
王蛇「このカード、なーんだ?」
ガイ「!? お、俺のカード! うっそぉー…」
ライア「カードを盗むカードか!」
コンファインベント
ガイ「あぁっ! ゲラスたんが消えた!?」
王蛇「ふふん? てああぁ!」ブンッ
ガイ「うぐあああ」ボロボロ…
ライア「聡ぃっ!」
?「……」カチャリ
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:23:47.17 ID:IQ72cWQr0
?(狙いを定めて…撃つ!)
ズドーン!
王蛇「!」ガシッ
ガイ「へ? ふぐごぉっ!? …お、俺を盾に……?」ドカーン…プスプス
龍騎「別の攻撃!? どこから…?」
ライア「唯!」
龍騎「!」ガードベント
カンッ…ドカーン
龍騎「いつつ…すごい威力だよぉ」
ライア「あそこから狙ってるのか?」
ゾルダ(そろそろ気づかれたわね…それじゃあ)ファイナルベント
マグナギガ「ずもももも…」ガチャコン
ドォォォドドドカァァァァァンンンンンッッッッ!!!!
「!?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:28:06.17 ID:IQ72cWQr0
ゾルダ(仕留めたかしら…?)
プスプス…
ガイ「……」フラフラ…
バタリ
王蛇「とってもいい盾になってくれたわぁ、ふふ」
龍騎「あ、危なかったぁ…」
ライア「とんでもない威力だったな…あやうく死ぬかと…って」
ライア「それどころじゃない! 聡、聡!」ユサユサ
ガイ「うっ…ぐ…」
王蛇「あーら、頑丈な盾だこと」
ライア「てめぇ…」
アドベント
ベノスネーカー「シュルル…んべっ!」プシュッ
ライア「何か吐い…! か、壁が溶けた…毒!?」
王蛇「ふふっ、ふふふふふ!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:31:07.59 ID:IQ72cWQr0
ファイナルベント
王蛇「あっはははは!!」ダダダ…
龍騎「りっちゃぁぁん!?」
ライア(うっ、や、やられるのか…!?)
ダダダ…クイッ
ライア(向きを変えた! わ、私じゃなくて…)
ガイ「…ぐ、ぐぞぉう…ぢぐじぉ…」フラフラ…
ライア(聡!?)
ライア「あ、危ない聡!!」
ガイ「…んぐぐ…んあ?」
王蛇「しぇえあああああぁぁあぁぁああ!!!」グォォォォッッッズガガガガガッ
ガイ「―――――げっ」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:34:15.08 ID:IQ72cWQr0
ガイ「う…おぉおお…ぜぇ…ぜぇ…」シュゥゥ…
王蛇「はぁ…あははっ」スタスタ
龍騎「ま、まって!」
ライア「聡ぃ!!」タタタ…ス
ライア「さとしっ、さとしぃ! しっかりしろよぉぉ」
聡「姉…ちゃぁん…? ふ、ふひ、ひひひひ…」
聡「いヒヒヒヒヒヒひっひひひひっ―――――」
シュゥゥ…
龍騎「あ…そんな」
ライア「さ、さとし…? さとしぃぃぃいいいいぃいいいい」
仮面ライダーガイ 田井中 聡 死亡。
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:38:35.74 ID:IQ72cWQr0
ライア「さ、と…し…」ガクッ
王蛇「うふふ、こんなにも楽しいことってあるかしらぁ…学生のとき以来…!」
ソードベント
龍騎「や、やああああ! …っ」ブンッ…スカッ
王蛇「あなたも…私に倒されたいわけ? うふっ」
龍騎「酷いよ…酷過ぎるよ…あんなのっ!」ブンブンッ
王蛇「仕方がないじゃない? これは戦いなのよぉ? やらなきゃこっちがやられちゃうの…だから」ス…
王蛇「やるしかないじゃなぁぁい?!!!」ザンッッ
龍騎「!」
ライア「唯っ!」
キンッ!
王蛇「…ん~?」
ナイト「……」ギリギリ…
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:41:07.12 ID:IQ72cWQr0
龍騎「また…あなた?」
ナイト「そこにいられると邪魔だ! さっさとここから離れろ!」
龍騎「え…」
龍騎(もしかして、助けてくれたの?)
王蛇「次から次へと…あぁ、私を飽きさせてくれない為ね!? あっははは!」シュッ
ナイト「あう…っ」
ライア「唯! 今のうちだ! ミラーワールドからでるぞ!」
龍騎「りっちゃん!? だったらあの人は!?」
ライア「ミラーワールドにいられる時間は限られてんだよ!? もうすぐ限界だ! このままだとお前も私も消えちまうぞ!?」
龍騎「は、初耳だよ! そんなの!」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:44:23.44 ID:IQ72cWQr0
ライア「なんでもいいから早く脱出するんだ!」
龍騎「で、でも…」
ナイト「早く行って!」
龍騎「だったらあなたも一緒に!」
ナイト「うるさい! いけっ、唯!」
龍騎「!!」
ライア「ほら、いくぞ!」グイッ
スゥゥ…
王蛇「獲物を逃がしてくれた罪は大きいわよぉ…」
ナイト「……」ソードベント
カチャ…
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:47:27.99 ID:IQ72cWQr0
・・・
律「なんとか、なったな…」
唯「……」
律「まだあのライダーのこと気にしてるのか?」
唯「あの人…私の名前呼んだ…唯って」
律「マジか! ってことは向こうはお前のこと知ってんのかな」
唯「わかんないよ。りっちゃん以外に現実世界で他のライダーの人と会ったこともないし」
律「…意外とお前の身近な奴だったりして」
唯「まさかぁ…」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:50:04.84 ID:IQ72cWQr0
澪「ううっ…」ボロボロ
和「大丈夫? 澪」
澪「痛いよぉ…すごく痛い…」
和「無茶するからよ」
澪「あいつ、強すぎる…」
和「…ええ、かなり厄介な相手になりそうね」
和「それより澪…あなたまたあのライダーを助けたわね。そんなに奴らが気になるの?」
澪「あ、うん…」
澪(…あの時、無意識にあの赤いライダーを唯って呼んでいた……)
澪(…まさか、ほんとに…唯?)
和「澪?」
澪「! あ、ああ…」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:53:35.94 ID:IQ72cWQr0
律「にしても、ライダーバトルか…」
律「…聡」
唯「りっちゃん…」
律「あいつ、ほんとに死んじゃったのかなぁ…なんでこんなことになっちまったんだよぉ…」グスッ
律「こんなことって…ないよ…」
唯「! そうだ! りっちゃん! ライダーバトルに勝って聡くんを蘇らせてもらえば…」
律「そんなのダメだ! もし本当にそんな願いが叶うとしても、それには他のライダー達を殺すっていう大きな犠牲がある…」
律「そんなんじゃ、あいつらと何も変わりないだろ…」
唯「あ…うん」
律「唯、お前が言ったんだぞ? 戦いを止めるって。言った本人がそんなこと言っててどうすんのさ」
唯「うん…ごめんね」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:56:11.95 ID:IQ72cWQr0
平沢家
唯「ただいまー」
憂「おかえり…」
唯「? なんか元気ないよ、憂」
憂「友達の純ちゃんがね、行方不明になっちゃって…」
唯「そうなんだ…心配だね」
憂「うん…」
唯「今日は疲れたからもう部屋で休んでるよ。おやすみ」
憂「あ、うん。おやすみ、お姉ちゃん」
唯「おやすみー憂」ニコ
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:59:14.21 ID:IQ72cWQr0
ガチャリ
唯「ふぅ…」
グスン…
唯「聡くん…助けてあげられなかったよぉ…」
唯「こんな悲しいこと、二度と起きないように早く戦いを止めて…!」
キィーン、キィーン
?『……』
唯「だ、誰…って、また鏡の中?」
?『……』
唯「もしかして…この前、話しかけてきた人?」
?『……』
唯「暗くてよく見えないよぉ…」
唯「ちょっと待って。明りつけるから」
カチッ
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:02:04.84 ID:IQ72cWQr0
唯「あれ、キィーンって鳴り止んだ?」
唯「なんだったんだろ」
唯「…ふぁああ」
唯「今日はもう寝なきゃ…」
唯「…あしたから…もっと…がんばら…」
唯「ぐぅ…すー、すー…」
?『…私の体』
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:06:21.18 ID:IQ72cWQr0
・・・
?「覚悟してよ」
ゾルダ(まさか不意打ちをつかれてしまうなんて…!)
ゾルダ「くっ…!」ズガガ
?「! えいっ」ブンッ、ガン!
ゾルダ「あう!」
ゾルダ(澪は…まだなの!?)
ファム(?)「そろそろ止め!」ス…
ガンッ!!
ファム「いたっ!? 何!?」
?「……」
ファム「たしかに殴られたのに…! どこにいるの!?」
?「ふふふ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:09:11.05 ID:IQ72cWQr0
ゾルダ(また新しいライダー…?)
スゥゥ
?「こっちですよ」
ファム「! 姿が…」
ベルデ(?)「丁度いい…二人まとめて始末します!」ホールドベント
ゾルダ(ちょっと…ピンチね)
ストライクベント
ベルデ「なっ!?」ドォンッ
龍騎「戦いはダメだよ!」
ライア「そのとーりっ!」
ファム「何、あいつら…」
ゾルダ(またあのライダー達…!)
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:12:26.75 ID:IQ72cWQr0
ファム「ここは逃げた方がよさそう」
ガードベント
ベルデ「な、何この羽根はっ」ババッ
ライア「前が見えない!」
ファム「じゃあね!」スゥゥ…
ベルデ「ああーっ!? 逃げられちゃった! もぉ!」ブォォン
龍騎「うわっと! な、仲良くしようよ! ね!?」
ベルデ「いきなり攻撃しといてそれは調子良すぎませんか!?」ズッ
ベルデ「それに仲良くなんてしてられないっ、私の望みを叶える為にライダーは全て倒さなきゃいけないんですから!」
ベルデ(茜/デビちゃん)(公式キャラとして認められるという望みを!!)
ライア「妙に意気込んでるなこいつ…」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:15:33.77 ID:IQ72cWQr0
シュートベント
ゾルダ「ふんっ」ズガンッ
ライア・ベルデ「うわわっ!?」
龍騎「だからやめてってばぁっ!」
ゾルダ「何を馬鹿なことを…」ズガンッ
龍騎「ひゃあっ…も、もう!」アドベント
ドラ太「ぎゃおおおお~す!」グゴゴゴ…ビュンッ
ゾルダ「っ!」ダンッ
龍騎「ドラ太! そのままそのライダー捕まえててね!」
ライア「よし、強硬手段か!」スウィングベント
ベルデ「や、やらせませんよ!」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:18:08.77 ID:IQ72cWQr0
ナイト(澪)「和…!」タタタ…
ナイト「!」
ナイト(ドラグレッダー…! ま、まさか!)
龍騎「やぁああ!」ブンッ
ライア「てぇい!」シュルルッ
ベルデ「っ! 二人がかりなんてずるいっ」
ライア「なら黙って私たちの話を聞いてくれよ!」
ベルデ「お断りです!」
ゾルダ「くっ…抜け出せられないっ…」
ナイト(あいつら…なんだかんだ言っておいてやっぱり…)
ナイト「所詮あいつらもライダーってことか…! くそ!」アドベント
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:21:31.80 ID:IQ72cWQr0
ダークウイング「きいいいぃぃ」バサバサ
ライア「うおぅっ、あのでっかいコウモリ!」
龍騎「ってことはまさかあの人が!?」
ゾルダ(澪! 遅いわよっ…)
ナスティーベント
ダークウイング「きいいぃいいい!」キキーン
ドラ太「ぐおおおおお!?」パ
ゾルダ(抜け出せた! よしっ)バッ
龍騎「ああ! ドラ太ぁ!」
ナイト「はああぁあああ…!!」タタタッ
ザンッ
ライア「っぐ!?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:24:08.22 ID:IQ72cWQr0
ナイト「やっぱりお前らも自分の願いの為にライダーを襲っているじゃないか!」
ライア「違う! 私たちは戦いを止めようとしているだけだ! …力づくだけど」
ナイト「信じられるか!」シュバッ
ライア「く…! なんだよ! そういうそっちこそなんだってんだよ! いつも私らがピンチのときに現れてさぁ!!」グッ
ナイト「それは……」
ベルデ「私を…私を無視しないでくださぁぁいっ!!」ファイナルベント
シュッ、ブラーン…
ベルデ「掴んだっ」ガシッ
ライア「!?」
ベルデ「必殺ぅ…」ヒュゥゥー…
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:27:38.00 ID:IQ72cWQr0
ベルデ「パイルドライバー! デビちゃんスペシャル!」
ズガンッッ
ライア「うぎゃぁっ!!?」
龍騎「りっちゃん!?」
ライア「う…ぐ……かはっ」バタッ
龍騎「りっちゃん! りっちゃぁぁん!!」ユサユサ
ゾルダ(あれをくらっては一たまりもないわね…)シュートベント
ズドンッ
龍騎「わああぁあっ!?」ドンッ…シュー…
ゾルダ「チャンスよ。一気にやっちゃいましょう」カチャ
ナイト(なんだか…気がひけるな)ス
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:30:33.89 ID:IQ72cWQr0
龍騎「りっ…ちゃん…」
ライア「…こ、このぉ…」アドベント
エビル「すぃー」スー…ガンッ
ナイト・ゾルダ「っ!」
ベルデ「ま、まだ息があるなんて…」
龍騎「りっちゃん…!」
ライア「…ゆ、ゆい…にげ…るぞっ…掴まれっ」パシッ
スゥゥ…
ベルダ「逃げたぁ!? ち、ちくしょー!」
ゾルダ(また逃してしまった…)
ナイト「……」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:33:26.93 ID:IQ72cWQr0
・・・
律「はぁ、はぁ…」
唯「り、りっちゃん。大丈夫…?」
律「おおぉ!! 大丈夫、全然大丈夫だって!」
律「うぐ」
律「おえぇ……」
唯「りっちゃん!? 無理しないでよぉー!」
律「き、気持ち悪い…吐き気がする…うぐっ…」
唯(あの攻撃で思いっきり、地面に頭打ち付けてたもんね…血も止まってないよぉ…)
唯「り゛っぢゃあぁあんっ」グスッ
律「な、なに…?」
唯「死んじゃいやだよぉぉ」
律「死なないよ…てか勝手に殺すな!」
唯「だってフラグびんびん立ててるんだもぉぉんっ、わあああぁああっ」
律「あ、あほ…」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:36:37.53 ID:IQ72cWQr0
律「でも…」
唯「え?」
律「こんな状態じゃ、私…これからも戦えそうにないかもな…」フラ…
唯「りっちゃん…そうだね。りっちゃんが無理して戦う意味なんてないもんね」
律「それ言えば唯だってそうだろ」
唯「あ、そっか。…でも、途中で戦いってリタイアできるのかな?」
律「ああ、どうなんだろ?」
キィーン、キィーン
律「…丁度いいところに」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:39:09.91 ID:IQ72cWQr0
律「おい、いるんだろ! ていうか今の私たちの話聞いてただろ? どうなんだよ」
唯「教えて!」
『……』
『戦え…戦え…』
律「ほんとにあんたそれの一点張りだな!?」
『お前たちは戦うしかない…それしか道はない…』
『途中でやめたところで、契約したモンスターが主であるお前らを食いにくるぞ』
唯「ドラ太に食べられちゃうの!?」
律「ちっ…面倒くせぇな」
『……』シュッ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:42:19.05 ID:IQ72cWQr0
律「ん?」パシッ
唯「なにこのカード?」パシッ
『…そのカードを使えばお前たちは強大な力を手に入れることができる。それを使いこなし、戦いを続けろ』
律「な、なんだよそれ! ふざけてんのか!?」
唯「こんなもの貰ったって、私たちは戦いを止めるんだからね!」
『…唯』
唯「! な、なに…?」
『……ふふ』スゥゥ…
唯「な、なんなのっ」
律「…いなくなったみたいだな」
唯「んー…」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:46:54.64 ID:IQ72cWQr0
梓「最近、部の集まりが悪くて」
憂「そうなんだ…ここのとこお姉ちゃんも忙しそうにしてるみたいだし、何かあったのかな?」
梓「うん…純もどっかに行っちゃうし…なんなんだろ、最近…」
紬「あら、二人とも」
憂「ムギさん! こんにちは」
梓「ムギ先輩…」
紬「ええ、どうかしたの? 暗い顔して…」ス
梓「…まぁ、はい」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:49:07.01 ID:IQ72cWQr0
澪「う、ぐ…」ボロボロ
和「ま、まさか…あそこであの紫のライダーが現れるなんて…」
澪「あいつの強さ…めちゃくちゃすぎるよ…」
和「ええ、それにあいつ…モンスターをもう一体従えていた…」
澪「あのサイのやつ…前にあいつが倒したライダーのモンスターだったんだ…それが」
和「まぁ、モンスターが多ければ強くもなるとは思うけれど、その分エサを与えるのに苦労するでしょうね」
和「モンスターに食われてくれないかしらあいつ…できれば戦いたくない相手だわ」
澪「うんっ」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:52:20.83 ID:IQ72cWQr0
「先生~、さわ子先生~」
さわ子「あ゛……じゃなくて、はーい」
さわ子「どうかしましたか?」
「実は…」
さわ子「…うふふ」
「先生? どうかしました?」
さわ子「いえ、なんでもないわよ」
さわ子(ああ…ライダーバトルに参加してからといい…とっても充実してるわぁ、私の毎日)
さわ子(お肌もツヤツヤになってきたし…ふふ! 最高ね)
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:55:01.56 ID:IQ72cWQr0
中野家
梓「ただいまー」
梓母「おかえりなさい」
ガチャリ
梓「ふぅ…」
梓(ムギ先輩に色々愚痴ったら、なんかスッキリしちゃったな)
梓「ご飯までギターの練習でもしよっと…」
ポロッ
梓「ん、なんか鞄から…」
ヒョイ
梓「なにこれ…? あ、中にカード入ってる」
キィーン、キィーン
梓「!」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:58:40.79 ID:IQ72cWQr0
『中野梓…ライダーとして戦え』
梓「うわっ、か…鏡に誰か映ってる!? ていうか、らいだー…って」
梓「疲れてるのかな…私」
『すぐにモンスターと契約し、ライダーバトルに参加しろ』
梓「いでで…やっぱり夢じゃない…」
『ライダーバトルに勝利すれば、お前の願いが叶う』
梓「私の願い…? 純…純を見つけたい」
梓「友達の純が行方不明になっちゃったんです! だから私っ」
『その願いはかならず叶えられる…やれ、ライダーを潰せ。そして勝て。勝ち続けろ』
スゥゥ…
梓「…ここまできて夢だなんてこと、ないよね」
梓(本当なのか分からない…けど、純の為だもん。やれることはやってやる!)
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:01:04.28 ID:IQ72cWQr0
次の日
律「おーっす!」
紬「あら、おはよう。りっちゃん」
澪「お前は朝から元気だな」
律「まあ、それが私でございますかねー! おほほほ」
澪「なんだそれっ」
唯「りっちゃん!」バッ
律「おおぅ!? い、いきなりなんだよ!?」
唯「もう怪我は大丈夫!? 頭!」
律「だ、大丈夫だって…心配すんな!」
澪「……」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:04:10.64 ID:IQ72cWQr0
「で、あるからしてこの解答はyの…」
澪(唯…ほんとにあのライダーだったりするのかな)
澪(直接聞いてみようか…いやいや、聞いたところでどうするつもりなんだ? 私…)
澪(でも、確証はないけど…あのライダーは…)
律「……」
律(やっぱ、昨日の傷…後引いてるなぁ)
律(この調子で戦ってたら私……いやいや、大丈夫だ! 大丈夫!)
律(唯もせっかく戦いを止めるって意気込んでんだ! ここで私が諦めてどうするのさ)
律(いざとなったら…昨日もらったサバイブのカードがある…なんとかなるって…きっと)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:07:22.46 ID:IQ72cWQr0
唯「あれ? あずにゃんまだ来てないんだ?」
律「私らが一番乗りだったっぽいなー、待ってればそのうち来るだろ」
紬「すぐにお茶の用意をするわ。座って待ってて」
澪(…よし!)
澪(決めた! 唯に訊く!)
澪(こっちの事情を話せば、きっと協力してくれるはずだ…きっと!)
澪「唯」
唯「ん、どうかした? 澪ちゃん」
澪「ちょっと、話がある…ついてきてくれ」スタスタ
唯「? うん…」トコトコ
律「なんだよー? 内緒話ー?」
澪「ああ、ちょっと…」
律「…?」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:10:33.97 ID:IQ72cWQr0
澪(ここら辺でいいかな)スタ
唯「澪ちゃん。話って?」
澪「…単刀直入に訊くよ」
澪「唯、お前…」
?「ライダーでしょ?」
唯・澪「!」
和「…どうなのかしら?」
唯「の、和ちゃん」
澪「…なんで、和が」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:13:26.71 ID:IQ72cWQr0
和「どうなの? 唯。隠したところで何もないわよ」
唯「…えっと、あの…その…」
澪「の、和…そんなに強引に訊かなくても…」
キィーン、キィーン
和「…ちょうどいいところにミラーモンスターね。鏡もここにあるし」ス…バッ
唯「え!?」
澪「和!? お前、唯の目の前で!」
和「へんしん!」
ゾルダ「…一足先に行ってるわ」スゥゥ…
唯「うそ…和ちゃんが…ライダー…?」
澪「ゆ、唯」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:16:23.38 ID:IQ72cWQr0
唯「澪ちゃんも…なの?」
澪「…ああ」ス
澪「…へんしん」
ナイト「……」
唯「! あ、あのときのライダー!」
ナイト「…事情は後で説明する」スゥゥ…
唯「ま、まって! へ、へんしん!」
龍騎(いったいどうなっちゃってるの!?)
スゥゥ…
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:19:41.65 ID:IQ72cWQr0
・・・
ミラモン「うぎゃぁあぁう!!」
ゾルダ「ふんっ」ドカンッ
ナイト「ごめん和! 遅れた!」
ゾルダ「気にしてないわ。それより…」チラ
龍騎「……」
ゾルダ「突っ立ってないで手伝ってくれると嬉しいわね? 唯」
龍騎「え!? あ、うんっ!!」ストライクベント…ドォン
ミラモン「うげぇえう!?」
ナイト(やっぱり…そうだったんだ…唯)
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:22:10.58 ID:IQ72cWQr0
ライア「唯! 大丈夫か!?」
龍騎「りっちゃん! うん、なんとか」
ナイト(そしていつも唯と一緒に行動しているライダー…こいつは)
ナイト「…ていうか、りっちゃん……? …えぇえ!?」
ゾルダ「ライダーになった時ぐらい、お互いの呼び方に気をつけたらどうかしら? あなたたち」
ライア「あ! し、しまった…」
ナイト「お前…律なのか!?」ガシッ
ゾルダ「そういうことはこいつを倒してからにしなさい!」
龍騎「ふんすっ」ファイナルベント
ドラ太「ぎゃあおおおおおす!!」ボウッ
龍騎「やああああっっーーーーー!!!」ガガガガァァッ
ミラモン「いええぇあああああ!?」ドカーン
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:25:11.89 ID:IQ72cWQr0
ドラ太「ぎゃおお~す」バクッ
龍騎「…ふぅ」
ナイト「…で、お前ら…唯と律なんだな」
ライア「…じゃ、じゃあお前ら誰だよ! そっちばっか知ってるなんてフェアじゃないだろ!」
ゾルダ「あんたたちがよし知ってる人よ。ね、唯?」
龍騎「…和ちゃんと澪ちゃん」
ライア「ま、まじか…?」
ナイト「……」
ゾルダ「さて、訊かせて。あなた達がライダーになった理由を」
ライア「…ここまできたら仕方がないか。実は―――」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:28:32.21 ID:IQ72cWQr0
ナイト「そんな…あのライダーは聡だったのか…」
ライア「もう、救いようがないけどな」
ゾルダ「…ライダーバトルに勝って蘇らせてもらえばいいんじゃない?」
ライア「嫌だ。それに本当にそんなことがあるのか信憑性がないしな」
ゾルダ「…そうね」
ナイト「和…」
ゾルダ「で、唯が成り行き上と」
龍騎「信じてくれる?」
ゾルダ「私はこれでも長い間唯の幼馴染やってたのよ? あんたが嘘をついたならすぐに分かる自信はあるわね」
龍騎「う、うへー…」
ナイト「…ふふ」クス
ライア「あはははは」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:01:03.31 ID:IQ72cWQr0
さるってた。ちくしょー・・・
ゾルダ「さて、そっちのことばかり訊いておいてこっちが話さないというのはないわよね…話すわ」
ナイト「の、和…」
ゾルダ「私たち…というよりも私かしら? 私がライダーバトルに参加している理由は一つ…私の望みを叶えるためよ」
龍騎「和ちゃん…」
ゾルダ「……実は」
ナイト「和、私が話す。…和は今、心臓の病気にかかってるんだよ…」
龍騎・ライア「え!?」
龍騎「ほ、ほんとなの!? 和ちゃんっ」
ゾルダ「……」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:04:10.02 ID:IQ72cWQr0
ナイト「もってあと半年…今さら治しようもない」
ゾルダ「だからこの忌々しい病をどうにかするために藁にも縋る思いでこのライダーバトルに参加してる、ってところよ」
ライア「そんな…」
龍騎「み、澪ちゃんは!? 澪ちゃんは何で」
ナイト「私に望みはないよ。私は和を勝たせるために戦ってる」
ライア「な、なんだよそれ…勝たせるためって…つまりは澪! お前、最後に残ったライダーが和とお前だけになったらどうするつもりなんだよ…?」
ナイト「イチかバチか…私のダークウイングを和に倒してもらって、未契約状態になる…そしてそのまま私がこの戦いをリタイアする」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:07:25.36 ID:IQ72cWQr0
ライア「リタイアって…ほんとにそんな都合よく終われると思ってんのか!?」
ナイト「そんなの…やってみなきゃ分からないよ」
ライア「できねぇよ! そんなの!! 馬鹿かっ!?」
ナイト「だからやってみなきゃ分からないって!」
龍騎「み、澪ちゃん…」
ライア「和も和だ!! お前、なんで澪をこんなことに巻き込んだ!? なんで止めない!?」
ゾルダ「……」
ナイト「違う! 頼まれてやったんじゃない! 私の意志だ!」
ナイト「和には生きていて欲しいんだ…ずっと」
ナイト「そのためなら私はどうなったっていいっ」
ゾルダ「澪…」
ライア「お前…本当にただの馬鹿になっちゃったのかよ…?」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:10:21.47 ID:IQ72cWQr0
龍騎「和ちゃん…どうして」
ゾルダ「私だって、私だって何度も澪を止めたわ。でも…」
ナイト「私が和を助けるんだ。私が…」
龍騎「澪ちゃん…」
ライア「…唯、どうするんだ?」
龍騎「どうするって…」
ライア「こんなことを聞いておいて…まだ戦いを止めることを続けるか?」
ナイト「唯…」
龍騎「…え、えっと…その…でも……」
龍騎(和ちゃんが死んじゃうのは嫌だよ…でも、助けるためには他の人たちが犠牲にならなきゃいけないんだよね…? わたし…わたし…どうすれば…)
龍騎「う…」
ゾルダ「……」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:14:00.24 ID:IQ72cWQr0
ゾルダ「唯」
龍騎「…?」
ゾルダ「私は…これからも戦いをやめるつもりはないわ。ここでやめてしまったら今まで散っていったライダーに示しが着かない。それに」
ゾルダ「私はまだ生きたい! 死にたくない!」
龍騎「あ…あ……」
ナイト「私もやめない。唯、律…お前たちが考えを変えるつもりがないっていうのなら…」カチャ
ライア「澪…」
?「あーらぁ~? 皆さんこんなところにお揃いで…祭りの会場はここかしらぁ?」
アドベント
ベノスネーカー「きしゃああおおおおお」ズルズルズル
「!!」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:17:25.16 ID:IQ72cWQr0
>>115
龍騎本編の方のナイトの装着者も秋山って名前だから、俺は秋山繋がりで澪をナイトにしてみた。
シュートベント
ゾルダ「く…!」ドカンッ
王蛇「あっはははは!!」ソードベント
ブンッ
ゾルダ「っ」
ナイト「和! この!」シュッ
ベノスネーカー「きしゃあぁああ!!」プシュゥゥッ
ライア「危ねぇ! その液体にかかるなよ!! 溶けるぞっ」
龍騎「えいっ」ブンッ
王蛇「なーに?! それでやる気あんの?! それで私を倒せると思ってるわけ?! 甘っちょろいわぁあぁ!!」ザンッ
龍騎「あうぅっ!?」
ゾルダ(今なら四対一…あいつに勝てる!)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:20:54.12 ID:IQ72cWQr0
ナイト「やああぁあ!」ダダダ…
王蛇「ふふっ」アドベント
ゲラスたん「ふんもっふ!」ズガンッ
ナイト「ああぁ!?」
王蛇「生ヌルっちいのよぉ~…」ガリガリガリ…
ナイト「ひっ、ぐ…ああああああああ!!?」
ゾルダ「澪っ…!」ズガガ
ライア「こ、この!」ファイナルベント
エビル「すぃー」スー
シュッ…タ
ライア「いけええーーー!!」グググォォォ
王蛇「!」
王蛇「あうっ!?」ドンッ!
龍騎「やった!」
王蛇「…まだよぉおお!」ファイナルベント
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:23:29.98 ID:IQ72cWQr0
ベノスネーカー「きしゃあおお!」ブシュッ
王蛇「あっはははははは!」ダダダ…シュ、ダッ
ライア「あ―――」
ナイト「危ない律!」ドンッ
ライア「澪!?」
王蛇「はっ、はっ、はっ、はっ、はああああぁあああ!!!」ドッドドドド…
ドンッッッ
ナイト「きゃああぁあ!?」ズサー…
龍騎「澪ちゃん! ゆ、許さないよ!」ダダダ…ブンッ
ゾルダ「! よくもっ」ズガガ
王蛇「あいたっ!? ああああああ! こうも多いと鬱陶しいわね?!」ブンブンッ
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:26:20.72 ID:IQ72cWQr0
ナイト「……」
ライア「澪! 澪ぉ! しっかりしてよ!? なぁ!?」ユサユサ
ライア「もう目の前で大切な人が死ぬなんてことあってほしくないんだよぉっ!! だから起きてくれよぉ…なぁ!?」
ナイト「…う、うるさい。ちゃんと聞こえてる…律」
ライア「み、澪!」
ザンッ
龍騎・ゾルダ「ああっ」
王蛇「もっと…もっと私にエクスタシーを感じさせて…ぞくぞくしちゃうようなのを!」
ナイト「唯、和…なんなんだあいつ…これじゃあ力の差がありすぎるよ…」
ライア「ああ……ん?」
ライア(力…そういえば!)
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:29:07.64 ID:IQ72cWQr0
シュル
ライア「……」
ナイト「ん? 律、なに…そのカードは?」
―そのカードを使えばお前たちは強大な力を手に入れることができる―
ライア(…強大な力…た、戦う力)
ナイト「律…?」
ズバン、ドグシャァァ
ゾルダ「は…は…っ」グッ
龍騎「うう…」
王蛇「あっははははは!!!」
ライア(ま、迷ってる暇なんてない! ここで使わないでどこで使うんだ!)
ライア「う、うわあああああああ!!」
王蛇「…んー?」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:00:07.43 ID:IQ72cWQr0
さるうぜぇ・・・
ゲシッ
ライア「あうっ」ポロ
王蛇「なぁに? コソコソして…」
ライア(し、しまった! サバイブのカードが!)
王蛇「んー、このカードは?」
ライア「それに触るな! 澪! 早くそのカードを拾え!!」
ナイト「え!? あ、うんっ」バッ
王蛇「ふんっ」ズバッ
ナイト「っぐ!?」
王蛇「その様子だと…切り札のカードみたいねぇ? はぁーい、没収!」ス
ライア(な、なんてこった…)
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:03:48.27 ID:IQ72cWQr0
龍騎「や、やあああああ!」バンッ
王蛇「なっ!?」ポロ
ライア「ナイス! 唯!」
シュルルル…スト
ナイト「あ…」
ライア「み、澪! 早くそのカードを私に!」
ナイト(こ、このカード…何か…)
ナイト「……」
ライア「澪ぉ! 早く私に―――」
ナイト「ふんっ」ス…カシャン
サバイブ!
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:07:07.85 ID:IQ72cWQr0
ナイトサバイブ「……」コォォォ
ゾルダ「なに…あの姿…」
龍騎「澪…ちゃん?」
ライア「あ、あの馬鹿!」
王蛇「…なぁに、それ」
王蛇「すっごく面白そうじゃなぁい!」ダダダ
ナイトサバイブ(…すごい……強くなれた気がする…ううん)
ザザンッッ
王蛇「っ!」
ナイトサバイブ「実際に強くなれちゃってるんだよ! あはは!」シュ…ドカァッ
王蛇「痛いってば!?」
ナイトサバイブ「すごい! すごいよ! なんかすごい! 見て! 和ぁ! 私、強くなった!」
ナイトサバイブ「あっはははははははははははははは!!」ソードベント!
ゾルダ(澪…?)
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:10:10.48 ID:IQ72cWQr0
ブンッ、カァンッ、ギリギリギリ…
ナイトサバイブ「これなら私、ライダーバトルに勝っていけるよ! 誰にも負ける気がしない! ふふ、あはははは」ブンブンッ
王蛇「何よ! さっきのへっぷり腰はどこにいっちゃったわけぇ?! あははは!」ギリギリ
龍騎「りっちゃん! 澪ちゃんどうしちゃったの!?」
ライア「分かんない、分かんないよ! 澪があのカードを使っちゃって…」
アドベント!
ダークレイダー「きいいいいいい!」
ブーン…ブルンブルン
龍騎「澪ちゃんのモンスターが…バイクになっちゃった!」
ナイトサバイブ「ふふ、よっこいしょ…」ス…ブルンブルン!
王蛇「そんなバイクで何しようってのよ!」ダダダ
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:13:06.25 ID:IQ72cWQr0
ブゥーーーン!
ナイトサバイブ「轢き殺す!」
ゾルダ「! み、澪! 待って、澪!」
王蛇「!」ササッ
ナイトサバイブ「…ちっ、外した!」
王蛇「…面倒だわぁ、今日はこの辺にしときましょ…」タタタ…スゥゥ
ナイトサバイブ「逃げるなぁ! 私と戦ってよ!!」
龍騎「み、澪ちゃん! もういいよ! 大丈夫だよ?!」
ライア「澪!」
ナイトサバイブ「はっ…はっ…はっ………ふぅ」スゥ
ナイト「……」
ゾルダ「澪…あなた、大丈夫?」
ナイト「…はは」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:17:12.70 ID:IQ72cWQr0
ナイト「すごいよ。このカード」
ライア「澪、そのカード返してくれ…それ、もう使うべきじゃないと思うんだ。だから」
ナイト「なぁ、律! どうやってこのカード手に入れたんだ?」
ライア「それは…とにかく」ス
ナイト「…悪いけど、これは私が貰う」
龍騎「澪ちゃん!」
ナイト「この力さえあれば…私は勝てる」
ライア「ばか! お前まだそんなことを…」
ナイト「行こう。和、そろそろ限界時間が近づいてる」
ゾルダ「え、ええ…」
ライア「澪!」
スゥゥ…
龍騎「行っちゃった…ど、どうしよう」
ライア「最悪だ…マジで最悪…うわああ…」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:20:35.99 ID:IQ72cWQr0
・・・
澪「……」
和「澪、あなた本当に大丈夫なの? どこか変な感じだったりしない?」
澪「だ、大丈夫。ちょっと疲れただけ」
和「そう? でもあなたのあの力…いったい?」
澪「それよりも肝心なのは律がこのカードを持っていたことだよ」
澪「こんなに強力な物を…あいつ、どこで…なんのために」
和「…そうね」
澪「何はともあれ、このカードは私たちが手に入れた。これからは強い敵にあたっても大丈夫なはずだよ。和」
和「……」
和「そうね」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:23:58.68 ID:IQ72cWQr0
唯「澪ちゃん…大丈夫かなぁ」
律「うん…」
唯「やっぱりこのカード…危ないものだったんだよ」
律「そうだな…」
唯・律「……」
唯「今日はもう帰ろう? 私へとへとだよー」
律「あ、ああ。うん、そうだな」
律「……」
律(…ばか澪)
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:26:14.91 ID:IQ72cWQr0
唯「……」トコトコ
スゥゥ…
唯「ひゃ!」
唯(だ、だれか…鏡の中から出てきた…)
唯「もしかしてライダー?」
?「ふぅ、疲れた」
唯「あ! 姫子ちゃん!」
姫子「げっ!? 見られてた!?」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:29:27.21 ID:IQ72cWQr0
姫子「こここ、これは手品で…えっと」
唯「姫子ちゃんも…ライダーなんだね?」
姫子「な、なんでそのことを…まさか平沢さんも!?」
唯「うん」
姫子「うんって…そんなに気安く教えちゃっていいの? かりにも私たち、敵同士なのよ?」
唯「ううん、そんなことないっ。私は姫子ちゃんとも他のライダーたちとも争う気はないよ!」
唯「私は戦いを止めたいだけなんだよ」
姫子「…へ、へー…そうなんだ。うん、平沢さんらしいね」
姫子(なに言ってんの…この子)
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:00:33.78 ID:IQ72cWQr0
・・・
ミラモン「きぃゃああああ」ドカーン
デストワイルダー「ぐるるるる」バクッ
?「ふぅ…あ、あはは…」
?(や、やった…倒せちゃった)
?(本当に夢みたい…)
?「でも、これなら戦って願いが叶うってことも信じて悪くなさそう」
?「待ってて、純。かならず探し出してあげるから! 純がいて、憂がいての私たちだもん!」
タイガ(梓)「私が頑張らなきゃいけないんだ! うん!」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:04:30.41 ID:IQ72cWQr0
・・・
姫子「へー、そうだったんだ。大変だったんだね」
唯「うん。でもね、私…絶対にあきらめないよ!」
姫子「そんなことしても自分に何もメリットがないのに?」
唯「メリット?」
姫子「…自分にとっていいこととか、価値とか…さ」
唯「あるよ! みんながこんな戦いをやめてくれれば私は嬉しいもん」
姫子「あー、そう」
姫子(ばか!? そもそも戦いを始める理由はほとんどが自分の願望を叶えるため…それを止めろって言われた程度で簡単に受け入れられると思ってんの!?)
姫子「まぁ、頑張ってよ。それじゃあ…」
唯「待って!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:08:35.85 ID:IQ72cWQr0
唯「姫子ちゃんも…私と一緒に戦いを止めてくれないかな」
姫子(ああ…予想通りだぁ…ふふ)
姫子「そうね…それもいいかもしれない。うん、そうだね! 私も手伝う」
唯「ほんとに!? やったぁあああ! 姫子ちゃんやったよぉ!」
唯「ありがとう! ありがとねっ、姫子ちゃん! 私嬉しいよ!」ギュゥ
姫子「えっと…あ、あははは…そっか、そっか」
姫子(ほんとばかな子…訊けること全部聞きだしたら…背中からバッサリ…ふふ!)
姫子「それじゃあ、よろしくね。平沢さん」
唯「うんっ」ニコ
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:11:26.06 ID:IQ72cWQr0
唯「でねでね! 姫子ちゃんも私たちに協力してくれるんだって!」
律『……』
律『あんまりこういう事言いたくはないけどさ、唯』
唯「え?」
律『まだ本当に立花が協力してくれるって確証はない。ほいほいと信用しちゃうのもさ…ちょっとどうかと思うぞ。念のためにこっちが持ってる情報は明かさないように…』
唯「酷いよっ」
律『…唯?』
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:16:41.49 ID:IQ72cWQr0
唯「姫子ちゃんは絶対に私たちの味方だよ! 絶対に! 信用もできるもん!」
律『だから今の時点じゃなんとも言えないから…立花だってなにを目的に戦ってるか私らはわかってないんだぞ!』
唯「そんなの、もう無駄な戦いを止めて私たちに協力してくれるから関係ない!」
律『だから…唯、お前なぁ……』
唯「とにかく大丈夫なのっ! もう…おやすみっ!」
律『あ、唯! ちょっ、ま…』ガチャ
ツーツー
唯「心配することなんて…ないよ! きっと」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:19:55.37 ID:IQ72cWQr0
次の日
キィーン、キィーン
姫子(ん、ミラモンかぁ…)
唯「姫子ちゃん!」シュ
姫子「…うん」ス
唯・姫子「へんしん!」
龍騎「よぉし!」
ファム(姫子)「ふぅ」
スゥゥ…
律「あの白いライダーは立花だったのか!」
律(なんか嫌な予感がする…)
律(唯!)ス
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:22:35.92 ID:IQ72cWQr0
・・・
ファイナルベント
ファム「はああああ…」
ファイナルベント
龍騎「ふんすっ…」
シュッ!
ファム・龍騎「やああああああぁぁああぁああ!!!」ドオオオォォンッ
ミラモン「けぇえぇ~!?」ドカーン
龍騎「やったね! 姫子ちゃん! でも、姫子ちゃんがあの時のライダーだったなんて思いもしなかったよぉ」
ファム(私こそ…あの時乱入してきたライダーが平沢さんだったなんて思いもしなかったっての)
ファム「…ねぇ、平沢さん。他に知ってるライダーっているかな? 身近にいたりとか…」
ライア「はい、ストップ」
ファム「!」
龍騎「りっちゃん!」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:26:46.71 ID:IQ72cWQr0
ライア「立花、だよな?」
ファム「う、うん…(りっちゃん…ってことは田井中さんか)」
ファム「田井中さんもライダーだったんだね。驚いちゃった」
ライア「ああ、私も」
龍騎「そういえば言うの忘れてたもんね。りっちゃんもライダーだったこと」
ライア(…これだから天然キャラは怖えぇよ……)
ファム「…それで、他のライダーは」
ライア「だからストップ」
ファム「何で?」
ライア「そんなこと、私たちが協力する上で必要な情報か? 仲間のライダーだけ知っていればそれで十分なんじゃないか?」
ファム「なんでそう言い切れるわけ?」
龍騎「ちょ、ちょっと二人とも…ケンカはよくないよ…?」アタフタ
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:29:42.14 ID:IQ72cWQr0
ファム「何、私はまだ信用できないってこと?」
ライア「そうだな。まだ信用できない」
ライア「信用されたいならさ、立花が戦う目的…私たちに教えてくれよ」
ライア「考えなしに戦いを止めるなんてばかなことに手を貸すなんてことないだろ?」
ファム(こいつ…ただのばかかと思っていたら…)
龍騎「りっちゃ…」
ライア「唯、これは私たちの命にも関わることだ。油断はできない…さぁ、立花」
ファム(あー…面倒なことに…ん?)
シュッ…ドォン!
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:33:34.56 ID:IQ72cWQr0
デストワイルダー「ぐるるる…ぐおおおおぉぉ!!」
ファム「!」
ライア「な、なんだこいつ!? ミラモンか!?」
龍騎「普通じゃないっぽいよ!?」
ブンブンッ
デストワイルダー「おおおおおおぉぉ」ブンブンッ
龍騎「うわわ!」
ザッ、ザッ、ザッ、カチャン
タイガ「…お、大人しく…私にやられてくださいっ」
ライア「また新しいライダーか!」スウィングベント
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:00:11.36 ID:mm6YDV+y0 [1/148]
タイガ「え、えいっ!」ブォンッ
ライア「うおっ」ヒュン
タイガ「デスにゃん! 挟み込んで!」
デスにゃん(デストワイルダー)「おおおおお!」
龍騎「り、りっちゃん!」アドベント
ドラ太「ぎゃあおおおおお~!!」ヒュゥゥ
タイガ「さ、させない!」フリーズベント
カチン…カチコチ…
ドラ太「ぎゃああおおお…おお…お…?」ピキーン…ドスンッ
ファム「モンスターを凍らせた!?」
龍騎「ドラ太ぁ!?」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:04:11.25 ID:mm6YDV+y0 [2/148]
タイガ「デスにゃん!」
デスにゃん「おおおお! おっ!」ガツンッ
龍騎「やあぁあ!?」
ライア「まずい! このっ」スパァンッ
タイガ「あうっ」
ズドドドド…ドンッッ
ライア「しまっ…うぐっ!!」
ゲラスたん「ふんもっふ」フンス
ファム「またミラモン!?」
王蛇「ふぅ…今日はね、私めちゃくちゃイライラしてるの。だから…ストレス晴らさせてちょうだいな」ソードベント
ライア(よりにもよってこいつかよ…)
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:08:37.77 ID:mm6YDV+y0 [3/148]
ドンッ、ズガンッ、バキィッ
王蛇「ふんっ、ふんっ、ふぅぅ!!」
タイガ「あなたたちに何も恨みはありませんが、やられてください!」
龍騎「…うぅ」ボロボロ
ライア「こいつら…ま、まずいぞ。マジでやられる…!」ボロボロ
ファム「……」
ライア「た、立花…なに見てるんだよっ、なんとかしてくれないのかよ…!」
龍騎「…ひ、姫子……ちゃ、ん…」
ファム(情報も聞き出せない、戦力としても成り立たない…こいつら)
ス…スタスタ
ライア「! ど、どこに行く気…あうっ!」ガンッ
王蛇「喋るな! あああ…腹立つっ!!」
ファム(使えなさすぎ)
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:14:13.56 ID:mm6YDV+y0 [4/148]
龍騎「姫子ちゃん…! わ、私たち仲間じゃなかったの…?」
ピタ
ファム「ごめんね。それじゃ」ピッ
スゥゥ…
ライア「あ、あいつ…! うぐっ」
王蛇「きゃあああああああはははは」ザンッ、ザシュッ
タイガ「そろそろ終わりです!」ファイナルベ…
ガンッ
タイガ「ひゃあ!?」
ナイト「…ふん!」ザシュ
タイガ(う、く! ライダーも多くなってきたし…ここは逃げるしかない…!)タタタ…スゥゥ…
龍騎「み、澪ちゃん!」
ナイト「勘違いするなよ、唯。私はそこのうるさいライダーに用があるんだ」ス…サバイブ!
王蛇「あ゛? またあんた?! ちょっとボコらせなさいよぉ!」
ライア(澪…)
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:18:10.62 ID:mm6YDV+y0 [5/148]
・・・
梓「……」
ペタン
梓「…なんていうのかな、その…」
梓「私、よく生きてたよね…」
ジワッ
梓「うぐ…ふぇ…っぁ…」
梓「怖かったよ…怖かったよぉ…」ポロポロ
梓(でも…勝たなきゃ、勝って、勝って…勝ち続けて…)
梓(…部室に行こう。先輩達の顔を見てほっとしたいよ)
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:21:59.86 ID:mm6YDV+y0 [6/148]
澪「……」
律「澪」
澪「また逃がしちゃったよ。あのライダー」
澪「あいつさえいなければ…」
律「澪! 頼むからいい加減にしてよ…お前、どうしてそんなになっちゃったんだよ?」
澪「ふん…」スタスタ…
律「あいつ……唯、大丈夫か」
唯「うん…」
律(唯…本当に立花のこと信用してたんだな)
律「部室に行こうぜ、唯。たまには気分変えてこ?」
唯「そ、そうだね! ムギちゃん、今日は何か美味しいお菓子持ってきてくれたかなぁ」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:25:36.19 ID:mm6YDV+y0 [7/148]
ガチャリ
紬「あら、いらっしゃい。梓ちゃん」
梓「…あれ? ムギ先輩だけですか?」
紬「そうなのよぉ、寂しかったわー…すぐにお茶を用意するわね」
梓「は、はい。お願いします」
ガチャリ
唯・律「たのもー!」
梓「唯先輩! 律先輩!」
律「ん、何驚いたみたいな顔してんだ?」
梓「いや、だって…ボロボロじゃないですか!?」
律「オデノカラダハボドボドダ!」
唯「あははははは」
梓「…は?」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:29:00.64 ID:mm6YDV+y0 [8/148]
紬「はい、レモンティー。今日はお茶に合うようにって、マドレーヌ持ってきたの」
唯「わーい!」
律「腹も減ってるし、いただきまーす!」
パクパク
梓「む、無視しないでくださいよ! なんで先輩たちボロボロなんですか!」
ガチャリ
ヅカヅカ…ドスン
さわ子「……はぁ」
さわ子「ムギちゃん。私にもお茶もらえるかしら?」
紬「はぁーい、すぐにー」
唯「さわちゃーん」
律「なんか久しぶりだな!」
さわ子「は? い、いつも教室で顔合わせるでしょ…もぉ」
梓(さ、さわ子先生もボロボロ…)
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:34:58.70 ID:mm6YDV+y0 [9/148]
さわ子「あー、肩こった…」
唯「さわちゃんおばちゃんくさーい」
律「よせ、唯…さわちゃんは」
さわ子「シャーーラァッププリィーズ?!」
唯・律「ひっ」
梓(いつもと変わりはないみたい…ふふ、でもなんか安心しちゃった)
紬「どうぞ、先生。…それから、澪ちゃん遅いわね」
律「…そ、そのうち来るんじゃないかな!」
唯「うん! そ、そうだね!」
さわ子「にしてもあいつ…何なのかしら。いきなり強くなっちゃって!」ブツクサ
梓「ふふふ…」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:38:58.97 ID:mm6YDV+y0 [10/148]
姫子「…やっぱり、結局信じられるのは自分自身ってことだよね」
姫子「あいつらを使って何かしようとしてた私がばかだったんだ、きっと」
―ほんとに!? やったぁあああ! 姫子ちゃんやったよぉ!―
姫子「…にしてもあんなに騙されやすいというか、お人好しというか…」
姫子「平沢さん、あれでこの先ちゃんと生き残れるのかな」
―ありがとう! ありがとねっ、姫子ちゃん! 私嬉しいよ!―
姫子「……」
姫子「な、なに考えてんだろ私…さっき自分からあいつら見限ってきたばっかじゃんか…」
姫子「あー…なんなのよっ、もう!」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:00:04.09 ID:mm6YDV+y0 [11/148]
サバイブは別に人を狂わせたりとかはない。澪がああなったのは、元々あまり力がなかったから急にパワーアップした自分に溺れてただけ。
・・・
ドォン、ガキィンッ、ズガガガガ
ナイト「やああああ!」
ファム「はぁっ!」ギリギリ…
ゾルダ「狙い撃つわ。相手をその場に捕えておいて」ガチャン
ナイト「言われなくても!」
ベルデ(…こっそり仕留めてやりましょう!)クリアーベント…スゥ…
ゾルダ(二対一…余裕ね)ドォン
ファム「くっ…!」ガードベント
ファァ…
ナイト(! 羽毛で前が見えないっ)
タタタ…
龍騎「あれは…!」
ライア「問答無用だ! 武力には武力で介入だぞ! 唯!」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:06:58.71 ID:mm6YDV+y0 [12/148]
ゾルダ「辺りが羽毛で隠れていて射撃できないわ! 澪!」
ナイト「なら吹き飛ばせばいい!」アドベント
ダークウイング「きいいいい!」バサッバサッ
ファム「ちっ、面倒! 相性悪すぎ!」タタタ…
スパァンッ
ファム・ナイト「!」
ライア「邪魔するよ、っと!」スパパァンッ
ナイト「律っ…邪魔する気なのか、そうなのか…和!」ス…カチャ
ゾルダ「…ええ」カチャリ
パンッ
ゾルダ「っ! 唯…」
龍騎「さ、させないよ!」ス
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:11:06.56 ID:mm6YDV+y0 [13/148]
ゾルダ「そう…あなた達、考えを曲げるつもりはないのね」
龍騎「…もう止めて、和ちゃん。こんなの間違ってるよ」
ゾルダ「私は間違ってるだなんて思ってない。これが私が正しいと思って貫き通している道…だから」
カチャ
ゾルダ「倒すわ。唯」
龍騎「!」ソードベント
ベルデ(…そろーり、そろーり)
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:16:12.88 ID:mm6YDV+y0 [14/148]
ファム「邪魔! 邪魔だよ! 私の前に立たないでよぉっ!」ファイナルベント
ブランウイング「けー!」バサバサ
ライア「す、すごい風だ…!」
ナイト「っ」シュル…
サバイブ!
ナイトサバイブ「ああああっ!!」シュートベント!
ダダダンッ
ファム「っっ!?」
ナイトサバイブ「今だ! えぇええーい!!」ドンッ
ファム「うぐぅっ…(ファイナルベントが崩された!? うそ!?)」
ナイトサバイブ「…とどめだ」ス
ライア(まずいっ)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:22:11.38 ID:mm6YDV+y0 [15/148]
龍騎「はぁ、はぁ…!!」
龍騎「姫子ちゃんっ!」バッ、ダダダ
ゾルダ「戦ってる最中に背中を見せるのは感心しないわね!」
ブンッ…ガンッ
タイガ「不意打ちでごめんなさいっ、やあっ!」ザンッ
ゾルダ「!? くっ…!」
龍騎「姫子ちゃん! っ、ごめん! 澪ちゃん!」ドンッ
ナイトサバイブ「!」ヨロ…
ファム「え!?」
龍騎「だ、大丈夫だった…?」
ファム(自分を見捨てた相手を助けた? こ、この子…ほんとに…)
ブワン
ベルデ「射程範囲距離内ですね!」ファイナルベント
シュッ、ブラーン…
龍騎・ファム・ライア「!?」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:28:28.47 ID:mm6YDV+y0 [16/148]
ベルデ(狙いは…)シュ
龍騎「わ、私!?」
ベルデ(主人公の座です!)ゴォォ
ライア「唯っ!」
龍騎(も、もう…避けきれないよ…!)
ドン
龍騎「え――――」
ガシッ
ベルデ「ああぁ! 違うの掴んじゃった! …まぁ、いいや!」ヒュゥゥー…
ライア「ば、ばか! あいつ…!」
ベルデ「デビちゃんスペシャル~~!」クルクルクル…
ズガァァンンッッ!!
ファム「か………は…………」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:34:25.41 ID:mm6YDV+y0 [17/148]
ファム「うぐ……これは、ちょっと…げほっ」シュゥゥ…
龍騎「姫子ちゃん!!? な、なんで!?」
ファム「ほ、ほんとお人好し…ライダーが一人減るんだから普通は喜ぶよ…?」
龍騎「なに言ってるの!? しっかりしてよ! 姫子ちゃあぁん!!」
ライア「なんだよ…またなのかよ…」
龍騎「なんで私のこと助けたの!? ねぇ、なんで!?」ユサユサ
ファム「ぐ、偶然だって…助けるわけ…ないじゃん…この私が…」
ファム「あ…もう…だめ…そう……じゃあ、ね…ひらさわさ…ん。わたしのぶんまで…いき――――」
シュゥゥ…
龍騎「あ…あれ……え…」
ライア「……」
仮面ライダーファム 立花 姫子 死亡
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:41:46.56 ID:mm6YDV+y0 [18/148]
ゾルダ(また一人減った…)
ナイトサバイブ「……」
ベルデ「…ま、まだ! こんなものじゃ終われませんよ!」ダダダ
ライア「おい、唯! くるぞ!」
龍騎「ひめ…こちゃん……わ、わたし…わたし…」ス
ベルデ「やああああ!」ズォッ
龍騎「わあぁぁあああぁぁぁぁああっっ!!!!」ガッ
ベルデ「!?」ビタン
シュル…
ライア「ゆ、唯!? それサバイブのカードだぞ…お、おい!!」
龍騎「とめないでっ!! わあぁあああ!!」ス…カシャン
サバイブ!
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:48:38.06 ID:mm6YDV+y0 [19/148]
ゴォォォ…ォォォォ…
ライア「唯…お前…」
龍騎サバイブ「…っ!!」
ナイトサバイブ「な、何…サバイブのカードは一枚だけじゃなかったのか!?」
ゾルダ「少し…厄介なことになったわね」
龍騎サバイブ「…ひめこちゃん…私、仇をとるよ…」ザッ、ザッ
ベルデ「な、なんですかその姿は!? 何のつもり!?」
龍騎サバイブ「倒す!!」ソードベント!
ザシュッッ
ベルデ「きゃっ…!」
ライア「ば、ばか! よせ唯!!」
ライア(あいつ…あのライダーを倒す気だ! 唯っ…)
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:00:16.91 ID:mm6YDV+y0 [20/148]
ナイトサバイブ「唯…早めに潰させてもらうぞ!!」バッ…ザザッ
キィン!
ナイトサバイブ「!」
龍騎サバイブ「うわああああああぁぁあぁぁ!!!」ブォォン…ガツンッ
ナイトサバイブ「っあぁ!」
ゾルダ「澪! 唯ぃっ!!」シュートベ―シュートベント!―ズガァンッ
ゾルダ「うぐっ!?」
シュー…ガチャコン
ドラ太(ドラグランザー)「こおおおお…ぎゃあおあおあおおおお!!!」ボオォォ…ズガンッ
龍騎サバイブ「邪魔…邪魔しないでよ!!」
ライア「唯! やめろ! ほんとに死んじまうぞ!?」ガシッ
龍騎サバイブ「うるさいうるさいうるさああぁぁぁあぁぁああぁあいいいい!!!」ザンッ
ライア「やぁっ…!」バタッ
龍騎サバイブ「ふー! ふー! ふーっっ!!」キッ
ベルデ「あ、あれ…なんか…やばいですか? これって…あ…ああ…」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:05:15.08 ID:mm6YDV+y0 [21/148]
ファイナルベント!
ドラグランザー「きゃあああおおおおおお!」ガシャ…ガチャ…ギギギ!
ナイトサバイブ「あいつのモンスターもバイクに変形できるのか!?」
龍騎サバイブ「は!」シュ…シュタッ
ブルン!ブルン!ブオオォォォ!!
ライア「お、おい! そこのライダー! はやくどっかに消えろ! はやくっ」
ベルデ「え、え…あ、あわわわわ…!?」
龍騎サバイブ「うわああああああああああ!!!!」ドォン!ドォン!ドォン!
ゾルダ「無差別に火球を飛ばして…! 澪、危険だわ! 逃げるわよ!」
ナイトサバイブ「だ、だけど!」
ゾルダ「ここでやられたいの!? 今の唯は何も見えてない! 私たちにも攻撃が飛んでくる! 危ないのよ!」
ナイトサバイブ「…くっ!」タタタ…
スゥゥ…
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:10:17.13 ID:mm6YDV+y0 [22/148]
ライア「あいつら逃げやがった! くそ! 唯っ…」
ドカァン!ドォン!ブオオオォォォオオ…ブルン!ブルゥンッ!!
ベルデ「うきゃああああ!! こここ…このままじゃあ…ひ、轢かれちゃい―――」
龍騎サバイブ「いけえええぇえぇええええええ!!」ブォォオオオォォォォ…
ドグシャァァッ
…オォォォオン、キキーッ
ベルデ「あ…あ…あ…あ、あれぇ……?」シュゥゥ…
ベルデ「そ、そんなぁ…これで……おわり…? こ、こんなはずじゃ…――――」
シュゥゥ…
ライア「や、やりやがった……唯…」ペタン
仮面ライダーベルデ 三浦 茜 死亡
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:15:39.89 ID:mm6YDV+y0 [23/148]
ゴォォォ…
龍騎サバイブ「……」
ライア「なんで、なんで…なんでお前…なんで…ライダー倒しちゃったんだよ…?」
龍騎サバイブ「……」
龍騎サバイブ「は、ははは…私……あ、あれれ…」
龍騎サバイブ「おお…おかしいな…こんなはずじゃ…こんな…こんな…あ…ああ…」フラ…
ライア「お、おい! どこ行くんだよ! 唯!」
龍騎サバイブ「あははは…ははは…」スタスタ…
「ははは……」
スゥゥ…
ライア「なんだよこれ…なんなんだよ…畜生っ」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:20:11.03 ID:mm6YDV+y0 [24/148]
・・・
和「澪、何度も言うようで悪いけど…無茶はしないで」
澪「でも私…和のためなら」
和「私のために動いているのならそれこそ無茶はだめ。やめて」
澪「和…わかったよ」
和「分かってもらえて嬉しいわ。澪」
和(それにしても…唯…)
和(あの様子…いくら今は敵だとはいえ、心配だわ)
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:25:03.15 ID:mm6YDV+y0 [25/148]
スゥゥ…フラ
唯「……」
唯(とんでもないことしちゃった……)
唯「戦いを止めるなんて言ってた私はどこに行っちゃったのかな…」
唯「最低だよ…最悪だよ……」ペタン
唯「消えちゃえばいいんだ…こんな私なんて…」
キィーン、キィーン
?『いらないなら、私に頂戴。その体』
唯「…え?」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:30:11.95 ID:mm6YDV+y0 [26/148]
?『ううん、返して。私の体』スゥゥ…サァ…
唯(あれ…これは夢かなぁ…それとも私、頭もおかしく…)
サァ…
?『ずっと…寂しかった』
?「鏡の中でずーっと…一人ぼっちだったんだよ?」
?『あなたはもう十分生きたよね。それなら私がこれからのあなただとしても罰はあたらないよね?』サァ…
唯(目の前にいるのは…私…?)
?『じゃあね。もう一人の私』
唯「あ――――――」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:35:14.87 ID:mm6YDV+y0 [27/148]
律「唯のやつ…一体どこ行っちゃったんだ? とにかく探さなきゃ…!」
律「唯っ! お前、ここにいたのか!」バッ
唯「……」
律「お、おい! なんか言えって…お前がつらいのは私も分かるけどさ…」
唯「……」ス
律「…? どうしたんだ、デッキなんて出して。ミラモンはまだ現れてないぞ」
ヒュッ…カシャン
律「お、おまっ! なに捨ててんだよ!? ま、まさかライダーをやめるのか…?」
唯「くすくす…」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:41:13.75 ID:mm6YDV+y0 [28/148]
唯「違うよ、りっちゃん」
唯「デッキは二つもいらないから…いらない方を捨てただけだよ」
律「二つ…? いらない…? お前、さっきから何言って…」
唯「戦おう、りっちゃん」ス…チラ
律「! な、なんだよそのデッキ…いつのまにそんなの手に入れたんだ!」
唯「戦おう」
律「い、いやだ! なにふざけたこと言ってんだ!? …くそ、私はもう帰るからな」スタスタ…
唯「あーあ、帰っちゃった」
唯「寂しいなぁ…」
仮面ライダー龍騎 平沢 唯 リタイア
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:35:25.28 ID:mm6YDV+y0 [30/148]
和(…私の知っている限り、脱落したライダーは3名…残りは後どれくらいなのかしら)
和「! ごほっ…ごほ…」
和「っはぁ…はぁ…わ、わたしも…無茶はできないわね…」
スタスタ…ピタ
唯「ふふふ」ニコニコ
和「唯? …こう言うのもあれだけど…あんた、大丈夫?」
唯「戦おう」
和「今何て言ったのかしら」
唯「戦おうって言ったんだよ。和ちゃん」
和「…どういうつもり? 冗談かしらね」
唯「大マジだよ。和ちゃん」ス
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:40:23.27 ID:mm6YDV+y0 [31/148]
和「…何のマネかしらないけど、冗談じゃないのなら」ス
和「後で後悔しないで頂戴ね、唯」ス
唯「そうこなくっちゃ、ふふふ…へんしん」
リュウガ(唯)「あはっ」スゥゥ…
和(! 赤いライダーじゃない…? 黒いライダー…どういうこと?)
和「そんなことはどうでもいいわ…! へんしん!」
ゾルダ「唯、覚悟して」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:45:49.36 ID:mm6YDV+y0 [32/148]
・・・
ゾルダ「……」
リュウガ「遠慮はいらないよ。ほら、どうぞ。撃って?」
ゾルダ「……」カシャ、ズガガッ
ソードベント
カンッ、キィン
リュウガ「どうしたの? 手加減してくれてるの? 和ちゃん」
ゾルダ(…ばか!)
シュートベント
ゾルダ「どうなっても知らないんだから!!」ズガァンッ
リュウガ「ふふふふふ!」ダダダッ
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:51:02.34 ID:mm6YDV+y0 [33/148]
ゾルダ「!」キィンッ…ドンッ
リュウガ「へぇ! 銃が武器のくせに接近戦にも慣れてるんだ?!」ザシッ
ゾルダ「だてに周りが剣ばかり振り回している連中ばかりじゃないからかしらね」
ゾルダ(この距離なら!)
リュウガ「! ふんっ」バッ、ゲシ
ゾルダ(っ!? 足もとをすくわれた!)
クルッ…ササ
ガキィンッッ
リュウガ「…あー、おしいよぉ! もうちょっとで和ちゃん突き刺せたのに」
ゾルダ「……」
ゾルダ(躊躇いの一つもない…こいつ、本当にあの唯…?)カチャ
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:57:22.03 ID:mm6YDV+y0 [34/148]
ザンッ、サッ、キキィッ…ダン!
ゾルダ「く…!」
リュウガ「所詮遠距離型のライダー…近寄っちゃえばどうってことないや」
ゾルダ「…私が対策を練ってないとでも思ってたのかしら?」ストライクベント
ズンッ
リュウガ「おっとぉ!」ギィンッ
リュウガ「びっくりだよ」
ゾルダ「奥の手は最後まで取っておくものよ…」ファイナルベント
ゾルダ(ごめんなさい…唯。倒すわ)
マグナギガ「ずもももももも」ゴゴゴ…
リュウガ「あはっ」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:02:46.05 ID:mm6YDV+y0 [35/148]
リュウガ「もうケリつけちゃうの? もぉ…」ファイナルベント
ドラグブラッカー「ギャオオオオオオオオオ!!」ボォゥ…
フワ…
リュウガ「ふふふ…」
ゾルダ「…唯っ!! ああああああああ!!」
マグナギガ「ぐももももも!」ガチャコンッ
ドォォォドドドカァァァァァンンンンンッッッッ!!!
ドラグブラッカー「ギャアアオオオオオ!!!」ボァァッッ、ゴオオォォォ
リュウガ「はぁっ!!」ズガガガガガガガ
ゾルダ・リュウガ「はああああぁぁぁあぁああああああ!!!!」
ドカーン…
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:08:42.11 ID:mm6YDV+y0 [36/148]
・・・
憂「お姉ちゃん…遅いなぁ」
憂(まさか、お姉ちゃんも行方不明になったりとか…)ゾワ
ガチャ、ドンッ
憂「お姉ちゃ~ん! お姉ちゃんどこ~!?」
憂(嫌だよ…お姉ちゃんまで純ちゃんみたいに私の前から消えちゃったら…)
憂「おねえ…ちゃあ゛…ふぇ…っ…」グスッ
コツン
憂「え…?」
憂(何か蹴っ飛ばしちゃった…)
憂「これは、カードデッキ?」ス
憂「おもちゃかな…ってそんなことよりお姉ちゃん…」
憂(これは後で交番に届けておこう)
憂「お姉ちゃ~ん…お姉ちゃ~ん…」
『…これは』
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:14:21.27 ID:mm6YDV+y0 [37/148]
スタスタ
和「……」
スタスタス…ヨロ
ドサ…
和「こんなところで…倒れら…れ…ない、わ」グググ…ヨロヨロ…
和「死ねないのよ…私は…生きたいの…生きたいっ…ぐ…」
和「かはっ…ごほ、ごほっ!」
和「生きて…生きて…私は…私は…!」
和「……!!」パタリ
和「生きて…何するってのかしら…私……ふ、ふふふ…」
和「……」
和「 」
仮面ライダーゾルダ 真鍋 和 死亡
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:20:24.12 ID:mm6YDV+y0 [38/148]
スゥゥ…
唯「ふふ、あはは!」
唯「ねぇ! あの頃の私! 心配しなくていいよ!」
唯「今の私はとっても楽しいよ! だから心配しないで私の中でおやすみしてて!」
唯「あははははは!」
キィーン、キィーン
唯「ん?」
『唯ちゃん…やっと、やっと…』
唯「ああ…うん、そうだね。やっと会えたね。…ねぇ、鏡の中から出てきてよ」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:25:09.58 ID:mm6YDV+y0 [39/148]
スゥゥ…
?「ああ…ああ…私、この時をどれだけ待ち望んだのかしら…」
唯「うん、そうだね。私もね、やっと鏡の中から出られてとっても嬉しい」
?「ええ、ええ、ええ! そうよね。そうに決まっているわ…うふふ」
唯「でもね…まだ私は完全な存在じゃないみたい」
?「…わかっているわ。だからその為にも…ライダーバトルに勝ちましょうね」
唯「うん。私、頑張るね」スゥゥ…
?「残るライダーはあと………」
?「あと少し、あと少しで…」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:30:40.84 ID:mm6YDV+y0 [40/148]
数日後
ポクポク…チーン
「真鍋さん…」「ううっ、ぐす…どうしてぇ…?」
「彼女、もともと心臓に病気を患ってたらしいわよ」
「無理してたんだね…どうして、こんな…突然…」
澪(和が…死んだ)
澪「っ…」スタスタ…
律「澪! どこ行くんだよ」
澪「決まってるだろ…和を殺したライダーを殺してやるんだ」
律「おい、何も和がライダーにやられただなんて…」
澪「そうに決まってるだろ!? くそ…」
律「あのばか…」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:35:14.11 ID:mm6YDV+y0 [41/148]
憂「あ…律さん」
律「憂ちゃん! …あれからどうだ、唯…見つかった?」
憂「……」
律「そっか…あの時、私が唯の異変にすぐ気付いてりゃ…」
憂「律さんのせいじゃありません…」
紬「元気だして? 憂ちゃん」ス
憂「ムギさん…うっ…どうして、どうして?」
憂「純ちゃんも…和さんも……お姉ちゃんも…どうして私の大切な人たちが…」
律・紬「……」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:40:12.67 ID:mm6YDV+y0 [42/148]
・・・
ザシュ…
ナイト「和! 和!」
ズバッ…
ナイト(どうして? どうして私をおいて死んじゃったの!?)
ザクッ
?「はぁ…はぁ…つ、強すぎる…」
ナイト「和ぁ…のど…かぁ…」ス…ピタ
?「! ど、どうしたの? 止めを刺さないの…?」
ナイト「う…く……あああ…」
?「な、泣いているの?」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:45:26.68 ID:mm6YDV+y0 [43/148]
?「―――そう、大切な人が…」
ナイト「うう…和ぁ…」
?「…? 和? も、もしかしてだけど…真鍋和…だったりする?」
ナイト「うわああぁあんっ」
?「そんな…真鍋さんもライダーだったなんて…」
?「真鍋さんを知っているということは、あなた桜高の生徒かしら」
ナイト「ぐすっ…」
?「…私ね、前に桜高で生徒会長やってたのよ。元会長ってやつ」
?「真鍋さんには色々とお世話にもなったし、何度も助けてもらったわ…ふふ、懐かしい」
ナイト「…え」
ナイト「ま、まさか…あなた…曽我部、先輩?」
インペラー(曽我部 恵)「え! 私を知っているの!? というかこの声…ああ、もしかして…あなた…ああ…」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:50:41.90 ID:mm6YDV+y0 [44/148]
一方…
タイガ(次々とライダーが減り始めている…私も気を抜けないよ)
タイガ「今日のところはこれで終わりに…ん?」
スタスタ、ピタ
リュウガ「やっほー」
タイガ「ら、ライダー!」シュッ
リュウガ「…いきなり切りかかるなんて、ワクワクさせるね!」ス
タイガ「覚悟…!」
リュウガ「ふふ、やっぱりあずにゃんは可愛いなぁ」
タイガ「う、うるさい!!! って、え!?」
タイガ(今、こいつ…なんて!?)
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:00:32.98 ID:mm6YDV+y0 [45/148]
リュウガ「あ、動揺してる。もぉ、可愛い」ス
タイガ「ちっ…ち、近づかないでください!」
タイガ「あなた誰なんですか!? それに何で…」
リュウガ「あずにゃん」
タイガ「その呼び方を…なんで!」
リュウガ「こうやってあなたを呼ぶ人は他に誰がいるのかな」
タイガ「ま…まさか…唯…先輩…?」
リュウガ「くすくす」
タイガ(う、嘘だ! なんで…そんな…それになんで私って分かったの!?)
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:06:09.28 ID:mm6YDV+y0 [46/148]
リュウガ「よし、いっぱいお話もしたし、そろそろ戦おうよ。あずにゃん」
タイガ「ちょ…ちょっと待ってくださいよ! そんな急に…」
リュウガ「あれれ、あずにゃんは願いを叶える為に戦ってるんじゃないの?」
リュウガ「私が相手だとその為に戦ってた信念も揺らいじゃうんだ? その程度の覚悟だったんだ?」
タイガ「! ち、違う…!」
リュウガ「じゃあ、戦おうよ。さぁ、はやく――――」
ライア「ゆ、唯!!!」
タイガ「え?」
リュウガ「わぁ…またライダーが増えたよ。嬉しいな」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:11:19.89 ID:mm6YDV+y0 [47/148]
ライア「唯…なんだその姿…」
リュウガ「えへへ、かっこいいでしょ。りっちゃん」
タイガ「りっちゃん…? !! り、律先輩!?」
ライア「氷のライダー! お前…!」
タイガ「あなたっ、律先輩なんですか!? 律先輩!?」
ライア(私を知っている…? 律先輩…?)
リュウガ「ねぇねぇ、早く戦おうよ! はーやーくー」
ライア「お前、ほんとに唯かよ? やっぱり様子がおかしい…」
リュウガ「そうだよ。私が唯だよ」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:16:05.58 ID:mm6YDV+y0 [48/148]
リュウガ「なんでもいいから早く!」
ライア「戦い、戦いって…お前、戦いを止めるってのはどうした」
リュウガ「なにそれ? あ、そっか…あの頃の私か」
タイガ(あの頃…? ていうかあれは本当に唯先輩なの?)
リュウガ「ねぇ、お話は飽きた! もう…」ソードベント
タイガ「危ない!」
ライア「!」スウィングベント
キィンッ…ギリギリ
リュウガ「二対一でいいよ」
ライア「唯…お前っ、何があったんだ…ぐっ」
?『いや、二対二だ』スゥゥ
タイガ「っ!?」ドカァ…ゴロン
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:21:12.05 ID:mm6YDV+y0 [49/148]
リュウガ「なーんだ、来ちゃったの?」
?『ふんっ』ガッ…ドス
タイガ「きゃあっ、このライダーは…?」
ライア「黄金の…ライダー!」
オーディン(?)『……』ゴゴゴゴゴ
リュウガ「じゃあ、一緒にやろっか」
ライア(これは…なにか、まずい…)
ライア(確実に私たちじゃ勝てない…そんな気がする)
ライア(氷のライダーを連れてここから逃げるか? …に、逃げられるのか?)
リュウガ「ふふ」ザッ、ザッ
オーディン『……』オオオオオ…
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:26:21.44 ID:mm6YDV+y0 [50/148]
「なんか楽しそうなことしてるじゃなぁい?」
リュウガ「? だれ」
ライア(こ、この声…げげっ)
王蛇「私も混ぜなさいよぉ…ねぇ?!」ザンッ
リュウガ「うん! いいよ! 戦おう!」ギィンッ、ガガガ
ライア「不幸中の幸いか…てぇいっ」ブンッ
オーディン『!』シュッ
ライア「おい、死にたくなかったら逃げるぞ!」
タイガ「え!? あ、は…はい!」
タタタ…
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:31:17.75 ID:mm6YDV+y0 [51/148]
ライア・タイガ「はぁ…はぁ…」
ライア「こ、ここまで来れば…さぁ、出口を…」
オーディン『ふんっ』ザンッ
ライア「あぁっ!? 何!?」
タイガ「そんな…さっきまで追われていなかったのに!」
オーディン『終わらせよう…』ファイナルベント
ライア(ば、万事休すか…お終いだ…)
??「うきゃああ! うきゃきゃああああ!!」
ワラワラワラワラ…ドドンッ
オーディン「!」
タイガ「なに…!? ミラモン? しかもあんなにいっぱい…」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:36:23.67 ID:mm6YDV+y0 [52/148]
インペラー「はやくこっちへ! 急いで!」
ライア「なんだあのライダー! …え!? 隣にいるのって…澪!」
ナイト「はやくしろ!」
タイガ「し、信用していいんですかね?」
オーディン『小癪な…』ブンッ…ズガガガガガ
ミラモン「うきゃあああ!?」
インペラー「っ…ほら、ぐずぐずしないで! なにもとって食べたりなんかしないわ!」
ライア「…ああ! くそぉっ、いくぞ!」ガシッ
タイガ「え、え…きゃあっ」
ナイト「よし! 外に出るぞ!」
タタタ…バッ、スゥゥ…
ドカーン
オーディン『……』
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:41:05.08 ID:mm6YDV+y0 [53/148]
・・・
律・梓「はぁ…はぁ…」
恵「よかった…なんとかなったわ」
澪「ええ…って、梓! お前…」
律「や、やっぱりそうだったのか!」
梓「律先輩…そ、それに澪先輩、曽我部先輩まで!?」
梓「そ、そんな…なんなの…一体…?」
律「助けてくれたことには礼を言うけど、どうしてだ?」
恵「私もね、ライダー同士の戦いには反対なの」
恵「だから田井中さん。あなた達と同じように私も他のライダーたちの戦いを止めるために戦っていたのよ」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:46:35.37 ID:mm6YDV+y0 [54/148]
恵「話は全部、秋山さんに教えてもらったわ」
澪「勝手に喋ってごめん…」
律「…いや、済んだことだしもういいよ。それより」
律「澪、お前この先何の為に戦うつもりだよ?」
梓(そういえば…みんなそれぞれの目的があって戦ってたんだもんね…私も)
澪「…分からない」
澪「この戦いを今まで頑張ってこれたのは和のおかげ…和の存在だけが私の糧だった」
澪「和が死んじゃった今…私にもう戦う理由はないよ」
律「お前…そこまで和のことを」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:00:47.03 ID:mm6YDV+y0 [55/148]
梓「え、和さん…和さんもライダーだったんですか?」
律「ああ。…お前も知ってるとは思うけど…もう…」
恵「くっ…」
梓「…あ」
梓「……?」
澪「どうした? 梓」
梓「いえ…なんだか、ライダーって私たちの身近な人ばかりでなんか…」
律「…あらためて考えてみるとそうだな」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:06:18.18 ID:mm6YDV+y0 [56/148]
澪「私が知っているうちでは、唯、律、梓、和、曽我部先輩、じゅ…いや、それだけ」
律「あとは…聡、姫子」
梓「ほら、知っているメンバーだけでも7人はいる」
梓「偶然にしてはできすぎてませんか…?」
恵「確かに…ライダーバトルってそんなに狭い範囲で行われていることなのかしら?」
律「…何か、臭いな」
澪「…うん」
梓「ライダーバトルの裏になにかあるってことですか?」
律「確証はないけど…どうだかな、ここまでくると怪しく思えてきた」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:11:26.07 ID:mm6YDV+y0 [57/148]
「……」
律「…分かんないこと考えてても仕方がないな。そういえば、梓が戦ってた目的ってなんだ?」
梓「え、わ、私ですか」
律「如何わしいことじゃないよなぁ…?」
梓「ち、違いますっ!」
梓「友達の…純が行方不明になったことは知ってますよね…? だからライダーバトルに勝って純が見つかるようにお願いしようと思って…」
澪「……」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:16:04.52 ID:mm6YDV+y0 [58/148]
律「そうだったのか…ごめんな、疑っちゃって」
梓「い、いえ…気にしないでください!」
恵「秋山さん?」
澪「…え? あ、は、はいっ」
恵「ボーっとして…もしかして、疲れてるのかしら」
澪「そ、そうですかね…はは…」
澪(やっぱり…純ちゃんが目的だったのか、梓は…)
恵「それは大変! それじゃあ、そろそろどこかで休憩しない?」
律「そうですね。梓もいいか?」
梓「ええ、積もる話もあるでしょうし」
澪「そうだな…(純ちゃんのことは…黙っておいた方がいいな)」
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:21:37.68 ID:mm6YDV+y0 [59/148]
平沢家
憂「……」
憂(お姉ちゃんがいない家…)
憂「こんなにも…つらいこと…ないよ」
ス…カチャン
憂「ん…あ、この前拾ったおもちゃ…交番に渡してくるの忘れてた!」
憂「明日、学校に行く時に出してこよっと」
憂「……」シュル
憂「カードが入ってる…えっと、さ…ばいぶ…?」
憂「…よくわかんない」
憂「やっぱり、今暇だし…交番行こっかな」ガチャリ
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:26:06.90 ID:mm6YDV+y0 [60/148]
憂「天気悪いなぁ…雨降る前に早く届けてこないと」
キィーン、キィーン
憂(なに、この変な音)
キィーン、キィーン
憂(やだな…気味悪……!)
『……』
憂「ひっ」
憂(か、鏡の中に…誰かが…もしかしておばけ!? お姉ちゃんっっ…)
『返せ…』
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:31:05.87 ID:mm6YDV+y0 [61/148]
憂「…え?」
『それを返せ…お前にそれは必要ない』
憂「それ…って、この…おもちゃ?」
『……』コクリ
憂「ほ、本当にあなたのものなんですか…」
『そうだ…それを持っていても、お前が苦労するだけだ…さぁ』
憂(返せって言ってるんだもん…返さなきゃ…でも)
憂「い、いやです…」
『なんだと』
憂(い、言っちゃった! どうしよう!?)
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:36:04.19 ID:mm6YDV+y0 [62/148]
『それは戦う為の道具だ…危険だぞ…』
憂「で、でもっ…なんでかわかりませんけど…これを手放しちゃいけない気がするんです…」
『……そうか、わかった』
憂(え…わかってくれたの?)
『本来、それがお前の手に渡ることはなかった…予想外のことだ』
憂「予想外?」
『……もしかすれば、お前は……』
憂「ど、どうしたんですか?」
『幾度もやり直したこの戦い…別の事象が…』
憂「??」
『…もし、お前がよければ……この場所に来てくれ…話がある』ス
『さらばだ…』スゥゥ…
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:41:11.05 ID:mm6YDV+y0 [63/148]
憂「消えちゃった…男の人……だったのかな」
憂「この住所って…たしか…」
憂「おっきなお屋敷があるところだっけ?」
憂「…行ってみよう」
憂「もしかしたら、ここ最近の変なことの原因が分かるかも…」
スタスタ…
…ス
さわ子「あれって、憂ちゃん…よね? なんであの子がカードデッキを…」
さわ子「…少し、後を着けてみましょうか」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:46:07.80 ID:mm6YDV+y0 [64/148]
恵「やっぱりおかしいと思うのよね」
恵「願いが叶うことを知ってて、私たちにわざわざそれを教えて争わせる必要ってある?」
澪・律・梓「…うーん」
恵「そもそもそんな話自体普通なら信じられないわ。ライダーやらミラーモンスターがなければ…」
澪「たしかに…」
梓「そういえば、皆さんはどうやってカードデッキを手に入れたんですか? やっぱり鏡の中の人から?」
律「私はそうだ。そのときに聡がライダーバトルに参加してることを聞かされて、それでライダーになった」
澪「私は和と一緒にいるときだった。鏡のやつの顔は見えなかったけど…たぶん女の声だった気がする」
梓「女の人…」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:00:23.26 ID:mm6YDV+y0 [65/148]
恵「私も恐らく、同じ人ね。女の人よ」
律「私もそうだったかも」
梓「…私もです。でもこれがわかったところで…」
恵「こうやって虱潰しに謎を解いていくしかないわ」
澪「そうですね……!」
キィーン、キィーン
梓・律「ミラモン!」
恵「ええ、行きましょう!」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:05:01.59 ID:mm6YDV+y0 [66/148]
憂「ここが…うわぁ、あらためて見ると本当におっきい…」
憂「ど、どうやって入ればいいのかな…あ、インターホン。ポチっと」
『お待ちしておりました。どうぞ、お入りください』
憂「は、はい」スタスタ…
憂(あ、表札)
憂(えっと…こと…ぶき…)
憂「…どこかで聞いたような」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:10:22.94 ID:mm6YDV+y0 [67/148]
憂「おじゃましまーす…」ギギギ…ガチャン
?「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」
憂(び、びっくりした。執事さん…?)
スタスタ…
…ガチャ、ツー…
さわ子「…驚いた、ここムギちゃんちじゃないの」
さわ子「って…何、人の家に忍び込んでるのかしら! どーも、ライダーになってから気分が大きくなったというか…ふふ」
さわ子「まぁ、いいわ…せっかくだから色々見てきましょ」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:15:02.40 ID:mm6YDV+y0 [68/148]
?「どうぞ、お掛け下さい」
憂「あ、ありがとうございます…あの」
?「はい」
憂「あの…私、ある人からこのお宅に来てくれって言われまして…えっと…」
?「はい。存じております」
?「私が貴女様をお呼びしました。斎藤と申します」
憂「え!? あなたが!? で、でも…さっきと口調が…」
斎藤「何分、お屋敷の中ですから…」
憂「はぁ…それでお話って」
斎藤「…では――――」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:20:08.74 ID:mm6YDV+y0 [69/148]
・・・
オーディン『はぁっ』カッ、ドォーン
タイガ・ナイト「きゃああ!」
インペラー「っ…なんとか押し切ってみせる!」スピンベント
ライア「同時攻撃…いきましょおぉ!」スウィングベント
オーディン『……』
インペラー・ライア「やああぁあぁぁああ!!」ブォォンッッ
シュンッ…パッ
ライア「消えた!?」
パッ
オーディン『てっ!』ザンッ
インペラー「!? い、いつの間に…!」
ライア(このあいだ逃げた時に突然こいつが現れたりしたのはこの能力だったのか!)
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:25:37.42 ID:mm6YDV+y0 [70/148]
ナイト「瞬間移動…?」
ライア「梓ぁ! ライダーは凍らせらんないのかよ!?」
タイガ「無理です! できません!」
ライア「なんだと! うぐっ!?」ドンッ
オーディン『……』コォォォ
ナイト(奴に対抗するには…サバイブ!)シュル…ガチャン
サバイブ!
インペラー「あ、秋山さんの姿が変わった!」
ナイトサバイブ「おおぉっ!!」ザシュ
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:30:07.60 ID:mm6YDV+y0 [71/148]
・・・
憂「ライダーバトル…」
斎藤「はい。後は全て、話した通りでございます」
憂「どうして…」
斎藤「はい?」
憂「どうしてお姉ちゃんがそんな危険なことしてたんですか!? どうして!?」
斎藤「そうなることが決まっていたからでございます」
憂「誰が…誰がこんなバカなことを…っ」
斎藤「…さて、ここからが本題です」
憂「…?」
斎藤「このライダーバトルを始めたのは…」
ガチャ、ドカーン
さわ子「…へぇ、なかなか面白そうな話してるじゃない」
憂「や、山中先生!?」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:35:07.23 ID:mm6YDV+y0 [72/148]
・・・
タイガ「ふんっ!」ブンッ
オーディン『!』
タイガ「今です! 澪先輩!」
ナイトサバイブ「やああああぁぁあぁ!!」
ザンッッ!!
オーディン『う…ぐ…あ…あぁ…』シュゥゥ…
サァァ…
ライア「…た、倒しちゃったのか?」
タイガ「なんか…それにしては呆気ない気が」
インペラー「…まぁ、結果オーライよ。外にでましょう…」
ナイトサバイブ(手ごたえはあった…でも、何か違和感が)
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:40:09.84 ID:mm6YDV+y0 [73/148]
・・・
ドンッ
さわ子「さぁ! 知ってること全部吐いてもらうわよぉ?!」
斎藤「仮面ライダー王蛇か…いつの時もこのライダーの適正者は凶暴だな…」
憂「ど、どうして先生がここに…」
さわ子「憂ちゃんを着けてきたのよっ、カードデッキを持ってるところをちょうど見かけて、ね!」
憂「それは…」
さわ子「興味あるわねぇ、ライダーバトルを誰が始めたのか…その目的は何か」
さわ子「ただ戦うだけってのも飽き飽きしてたところだったのよぉ、ふふふ」
斎藤「…では話そう。真実を」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:45:26.20 ID:mm6YDV+y0 [74/148]
唯「……」
サァァ…ス
紬「…鏡の外はどう?」
唯「うん…何だろう、何かね」
唯「すっごく嬉しい」
紬「嬉しい?」
唯「こう…胸のあたりがね、ウキウキしてドキドキしてね」
唯「気分が良くなるの」
紬「そう…ふふ」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:00:10.58 ID:mm6YDV+y0 [75/148]
唯「いつまでもこうやって、この世界にいたいなぁ」
紬「…できるわ。かならず…」
紬「あなたを作りだしたのは私だもの…ちゃんと責任を取って完全な存在にする」
紬「そう約束したでしょう? 子供のときに」
唯「そう…だったね。紬ちゃん」
紬「ふふ、ムギでいいって言ってるじゃない」
唯「ううん、紬ちゃんは紬ちゃん…あはは」
紬「ふふ、ふふふふ…(この時を永遠にする為にも…ライダーバトルを完遂するのよ。かならず…どんな手を使ってでも…!)」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:06:05.59 ID:mm6YDV+y0 [76/148]
憂「そんな…うそ…」
斎藤「全て事実だ」
憂「で、でも…だって! ムギさんがそんなこと…」
さわ子「…はっ」
さわ子「ムギちゃんが何企んでるかは知らないけど、むしろ感謝したいところだわ」
さわ子「だって、おかげで私の好きに戦えて、暴れられるんですもの! あははははは」
憂・斎藤「……」
さわ子「それより…私にはあんたが何者なのか教えてもらいところねぇ? あんた、ただのおっさんじゃないんでしょお?」
斎藤「……そうだな、言っておこうか」
斎藤「私は数年前にライダーシステムを独自で開発した。そして…」
斎藤「ライダーバトルの創始者は…この俺」
斎藤「神崎 士郎だ」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:14:14.50 ID:mm6YDV+y0 [77/148]
さわ子「…あんたが? はぁ? 神崎? 斎藤ってのは?」
斎藤「斎藤の名はこの屋敷で働くことになったときに私が決めた偽名だ」
さわ子「なぁにそれ」
憂「…ということは、全ての元凶は…」
斎藤「ああ、私だろうな…」
斎藤「数十年も前のことだ…私はライダーバトルを始めた」
斎藤「自身が作り上げたライダーシステムを全くの他人に与え、争わせた」
さわ子「勝てばー…願いが叶うって? ふふ」
斎藤「……あれは戦いに乗せる為の私の狂言の一つにすぎない」
さわ子「何それ、詐欺じゃない。詐欺!」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:18:05.44 ID:mm6YDV+y0 [78/148]
憂「それじゃあ斎藤さ…神崎さんはそこまでしてライダーバトルで何を得ようとしたんですか?」
斎藤「…わからない、思い出せない」
憂「え?」
斎藤「私は何の為に…そこまでライダーバトルに固執し続けたのか思い出せない…ずっと…長い間…」
さわ子「随分と都合いいのね、あんた」
斎藤「何も思い出せない私が路頭に迷っていた時、ここの主人が私に救いの手を伸ばしてくれた…それからは自らを斎藤と名乗り、紬お嬢様のお世話をさせていただいている」
憂「…そうだったんですか」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:26:08.66 ID:mm6YDV+y0 [79/148]
斎藤「しかし、私は…紬お嬢様がミラーワールドへ関与することができることをすぐに知った…ここまで来てもまだ゛アレ゛は私に纏わりつくのかと…まさに皮肉だな」
さわ子「はっ、自業自得じゃない」
斎藤「…お嬢様は空想の生き物を絵に描いて遊ばれることを何よりも気にいられていた。しかし、お嬢様が描かれた生き物はミラーワールドへ現れ、ミラーモンスターとして存在するようになった」
憂「描いた絵が…本物の生き物にってことですか!?」
さわ子「あははははは!! ばっかみたい!! 続けて、続けて!」
斎藤「…ある日、紬お嬢様がそこの窓から外の景色を眺めていた時だ」
斎藤「ある少女の姿を見つけたのだ。歳の頃はお嬢様とちょうど同じぐらい…一目でお嬢様はその少女を気にいり、少女を絵に描いた」
斎藤「それが平沢唯…平沢憂、お前の姉だ」
憂「お姉ちゃん…」
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:31:21.90 ID:mm6YDV+y0 [80/148]
斎藤「例外なく絵に描かれた平沢唯はミラーワールドに実体化し、存在した」
斎藤「紬お嬢様は友人ができた、と毎日のようにミラーワールドへ入り、平沢唯と遊んでいた…しかし」
・・・
紬「どうして唯ちゃんはここから出られないの?」
唯「えっとねー…きっと、私がかんぜんなそんざいじゃないからだよ!」
紬「かんぜん?」
唯「うん。私は平沢唯だけど平沢唯じゃないんだもん」
唯「鏡の外には本物の平沢唯がいるから…」
紬「ち、ちがうもん! 本物はこっちの唯ちゃんだもん!」ギュッ
唯「紬ちゃぁん」
紬「私がね、私が唯ちゃんをかんぜんなそんざいにしてあげるからね…ぜったいに」
・・・
憂「もう一人の…お姉ちゃん」
さわ子「あの黒いやつか…へー」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:36:13.31 ID:mm6YDV+y0 [81/148]
憂「つまり、ムギさんは…」
憂「このライダーバトルを完遂させて、ミラーワールド側のお姉ちゃんを現実のものにしてしまおうとしている…ってことですよね」
斎藤「…そういうことになるか」
さわ子「あらあら! 随分自分勝手な話だとこと…それじゃあ、何?」
さわ子「私らライダーはムギちゃんの手の上で踊らされていただけってこと?」
斎藤「……」
さわ子「くくく…くくっ、あはははは…あー、超お腹痛いわぁ…くぷぷぷ…」
憂「こんなこと…許されません! ううん、許さない!」
斎藤「…本当にそう思うか」
憂「はいっ」
斎藤「ならば平沢憂…お嬢様を…紬お嬢様を…」
斎藤「…止めてくれ」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:41:39.14 ID:mm6YDV+y0 [82/148]
梓「あの黄金のライダー…」
律「ん、やっぱり梓も何か引っかかるか?」
梓「ええ、あのライダーの動き…どこか無機質な感じがしてて」
梓「ロボットと戦っているみたいな感覚でした」
恵「やっぱりみんな感じてたのね。私もあのライダー…まるで中に誰も着ている人がいない様に思えた」
澪「うん…」
律「装着者がいないライダー…本当にそんなのいるのか?」
澪「何が何だか…」
澪(こんなときに和がいてくれれば、どんなに頼りになってくれただろう)
澪(和…私、どうすればいいのかな。何をしなきゃいけないのかな)
澪(私、分からないよ…)
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:46:33.15 ID:mm6YDV+y0 [83/148]
真鍋家
チーン…
澪「……」
澪(写真の中の和…すごく元気そうだ。まだ生きてるみたい)
澪「私ね、和」
澪「最初、和の後を追おうとして…死んじゃおっかなって思ってたんだ」
澪「戦っていても目的がない、剣を振りかざしても虚しいだけ…」
澪「だから死のうって…でもね、できなかったよ」
澪「死ぬのは…怖いよ…和ぁ…」グスッ
ス
和母「…和に会いに来てくれてありがとうね。きっとこの子も喜んでるわ」
澪「あ…」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:51:50.03 ID:mm6YDV+y0 [84/148]
澪「わ、私はこれで…お邪魔しました」サ
和母「待って。あなた、秋山澪さんよね?」
澪「? はい…そうですけど」
和母「あの子の部屋を片付けていたらね、あなた宛ての手紙が机の上に置いてあったのよ」
澪「あ…そんな…」
和母「まだ封は開けてないから安心して。それじゃあ…はい」ス
澪「……こ、ここで読んでもいいですか…?」
和母「ええ」
澪(和…)ス
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:00:12.50 ID:mm6YDV+y0 [85/148]
澪へ
この手紙をあなたが読んでいるということは、恐らく私は死んでいるということになるのかしら。
そう思いながら書いているとなんだか複雑な気分になるわ。
あのね、澪。私がライダーバトルで勝つ為に澪が手伝うって言ってくれた時、私とても驚いたのよ。
あの怖がり屋な澪が戦うって…私の為に。相当勇気を振り絞ってくれていたんでしょう?
それなのに私、そんなあなたを自分が勝ち進む為の道具のように扱って…私最低よね、あなたの思いを踏み躙っていたのよ。
今さらこんなこと書くのはあれだけど…澪、あなたには剣じゃなくて、あの頃のあなたのようにベースを持っていて欲しかった。
私、あなたの演奏するベースの音…大好きだったのよ?
途中でこの戦いがやめられないのはわかっている。
今さらやめろだなんて言いたくても言えない…それなら澪、いっそのこと。私の為に戦わないで、あなたの為…あなた自身の為に戦いぬいて。
…長くなっちゃいそうだからこれで終わりにするわね。
最後に…こんなこと書くのも私らしくないけど…もし、生まれ変われるのなら…澪、あなたにもう一度会いたい。…それじゃあね。
真鍋 和より
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:05:26.50 ID:mm6YDV+y0 [86/148]
澪「……あ…あ」
和母「たぶんね、あの子…もう自分の命が長くないってこと…分かってたのかしらね」
和母「あの子が最後に手紙を渡すぐらいなんだもの、あなたのことをとても大切に思ってたのよ。きっと」
澪「和ぁ…の゛ど…がぁ…っぐ…ああ…あぅ…」ペタン
澪「あああああああ…うわああああ…」
和母「あの子の分まで…生きてあげて。秋山さん」
澪「はい…はい…生きますっ…わ…わた…し…ぜったい…」
澪「うわあああああん」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:10:06.86 ID:mm6YDV+y0 [87/148]
平沢家
憂「……」
キィーン、キィーン
憂「! ……」
スゥゥ…
唯「よいしょっと」
唯「憂?」
憂「そ、そうだよ」
唯「あはっ、ホントに私たち瓜二つだね」
憂「……」
憂「お、お姉ちゃんを返して」
唯「ん~?」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:15:25.42 ID:mm6YDV+y0 [88/148]
唯「何言ってるの? 私、一応唯なんだけど」
憂「あなたはお姉ちゃんの姿をしてるけど…私のお姉ちゃんじゃない」
憂「ミラーワールドの平沢唯!」
唯「うん、そうだよ」
唯「いいじゃん! この際だし、私が憂のお姉ちゃんってことで」
憂「いや! そんなのいや!」
憂「私のお姉ちゃんはたった一人! のんびり屋さんだけど…優しくて、温かくて、可愛くて…世界でたった一人の大好きなお姉ちゃんだけ!」
唯「…そっか」
唯「残念だなぁ。憂のお姉ちゃんになれると思ってたのに」
唯「それで、どうして欲しいの? この体を返してほしいの?」
憂「返してくれるの!?」
唯「私と戦って勝てたらね」
憂「!」
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:20:15.43 ID:mm6YDV+y0 [89/148]
唯「言っておくけど私、強いよ! めちゃくちゃ」フンス
憂(もう一人のお姉ちゃんと戦う…しかも、体は本物のお姉ちゃん…)
憂(そんなの…戦えないよ…)
唯「…戦わないの? 憂」
憂(ムギさんを止めることができれば…お姉ちゃんを取り戻せるかもしれない…)
憂(でも実際のところ、あの人をどうにかできるかすら怪しい…)
憂「…少し、考えさせて」
唯「ふふ」
唯「三日後にまたここに来るね。それまで憂、ちゃんと生き残っててよ?」
スゥゥ…
憂「…お姉ちゃん」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:25:07.81 ID:mm6YDV+y0 [90/148]
数時間前
憂「止めてくれって…そんな」
斎藤「無茶は承知の上で頼んでいる。元はといえば、私がお嬢様にこのライダーバトルのことを教え、手伝わなければよかったこと」
さわ子「ほんと、無責任な男…」
斎藤「過去に私がこの戦いに何を求めていたかは分からない…だが、紬お嬢様には…私と同じような道を辿ってほしくない」
斎藤「彼女には…幸せでいてもらいたいのだ」
憂「神崎さん…」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:30:11.97 ID:mm6YDV+y0 [91/148]
憂「…言われなくても、お姉ちゃんの為です。私はムギさんを止めますよ」
さわ子「ていうか…そもそもなんで唯ちゃんがこの戦いに参加する必要があったわけ? ライダーバトルを完遂させるだけの為なら…」
斎藤「ミラーワールドの平沢唯はリュウガ…つまり龍騎と相反する存在。現実世界の平沢唯と融合する為には、完全に表と裏の存在にならなければならない」
斎藤「これは最初から仕組まれていたことだ。平沢唯が龍騎になるようにな」
さわ子「つまり…ミラーワールドの唯ちゃん一方だけがライダーなのはダメで、ライダーとしても表裏が成り立ってなきゃダメだったってことね? 面倒臭い」
斎藤「…後は、現実世界の平沢唯の精神状態が不安定な時に、ミラーワールドの平沢唯がその体を乗っ取る、ということだ」
憂「そんな…」
憂(絶対に…絶対にお姉ちゃんを取り戻すよ! 絶対に!)
さわ子「さて、と……大体の話も分かったことだし…」
さわ子「戦いましょーか? 憂ちゃん」ス
憂「!」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:35:15.06 ID:mm6YDV+y0 [92/148]
さわ子「難しい話にもそろそろ飽きてきて、体を動かしくなってきたころでしょ?」
憂「い、いやですっ! そんな…」
さわ子「あら、ムギちゃんを止めるにはどのみちあなたもライダーになって戦わなきゃいけないのよぉ? 今のウチに慣れておいても損はないんじゃないかしらねぇ?」
憂「うう…そんな…先生…」
さわ子「ほら、さっさと準備なさい。先生が手とり足とり…戦い方を教えてあげる。ふふ!」
憂「あ、あ、あ…くっ、ごめんなさい!」タタタ…
さわ子「ちょ!? …あーあ、逃げちゃった…つまらないの」
斎藤「……」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:40:06.08 ID:mm6YDV+y0 [93/148]
律「たまにはこうやって部室でのんびりしてるのもいいな」
梓「ふふ、そうですね」
梓「…唯先輩がいませんけどね」
紬「……」
紬「お茶が入ったわ。はい、みんな」
澪「ありがとう、ムギ。…うん、ムギのお茶はいつも美味しいな!」
律「なぁ」ボソ
梓「はい?」
律「最近、澪…元気になったな」
梓「そういえば…そうですね。何はともあれよかったです」クス
律「そうだな」
キィーン、キィーン…
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:45:19.66 ID:mm6YDV+y0 [94/148]
キィーン、キィーン
律・澪・梓「!」
澪(最近、ミラモンがあきらかに多くなってきてる…)
律(一般人への被害もこれじゃあ大きくなるばかりだ…)
梓(やらせません! 私たちがいる限り…!)
ス
紬「あら…みんな、どこへ行くの?」
律・澪・梓「トイレ!!!」
ガチャ…タタタ
紬「…ふふ」
紬「戦え…潰しあえ…もっと…もっと…!」
「戦え…戦え…!」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:01:08.97 ID:mm6YDV+y0 [95/148]
・・・
ミラモン「おっ、おっ、おっ、おっおっ」ブーン
ライア「こいつら…何匹いるんだよ! 倒しても倒してもキリがない!」
ナイト「律! 油断しないで!」ザシュッ
フリーズベント
カチコチ…
ミラモン「おっ…おおっ…お…」カチーン
タイガ「これで少しは…」
ミラモン「きょおおおおお~おおぉぉ」ダダンッ
タイガ「うっ!?」
ライア「ああぁ!? …っぐ」
ナイト「律っ、梓ぁ! くそ、なんとかしなきゃ…」
ナイト「曽我部先輩…先輩はこないのか…!?」
インペラー「あら、今私のこと呼んでくれたのかしら!」
ナイト「曽我部先輩!」
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:06:05.67 ID:mm6YDV+y0 [96/148]
インペラー「嬉しいわ。秋山さんが私を必要としてくれたなんて」
ナイト「先輩! 早くこのミラモンたちを…律と梓が!」
インペラー「そのまま続けて! その二人を殺しなさい」
ミラモン「きょおおおおお~おおぉぉ」
ミラモン「おおっ、お~!」
ドカンッ
ライア・タイガ「ああああぁぁあっ!!?」
ナイト「先輩!? なに言ってるんですか!? それよりあのミラモンたち…」
インペラー「ええ、私の命令に忠実な部下たちよ」
ナイト「そんな……う、裏切ったんですか…?」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:12:27.67 ID:mm6YDV+y0 [97/148]
インペラー「裏切る!? とんでもないっ、私があなたを裏切るはずがないじゃない! 私はいつでもあなたの味方よ?!」
ナイト「だ、だったら攻撃を止めさせてください! このままじゃ二人が」
インペラー「…いいえ、秋山さん。これでいいの。これでいいのよ」
ミラモン「うももももも~!!」ガガッ、ザンッッ
タイガ「はぁ…はぁ…うぐっ…そ、曽我部…先輩…?」
ライア「どういう…ことだ…!?」
インペラー「ごめんなさい。私、あなたたちに嘘をついていたの…私、叶えたい願い事があるのよ。秋山さんが私だけの物になるようにって…」
ライア(ま、まだこの人、澪のことを!)
インペラー「秋山さんに会えたとき、私とっても嬉しかったわ…ライダーとして再会したことはちょっぴり悲しいけれど…」
ナイト「先輩…」
インペラー「でもね、秋山さん! 私考えたの! 秋山さん以外のライダーを殺しちゃえばこの世界で私たちは二人っきり…思いっきり愛しあえるのよ」ニコニコ
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:17:35.83 ID:mm6YDV+y0 [98/148]
タイガ「それじゃあ…なんであの時、私たちを助けたんですか!」
インペラー「あなたたちを助けることで秋山さんの笑顔を見られると思ったから…」
インペラー「だから手を貸し続けたのよ。でももういいの、全部面倒になっちゃった」
ライア「狂ってやがる…くそ…っ」フラフラ
インペラー「あなたたち…邪魔なのよ。秋山さんの周りをウロウロウロウロ…」
インペラー「ウロウロウロウロウロウロウロ!! ほんとに邪魔、目ざわり」
ナイト「先輩っ、いい加減にしてください! じゃないと…」ス…
インペラー「! わ、私に剣を向けるの? 嬉しい! 秋山さんが私を見てくれてる!」
ナイト「う…」ゾク…
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:22:10.72 ID:mm6YDV+y0 [99/148]
ライア「先輩…あんた自分で願いが叶うか怪しいって疑ってたじゃんかよ…あれは何だったんだ!」
インペラー「疑ってるわよ。でも信じてみてもいいじゃない、ふふ……まぁ、もうそんなことどうでもいいのだけれど…さぁ、やって」
ミラモン「きょきょおおおお~!!!」バッ
インペラー「願いなんて自分で叶えちゃえばいいんですもの」
ライア「くそ…梓! やるぞ!」ズンッ
タイガ「はい! 来て、デスにゃん!」アドベント
デスにゃん「ぐるるるる!!」ブン、ブォンッ、ガンッ
インペラー「案外粘るのね…秋山さん、待ってて。もう少しかかりそうだから」
ナイト「たあああぁあああっ!!」ザシュッ
インペラー「あんっ!」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:30:14.26 ID:mm6YDV+y0 [100/148]
ソードベント
ナイト「はっ!」ズンッ
インペラー「ああぁ! いい! 秋山さん! …でも」シュッ…ガガッ、ドン!
ナイト「ふぐっ!?」ズサァー…
ナイト(すごい威力の蹴り…前に戦った時より確実に強くなってる!)
インペラー「しばらくそこで寝てて。後でいっぱい愛しあいましょう? ふふ」
ナイト「そういうわけにも…いかないっ!!」ダダダ…シュ
インペラー「あぁ…もうっ、欲しがり屋さん! うふふ!」
アドベント
エビルダイバー「すぃー」ドンッ
インペラー「っ! 何するのよ!? 早くやられちゃって!?」
ライア「ふ…ふざけんな…! うぐっ…!?」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:35:22.00 ID:mm6YDV+y0 [101/148]
インペラー「ええいっ」ズンッ
ライア「あぐっ…」ヨロ
タイガ「り、律せんぱ…あ…う…」
ギガゼール「ぎゃっ、ぎゃ、ぎゃ!」ガリガリガリガリ…
ナイト「ちくしょう! ちくしょう! 曽我部ぇっ!!」サバイ…
ドカンッ
ナイト「きゃああっ!!」
ミラモン「きょおおおお~」
インペラー「ちょ、ちょっと! 秋山さんに手荒なまねしないで!」
ミラモン「きょきょおおお…」シュン…
インペラー「秋山さんも大人しくしていてって言ってるじゃない。お願いだから言うこと聞いて? それから…」ス…ビリッ、ビリ…
ナイト「!! (しまった…サバイブのカードが…)」
インペラー「こんなものに頼っていてはすぐにダメになってしまうわよ」ポイ…
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:38:22.89 ID:mm6YDV+y0 [102/148]
ごめん、少し席外します。
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:26:33.28 ID:mm6YDV+y0 [103/148]
戻った。今日で終われるかな
ライア・タイガ「はぁ…はぁ…ぐぐっ…」ドシャァァッ
ナイト「……っ!!」
ナイト「何が…何が愛しあおうだ…私の大切な仲間を傷つけておいて…許さない!」
インペラー「や、やだぁ…秋山さん怖い…そんなに怒らないで…ね?」
ナイト「うるさい! お前なんて…大っ嫌いだ!」
ミラモン「 」ピタ
ギガゼール「 」ピタ
タイガ「? …こ、攻撃が止まった?」
ライア「何が……とにかくチャンスだ。一気に…」
インペラー「あ……あ…あああ…あ…ああ…あ…」
ライア(曽我部の様子が…どうしたんだ?)
インペラー「あああ秋山さん…が……今、私に…だ、だだ…」
インペラー「だい…きき…きら…」
インペラー「…大っ嫌い?」
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:32:33.17 ID:mm6YDV+y0 [104/148]
ミラモン「きょおおおおおおおお!!!!」
ギガゼール「ぎゃぎゃぎゃああああああ!!!!」
タイガ(ミラモンたちが! 何!?)
インペラー「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ナイト・ライア・タイガ「!?」
インペラー「嫌われたぁあぁ!! 嫌われちゃったああぁあぁ!! いやぁああ!! いやあああああぁぁあっぁぁあ!!」
ライア「お、おい! どうしたんだよ! しっかりしろ!?」
インペラー「あああ…どうしよう……死にたい、消えてなくなりたい……」
インペラー「……」
インペラー「…もう、いっか。終わった恋にいつまでもウジウジ言って、未練がましいのはみっともないものね」
ナイト「ん…?」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:37:41.96 ID:mm6YDV+y0 [105/148]
インペラー「ふぅ…」
インペラー「それじゃあ、秋山さん。あなた…」
インペラー「死んでもらうかしら」スピンベント
カチャンッ! ダダダダ!
ナイト「!?」
ナイト(しま―――――)
タイガ「まずい! 澪先輩!!」
コピーベント
ライア「う…うわあああああああああああ!!!!」シュッ
ナイト「律!?」
インペラー「邪魔しないでええぇぇぇえええ!!!!」
ザクッ…ドスッ…
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:43:59.65 ID:mm6YDV+y0 [106/148]
ライア「うぐっ!?」
ズシュ…
タイガ「り、律先輩っっ!!?」
ナイト「そんな…律っ!!」タタタ
ピキ…ピキピキッ、パリーン
インペラー「…そ、そんな……わ、私のデッキが…あ…あああ…い、いや…」シュゥゥ…
恵「き、きえt―――――――――――――」
シュゥゥ…
ライア「はは…ははは……」フラ…バタリ
ナイト「死ぬな! 死ぬなぁ!! 律ぅっ!!」ユサユサ
タイガ「うそ…いや…」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:48:46.99 ID:mm6YDV+y0 [107/148]
ライア「あ、やば……私…」シュゥゥ…
ナイト「いやだ! いやだあぁあ!! 死なないで!!」
タイガ「律せんぱぁいっっ」
シュゥゥ…
律「…こんなところで終わるなんて…思ってもなかったわ…あははは」
タイガ「変身が…」
ナイト「ああ…あああ…いやぁ…」
律「最後になりそうだから…言っておくぞ…」
ナイト「え…?」
律「お前らさ、私の分まで生きて…」
律「そしてさ…自分の為に戦え…お前らが信じたことなら…さ…きっと正しいよ…」
タイガ「やめてください! そんな、もうお別れみたいに…言わないでぇ……」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:54:30.77 ID:mm6YDV+y0 [108/148]
律「あず…さ、み…お………」
ナイト「いやぁ…いやぁ…」
タイガ「う…く…っ」
律「なく…な…泣くな!」ギュッ
ナイト・タイガ「!」
律「胸張って堂々としてろ! ウジウジしてんな!」
ナイト「り、律…」
タイガ「あ…」
律「よし! ……じゃあな…ばいばい」ニコ
スゥゥ…
仮面ライダーインペラー 曽我部 恵 死亡
仮面ライダーライア 田井中 律 死亡
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:02:22.58 ID:mm6YDV+y0 [109/148]
タイガ「あ…ああ…」ペタン
タイガ「消え…ちゃった…律…先輩」
ナイト「……」
エビルダイバー「すぃー…す」
ビュウッ
エビルダイバー「すりゃあああああああああ!!」
タイガ「律先輩が脱落したから…野生化したんだ…」
ナイト「危ない! 梓っ」バッ
タイガ「っ…」
エビルダイバー「すりゃりゃああああ!」ビュオォォ
ナイト「…立て、梓!」カチャ…ス
タイガ「え…?」
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:07:06.35 ID:mm6YDV+y0 [110/148]
ビュンッ…ザンッ
エビルダイバー「す!?」
ナイト(思った以上に素早い!)
タイガ「もう…私、澪先輩……私…」
ナイト「立て!!」
ナイト「さっき律がどんな気持ちで消えていったか分かるか!? あいつは私たちにあきらめろって言ったのか!?」
タイガ「澪…先輩?」
ナイト「うわあああ!!」ザシュッ
エビルダイバー「ああああ!?」
ナイト「私は、私はもう迷わないっ! 律っ、和ぁっ、私はこの戦いを止める! いや…」ズバッ!
エビルダイバー「すりゃあああ!!」ビュォォ
ナイト「終わらせてやる!!」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:13:17.06 ID:mm6YDV+y0 [111/148]
キィィン!
ナイト「!」
王蛇「はろぉ~しばらくじゃない…のっ!」ドンッ
ナイト「くっ…!」
タイガ「あのライダーは…! はぁっ!」ブンッ
王蛇「おっと、遊びたいのは山々だけど…まずはこっちの用を済まさせなさい!」
エビルダイバー「あああ…?」
王蛇「かーわいそーにぃ、主人がいなくなっちゃったのねぇ…でも安心して?」ス
ナイト「契約のカード!? まさか!」
エビルダイバー「す…りゃあ……」
シュォォォ…ス
王蛇「はーい、契約完了。ふふふ」
タイガ「モンスターの多重契約!? うそ…」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:18:18.15 ID:mm6YDV+y0 [112/148]
王蛇「あっははははは!! これでパーツが全部揃ったわぁ!!!」シュル
ベノスネーカー「きしゃああああああああ」
ゲラスたん「ふんもっふ」
エビルダイバー「すぃー」
ナイト「何を…」
王蛇「最強のモンスターを生み出すのよぉ…うふふ!」
ユナイトベント
ゴゴゴゴゴ
タイガ「ミラモンたちが…合体してる!?」
ガシャン、ガシャン、ガガガ…
ジェノサイダー『お…おお…おおおおおおぉぉおぉおおおぉおおおおぉお!!!』
王蛇「キタァーーーーーー!! あははははははは、おほほほ…おえっ、げほ…ふふふふふ!」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:23:36.59 ID:mm6YDV+y0 [113/148]
ナイト「なんだあいつは…! 梓、気をつけろ!」
タイガ「は、はいっ」
王蛇「んふふふ…いいわぁ、最っ高。さぁ、ジェノサイダー! あんたの力を見せて頂戴!」
ジェノサイダー『おおおおお…おぉぉぉおおぉおぉおおお!!!』パカッ…ゴゴゴ
ドカァァンッッ
ナイト・タイガ「ああぁっ!!」ガガガガ…バタッ
王蛇「あっはははは!! いい、凄過ぎっ! いいわよぉ!」
ナイト「このっ」ファイナルベント
ダークウイング「きいいいいいいい!」
シュルル…グルングルングルンッ
ナイト「てやあああぁぁっ!!」グオォオンッ
ドカーン
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:29:15.37 ID:mm6YDV+y0 [114/148]
シュゥゥ…ゴゴゴ
ジェノサイダー『……』フンス
タイガ「そ、そんな…倒せてない…澪先輩っ」
ナイト「はぁ…はぁ…っぐ」フラフラ
王蛇「その程度じゃ歯も立たないわよ。ふふ…ほら、サバイブだっけ? あれを使いなさいよ! もっと私を楽しませなさいよ! ライダー?! あはははは!」ファイナルベント
ジェノサイダー『んぐ…おおおおぉぉおおおおおぉ!』ガバッ…バクバクムシャムシャ
タイガ「自分のお腹を食べてる!? どういうこと!?」
ジェノサイダー『おおおおおぉぉおおおお…』ゴゴゴゴゴゴ…
タイガ「あの穴は…」
王蛇「そう! ブラックホォォーールゥゥゥ!! あっははははは」ダダダ…
ナイト「梓ぁ!! 逃げるぞっ! 早く!」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:35:36.40 ID:mm6YDV+y0 [115/148]
王蛇「すっとろいのよぉ~! シュゥゥ…トっ!!」ドカンッ
タイガ「あぁああっ」ヒュー…
ジェノサイダー『おおぉおおおぉおおお…』ゴゴゴゴゴ
ナイト「梓ぁっ!」
ダダダ…
タイガ(だ、だめっ…! 吸い込まれる…)
ナイト「間に合ええぇぇえぇええ!! うわあああぁぁぁぁっっ!!」オォォォ
王蛇「もう遅いわよぉ! あっはははははは!!」
ファイナルベント!
?「いっけえええぇぇえぇええええええ!!」ブォォォオオオオンッッ!
ズガァァァンッッ…キキィーッ
ジェノサイダー『お…お…おおおお』ドカーン
王蛇「は!? え!? う、うそぉ…」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:42:34.67 ID:mm6YDV+y0 [116/148]
ス…ザッ、ザッ、ザッ
龍騎サバイブ(?)「…はぁ、はぁ」
ナイトサバイブ「龍騎!? ゆ、唯か…唯なのか!?」
タイガ「え…ゆ、唯せん…ぱい…?」
王蛇「来たわねぇ」
龍騎サバイブ「……!」キッ
王蛇「憂ちゃぁんっ!」バッ、キィンッ
龍騎サバイブ「っぐ!? はぁ…はぁ…!」
タイガ「え…う、うそ…」
ナイト・タイガ「憂(ちゃん)!?」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:47:01.51 ID:mm6YDV+y0 [117/148]
>>331 のナイトサバイブはミス
キンッ、ギリギリギリ…ガァギィンッ
王蛇「きっと戦ってくれると信じてたわぁ!! 待ってたのよぉ!?」
龍騎サバイブ(憂)「あなたの為に戦ってるんじゃありません!」ザンッ
王蛇「あははははは!!」
タイガ「憂が…ライダー!?」
ナイト「いや、それよりも驚くことは何で憂ちゃんが龍騎に…」
王蛇「もっと…もっとよぉ! 剣はただ振り回せばいいってもんじゃないの!」シュッ…
龍騎サバイブ「!」
ガガッ
龍騎サバイブ「かはっ…えい!」ガシッ
王蛇「あらぁ!?」
グイッ…ダンッ
王蛇「あうっ!」
龍騎サバイブ「はぁ…はぁ…」カチャ…
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:52:12.80 ID:mm6YDV+y0 [118/148]
タイガ「す、すごすぎです! あの紫のライダーを…」
ナイト(…どうする気だ)
龍騎サバイブ「……」ス…
王蛇「? …どうしたのよ、止め刺さないの?」
王蛇「情けかけられんのが一番腹立つんですけどぉ?!」
龍騎サバイブ「違います。そんなのじゃありません」
龍騎サバイブ「命を助ける代わりに、私の協力をしてください。先生」
龍騎サバイブ「事情は…知ってますよね。聞いてたんですから」
タイガ「あの二人、何の話を?」
ナイト「わからない。ここからじゃ声が小さすぎて聞こえない…」
王蛇「……」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:01:13.77 ID:mm6YDV+y0 [119/148]
王蛇「私が…そんなお願い素直に聞くと思ってるわけぇ?」
龍騎サバイブ「思ってません」
王蛇「舐めてるのかしらぁ!?」
龍騎サバイブ「いいえ、ですけど…先生はもっと強い相手と戦いたいと思わないんですか?」
王蛇「そりゃあ…雑魚相手に戦うなら強い奴の方が楽しいけど」
龍騎サバイブ「私がこれから戦おうとしている相手は…私以上に遥かに強いです」
王蛇「……」
龍騎サバイブ「もちろん、先生…あなたよりも」
王蛇「あ゛…」ピク
龍騎サバイブ「その先は、どう考えるかはあなた次第です」
王蛇「…へぇ」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:05:14.19 ID:mm6YDV+y0 [120/148]
王蛇「やっぱり…あなた、ちょっと違うわ」
王蛇「わかった。いいわ…協力してあげる。でも勘違いしないで」
王蛇「仲間になったわけじゃあないの。隙を見せたらすぐに倒させてもらうわよぉ」
龍騎サバイブ「…それで構いません」
王蛇「今日のところはこれで勘弁してあげる。じゃあね」スゥゥ…
龍騎サバイブ「……」ペタン…シュゥ
龍騎「…や、やった。上手くいった…あ、あははは…」
ナイト「憂…ちゃん? 憂ちゃんなのか? 本当に」
タイガ「……」
龍騎「あ…えっと、その…まずは…外に出ましょう? 全部お話しますから…」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:10:31.55 ID:mm6YDV+y0 [121/148]
・・・
憂「…ふぅ」
澪・梓「……」
憂「やっぱり…澪さん、梓ちゃん」
梓「憂! 憂はいつからライダーに!?」
憂「今さっきだよ」
梓「え」
澪「何で…憂ちゃんが龍騎になったんだ? それは元々、唯が持っていたんだぞ」
憂「…お姉ちゃんが龍騎……本当だったんだ」
憂「全部話させてください。私が知っていること…全て―――――」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:15:17.99 ID:mm6YDV+y0 [122/148]
憂「―――…というわけなんです」
梓「そ、そんな…ムギ先輩が…うそ…」
澪「やっぱり、ライダーバトルには裏があったんだな」
憂「私はムギさんの計画を止めて、お姉ちゃんを取り戻します」
澪「つまりこの戦いを終わらせるってことか…それなら、私も協力するよ。憂ちゃん」
憂「澪さん!」
梓「私も…私も唯先輩を助けたい! 少しでも可能性があるっていうのなら…それに」
梓「ムギ先輩も…助ける。憂!」
憂「うんっ」
梓「私も憂と一緒に戦うよ」
憂「ありがとう…梓ちゃん」
憂(4人もいればムギさんを抑えることができるかもしれない…後は…)
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:20:31.57 ID:mm6YDV+y0 [123/148]
約束の日 平沢家
キィーン、キィーン
憂「……」
唯『ちゃんと生き残ってたね。憂』
スゥゥ…
唯「やっほー」
憂「……」
唯「あれ? なんか乗り悪いよぉ、憂」
憂「…約束、したよね」ス
唯「あは、覚悟は決まったんだ?」ス
憂・唯「へんしん!」
龍騎・リュウガ「……」
スゥゥ…
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:25:02.80 ID:mm6YDV+y0 [124/148]
・・・
ドォンッ…ガガガガ…
龍騎「きゃああっ」ズサー…
リュウガ「その程度なんだ。憂ぃ?」
リュウガ「もっと、もっと…私を楽しませてよ! 笑顔にさせてよ!」ストライクベント…ドォン!
ガードベント
龍騎「やっ…ぐ…」タタタ…バンッ
リュウガ「!」
ソードベント
龍騎「てやぁっ!」グ…シュルルル…ッ
バキッ
リュウガ「あうっ!?」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:32:15.81 ID:mm6YDV+y0 [125/148]
ググッ…
リュウガ「あはははっ」バキィ
龍騎「かはっ…う、うわああああ!!」バキィッ
リュウガ「があ…うぐっ…ふっふふふ! あははは!」バキッ、ドンッ
龍騎「い…やぁ…はぁ、はぁ……おねえ…ちゃんっ!!」バキィィッ
リュウガ「あはは! こ、こうやって…殴り合ってるだけでも…楽しいね! うぐっ…」
龍騎「う…うわあああ…わあああああああ!!!!」グ…
アドベント
龍騎「!」
ドラグブラッカー「ギャオオオオオオ!!」バンッ…ドガァ
龍騎「う…ぐ………!」ヨロヨロ…
アドベント
ドラグレッダー「ぎゃおおおおおお!!」ボォォ…
リュウガ「あはははは…いひひっ! うぎゃぁっ!?」ドカンッ
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:39:34.84 ID:mm6YDV+y0 [126/148]
・・・
澪「今日でいよいよ決着か」
梓「大丈夫…なんですかね」
澪「不安? 梓」
梓「不安なんてもんじゃないですっ」
梓「今度こそ…下手を打ったら死んでしまいますよ…」
梓「それにもう一人の協力者があの紫のライダーだなんて…」
澪「…もう、私たちは後に引けない。行こう! 梓!」
梓「や、やってやるです!!」
澪・梓「へんしん!」
ナイト・タイガ「よしっ!」
スゥゥ…
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:44:47.40 ID:mm6YDV+y0 [127/148]
スタスタスタ…
さわ子「ふふ…」
さわ子「いい加減、決着を着けましょうか」
ス
さわ子(全てのライダーを倒すのはこの私)
さわ子「教え子が相手…? はっ、上等じゃないの」
さわ子「ここまで来て、いまさら引き返すなんてことできないの!」
さわ子「私はぁっ、…私の道を行くだけよ!!」
さわ子「へんしん!」
王蛇「あはぁ…」
スゥゥ…
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:49:20.57 ID:mm6YDV+y0 [128/148]
紬「唯ちゃんが憂ちゃんと戦っている…? そんな! 勝手な行動はとらないと約束したのに…」
斎藤「……」
斎藤「お嬢様。複数のライダーがこちらへ向かっております」
紬「…私の計画がバレたようね。そして…このライダーバトルを終わらせる気だわ」
紬「そんなこと…させないっ!! 斎藤!」
斎藤「はい。紬お嬢様」
紬「もう紛いもののオーディンには任せられない…」
紬「…私がオーディンになるわ。奴らを迎撃するの」
斎藤「お嬢様…」
紬「大丈夫よ。きっと何とかなる…」ス
紬「へんしん!」
オーディン(紬)「…行くわ」
スゥゥ…
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:00:25.09 ID:mm6YDV+y0 [129/148]
・・・
龍騎・リュウガ「やあああっ!!」
ガガガッ
リュウガ「すごい、すごい! すごいよ、憂!」
龍騎「もう…こんなの…いやぁ…ああぁあ…わああああ!!」
ガリガリガリッ…ギンッ
リュウガ「あっははははははは?! ぎゃはははははは!!」
ファイナルベント
ドラグブラッカー「ギャアアアオオオオオオ!!」ボォォ…ゴゴゴ
フワッ…
ファイナルベント
ドラグレッダー「ぎゃあああおおおおおお!!」ヒュゥンッ…ボォォ
龍騎「うっ、ぐ…ああああ…ああああああ!!!」
リュウガ・龍騎「わあああああぁぁぁぁぁぁっぁぁあぁぁあああああああ!!!!」ゴオオオオオオォォォォォ…
…ドカーン
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:05:05.63 ID:mm6YDV+y0 [130/148]
オーディン「……」
ザッ、ザッ…ス
オーディン「大人しく私の言うとおりにしていればいいものを…」
オーディン「澪ちゃん、梓ちゃん」
ナイト「……」
タイガ「本当に、本当にあなたはムギ先輩なんですか!?」
オーディン「ええ、そうよ。梓ちゃん」
タイガ「…どうしてこんなことを!」
オーディン「私を止めに来たというのなら…もう私の目的は知っているはずでしょう?」
ナイト「唯か」
オーディン「そう。唯ちゃん…私のお友達を自由にしてあげる為にこのライダーバトルを始めたの」
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:10:09.01 ID:mm6YDV+y0 [131/148]
オーディン「ライダーの選択には困らなかったわ。私の身の回りにはこんなにも個性豊かで…それこそライダーに相応しい人ばかりなんですもの」
タイガ「最初から私たちを自分の計画に巻き込むつもりだったんですか!」
ナイト「ムギっ、お前…」
オーディン「何とでも思ってくれていいわ。覚悟はしていたもの」
オーディン「さぁ、お話はここまでにしましょうか…」
ナイト・タイガ「…!」カチャ…
オーディン「私は唯ちゃんの為に戦う…ライダーバトルはあと少しで終わりを迎える…」
オーディン「この戦いを完遂させることができれば、唯ちゃんは完全な存在に! 待ってて…唯ちゃん! 私があなたを生み出してしまった責任…ちゃんととるから…!」
タイガ「来ますっ」
ナイト「うおおぉっ!!!」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:15:43.24 ID:mm6YDV+y0 [132/148]
シュゥー…
龍騎「…っ……かは…」
リュウガ「は、ははは…おえぇ…う…はぁ、はぁ…」
リュウガ「やるじゃーん…憂ぃ…」
龍騎「はぁ…はぁ…はぁ…!」
ピキ…ピキピキッ
龍騎「あぁ!? そ、そんな…」
リュウガ「…憂、デッキにヒビが入っちゃったねぇ」
龍騎(いやだ! こんなところで…こんなところで…お姉ちゃんっ…)ピキ…
リュウガ「でも…私の負けみたいだよ」シュゥゥ…
龍騎「え…!? はぁ…はぁ…!」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:20:47.60 ID:mm6YDV+y0 [133/148]
ヨロヨロ…
龍騎「はぁ、はぁ」
リュウガ「…わかってるよ。約束したもんね」シュゥゥ…
スゥ…バタッ
唯「……」
龍騎「お姉ちゃん!」
リュウガ「はやく…外の世界に出してあげた方がいいよ…あ、あははは…」
龍騎「……」
リュウガ「ど、どうしたの…はやくいきなよぉ…」
龍騎「…さようなら、もう一人の…私のお姉ちゃん。私、あなたのこと忘れない…」
リュウガ「…そ、そっかぁ…うれしいなぁ…私…憂のお姉ちゃんに…なれたんだね…」
リュウガ「…うん、満足だよ…ありがとう…ばいばい――――――」
シュゥゥ…
仮面ライダーリュウガ 平沢 唯(ミラー) 消滅
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:26:38.16 ID:mm6YDV+y0 [134/148]
・・・
スゥゥ…
憂「はぁ…はぁ…よっこい、しょ」ドサ…ス
唯「すー…すー……」
憂「よかった…寝てるだけみたい」
キィーン、キィーン
斎藤『リュウガを倒せたのか…平沢憂』
憂「……」
斎藤『これで…危機を免れることができたわけか…』
憂「危機…?」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:30:28.29 ID:mm6YDV+y0 [135/148]
斎藤『…この戦いは今回で4度目だ』
憂「? …どういうことですか」
斎藤『1度目、2度目、3度目のライダーバトルは全てお嬢様の目論見通り、完遂している』
斎藤『ミラーワールドの平沢唯は現実とミラーワールドどちらにも存在できる完全な存在になった…しかし』
斎藤『奴は真の自由を求め、自身を愛するあまり束縛する紬お嬢様を…殺したのだ。そして、現実世界で破壊の限りを尽くした』
憂「ま、待ってください…! はぁ、はぁ…全然、意味が…」
シュル…
憂「そのカードは…?」
斎藤『タイムベント…効果は、時間を巻き戻す』
斎藤『1度目のときを除けば…私はお嬢様が死んだ時点で、すぐにやり直しとしてタイムベントを使用していた』
憂「ということは、このライダーバトル…繰り返されていた!?」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:36:15.86 ID:mm6YDV+y0 [136/148]
憂「そんな…げほっ、げほぉっ…はぁ、はぁ…」
斎藤『私自身はこのライダーバトルに直接手を出すことはできない。それに…私には紬お嬢様にこんなことはするなと言うことは…できない』
斎藤『いつか…この最悪の連鎖が断ち切られることを待つことしかできなかったのだ』
斎藤『そして平沢憂…ついにお前が現れた。お前がカードデッキを手にすることは今までに一度もなかった。この可能性に私は全てを賭けた…そして』チラ
唯「すー…すー…」
斎藤『お前はリュウガを見事撃破し、平沢唯を救い出すことに成功した』
憂「あ…げほっ…かは」ポタポタ…
斎藤『残るは紬お嬢様を止める…いや、最後の一人になるまで戦い合ってもらうだけだ』
スゥゥ…
憂「……」
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:41:34.13 ID:mm6YDV+y0 [137/148]
唯「すー…んんー…すー…」
憂「はぁ…はぁ…おえ…っぐ」ヨロヨロ…
ペタン
憂「おねえ…ちゃん」ス
唯「ん~…もう、やめてよぉ…うー…」
憂「…そう、だね。こんな戦い…止めさせなきゃ…でも…」
憂「ごめん…ね…げほっ、がは…」
憂「もう…私、だめみたい……」
唯「う…いぃ……うー…いー…」ムニャムニャ
憂「お姉ちゃん…大好きだよ…お姉ちゃん…」ニコ…
憂「 」
仮面ライダー龍騎 平沢 憂 死亡
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:48:27.13 ID:mm6YDV+y0 [138/148]
・・・
ソードベント
オーディン「やあぁっ」
キィンッ
タイガ「うぐぐ…!」
ナイト「いけ!」ナスティーベント
ダークウイング「きいいいいい!!」キキーンッ
オーディン「!? うぅっ…負けないわ! 負けないっ」アドベント
ゴルドフェニックス「かぁあああぁああーーー!」ドカンッ
ダークウイング「きいいいいい!?」
オーディン「はぁ…はぁ…ふふふ」
タイガ「…?」
ナイト「何がおかしい!」
オーディン「そういえば梓ちゃんのお友達の…純ちゃんだったかしら? あの子がどうして突然消えちゃったかわかる? 梓ちゃん?」
タイガ「え?」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:00:03.05 ID:mm6YDV+y0 [139/148]
ナイト「おい…おい! や、やめろ! 言うなっ、ムギ!」
オーディン「ふんっ」バッ…
オーディン「純ちゃんはね…ライダーだったの。仮面ライダーシザース」
梓「そ、そんな…純がライダー……だった…? だったということはやっぱり…」
オーディン「そう、殺されたのよ」
ナイト「やめろぉぉ!!?」
オーディン「和ちゃんにね。…まぁ、それを黙って見ていた澪ちゃんも同罪よね」
タイガ「え…」
ナイト「くそ…こんなときに…!」
タイガ「ほ…本当…なんですか? 澪、せんぱい…?」
ナイト「……っ」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:05:13.42 ID:mm6YDV+y0 [140/148]
タイガ「う、うそって言ってくださいよ!? ねぇ!?」
オーディン「本当のことなんだから、否定のしようもないわよね? 澪ちゃん」
ナイト「……」
タイガ「そんな…何で…」
ナイト「梓、私は…」ス
タイガ「触らないで!!!」バッ、ズガァ
ナイト「あぅっ!」
タイガ「何が…何が戦いを止める? 終わらせる?」ストライクベント
タイガ「ふざけないでよぉっっ!!!」ガガガッ
ナイト「梓! やめてくれ!」キィン
タイガ「信じてたのに…信じてたのに! この偽善者! 純を…純を返せぇっ!!」
オーディン「…ふふ」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:10:13.67 ID:mm6YDV+y0 [141/148]
ガァアンッ
ナイト「っぐ…くそ…どうして…」
タイガ「わあああぁぁぁああああ!!」ザンッ、ザシュゥッ
オーディン「戦え…もっと戦いなさい…目の前の敵を倒しなさい」
タイガ「きゃああああぁあぁぁああああああああああ!!!」ファイナルベント
デスにゃん「ぐるるるる…ぐおおおおぉおぉおお!!」
ガシッ
ナイト(し、しまった!?)
デスにゃん「ぐおおおぉおおおおぉおおお!!」ガリガリガリガリガリガガガガガァァァッ…
ナイト「ああああああああっ!?」
タイガ「純を…純を返してよぉおおおおおおおおぉぉおおおおおぉぉお!!」ブオンッッ
グシャァ
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:15:27.45 ID:mm6YDV+y0 [142/148]
ナイト「う……ぐ…あ…」ドサ…
タイガ「はぁ…はぁ…! 酷いよ…酷いよ…酷いよ…」
オーディン「あら、梓ちゃん。あなたも純ちゃんがされたようなことと同じことを澪ちゃんにするのね」
タイガ「はぁ…はぁ…ううっ…」
オーディン「復讐って本当に残酷よね。人をおかしくさせてしまうんですもの…ね、梓ちゃん」ス…
ザクッ…
タイガ「…え――――」
ブシュゥゥゥ…
ナイト「あ…ああ…梓ぁあぁぁぁぁあぁああああああ!!!」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:20:02.64 ID:mm6YDV+y0 [143/148]
タイガ「あぐ…うえぇっ…あ…ああ…」シュゥゥ…
ナイト「梓、あずさぁ、あずさぁっ!?」ヨロヨロ…ヨロヨロ…
タイガ「い、いやぁ…消えちゃう…いや…」
ナイト「梓ぁ…死ぬなっ、死なないでくれぇっ」
ナイト「消えないでくれよぉっ」
オーディン「……」
タイガ「澪…せんぱ、い……澪せんぱ…―――」
シュゥゥ…
ナイト「あ、あずさ…あずさぁ……いやぁ、ああ…ああああ…あああああ!!」
仮面ライダータイガ 中野 梓 死亡
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:25:10.66 ID:mm6YDV+y0 [144/148]
オーディン「次はあなたよ。澪ちゃん」
ナイト「あ…あ…」ガクッ
オーディン「澪ちゃん。あなたに…いいえ、あなたたちに恨みはないわ。友達だから…協力してもらっただけ。ごめんなさいね」ス…カチャリ
オーディン「せめて、楽に死なせてあげるから…」
ナイト「……」
ドドドドド
オーディン「ん…?」
ゲラスたん「ふんもっふ!」ドォンッ
オーディン・ナイト「ああぁっ!?」ズガガガ…
「なーに、これ?」
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:30:11.08 ID:mm6YDV+y0 [145/148]
王蛇「フィナーレも近いっていうのにこんなに辛気臭くていいと思ってるの?」
オーディン「ぐっ…さわ子…先生」
ナイト「え……さわ子先生?」
王蛇(さわ子)「そっちの金ピカがムギちゃん…んで、そっちの地味なのが澪ちゃんね?」
ナイト(もしかしてとは思ってはいたけど…まさか先生まで…)
王蛇「残りのライダーも少ないし、ここでもうケリつけちゃいましょー?」
王蛇「誰が、一番、強いのか…」
スウィングベント
王蛇「あっははははっはは!! はぁっ、はぁっ!」パァンッ、スパァンッ
オーディン「くっ…!?」
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:35:11.88 ID:mm6YDV+y0 [146/148]
ナイト「はぁ…はぁ…うぐっ」ドカッ…ゴロン
オーディン「なんて力なの…っ」
王蛇「なぁによ…何が私より強い、よ…あの子、嘘ついてたんじゃないのかしら」
王蛇「それじゃあ、もう飽きたし…そろそろ終わらせましょうか」ファイナルベント
ベノスネーカー「きしゃあああぁあああああ!!」ブオォッ…ンベッ
ダダダダ…シュッ
オーディン「く…」
ドンッ
オーディン「え!?」
王蛇「あらぁ!? …んまぁ、どっちでもいいわ…くたばっちゃいなさあぁぁぁあああい!!!」ガガガガガ…ドォンッッ
ナイト「っく、きゃああああ!!」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:40:37.61 ID:mm6YDV+y0 [147/148]
ナイト「あ…うっ…」
ナイト(体が…もう……た、立てない…っ)グググ…バタッ
オーディン「……」
オーディン「…どうして、どうして私を庇ったの? 澪ちゃん」
ナイト「…なんでだろうな」
ナイト「ムギのことが…憎くて堪らないのに…なのに…あははは」
オーディン「…お人好しなのね。まるでりっちゃんみたいよ、あなた」
ナイト(律…ははは…そっか、律か……ごめんな、みんな…私にはムギを倒せそうにない…)
王蛇「まだ生きてるなんて…あなたも結構しぶといのねぇ。澪ちゃん」
王蛇「悪いけど最後に立っているのは私なの。だから…」ユナイトベント
ジェノサイダー『おおおぉおおぉおおぉおおおおおおお!!!』
王蛇「消えて無くなりなさいよぉっ!」ファイナルベント
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:45:40.66 ID:mm6YDV+y0 [148/148]
ゴゴゴゴゴゴ…
ジェノサイダー『おぉおおぉおおおお…』
ナイト「く…そっ」
オーディン「……」
オーディン「先生。私も…私も負けられないの。これは負けられない戦いなの!!」
ダダダ…
王蛇「はああぁあああああ!!」
オーディン「私がやらなきゃ…あの子を自由にさせなきゃいけないのっ! だから、負けないっ!!」ファイナルベント
ゴルドフェニックス「かあぁああぁああーーー!!」ボッ…ゴオオオオオ
オーディン「いやあああああぁぁぁああぁああ!!!」ガッ
ジェノサイダー『おぉおおお…おぉお!?』
ドカーン
381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:00:03.50 ID:mm6YDV+y0
王蛇「ジェノサイダー!? しまった!」
シュゥ…
ナイト(王蛇のスーツの色が…褪せていく…?)
王蛇ブランク「くそっ、まずいわぁ!! マジでまずいっ」
オーディン「力は…もう無いわね。終わりよ!」ドスッ
王蛇ブランク「かはぁ…っげ………う、そ…」シュゥゥ…
王蛇ブランク「わたしが…このわたしが……あ、あははは…」
ナイト「さわ子先生…」
王蛇ブランク「あははははははっあっははっは――――――――」
シュゥゥ…
仮面ライダー王蛇 山中 さわ子 死亡
382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:05:12.74 ID:mm6YDV+y0
ナイト「ムギ…」
カチャ…ス
オーディン「あなたを倒して…終わりみたい」
オーディン「ようやく…唯ちゃんを…ああ…」
ナイト「お前が自由にしようとしている唯は…」
オーディン「わかってる。こんなことはいけないって」
オーディン「でもね…あの子を生み出してしまったのですもの…それなら」
オーディン「あの子が平沢唯として…生きるべきなのよ! それじゃあね、澪ちゃん。ありがとう!」シュッ…
ナイト(…終わった―――――)
…キィンッ
オーディン「えっ!?」
?「……」ギリギリギリ…
ナイト(ライダー…? いや、でも…何か…)
オルタナティブ(?)「……」
387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:12:07.78 ID:mm6YDV+y0
数時間前・・・
唯「……憂」ス…ナデナデ
憂「 」
唯「ごめんね…ごめんね…憂…」ギュゥ…
唯「私、もう一人の私の中でずっと、全部見てきたの…」
唯「見てるだけで、何もできなくて…止められなくて…」
唯「うっ…ああ…あああ…っぁ…ぐ…」ポロポロ
斎藤『…平沢唯。目覚めたのか』
唯「…神崎士郎さんだね」
斎藤『……』
391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:17:32.98 ID:mm6YDV+y0
唯「私…あなたのことが憎くて、憎くて…堪らないよ」
唯「あなたさえいなければ…こんな悲しいことは起きなかった」
斎藤『……』
唯「ううん、違うかな…私さえいなければこんなことにならなかったんだね…」
唯「私がいたから、もう一人の私が生まれて…それで」
斎藤『……』
唯「神崎さん」
斎藤『なんだ』
唯「私に…戦う力をちょうだい」
唯「全部…全部終わらせるの。全部私が終わらせるの」
斎藤『……』シュッ…
393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:24:47.22 ID:mm6YDV+y0
唯「!」
パシッ
唯「カードデッキ…」
斎藤「最初に言っておこう。それはライダーになる為の道具ではない」
唯「え?」
斎藤「オルタナティブという疑似ライダーシステムを搭載した物だ。ライダーに変身するわけじゃない」
斎藤「過去に、私に対抗してある男が作り上げたものだ」
斎藤「性能こそオリジナルのライダーには劣る」
唯「そ、そんなの気合いで補うから大丈夫だよ」
394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:30:20.31 ID:mm6YDV+y0
唯「……」ゴクリ
斎藤『…オルタナティブはミラーワールドに滞在できる時間は少ない』
唯「うん…」
斎藤「…カードの使用には注意しろ。一度使用したカードは消滅して、二度と使えなくなる」
唯「え」
斎藤「……」
斎藤「それと…あらかじめ言っておく、どうやら俺の過去の記憶が戻ったようだ。ライダーバトルの目的も…優衣も…全て思い出した」
士郎(斎藤)「もうこんなこと、俺には何も関係はない。無意味だ。どうにでもなるがいい」
唯「そう…」ス
バッ
唯「へんしん!!」
オルタナティブ(唯)「いくよ!」スゥゥ…
士郎『……』スゥゥ…
399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:36:20.74 ID:mm6YDV+y0
・・・
オルタナティブ(唯)「もう終わりにしよう。ムギちゃん…」
オーディン「どういうことなの…なんで、なんで…あなたが」
オルタナティブ「……」
ナイト「お前…ゆ、唯なのか…?」
オルタナティブ「うん」
オーディン「み…認めない」
オーディン「認めない認めない認めなぁぁぁい!!」ザシュッ
オルタナティブ「っ!」キィンッ…ギリギリギリ…バチバチバチィ…
ナイト(憂ちゃんは…あの唯を倒したのか…! ということは…)
オーディン「いやあああぁぁ!!」
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:41:27.75 ID:mm6YDV+y0
オーディン「どうして!? どうしてなのぉっ!! 唯ちゃん…唯ちゃぁあぁああん!」
ガンッ、ガァンッ!
オルタナティブ「あうっ…!?」
オルタナティブ(剣が壊れちゃった…!)
オーディン「認めないわぁっ!! 絶対に!!」
オーディン(認めてしまったら…私は、私は、私は……)
オーディン「ああぁっ!!」
オルタナティブ「はぁ…はぁ…うっ!?」ドカッ
ナイト「ゆ、唯…! くそ…体が…言うことを…!」
オーディン「消えて…消えてしまえ!! 消えてぇぇええっっ!!」ファイナルベント
402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:46:20.06 ID:mm6YDV+y0
ゴルドフェニックス「かあああぁぁぁあああーーーーーー!!!」バサバサ…ゴォォオオ
オオオオオオオォォォォ…
オルタナティブ「! し、しまったぁ…」
オーディン「はぁあああああああああああああ!!!」
ゴオオオォォォオオオオォォオオオオオオ!!
アドベント
ダークウイング「きいいいいいぃいい!」バッ
オルタナティブ「え!?」
オーディン「!!」ゴオオオォォオ…
ドカァァァンッッッ!!
403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:51:12.84 ID:mm6YDV+y0
ナイトブランク「っ…ぐ……ごめんね、ダークウイング…」シュゥ…
オーディン「くそっ、邪魔をしてぇっ…!!」
ガンッ
オーディン「っ!」
オルタナティブ「やああぁあっ!!」バキィッ
オーディン「ちくしょう…ちくしょう!! どうして! どうしてなのっ!?」
ナイトブランク「はぁ…はぁ…も、もう…これが限界、か」シュゥゥ…
澪「…これで、これで良かったんだよな…みんな…!」
オルタナティブ・オーディン「うわああああぁぁぁ!!」ガシッ、バキィッ
ドンッ
404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:56:50.89 ID:mm6YDV+y0
オーディン「消えてなくなれぇぇ!!」ダダダダ…
オルタナティブ「憂! りっちゃん! 姫子ちゃん! …みんなぁっ!!」シュル…
アクセルベント
ヒュゥゥゥンッッ
オーディン「!?」
バッ
オルタナティブ「やあああぁあぁあああああああああああああああ!!!」
ズンッ!
オーディン「ぐふっ…あぁああ…」…ピキッ…ピキピキピキ…
オーディン「あ、ああ…デッキが…デッキがぁ…あ…ああああ…」ピキッ、パリーン
シュゥゥ…
紬「ああああ…ああああ……ゆ…い、ゆい…ちゃ――――」
澪「みんな…私も、そっちに行くね…生き残れなかったな…はは…じゃあな、ゆ―――――――」
シュゥゥ……
405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:01:09.97 ID:kw8mHaV70
仮面ライダーナイト 秋山 澪 死亡
仮面ライダーオーディン 琴吹 紬 死亡
オルタナティブ「…はぁ、はぁ、はぁ」
オルタナティブ(お、終わった…終わった…!)
オルタナティブ「終わったよ…全部…澪ちゃ…」
シーン…
オルタナティブ「澪…ちゃん?」
オルタナティブ「…うそ……そんな…」
スゥ…
斎藤(紬お嬢様…)シュル…
斎藤「…いや、もうやり直す必要はない。この結末もまた真実」
斎藤「このライダーバトルに勝者はいない」
407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:07:13.63 ID:kw8mHaV70
シュゥ…
唯「あれ、変身が…」
斎藤「最後に立っていたのは平沢唯。お前だったか」
唯「神崎さん!」
斎藤「先程も言った通り、オルタナティブはライダーではない。よって、このライダーバトルの勝者は無くして終わりを迎えた」
唯「あ…あ…ああ…」
唯「みんなは…? 消えていっちゃったみんなは…どうなるの…? ねぇ!?」
斎藤「消滅した。何も元に戻ることはない。戦いは終わったのだ。平沢唯」
唯「いや…いやぁ…いやぁあああ…」
斎藤「もう二度とお前がミラーワールドに関与することはない…さらばだ」
スゥゥ…
唯「いやあぁああああああああああああ…――――――」
409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:12:43.31 ID:kw8mHaV70
数年後
唯「よいしょっと…」
唯「それじゃあ、憂! 行ってくるね!」ビシッ…タタタ
ガチャリ
あれから何年か時間が経ちました。今では私もすっかり大人です!
仕事にも一生懸命で…あ、ちゃんとギー太も弾いてるよ! 休日は専ら路上でソロ活動してるんだ!
唯「おばあちゃんおはよぉ~」
一文字ばあちゃん「あぁら、唯ちゃん。おはよう。今日も元気いっぱいだねぇ」
唯「あはは…って、それどころじゃないよ! 仕事に遅れちゃう」
一文字ばあちゃん「それは大変ね! たしか…記者さんの仕事だったわねぇ?」
唯「うんっ、OREジャーナルだよ! 急がないとまた編集長に叱られちゃう!」
タタタ…
412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:18:59.71 ID:kw8mHaV70
唯「ち、遅刻しちゃうよ…」タタタ…
子供A「なんだよ! お前が悪いんだろ!」
子供B「お前の方こそ! このやろうっ!」
唯「あ、あー! こらこらっ、ストップ! ストップ! ケンカはダメだよ~!」
子供A「うるせー! 部外者は出しゃばんなよー!」
唯「ダメったらダメ! めっ!」
みんな…私ね、みんなの分まで精一杯頑張ってるよ!
…生きてるよ!!
…キィーン、キィーン
終 わ り
龍騎(唯)「とどめ! いくよっ、ドラ太!」
ファイナルベント
龍騎「ふんすっ……」ス
ドラグレッター(ドラ太)「ぎゃおおおす!!」ゴォォ!
ミラーモンスター「!?」
龍騎「てえええ~~いぃっ!!」ガガガッ
ミラモン「ぐげぇえっ」ドカーン
ドラ太「がぶっ…むしゃむしゃ」
龍騎「ふぅ…なんとか倒せたよぉ」
?「…お前がドラグレッターを従えたライダー」
龍騎「へ?」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 15:56:12.68 ID:IQ72cWQr0
龍騎「どちらさま? あ、もしかしてあなたもライダー!?」
?(この声…まさか…いや、でも…)
龍騎「そうだったら感激だよ~話には聞いていたけどホントにライダーって何人もいるんだね!」
龍騎「これでミラモン退治も楽になるよー…よかった、よかった」
?「…何を言っているんだ?(き、気のせいだ! 気のせい…)」
?「ライダーはライダー同士潰しあう…最後の一人になるまで、な!」ス
ザンッ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 15:59:56.68 ID:IQ72cWQr0
龍騎「あいたっ!? ななな、いきなり何するの!?」
?「ふざけてるのか!? それなら黙って倒させろ!」アドベント
ダークウイング「きいいぃぃぃ」
龍騎「え~!? でっかいコウモリ!?」
龍騎「こ、ここは一先ず逃げなきゃ…や、やられちゃうっ」タタタ…スゥ
?「ま、待てっ…くそ、ミラーワールドの外に逃げられたか!」
ナイト(?)「はやく…ライダーを一人でも多く倒さなきゃ…」スタスタ…
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:02:21.96 ID:IQ72cWQr0
・・・
和「唯、唯、唯ってば」
唯「…ん、ん~…? なーに…?」
和「問題、あてられてるわよ」
唯「え、あ、はいっ! え、えっと…」
和「もう…唯ったら…」
律(唯のやつ、ここ最近ずっと居眠りばっかだな…まぁ、最近というか前からそうだったけど)
澪(また居眠りか…夜更かしでもしてたのかな? それとも…)
紬「……」カキカキ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:05:09.66 ID:IQ72cWQr0
律「んで、唯ってば全授業ほぼ連続で居眠り三昧!」
梓「もー、ちゃんとしましょうよ。唯先輩」
唯「うぇっへっへ…すいやせーん」
律「寝飽きないのかよ?」
唯「ううん、疲れてるからいつもぐっすりで」
澪「疲れてるって…何を疲れることしてるんだよ?」
唯「ぎ、ギターの練習かなっ」
梓「本当ですかー…?」
唯「あ、あはははは…」
紬「はい、唯ちゃん。紅茶とケーキよ」ス
唯「おぉ~! ありがとムギちゃ…」キィーン、キィーン
唯「ご、ごめんっ! ちょっとトイレ!」
梓「あ、唯先輩! 行っちゃった…すごい唐突ですね」
澪「…ああ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:08:29.77 ID:IQ72cWQr0
律「さきにお茶始めてるか」
紬「唯ちゃんには悪いけど、そうね」
澪「……」
梓「それじゃあ、いただき…」
律「…あーっと! 私も突然便意が!」
澪「ケーキ食べる寸前にそういうこと言うなっ! さっさとトイレ行ってこいよ」
律「そうする。んじゃ、さきしててな~」
紬・梓「はーい」
梓「唯先輩も律先輩も…忙しいですね」
紬「ふふ、いろんな意味ではそうね」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:11:31.51 ID:IQ72cWQr0
・・・
龍騎「あわわ…!?」スッ
ミラモン「ぐごおおおぉぉおおぉおお」ブンブン
龍騎「今日のは随分と乱暴なやつだねっ、うわわっと!」
スウィングベント
?「よいしぉっと!」パァァン
ミラモン「うぐぅっ…」
龍騎「! だ、誰っ」
?「話は後! さっさとこいつをぶちのめしちまおう!」シュッ
龍騎「え、あ…う、うん!」サッ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:14:20.84 ID:IQ72cWQr0
ミラモン「ぐええぇええああ」ドカーン
?「やったな!」
龍騎「うん! …で、あなただれ? あ、あなたも私を倒しに来たの…?」
?「安心しなってそのつもりだったらとっくの間に襲ってるから」
?「私はライダーを倒すとか、願いを叶えるとかそんなことに興味ないんだ」
龍騎「願いを叶える? 何それ」
?「お、お前…まさか知らないでライダーになったのか…?」
龍騎「ほえ?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:17:17.56 ID:IQ72cWQr0
?「―――というわけ」
龍騎「そ、そんな…知らなかったよ」
?「デッキを渡されたとき教えられなかったのかよ?」
龍騎「え、榊原さんに渡されたときそんなこと聞かなかったよ?」
?「さかきばら…?」
龍騎「うん、私をミラモンから助けてくれたの。でもそのせいで…」
?「…んで、お前がその人の後を継いで戦ってたのか…変な奴」
龍騎「だ、だっていきなり頼まれちゃったんだもん…ていうか変身しなきゃ死んじゃうって言われて…」
?「あー、なるほどね…そういうことなら、あんたは自分の欲望の為に戦ってるわけじゃないんだな。それなら…」
龍騎「んー?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:20:12.60 ID:IQ72cWQr0
?「いきなりで悪いけど、頼みがある!」
龍騎「た、頼み…? こ、これ以上怖いことは私…」
?「私の弟を救うのを手伝ってほしい!」
龍騎「お、弟! どうしたの? まさかミラモンに捕まって…」
?「ううん、違うんだ! 弟は…ライダーなんだよ」
龍騎「ら、ライダー!? ってことは…」
?「ああ、あいつは他のライダーを潰しにかかってる! 自分の願いを叶えるために…」
?「弟に…こんな危険なことをしてほしくないっ、頼むよ! お願いだ! 弟を私と一緒にとめてくれ!」
龍騎「え、えっと…」
?「私は仮面ライダーライア! …た、田井中律っていうんだ」
龍騎「……え」
龍騎「り、り、り…りっちゃんっ!?」
ライア(律)「え?」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:23:29.45 ID:IQ72cWQr0
・・・
律「にしても驚いた」
唯「私の方が驚いちゃったよぉ」
唯「まさかりっちゃんもライダーだったなんて…」
律「そっちこそ…ま、何はともあれだ。唯が味方になってくれたんだから心強…いかな?」
唯「ひ、ひどいっ」
律「あはは、冗談だって。いやー、ホントのところほっとしてるんだよ。もし頼みが通らなくて逆に私が襲われていたらって」
唯「そうだね…。それにしてもライダーって怖いもんだったんだね」
律「唯はライダーバトルのこと知らなかったもんなぁ……とにかく弟…聡を…」
唯「うん! 大丈夫だよ! 聡くんは私たちできっと止められる! それに聡くんも分かってくれるはず!」
律「ああ…ああ! そうだな! そうだよな! 唯、頑張ろうぜ!」
唯「うんっ」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:26:22.73 ID:IQ72cWQr0
唯・律「ただいま~」
紬「あら、二人一緒?」
梓「遅かったですね」
律「ん、ちょっとねー」
澪「…ほら、ケーキ食べたら練習だぞ」
唯「私、疲れちゃった…」
律「私も~」
梓「だから何で疲れてるんですか!」
澪「……」
紬「ふふ」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:29:14.09 ID:IQ72cWQr0
平沢家
律『―――…というわけだ、作戦は明日実行で』
唯「うん、わかった!」
唯「頑張ろうね! りっちゃん!」
律『ああ…! かならずあいつを連れ戻してきてやる…! それじゃあな、唯!』ガチャ…ツーツー
唯「よし、頑張るぞー」
憂「何を頑張るの?」
唯「戦いだよ、戦い! 人を助けるための!」
憂「戦い? だ、だめだよ…危ないことに手ぇだしちゃ!」
唯「だ、大丈夫だよ! それに…私にしかできないことだから!」
憂「…お姉ちゃん?」
唯「それじゃあ、お休み! 憂!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:32:21.46 ID:IQ72cWQr0
・・・
ライア「……」
?「よぉ、ライダー」
?「何ボサっと突っ立ってんだよ。モンスターもいないのに」
ライア「聡、あんたさ…こんな馬鹿なことやめなよ」
?「!」
ガイ(聡)「なんだ。姉ちゃんかよ」
ライア「聡…」
ガイ「よかったぁ…俺、姉ちゃんをぶっ倒せるのかよぉ…ふひひ」
ガイ「ひひひっ! 俺の為にくたばってくれよ! 姉ちゃん! 俺だけの為にぃ!」バッ
ライア(話合いじゃ…やっぱ解決しないのかよっ!)
ガードベント
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:35:30.26 ID:IQ72cWQr0
ガンッ
ガイ「…ああん?」
龍騎「聡くん! だ、だめだよっ…りっちゃんは聡くんのお姉ちゃんなんだよ!? それなのに…」
ガイ「なんだお前、邪魔すんのかよ」ストライクベント
ガイ「ふんっ」ズンッ
龍騎「っ」
ライア「聡…こうなったら力づくでも言い聞かせるしかないみたいだなっ」スウィングベント
ガイ「やる気になったのか!? ふひひひひっ」
ライア「聡ぃっ!」
ガンッ、ギィッン、バチッ…
龍騎(ら、ライダー同士が…戦ってる…)
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:38:09.85 ID:IQ72cWQr0
ガイ「こい!」アドベント
メタルゲラスたん「ふんもっふ!」ズンズン…
ライア「っ!」アドベント
エビルダイバー「すぃー」シュー…
ガイ・ライア「いけー!!」
ガイ「っと、その前に」コンファインベント
エビル「す……」パッ
ライア(私のエビルダイバーが消えた!?)
ゲラスたん「ふんも!」ドカンッ
ライア「あうっ」
龍騎「りっちゃん!! ど、どうしよ…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:41:15.38 ID:IQ72cWQr0
ライア「うぐっ…く…」フラフラ…
ガイ「ま、こんなもんかな」
龍騎「自分の願いを叶えるためだけにお姉ちゃんにまで手をかけるの!? そんなのおかしいよっ!!」
ガイ「願い? 別にそんなのないよ」
龍騎「え」
ガイ「いい? これはゲームなの。つまり楽しみ方は自由ってわけ」
ライア「ようはゲーム感覚の戦いってか…馬鹿野郎…」
ガイ「吠えてなよ。敗者」ス
龍騎「り、りっちゃ――」
ガイ「死んじゃえ!!」ズッ
アドベント
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:45:13.15 ID:IQ72cWQr0
ダークウイング「きいいぃい」バッサバサ
ガイ「な、なんだこいつぅっ」
龍騎「あ、あのコウモリ…まさか!」
ナイト「きて!」ファイナルベント
ダークウイング「きいいぃ…」ス
グルン、グルン、グルン…シュッ!
ナイト「やあああぁああああ!!」ズンッ
ガイ「げ、ゲラスたん!」
ゲラスたん「ふんもっふ!」ガシッ
ナイト「! っく」バッ
ライア「…あ、あたらしい…ライダー?」
龍騎(あの時の…)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:48:36.81 ID:IQ72cWQr0
ガイ「なんだよ! 不意打ちは卑怯だろ!」
ナイト「……」ス
ガイ「や、やるってのかよ」
ナイト「……」
ガイ「ちっ、やーめた! 興が冷めちゃったよ! なんだよ…せっかくいいトコだったのにさぁ…」スタスタ
ライア「さ、聡…! っ、くそ!」
ナイト(聡…?)
龍騎「…もしかして、助けに来てくれたの?」
ナイト「…勘違いしないで。言ったろ? ライダー同士は…」
龍騎「ち、違うっ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:52:01.51 ID:IQ72cWQr0
ナイト「……」
龍騎「違うよぉ…そんなのおかしい、間違ってる」
龍騎「私たちが戦い合う意味なんてないよ! 絶対に!」
ナイト「……」
ライア「そいつの言うこと、滅茶苦茶かもしんないけどさ…私もそう思う! こんなの馬鹿げてる」
ナイト「…あまいよ」ス…スタスタ
龍騎「ま、待って!」
龍騎「あなたも一緒に戦おう!? このライダーバトルを止めるためにも!」
ナイト「……」スタスタ
龍騎「行っちゃった…」
ライア「仕方がないよ。みんながみんな、話を聞くような奴じゃないし」
ライア(でも、あいつ…何か雰囲気が…気のせいかな?)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:55:04.97 ID:IQ72cWQr0
・・・
澪「……」
?「澪」
澪「!」
澪「の、和…」
和「どうして奴らに手を出したの?」
澪「あ、あんまりにも酷い戦いだったから見てられなかったんだよ!」
和「そう…まぁ、深くは聞きはしないけども」
和「あなたにはあなたのやり方があるものね」
澪「……」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 16:58:16.85 ID:IQ72cWQr0
唯「ごめんね、りっちゃん…」
律「ううん、唯は悪くないよ。私が弱かったから…」
律「聡…ばか」
唯「りっちゃん…」
唯「やっぱりこんなの間違ってる!」
唯「りっちゃん!」
律「お、おう?」
唯「私、戦いを止めるよ! ライダーバトルを!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:01:37.99 ID:IQ72cWQr0
律「しょ、正気か!? ライダーは私らを除いて後、11人もいるんだぞ!」
律「さっきも言ったけど、全員が話を聞いてくれるような奴かもわからないっ、それってすんごく危ないんだぞ!?」
唯「わかってるよ。でも…ライダー同士が戦い合ってるところ…私、見たくないもん」
唯「だから、止めるの。絶対に」
律「唯…」
律「…わかった。それ、私も手伝うよ」
唯「ほ、ほんと!? りっちゃん!?」
律「私は嘘はつかん!」
唯「…り、りっちゃぁ~ん!」ギュゥ
律「あいたた!? いたいって! いたいっ」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:04:10.37 ID:IQ72cWQr0
平沢家
憂「おかえりなさ…お、お姉ちゃん!? どうしたの…その傷と痣!」
唯「え、えへへ…転んじゃって」
憂「本当!? そんな…お姉ちゃぁぁん」グスッ…ポロポロ
唯「う、憂っ!?」
憂「こんなに痛々しい怪我を…お姉ちゃんが可哀想だよぉっ」
憂「うえぇぇん、えーん…」
唯「憂ぃー…大丈夫だよ。ごめんね? 心配かけさせちゃって」ナデナデ
憂「うえーん…ぐすっ…ひっく…」グスンッ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:07:09.73 ID:IQ72cWQr0
唯「落ち着いた?」
憂「ぐすっ…う、うん」
憂「もう…こんな怪我しちゃやだよ? お姉ちゃん…」
唯「うん、もうしないよ」
憂「…約束…してね?」
唯「うんっ」ニコ
憂「わぁ…す、すぐにご飯作っちゃうね! 楽しみに待ってて!」タタタ…
唯「楽しみだよぉ~♪」ニコニコ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:10:36.80 ID:IQ72cWQr0
梓「へー、唯先輩が…」
憂「うん…本当に痛そうで」
梓「そっかぁ」
純「……」
梓「あ、そういえば純」
純「……」
梓「純?」
純「え? あー、ごめん! ちょっと教室に忘れ物してきたみたい! 取ってくるね~」タタタ
梓「ちょ、純? …行っちゃった。さき、行ってる?」
憂「少し待っててあげよ?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:13:19.94 ID:IQ72cWQr0
純「はぁはぁ…鏡、鏡……あった!」ス
バッ
純「へんしん!」
シザース(純)「蟹さんだよー…なんちって」
スゥゥ…
…スタスタ
澪「…よし」
和「待って」
澪「ん?」
和「今日は私がいくわ。たまには澪も休まないと」
澪「そうか、わかったよ」
和「ふふ、それじゃあ…へんしん!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:16:26.28 ID:IQ72cWQr0
・・・
シザース(純)「いっくよ~…」ファイナルベント
ボルキャンサー「かにかに~」
シュッ…ポン!
ミラモン「けけぇーっ!」
シザース「とぉー!!」クルクル…ドン!
ミラモン「け~!?」ドカーン
シザース「ふぅ…やったね!」
ボルキャンサー「かに~」
シュートベント
ドカーン!!
ボルキャンサー「がににっ!?」ヨロ…
シザース「カニちゃん!? こ、攻撃! どこから…!」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:19:33.33 ID:IQ72cWQr0
?「……」カチャ
ドカーン!!
ボルキャンサー「がにぃーっっっ!!?」
シザース「また!? もぉー、隠れてないででてこいコラー!」ジダンダ
?(思ったより防御が堅い…ここはランチャーよりキャノンか)シュートベント
シザース「! そこかぁっ」ザザッ…ザンッ
?「!」
シザース「さっきからこそこそと…」
?「……」ササッ
シザース「ありゃ、いない…?」
アドベント
シザース「なっ!?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:22:19.17 ID:IQ72cWQr0
マグナギガ「……」
シザース「なにこのでっけぇ牛…って!?」
ズガガ
シザース「う、牛に隠れて撃ってきた! せこいぞチクショー!」ダダダ
?「面倒だわ」ファイナルベント
マグナギガ「ぐもももも…」ガチャコンッ
?(全て吹き飛ばす…!)
ドドドドカァァァァァンンンッッッッ!!!! グゴゴゴゴゴ…
シザース「…へ……へ?」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:25:43.56 ID:IQ72cWQr0
シザース「あ…あ……」シュゥゥ…
純「負けちゃったの…私? き、消えちゃうの…?」
ザッザッ
?「……」
?「思ったより悪くなかったわ。いいセンスだったわよ」
純「だ…だれ…ぇ……?」
ゾルダ(和)「見て分からないかしら? ライダーよ」
純「で…です…よねぇ…えへ、へ…」シュゥ…
純「あぁあ…消えてる…消えてるよおおお…嫌だなぁ…あああ…」
ゾルダ「悪く思わないでね。鈴木さん」ス…スタスタ
純「ま…って…いか、ない…で…さ、み…し――――――」
サァァ…
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:28:15.22 ID:IQ72cWQr0
・・・
和「……」スゥ…
澪「お疲れ様」
和「…やめて」
澪「……」
和「紛いなりにもこれは人殺し…やっぱり気分がいいものじゃないわね」
澪「ああ…」
和「さぁ、帰りましょう」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:31:10.87 ID:IQ72cWQr0
梓「純ー、じゅーん! どこにいるの~?」
憂「純ちゃーん! おーい!」
梓「純、どこに行っちゃったんだろ?」
憂「うん…心配だね」
憂「純ちゃーん」
梓「純ー!」
仮面ライダーシザース 鈴木 純 死亡
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:36:36.02 ID:IQ72cWQr0
スゥゥ…
唯「ふぅ…」
律「な、なんとか今回も倒せたな。ミラモン」
唯「うん…でもライダーに会わなかった」
律「会わない方がいいんだよ。できる限りさ」
唯「でも…」
キィーン、キィーン
唯・律「!」
律「またミラモンか…?」
唯「まさか! さっき倒したばっかなんだよ!?」
『戦え…戦え…』
「!」
少し席を外します。
ていうか二日前に龍騎×けいおんのSSが立ったばかりだったとは・・・
なんだか申し訳ない。けど書かして下さいな
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:55:11.61 ID:IQ72cWQr0
唯「か、鏡の中から…」
律「声が…」
『戦え…平沢唯、田井中律』
律「わ、私たち?」
『戦わなければ…この先、生き残れない』
『他のライダーたちは己の願望を叶える為、お前たちに牙をむくぞ』
唯「そ、そんなことないよ! 私が…私たちがこの戦いを止めるんだから!」
『馬鹿な真似を…お前たちは戦うしかない。戦うしかない…』スゥゥ
律「聞こえなくなったぞ…」
唯「う、うん。なんだったんだろう…今の」
律「おそらく、前に私にこのデッキを渡した奴だ」
唯「え?」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 17:58:39.97 ID:IQ72cWQr0
律「ライダー同士の戦いのこと、ミラーワールドのことも奴から聞いたんだ」
律「聡のことも…」
唯「ってことは…あの声の人が私たちを戦わせてるってこと?」
律「さぁ、そこまでは…」
唯「……」
・・・
『これでは戦いのペースが遅すぎる…やはり盛り上げ役も必要…』
『何よりも戦いを好む者を…欲望に忠実な者を…』
スゥゥ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:02:27.49 ID:IQ72cWQr0
さわ子「はぁ…」
さわ子「最近忙しくてお肌のツヤが…明らかに失われつつあるわぁ…」
さわ子「いつのまにかこんな歳に…って! だ、ダメよ! そんなこと考えちゃっ」
さわ子「…はぁ」
さわ子「いつまでも、若く、美しくいたいわぁ」
キィーン、キィーン…
さわ子「ん…? 何、この音は…」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:06:04.11 ID:IQ72cWQr0
聡「そろそろ…ゲラスたんにエサやらねーと」
聡「…こっちが食われちゃいそうだぜ」
キィーン、キィーン
聡「お、丁度いいときにモンスターが!」
聡「へへっ」バッ
聡「へんしん!」
ガイ「ふひひ…」スゥゥ…
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:09:47.28 ID:IQ72cWQr0
・・・
龍騎「りっちゃん! でっかい蛇だよ!」
ライア「ああ、強そうだ。油断すんなよ!」
ベノスネーカー「シュルルル…」ギロリ
ストライクベント
ガイ「うおおおりゃあ!」ズンッ
ライア「!? さ、聡っ」
龍騎「聡くん!?」
ガイ「ああーん? 邪魔しないでよね。こいつはゲラスたんの食事にすんだからさ」
?「ねぇ…ちょっと待ちなさいよ…」ザザッ
「…?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:12:43.13 ID:IQ72cWQr0
?「そのモンスターは…私がいただくわぁ。ていうかもう私のものだから…」ス
ベノスネーカー「!」
シュゥゥン
ライア「契約した…!」
龍騎「あ、あんな強そうなミラモンと?」
ガイ「てめぇ…よくも俺の獲物を横取りしやがったな!?」ズオッ
?「ふん!」パシッ…ガ!
ガイ「うぐっ!?」
?「おぉーい…てめぇ、何だぁ? あ゛ーん?」ソードベント
王蛇(?)「はぁ…ふふふっ」ニヤリ
ガイ「う…」
龍騎「な、なんかおっかない…」
ライア「タダモンじゃねーぞ…あれ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:16:17.65 ID:IQ72cWQr0
王蛇「あはははは!」ズバンッ、ザック、ザック
ガイ「うげああああ!? いってぇえええ!!」
王蛇「あっはははは! 楽しい! 快感! 最っ高! もう最高よぉおおお!」
龍騎「聡くんがおされてる…」
ライア「嘘だろ!? あのライダー…さっきモンスターと契約したばかりじゃねーかよ! それなのに…」
王蛇「あっはぁ…」ファイナルベント
ベノスネーカー「シュルルル!」ブオォッ…ブシュ!
王蛇「はっはぁぁ!!」ブンブンブンブンッグォォン!
ガイ「っの!」コンファインベント
スゥ…
王蛇「! あー? なによこれぇ?」
ガイ「は、はは…いまだ! ゲラスたん!」
ゲラスたん「ふんもっふ~!」ドシドシドシ…
王蛇「…ふふ」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:20:00.84 ID:IQ72cWQr0
スチールベント
王蛇「このカード、なーんだ?」
ガイ「!? お、俺のカード! うっそぉー…」
ライア「カードを盗むカードか!」
コンファインベント
ガイ「あぁっ! ゲラスたんが消えた!?」
王蛇「ふふん? てああぁ!」ブンッ
ガイ「うぐあああ」ボロボロ…
ライア「聡ぃっ!」
?「……」カチャリ
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:23:47.17 ID:IQ72cWQr0
?(狙いを定めて…撃つ!)
ズドーン!
王蛇「!」ガシッ
ガイ「へ? ふぐごぉっ!? …お、俺を盾に……?」ドカーン…プスプス
龍騎「別の攻撃!? どこから…?」
ライア「唯!」
龍騎「!」ガードベント
カンッ…ドカーン
龍騎「いつつ…すごい威力だよぉ」
ライア「あそこから狙ってるのか?」
ゾルダ(そろそろ気づかれたわね…それじゃあ)ファイナルベント
マグナギガ「ずもももも…」ガチャコン
ドォォォドドドカァァァァァンンンンンッッッッ!!!!
「!?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:28:06.17 ID:IQ72cWQr0
ゾルダ(仕留めたかしら…?)
プスプス…
ガイ「……」フラフラ…
バタリ
王蛇「とってもいい盾になってくれたわぁ、ふふ」
龍騎「あ、危なかったぁ…」
ライア「とんでもない威力だったな…あやうく死ぬかと…って」
ライア「それどころじゃない! 聡、聡!」ユサユサ
ガイ「うっ…ぐ…」
王蛇「あーら、頑丈な盾だこと」
ライア「てめぇ…」
アドベント
ベノスネーカー「シュルル…んべっ!」プシュッ
ライア「何か吐い…! か、壁が溶けた…毒!?」
王蛇「ふふっ、ふふふふふ!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:31:07.59 ID:IQ72cWQr0
ファイナルベント
王蛇「あっはははは!!」ダダダ…
龍騎「りっちゃぁぁん!?」
ライア(うっ、や、やられるのか…!?)
ダダダ…クイッ
ライア(向きを変えた! わ、私じゃなくて…)
ガイ「…ぐ、ぐぞぉう…ぢぐじぉ…」フラフラ…
ライア(聡!?)
ライア「あ、危ない聡!!」
ガイ「…んぐぐ…んあ?」
王蛇「しぇえあああああぁぁあぁぁああ!!!」グォォォォッッッズガガガガガッ
ガイ「―――――げっ」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:34:15.08 ID:IQ72cWQr0
ガイ「う…おぉおお…ぜぇ…ぜぇ…」シュゥゥ…
王蛇「はぁ…あははっ」スタスタ
龍騎「ま、まって!」
ライア「聡ぃ!!」タタタ…ス
ライア「さとしっ、さとしぃ! しっかりしろよぉぉ」
聡「姉…ちゃぁん…? ふ、ふひ、ひひひひ…」
聡「いヒヒヒヒヒヒひっひひひひっ―――――」
シュゥゥ…
龍騎「あ…そんな」
ライア「さ、さとし…? さとしぃぃぃいいいいぃいいいい」
仮面ライダーガイ 田井中 聡 死亡。
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:38:35.74 ID:IQ72cWQr0
ライア「さ、と…し…」ガクッ
王蛇「うふふ、こんなにも楽しいことってあるかしらぁ…学生のとき以来…!」
ソードベント
龍騎「や、やああああ! …っ」ブンッ…スカッ
王蛇「あなたも…私に倒されたいわけ? うふっ」
龍騎「酷いよ…酷過ぎるよ…あんなのっ!」ブンブンッ
王蛇「仕方がないじゃない? これは戦いなのよぉ? やらなきゃこっちがやられちゃうの…だから」ス…
王蛇「やるしかないじゃなぁぁい?!!!」ザンッッ
龍騎「!」
ライア「唯っ!」
キンッ!
王蛇「…ん~?」
ナイト「……」ギリギリ…
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:41:07.12 ID:IQ72cWQr0
龍騎「また…あなた?」
ナイト「そこにいられると邪魔だ! さっさとここから離れろ!」
龍騎「え…」
龍騎(もしかして、助けてくれたの?)
王蛇「次から次へと…あぁ、私を飽きさせてくれない為ね!? あっははは!」シュッ
ナイト「あう…っ」
ライア「唯! 今のうちだ! ミラーワールドからでるぞ!」
龍騎「りっちゃん!? だったらあの人は!?」
ライア「ミラーワールドにいられる時間は限られてんだよ!? もうすぐ限界だ! このままだとお前も私も消えちまうぞ!?」
龍騎「は、初耳だよ! そんなの!」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:44:23.44 ID:IQ72cWQr0
ライア「なんでもいいから早く脱出するんだ!」
龍騎「で、でも…」
ナイト「早く行って!」
龍騎「だったらあなたも一緒に!」
ナイト「うるさい! いけっ、唯!」
龍騎「!!」
ライア「ほら、いくぞ!」グイッ
スゥゥ…
王蛇「獲物を逃がしてくれた罪は大きいわよぉ…」
ナイト「……」ソードベント
カチャ…
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:47:27.99 ID:IQ72cWQr0
・・・
律「なんとか、なったな…」
唯「……」
律「まだあのライダーのこと気にしてるのか?」
唯「あの人…私の名前呼んだ…唯って」
律「マジか! ってことは向こうはお前のこと知ってんのかな」
唯「わかんないよ。りっちゃん以外に現実世界で他のライダーの人と会ったこともないし」
律「…意外とお前の身近な奴だったりして」
唯「まさかぁ…」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:50:04.84 ID:IQ72cWQr0
澪「ううっ…」ボロボロ
和「大丈夫? 澪」
澪「痛いよぉ…すごく痛い…」
和「無茶するからよ」
澪「あいつ、強すぎる…」
和「…ええ、かなり厄介な相手になりそうね」
和「それより澪…あなたまたあのライダーを助けたわね。そんなに奴らが気になるの?」
澪「あ、うん…」
澪(…あの時、無意識にあの赤いライダーを唯って呼んでいた……)
澪(…まさか、ほんとに…唯?)
和「澪?」
澪「! あ、ああ…」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:53:35.94 ID:IQ72cWQr0
律「にしても、ライダーバトルか…」
律「…聡」
唯「りっちゃん…」
律「あいつ、ほんとに死んじゃったのかなぁ…なんでこんなことになっちまったんだよぉ…」グスッ
律「こんなことって…ないよ…」
唯「! そうだ! りっちゃん! ライダーバトルに勝って聡くんを蘇らせてもらえば…」
律「そんなのダメだ! もし本当にそんな願いが叶うとしても、それには他のライダー達を殺すっていう大きな犠牲がある…」
律「そんなんじゃ、あいつらと何も変わりないだろ…」
唯「あ…うん」
律「唯、お前が言ったんだぞ? 戦いを止めるって。言った本人がそんなこと言っててどうすんのさ」
唯「うん…ごめんね」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:56:11.95 ID:IQ72cWQr0
平沢家
唯「ただいまー」
憂「おかえり…」
唯「? なんか元気ないよ、憂」
憂「友達の純ちゃんがね、行方不明になっちゃって…」
唯「そうなんだ…心配だね」
憂「うん…」
唯「今日は疲れたからもう部屋で休んでるよ。おやすみ」
憂「あ、うん。おやすみ、お姉ちゃん」
唯「おやすみー憂」ニコ
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 18:59:14.21 ID:IQ72cWQr0
ガチャリ
唯「ふぅ…」
グスン…
唯「聡くん…助けてあげられなかったよぉ…」
唯「こんな悲しいこと、二度と起きないように早く戦いを止めて…!」
キィーン、キィーン
?『……』
唯「だ、誰…って、また鏡の中?」
?『……』
唯「もしかして…この前、話しかけてきた人?」
?『……』
唯「暗くてよく見えないよぉ…」
唯「ちょっと待って。明りつけるから」
カチッ
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:02:04.84 ID:IQ72cWQr0
唯「あれ、キィーンって鳴り止んだ?」
唯「なんだったんだろ」
唯「…ふぁああ」
唯「今日はもう寝なきゃ…」
唯「…あしたから…もっと…がんばら…」
唯「ぐぅ…すー、すー…」
?『…私の体』
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:06:21.18 ID:IQ72cWQr0
・・・
?「覚悟してよ」
ゾルダ(まさか不意打ちをつかれてしまうなんて…!)
ゾルダ「くっ…!」ズガガ
?「! えいっ」ブンッ、ガン!
ゾルダ「あう!」
ゾルダ(澪は…まだなの!?)
ファム(?)「そろそろ止め!」ス…
ガンッ!!
ファム「いたっ!? 何!?」
?「……」
ファム「たしかに殴られたのに…! どこにいるの!?」
?「ふふふ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:09:11.05 ID:IQ72cWQr0
ゾルダ(また新しいライダー…?)
スゥゥ
?「こっちですよ」
ファム「! 姿が…」
ベルデ(?)「丁度いい…二人まとめて始末します!」ホールドベント
ゾルダ(ちょっと…ピンチね)
ストライクベント
ベルデ「なっ!?」ドォンッ
龍騎「戦いはダメだよ!」
ライア「そのとーりっ!」
ファム「何、あいつら…」
ゾルダ(またあのライダー達…!)
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:12:26.75 ID:IQ72cWQr0
ファム「ここは逃げた方がよさそう」
ガードベント
ベルデ「な、何この羽根はっ」ババッ
ライア「前が見えない!」
ファム「じゃあね!」スゥゥ…
ベルデ「ああーっ!? 逃げられちゃった! もぉ!」ブォォン
龍騎「うわっと! な、仲良くしようよ! ね!?」
ベルデ「いきなり攻撃しといてそれは調子良すぎませんか!?」ズッ
ベルデ「それに仲良くなんてしてられないっ、私の望みを叶える為にライダーは全て倒さなきゃいけないんですから!」
ベルデ(茜/デビちゃん)(公式キャラとして認められるという望みを!!)
ライア「妙に意気込んでるなこいつ…」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:15:33.77 ID:IQ72cWQr0
シュートベント
ゾルダ「ふんっ」ズガンッ
ライア・ベルデ「うわわっ!?」
龍騎「だからやめてってばぁっ!」
ゾルダ「何を馬鹿なことを…」ズガンッ
龍騎「ひゃあっ…も、もう!」アドベント
ドラ太「ぎゃおおおお~す!」グゴゴゴ…ビュンッ
ゾルダ「っ!」ダンッ
龍騎「ドラ太! そのままそのライダー捕まえててね!」
ライア「よし、強硬手段か!」スウィングベント
ベルデ「や、やらせませんよ!」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:18:08.77 ID:IQ72cWQr0
ナイト(澪)「和…!」タタタ…
ナイト「!」
ナイト(ドラグレッダー…! ま、まさか!)
龍騎「やぁああ!」ブンッ
ライア「てぇい!」シュルルッ
ベルデ「っ! 二人がかりなんてずるいっ」
ライア「なら黙って私たちの話を聞いてくれよ!」
ベルデ「お断りです!」
ゾルダ「くっ…抜け出せられないっ…」
ナイト(あいつら…なんだかんだ言っておいてやっぱり…)
ナイト「所詮あいつらもライダーってことか…! くそ!」アドベント
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:21:31.80 ID:IQ72cWQr0
ダークウイング「きいいいぃぃ」バサバサ
ライア「うおぅっ、あのでっかいコウモリ!」
龍騎「ってことはまさかあの人が!?」
ゾルダ(澪! 遅いわよっ…)
ナスティーベント
ダークウイング「きいいぃいいい!」キキーン
ドラ太「ぐおおおおお!?」パ
ゾルダ(抜け出せた! よしっ)バッ
龍騎「ああ! ドラ太ぁ!」
ナイト「はああぁあああ…!!」タタタッ
ザンッ
ライア「っぐ!?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:24:08.22 ID:IQ72cWQr0
ナイト「やっぱりお前らも自分の願いの為にライダーを襲っているじゃないか!」
ライア「違う! 私たちは戦いを止めようとしているだけだ! …力づくだけど」
ナイト「信じられるか!」シュバッ
ライア「く…! なんだよ! そういうそっちこそなんだってんだよ! いつも私らがピンチのときに現れてさぁ!!」グッ
ナイト「それは……」
ベルデ「私を…私を無視しないでくださぁぁいっ!!」ファイナルベント
シュッ、ブラーン…
ベルデ「掴んだっ」ガシッ
ライア「!?」
ベルデ「必殺ぅ…」ヒュゥゥー…
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:27:38.00 ID:IQ72cWQr0
ベルデ「パイルドライバー! デビちゃんスペシャル!」
ズガンッッ
ライア「うぎゃぁっ!!?」
龍騎「りっちゃん!?」
ライア「う…ぐ……かはっ」バタッ
龍騎「りっちゃん! りっちゃぁぁん!!」ユサユサ
ゾルダ(あれをくらっては一たまりもないわね…)シュートベント
ズドンッ
龍騎「わああぁあっ!?」ドンッ…シュー…
ゾルダ「チャンスよ。一気にやっちゃいましょう」カチャ
ナイト(なんだか…気がひけるな)ス
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:30:33.89 ID:IQ72cWQr0
龍騎「りっ…ちゃん…」
ライア「…こ、このぉ…」アドベント
エビル「すぃー」スー…ガンッ
ナイト・ゾルダ「っ!」
ベルデ「ま、まだ息があるなんて…」
龍騎「りっちゃん…!」
ライア「…ゆ、ゆい…にげ…るぞっ…掴まれっ」パシッ
スゥゥ…
ベルダ「逃げたぁ!? ち、ちくしょー!」
ゾルダ(また逃してしまった…)
ナイト「……」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:33:26.93 ID:IQ72cWQr0
・・・
律「はぁ、はぁ…」
唯「り、りっちゃん。大丈夫…?」
律「おおぉ!! 大丈夫、全然大丈夫だって!」
律「うぐ」
律「おえぇ……」
唯「りっちゃん!? 無理しないでよぉー!」
律「き、気持ち悪い…吐き気がする…うぐっ…」
唯(あの攻撃で思いっきり、地面に頭打ち付けてたもんね…血も止まってないよぉ…)
唯「り゛っぢゃあぁあんっ」グスッ
律「な、なに…?」
唯「死んじゃいやだよぉぉ」
律「死なないよ…てか勝手に殺すな!」
唯「だってフラグびんびん立ててるんだもぉぉんっ、わあああぁああっ」
律「あ、あほ…」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:36:37.53 ID:IQ72cWQr0
律「でも…」
唯「え?」
律「こんな状態じゃ、私…これからも戦えそうにないかもな…」フラ…
唯「りっちゃん…そうだね。りっちゃんが無理して戦う意味なんてないもんね」
律「それ言えば唯だってそうだろ」
唯「あ、そっか。…でも、途中で戦いってリタイアできるのかな?」
律「ああ、どうなんだろ?」
キィーン、キィーン
律「…丁度いいところに」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:39:09.91 ID:IQ72cWQr0
律「おい、いるんだろ! ていうか今の私たちの話聞いてただろ? どうなんだよ」
唯「教えて!」
『……』
『戦え…戦え…』
律「ほんとにあんたそれの一点張りだな!?」
『お前たちは戦うしかない…それしか道はない…』
『途中でやめたところで、契約したモンスターが主であるお前らを食いにくるぞ』
唯「ドラ太に食べられちゃうの!?」
律「ちっ…面倒くせぇな」
『……』シュッ
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:42:19.05 ID:IQ72cWQr0
律「ん?」パシッ
唯「なにこのカード?」パシッ
『…そのカードを使えばお前たちは強大な力を手に入れることができる。それを使いこなし、戦いを続けろ』
律「な、なんだよそれ! ふざけてんのか!?」
唯「こんなもの貰ったって、私たちは戦いを止めるんだからね!」
『…唯』
唯「! な、なに…?」
『……ふふ』スゥゥ…
唯「な、なんなのっ」
律「…いなくなったみたいだな」
唯「んー…」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:46:54.64 ID:IQ72cWQr0
梓「最近、部の集まりが悪くて」
憂「そうなんだ…ここのとこお姉ちゃんも忙しそうにしてるみたいだし、何かあったのかな?」
梓「うん…純もどっかに行っちゃうし…なんなんだろ、最近…」
紬「あら、二人とも」
憂「ムギさん! こんにちは」
梓「ムギ先輩…」
紬「ええ、どうかしたの? 暗い顔して…」ス
梓「…まぁ、はい」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:49:07.01 ID:IQ72cWQr0
澪「う、ぐ…」ボロボロ
和「ま、まさか…あそこであの紫のライダーが現れるなんて…」
澪「あいつの強さ…めちゃくちゃすぎるよ…」
和「ええ、それにあいつ…モンスターをもう一体従えていた…」
澪「あのサイのやつ…前にあいつが倒したライダーのモンスターだったんだ…それが」
和「まぁ、モンスターが多ければ強くもなるとは思うけれど、その分エサを与えるのに苦労するでしょうね」
和「モンスターに食われてくれないかしらあいつ…できれば戦いたくない相手だわ」
澪「うんっ」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:52:20.83 ID:IQ72cWQr0
「先生~、さわ子先生~」
さわ子「あ゛……じゃなくて、はーい」
さわ子「どうかしましたか?」
「実は…」
さわ子「…うふふ」
「先生? どうかしました?」
さわ子「いえ、なんでもないわよ」
さわ子(ああ…ライダーバトルに参加してからといい…とっても充実してるわぁ、私の毎日)
さわ子(お肌もツヤツヤになってきたし…ふふ! 最高ね)
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:55:01.56 ID:IQ72cWQr0
中野家
梓「ただいまー」
梓母「おかえりなさい」
ガチャリ
梓「ふぅ…」
梓(ムギ先輩に色々愚痴ったら、なんかスッキリしちゃったな)
梓「ご飯までギターの練習でもしよっと…」
ポロッ
梓「ん、なんか鞄から…」
ヒョイ
梓「なにこれ…? あ、中にカード入ってる」
キィーン、キィーン
梓「!」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 19:58:40.79 ID:IQ72cWQr0
『中野梓…ライダーとして戦え』
梓「うわっ、か…鏡に誰か映ってる!? ていうか、らいだー…って」
梓「疲れてるのかな…私」
『すぐにモンスターと契約し、ライダーバトルに参加しろ』
梓「いでで…やっぱり夢じゃない…」
『ライダーバトルに勝利すれば、お前の願いが叶う』
梓「私の願い…? 純…純を見つけたい」
梓「友達の純が行方不明になっちゃったんです! だから私っ」
『その願いはかならず叶えられる…やれ、ライダーを潰せ。そして勝て。勝ち続けろ』
スゥゥ…
梓「…ここまできて夢だなんてこと、ないよね」
梓(本当なのか分からない…けど、純の為だもん。やれることはやってやる!)
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:01:04.28 ID:IQ72cWQr0
次の日
律「おーっす!」
紬「あら、おはよう。りっちゃん」
澪「お前は朝から元気だな」
律「まあ、それが私でございますかねー! おほほほ」
澪「なんだそれっ」
唯「りっちゃん!」バッ
律「おおぅ!? い、いきなりなんだよ!?」
唯「もう怪我は大丈夫!? 頭!」
律「だ、大丈夫だって…心配すんな!」
澪「……」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:04:10.64 ID:IQ72cWQr0
「で、あるからしてこの解答はyの…」
澪(唯…ほんとにあのライダーだったりするのかな)
澪(直接聞いてみようか…いやいや、聞いたところでどうするつもりなんだ? 私…)
澪(でも、確証はないけど…あのライダーは…)
律「……」
律(やっぱ、昨日の傷…後引いてるなぁ)
律(この調子で戦ってたら私……いやいや、大丈夫だ! 大丈夫!)
律(唯もせっかく戦いを止めるって意気込んでんだ! ここで私が諦めてどうするのさ)
律(いざとなったら…昨日もらったサバイブのカードがある…なんとかなるって…きっと)
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:07:22.46 ID:IQ72cWQr0
唯「あれ? あずにゃんまだ来てないんだ?」
律「私らが一番乗りだったっぽいなー、待ってればそのうち来るだろ」
紬「すぐにお茶の用意をするわ。座って待ってて」
澪(…よし!)
澪(決めた! 唯に訊く!)
澪(こっちの事情を話せば、きっと協力してくれるはずだ…きっと!)
澪「唯」
唯「ん、どうかした? 澪ちゃん」
澪「ちょっと、話がある…ついてきてくれ」スタスタ
唯「? うん…」トコトコ
律「なんだよー? 内緒話ー?」
澪「ああ、ちょっと…」
律「…?」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:10:33.97 ID:IQ72cWQr0
澪(ここら辺でいいかな)スタ
唯「澪ちゃん。話って?」
澪「…単刀直入に訊くよ」
澪「唯、お前…」
?「ライダーでしょ?」
唯・澪「!」
和「…どうなのかしら?」
唯「の、和ちゃん」
澪「…なんで、和が」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:13:26.71 ID:IQ72cWQr0
和「どうなの? 唯。隠したところで何もないわよ」
唯「…えっと、あの…その…」
澪「の、和…そんなに強引に訊かなくても…」
キィーン、キィーン
和「…ちょうどいいところにミラーモンスターね。鏡もここにあるし」ス…バッ
唯「え!?」
澪「和!? お前、唯の目の前で!」
和「へんしん!」
ゾルダ「…一足先に行ってるわ」スゥゥ…
唯「うそ…和ちゃんが…ライダー…?」
澪「ゆ、唯」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:16:23.38 ID:IQ72cWQr0
唯「澪ちゃんも…なの?」
澪「…ああ」ス
澪「…へんしん」
ナイト「……」
唯「! あ、あのときのライダー!」
ナイト「…事情は後で説明する」スゥゥ…
唯「ま、まって! へ、へんしん!」
龍騎(いったいどうなっちゃってるの!?)
スゥゥ…
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:19:41.65 ID:IQ72cWQr0
・・・
ミラモン「うぎゃぁあぁう!!」
ゾルダ「ふんっ」ドカンッ
ナイト「ごめん和! 遅れた!」
ゾルダ「気にしてないわ。それより…」チラ
龍騎「……」
ゾルダ「突っ立ってないで手伝ってくれると嬉しいわね? 唯」
龍騎「え!? あ、うんっ!!」ストライクベント…ドォン
ミラモン「うげぇえう!?」
ナイト(やっぱり…そうだったんだ…唯)
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:22:10.58 ID:IQ72cWQr0
ライア「唯! 大丈夫か!?」
龍騎「りっちゃん! うん、なんとか」
ナイト(そしていつも唯と一緒に行動しているライダー…こいつは)
ナイト「…ていうか、りっちゃん……? …えぇえ!?」
ゾルダ「ライダーになった時ぐらい、お互いの呼び方に気をつけたらどうかしら? あなたたち」
ライア「あ! し、しまった…」
ナイト「お前…律なのか!?」ガシッ
ゾルダ「そういうことはこいつを倒してからにしなさい!」
龍騎「ふんすっ」ファイナルベント
ドラ太「ぎゃあおおおおおす!!」ボウッ
龍騎「やああああっっーーーーー!!!」ガガガガァァッ
ミラモン「いええぇあああああ!?」ドカーン
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:25:11.89 ID:IQ72cWQr0
ドラ太「ぎゃおお~す」バクッ
龍騎「…ふぅ」
ナイト「…で、お前ら…唯と律なんだな」
ライア「…じゃ、じゃあお前ら誰だよ! そっちばっか知ってるなんてフェアじゃないだろ!」
ゾルダ「あんたたちがよし知ってる人よ。ね、唯?」
龍騎「…和ちゃんと澪ちゃん」
ライア「ま、まじか…?」
ナイト「……」
ゾルダ「さて、訊かせて。あなた達がライダーになった理由を」
ライア「…ここまできたら仕方がないか。実は―――」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 20:28:32.21 ID:IQ72cWQr0
ナイト「そんな…あのライダーは聡だったのか…」
ライア「もう、救いようがないけどな」
ゾルダ「…ライダーバトルに勝って蘇らせてもらえばいいんじゃない?」
ライア「嫌だ。それに本当にそんなことがあるのか信憑性がないしな」
ゾルダ「…そうね」
ナイト「和…」
ゾルダ「で、唯が成り行き上と」
龍騎「信じてくれる?」
ゾルダ「私はこれでも長い間唯の幼馴染やってたのよ? あんたが嘘をついたならすぐに分かる自信はあるわね」
龍騎「う、うへー…」
ナイト「…ふふ」クス
ライア「あはははは」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:01:03.31 ID:IQ72cWQr0
さるってた。ちくしょー・・・
ゾルダ「さて、そっちのことばかり訊いておいてこっちが話さないというのはないわよね…話すわ」
ナイト「の、和…」
ゾルダ「私たち…というよりも私かしら? 私がライダーバトルに参加している理由は一つ…私の望みを叶えるためよ」
龍騎「和ちゃん…」
ゾルダ「……実は」
ナイト「和、私が話す。…和は今、心臓の病気にかかってるんだよ…」
龍騎・ライア「え!?」
龍騎「ほ、ほんとなの!? 和ちゃんっ」
ゾルダ「……」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:04:10.02 ID:IQ72cWQr0
ナイト「もってあと半年…今さら治しようもない」
ゾルダ「だからこの忌々しい病をどうにかするために藁にも縋る思いでこのライダーバトルに参加してる、ってところよ」
ライア「そんな…」
龍騎「み、澪ちゃんは!? 澪ちゃんは何で」
ナイト「私に望みはないよ。私は和を勝たせるために戦ってる」
ライア「な、なんだよそれ…勝たせるためって…つまりは澪! お前、最後に残ったライダーが和とお前だけになったらどうするつもりなんだよ…?」
ナイト「イチかバチか…私のダークウイングを和に倒してもらって、未契約状態になる…そしてそのまま私がこの戦いをリタイアする」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:07:25.36 ID:IQ72cWQr0
ライア「リタイアって…ほんとにそんな都合よく終われると思ってんのか!?」
ナイト「そんなの…やってみなきゃ分からないよ」
ライア「できねぇよ! そんなの!! 馬鹿かっ!?」
ナイト「だからやってみなきゃ分からないって!」
龍騎「み、澪ちゃん…」
ライア「和も和だ!! お前、なんで澪をこんなことに巻き込んだ!? なんで止めない!?」
ゾルダ「……」
ナイト「違う! 頼まれてやったんじゃない! 私の意志だ!」
ナイト「和には生きていて欲しいんだ…ずっと」
ナイト「そのためなら私はどうなったっていいっ」
ゾルダ「澪…」
ライア「お前…本当にただの馬鹿になっちゃったのかよ…?」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:10:21.47 ID:IQ72cWQr0
龍騎「和ちゃん…どうして」
ゾルダ「私だって、私だって何度も澪を止めたわ。でも…」
ナイト「私が和を助けるんだ。私が…」
龍騎「澪ちゃん…」
ライア「…唯、どうするんだ?」
龍騎「どうするって…」
ライア「こんなことを聞いておいて…まだ戦いを止めることを続けるか?」
ナイト「唯…」
龍騎「…え、えっと…その…でも……」
龍騎(和ちゃんが死んじゃうのは嫌だよ…でも、助けるためには他の人たちが犠牲にならなきゃいけないんだよね…? わたし…わたし…どうすれば…)
龍騎「う…」
ゾルダ「……」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:14:00.24 ID:IQ72cWQr0
ゾルダ「唯」
龍騎「…?」
ゾルダ「私は…これからも戦いをやめるつもりはないわ。ここでやめてしまったら今まで散っていったライダーに示しが着かない。それに」
ゾルダ「私はまだ生きたい! 死にたくない!」
龍騎「あ…あ……」
ナイト「私もやめない。唯、律…お前たちが考えを変えるつもりがないっていうのなら…」カチャ
ライア「澪…」
?「あーらぁ~? 皆さんこんなところにお揃いで…祭りの会場はここかしらぁ?」
アドベント
ベノスネーカー「きしゃああおおおおお」ズルズルズル
「!!」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:17:25.16 ID:IQ72cWQr0
>>115
龍騎本編の方のナイトの装着者も秋山って名前だから、俺は秋山繋がりで澪をナイトにしてみた。
シュートベント
ゾルダ「く…!」ドカンッ
王蛇「あっはははは!!」ソードベント
ブンッ
ゾルダ「っ」
ナイト「和! この!」シュッ
ベノスネーカー「きしゃあぁああ!!」プシュゥゥッ
ライア「危ねぇ! その液体にかかるなよ!! 溶けるぞっ」
龍騎「えいっ」ブンッ
王蛇「なーに?! それでやる気あんの?! それで私を倒せると思ってるわけ?! 甘っちょろいわぁあぁ!!」ザンッ
龍騎「あうぅっ!?」
ゾルダ(今なら四対一…あいつに勝てる!)
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:20:54.12 ID:IQ72cWQr0
ナイト「やああぁあ!」ダダダ…
王蛇「ふふっ」アドベント
ゲラスたん「ふんもっふ!」ズガンッ
ナイト「ああぁ!?」
王蛇「生ヌルっちいのよぉ~…」ガリガリガリ…
ナイト「ひっ、ぐ…ああああああああ!!?」
ゾルダ「澪っ…!」ズガガ
ライア「こ、この!」ファイナルベント
エビル「すぃー」スー
シュッ…タ
ライア「いけええーーー!!」グググォォォ
王蛇「!」
王蛇「あうっ!?」ドンッ!
龍騎「やった!」
王蛇「…まだよぉおお!」ファイナルベント
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:23:29.98 ID:IQ72cWQr0
ベノスネーカー「きしゃあおお!」ブシュッ
王蛇「あっはははははは!」ダダダ…シュ、ダッ
ライア「あ―――」
ナイト「危ない律!」ドンッ
ライア「澪!?」
王蛇「はっ、はっ、はっ、はっ、はああああぁあああ!!!」ドッドドドド…
ドンッッッ
ナイト「きゃああぁあ!?」ズサー…
龍騎「澪ちゃん! ゆ、許さないよ!」ダダダ…ブンッ
ゾルダ「! よくもっ」ズガガ
王蛇「あいたっ!? ああああああ! こうも多いと鬱陶しいわね?!」ブンブンッ
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:26:20.72 ID:IQ72cWQr0
ナイト「……」
ライア「澪! 澪ぉ! しっかりしてよ!? なぁ!?」ユサユサ
ライア「もう目の前で大切な人が死ぬなんてことあってほしくないんだよぉっ!! だから起きてくれよぉ…なぁ!?」
ナイト「…う、うるさい。ちゃんと聞こえてる…律」
ライア「み、澪!」
ザンッ
龍騎・ゾルダ「ああっ」
王蛇「もっと…もっと私にエクスタシーを感じさせて…ぞくぞくしちゃうようなのを!」
ナイト「唯、和…なんなんだあいつ…これじゃあ力の差がありすぎるよ…」
ライア「ああ……ん?」
ライア(力…そういえば!)
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 21:29:07.64 ID:IQ72cWQr0
シュル
ライア「……」
ナイト「ん? 律、なに…そのカードは?」
―そのカードを使えばお前たちは強大な力を手に入れることができる―
ライア(…強大な力…た、戦う力)
ナイト「律…?」
ズバン、ドグシャァァ
ゾルダ「は…は…っ」グッ
龍騎「うう…」
王蛇「あっははははは!!!」
ライア(ま、迷ってる暇なんてない! ここで使わないでどこで使うんだ!)
ライア「う、うわあああああああ!!」
王蛇「…んー?」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:00:07.43 ID:IQ72cWQr0
さるうぜぇ・・・
ゲシッ
ライア「あうっ」ポロ
王蛇「なぁに? コソコソして…」
ライア(し、しまった! サバイブのカードが!)
王蛇「んー、このカードは?」
ライア「それに触るな! 澪! 早くそのカードを拾え!!」
ナイト「え!? あ、うんっ」バッ
王蛇「ふんっ」ズバッ
ナイト「っぐ!?」
王蛇「その様子だと…切り札のカードみたいねぇ? はぁーい、没収!」ス
ライア(な、なんてこった…)
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:03:48.27 ID:IQ72cWQr0
龍騎「や、やあああああ!」バンッ
王蛇「なっ!?」ポロ
ライア「ナイス! 唯!」
シュルルル…スト
ナイト「あ…」
ライア「み、澪! 早くそのカードを私に!」
ナイト(こ、このカード…何か…)
ナイト「……」
ライア「澪ぉ! 早く私に―――」
ナイト「ふんっ」ス…カシャン
サバイブ!
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:07:07.85 ID:IQ72cWQr0
ナイトサバイブ「……」コォォォ
ゾルダ「なに…あの姿…」
龍騎「澪…ちゃん?」
ライア「あ、あの馬鹿!」
王蛇「…なぁに、それ」
王蛇「すっごく面白そうじゃなぁい!」ダダダ
ナイトサバイブ(…すごい……強くなれた気がする…ううん)
ザザンッッ
王蛇「っ!」
ナイトサバイブ「実際に強くなれちゃってるんだよ! あはは!」シュ…ドカァッ
王蛇「痛いってば!?」
ナイトサバイブ「すごい! すごいよ! なんかすごい! 見て! 和ぁ! 私、強くなった!」
ナイトサバイブ「あっはははははははははははははは!!」ソードベント!
ゾルダ(澪…?)
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:10:10.48 ID:IQ72cWQr0
ブンッ、カァンッ、ギリギリギリ…
ナイトサバイブ「これなら私、ライダーバトルに勝っていけるよ! 誰にも負ける気がしない! ふふ、あはははは」ブンブンッ
王蛇「何よ! さっきのへっぷり腰はどこにいっちゃったわけぇ?! あははは!」ギリギリ
龍騎「りっちゃん! 澪ちゃんどうしちゃったの!?」
ライア「分かんない、分かんないよ! 澪があのカードを使っちゃって…」
アドベント!
ダークレイダー「きいいいいいい!」
ブーン…ブルンブルン
龍騎「澪ちゃんのモンスターが…バイクになっちゃった!」
ナイトサバイブ「ふふ、よっこいしょ…」ス…ブルンブルン!
王蛇「そんなバイクで何しようってのよ!」ダダダ
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:13:06.25 ID:IQ72cWQr0
ブゥーーーン!
ナイトサバイブ「轢き殺す!」
ゾルダ「! み、澪! 待って、澪!」
王蛇「!」ササッ
ナイトサバイブ「…ちっ、外した!」
王蛇「…面倒だわぁ、今日はこの辺にしときましょ…」タタタ…スゥゥ
ナイトサバイブ「逃げるなぁ! 私と戦ってよ!!」
龍騎「み、澪ちゃん! もういいよ! 大丈夫だよ?!」
ライア「澪!」
ナイトサバイブ「はっ…はっ…はっ………ふぅ」スゥ
ナイト「……」
ゾルダ「澪…あなた、大丈夫?」
ナイト「…はは」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:17:12.70 ID:IQ72cWQr0
ナイト「すごいよ。このカード」
ライア「澪、そのカード返してくれ…それ、もう使うべきじゃないと思うんだ。だから」
ナイト「なぁ、律! どうやってこのカード手に入れたんだ?」
ライア「それは…とにかく」ス
ナイト「…悪いけど、これは私が貰う」
龍騎「澪ちゃん!」
ナイト「この力さえあれば…私は勝てる」
ライア「ばか! お前まだそんなことを…」
ナイト「行こう。和、そろそろ限界時間が近づいてる」
ゾルダ「え、ええ…」
ライア「澪!」
スゥゥ…
龍騎「行っちゃった…ど、どうしよう」
ライア「最悪だ…マジで最悪…うわああ…」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:20:35.99 ID:IQ72cWQr0
・・・
澪「……」
和「澪、あなた本当に大丈夫なの? どこか変な感じだったりしない?」
澪「だ、大丈夫。ちょっと疲れただけ」
和「そう? でもあなたのあの力…いったい?」
澪「それよりも肝心なのは律がこのカードを持っていたことだよ」
澪「こんなに強力な物を…あいつ、どこで…なんのために」
和「…そうね」
澪「何はともあれ、このカードは私たちが手に入れた。これからは強い敵にあたっても大丈夫なはずだよ。和」
和「……」
和「そうね」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:23:58.68 ID:IQ72cWQr0
唯「澪ちゃん…大丈夫かなぁ」
律「うん…」
唯「やっぱりこのカード…危ないものだったんだよ」
律「そうだな…」
唯・律「……」
唯「今日はもう帰ろう? 私へとへとだよー」
律「あ、ああ。うん、そうだな」
律「……」
律(…ばか澪)
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:26:14.91 ID:IQ72cWQr0
唯「……」トコトコ
スゥゥ…
唯「ひゃ!」
唯(だ、だれか…鏡の中から出てきた…)
唯「もしかしてライダー?」
?「ふぅ、疲れた」
唯「あ! 姫子ちゃん!」
姫子「げっ!? 見られてた!?」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 22:29:27.21 ID:IQ72cWQr0
姫子「こここ、これは手品で…えっと」
唯「姫子ちゃんも…ライダーなんだね?」
姫子「な、なんでそのことを…まさか平沢さんも!?」
唯「うん」
姫子「うんって…そんなに気安く教えちゃっていいの? かりにも私たち、敵同士なのよ?」
唯「ううん、そんなことないっ。私は姫子ちゃんとも他のライダーたちとも争う気はないよ!」
唯「私は戦いを止めたいだけなんだよ」
姫子「…へ、へー…そうなんだ。うん、平沢さんらしいね」
姫子(なに言ってんの…この子)
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:00:33.78 ID:IQ72cWQr0
・・・
ミラモン「きぃゃああああ」ドカーン
デストワイルダー「ぐるるるる」バクッ
?「ふぅ…あ、あはは…」
?(や、やった…倒せちゃった)
?(本当に夢みたい…)
?「でも、これなら戦って願いが叶うってことも信じて悪くなさそう」
?「待ってて、純。かならず探し出してあげるから! 純がいて、憂がいての私たちだもん!」
タイガ(梓)「私が頑張らなきゃいけないんだ! うん!」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:04:30.41 ID:IQ72cWQr0
・・・
姫子「へー、そうだったんだ。大変だったんだね」
唯「うん。でもね、私…絶対にあきらめないよ!」
姫子「そんなことしても自分に何もメリットがないのに?」
唯「メリット?」
姫子「…自分にとっていいこととか、価値とか…さ」
唯「あるよ! みんながこんな戦いをやめてくれれば私は嬉しいもん」
姫子「あー、そう」
姫子(ばか!? そもそも戦いを始める理由はほとんどが自分の願望を叶えるため…それを止めろって言われた程度で簡単に受け入れられると思ってんの!?)
姫子「まぁ、頑張ってよ。それじゃあ…」
唯「待って!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:08:35.85 ID:IQ72cWQr0
唯「姫子ちゃんも…私と一緒に戦いを止めてくれないかな」
姫子(ああ…予想通りだぁ…ふふ)
姫子「そうね…それもいいかもしれない。うん、そうだね! 私も手伝う」
唯「ほんとに!? やったぁあああ! 姫子ちゃんやったよぉ!」
唯「ありがとう! ありがとねっ、姫子ちゃん! 私嬉しいよ!」ギュゥ
姫子「えっと…あ、あははは…そっか、そっか」
姫子(ほんとばかな子…訊けること全部聞きだしたら…背中からバッサリ…ふふ!)
姫子「それじゃあ、よろしくね。平沢さん」
唯「うんっ」ニコ
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:11:26.06 ID:IQ72cWQr0
唯「でねでね! 姫子ちゃんも私たちに協力してくれるんだって!」
律『……』
律『あんまりこういう事言いたくはないけどさ、唯』
唯「え?」
律『まだ本当に立花が協力してくれるって確証はない。ほいほいと信用しちゃうのもさ…ちょっとどうかと思うぞ。念のためにこっちが持ってる情報は明かさないように…』
唯「酷いよっ」
律『…唯?』
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:16:41.49 ID:IQ72cWQr0
唯「姫子ちゃんは絶対に私たちの味方だよ! 絶対に! 信用もできるもん!」
律『だから今の時点じゃなんとも言えないから…立花だってなにを目的に戦ってるか私らはわかってないんだぞ!』
唯「そんなの、もう無駄な戦いを止めて私たちに協力してくれるから関係ない!」
律『だから…唯、お前なぁ……』
唯「とにかく大丈夫なのっ! もう…おやすみっ!」
律『あ、唯! ちょっ、ま…』ガチャ
ツーツー
唯「心配することなんて…ないよ! きっと」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:19:55.37 ID:IQ72cWQr0
次の日
キィーン、キィーン
姫子(ん、ミラモンかぁ…)
唯「姫子ちゃん!」シュ
姫子「…うん」ス
唯・姫子「へんしん!」
龍騎「よぉし!」
ファム(姫子)「ふぅ」
スゥゥ…
律「あの白いライダーは立花だったのか!」
律(なんか嫌な予感がする…)
律(唯!)ス
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:22:35.92 ID:IQ72cWQr0
・・・
ファイナルベント
ファム「はああああ…」
ファイナルベント
龍騎「ふんすっ…」
シュッ!
ファム・龍騎「やああああああぁぁああぁああ!!!」ドオオオォォンッ
ミラモン「けぇえぇ~!?」ドカーン
龍騎「やったね! 姫子ちゃん! でも、姫子ちゃんがあの時のライダーだったなんて思いもしなかったよぉ」
ファム(私こそ…あの時乱入してきたライダーが平沢さんだったなんて思いもしなかったっての)
ファム「…ねぇ、平沢さん。他に知ってるライダーっているかな? 身近にいたりとか…」
ライア「はい、ストップ」
ファム「!」
龍騎「りっちゃん!」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:26:46.71 ID:IQ72cWQr0
ライア「立花、だよな?」
ファム「う、うん…(りっちゃん…ってことは田井中さんか)」
ファム「田井中さんもライダーだったんだね。驚いちゃった」
ライア「ああ、私も」
龍騎「そういえば言うの忘れてたもんね。りっちゃんもライダーだったこと」
ライア(…これだから天然キャラは怖えぇよ……)
ファム「…それで、他のライダーは」
ライア「だからストップ」
ファム「何で?」
ライア「そんなこと、私たちが協力する上で必要な情報か? 仲間のライダーだけ知っていればそれで十分なんじゃないか?」
ファム「なんでそう言い切れるわけ?」
龍騎「ちょ、ちょっと二人とも…ケンカはよくないよ…?」アタフタ
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:29:42.14 ID:IQ72cWQr0
ファム「何、私はまだ信用できないってこと?」
ライア「そうだな。まだ信用できない」
ライア「信用されたいならさ、立花が戦う目的…私たちに教えてくれよ」
ライア「考えなしに戦いを止めるなんてばかなことに手を貸すなんてことないだろ?」
ファム(こいつ…ただのばかかと思っていたら…)
龍騎「りっちゃ…」
ライア「唯、これは私たちの命にも関わることだ。油断はできない…さぁ、立花」
ファム(あー…面倒なことに…ん?)
シュッ…ドォン!
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/17(土) 23:33:34.56 ID:IQ72cWQr0
デストワイルダー「ぐるるる…ぐおおおおぉぉ!!」
ファム「!」
ライア「な、なんだこいつ!? ミラモンか!?」
龍騎「普通じゃないっぽいよ!?」
ブンブンッ
デストワイルダー「おおおおおおぉぉ」ブンブンッ
龍騎「うわわ!」
ザッ、ザッ、ザッ、カチャン
タイガ「…お、大人しく…私にやられてくださいっ」
ライア「また新しいライダーか!」スウィングベント
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:00:11.36 ID:mm6YDV+y0 [1/148]
タイガ「え、えいっ!」ブォンッ
ライア「うおっ」ヒュン
タイガ「デスにゃん! 挟み込んで!」
デスにゃん(デストワイルダー)「おおおおお!」
龍騎「り、りっちゃん!」アドベント
ドラ太「ぎゃあおおおおお~!!」ヒュゥゥ
タイガ「さ、させない!」フリーズベント
カチン…カチコチ…
ドラ太「ぎゃああおおお…おお…お…?」ピキーン…ドスンッ
ファム「モンスターを凍らせた!?」
龍騎「ドラ太ぁ!?」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:04:11.25 ID:mm6YDV+y0 [2/148]
タイガ「デスにゃん!」
デスにゃん「おおおお! おっ!」ガツンッ
龍騎「やあぁあ!?」
ライア「まずい! このっ」スパァンッ
タイガ「あうっ」
ズドドドド…ドンッッ
ライア「しまっ…うぐっ!!」
ゲラスたん「ふんもっふ」フンス
ファム「またミラモン!?」
王蛇「ふぅ…今日はね、私めちゃくちゃイライラしてるの。だから…ストレス晴らさせてちょうだいな」ソードベント
ライア(よりにもよってこいつかよ…)
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:08:37.77 ID:mm6YDV+y0 [3/148]
ドンッ、ズガンッ、バキィッ
王蛇「ふんっ、ふんっ、ふぅぅ!!」
タイガ「あなたたちに何も恨みはありませんが、やられてください!」
龍騎「…うぅ」ボロボロ
ライア「こいつら…ま、まずいぞ。マジでやられる…!」ボロボロ
ファム「……」
ライア「た、立花…なに見てるんだよっ、なんとかしてくれないのかよ…!」
龍騎「…ひ、姫子……ちゃ、ん…」
ファム(情報も聞き出せない、戦力としても成り立たない…こいつら)
ス…スタスタ
ライア「! ど、どこに行く気…あうっ!」ガンッ
王蛇「喋るな! あああ…腹立つっ!!」
ファム(使えなさすぎ)
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:14:13.56 ID:mm6YDV+y0 [4/148]
龍騎「姫子ちゃん…! わ、私たち仲間じゃなかったの…?」
ピタ
ファム「ごめんね。それじゃ」ピッ
スゥゥ…
ライア「あ、あいつ…! うぐっ」
王蛇「きゃあああああああはははは」ザンッ、ザシュッ
タイガ「そろそろ終わりです!」ファイナルベ…
ガンッ
タイガ「ひゃあ!?」
ナイト「…ふん!」ザシュ
タイガ(う、く! ライダーも多くなってきたし…ここは逃げるしかない…!)タタタ…スゥゥ…
龍騎「み、澪ちゃん!」
ナイト「勘違いするなよ、唯。私はそこのうるさいライダーに用があるんだ」ス…サバイブ!
王蛇「あ゛? またあんた?! ちょっとボコらせなさいよぉ!」
ライア(澪…)
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:18:10.62 ID:mm6YDV+y0 [5/148]
・・・
梓「……」
ペタン
梓「…なんていうのかな、その…」
梓「私、よく生きてたよね…」
ジワッ
梓「うぐ…ふぇ…っぁ…」
梓「怖かったよ…怖かったよぉ…」ポロポロ
梓(でも…勝たなきゃ、勝って、勝って…勝ち続けて…)
梓(…部室に行こう。先輩達の顔を見てほっとしたいよ)
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:21:59.86 ID:mm6YDV+y0 [6/148]
澪「……」
律「澪」
澪「また逃がしちゃったよ。あのライダー」
澪「あいつさえいなければ…」
律「澪! 頼むからいい加減にしてよ…お前、どうしてそんなになっちゃったんだよ?」
澪「ふん…」スタスタ…
律「あいつ……唯、大丈夫か」
唯「うん…」
律(唯…本当に立花のこと信用してたんだな)
律「部室に行こうぜ、唯。たまには気分変えてこ?」
唯「そ、そうだね! ムギちゃん、今日は何か美味しいお菓子持ってきてくれたかなぁ」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:25:36.19 ID:mm6YDV+y0 [7/148]
ガチャリ
紬「あら、いらっしゃい。梓ちゃん」
梓「…あれ? ムギ先輩だけですか?」
紬「そうなのよぉ、寂しかったわー…すぐにお茶を用意するわね」
梓「は、はい。お願いします」
ガチャリ
唯・律「たのもー!」
梓「唯先輩! 律先輩!」
律「ん、何驚いたみたいな顔してんだ?」
梓「いや、だって…ボロボロじゃないですか!?」
律「オデノカラダハボドボドダ!」
唯「あははははは」
梓「…は?」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:29:00.64 ID:mm6YDV+y0 [8/148]
紬「はい、レモンティー。今日はお茶に合うようにって、マドレーヌ持ってきたの」
唯「わーい!」
律「腹も減ってるし、いただきまーす!」
パクパク
梓「む、無視しないでくださいよ! なんで先輩たちボロボロなんですか!」
ガチャリ
ヅカヅカ…ドスン
さわ子「……はぁ」
さわ子「ムギちゃん。私にもお茶もらえるかしら?」
紬「はぁーい、すぐにー」
唯「さわちゃーん」
律「なんか久しぶりだな!」
さわ子「は? い、いつも教室で顔合わせるでしょ…もぉ」
梓(さ、さわ子先生もボロボロ…)
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:34:58.70 ID:mm6YDV+y0 [9/148]
さわ子「あー、肩こった…」
唯「さわちゃんおばちゃんくさーい」
律「よせ、唯…さわちゃんは」
さわ子「シャーーラァッププリィーズ?!」
唯・律「ひっ」
梓(いつもと変わりはないみたい…ふふ、でもなんか安心しちゃった)
紬「どうぞ、先生。…それから、澪ちゃん遅いわね」
律「…そ、そのうち来るんじゃないかな!」
唯「うん! そ、そうだね!」
さわ子「にしてもあいつ…何なのかしら。いきなり強くなっちゃって!」ブツクサ
梓「ふふふ…」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 00:38:58.97 ID:mm6YDV+y0 [10/148]
姫子「…やっぱり、結局信じられるのは自分自身ってことだよね」
姫子「あいつらを使って何かしようとしてた私がばかだったんだ、きっと」
―ほんとに!? やったぁあああ! 姫子ちゃんやったよぉ!―
姫子「…にしてもあんなに騙されやすいというか、お人好しというか…」
姫子「平沢さん、あれでこの先ちゃんと生き残れるのかな」
―ありがとう! ありがとねっ、姫子ちゃん! 私嬉しいよ!―
姫子「……」
姫子「な、なに考えてんだろ私…さっき自分からあいつら見限ってきたばっかじゃんか…」
姫子「あー…なんなのよっ、もう!」
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:00:04.09 ID:mm6YDV+y0 [11/148]
サバイブは別に人を狂わせたりとかはない。澪がああなったのは、元々あまり力がなかったから急にパワーアップした自分に溺れてただけ。
・・・
ドォン、ガキィンッ、ズガガガガ
ナイト「やああああ!」
ファム「はぁっ!」ギリギリ…
ゾルダ「狙い撃つわ。相手をその場に捕えておいて」ガチャン
ナイト「言われなくても!」
ベルデ(…こっそり仕留めてやりましょう!)クリアーベント…スゥ…
ゾルダ(二対一…余裕ね)ドォン
ファム「くっ…!」ガードベント
ファァ…
ナイト(! 羽毛で前が見えないっ)
タタタ…
龍騎「あれは…!」
ライア「問答無用だ! 武力には武力で介入だぞ! 唯!」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:06:58.71 ID:mm6YDV+y0 [12/148]
ゾルダ「辺りが羽毛で隠れていて射撃できないわ! 澪!」
ナイト「なら吹き飛ばせばいい!」アドベント
ダークウイング「きいいいい!」バサッバサッ
ファム「ちっ、面倒! 相性悪すぎ!」タタタ…
スパァンッ
ファム・ナイト「!」
ライア「邪魔するよ、っと!」スパパァンッ
ナイト「律っ…邪魔する気なのか、そうなのか…和!」ス…カチャ
ゾルダ「…ええ」カチャリ
パンッ
ゾルダ「っ! 唯…」
龍騎「さ、させないよ!」ス
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:11:06.56 ID:mm6YDV+y0 [13/148]
ゾルダ「そう…あなた達、考えを曲げるつもりはないのね」
龍騎「…もう止めて、和ちゃん。こんなの間違ってるよ」
ゾルダ「私は間違ってるだなんて思ってない。これが私が正しいと思って貫き通している道…だから」
カチャ
ゾルダ「倒すわ。唯」
龍騎「!」ソードベント
ベルデ(…そろーり、そろーり)
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:16:12.88 ID:mm6YDV+y0 [14/148]
ファム「邪魔! 邪魔だよ! 私の前に立たないでよぉっ!」ファイナルベント
ブランウイング「けー!」バサバサ
ライア「す、すごい風だ…!」
ナイト「っ」シュル…
サバイブ!
ナイトサバイブ「ああああっ!!」シュートベント!
ダダダンッ
ファム「っっ!?」
ナイトサバイブ「今だ! えぇええーい!!」ドンッ
ファム「うぐぅっ…(ファイナルベントが崩された!? うそ!?)」
ナイトサバイブ「…とどめだ」ス
ライア(まずいっ)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:22:11.38 ID:mm6YDV+y0 [15/148]
龍騎「はぁ、はぁ…!!」
龍騎「姫子ちゃんっ!」バッ、ダダダ
ゾルダ「戦ってる最中に背中を見せるのは感心しないわね!」
ブンッ…ガンッ
タイガ「不意打ちでごめんなさいっ、やあっ!」ザンッ
ゾルダ「!? くっ…!」
龍騎「姫子ちゃん! っ、ごめん! 澪ちゃん!」ドンッ
ナイトサバイブ「!」ヨロ…
ファム「え!?」
龍騎「だ、大丈夫だった…?」
ファム(自分を見捨てた相手を助けた? こ、この子…ほんとに…)
ブワン
ベルデ「射程範囲距離内ですね!」ファイナルベント
シュッ、ブラーン…
龍騎・ファム・ライア「!?」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:28:28.47 ID:mm6YDV+y0 [16/148]
ベルデ(狙いは…)シュ
龍騎「わ、私!?」
ベルデ(主人公の座です!)ゴォォ
ライア「唯っ!」
龍騎(も、もう…避けきれないよ…!)
ドン
龍騎「え――――」
ガシッ
ベルデ「ああぁ! 違うの掴んじゃった! …まぁ、いいや!」ヒュゥゥー…
ライア「ば、ばか! あいつ…!」
ベルデ「デビちゃんスペシャル~~!」クルクルクル…
ズガァァンンッッ!!
ファム「か………は…………」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:34:25.41 ID:mm6YDV+y0 [17/148]
ファム「うぐ……これは、ちょっと…げほっ」シュゥゥ…
龍騎「姫子ちゃん!!? な、なんで!?」
ファム「ほ、ほんとお人好し…ライダーが一人減るんだから普通は喜ぶよ…?」
龍騎「なに言ってるの!? しっかりしてよ! 姫子ちゃあぁん!!」
ライア「なんだよ…またなのかよ…」
龍騎「なんで私のこと助けたの!? ねぇ、なんで!?」ユサユサ
ファム「ぐ、偶然だって…助けるわけ…ないじゃん…この私が…」
ファム「あ…もう…だめ…そう……じゃあ、ね…ひらさわさ…ん。わたしのぶんまで…いき――――」
シュゥゥ…
龍騎「あ…あれ……え…」
ライア「……」
仮面ライダーファム 立花 姫子 死亡
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:41:46.56 ID:mm6YDV+y0 [18/148]
ゾルダ(また一人減った…)
ナイトサバイブ「……」
ベルデ「…ま、まだ! こんなものじゃ終われませんよ!」ダダダ
ライア「おい、唯! くるぞ!」
龍騎「ひめ…こちゃん……わ、わたし…わたし…」ス
ベルデ「やああああ!」ズォッ
龍騎「わあぁぁあああぁぁぁぁああっっ!!!!」ガッ
ベルデ「!?」ビタン
シュル…
ライア「ゆ、唯!? それサバイブのカードだぞ…お、おい!!」
龍騎「とめないでっ!! わあぁあああ!!」ス…カシャン
サバイブ!
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 01:48:38.06 ID:mm6YDV+y0 [19/148]
ゴォォォ…ォォォォ…
ライア「唯…お前…」
龍騎サバイブ「…っ!!」
ナイトサバイブ「な、何…サバイブのカードは一枚だけじゃなかったのか!?」
ゾルダ「少し…厄介なことになったわね」
龍騎サバイブ「…ひめこちゃん…私、仇をとるよ…」ザッ、ザッ
ベルデ「な、なんですかその姿は!? 何のつもり!?」
龍騎サバイブ「倒す!!」ソードベント!
ザシュッッ
ベルデ「きゃっ…!」
ライア「ば、ばか! よせ唯!!」
ライア(あいつ…あのライダーを倒す気だ! 唯っ…)
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:00:16.91 ID:mm6YDV+y0 [20/148]
ナイトサバイブ「唯…早めに潰させてもらうぞ!!」バッ…ザザッ
キィン!
ナイトサバイブ「!」
龍騎サバイブ「うわああああああぁぁあぁぁ!!!」ブォォン…ガツンッ
ナイトサバイブ「っあぁ!」
ゾルダ「澪! 唯ぃっ!!」シュートベ―シュートベント!―ズガァンッ
ゾルダ「うぐっ!?」
シュー…ガチャコン
ドラ太(ドラグランザー)「こおおおお…ぎゃあおあおあおおおお!!!」ボオォォ…ズガンッ
龍騎サバイブ「邪魔…邪魔しないでよ!!」
ライア「唯! やめろ! ほんとに死んじまうぞ!?」ガシッ
龍騎サバイブ「うるさいうるさいうるさああぁぁぁあぁぁああぁあいいいい!!!」ザンッ
ライア「やぁっ…!」バタッ
龍騎サバイブ「ふー! ふー! ふーっっ!!」キッ
ベルデ「あ、あれ…なんか…やばいですか? これって…あ…ああ…」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:05:15.08 ID:mm6YDV+y0 [21/148]
ファイナルベント!
ドラグランザー「きゃあああおおおおおお!」ガシャ…ガチャ…ギギギ!
ナイトサバイブ「あいつのモンスターもバイクに変形できるのか!?」
龍騎サバイブ「は!」シュ…シュタッ
ブルン!ブルン!ブオオォォォ!!
ライア「お、おい! そこのライダー! はやくどっかに消えろ! はやくっ」
ベルデ「え、え…あ、あわわわわ…!?」
龍騎サバイブ「うわああああああああああ!!!!」ドォン!ドォン!ドォン!
ゾルダ「無差別に火球を飛ばして…! 澪、危険だわ! 逃げるわよ!」
ナイトサバイブ「だ、だけど!」
ゾルダ「ここでやられたいの!? 今の唯は何も見えてない! 私たちにも攻撃が飛んでくる! 危ないのよ!」
ナイトサバイブ「…くっ!」タタタ…
スゥゥ…
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:10:17.13 ID:mm6YDV+y0 [22/148]
ライア「あいつら逃げやがった! くそ! 唯っ…」
ドカァン!ドォン!ブオオオォォォオオ…ブルン!ブルゥンッ!!
ベルデ「うきゃああああ!! こここ…このままじゃあ…ひ、轢かれちゃい―――」
龍騎サバイブ「いけえええぇえぇええええええ!!」ブォォオオオォォォォ…
ドグシャァァッ
…オォォォオン、キキーッ
ベルデ「あ…あ…あ…あ、あれぇ……?」シュゥゥ…
ベルデ「そ、そんなぁ…これで……おわり…? こ、こんなはずじゃ…――――」
シュゥゥ…
ライア「や、やりやがった……唯…」ペタン
仮面ライダーベルデ 三浦 茜 死亡
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:15:39.89 ID:mm6YDV+y0 [23/148]
ゴォォォ…
龍騎サバイブ「……」
ライア「なんで、なんで…なんでお前…なんで…ライダー倒しちゃったんだよ…?」
龍騎サバイブ「……」
龍騎サバイブ「は、ははは…私……あ、あれれ…」
龍騎サバイブ「おお…おかしいな…こんなはずじゃ…こんな…こんな…あ…ああ…」フラ…
ライア「お、おい! どこ行くんだよ! 唯!」
龍騎サバイブ「あははは…ははは…」スタスタ…
「ははは……」
スゥゥ…
ライア「なんだよこれ…なんなんだよ…畜生っ」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:20:11.03 ID:mm6YDV+y0 [24/148]
・・・
和「澪、何度も言うようで悪いけど…無茶はしないで」
澪「でも私…和のためなら」
和「私のために動いているのならそれこそ無茶はだめ。やめて」
澪「和…わかったよ」
和「分かってもらえて嬉しいわ。澪」
和(それにしても…唯…)
和(あの様子…いくら今は敵だとはいえ、心配だわ)
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:25:03.15 ID:mm6YDV+y0 [25/148]
スゥゥ…フラ
唯「……」
唯(とんでもないことしちゃった……)
唯「戦いを止めるなんて言ってた私はどこに行っちゃったのかな…」
唯「最低だよ…最悪だよ……」ペタン
唯「消えちゃえばいいんだ…こんな私なんて…」
キィーン、キィーン
?『いらないなら、私に頂戴。その体』
唯「…え?」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:30:11.95 ID:mm6YDV+y0 [26/148]
?『ううん、返して。私の体』スゥゥ…サァ…
唯(あれ…これは夢かなぁ…それとも私、頭もおかしく…)
サァ…
?『ずっと…寂しかった』
?「鏡の中でずーっと…一人ぼっちだったんだよ?」
?『あなたはもう十分生きたよね。それなら私がこれからのあなただとしても罰はあたらないよね?』サァ…
唯(目の前にいるのは…私…?)
?『じゃあね。もう一人の私』
唯「あ――――――」
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:35:14.87 ID:mm6YDV+y0 [27/148]
律「唯のやつ…一体どこ行っちゃったんだ? とにかく探さなきゃ…!」
律「唯っ! お前、ここにいたのか!」バッ
唯「……」
律「お、おい! なんか言えって…お前がつらいのは私も分かるけどさ…」
唯「……」ス
律「…? どうしたんだ、デッキなんて出して。ミラモンはまだ現れてないぞ」
ヒュッ…カシャン
律「お、おまっ! なに捨ててんだよ!? ま、まさかライダーをやめるのか…?」
唯「くすくす…」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 02:41:13.75 ID:mm6YDV+y0 [28/148]
唯「違うよ、りっちゃん」
唯「デッキは二つもいらないから…いらない方を捨てただけだよ」
律「二つ…? いらない…? お前、さっきから何言って…」
唯「戦おう、りっちゃん」ス…チラ
律「! な、なんだよそのデッキ…いつのまにそんなの手に入れたんだ!」
唯「戦おう」
律「い、いやだ! なにふざけたこと言ってんだ!? …くそ、私はもう帰るからな」スタスタ…
唯「あーあ、帰っちゃった」
唯「寂しいなぁ…」
仮面ライダー龍騎 平沢 唯 リタイア
214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:35:25.28 ID:mm6YDV+y0 [30/148]
和(…私の知っている限り、脱落したライダーは3名…残りは後どれくらいなのかしら)
和「! ごほっ…ごほ…」
和「っはぁ…はぁ…わ、わたしも…無茶はできないわね…」
スタスタ…ピタ
唯「ふふふ」ニコニコ
和「唯? …こう言うのもあれだけど…あんた、大丈夫?」
唯「戦おう」
和「今何て言ったのかしら」
唯「戦おうって言ったんだよ。和ちゃん」
和「…どういうつもり? 冗談かしらね」
唯「大マジだよ。和ちゃん」ス
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:40:23.27 ID:mm6YDV+y0 [31/148]
和「…何のマネかしらないけど、冗談じゃないのなら」ス
和「後で後悔しないで頂戴ね、唯」ス
唯「そうこなくっちゃ、ふふふ…へんしん」
リュウガ(唯)「あはっ」スゥゥ…
和(! 赤いライダーじゃない…? 黒いライダー…どういうこと?)
和「そんなことはどうでもいいわ…! へんしん!」
ゾルダ「唯、覚悟して」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:45:49.36 ID:mm6YDV+y0 [32/148]
・・・
ゾルダ「……」
リュウガ「遠慮はいらないよ。ほら、どうぞ。撃って?」
ゾルダ「……」カシャ、ズガガッ
ソードベント
カンッ、キィン
リュウガ「どうしたの? 手加減してくれてるの? 和ちゃん」
ゾルダ(…ばか!)
シュートベント
ゾルダ「どうなっても知らないんだから!!」ズガァンッ
リュウガ「ふふふふふ!」ダダダッ
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:51:02.34 ID:mm6YDV+y0 [33/148]
ゾルダ「!」キィンッ…ドンッ
リュウガ「へぇ! 銃が武器のくせに接近戦にも慣れてるんだ?!」ザシッ
ゾルダ「だてに周りが剣ばかり振り回している連中ばかりじゃないからかしらね」
ゾルダ(この距離なら!)
リュウガ「! ふんっ」バッ、ゲシ
ゾルダ(っ!? 足もとをすくわれた!)
クルッ…ササ
ガキィンッッ
リュウガ「…あー、おしいよぉ! もうちょっとで和ちゃん突き刺せたのに」
ゾルダ「……」
ゾルダ(躊躇いの一つもない…こいつ、本当にあの唯…?)カチャ
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 09:57:22.03 ID:mm6YDV+y0 [34/148]
ザンッ、サッ、キキィッ…ダン!
ゾルダ「く…!」
リュウガ「所詮遠距離型のライダー…近寄っちゃえばどうってことないや」
ゾルダ「…私が対策を練ってないとでも思ってたのかしら?」ストライクベント
ズンッ
リュウガ「おっとぉ!」ギィンッ
リュウガ「びっくりだよ」
ゾルダ「奥の手は最後まで取っておくものよ…」ファイナルベント
ゾルダ(ごめんなさい…唯。倒すわ)
マグナギガ「ずもももももも」ゴゴゴ…
リュウガ「あはっ」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:02:46.05 ID:mm6YDV+y0 [35/148]
リュウガ「もうケリつけちゃうの? もぉ…」ファイナルベント
ドラグブラッカー「ギャオオオオオオオオオ!!」ボォゥ…
フワ…
リュウガ「ふふふ…」
ゾルダ「…唯っ!! ああああああああ!!」
マグナギガ「ぐももももも!」ガチャコンッ
ドォォォドドドカァァァァァンンンンンッッッッ!!!
ドラグブラッカー「ギャアアオオオオオ!!!」ボァァッッ、ゴオオォォォ
リュウガ「はぁっ!!」ズガガガガガガガ
ゾルダ・リュウガ「はああああぁぁぁあぁああああああ!!!!」
ドカーン…
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:08:42.11 ID:mm6YDV+y0 [36/148]
・・・
憂「お姉ちゃん…遅いなぁ」
憂(まさか、お姉ちゃんも行方不明になったりとか…)ゾワ
ガチャ、ドンッ
憂「お姉ちゃ~ん! お姉ちゃんどこ~!?」
憂(嫌だよ…お姉ちゃんまで純ちゃんみたいに私の前から消えちゃったら…)
憂「おねえ…ちゃあ゛…ふぇ…っ…」グスッ
コツン
憂「え…?」
憂(何か蹴っ飛ばしちゃった…)
憂「これは、カードデッキ?」ス
憂「おもちゃかな…ってそんなことよりお姉ちゃん…」
憂(これは後で交番に届けておこう)
憂「お姉ちゃ~ん…お姉ちゃ~ん…」
『…これは』
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:14:21.27 ID:mm6YDV+y0 [37/148]
スタスタ
和「……」
スタスタス…ヨロ
ドサ…
和「こんなところで…倒れら…れ…ない、わ」グググ…ヨロヨロ…
和「死ねないのよ…私は…生きたいの…生きたいっ…ぐ…」
和「かはっ…ごほ、ごほっ!」
和「生きて…生きて…私は…私は…!」
和「……!!」パタリ
和「生きて…何するってのかしら…私……ふ、ふふふ…」
和「……」
和「 」
仮面ライダーゾルダ 真鍋 和 死亡
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:20:24.12 ID:mm6YDV+y0 [38/148]
スゥゥ…
唯「ふふ、あはは!」
唯「ねぇ! あの頃の私! 心配しなくていいよ!」
唯「今の私はとっても楽しいよ! だから心配しないで私の中でおやすみしてて!」
唯「あははははは!」
キィーン、キィーン
唯「ん?」
『唯ちゃん…やっと、やっと…』
唯「ああ…うん、そうだね。やっと会えたね。…ねぇ、鏡の中から出てきてよ」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:25:09.58 ID:mm6YDV+y0 [39/148]
スゥゥ…
?「ああ…ああ…私、この時をどれだけ待ち望んだのかしら…」
唯「うん、そうだね。私もね、やっと鏡の中から出られてとっても嬉しい」
?「ええ、ええ、ええ! そうよね。そうに決まっているわ…うふふ」
唯「でもね…まだ私は完全な存在じゃないみたい」
?「…わかっているわ。だからその為にも…ライダーバトルに勝ちましょうね」
唯「うん。私、頑張るね」スゥゥ…
?「残るライダーはあと………」
?「あと少し、あと少しで…」
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:30:40.84 ID:mm6YDV+y0 [40/148]
数日後
ポクポク…チーン
「真鍋さん…」「ううっ、ぐす…どうしてぇ…?」
「彼女、もともと心臓に病気を患ってたらしいわよ」
「無理してたんだね…どうして、こんな…突然…」
澪(和が…死んだ)
澪「っ…」スタスタ…
律「澪! どこ行くんだよ」
澪「決まってるだろ…和を殺したライダーを殺してやるんだ」
律「おい、何も和がライダーにやられただなんて…」
澪「そうに決まってるだろ!? くそ…」
律「あのばか…」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:35:14.11 ID:mm6YDV+y0 [41/148]
憂「あ…律さん」
律「憂ちゃん! …あれからどうだ、唯…見つかった?」
憂「……」
律「そっか…あの時、私が唯の異変にすぐ気付いてりゃ…」
憂「律さんのせいじゃありません…」
紬「元気だして? 憂ちゃん」ス
憂「ムギさん…うっ…どうして、どうして?」
憂「純ちゃんも…和さんも……お姉ちゃんも…どうして私の大切な人たちが…」
律・紬「……」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:40:12.67 ID:mm6YDV+y0 [42/148]
・・・
ザシュ…
ナイト「和! 和!」
ズバッ…
ナイト(どうして? どうして私をおいて死んじゃったの!?)
ザクッ
?「はぁ…はぁ…つ、強すぎる…」
ナイト「和ぁ…のど…かぁ…」ス…ピタ
?「! ど、どうしたの? 止めを刺さないの…?」
ナイト「う…く……あああ…」
?「な、泣いているの?」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:45:26.68 ID:mm6YDV+y0 [43/148]
?「―――そう、大切な人が…」
ナイト「うう…和ぁ…」
?「…? 和? も、もしかしてだけど…真鍋和…だったりする?」
ナイト「うわああぁあんっ」
?「そんな…真鍋さんもライダーだったなんて…」
?「真鍋さんを知っているということは、あなた桜高の生徒かしら」
ナイト「ぐすっ…」
?「…私ね、前に桜高で生徒会長やってたのよ。元会長ってやつ」
?「真鍋さんには色々とお世話にもなったし、何度も助けてもらったわ…ふふ、懐かしい」
ナイト「…え」
ナイト「ま、まさか…あなた…曽我部、先輩?」
インペラー(曽我部 恵)「え! 私を知っているの!? というかこの声…ああ、もしかして…あなた…ああ…」
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 10:50:41.90 ID:mm6YDV+y0 [44/148]
一方…
タイガ(次々とライダーが減り始めている…私も気を抜けないよ)
タイガ「今日のところはこれで終わりに…ん?」
スタスタ、ピタ
リュウガ「やっほー」
タイガ「ら、ライダー!」シュッ
リュウガ「…いきなり切りかかるなんて、ワクワクさせるね!」ス
タイガ「覚悟…!」
リュウガ「ふふ、やっぱりあずにゃんは可愛いなぁ」
タイガ「う、うるさい!!! って、え!?」
タイガ(今、こいつ…なんて!?)
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:00:32.98 ID:mm6YDV+y0 [45/148]
リュウガ「あ、動揺してる。もぉ、可愛い」ス
タイガ「ちっ…ち、近づかないでください!」
タイガ「あなた誰なんですか!? それに何で…」
リュウガ「あずにゃん」
タイガ「その呼び方を…なんで!」
リュウガ「こうやってあなたを呼ぶ人は他に誰がいるのかな」
タイガ「ま…まさか…唯…先輩…?」
リュウガ「くすくす」
タイガ(う、嘘だ! なんで…そんな…それになんで私って分かったの!?)
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:06:09.28 ID:mm6YDV+y0 [46/148]
リュウガ「よし、いっぱいお話もしたし、そろそろ戦おうよ。あずにゃん」
タイガ「ちょ…ちょっと待ってくださいよ! そんな急に…」
リュウガ「あれれ、あずにゃんは願いを叶える為に戦ってるんじゃないの?」
リュウガ「私が相手だとその為に戦ってた信念も揺らいじゃうんだ? その程度の覚悟だったんだ?」
タイガ「! ち、違う…!」
リュウガ「じゃあ、戦おうよ。さぁ、はやく――――」
ライア「ゆ、唯!!!」
タイガ「え?」
リュウガ「わぁ…またライダーが増えたよ。嬉しいな」
234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:11:19.89 ID:mm6YDV+y0 [47/148]
ライア「唯…なんだその姿…」
リュウガ「えへへ、かっこいいでしょ。りっちゃん」
タイガ「りっちゃん…? !! り、律先輩!?」
ライア「氷のライダー! お前…!」
タイガ「あなたっ、律先輩なんですか!? 律先輩!?」
ライア(私を知っている…? 律先輩…?)
リュウガ「ねぇねぇ、早く戦おうよ! はーやーくー」
ライア「お前、ほんとに唯かよ? やっぱり様子がおかしい…」
リュウガ「そうだよ。私が唯だよ」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:16:05.58 ID:mm6YDV+y0 [48/148]
リュウガ「なんでもいいから早く!」
ライア「戦い、戦いって…お前、戦いを止めるってのはどうした」
リュウガ「なにそれ? あ、そっか…あの頃の私か」
タイガ(あの頃…? ていうかあれは本当に唯先輩なの?)
リュウガ「ねぇ、お話は飽きた! もう…」ソードベント
タイガ「危ない!」
ライア「!」スウィングベント
キィンッ…ギリギリ
リュウガ「二対一でいいよ」
ライア「唯…お前っ、何があったんだ…ぐっ」
?『いや、二対二だ』スゥゥ
タイガ「っ!?」ドカァ…ゴロン
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:21:12.05 ID:mm6YDV+y0 [49/148]
リュウガ「なーんだ、来ちゃったの?」
?『ふんっ』ガッ…ドス
タイガ「きゃあっ、このライダーは…?」
ライア「黄金の…ライダー!」
オーディン(?)『……』ゴゴゴゴゴ
リュウガ「じゃあ、一緒にやろっか」
ライア(これは…なにか、まずい…)
ライア(確実に私たちじゃ勝てない…そんな気がする)
ライア(氷のライダーを連れてここから逃げるか? …に、逃げられるのか?)
リュウガ「ふふ」ザッ、ザッ
オーディン『……』オオオオオ…
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:26:21.44 ID:mm6YDV+y0 [50/148]
「なんか楽しそうなことしてるじゃなぁい?」
リュウガ「? だれ」
ライア(こ、この声…げげっ)
王蛇「私も混ぜなさいよぉ…ねぇ?!」ザンッ
リュウガ「うん! いいよ! 戦おう!」ギィンッ、ガガガ
ライア「不幸中の幸いか…てぇいっ」ブンッ
オーディン『!』シュッ
ライア「おい、死にたくなかったら逃げるぞ!」
タイガ「え!? あ、は…はい!」
タタタ…
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:31:17.75 ID:mm6YDV+y0 [51/148]
ライア・タイガ「はぁ…はぁ…」
ライア「こ、ここまで来れば…さぁ、出口を…」
オーディン『ふんっ』ザンッ
ライア「あぁっ!? 何!?」
タイガ「そんな…さっきまで追われていなかったのに!」
オーディン『終わらせよう…』ファイナルベント
ライア(ば、万事休すか…お終いだ…)
??「うきゃああ! うきゃきゃああああ!!」
ワラワラワラワラ…ドドンッ
オーディン「!」
タイガ「なに…!? ミラモン? しかもあんなにいっぱい…」
240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:36:23.67 ID:mm6YDV+y0 [52/148]
インペラー「はやくこっちへ! 急いで!」
ライア「なんだあのライダー! …え!? 隣にいるのって…澪!」
ナイト「はやくしろ!」
タイガ「し、信用していいんですかね?」
オーディン『小癪な…』ブンッ…ズガガガガガ
ミラモン「うきゃあああ!?」
インペラー「っ…ほら、ぐずぐずしないで! なにもとって食べたりなんかしないわ!」
ライア「…ああ! くそぉっ、いくぞ!」ガシッ
タイガ「え、え…きゃあっ」
ナイト「よし! 外に出るぞ!」
タタタ…バッ、スゥゥ…
ドカーン
オーディン『……』
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:41:05.08 ID:mm6YDV+y0 [53/148]
・・・
律・梓「はぁ…はぁ…」
恵「よかった…なんとかなったわ」
澪「ええ…って、梓! お前…」
律「や、やっぱりそうだったのか!」
梓「律先輩…そ、それに澪先輩、曽我部先輩まで!?」
梓「そ、そんな…なんなの…一体…?」
律「助けてくれたことには礼を言うけど、どうしてだ?」
恵「私もね、ライダー同士の戦いには反対なの」
恵「だから田井中さん。あなた達と同じように私も他のライダーたちの戦いを止めるために戦っていたのよ」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 11:46:35.37 ID:mm6YDV+y0 [54/148]
恵「話は全部、秋山さんに教えてもらったわ」
澪「勝手に喋ってごめん…」
律「…いや、済んだことだしもういいよ。それより」
律「澪、お前この先何の為に戦うつもりだよ?」
梓(そういえば…みんなそれぞれの目的があって戦ってたんだもんね…私も)
澪「…分からない」
澪「この戦いを今まで頑張ってこれたのは和のおかげ…和の存在だけが私の糧だった」
澪「和が死んじゃった今…私にもう戦う理由はないよ」
律「お前…そこまで和のことを」
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:00:47.03 ID:mm6YDV+y0 [55/148]
梓「え、和さん…和さんもライダーだったんですか?」
律「ああ。…お前も知ってるとは思うけど…もう…」
恵「くっ…」
梓「…あ」
梓「……?」
澪「どうした? 梓」
梓「いえ…なんだか、ライダーって私たちの身近な人ばかりでなんか…」
律「…あらためて考えてみるとそうだな」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:06:18.18 ID:mm6YDV+y0 [56/148]
澪「私が知っているうちでは、唯、律、梓、和、曽我部先輩、じゅ…いや、それだけ」
律「あとは…聡、姫子」
梓「ほら、知っているメンバーだけでも7人はいる」
梓「偶然にしてはできすぎてませんか…?」
恵「確かに…ライダーバトルってそんなに狭い範囲で行われていることなのかしら?」
律「…何か、臭いな」
澪「…うん」
梓「ライダーバトルの裏になにかあるってことですか?」
律「確証はないけど…どうだかな、ここまでくると怪しく思えてきた」
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:11:26.07 ID:mm6YDV+y0 [57/148]
「……」
律「…分かんないこと考えてても仕方がないな。そういえば、梓が戦ってた目的ってなんだ?」
梓「え、わ、私ですか」
律「如何わしいことじゃないよなぁ…?」
梓「ち、違いますっ!」
梓「友達の…純が行方不明になったことは知ってますよね…? だからライダーバトルに勝って純が見つかるようにお願いしようと思って…」
澪「……」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:16:04.52 ID:mm6YDV+y0 [58/148]
律「そうだったのか…ごめんな、疑っちゃって」
梓「い、いえ…気にしないでください!」
恵「秋山さん?」
澪「…え? あ、は、はいっ」
恵「ボーっとして…もしかして、疲れてるのかしら」
澪「そ、そうですかね…はは…」
澪(やっぱり…純ちゃんが目的だったのか、梓は…)
恵「それは大変! それじゃあ、そろそろどこかで休憩しない?」
律「そうですね。梓もいいか?」
梓「ええ、積もる話もあるでしょうし」
澪「そうだな…(純ちゃんのことは…黙っておいた方がいいな)」
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:21:37.68 ID:mm6YDV+y0 [59/148]
平沢家
憂「……」
憂(お姉ちゃんがいない家…)
憂「こんなにも…つらいこと…ないよ」
ス…カチャン
憂「ん…あ、この前拾ったおもちゃ…交番に渡してくるの忘れてた!」
憂「明日、学校に行く時に出してこよっと」
憂「……」シュル
憂「カードが入ってる…えっと、さ…ばいぶ…?」
憂「…よくわかんない」
憂「やっぱり、今暇だし…交番行こっかな」ガチャリ
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:26:06.90 ID:mm6YDV+y0 [60/148]
憂「天気悪いなぁ…雨降る前に早く届けてこないと」
キィーン、キィーン
憂(なに、この変な音)
キィーン、キィーン
憂(やだな…気味悪……!)
『……』
憂「ひっ」
憂(か、鏡の中に…誰かが…もしかしておばけ!? お姉ちゃんっっ…)
『返せ…』
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:31:05.87 ID:mm6YDV+y0 [61/148]
憂「…え?」
『それを返せ…お前にそれは必要ない』
憂「それ…って、この…おもちゃ?」
『……』コクリ
憂「ほ、本当にあなたのものなんですか…」
『そうだ…それを持っていても、お前が苦労するだけだ…さぁ』
憂(返せって言ってるんだもん…返さなきゃ…でも)
憂「い、いやです…」
『なんだと』
憂(い、言っちゃった! どうしよう!?)
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:36:04.19 ID:mm6YDV+y0 [62/148]
『それは戦う為の道具だ…危険だぞ…』
憂「で、でもっ…なんでかわかりませんけど…これを手放しちゃいけない気がするんです…」
『……そうか、わかった』
憂(え…わかってくれたの?)
『本来、それがお前の手に渡ることはなかった…予想外のことだ』
憂「予想外?」
『……もしかすれば、お前は……』
憂「ど、どうしたんですか?」
『幾度もやり直したこの戦い…別の事象が…』
憂「??」
『…もし、お前がよければ……この場所に来てくれ…話がある』ス
『さらばだ…』スゥゥ…
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:41:11.05 ID:mm6YDV+y0 [63/148]
憂「消えちゃった…男の人……だったのかな」
憂「この住所って…たしか…」
憂「おっきなお屋敷があるところだっけ?」
憂「…行ってみよう」
憂「もしかしたら、ここ最近の変なことの原因が分かるかも…」
スタスタ…
…ス
さわ子「あれって、憂ちゃん…よね? なんであの子がカードデッキを…」
さわ子「…少し、後を着けてみましょうか」
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 12:46:07.80 ID:mm6YDV+y0 [64/148]
恵「やっぱりおかしいと思うのよね」
恵「願いが叶うことを知ってて、私たちにわざわざそれを教えて争わせる必要ってある?」
澪・律・梓「…うーん」
恵「そもそもそんな話自体普通なら信じられないわ。ライダーやらミラーモンスターがなければ…」
澪「たしかに…」
梓「そういえば、皆さんはどうやってカードデッキを手に入れたんですか? やっぱり鏡の中の人から?」
律「私はそうだ。そのときに聡がライダーバトルに参加してることを聞かされて、それでライダーになった」
澪「私は和と一緒にいるときだった。鏡のやつの顔は見えなかったけど…たぶん女の声だった気がする」
梓「女の人…」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:00:23.26 ID:mm6YDV+y0 [65/148]
恵「私も恐らく、同じ人ね。女の人よ」
律「私もそうだったかも」
梓「…私もです。でもこれがわかったところで…」
恵「こうやって虱潰しに謎を解いていくしかないわ」
澪「そうですね……!」
キィーン、キィーン
梓・律「ミラモン!」
恵「ええ、行きましょう!」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:05:01.59 ID:mm6YDV+y0 [66/148]
憂「ここが…うわぁ、あらためて見ると本当におっきい…」
憂「ど、どうやって入ればいいのかな…あ、インターホン。ポチっと」
『お待ちしておりました。どうぞ、お入りください』
憂「は、はい」スタスタ…
憂(あ、表札)
憂(えっと…こと…ぶき…)
憂「…どこかで聞いたような」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:10:22.94 ID:mm6YDV+y0 [67/148]
憂「おじゃましまーす…」ギギギ…ガチャン
?「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」
憂(び、びっくりした。執事さん…?)
スタスタ…
…ガチャ、ツー…
さわ子「…驚いた、ここムギちゃんちじゃないの」
さわ子「って…何、人の家に忍び込んでるのかしら! どーも、ライダーになってから気分が大きくなったというか…ふふ」
さわ子「まぁ、いいわ…せっかくだから色々見てきましょ」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:15:02.40 ID:mm6YDV+y0 [68/148]
?「どうぞ、お掛け下さい」
憂「あ、ありがとうございます…あの」
?「はい」
憂「あの…私、ある人からこのお宅に来てくれって言われまして…えっと…」
?「はい。存じております」
?「私が貴女様をお呼びしました。斎藤と申します」
憂「え!? あなたが!? で、でも…さっきと口調が…」
斎藤「何分、お屋敷の中ですから…」
憂「はぁ…それでお話って」
斎藤「…では――――」
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:20:08.74 ID:mm6YDV+y0 [69/148]
・・・
オーディン『はぁっ』カッ、ドォーン
タイガ・ナイト「きゃああ!」
インペラー「っ…なんとか押し切ってみせる!」スピンベント
ライア「同時攻撃…いきましょおぉ!」スウィングベント
オーディン『……』
インペラー・ライア「やああぁあぁぁああ!!」ブォォンッッ
シュンッ…パッ
ライア「消えた!?」
パッ
オーディン『てっ!』ザンッ
インペラー「!? い、いつの間に…!」
ライア(このあいだ逃げた時に突然こいつが現れたりしたのはこの能力だったのか!)
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:25:37.42 ID:mm6YDV+y0 [70/148]
ナイト「瞬間移動…?」
ライア「梓ぁ! ライダーは凍らせらんないのかよ!?」
タイガ「無理です! できません!」
ライア「なんだと! うぐっ!?」ドンッ
オーディン『……』コォォォ
ナイト(奴に対抗するには…サバイブ!)シュル…ガチャン
サバイブ!
インペラー「あ、秋山さんの姿が変わった!」
ナイトサバイブ「おおぉっ!!」ザシュ
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:30:07.60 ID:mm6YDV+y0 [71/148]
・・・
憂「ライダーバトル…」
斎藤「はい。後は全て、話した通りでございます」
憂「どうして…」
斎藤「はい?」
憂「どうしてお姉ちゃんがそんな危険なことしてたんですか!? どうして!?」
斎藤「そうなることが決まっていたからでございます」
憂「誰が…誰がこんなバカなことを…っ」
斎藤「…さて、ここからが本題です」
憂「…?」
斎藤「このライダーバトルを始めたのは…」
ガチャ、ドカーン
さわ子「…へぇ、なかなか面白そうな話してるじゃない」
憂「や、山中先生!?」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:35:07.23 ID:mm6YDV+y0 [72/148]
・・・
タイガ「ふんっ!」ブンッ
オーディン『!』
タイガ「今です! 澪先輩!」
ナイトサバイブ「やああああぁぁあぁ!!」
ザンッッ!!
オーディン『う…ぐ…あ…あぁ…』シュゥゥ…
サァァ…
ライア「…た、倒しちゃったのか?」
タイガ「なんか…それにしては呆気ない気が」
インペラー「…まぁ、結果オーライよ。外にでましょう…」
ナイトサバイブ(手ごたえはあった…でも、何か違和感が)
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:40:09.84 ID:mm6YDV+y0 [73/148]
・・・
ドンッ
さわ子「さぁ! 知ってること全部吐いてもらうわよぉ?!」
斎藤「仮面ライダー王蛇か…いつの時もこのライダーの適正者は凶暴だな…」
憂「ど、どうして先生がここに…」
さわ子「憂ちゃんを着けてきたのよっ、カードデッキを持ってるところをちょうど見かけて、ね!」
憂「それは…」
さわ子「興味あるわねぇ、ライダーバトルを誰が始めたのか…その目的は何か」
さわ子「ただ戦うだけってのも飽き飽きしてたところだったのよぉ、ふふふ」
斎藤「…では話そう。真実を」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 13:45:26.20 ID:mm6YDV+y0 [74/148]
唯「……」
サァァ…ス
紬「…鏡の外はどう?」
唯「うん…何だろう、何かね」
唯「すっごく嬉しい」
紬「嬉しい?」
唯「こう…胸のあたりがね、ウキウキしてドキドキしてね」
唯「気分が良くなるの」
紬「そう…ふふ」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:00:10.58 ID:mm6YDV+y0 [75/148]
唯「いつまでもこうやって、この世界にいたいなぁ」
紬「…できるわ。かならず…」
紬「あなたを作りだしたのは私だもの…ちゃんと責任を取って完全な存在にする」
紬「そう約束したでしょう? 子供のときに」
唯「そう…だったね。紬ちゃん」
紬「ふふ、ムギでいいって言ってるじゃない」
唯「ううん、紬ちゃんは紬ちゃん…あはは」
紬「ふふ、ふふふふ…(この時を永遠にする為にも…ライダーバトルを完遂するのよ。かならず…どんな手を使ってでも…!)」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:06:05.59 ID:mm6YDV+y0 [76/148]
憂「そんな…うそ…」
斎藤「全て事実だ」
憂「で、でも…だって! ムギさんがそんなこと…」
さわ子「…はっ」
さわ子「ムギちゃんが何企んでるかは知らないけど、むしろ感謝したいところだわ」
さわ子「だって、おかげで私の好きに戦えて、暴れられるんですもの! あははははは」
憂・斎藤「……」
さわ子「それより…私にはあんたが何者なのか教えてもらいところねぇ? あんた、ただのおっさんじゃないんでしょお?」
斎藤「……そうだな、言っておこうか」
斎藤「私は数年前にライダーシステムを独自で開発した。そして…」
斎藤「ライダーバトルの創始者は…この俺」
斎藤「神崎 士郎だ」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:14:14.50 ID:mm6YDV+y0 [77/148]
さわ子「…あんたが? はぁ? 神崎? 斎藤ってのは?」
斎藤「斎藤の名はこの屋敷で働くことになったときに私が決めた偽名だ」
さわ子「なぁにそれ」
憂「…ということは、全ての元凶は…」
斎藤「ああ、私だろうな…」
斎藤「数十年も前のことだ…私はライダーバトルを始めた」
斎藤「自身が作り上げたライダーシステムを全くの他人に与え、争わせた」
さわ子「勝てばー…願いが叶うって? ふふ」
斎藤「……あれは戦いに乗せる為の私の狂言の一つにすぎない」
さわ子「何それ、詐欺じゃない。詐欺!」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:18:05.44 ID:mm6YDV+y0 [78/148]
憂「それじゃあ斎藤さ…神崎さんはそこまでしてライダーバトルで何を得ようとしたんですか?」
斎藤「…わからない、思い出せない」
憂「え?」
斎藤「私は何の為に…そこまでライダーバトルに固執し続けたのか思い出せない…ずっと…長い間…」
さわ子「随分と都合いいのね、あんた」
斎藤「何も思い出せない私が路頭に迷っていた時、ここの主人が私に救いの手を伸ばしてくれた…それからは自らを斎藤と名乗り、紬お嬢様のお世話をさせていただいている」
憂「…そうだったんですか」
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:26:08.66 ID:mm6YDV+y0 [79/148]
斎藤「しかし、私は…紬お嬢様がミラーワールドへ関与することができることをすぐに知った…ここまで来てもまだ゛アレ゛は私に纏わりつくのかと…まさに皮肉だな」
さわ子「はっ、自業自得じゃない」
斎藤「…お嬢様は空想の生き物を絵に描いて遊ばれることを何よりも気にいられていた。しかし、お嬢様が描かれた生き物はミラーワールドへ現れ、ミラーモンスターとして存在するようになった」
憂「描いた絵が…本物の生き物にってことですか!?」
さわ子「あははははは!! ばっかみたい!! 続けて、続けて!」
斎藤「…ある日、紬お嬢様がそこの窓から外の景色を眺めていた時だ」
斎藤「ある少女の姿を見つけたのだ。歳の頃はお嬢様とちょうど同じぐらい…一目でお嬢様はその少女を気にいり、少女を絵に描いた」
斎藤「それが平沢唯…平沢憂、お前の姉だ」
憂「お姉ちゃん…」
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:31:21.90 ID:mm6YDV+y0 [80/148]
斎藤「例外なく絵に描かれた平沢唯はミラーワールドに実体化し、存在した」
斎藤「紬お嬢様は友人ができた、と毎日のようにミラーワールドへ入り、平沢唯と遊んでいた…しかし」
・・・
紬「どうして唯ちゃんはここから出られないの?」
唯「えっとねー…きっと、私がかんぜんなそんざいじゃないからだよ!」
紬「かんぜん?」
唯「うん。私は平沢唯だけど平沢唯じゃないんだもん」
唯「鏡の外には本物の平沢唯がいるから…」
紬「ち、ちがうもん! 本物はこっちの唯ちゃんだもん!」ギュッ
唯「紬ちゃぁん」
紬「私がね、私が唯ちゃんをかんぜんなそんざいにしてあげるからね…ぜったいに」
・・・
憂「もう一人の…お姉ちゃん」
さわ子「あの黒いやつか…へー」
277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:36:13.31 ID:mm6YDV+y0 [81/148]
憂「つまり、ムギさんは…」
憂「このライダーバトルを完遂させて、ミラーワールド側のお姉ちゃんを現実のものにしてしまおうとしている…ってことですよね」
斎藤「…そういうことになるか」
さわ子「あらあら! 随分自分勝手な話だとこと…それじゃあ、何?」
さわ子「私らライダーはムギちゃんの手の上で踊らされていただけってこと?」
斎藤「……」
さわ子「くくく…くくっ、あはははは…あー、超お腹痛いわぁ…くぷぷぷ…」
憂「こんなこと…許されません! ううん、許さない!」
斎藤「…本当にそう思うか」
憂「はいっ」
斎藤「ならば平沢憂…お嬢様を…紬お嬢様を…」
斎藤「…止めてくれ」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:41:39.14 ID:mm6YDV+y0 [82/148]
梓「あの黄金のライダー…」
律「ん、やっぱり梓も何か引っかかるか?」
梓「ええ、あのライダーの動き…どこか無機質な感じがしてて」
梓「ロボットと戦っているみたいな感覚でした」
恵「やっぱりみんな感じてたのね。私もあのライダー…まるで中に誰も着ている人がいない様に思えた」
澪「うん…」
律「装着者がいないライダー…本当にそんなのいるのか?」
澪「何が何だか…」
澪(こんなときに和がいてくれれば、どんなに頼りになってくれただろう)
澪(和…私、どうすればいいのかな。何をしなきゃいけないのかな)
澪(私、分からないよ…)
280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:46:33.15 ID:mm6YDV+y0 [83/148]
真鍋家
チーン…
澪「……」
澪(写真の中の和…すごく元気そうだ。まだ生きてるみたい)
澪「私ね、和」
澪「最初、和の後を追おうとして…死んじゃおっかなって思ってたんだ」
澪「戦っていても目的がない、剣を振りかざしても虚しいだけ…」
澪「だから死のうって…でもね、できなかったよ」
澪「死ぬのは…怖いよ…和ぁ…」グスッ
ス
和母「…和に会いに来てくれてありがとうね。きっとこの子も喜んでるわ」
澪「あ…」
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 14:51:50.03 ID:mm6YDV+y0 [84/148]
澪「わ、私はこれで…お邪魔しました」サ
和母「待って。あなた、秋山澪さんよね?」
澪「? はい…そうですけど」
和母「あの子の部屋を片付けていたらね、あなた宛ての手紙が机の上に置いてあったのよ」
澪「あ…そんな…」
和母「まだ封は開けてないから安心して。それじゃあ…はい」ス
澪「……こ、ここで読んでもいいですか…?」
和母「ええ」
澪(和…)ス
283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:00:12.50 ID:mm6YDV+y0 [85/148]
澪へ
この手紙をあなたが読んでいるということは、恐らく私は死んでいるということになるのかしら。
そう思いながら書いているとなんだか複雑な気分になるわ。
あのね、澪。私がライダーバトルで勝つ為に澪が手伝うって言ってくれた時、私とても驚いたのよ。
あの怖がり屋な澪が戦うって…私の為に。相当勇気を振り絞ってくれていたんでしょう?
それなのに私、そんなあなたを自分が勝ち進む為の道具のように扱って…私最低よね、あなたの思いを踏み躙っていたのよ。
今さらこんなこと書くのはあれだけど…澪、あなたには剣じゃなくて、あの頃のあなたのようにベースを持っていて欲しかった。
私、あなたの演奏するベースの音…大好きだったのよ?
途中でこの戦いがやめられないのはわかっている。
今さらやめろだなんて言いたくても言えない…それなら澪、いっそのこと。私の為に戦わないで、あなたの為…あなた自身の為に戦いぬいて。
…長くなっちゃいそうだからこれで終わりにするわね。
最後に…こんなこと書くのも私らしくないけど…もし、生まれ変われるのなら…澪、あなたにもう一度会いたい。…それじゃあね。
真鍋 和より
284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:05:26.50 ID:mm6YDV+y0 [86/148]
澪「……あ…あ」
和母「たぶんね、あの子…もう自分の命が長くないってこと…分かってたのかしらね」
和母「あの子が最後に手紙を渡すぐらいなんだもの、あなたのことをとても大切に思ってたのよ。きっと」
澪「和ぁ…の゛ど…がぁ…っぐ…ああ…あぅ…」ペタン
澪「あああああああ…うわああああ…」
和母「あの子の分まで…生きてあげて。秋山さん」
澪「はい…はい…生きますっ…わ…わた…し…ぜったい…」
澪「うわあああああん」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:10:06.86 ID:mm6YDV+y0 [87/148]
平沢家
憂「……」
キィーン、キィーン
憂「! ……」
スゥゥ…
唯「よいしょっと」
唯「憂?」
憂「そ、そうだよ」
唯「あはっ、ホントに私たち瓜二つだね」
憂「……」
憂「お、お姉ちゃんを返して」
唯「ん~?」
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:15:25.42 ID:mm6YDV+y0 [88/148]
唯「何言ってるの? 私、一応唯なんだけど」
憂「あなたはお姉ちゃんの姿をしてるけど…私のお姉ちゃんじゃない」
憂「ミラーワールドの平沢唯!」
唯「うん、そうだよ」
唯「いいじゃん! この際だし、私が憂のお姉ちゃんってことで」
憂「いや! そんなのいや!」
憂「私のお姉ちゃんはたった一人! のんびり屋さんだけど…優しくて、温かくて、可愛くて…世界でたった一人の大好きなお姉ちゃんだけ!」
唯「…そっか」
唯「残念だなぁ。憂のお姉ちゃんになれると思ってたのに」
唯「それで、どうして欲しいの? この体を返してほしいの?」
憂「返してくれるの!?」
唯「私と戦って勝てたらね」
憂「!」
287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:20:15.43 ID:mm6YDV+y0 [89/148]
唯「言っておくけど私、強いよ! めちゃくちゃ」フンス
憂(もう一人のお姉ちゃんと戦う…しかも、体は本物のお姉ちゃん…)
憂(そんなの…戦えないよ…)
唯「…戦わないの? 憂」
憂(ムギさんを止めることができれば…お姉ちゃんを取り戻せるかもしれない…)
憂(でも実際のところ、あの人をどうにかできるかすら怪しい…)
憂「…少し、考えさせて」
唯「ふふ」
唯「三日後にまたここに来るね。それまで憂、ちゃんと生き残っててよ?」
スゥゥ…
憂「…お姉ちゃん」
288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:25:07.81 ID:mm6YDV+y0 [90/148]
数時間前
憂「止めてくれって…そんな」
斎藤「無茶は承知の上で頼んでいる。元はといえば、私がお嬢様にこのライダーバトルのことを教え、手伝わなければよかったこと」
さわ子「ほんと、無責任な男…」
斎藤「過去に私がこの戦いに何を求めていたかは分からない…だが、紬お嬢様には…私と同じような道を辿ってほしくない」
斎藤「彼女には…幸せでいてもらいたいのだ」
憂「神崎さん…」
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:30:11.97 ID:mm6YDV+y0 [91/148]
憂「…言われなくても、お姉ちゃんの為です。私はムギさんを止めますよ」
さわ子「ていうか…そもそもなんで唯ちゃんがこの戦いに参加する必要があったわけ? ライダーバトルを完遂させるだけの為なら…」
斎藤「ミラーワールドの平沢唯はリュウガ…つまり龍騎と相反する存在。現実世界の平沢唯と融合する為には、完全に表と裏の存在にならなければならない」
斎藤「これは最初から仕組まれていたことだ。平沢唯が龍騎になるようにな」
さわ子「つまり…ミラーワールドの唯ちゃん一方だけがライダーなのはダメで、ライダーとしても表裏が成り立ってなきゃダメだったってことね? 面倒臭い」
斎藤「…後は、現実世界の平沢唯の精神状態が不安定な時に、ミラーワールドの平沢唯がその体を乗っ取る、ということだ」
憂「そんな…」
憂(絶対に…絶対にお姉ちゃんを取り戻すよ! 絶対に!)
さわ子「さて、と……大体の話も分かったことだし…」
さわ子「戦いましょーか? 憂ちゃん」ス
憂「!」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:35:15.06 ID:mm6YDV+y0 [92/148]
さわ子「難しい話にもそろそろ飽きてきて、体を動かしくなってきたころでしょ?」
憂「い、いやですっ! そんな…」
さわ子「あら、ムギちゃんを止めるにはどのみちあなたもライダーになって戦わなきゃいけないのよぉ? 今のウチに慣れておいても損はないんじゃないかしらねぇ?」
憂「うう…そんな…先生…」
さわ子「ほら、さっさと準備なさい。先生が手とり足とり…戦い方を教えてあげる。ふふ!」
憂「あ、あ、あ…くっ、ごめんなさい!」タタタ…
さわ子「ちょ!? …あーあ、逃げちゃった…つまらないの」
斎藤「……」
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:40:06.08 ID:mm6YDV+y0 [93/148]
律「たまにはこうやって部室でのんびりしてるのもいいな」
梓「ふふ、そうですね」
梓「…唯先輩がいませんけどね」
紬「……」
紬「お茶が入ったわ。はい、みんな」
澪「ありがとう、ムギ。…うん、ムギのお茶はいつも美味しいな!」
律「なぁ」ボソ
梓「はい?」
律「最近、澪…元気になったな」
梓「そういえば…そうですね。何はともあれよかったです」クス
律「そうだな」
キィーン、キィーン…
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 15:45:19.66 ID:mm6YDV+y0 [94/148]
キィーン、キィーン
律・澪・梓「!」
澪(最近、ミラモンがあきらかに多くなってきてる…)
律(一般人への被害もこれじゃあ大きくなるばかりだ…)
梓(やらせません! 私たちがいる限り…!)
ス
紬「あら…みんな、どこへ行くの?」
律・澪・梓「トイレ!!!」
ガチャ…タタタ
紬「…ふふ」
紬「戦え…潰しあえ…もっと…もっと…!」
「戦え…戦え…!」
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:01:08.97 ID:mm6YDV+y0 [95/148]
・・・
ミラモン「おっ、おっ、おっ、おっおっ」ブーン
ライア「こいつら…何匹いるんだよ! 倒しても倒してもキリがない!」
ナイト「律! 油断しないで!」ザシュッ
フリーズベント
カチコチ…
ミラモン「おっ…おおっ…お…」カチーン
タイガ「これで少しは…」
ミラモン「きょおおおおお~おおぉぉ」ダダンッ
タイガ「うっ!?」
ライア「ああぁ!? …っぐ」
ナイト「律っ、梓ぁ! くそ、なんとかしなきゃ…」
ナイト「曽我部先輩…先輩はこないのか…!?」
インペラー「あら、今私のこと呼んでくれたのかしら!」
ナイト「曽我部先輩!」
299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:06:05.67 ID:mm6YDV+y0 [96/148]
インペラー「嬉しいわ。秋山さんが私を必要としてくれたなんて」
ナイト「先輩! 早くこのミラモンたちを…律と梓が!」
インペラー「そのまま続けて! その二人を殺しなさい」
ミラモン「きょおおおおお~おおぉぉ」
ミラモン「おおっ、お~!」
ドカンッ
ライア・タイガ「ああああぁぁあっ!!?」
ナイト「先輩!? なに言ってるんですか!? それよりあのミラモンたち…」
インペラー「ええ、私の命令に忠実な部下たちよ」
ナイト「そんな……う、裏切ったんですか…?」
300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:12:27.67 ID:mm6YDV+y0 [97/148]
インペラー「裏切る!? とんでもないっ、私があなたを裏切るはずがないじゃない! 私はいつでもあなたの味方よ?!」
ナイト「だ、だったら攻撃を止めさせてください! このままじゃ二人が」
インペラー「…いいえ、秋山さん。これでいいの。これでいいのよ」
ミラモン「うももももも~!!」ガガッ、ザンッッ
タイガ「はぁ…はぁ…うぐっ…そ、曽我部…先輩…?」
ライア「どういう…ことだ…!?」
インペラー「ごめんなさい。私、あなたたちに嘘をついていたの…私、叶えたい願い事があるのよ。秋山さんが私だけの物になるようにって…」
ライア(ま、まだこの人、澪のことを!)
インペラー「秋山さんに会えたとき、私とっても嬉しかったわ…ライダーとして再会したことはちょっぴり悲しいけれど…」
ナイト「先輩…」
インペラー「でもね、秋山さん! 私考えたの! 秋山さん以外のライダーを殺しちゃえばこの世界で私たちは二人っきり…思いっきり愛しあえるのよ」ニコニコ
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:17:35.83 ID:mm6YDV+y0 [98/148]
タイガ「それじゃあ…なんであの時、私たちを助けたんですか!」
インペラー「あなたたちを助けることで秋山さんの笑顔を見られると思ったから…」
インペラー「だから手を貸し続けたのよ。でももういいの、全部面倒になっちゃった」
ライア「狂ってやがる…くそ…っ」フラフラ
インペラー「あなたたち…邪魔なのよ。秋山さんの周りをウロウロウロウロ…」
インペラー「ウロウロウロウロウロウロウロ!! ほんとに邪魔、目ざわり」
ナイト「先輩っ、いい加減にしてください! じゃないと…」ス…
インペラー「! わ、私に剣を向けるの? 嬉しい! 秋山さんが私を見てくれてる!」
ナイト「う…」ゾク…
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:22:10.72 ID:mm6YDV+y0 [99/148]
ライア「先輩…あんた自分で願いが叶うか怪しいって疑ってたじゃんかよ…あれは何だったんだ!」
インペラー「疑ってるわよ。でも信じてみてもいいじゃない、ふふ……まぁ、もうそんなことどうでもいいのだけれど…さぁ、やって」
ミラモン「きょきょおおおお~!!!」バッ
インペラー「願いなんて自分で叶えちゃえばいいんですもの」
ライア「くそ…梓! やるぞ!」ズンッ
タイガ「はい! 来て、デスにゃん!」アドベント
デスにゃん「ぐるるるる!!」ブン、ブォンッ、ガンッ
インペラー「案外粘るのね…秋山さん、待ってて。もう少しかかりそうだから」
ナイト「たあああぁあああっ!!」ザシュッ
インペラー「あんっ!」
303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:30:14.26 ID:mm6YDV+y0 [100/148]
ソードベント
ナイト「はっ!」ズンッ
インペラー「ああぁ! いい! 秋山さん! …でも」シュッ…ガガッ、ドン!
ナイト「ふぐっ!?」ズサァー…
ナイト(すごい威力の蹴り…前に戦った時より確実に強くなってる!)
インペラー「しばらくそこで寝てて。後でいっぱい愛しあいましょう? ふふ」
ナイト「そういうわけにも…いかないっ!!」ダダダ…シュ
インペラー「あぁ…もうっ、欲しがり屋さん! うふふ!」
アドベント
エビルダイバー「すぃー」ドンッ
インペラー「っ! 何するのよ!? 早くやられちゃって!?」
ライア「ふ…ふざけんな…! うぐっ…!?」
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:35:22.00 ID:mm6YDV+y0 [101/148]
インペラー「ええいっ」ズンッ
ライア「あぐっ…」ヨロ
タイガ「り、律せんぱ…あ…う…」
ギガゼール「ぎゃっ、ぎゃ、ぎゃ!」ガリガリガリガリ…
ナイト「ちくしょう! ちくしょう! 曽我部ぇっ!!」サバイ…
ドカンッ
ナイト「きゃああっ!!」
ミラモン「きょおおおお~」
インペラー「ちょ、ちょっと! 秋山さんに手荒なまねしないで!」
ミラモン「きょきょおおお…」シュン…
インペラー「秋山さんも大人しくしていてって言ってるじゃない。お願いだから言うこと聞いて? それから…」ス…ビリッ、ビリ…
ナイト「!! (しまった…サバイブのカードが…)」
インペラー「こんなものに頼っていてはすぐにダメになってしまうわよ」ポイ…
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:38:22.89 ID:mm6YDV+y0 [102/148]
ごめん、少し席外します。
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:26:33.28 ID:mm6YDV+y0 [103/148]
戻った。今日で終われるかな
ライア・タイガ「はぁ…はぁ…ぐぐっ…」ドシャァァッ
ナイト「……っ!!」
ナイト「何が…何が愛しあおうだ…私の大切な仲間を傷つけておいて…許さない!」
インペラー「や、やだぁ…秋山さん怖い…そんなに怒らないで…ね?」
ナイト「うるさい! お前なんて…大っ嫌いだ!」
ミラモン「 」ピタ
ギガゼール「 」ピタ
タイガ「? …こ、攻撃が止まった?」
ライア「何が……とにかくチャンスだ。一気に…」
インペラー「あ……あ…あああ…あ…ああ…あ…」
ライア(曽我部の様子が…どうしたんだ?)
インペラー「あああ秋山さん…が……今、私に…だ、だだ…」
インペラー「だい…きき…きら…」
インペラー「…大っ嫌い?」
314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:32:33.17 ID:mm6YDV+y0 [104/148]
ミラモン「きょおおおおおおおお!!!!」
ギガゼール「ぎゃぎゃぎゃああああああ!!!!」
タイガ(ミラモンたちが! 何!?)
インペラー「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ナイト・ライア・タイガ「!?」
インペラー「嫌われたぁあぁ!! 嫌われちゃったああぁあぁ!! いやぁああ!! いやあああああぁぁあっぁぁあ!!」
ライア「お、おい! どうしたんだよ! しっかりしろ!?」
インペラー「あああ…どうしよう……死にたい、消えてなくなりたい……」
インペラー「……」
インペラー「…もう、いっか。終わった恋にいつまでもウジウジ言って、未練がましいのはみっともないものね」
ナイト「ん…?」
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:37:41.96 ID:mm6YDV+y0 [105/148]
インペラー「ふぅ…」
インペラー「それじゃあ、秋山さん。あなた…」
インペラー「死んでもらうかしら」スピンベント
カチャンッ! ダダダダ!
ナイト「!?」
ナイト(しま―――――)
タイガ「まずい! 澪先輩!!」
コピーベント
ライア「う…うわあああああああああああ!!!!」シュッ
ナイト「律!?」
インペラー「邪魔しないでええぇぇぇえええ!!!!」
ザクッ…ドスッ…
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:43:59.65 ID:mm6YDV+y0 [106/148]
ライア「うぐっ!?」
ズシュ…
タイガ「り、律先輩っっ!!?」
ナイト「そんな…律っ!!」タタタ
ピキ…ピキピキッ、パリーン
インペラー「…そ、そんな……わ、私のデッキが…あ…あああ…い、いや…」シュゥゥ…
恵「き、きえt―――――――――――――」
シュゥゥ…
ライア「はは…ははは……」フラ…バタリ
ナイト「死ぬな! 死ぬなぁ!! 律ぅっ!!」ユサユサ
タイガ「うそ…いや…」
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:48:46.99 ID:mm6YDV+y0 [107/148]
ライア「あ、やば……私…」シュゥゥ…
ナイト「いやだ! いやだあぁあ!! 死なないで!!」
タイガ「律せんぱぁいっっ」
シュゥゥ…
律「…こんなところで終わるなんて…思ってもなかったわ…あははは」
タイガ「変身が…」
ナイト「ああ…あああ…いやぁ…」
律「最後になりそうだから…言っておくぞ…」
ナイト「え…?」
律「お前らさ、私の分まで生きて…」
律「そしてさ…自分の為に戦え…お前らが信じたことなら…さ…きっと正しいよ…」
タイガ「やめてください! そんな、もうお別れみたいに…言わないでぇ……」
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 18:54:30.77 ID:mm6YDV+y0 [108/148]
律「あず…さ、み…お………」
ナイト「いやぁ…いやぁ…」
タイガ「う…く…っ」
律「なく…な…泣くな!」ギュッ
ナイト・タイガ「!」
律「胸張って堂々としてろ! ウジウジしてんな!」
ナイト「り、律…」
タイガ「あ…」
律「よし! ……じゃあな…ばいばい」ニコ
スゥゥ…
仮面ライダーインペラー 曽我部 恵 死亡
仮面ライダーライア 田井中 律 死亡
321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:02:22.58 ID:mm6YDV+y0 [109/148]
タイガ「あ…ああ…」ペタン
タイガ「消え…ちゃった…律…先輩」
ナイト「……」
エビルダイバー「すぃー…す」
ビュウッ
エビルダイバー「すりゃあああああああああ!!」
タイガ「律先輩が脱落したから…野生化したんだ…」
ナイト「危ない! 梓っ」バッ
タイガ「っ…」
エビルダイバー「すりゃりゃああああ!」ビュオォォ
ナイト「…立て、梓!」カチャ…ス
タイガ「え…?」
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:07:06.35 ID:mm6YDV+y0 [110/148]
ビュンッ…ザンッ
エビルダイバー「す!?」
ナイト(思った以上に素早い!)
タイガ「もう…私、澪先輩……私…」
ナイト「立て!!」
ナイト「さっき律がどんな気持ちで消えていったか分かるか!? あいつは私たちにあきらめろって言ったのか!?」
タイガ「澪…先輩?」
ナイト「うわあああ!!」ザシュッ
エビルダイバー「ああああ!?」
ナイト「私は、私はもう迷わないっ! 律っ、和ぁっ、私はこの戦いを止める! いや…」ズバッ!
エビルダイバー「すりゃあああ!!」ビュォォ
ナイト「終わらせてやる!!」
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:13:17.06 ID:mm6YDV+y0 [111/148]
キィィン!
ナイト「!」
王蛇「はろぉ~しばらくじゃない…のっ!」ドンッ
ナイト「くっ…!」
タイガ「あのライダーは…! はぁっ!」ブンッ
王蛇「おっと、遊びたいのは山々だけど…まずはこっちの用を済まさせなさい!」
エビルダイバー「あああ…?」
王蛇「かーわいそーにぃ、主人がいなくなっちゃったのねぇ…でも安心して?」ス
ナイト「契約のカード!? まさか!」
エビルダイバー「す…りゃあ……」
シュォォォ…ス
王蛇「はーい、契約完了。ふふふ」
タイガ「モンスターの多重契約!? うそ…」
324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:18:18.15 ID:mm6YDV+y0 [112/148]
王蛇「あっははははは!! これでパーツが全部揃ったわぁ!!!」シュル
ベノスネーカー「きしゃああああああああ」
ゲラスたん「ふんもっふ」
エビルダイバー「すぃー」
ナイト「何を…」
王蛇「最強のモンスターを生み出すのよぉ…うふふ!」
ユナイトベント
ゴゴゴゴゴ
タイガ「ミラモンたちが…合体してる!?」
ガシャン、ガシャン、ガガガ…
ジェノサイダー『お…おお…おおおおおおぉぉおぉおおおぉおおおおぉお!!!』
王蛇「キタァーーーーーー!! あははははははは、おほほほ…おえっ、げほ…ふふふふふ!」
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:23:36.59 ID:mm6YDV+y0 [113/148]
ナイト「なんだあいつは…! 梓、気をつけろ!」
タイガ「は、はいっ」
王蛇「んふふふ…いいわぁ、最っ高。さぁ、ジェノサイダー! あんたの力を見せて頂戴!」
ジェノサイダー『おおおおお…おぉぉぉおおぉおぉおおお!!!』パカッ…ゴゴゴ
ドカァァンッッ
ナイト・タイガ「ああぁっ!!」ガガガガ…バタッ
王蛇「あっはははは!! いい、凄過ぎっ! いいわよぉ!」
ナイト「このっ」ファイナルベント
ダークウイング「きいいいいいいい!」
シュルル…グルングルングルンッ
ナイト「てやあああぁぁっ!!」グオォオンッ
ドカーン
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:29:15.37 ID:mm6YDV+y0 [114/148]
シュゥゥ…ゴゴゴ
ジェノサイダー『……』フンス
タイガ「そ、そんな…倒せてない…澪先輩っ」
ナイト「はぁ…はぁ…っぐ」フラフラ
王蛇「その程度じゃ歯も立たないわよ。ふふ…ほら、サバイブだっけ? あれを使いなさいよ! もっと私を楽しませなさいよ! ライダー?! あはははは!」ファイナルベント
ジェノサイダー『んぐ…おおおおぉぉおおおおおぉ!』ガバッ…バクバクムシャムシャ
タイガ「自分のお腹を食べてる!? どういうこと!?」
ジェノサイダー『おおおおおぉぉおおおお…』ゴゴゴゴゴゴ…
タイガ「あの穴は…」
王蛇「そう! ブラックホォォーールゥゥゥ!! あっははははは」ダダダ…
ナイト「梓ぁ!! 逃げるぞっ! 早く!」
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:35:36.40 ID:mm6YDV+y0 [115/148]
王蛇「すっとろいのよぉ~! シュゥゥ…トっ!!」ドカンッ
タイガ「あぁああっ」ヒュー…
ジェノサイダー『おおぉおおおぉおおお…』ゴゴゴゴゴ
ナイト「梓ぁっ!」
ダダダ…
タイガ(だ、だめっ…! 吸い込まれる…)
ナイト「間に合ええぇぇえぇええ!! うわあああぁぁぁぁっっ!!」オォォォ
王蛇「もう遅いわよぉ! あっはははははは!!」
ファイナルベント!
?「いっけえええぇぇえぇええええええ!!」ブォォォオオオオンッッ!
ズガァァァンッッ…キキィーッ
ジェノサイダー『お…お…おおおお』ドカーン
王蛇「は!? え!? う、うそぉ…」
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:42:34.67 ID:mm6YDV+y0 [116/148]
ス…ザッ、ザッ、ザッ
龍騎サバイブ(?)「…はぁ、はぁ」
ナイトサバイブ「龍騎!? ゆ、唯か…唯なのか!?」
タイガ「え…ゆ、唯せん…ぱい…?」
王蛇「来たわねぇ」
龍騎サバイブ「……!」キッ
王蛇「憂ちゃぁんっ!」バッ、キィンッ
龍騎サバイブ「っぐ!? はぁ…はぁ…!」
タイガ「え…う、うそ…」
ナイト・タイガ「憂(ちゃん)!?」
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:47:01.51 ID:mm6YDV+y0 [117/148]
>>331 のナイトサバイブはミス
キンッ、ギリギリギリ…ガァギィンッ
王蛇「きっと戦ってくれると信じてたわぁ!! 待ってたのよぉ!?」
龍騎サバイブ(憂)「あなたの為に戦ってるんじゃありません!」ザンッ
王蛇「あははははは!!」
タイガ「憂が…ライダー!?」
ナイト「いや、それよりも驚くことは何で憂ちゃんが龍騎に…」
王蛇「もっと…もっとよぉ! 剣はただ振り回せばいいってもんじゃないの!」シュッ…
龍騎サバイブ「!」
ガガッ
龍騎サバイブ「かはっ…えい!」ガシッ
王蛇「あらぁ!?」
グイッ…ダンッ
王蛇「あうっ!」
龍騎サバイブ「はぁ…はぁ…」カチャ…
333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:52:12.80 ID:mm6YDV+y0 [118/148]
タイガ「す、すごすぎです! あの紫のライダーを…」
ナイト(…どうする気だ)
龍騎サバイブ「……」ス…
王蛇「? …どうしたのよ、止め刺さないの?」
王蛇「情けかけられんのが一番腹立つんですけどぉ?!」
龍騎サバイブ「違います。そんなのじゃありません」
龍騎サバイブ「命を助ける代わりに、私の協力をしてください。先生」
龍騎サバイブ「事情は…知ってますよね。聞いてたんですから」
タイガ「あの二人、何の話を?」
ナイト「わからない。ここからじゃ声が小さすぎて聞こえない…」
王蛇「……」
334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:01:13.77 ID:mm6YDV+y0 [119/148]
王蛇「私が…そんなお願い素直に聞くと思ってるわけぇ?」
龍騎サバイブ「思ってません」
王蛇「舐めてるのかしらぁ!?」
龍騎サバイブ「いいえ、ですけど…先生はもっと強い相手と戦いたいと思わないんですか?」
王蛇「そりゃあ…雑魚相手に戦うなら強い奴の方が楽しいけど」
龍騎サバイブ「私がこれから戦おうとしている相手は…私以上に遥かに強いです」
王蛇「……」
龍騎サバイブ「もちろん、先生…あなたよりも」
王蛇「あ゛…」ピク
龍騎サバイブ「その先は、どう考えるかはあなた次第です」
王蛇「…へぇ」
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:05:14.19 ID:mm6YDV+y0 [120/148]
王蛇「やっぱり…あなた、ちょっと違うわ」
王蛇「わかった。いいわ…協力してあげる。でも勘違いしないで」
王蛇「仲間になったわけじゃあないの。隙を見せたらすぐに倒させてもらうわよぉ」
龍騎サバイブ「…それで構いません」
王蛇「今日のところはこれで勘弁してあげる。じゃあね」スゥゥ…
龍騎サバイブ「……」ペタン…シュゥ
龍騎「…や、やった。上手くいった…あ、あははは…」
ナイト「憂…ちゃん? 憂ちゃんなのか? 本当に」
タイガ「……」
龍騎「あ…えっと、その…まずは…外に出ましょう? 全部お話しますから…」
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:10:31.55 ID:mm6YDV+y0 [121/148]
・・・
憂「…ふぅ」
澪・梓「……」
憂「やっぱり…澪さん、梓ちゃん」
梓「憂! 憂はいつからライダーに!?」
憂「今さっきだよ」
梓「え」
澪「何で…憂ちゃんが龍騎になったんだ? それは元々、唯が持っていたんだぞ」
憂「…お姉ちゃんが龍騎……本当だったんだ」
憂「全部話させてください。私が知っていること…全て―――――」
339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:15:17.99 ID:mm6YDV+y0 [122/148]
憂「―――…というわけなんです」
梓「そ、そんな…ムギ先輩が…うそ…」
澪「やっぱり、ライダーバトルには裏があったんだな」
憂「私はムギさんの計画を止めて、お姉ちゃんを取り戻します」
澪「つまりこの戦いを終わらせるってことか…それなら、私も協力するよ。憂ちゃん」
憂「澪さん!」
梓「私も…私も唯先輩を助けたい! 少しでも可能性があるっていうのなら…それに」
梓「ムギ先輩も…助ける。憂!」
憂「うんっ」
梓「私も憂と一緒に戦うよ」
憂「ありがとう…梓ちゃん」
憂(4人もいればムギさんを抑えることができるかもしれない…後は…)
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:20:31.57 ID:mm6YDV+y0 [123/148]
約束の日 平沢家
キィーン、キィーン
憂「……」
唯『ちゃんと生き残ってたね。憂』
スゥゥ…
唯「やっほー」
憂「……」
唯「あれ? なんか乗り悪いよぉ、憂」
憂「…約束、したよね」ス
唯「あは、覚悟は決まったんだ?」ス
憂・唯「へんしん!」
龍騎・リュウガ「……」
スゥゥ…
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:25:02.80 ID:mm6YDV+y0 [124/148]
・・・
ドォンッ…ガガガガ…
龍騎「きゃああっ」ズサー…
リュウガ「その程度なんだ。憂ぃ?」
リュウガ「もっと、もっと…私を楽しませてよ! 笑顔にさせてよ!」ストライクベント…ドォン!
ガードベント
龍騎「やっ…ぐ…」タタタ…バンッ
リュウガ「!」
ソードベント
龍騎「てやぁっ!」グ…シュルルル…ッ
バキッ
リュウガ「あうっ!?」
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:32:15.81 ID:mm6YDV+y0 [125/148]
ググッ…
リュウガ「あはははっ」バキィ
龍騎「かはっ…う、うわああああ!!」バキィッ
リュウガ「があ…うぐっ…ふっふふふ! あははは!」バキッ、ドンッ
龍騎「い…やぁ…はぁ、はぁ……おねえ…ちゃんっ!!」バキィィッ
リュウガ「あはは! こ、こうやって…殴り合ってるだけでも…楽しいね! うぐっ…」
龍騎「う…うわあああ…わあああああああ!!!!」グ…
アドベント
龍騎「!」
ドラグブラッカー「ギャオオオオオオ!!」バンッ…ドガァ
龍騎「う…ぐ………!」ヨロヨロ…
アドベント
ドラグレッダー「ぎゃおおおおおお!!」ボォォ…
リュウガ「あはははは…いひひっ! うぎゃぁっ!?」ドカンッ
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:39:34.84 ID:mm6YDV+y0 [126/148]
・・・
澪「今日でいよいよ決着か」
梓「大丈夫…なんですかね」
澪「不安? 梓」
梓「不安なんてもんじゃないですっ」
梓「今度こそ…下手を打ったら死んでしまいますよ…」
梓「それにもう一人の協力者があの紫のライダーだなんて…」
澪「…もう、私たちは後に引けない。行こう! 梓!」
梓「や、やってやるです!!」
澪・梓「へんしん!」
ナイト・タイガ「よしっ!」
スゥゥ…
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:44:47.40 ID:mm6YDV+y0 [127/148]
スタスタスタ…
さわ子「ふふ…」
さわ子「いい加減、決着を着けましょうか」
ス
さわ子(全てのライダーを倒すのはこの私)
さわ子「教え子が相手…? はっ、上等じゃないの」
さわ子「ここまで来て、いまさら引き返すなんてことできないの!」
さわ子「私はぁっ、…私の道を行くだけよ!!」
さわ子「へんしん!」
王蛇「あはぁ…」
スゥゥ…
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:49:20.57 ID:mm6YDV+y0 [128/148]
紬「唯ちゃんが憂ちゃんと戦っている…? そんな! 勝手な行動はとらないと約束したのに…」
斎藤「……」
斎藤「お嬢様。複数のライダーがこちらへ向かっております」
紬「…私の計画がバレたようね。そして…このライダーバトルを終わらせる気だわ」
紬「そんなこと…させないっ!! 斎藤!」
斎藤「はい。紬お嬢様」
紬「もう紛いもののオーディンには任せられない…」
紬「…私がオーディンになるわ。奴らを迎撃するの」
斎藤「お嬢様…」
紬「大丈夫よ。きっと何とかなる…」ス
紬「へんしん!」
オーディン(紬)「…行くわ」
スゥゥ…
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:00:25.09 ID:mm6YDV+y0 [129/148]
・・・
龍騎・リュウガ「やあああっ!!」
ガガガッ
リュウガ「すごい、すごい! すごいよ、憂!」
龍騎「もう…こんなの…いやぁ…ああぁあ…わああああ!!」
ガリガリガリッ…ギンッ
リュウガ「あっははははははは?! ぎゃはははははは!!」
ファイナルベント
ドラグブラッカー「ギャアアアオオオオオオ!!」ボォォ…ゴゴゴ
フワッ…
ファイナルベント
ドラグレッダー「ぎゃあああおおおおおお!!」ヒュゥンッ…ボォォ
龍騎「うっ、ぐ…ああああ…ああああああ!!!」
リュウガ・龍騎「わあああああぁぁぁぁぁぁっぁぁあぁぁあああああああ!!!!」ゴオオオオオオォォォォォ…
…ドカーン
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:05:05.63 ID:mm6YDV+y0 [130/148]
オーディン「……」
ザッ、ザッ…ス
オーディン「大人しく私の言うとおりにしていればいいものを…」
オーディン「澪ちゃん、梓ちゃん」
ナイト「……」
タイガ「本当に、本当にあなたはムギ先輩なんですか!?」
オーディン「ええ、そうよ。梓ちゃん」
タイガ「…どうしてこんなことを!」
オーディン「私を止めに来たというのなら…もう私の目的は知っているはずでしょう?」
ナイト「唯か」
オーディン「そう。唯ちゃん…私のお友達を自由にしてあげる為にこのライダーバトルを始めたの」
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:10:09.01 ID:mm6YDV+y0 [131/148]
オーディン「ライダーの選択には困らなかったわ。私の身の回りにはこんなにも個性豊かで…それこそライダーに相応しい人ばかりなんですもの」
タイガ「最初から私たちを自分の計画に巻き込むつもりだったんですか!」
ナイト「ムギっ、お前…」
オーディン「何とでも思ってくれていいわ。覚悟はしていたもの」
オーディン「さぁ、お話はここまでにしましょうか…」
ナイト・タイガ「…!」カチャ…
オーディン「私は唯ちゃんの為に戦う…ライダーバトルはあと少しで終わりを迎える…」
オーディン「この戦いを完遂させることができれば、唯ちゃんは完全な存在に! 待ってて…唯ちゃん! 私があなたを生み出してしまった責任…ちゃんととるから…!」
タイガ「来ますっ」
ナイト「うおおぉっ!!!」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:15:43.24 ID:mm6YDV+y0 [132/148]
シュゥー…
龍騎「…っ……かは…」
リュウガ「は、ははは…おえぇ…う…はぁ、はぁ…」
リュウガ「やるじゃーん…憂ぃ…」
龍騎「はぁ…はぁ…はぁ…!」
ピキ…ピキピキッ
龍騎「あぁ!? そ、そんな…」
リュウガ「…憂、デッキにヒビが入っちゃったねぇ」
龍騎(いやだ! こんなところで…こんなところで…お姉ちゃんっ…)ピキ…
リュウガ「でも…私の負けみたいだよ」シュゥゥ…
龍騎「え…!? はぁ…はぁ…!」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:20:47.60 ID:mm6YDV+y0 [133/148]
ヨロヨロ…
龍騎「はぁ、はぁ」
リュウガ「…わかってるよ。約束したもんね」シュゥゥ…
スゥ…バタッ
唯「……」
龍騎「お姉ちゃん!」
リュウガ「はやく…外の世界に出してあげた方がいいよ…あ、あははは…」
龍騎「……」
リュウガ「ど、どうしたの…はやくいきなよぉ…」
龍騎「…さようなら、もう一人の…私のお姉ちゃん。私、あなたのこと忘れない…」
リュウガ「…そ、そっかぁ…うれしいなぁ…私…憂のお姉ちゃんに…なれたんだね…」
リュウガ「…うん、満足だよ…ありがとう…ばいばい――――――」
シュゥゥ…
仮面ライダーリュウガ 平沢 唯(ミラー) 消滅
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:26:38.16 ID:mm6YDV+y0 [134/148]
・・・
スゥゥ…
憂「はぁ…はぁ…よっこい、しょ」ドサ…ス
唯「すー…すー……」
憂「よかった…寝てるだけみたい」
キィーン、キィーン
斎藤『リュウガを倒せたのか…平沢憂』
憂「……」
斎藤『これで…危機を免れることができたわけか…』
憂「危機…?」
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:30:28.29 ID:mm6YDV+y0 [135/148]
斎藤『…この戦いは今回で4度目だ』
憂「? …どういうことですか」
斎藤『1度目、2度目、3度目のライダーバトルは全てお嬢様の目論見通り、完遂している』
斎藤『ミラーワールドの平沢唯は現実とミラーワールドどちらにも存在できる完全な存在になった…しかし』
斎藤『奴は真の自由を求め、自身を愛するあまり束縛する紬お嬢様を…殺したのだ。そして、現実世界で破壊の限りを尽くした』
憂「ま、待ってください…! はぁ、はぁ…全然、意味が…」
シュル…
憂「そのカードは…?」
斎藤『タイムベント…効果は、時間を巻き戻す』
斎藤『1度目のときを除けば…私はお嬢様が死んだ時点で、すぐにやり直しとしてタイムベントを使用していた』
憂「ということは、このライダーバトル…繰り返されていた!?」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:36:15.86 ID:mm6YDV+y0 [136/148]
憂「そんな…げほっ、げほぉっ…はぁ、はぁ…」
斎藤『私自身はこのライダーバトルに直接手を出すことはできない。それに…私には紬お嬢様にこんなことはするなと言うことは…できない』
斎藤『いつか…この最悪の連鎖が断ち切られることを待つことしかできなかったのだ』
斎藤『そして平沢憂…ついにお前が現れた。お前がカードデッキを手にすることは今までに一度もなかった。この可能性に私は全てを賭けた…そして』チラ
唯「すー…すー…」
斎藤『お前はリュウガを見事撃破し、平沢唯を救い出すことに成功した』
憂「あ…げほっ…かは」ポタポタ…
斎藤『残るは紬お嬢様を止める…いや、最後の一人になるまで戦い合ってもらうだけだ』
スゥゥ…
憂「……」
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:41:34.13 ID:mm6YDV+y0 [137/148]
唯「すー…んんー…すー…」
憂「はぁ…はぁ…おえ…っぐ」ヨロヨロ…
ペタン
憂「おねえ…ちゃん」ス
唯「ん~…もう、やめてよぉ…うー…」
憂「…そう、だね。こんな戦い…止めさせなきゃ…でも…」
憂「ごめん…ね…げほっ、がは…」
憂「もう…私、だめみたい……」
唯「う…いぃ……うー…いー…」ムニャムニャ
憂「お姉ちゃん…大好きだよ…お姉ちゃん…」ニコ…
憂「 」
仮面ライダー龍騎 平沢 憂 死亡
361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:48:27.13 ID:mm6YDV+y0 [138/148]
・・・
ソードベント
オーディン「やあぁっ」
キィンッ
タイガ「うぐぐ…!」
ナイト「いけ!」ナスティーベント
ダークウイング「きいいいいい!!」キキーンッ
オーディン「!? うぅっ…負けないわ! 負けないっ」アドベント
ゴルドフェニックス「かぁあああぁああーーー!」ドカンッ
ダークウイング「きいいいいい!?」
オーディン「はぁ…はぁ…ふふふ」
タイガ「…?」
ナイト「何がおかしい!」
オーディン「そういえば梓ちゃんのお友達の…純ちゃんだったかしら? あの子がどうして突然消えちゃったかわかる? 梓ちゃん?」
タイガ「え?」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:00:03.05 ID:mm6YDV+y0 [139/148]
ナイト「おい…おい! や、やめろ! 言うなっ、ムギ!」
オーディン「ふんっ」バッ…
オーディン「純ちゃんはね…ライダーだったの。仮面ライダーシザース」
梓「そ、そんな…純がライダー……だった…? だったということはやっぱり…」
オーディン「そう、殺されたのよ」
ナイト「やめろぉぉ!!?」
オーディン「和ちゃんにね。…まぁ、それを黙って見ていた澪ちゃんも同罪よね」
タイガ「え…」
ナイト「くそ…こんなときに…!」
タイガ「ほ…本当…なんですか? 澪、せんぱい…?」
ナイト「……っ」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:05:13.42 ID:mm6YDV+y0 [140/148]
タイガ「う、うそって言ってくださいよ!? ねぇ!?」
オーディン「本当のことなんだから、否定のしようもないわよね? 澪ちゃん」
ナイト「……」
タイガ「そんな…何で…」
ナイト「梓、私は…」ス
タイガ「触らないで!!!」バッ、ズガァ
ナイト「あぅっ!」
タイガ「何が…何が戦いを止める? 終わらせる?」ストライクベント
タイガ「ふざけないでよぉっっ!!!」ガガガッ
ナイト「梓! やめてくれ!」キィン
タイガ「信じてたのに…信じてたのに! この偽善者! 純を…純を返せぇっ!!」
オーディン「…ふふ」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:10:13.67 ID:mm6YDV+y0 [141/148]
ガァアンッ
ナイト「っぐ…くそ…どうして…」
タイガ「わあああぁぁぁああああ!!」ザンッ、ザシュゥッ
オーディン「戦え…もっと戦いなさい…目の前の敵を倒しなさい」
タイガ「きゃああああぁあぁぁああああああああああ!!!」ファイナルベント
デスにゃん「ぐるるるる…ぐおおおおぉおぉおお!!」
ガシッ
ナイト(し、しまった!?)
デスにゃん「ぐおおおぉおおおおぉおおお!!」ガリガリガリガリガリガガガガガァァァッ…
ナイト「ああああああああっ!?」
タイガ「純を…純を返してよぉおおおおおおおおぉぉおおおおおぉぉお!!」ブオンッッ
グシャァ
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:15:27.45 ID:mm6YDV+y0 [142/148]
ナイト「う……ぐ…あ…」ドサ…
タイガ「はぁ…はぁ…! 酷いよ…酷いよ…酷いよ…」
オーディン「あら、梓ちゃん。あなたも純ちゃんがされたようなことと同じことを澪ちゃんにするのね」
タイガ「はぁ…はぁ…ううっ…」
オーディン「復讐って本当に残酷よね。人をおかしくさせてしまうんですもの…ね、梓ちゃん」ス…
ザクッ…
タイガ「…え――――」
ブシュゥゥゥ…
ナイト「あ…ああ…梓ぁあぁぁぁぁあぁああああああ!!!」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:20:02.64 ID:mm6YDV+y0 [143/148]
タイガ「あぐ…うえぇっ…あ…ああ…」シュゥゥ…
ナイト「梓、あずさぁ、あずさぁっ!?」ヨロヨロ…ヨロヨロ…
タイガ「い、いやぁ…消えちゃう…いや…」
ナイト「梓ぁ…死ぬなっ、死なないでくれぇっ」
ナイト「消えないでくれよぉっ」
オーディン「……」
タイガ「澪…せんぱ、い……澪せんぱ…―――」
シュゥゥ…
ナイト「あ、あずさ…あずさぁ……いやぁ、ああ…ああああ…あああああ!!」
仮面ライダータイガ 中野 梓 死亡
372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:25:10.66 ID:mm6YDV+y0 [144/148]
オーディン「次はあなたよ。澪ちゃん」
ナイト「あ…あ…」ガクッ
オーディン「澪ちゃん。あなたに…いいえ、あなたたちに恨みはないわ。友達だから…協力してもらっただけ。ごめんなさいね」ス…カチャリ
オーディン「せめて、楽に死なせてあげるから…」
ナイト「……」
ドドドドド
オーディン「ん…?」
ゲラスたん「ふんもっふ!」ドォンッ
オーディン・ナイト「ああぁっ!?」ズガガガ…
「なーに、これ?」
373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:30:11.08 ID:mm6YDV+y0 [145/148]
王蛇「フィナーレも近いっていうのにこんなに辛気臭くていいと思ってるの?」
オーディン「ぐっ…さわ子…先生」
ナイト「え……さわ子先生?」
王蛇(さわ子)「そっちの金ピカがムギちゃん…んで、そっちの地味なのが澪ちゃんね?」
ナイト(もしかしてとは思ってはいたけど…まさか先生まで…)
王蛇「残りのライダーも少ないし、ここでもうケリつけちゃいましょー?」
王蛇「誰が、一番、強いのか…」
スウィングベント
王蛇「あっははははっはは!! はぁっ、はぁっ!」パァンッ、スパァンッ
オーディン「くっ…!?」
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:35:11.88 ID:mm6YDV+y0 [146/148]
ナイト「はぁ…はぁ…うぐっ」ドカッ…ゴロン
オーディン「なんて力なの…っ」
王蛇「なぁによ…何が私より強い、よ…あの子、嘘ついてたんじゃないのかしら」
王蛇「それじゃあ、もう飽きたし…そろそろ終わらせましょうか」ファイナルベント
ベノスネーカー「きしゃあああぁあああああ!!」ブオォッ…ンベッ
ダダダダ…シュッ
オーディン「く…」
ドンッ
オーディン「え!?」
王蛇「あらぁ!? …んまぁ、どっちでもいいわ…くたばっちゃいなさあぁぁぁあああい!!!」ガガガガガ…ドォンッッ
ナイト「っく、きゃああああ!!」
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:40:37.61 ID:mm6YDV+y0 [147/148]
ナイト「あ…うっ…」
ナイト(体が…もう……た、立てない…っ)グググ…バタッ
オーディン「……」
オーディン「…どうして、どうして私を庇ったの? 澪ちゃん」
ナイト「…なんでだろうな」
ナイト「ムギのことが…憎くて堪らないのに…なのに…あははは」
オーディン「…お人好しなのね。まるでりっちゃんみたいよ、あなた」
ナイト(律…ははは…そっか、律か……ごめんな、みんな…私にはムギを倒せそうにない…)
王蛇「まだ生きてるなんて…あなたも結構しぶといのねぇ。澪ちゃん」
王蛇「悪いけど最後に立っているのは私なの。だから…」ユナイトベント
ジェノサイダー『おおおぉおおぉおおぉおおおおおおお!!!』
王蛇「消えて無くなりなさいよぉっ!」ファイナルベント
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:45:40.66 ID:mm6YDV+y0 [148/148]
ゴゴゴゴゴゴ…
ジェノサイダー『おぉおおぉおおおお…』
ナイト「く…そっ」
オーディン「……」
オーディン「先生。私も…私も負けられないの。これは負けられない戦いなの!!」
ダダダ…
王蛇「はああぁあああああ!!」
オーディン「私がやらなきゃ…あの子を自由にさせなきゃいけないのっ! だから、負けないっ!!」ファイナルベント
ゴルドフェニックス「かあぁああぁああーーー!!」ボッ…ゴオオオオオ
オーディン「いやあああああぁぁぁああぁああ!!!」ガッ
ジェノサイダー『おぉおおお…おぉお!?』
ドカーン
381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:00:03.50 ID:mm6YDV+y0
王蛇「ジェノサイダー!? しまった!」
シュゥ…
ナイト(王蛇のスーツの色が…褪せていく…?)
王蛇ブランク「くそっ、まずいわぁ!! マジでまずいっ」
オーディン「力は…もう無いわね。終わりよ!」ドスッ
王蛇ブランク「かはぁ…っげ………う、そ…」シュゥゥ…
王蛇ブランク「わたしが…このわたしが……あ、あははは…」
ナイト「さわ子先生…」
王蛇ブランク「あははははははっあっははっは――――――――」
シュゥゥ…
仮面ライダー王蛇 山中 さわ子 死亡
382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:05:12.74 ID:mm6YDV+y0
ナイト「ムギ…」
カチャ…ス
オーディン「あなたを倒して…終わりみたい」
オーディン「ようやく…唯ちゃんを…ああ…」
ナイト「お前が自由にしようとしている唯は…」
オーディン「わかってる。こんなことはいけないって」
オーディン「でもね…あの子を生み出してしまったのですもの…それなら」
オーディン「あの子が平沢唯として…生きるべきなのよ! それじゃあね、澪ちゃん。ありがとう!」シュッ…
ナイト(…終わった―――――)
…キィンッ
オーディン「えっ!?」
?「……」ギリギリギリ…
ナイト(ライダー…? いや、でも…何か…)
オルタナティブ(?)「……」
387 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:12:07.78 ID:mm6YDV+y0
数時間前・・・
唯「……憂」ス…ナデナデ
憂「 」
唯「ごめんね…ごめんね…憂…」ギュゥ…
唯「私、もう一人の私の中でずっと、全部見てきたの…」
唯「見てるだけで、何もできなくて…止められなくて…」
唯「うっ…ああ…あああ…っぁ…ぐ…」ポロポロ
斎藤『…平沢唯。目覚めたのか』
唯「…神崎士郎さんだね」
斎藤『……』
391 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:17:32.98 ID:mm6YDV+y0
唯「私…あなたのことが憎くて、憎くて…堪らないよ」
唯「あなたさえいなければ…こんな悲しいことは起きなかった」
斎藤『……』
唯「ううん、違うかな…私さえいなければこんなことにならなかったんだね…」
唯「私がいたから、もう一人の私が生まれて…それで」
斎藤『……』
唯「神崎さん」
斎藤『なんだ』
唯「私に…戦う力をちょうだい」
唯「全部…全部終わらせるの。全部私が終わらせるの」
斎藤『……』シュッ…
393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:24:47.22 ID:mm6YDV+y0
唯「!」
パシッ
唯「カードデッキ…」
斎藤「最初に言っておこう。それはライダーになる為の道具ではない」
唯「え?」
斎藤「オルタナティブという疑似ライダーシステムを搭載した物だ。ライダーに変身するわけじゃない」
斎藤「過去に、私に対抗してある男が作り上げたものだ」
斎藤「性能こそオリジナルのライダーには劣る」
唯「そ、そんなの気合いで補うから大丈夫だよ」
394 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:30:20.31 ID:mm6YDV+y0
唯「……」ゴクリ
斎藤『…オルタナティブはミラーワールドに滞在できる時間は少ない』
唯「うん…」
斎藤「…カードの使用には注意しろ。一度使用したカードは消滅して、二度と使えなくなる」
唯「え」
斎藤「……」
斎藤「それと…あらかじめ言っておく、どうやら俺の過去の記憶が戻ったようだ。ライダーバトルの目的も…優衣も…全て思い出した」
士郎(斎藤)「もうこんなこと、俺には何も関係はない。無意味だ。どうにでもなるがいい」
唯「そう…」ス
バッ
唯「へんしん!!」
オルタナティブ(唯)「いくよ!」スゥゥ…
士郎『……』スゥゥ…
399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:36:20.74 ID:mm6YDV+y0
・・・
オルタナティブ(唯)「もう終わりにしよう。ムギちゃん…」
オーディン「どういうことなの…なんで、なんで…あなたが」
オルタナティブ「……」
ナイト「お前…ゆ、唯なのか…?」
オルタナティブ「うん」
オーディン「み…認めない」
オーディン「認めない認めない認めなぁぁぁい!!」ザシュッ
オルタナティブ「っ!」キィンッ…ギリギリギリ…バチバチバチィ…
ナイト(憂ちゃんは…あの唯を倒したのか…! ということは…)
オーディン「いやあああぁぁ!!」
401 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:41:27.75 ID:mm6YDV+y0
オーディン「どうして!? どうしてなのぉっ!! 唯ちゃん…唯ちゃぁあぁああん!」
ガンッ、ガァンッ!
オルタナティブ「あうっ…!?」
オルタナティブ(剣が壊れちゃった…!)
オーディン「認めないわぁっ!! 絶対に!!」
オーディン(認めてしまったら…私は、私は、私は……)
オーディン「ああぁっ!!」
オルタナティブ「はぁ…はぁ…うっ!?」ドカッ
ナイト「ゆ、唯…! くそ…体が…言うことを…!」
オーディン「消えて…消えてしまえ!! 消えてぇぇええっっ!!」ファイナルベント
402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:46:20.06 ID:mm6YDV+y0
ゴルドフェニックス「かあああぁぁぁあああーーーーーー!!!」バサバサ…ゴォォオオ
オオオオオオオォォォォ…
オルタナティブ「! し、しまったぁ…」
オーディン「はぁあああああああああああああ!!!」
ゴオオオォォォオオオオォォオオオオオオ!!
アドベント
ダークウイング「きいいいいいぃいい!」バッ
オルタナティブ「え!?」
オーディン「!!」ゴオオオォォオ…
ドカァァァンッッッ!!
403 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:51:12.84 ID:mm6YDV+y0
ナイトブランク「っ…ぐ……ごめんね、ダークウイング…」シュゥ…
オーディン「くそっ、邪魔をしてぇっ…!!」
ガンッ
オーディン「っ!」
オルタナティブ「やああぁあっ!!」バキィッ
オーディン「ちくしょう…ちくしょう!! どうして! どうしてなのっ!?」
ナイトブランク「はぁ…はぁ…も、もう…これが限界、か」シュゥゥ…
澪「…これで、これで良かったんだよな…みんな…!」
オルタナティブ・オーディン「うわああああぁぁぁ!!」ガシッ、バキィッ
ドンッ
404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/18(日) 23:56:50.89 ID:mm6YDV+y0
オーディン「消えてなくなれぇぇ!!」ダダダダ…
オルタナティブ「憂! りっちゃん! 姫子ちゃん! …みんなぁっ!!」シュル…
アクセルベント
ヒュゥゥゥンッッ
オーディン「!?」
バッ
オルタナティブ「やあああぁあぁあああああああああああああああ!!!」
ズンッ!
オーディン「ぐふっ…あぁああ…」…ピキッ…ピキピキピキ…
オーディン「あ、ああ…デッキが…デッキがぁ…あ…ああああ…」ピキッ、パリーン
シュゥゥ…
紬「ああああ…ああああ……ゆ…い、ゆい…ちゃ――――」
澪「みんな…私も、そっちに行くね…生き残れなかったな…はは…じゃあな、ゆ―――――――」
シュゥゥ……
405 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:01:09.97 ID:kw8mHaV70
仮面ライダーナイト 秋山 澪 死亡
仮面ライダーオーディン 琴吹 紬 死亡
オルタナティブ「…はぁ、はぁ、はぁ」
オルタナティブ(お、終わった…終わった…!)
オルタナティブ「終わったよ…全部…澪ちゃ…」
シーン…
オルタナティブ「澪…ちゃん?」
オルタナティブ「…うそ……そんな…」
スゥ…
斎藤(紬お嬢様…)シュル…
斎藤「…いや、もうやり直す必要はない。この結末もまた真実」
斎藤「このライダーバトルに勝者はいない」
407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:07:13.63 ID:kw8mHaV70
シュゥ…
唯「あれ、変身が…」
斎藤「最後に立っていたのは平沢唯。お前だったか」
唯「神崎さん!」
斎藤「先程も言った通り、オルタナティブはライダーではない。よって、このライダーバトルの勝者は無くして終わりを迎えた」
唯「あ…あ…ああ…」
唯「みんなは…? 消えていっちゃったみんなは…どうなるの…? ねぇ!?」
斎藤「消滅した。何も元に戻ることはない。戦いは終わったのだ。平沢唯」
唯「いや…いやぁ…いやぁあああ…」
斎藤「もう二度とお前がミラーワールドに関与することはない…さらばだ」
スゥゥ…
唯「いやあぁああああああああああああ…――――――」
409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:12:43.31 ID:kw8mHaV70
数年後
唯「よいしょっと…」
唯「それじゃあ、憂! 行ってくるね!」ビシッ…タタタ
ガチャリ
あれから何年か時間が経ちました。今では私もすっかり大人です!
仕事にも一生懸命で…あ、ちゃんとギー太も弾いてるよ! 休日は専ら路上でソロ活動してるんだ!
唯「おばあちゃんおはよぉ~」
一文字ばあちゃん「あぁら、唯ちゃん。おはよう。今日も元気いっぱいだねぇ」
唯「あはは…って、それどころじゃないよ! 仕事に遅れちゃう」
一文字ばあちゃん「それは大変ね! たしか…記者さんの仕事だったわねぇ?」
唯「うんっ、OREジャーナルだよ! 急がないとまた編集長に叱られちゃう!」
タタタ…
412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 00:18:59.71 ID:kw8mHaV70
唯「ち、遅刻しちゃうよ…」タタタ…
子供A「なんだよ! お前が悪いんだろ!」
子供B「お前の方こそ! このやろうっ!」
唯「あ、あー! こらこらっ、ストップ! ストップ! ケンカはダメだよ~!」
子供A「うるせー! 部外者は出しゃばんなよー!」
唯「ダメったらダメ! めっ!」
みんな…私ね、みんなの分まで精一杯頑張ってるよ!
…生きてるよ!!
…キィーン、キィーン
終 わ り
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龍騎知ってたからすげぇ読み応えがあった。タイトルで損してる
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