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澪「なんか一人多くないか…?」
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:23:27.26 ID:49ZnUytPO [1/26]
紬「どうかしたの澪ちゃん?」
澪「………おかしいだろ…」
律「何がだよ澪?」
澪「だから部員が一人多いんだよ!」
梓「一人多いって…いつも通りのメンバーじゃないですか…?」
俺「澪ちゃんにはもしかして幽霊が見えるんじゃ……」
唯「もう変な事いわないでよ~俺君w
澪ちゃん怖がらせちゃダメだよ~」
紬「どうかしたの澪ちゃん?」
澪「………おかしいだろ…」
律「何がだよ澪?」
澪「だから部員が一人多いんだよ!」
梓「一人多いって…いつも通りのメンバーじゃないですか…?」
俺「澪ちゃんにはもしかして幽霊が見えるんじゃ……」
唯「もう変な事いわないでよ~俺君w
澪ちゃん怖がらせちゃダメだよ~」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:31:11.95 ID:49ZnUytPO
澪「…軽音部は5人メンバーだった…
最初は4人で去年梓が加わって5人になったのは分かるな?」
律「おい澪…「俺」を忘れて…」
澪「黙って聞いてくれ!
唯!律!ムギ!梓!そして私が軽音部のメンバーだった とにかくこいつは誰だ!?」
唯「澪ちゃん冗談がキツイよ~ 俺君忘れるなんて~」
紬「澪ちゃんったらジョークが上手いんだから☆」
俺「ナイスジョーク澪ちゃん!?」イエイ
澪「……えっ………………」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:38:22.24 ID:49ZnUytPO
澪「待てよ…待ってくれ
大体ここは女子校だろ…男が居る自体おかしいじゃないか?」
俺「こんなの些細なる問題じゃないか秋山君」キリッ
唯「気にする事は無い小さな問題だよ秋山君」キリッ
俺・唯・律「あははははは~wwwww」
紬「あらあらあら」
澪「(なんか馴染んでる……)」
梓「にしても澪先輩ちょっと悪趣味です…
俺先輩は確かに練習をサボりますけどこんな仕打ちはひどいですよ…」
律「澪!「俺」は確かに不真面目だ!だが これは悪趣味だ!」
俺「りっちゃんがいうなw
まあ でも、たまにはいいじゃないの☆」
澪「違う…言いたい事が全く違う…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:45:39.73 ID:49ZnUytPO
澪「だーかーら!なんでコイツはこんなに馴染んでるんだよ!!!!!」
唯「だって軽音部の仲間だもん」
紬「あ、俺君 お茶のお代わりどうぞ」
俺「ありがとねムギちゃん
まあまあ澪ちゃん 普段俺が真面目に練習してないのは謝るよ
でも不真面目なのはりっちゃんや唯にだって当て嵌まると思うな」
梓「そうですね…唯先輩や律先輩も同罪だと思います!」
唯「あずにゃん酷いよ~!!!」
律「俺!あたしらまで巻き込むなよ!!!」
紬「でも三人はサボりトップスリーだし……」
唯・律「………ぐっ……
じゃあ あたしらも俺と同じ扱いでいいよ…」
澪「伝わってない…私の言いたい事が全く伝わってない………」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:55:29.44 ID:49ZnUytPO
澪「…おかしいよ…みんなおかしいよ!!!!
私 今日はもう帰る!!!!!」ダッダッダ
律「待てよ澪!」
唯「行っちゃった………」
紬「澪ちゃんどうしたのかしら…」
俺「もしかして女の子の日とか…
ねえ あずにゃん?」
梓「俺先輩 最低……」
ー通学路
澪「みんな変だ…昨日は居なかったのにいつの間にか昔からのメンバーみたいに…」
澪「そういや昔から居たんなら携帯にアドレスがあるはずだよな…」カチカチ
『065 俺』
澪「えっ…登録済………」
澪「………………」
澪「いやあああああああ!!!!!!!!!!!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:06:20.60 ID:49ZnUytPO
喫茶店
唯「今日の澪ちゃん どうしたんだろうね……」
紬「最初は冗談だと思ったけど何かおかしかった気がするわ……」
梓「澪先輩…もしかして本当に俺先輩の事を…」
律「バカッ!あたしらは苦楽を共にした仲間だろ!
澪が親友の「俺」の事を忘れるわけがあるもんか!」
唯「りっちゃん………」
俺「このオムライス美味しいねムギちゃん」
紬「もう真面目な話してるのよ!」
律「全くお前ってやつはいつもこうだ……」
梓「…ぷっ………」
唯「クスクス…」
紬「もう俺君ったらw」
一同「あはははははははwwwwwwwww」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:13:07.26 ID:49ZnUytPO
澪の自室
澪「いつも通り部室に行ったら皆がいてアイツがいた…」
澪「皆は普段通りお茶しててアイツも当たり前の様にお喋りしながらムギのお茶を飲んでた…」
澪「…もしかして私記憶喪失とか?……………
絶対無い!ありえない!!」
ドンセイッユーアーレイジー
澪「メール…誰からだろ…」
『FROM 俺
件名:澪ちゃん大丈夫?
本文:澪ちゃん大丈夫? 明日は真面目に練習するから じゃ お休み』
澪「つーか本当に誰なの……?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:19:33.21 ID:49ZnUytPO
翌朝 二年生教室
澪「あっ憂ちゃん!!!ちょっと話があるんだ!!!」
憂「澪さん おはようございます 何か御用ですか?」
澪「ちょっと聞きたいんだが軽音部のメンバー全員の名前を言ってくれ!!!」
憂「えっ…?どういう事ですか?」
澪「いいから頼むよっ!」
憂「えっ…えーと まずお姉ちゃん 律さん 紬さん 梓ちゃん 澪先輩 そして…」
澪「そして…」ゴクリ
憂「俺さんの6人ですよね?」
澪「…うわぁぁぁぁ!!!!!和だ!!!!今度は和だぁぁぁぁ!!!!!!」ダダダダダッ
憂「変な澪さん……」
梓「憂、どうしたの?」
憂「あっ 梓ちゃん澪さんがね…」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:30:58.02 ID:49ZnUytPO
澪「和ぁ!!!和はいるかぁ?」
唯「あっ澪ちゃん」
律「和だったらさっき仕事があるって…」
俺「生徒会室に行ったけど……」
澪「…おかしい…おかしいよ……」ダダダダダッ
生徒会室
澪「和ぁ!!!!軽音部の!!軽音部のアイツは誰なんだよ!!」
和「ちょっと澪落ち着きなさいよっ……」
澪「アイツだよ名簿っ!頼む!部活動の部員名簿を見せてくれっ!!!」
和「名簿だったら あの棚に……」チラ
澪「名簿…名簿…あった!
バスケ…テニス…吹奏楽…軽音!これだ!」
澪「部員は…秋山澪…『俺』…琴吹紬…田井中律…中野梓…平沢唯…
秋山澪…『俺』…琴吹紬……」
澪「本当に誰……」
和「澪どうしたのよ……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:40:46.45 ID:49ZnUytPO
澪「ごめんね和…落ち着いたよ…」
和「それより急に名簿なんか見たがってどうしたの?」
澪「今更だけど軽音部って5人だよな…?」
和「何言ってるの6人じゃない」
澪「えっ…?」
和「唯 律 澪 紬 梓 俺の6人じゃない
忘れちゃったの?」
澪「忘れた?…まさか軽音部のメンバーを忘れるなんて…
ははは……………」
二年生教室
梓「ちょっと澪先輩が心配だよ」
憂「うん 私もちょっとビックリしちゃった…
実はお姉ちゃんも昨日話してくれたけど…」
梓「まあ俺先輩は気にしてないみたいだけど…」
純「ねえ二人共俺先輩って誰なの?」
梓・憂「えっ?」
純「あ…あの軽音部の人か…ごめんごめん…(知らない……)」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:49:25.70 ID:49ZnUytPO
昼休み
律「お~しっ!メシだメシだ!」
俺「えへへ 今日はクリームパンだよ」
唯「あたしは憂特製のお弁当!」
俺「憂ちゃんくれ!」
唯「ダメだよぉ~!憂は私の妹なんだからぁ~」
俺「憂ちゃん!憂ちゃん!」
律「『俺』!いい加減にしろっ!」ゴンッ
俺「いて~」
律「憂ちゃんはあたしのだ!!!」
俺「ちょっwwwwww」
唯「ちょっと憂は物じゃないよぉ~」
紬「まあ 俺君たらっ」
澪「(明らかにアイツは馴染んでる…
唯達も演技じゃなく本当に友達として見てる…
もしかしたら本当に最初からいたのかも……)」
俺「澪ちゃんもこっちきなよ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:56:00.29 ID:49ZnUytPO
澪「わっ…私はいいよっ!!!!!!」ダダダダダッ
唯「また行っちゃった…」
紬「澪ちゃん俺君と喧嘩でもしたのかしら」
俺「澪ちゃん………」
律「ほっとけほっとけ!腹が減りゃ戻ってくるさ」
音楽準備室
澪「アイツは明らかに部外者だ…
昨日は部活が始まる前に帰っちゃったから分からなかったがアイツの楽器も今日分かるよな…
真面目に練習するって行ってたし…
確かめてやる…正体を……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:03:12.56 ID:49ZnUytPO
俺「今日は真面目に練習するからな唯隊員!りっちゃん隊長!」
唯「了解であります!俺君隊員!」
律「当たり前だ!澪を今日は怒らせたくないからなぁ…」
紬「じゃあ3人は有明のハーバーはいらないのかしら☆」
唯「食べてから練習であります!」
俺・律「(右に)左に同じであります!」
紬「ダーメッ!今日は練習してからにしましょ」
俺「ムギちゃんったら策士☆」
音楽準備室
唯「あれぇ あずにゃんは?」
律「その内くるだろ…」
俺「さてと楽器を出すか…」
澪「ゴクリ」
澪「トライアングルゥ!!!!????」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:16:08.33 ID:49ZnUytPO
澪「おい!バンドにトライアングルって明らかに変だろ!
お前がいるのもおかしいがトライアングルはもっと変だ!!!!」
唯「澪ちゃんまたそのネター?」
律「いい加減笑えないぞ澪」
紬「だいたい俺君のトライアングルは澪ちゃんが選んであげたんじゃなかったの?」
唯「そうだよー音質で悩んでた俺君にアドバイスしてこれがいいって澪ちゃんが決めてあげたんだよー」
律「あの後 『俺』ったら澪に抱き着いたんだよなーw」
澪「えっ…何そのエピソード……」
俺「澪ちゃん忘れちゃったの…?」チーン
澪「私知らないよ…」
俺「澪ちゃん…グス……」チーン チーン
梓「すみません遅れました」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:23:07.39 ID:49ZnUytPO
俺「あずにゃぁぁぁん!!!!!澪ちゃんったら酷いんだよぉ!!!」
梓「あっ 寄らないで下さい」
澪「なあ梓もおかしいと思うよな!トライアングルは明らかに間違ってるだろ!」
梓「別にトライアングルは当たり前の楽器じゃないですか
とにかく練習です!いいですね唯先輩 律先輩 俺先輩!」
3人「はーい!」
律「ワンツゥースリーフォー!」
澪・俺「君を見てるといつもハート…」
澪「何でお前が歌うんだ……?」
俺「だって一応ボーカルだもん」
澪「えっ 何それマジで」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:31:39.90 ID:49ZnUytPO
律「悪い澪!今日はベースに専念してくれ!じゃ もう1回いくぞ」
澪「………………」
俺「君を見てるといつもハート土器土器♪
揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふーわ♪」
澪「つーか全然トライアングル使ってないし……
微妙に上手いのがなんかムカつく………」
唯「ふう 俺君は相変わらず上手いね!」
梓「演奏も完璧に合いましたね
ボーカルもだいぶ上達したのが分かりますよ俺先輩」
紬「澪ちゃんに付きっ切りでコーチしてもらったかいがあったわね」
澪「だから何なのそのエピソードは………」
俺「澪ちゃんのお陰だよ ありがとう♪」
澪「……イラッ……」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:41:28.65 ID:49ZnUytPO
澪「あああぁぁぁ!!!!!もういい加減にしてくれよ!!!!
私はコイツのトライアングルを選んでやった覚えもなければ歌をコーチしてやった覚えは無い!!!!」
澪「大体コイツは何物なんだ!?私はハッキリ言ってコイツの事なんか知らないし見た事もない!!!!
それにボーカルは私だろ!?こんな奴に任せられるか!!!!!!」
紬「澪ちゃん それはあんまりだわ…」
唯「ボーカルは一応澪ちゃんもだよ」
律「お前こそいい加減にしろよ澪ぉ!!!!!!」
俺「うぅ…うわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダッ
紬・唯・律「俺(君)!!!!」
梓「仲間をけなすなんて本当に見そこないましたよ澪先輩………」ガラッ
澪「泣きたいのはこっちだよ………」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:49:57.80 ID:49ZnUytPO
自室
澪「私は知らない…」
澪『「俺」!こんなトライアングルはどうだ?」
澪「あんな奴知らない…」
澪『へぇ~ お前の楽器はトライアングルなのか』
澪「大体私の学校は女子校…」
澪『あはは、男か女かなんてそんなの大した問題じゃないよ』
澪「知らない!!知らない!!」
澪『真面目に練習しろよ!唯!俺!律!』
澪「違う!違う!違う!」
澪「あ……………………」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:59:14.05 ID:49ZnUytPO
俺「1年〇組 俺です!宜しくお願いします!」
律「おーすっ!私は田井中律宜しくな!」
紬「初めまして琴吹紬です 宜しくね」
唯「平沢唯でーす!!」
澪「秋山澪です 宜しく!」
澪「こんなの記憶に無いよ………」
澪「遊ぶのは練習してからだ!!」
唯「海だ―!」
律「夏だ―!」
俺「太陽だー!」
紬「みんな待ってー」
澪「待ってよぉ私も泳ぐぅ!!!!」
澪「アイツは居なかった…唯と律とムギと私の4人しか…」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:09:47.04 ID:49ZnUytPO
澪「この音!このトライアングルがいいよ俺!」
俺「うん いい音だね澪ちゃん!」
澪「こんなエピソードは私知らない…」
俺「澪ちゃぁん!今日はありがとうっ!」ギュッ
澪「やめろ////くっつくなよぉ///」
澪「こんなの私じゃない………」
澪「はっ…夢なの…でも鮮明だった…他の人は知ってる…
唯も律もムギも梓も知ってる…
私だけが知らない…私の記憶………」
澪「この記憶は何…アイツは誰……」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:33:00.94 ID:49ZnUytPO
澪「みんな…おはよう」
律「ああ…澪…後で「俺」に謝っとけよ…」
紬「俺君…かなり傷ついてたから…
澪ちゃんから話してあげれば元気が出ると思うの……」
唯「俺君…あの後ずっと泣いてたんだ…
澪ちゃんに…あんなに言われてショックだったんだよ…きっと…」
澪「…今日…アイツは……」
律「…休んでるよ………」
澪「そうか…………」
律「もし澪がアイツを嫌いになったなら仕方ない…
けど、やった事へのケジメは付けてくれ…
仮にもアイツは軽音部の仲間なんだ……」
唯「私からも澪ちゃんに謝るからっ!お願いします!仲直りして下さい!」
澪「唯…律………………」
澪「放課後 アイツの家にお見舞いに行くよ……」
澪「えっ…なんで…私が家を知ってるの……」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:46:19.72 ID:49ZnUytPO
放課後 音楽準備室
律「………………」
唯「澪ちゃん…俺君の家に行ったかな………」
紬「澪ちゃん あれだけ俺君の事知らんぷりしてたのに家は知ってたのね……」
律「澪には多分「俺」に関して我慢できない部分があったのかもな…
それが積み重ねってあんな真似を…」
唯「でも澪ちゃん本当に知らなかったみたいらしいよ…」
唯「和ちゃんが言ってたんだけどこの前澪ちゃんがかなり動揺しながら生徒会室に来て名簿を探してたって…」
唯「俺君の名前を見つけて軽音部は5人なはずだって聞かれたって言ってたよ…
憂も同じ事聞かれたみたいだし……」
律「まさか…」
紬「本当に…」
梓「すみません遅れました あれ澪先輩は…?」
律「澪なら「俺」の家にお見舞いに行ったぞ 昨日の澪の言葉はキツかったからなー」
梓「「俺」……?昨日の澪先輩?……」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:02:22.99 ID:49ZnUytPO
澪「なんで家の場所を知ってるんだろ…………」
澪「…私はアイツの事を元々知ってたのかな……
携帯にも番号が登録されてたし……」
澪「このアパートか……」
澪「…お邪魔します………」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:18:37.63 ID:49ZnUytPO
澪「寝てるのかな………入るよ…」
俺「………………」スースー
澪「寝てる……起こしちゃ悪いかな……」
澪「…でもお前は誰…?本当に私の同級生なの…?」
澪「唯達はお前の事を友達として接してる… という事は私の友達だったんだと思う…」
澪「…今日は昨日の事を謝りに来たんだ…
いくらお前の事を思い出せなくても私の友達であった事に変わりは無いから…
本当にごめん…本当にごめんね………」ポロポロ
澪「でも実は夢で見たんだ…ムギが言ってたトライアングルを選んであげた事と歌のコーチをした事を……」
澪「くっきりとまるで…あの場所にいた感じがした…
私とお前はかなり親しく喋っていて…
でも思い出せない…思い出せないんだ…」グスッ
澪「お前が誰だか分からない…あの夢だけは鮮明に焼き付いて頭から離れないよ…
なのに何でお前の事を思い出せないんだろう……」グスッグズッ
俺「知りたくないだけだよ」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:42:34.97 ID:49ZnUytPO
澪「あ…ああ……あ……」
俺「でも記憶は曖昧な物だからなぁ
でも俺らなら 記憶を取り戻して、もう一度友達になれるよ…ねえ澪ちゃん……」
澪「嫌だ…こないで…」
俺「怖くないよ澪ちゃん
澪ちゃんの記憶の代わりに…」ニタア
音楽準備室
澪「…………………」ハッ
俺「おはよう澪ちゃん」ニコッ
澪「ああ「俺」か 私寝ちゃってたかな…」
唯「もう ぐっすりだったよ~」
梓「すみませんっ!掃除が長引いて!
って この男の人誰何ですかっ!」
澪「おいおい先輩を忘れるなんて酷いぞ梓」
俺「そうだよ、あずにゃん☆」
梓「知らない!こんな人知らないよぉ!!!!!!!」
終
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:59:10.20 ID:49ZnUytPO
おまけ
梓「あの男は誰なんだろ…
不自然なぐらいみんなに馴染んでた…
特に澪先輩とは有り得ないくらい……」
梓「唯先輩も律先輩もムギ先輩も不自然に思わないのかな
律先輩なんか『あいつらはあれが普通』とまで言い切るし…」
梓「何で私のあだ名を知ってたんだろ
私のあだ名は軽音部の人しか知らないはずなのに…
もしかして元々居た人で私の記憶が飛んでるだけ…」
梓「にしても気持ち悪い声だったな…あだ名で呼ばれると思うと鳥肌が…」
俺「に…ゃん」
梓「!」
俺「あーずにゃん☆」
Das End
澪「…軽音部は5人メンバーだった…
最初は4人で去年梓が加わって5人になったのは分かるな?」
律「おい澪…「俺」を忘れて…」
澪「黙って聞いてくれ!
唯!律!ムギ!梓!そして私が軽音部のメンバーだった とにかくこいつは誰だ!?」
唯「澪ちゃん冗談がキツイよ~ 俺君忘れるなんて~」
紬「澪ちゃんったらジョークが上手いんだから☆」
俺「ナイスジョーク澪ちゃん!?」イエイ
澪「……えっ………………」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:38:22.24 ID:49ZnUytPO
澪「待てよ…待ってくれ
大体ここは女子校だろ…男が居る自体おかしいじゃないか?」
俺「こんなの些細なる問題じゃないか秋山君」キリッ
唯「気にする事は無い小さな問題だよ秋山君」キリッ
俺・唯・律「あははははは~wwwww」
紬「あらあらあら」
澪「(なんか馴染んでる……)」
梓「にしても澪先輩ちょっと悪趣味です…
俺先輩は確かに練習をサボりますけどこんな仕打ちはひどいですよ…」
律「澪!「俺」は確かに不真面目だ!だが これは悪趣味だ!」
俺「りっちゃんがいうなw
まあ でも、たまにはいいじゃないの☆」
澪「違う…言いたい事が全く違う…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:45:39.73 ID:49ZnUytPO
澪「だーかーら!なんでコイツはこんなに馴染んでるんだよ!!!!!」
唯「だって軽音部の仲間だもん」
紬「あ、俺君 お茶のお代わりどうぞ」
俺「ありがとねムギちゃん
まあまあ澪ちゃん 普段俺が真面目に練習してないのは謝るよ
でも不真面目なのはりっちゃんや唯にだって当て嵌まると思うな」
梓「そうですね…唯先輩や律先輩も同罪だと思います!」
唯「あずにゃん酷いよ~!!!」
律「俺!あたしらまで巻き込むなよ!!!」
紬「でも三人はサボりトップスリーだし……」
唯・律「………ぐっ……
じゃあ あたしらも俺と同じ扱いでいいよ…」
澪「伝わってない…私の言いたい事が全く伝わってない………」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 18:55:29.44 ID:49ZnUytPO
澪「…おかしいよ…みんなおかしいよ!!!!
私 今日はもう帰る!!!!!」ダッダッダ
律「待てよ澪!」
唯「行っちゃった………」
紬「澪ちゃんどうしたのかしら…」
俺「もしかして女の子の日とか…
ねえ あずにゃん?」
梓「俺先輩 最低……」
ー通学路
澪「みんな変だ…昨日は居なかったのにいつの間にか昔からのメンバーみたいに…」
澪「そういや昔から居たんなら携帯にアドレスがあるはずだよな…」カチカチ
『065 俺』
澪「えっ…登録済………」
澪「………………」
澪「いやあああああああ!!!!!!!!!!!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:06:20.60 ID:49ZnUytPO
喫茶店
唯「今日の澪ちゃん どうしたんだろうね……」
紬「最初は冗談だと思ったけど何かおかしかった気がするわ……」
梓「澪先輩…もしかして本当に俺先輩の事を…」
律「バカッ!あたしらは苦楽を共にした仲間だろ!
澪が親友の「俺」の事を忘れるわけがあるもんか!」
唯「りっちゃん………」
俺「このオムライス美味しいねムギちゃん」
紬「もう真面目な話してるのよ!」
律「全くお前ってやつはいつもこうだ……」
梓「…ぷっ………」
唯「クスクス…」
紬「もう俺君ったらw」
一同「あはははははははwwwwwwwww」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:13:07.26 ID:49ZnUytPO
澪の自室
澪「いつも通り部室に行ったら皆がいてアイツがいた…」
澪「皆は普段通りお茶しててアイツも当たり前の様にお喋りしながらムギのお茶を飲んでた…」
澪「…もしかして私記憶喪失とか?……………
絶対無い!ありえない!!」
ドンセイッユーアーレイジー
澪「メール…誰からだろ…」
『FROM 俺
件名:澪ちゃん大丈夫?
本文:澪ちゃん大丈夫? 明日は真面目に練習するから じゃ お休み』
澪「つーか本当に誰なの……?」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:19:33.21 ID:49ZnUytPO
翌朝 二年生教室
澪「あっ憂ちゃん!!!ちょっと話があるんだ!!!」
憂「澪さん おはようございます 何か御用ですか?」
澪「ちょっと聞きたいんだが軽音部のメンバー全員の名前を言ってくれ!!!」
憂「えっ…?どういう事ですか?」
澪「いいから頼むよっ!」
憂「えっ…えーと まずお姉ちゃん 律さん 紬さん 梓ちゃん 澪先輩 そして…」
澪「そして…」ゴクリ
憂「俺さんの6人ですよね?」
澪「…うわぁぁぁぁ!!!!!和だ!!!!今度は和だぁぁぁぁ!!!!!!」ダダダダダッ
憂「変な澪さん……」
梓「憂、どうしたの?」
憂「あっ 梓ちゃん澪さんがね…」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:30:58.02 ID:49ZnUytPO
澪「和ぁ!!!和はいるかぁ?」
唯「あっ澪ちゃん」
律「和だったらさっき仕事があるって…」
俺「生徒会室に行ったけど……」
澪「…おかしい…おかしいよ……」ダダダダダッ
生徒会室
澪「和ぁ!!!!軽音部の!!軽音部のアイツは誰なんだよ!!」
和「ちょっと澪落ち着きなさいよっ……」
澪「アイツだよ名簿っ!頼む!部活動の部員名簿を見せてくれっ!!!」
和「名簿だったら あの棚に……」チラ
澪「名簿…名簿…あった!
バスケ…テニス…吹奏楽…軽音!これだ!」
澪「部員は…秋山澪…『俺』…琴吹紬…田井中律…中野梓…平沢唯…
秋山澪…『俺』…琴吹紬……」
澪「本当に誰……」
和「澪どうしたのよ……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:40:46.45 ID:49ZnUytPO
澪「ごめんね和…落ち着いたよ…」
和「それより急に名簿なんか見たがってどうしたの?」
澪「今更だけど軽音部って5人だよな…?」
和「何言ってるの6人じゃない」
澪「えっ…?」
和「唯 律 澪 紬 梓 俺の6人じゃない
忘れちゃったの?」
澪「忘れた?…まさか軽音部のメンバーを忘れるなんて…
ははは……………」
二年生教室
梓「ちょっと澪先輩が心配だよ」
憂「うん 私もちょっとビックリしちゃった…
実はお姉ちゃんも昨日話してくれたけど…」
梓「まあ俺先輩は気にしてないみたいだけど…」
純「ねえ二人共俺先輩って誰なの?」
梓・憂「えっ?」
純「あ…あの軽音部の人か…ごめんごめん…(知らない……)」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:49:25.70 ID:49ZnUytPO
昼休み
律「お~しっ!メシだメシだ!」
俺「えへへ 今日はクリームパンだよ」
唯「あたしは憂特製のお弁当!」
俺「憂ちゃんくれ!」
唯「ダメだよぉ~!憂は私の妹なんだからぁ~」
俺「憂ちゃん!憂ちゃん!」
律「『俺』!いい加減にしろっ!」ゴンッ
俺「いて~」
律「憂ちゃんはあたしのだ!!!」
俺「ちょっwwwwww」
唯「ちょっと憂は物じゃないよぉ~」
紬「まあ 俺君たらっ」
澪「(明らかにアイツは馴染んでる…
唯達も演技じゃなく本当に友達として見てる…
もしかしたら本当に最初からいたのかも……)」
俺「澪ちゃんもこっちきなよ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 19:56:00.29 ID:49ZnUytPO
澪「わっ…私はいいよっ!!!!!!」ダダダダダッ
唯「また行っちゃった…」
紬「澪ちゃん俺君と喧嘩でもしたのかしら」
俺「澪ちゃん………」
律「ほっとけほっとけ!腹が減りゃ戻ってくるさ」
音楽準備室
澪「アイツは明らかに部外者だ…
昨日は部活が始まる前に帰っちゃったから分からなかったがアイツの楽器も今日分かるよな…
真面目に練習するって行ってたし…
確かめてやる…正体を……」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:03:12.56 ID:49ZnUytPO
俺「今日は真面目に練習するからな唯隊員!りっちゃん隊長!」
唯「了解であります!俺君隊員!」
律「当たり前だ!澪を今日は怒らせたくないからなぁ…」
紬「じゃあ3人は有明のハーバーはいらないのかしら☆」
唯「食べてから練習であります!」
俺・律「(右に)左に同じであります!」
紬「ダーメッ!今日は練習してからにしましょ」
俺「ムギちゃんったら策士☆」
音楽準備室
唯「あれぇ あずにゃんは?」
律「その内くるだろ…」
俺「さてと楽器を出すか…」
澪「ゴクリ」
澪「トライアングルゥ!!!!????」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:16:08.33 ID:49ZnUytPO
澪「おい!バンドにトライアングルって明らかに変だろ!
お前がいるのもおかしいがトライアングルはもっと変だ!!!!」
唯「澪ちゃんまたそのネター?」
律「いい加減笑えないぞ澪」
紬「だいたい俺君のトライアングルは澪ちゃんが選んであげたんじゃなかったの?」
唯「そうだよー音質で悩んでた俺君にアドバイスしてこれがいいって澪ちゃんが決めてあげたんだよー」
律「あの後 『俺』ったら澪に抱き着いたんだよなーw」
澪「えっ…何そのエピソード……」
俺「澪ちゃん忘れちゃったの…?」チーン
澪「私知らないよ…」
俺「澪ちゃん…グス……」チーン チーン
梓「すみません遅れました」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:23:07.39 ID:49ZnUytPO
俺「あずにゃぁぁぁん!!!!!澪ちゃんったら酷いんだよぉ!!!」
梓「あっ 寄らないで下さい」
澪「なあ梓もおかしいと思うよな!トライアングルは明らかに間違ってるだろ!」
梓「別にトライアングルは当たり前の楽器じゃないですか
とにかく練習です!いいですね唯先輩 律先輩 俺先輩!」
3人「はーい!」
律「ワンツゥースリーフォー!」
澪・俺「君を見てるといつもハート…」
澪「何でお前が歌うんだ……?」
俺「だって一応ボーカルだもん」
澪「えっ 何それマジで」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:31:39.90 ID:49ZnUytPO
律「悪い澪!今日はベースに専念してくれ!じゃ もう1回いくぞ」
澪「………………」
俺「君を見てるといつもハート土器土器♪
揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふーわ♪」
澪「つーか全然トライアングル使ってないし……
微妙に上手いのがなんかムカつく………」
唯「ふう 俺君は相変わらず上手いね!」
梓「演奏も完璧に合いましたね
ボーカルもだいぶ上達したのが分かりますよ俺先輩」
紬「澪ちゃんに付きっ切りでコーチしてもらったかいがあったわね」
澪「だから何なのそのエピソードは………」
俺「澪ちゃんのお陰だよ ありがとう♪」
澪「……イラッ……」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:41:28.65 ID:49ZnUytPO
澪「あああぁぁぁ!!!!!もういい加減にしてくれよ!!!!
私はコイツのトライアングルを選んでやった覚えもなければ歌をコーチしてやった覚えは無い!!!!」
澪「大体コイツは何物なんだ!?私はハッキリ言ってコイツの事なんか知らないし見た事もない!!!!
それにボーカルは私だろ!?こんな奴に任せられるか!!!!!!」
紬「澪ちゃん それはあんまりだわ…」
唯「ボーカルは一応澪ちゃんもだよ」
律「お前こそいい加減にしろよ澪ぉ!!!!!!」
俺「うぅ…うわぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!!」ダダダダダッ
紬・唯・律「俺(君)!!!!」
梓「仲間をけなすなんて本当に見そこないましたよ澪先輩………」ガラッ
澪「泣きたいのはこっちだよ………」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:49:57.80 ID:49ZnUytPO
自室
澪「私は知らない…」
澪『「俺」!こんなトライアングルはどうだ?」
澪「あんな奴知らない…」
澪『へぇ~ お前の楽器はトライアングルなのか』
澪「大体私の学校は女子校…」
澪『あはは、男か女かなんてそんなの大した問題じゃないよ』
澪「知らない!!知らない!!」
澪『真面目に練習しろよ!唯!俺!律!』
澪「違う!違う!違う!」
澪「あ……………………」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 20:59:14.05 ID:49ZnUytPO
俺「1年〇組 俺です!宜しくお願いします!」
律「おーすっ!私は田井中律宜しくな!」
紬「初めまして琴吹紬です 宜しくね」
唯「平沢唯でーす!!」
澪「秋山澪です 宜しく!」
澪「こんなの記憶に無いよ………」
澪「遊ぶのは練習してからだ!!」
唯「海だ―!」
律「夏だ―!」
俺「太陽だー!」
紬「みんな待ってー」
澪「待ってよぉ私も泳ぐぅ!!!!」
澪「アイツは居なかった…唯と律とムギと私の4人しか…」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:09:47.04 ID:49ZnUytPO
澪「この音!このトライアングルがいいよ俺!」
俺「うん いい音だね澪ちゃん!」
澪「こんなエピソードは私知らない…」
俺「澪ちゃぁん!今日はありがとうっ!」ギュッ
澪「やめろ////くっつくなよぉ///」
澪「こんなの私じゃない………」
澪「はっ…夢なの…でも鮮明だった…他の人は知ってる…
唯も律もムギも梓も知ってる…
私だけが知らない…私の記憶………」
澪「この記憶は何…アイツは誰……」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:33:00.94 ID:49ZnUytPO
澪「みんな…おはよう」
律「ああ…澪…後で「俺」に謝っとけよ…」
紬「俺君…かなり傷ついてたから…
澪ちゃんから話してあげれば元気が出ると思うの……」
唯「俺君…あの後ずっと泣いてたんだ…
澪ちゃんに…あんなに言われてショックだったんだよ…きっと…」
澪「…今日…アイツは……」
律「…休んでるよ………」
澪「そうか…………」
律「もし澪がアイツを嫌いになったなら仕方ない…
けど、やった事へのケジメは付けてくれ…
仮にもアイツは軽音部の仲間なんだ……」
唯「私からも澪ちゃんに謝るからっ!お願いします!仲直りして下さい!」
澪「唯…律………………」
澪「放課後 アイツの家にお見舞いに行くよ……」
澪「えっ…なんで…私が家を知ってるの……」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:46:19.72 ID:49ZnUytPO
放課後 音楽準備室
律「………………」
唯「澪ちゃん…俺君の家に行ったかな………」
紬「澪ちゃん あれだけ俺君の事知らんぷりしてたのに家は知ってたのね……」
律「澪には多分「俺」に関して我慢できない部分があったのかもな…
それが積み重ねってあんな真似を…」
唯「でも澪ちゃん本当に知らなかったみたいらしいよ…」
唯「和ちゃんが言ってたんだけどこの前澪ちゃんがかなり動揺しながら生徒会室に来て名簿を探してたって…」
唯「俺君の名前を見つけて軽音部は5人なはずだって聞かれたって言ってたよ…
憂も同じ事聞かれたみたいだし……」
律「まさか…」
紬「本当に…」
梓「すみません遅れました あれ澪先輩は…?」
律「澪なら「俺」の家にお見舞いに行ったぞ 昨日の澪の言葉はキツかったからなー」
梓「「俺」……?昨日の澪先輩?……」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:02:22.99 ID:49ZnUytPO
澪「なんで家の場所を知ってるんだろ…………」
澪「…私はアイツの事を元々知ってたのかな……
携帯にも番号が登録されてたし……」
澪「このアパートか……」
澪「…お邪魔します………」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:18:37.63 ID:49ZnUytPO
澪「寝てるのかな………入るよ…」
俺「………………」スースー
澪「寝てる……起こしちゃ悪いかな……」
澪「…でもお前は誰…?本当に私の同級生なの…?」
澪「唯達はお前の事を友達として接してる… という事は私の友達だったんだと思う…」
澪「…今日は昨日の事を謝りに来たんだ…
いくらお前の事を思い出せなくても私の友達であった事に変わりは無いから…
本当にごめん…本当にごめんね………」ポロポロ
澪「でも実は夢で見たんだ…ムギが言ってたトライアングルを選んであげた事と歌のコーチをした事を……」
澪「くっきりとまるで…あの場所にいた感じがした…
私とお前はかなり親しく喋っていて…
でも思い出せない…思い出せないんだ…」グスッ
澪「お前が誰だか分からない…あの夢だけは鮮明に焼き付いて頭から離れないよ…
なのに何でお前の事を思い出せないんだろう……」グスッグズッ
俺「知りたくないだけだよ」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:42:34.97 ID:49ZnUytPO
澪「あ…ああ……あ……」
俺「でも記憶は曖昧な物だからなぁ
でも俺らなら 記憶を取り戻して、もう一度友達になれるよ…ねえ澪ちゃん……」
澪「嫌だ…こないで…」
俺「怖くないよ澪ちゃん
澪ちゃんの記憶の代わりに…」ニタア
音楽準備室
澪「…………………」ハッ
俺「おはよう澪ちゃん」ニコッ
澪「ああ「俺」か 私寝ちゃってたかな…」
唯「もう ぐっすりだったよ~」
梓「すみませんっ!掃除が長引いて!
って この男の人誰何ですかっ!」
澪「おいおい先輩を忘れるなんて酷いぞ梓」
俺「そうだよ、あずにゃん☆」
梓「知らない!こんな人知らないよぉ!!!!!!!」
終
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:59:10.20 ID:49ZnUytPO
おまけ
梓「あの男は誰なんだろ…
不自然なぐらいみんなに馴染んでた…
特に澪先輩とは有り得ないくらい……」
梓「唯先輩も律先輩もムギ先輩も不自然に思わないのかな
律先輩なんか『あいつらはあれが普通』とまで言い切るし…」
梓「何で私のあだ名を知ってたんだろ
私のあだ名は軽音部の人しか知らないはずなのに…
もしかして元々居た人で私の記憶が飛んでるだけ…」
梓「にしても気持ち悪い声だったな…あだ名で呼ばれると思うと鳥肌が…」
俺「に…ゃん」
梓「!」
俺「あーずにゃん☆」
Das End
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面白かったわ。ちょっとダークなところが良い。
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