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>>908-910
908 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/10(木) 07:14:17.32 ID:Rd3jTJgo [1/3]
よーし 一発ネタ投下しますね。死ネタとかいろいろ注意です。
よーし 一発ネタ投下しますね。死ネタとかいろいろ注意です。
――学園都市は滅びた。
能力者は悪とされて。狂った人間とされて。
世界は学園都市を滅ぼし、学園都市は自らが生み出した兵器で滅びた。
能力者は、一人残らず殺される事となり。
原石は、一人残らず使いつぶされる事となり。
――無能力者は、ただそれを廃墟と化した学園都市で見る事しかできなかった。
元は公園だったであろう廃墟の中、
唯一形を残したまま存在したベンチに二人の人影。
「……なぁ佐天さん、泣いてても仕方ないだろ。」
「……ひっく、わかってるけど、初春がぁ……」
無能力者浜面仕上は同じく無能力者である佐天涙子の隣に座っていた。
別に怪しい理由などではなく、彼女が泣いてるのがほっとけなかったのだ。
今、佐天が泣いてる理由は、
昨日、目の前で彼女の親友が、「レベル1の保温の能力を有していた」だけで殺された事。
別に『今の学園都市』では珍しい事ではない、と浜面は思っていたが、やはり自分の知人が殺されるのは悲しいに決まってる。
「……み、御坂さんや白井さんだって、キャパシティダウンの中、がんばって、それで、死んだんですよ……」
御坂、その言葉はチンピラの浜面には聞き覚えがある。
学園都市第三位、超電磁砲の異名を持つ電撃使い――御坂美琴。
そう、御坂美琴もレジスタンスのリーダーとして抵抗して死んだのだ、と思いだす。
「……俺達に出来る事は、その初春っていう奴の代わりに長く生きるのと、こんな不条理な街から逃げられるように努力する事だ」
そういう浜面自身、大事な仲間をなくしている。
アイテムと呼ばれた、暗部のチームだ。
レベル5の麦野は無論、そのほかのメンバーも大能力者や爆弾魔という事で危険視され、キャパシティダウンの中虐殺された。
第四位ですらこの始末なのだ。
他の大能力者をはじめとするレベル5以下レベル0以上の能力者は、監視に見つかれば即刻殺されていった。
噂では、第一位、一方通行も演算能力を剥奪された上蜂の巣にされて殺されたらしい。
「……佐天さん、とりあえず地下に行こうぜ。 こんな所いて、監視の目にかかったらいくら俺らでも危ないしな」
最近では、能力者にあきたらず無能力者まで狩るようになっていった。
そこで彼らは、監視の目が届かない地下で暮らす事を強いられた。
「……そうですね、私も、うじうじしてたら、初春におこられちゃいます……」
力なく笑う佐天。
アイテムのメンバーが殺された時、俺もこんなやつれた表情をしていたな、と浜面は同情していた。
909 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/10(木) 07:16:41.92 ID:Rd3jTJgo [2/3]
学園都市にもまだ超能力者は何とか逃げて生き延びていた。
その生き残りの一人である垣根帝督は、廃ビルの屋上から曇天の空を眺めていた。
空一面が黒く見え、今にも雨が降り出しそうだ。
「……つまんねぇの……。」
一見すると飛び降り自殺でもするのか、と思われる程バランスの悪そうな場所に腰をかけ、適当に買った紙パックのムサシノ牛乳を飲む。
『監視』の目に見つかればアウトだが、逆にいえば監視の来る時間が分かっていれば外に出ても安全なのだ。
その、『日替わりで変わる監視についての情報』を、垣根はとあるルートで入手していた。
今日は、その情報を持ってきた人物と会うためにここにやってきていた。
「よぉ、第二位。」
「……相変わらず元気そうだな、ナンバーセブン?」
910 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/10(木) 07:17:59.68 ID:Rd3jTJgo [3/3]
学園都市の第七位にて、世界最大の原石――削板軍覇。
今現在学園都市の能力者は殺されている。が、どんな分野にも例外はある。
原石、は自然に生み出されたものである為、という建前で、超能力開発の為の実験に利用されている。
無能力者、は能力がないヤクチュウという事で反逆しない限りはほっとかれている。
彼は前者であった。
身体をいじくりまわされる代わりに、彼自身の安全と少しばかりの自由、そして人質の安全を得ていた。
反逆防止策として、体中に学園都市によって作られた爆弾も入れられてようやく、だったが。
その『人質』が誰であるかは垣根はしらない。知る必要はなかった。
ただ、削板がせめてもの抵抗として流すその情報こそが重要。
垣根はその情報を、直接渡せない削板に代わって、さらに「レジスタンス」に横流しにするだけだった。
『それだけ。』
思わず、その言葉が頭をよぎる。
そして、同じレベル5の姿が思い出された。
打ち止めを託して殺された第一位は、少なくとも一人を救えた。
レジスタンスのリーダーとして、人々に希望を与えた後に第三位は『世界』に殺された。
第四位は、一人の無能力者を庇って死んだらしい。
第五位はいまだにもぐっていて、生き延びようと努力しながら、情報を集めてるらしい。
――では、第二位である自分は?と考えずにはいられなかった。
他人が得た情報をただ横流しにして、自分の為に生きて。
「……俺はまったく、どうしようもねぇ奴だ」
「? どうした垣根?」
その最後の言葉が口に出ていたらしく、反射的に垣根はビクッ、となる。
「……何でもない、気にするな。 俺は打ち止めにご飯作ってやんねぇといけねぇし。また今度な」
「お、おぅ。」
そういって足早に屋上から立ち去る。
以上。
ネタばかり浮かぶのに表現できない……。
すごい鬱展開とみせかけてってのが読みたいです安西先生……
能力者は悪とされて。狂った人間とされて。
世界は学園都市を滅ぼし、学園都市は自らが生み出した兵器で滅びた。
能力者は、一人残らず殺される事となり。
原石は、一人残らず使いつぶされる事となり。
――無能力者は、ただそれを廃墟と化した学園都市で見る事しかできなかった。
元は公園だったであろう廃墟の中、
唯一形を残したまま存在したベンチに二人の人影。
「……なぁ佐天さん、泣いてても仕方ないだろ。」
「……ひっく、わかってるけど、初春がぁ……」
無能力者浜面仕上は同じく無能力者である佐天涙子の隣に座っていた。
別に怪しい理由などではなく、彼女が泣いてるのがほっとけなかったのだ。
今、佐天が泣いてる理由は、
昨日、目の前で彼女の親友が、「レベル1の保温の能力を有していた」だけで殺された事。
別に『今の学園都市』では珍しい事ではない、と浜面は思っていたが、やはり自分の知人が殺されるのは悲しいに決まってる。
「……み、御坂さんや白井さんだって、キャパシティダウンの中、がんばって、それで、死んだんですよ……」
御坂、その言葉はチンピラの浜面には聞き覚えがある。
学園都市第三位、超電磁砲の異名を持つ電撃使い――御坂美琴。
そう、御坂美琴もレジスタンスのリーダーとして抵抗して死んだのだ、と思いだす。
「……俺達に出来る事は、その初春っていう奴の代わりに長く生きるのと、こんな不条理な街から逃げられるように努力する事だ」
そういう浜面自身、大事な仲間をなくしている。
アイテムと呼ばれた、暗部のチームだ。
レベル5の麦野は無論、そのほかのメンバーも大能力者や爆弾魔という事で危険視され、キャパシティダウンの中虐殺された。
第四位ですらこの始末なのだ。
他の大能力者をはじめとするレベル5以下レベル0以上の能力者は、監視に見つかれば即刻殺されていった。
噂では、第一位、一方通行も演算能力を剥奪された上蜂の巣にされて殺されたらしい。
「……佐天さん、とりあえず地下に行こうぜ。 こんな所いて、監視の目にかかったらいくら俺らでも危ないしな」
最近では、能力者にあきたらず無能力者まで狩るようになっていった。
そこで彼らは、監視の目が届かない地下で暮らす事を強いられた。
「……そうですね、私も、うじうじしてたら、初春におこられちゃいます……」
力なく笑う佐天。
アイテムのメンバーが殺された時、俺もこんなやつれた表情をしていたな、と浜面は同情していた。
909 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/10(木) 07:16:41.92 ID:Rd3jTJgo [2/3]
学園都市にもまだ超能力者は何とか逃げて生き延びていた。
その生き残りの一人である垣根帝督は、廃ビルの屋上から曇天の空を眺めていた。
空一面が黒く見え、今にも雨が降り出しそうだ。
「……つまんねぇの……。」
一見すると飛び降り自殺でもするのか、と思われる程バランスの悪そうな場所に腰をかけ、適当に買った紙パックのムサシノ牛乳を飲む。
『監視』の目に見つかればアウトだが、逆にいえば監視の来る時間が分かっていれば外に出ても安全なのだ。
その、『日替わりで変わる監視についての情報』を、垣根はとあるルートで入手していた。
今日は、その情報を持ってきた人物と会うためにここにやってきていた。
「よぉ、第二位。」
「……相変わらず元気そうだな、ナンバーセブン?」
910 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/06/10(木) 07:17:59.68 ID:Rd3jTJgo [3/3]
学園都市の第七位にて、世界最大の原石――削板軍覇。
今現在学園都市の能力者は殺されている。が、どんな分野にも例外はある。
原石、は自然に生み出されたものである為、という建前で、超能力開発の為の実験に利用されている。
無能力者、は能力がないヤクチュウという事で反逆しない限りはほっとかれている。
彼は前者であった。
身体をいじくりまわされる代わりに、彼自身の安全と少しばかりの自由、そして人質の安全を得ていた。
反逆防止策として、体中に学園都市によって作られた爆弾も入れられてようやく、だったが。
その『人質』が誰であるかは垣根はしらない。知る必要はなかった。
ただ、削板がせめてもの抵抗として流すその情報こそが重要。
垣根はその情報を、直接渡せない削板に代わって、さらに「レジスタンス」に横流しにするだけだった。
『それだけ。』
思わず、その言葉が頭をよぎる。
そして、同じレベル5の姿が思い出された。
打ち止めを託して殺された第一位は、少なくとも一人を救えた。
レジスタンスのリーダーとして、人々に希望を与えた後に第三位は『世界』に殺された。
第四位は、一人の無能力者を庇って死んだらしい。
第五位はいまだにもぐっていて、生き延びようと努力しながら、情報を集めてるらしい。
――では、第二位である自分は?と考えずにはいられなかった。
他人が得た情報をただ横流しにして、自分の為に生きて。
「……俺はまったく、どうしようもねぇ奴だ」
「? どうした垣根?」
その最後の言葉が口に出ていたらしく、反射的に垣根はビクッ、となる。
「……何でもない、気にするな。 俺は打ち止めにご飯作ってやんねぇといけねぇし。また今度な」
「お、おぅ。」
そういって足早に屋上から立ち去る。
以上。
ネタばかり浮かぶのに表現できない……。
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Tag : とあるSS総合スレ
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コメント
No title
ここまでやられたら上条さんなんか悪に堕ちて復讐のために世界を滅ぼそうとするだろうな
No title
というか悪に堕ちた上条さんが復讐のために大戦を引き起こしたり敵の関係者を全員皆殺しにする続編が見てみたいな
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